訃報を受けるのはいつも辛いですね。 あなたもしっかりとお通夜やお葬式に参列して、お別れしているんじゃないでしょうか。 でも、なくなった方が遠くに住んでいたり、どうしても外せない用事があって、どちらにも参列するのが難しい場合があります。 そんな時は、お香典だけでも渡しておきたいですね。 手渡しはできなくても、お香典は郵送することができます。 「え、お香典を郵送?」って思いますよね。 なんとなく失礼な感じもするし、罰当たりな感じもしますね…。 でも安心してください。 お香典を郵送することは、全く問題ありません。 しっかりとお香典を送って、あなたのお悔やみの気持ちを遺族に知らせてくださいね。 今回は、 お香典を郵送する方法やマナーをご紹介します。 お香典を郵送するタイミング、宛名と送り先、同封するお悔やみの手紙の文例などもありますので、参考にしてみてくださいね! お香典を郵送する時の宛名と郵送先は? お香典を郵送する場合、2通りの送り方があります。 このように、 日にちに余裕がある場合は、お香典を斎場に送ることができます。 斎場に直接香典を送る場合、お葬式が終わるまでに香典が届かず、受け取ることができないことがあります。 ですから、日にちに余裕のある場合のみ、斎場に送りましょう。 香典を送る際は現金書留()になりますが、通常であれば、翌日か翌々日には配達されます。 ただし、遠方の場合や悪天候(雪など)で遅れることがありますので注意が必要です。 余裕があるのであれば、配達日の指定をするのがおすすめです。 郵便局で聞いてみた所、翌々日以降〜の日にちで指定ができるそうです。 (時間指定はできません。 )ただし、あなたの香典の送り先の県名を告げ、必ず再度郵便局で確認してくださいね。 訃報を受けると、一緒にお通夜やお葬式の日にちと会場の詳細がわかりますよね。 斎場の住所に喪主の名前で送るか、気付で送ります。 喪主の名前で送ると、基本的には喪主の人が受け取らなければなりません。 でも、気付で送ると、斎場のスタッフが受け取ることができます。 ただし、斎場によっては気付でも受け取ってくれない場合がありますので、一度電話で確認するのがおすすめです。 方法2:喪主宛で喪主の自宅住所に送る お通夜が当日に行われる場合は、香典を斎場に郵送しても間に合いませんので、お葬式がすんでから 喪主の自宅住所に直接送ることになります。 「すぐにお香典を郵送してお悔やみの気持ちを伝えたい!」きっとだれでもそう思いますが、葬儀の2-3日後〜を目安に送るようにするのがおすすめです。 葬儀直後はまだバタバタしていますので、ほんの少しだけ余裕を持って送りましょう。 あまり遅くなるのはよくありません。 喪主はいただいた香典をチェックして香典返しなどの手配をしなければなりません。 手配後にあなたの香典をぽつんとうけとることになると、手間が増えてしまいます。 相手の負担にならないように、なるべく早く送るようにしてください。 お悔やみ• 出席できないことへのおわび• 香典を同封した旨 です。 伝えたい事がたくさんある場合は、長くなっても構いませんが、短い文章で問題ありません。 華美でないシンプルな便箋・一筆箋を選びましょう。 ご家族の皆様のご心痛、お察しするにあまりあります。 遠方のため、直接お悔やみに伺うこともままならず、誠に申し訳ございません。 心ばかりではありますが同封させていただきました。 故人のお好きだったものをお供えいただければと存じます。 どうかお力をおとされませんようご自愛ください。 心よりご冥福をお祈り申し上げます。 〈例文2〉 突然の訃報に接し、悲しみを深くしております。 もうお元気なお姿を見られないとは未だに信じられません。 本来であればご葬儀に参列してお別れをすべきところですが、 やむを得ない事情により叶わず、誠に心苦しく存じます。 同封のものはほんの気持ちですが、 故人のお好きだったお花でもお供えくださいますようお願い申し上げます。 悲しみは尽きませんが、ご家族の皆様はどうかお疲れが出ませんように、お体を大切になさってください。 心よりお悔やみを申し上げます。 お香典を郵送する時のマナー まとめ お通夜やお葬式に参列できなくても、しっかりとお香典を送って、あなたの気持ちを伝えておきたいですね。 遺族側としても、故人を思うあなたの気持ちが嬉しいはずです。 今回ご紹介してきたように、いろいろなマナーはもちろんありますが、それを基本にした上で、あなたの気持ちを優先して納得のいくお別れをしてくださいね。
次の香典は本来ならば、直接お通夜や告別式に持参するのが礼儀ではありますが、遠方に住んでいるなど、さまざまな事情で葬儀や告別式に参列出来ない場合もあります。 その場合にはまず先に弔電を打ち、出来る限り早いうちに香典を郵送します。 香典を郵送する場合には、金銭を「不祝儀袋(香典袋)」に入れ、その不祝儀袋を現金書留の封筒に入れて、喪主宛に郵送します。 金銭を直接現金書留の封筒に入れて、そのままお送りしないように気をつけましょう。 また為替や、弔電と一緒に電報為替で香典を送るという方法もありますが、これは喪家の手間を考慮すると控えておき、現金書留で香典の郵送をしたほうがよいでしょう。 現金書留の封筒に入れる不祝儀袋には通常通り表書きをします。 そして中袋にも金額と住所、氏名を記入しておきます。 現金書留の封筒に住所、氏名を記入したからといって、香典への記名などを省略しないようにしましょう。 遺族にとっては多くの香典の整理の中で、現金封筒を処分し、香典が誰から送られてきたのか分からなくなる場合がままあることです。 お通夜、告別式に参列出来ないからとの理由で、友人、知人など他の弔問者に香典を預けることは、実はマナー上、喪家に対して失礼にあたることになります。 参列できない場合でも、必ず郵送するようにしましょう。 お悔やみの手紙は、はがきでなく、必ず封書で出状します。 便箋は色物を避け、上質の白を用いるのが基本的なマナーです。 毛筆の場合は、薄墨を用い哀悼の意を表します。 ちなみに薄墨を用いるのは「悲しみで涙が流れ、その涙が硯(すずり)に落ち、墨が薄まる。 」という意味が込められています。 「なお、心ばかりのご香料を同封いたしましたのでご霊前にお供えいただきたく存じます。 」などと香典を同封している旨を書き添えておきましょう。 ----------------------------------------------- 《参考文例》 お父様がお亡くなりになった場合のお悔やみ文例 ご尊父様、昨日ご逝去の由承り、ご親族の皆様のご悲嘆いかばかりかとご心中拝察申し上げます。 謹んでご尊父様のご冥福をお祈り申し上げます。 とりあえず書中をもってお悔やみを申し上げる次第でございます。 お力落としのこととは存じますが、御身損われることございませぬよう、ご自愛下さいませ。 なお、同封いたしましたのは、ほんの心ばかりのご香料でございます。 ご霊前にお手向けくださるようお願い申し上げます。
次のindex• 香典返しの辞退で多く見られる理由を紹介 香典のお返しを断る理由として、主に以下のものが挙げられます。 遺族に負担をかけたくない• 香典を連名で送る• 香典の額が少ない• 香典返しの受け取りが禁止されている公的機関や組織・会社に所属している とくに一家の大黒柱が逝去した場合などは、 遺されたご家族の負担を考えてお礼は遠慮する方も見られます。 また、会社の有志など連名で用意する際は、個々の出した金額はそれほど多くないこともあるでしょう。 個人で渡す時でも「少額のため香典返しをいただくほどではない」として遠慮するケースがあります。 政府関係者、公的な機関に勤めているなど、勤務先で 香典返しの受領が禁止されている人もいます。 このような場合は当然、辞退しなければなりません。 香典返しを辞退しても失礼にはあたらない そもそも香典は亡くなった方を悼む気持ちのほかに、弔事で急な出費が重なる遺族の一助となるように、という意味合いも込められています。 謝礼を前提に渡すものではないため、上記の理由からお断りしてもマナー違反にはあたりません。 ただし、遺族側は香典返しを全員へ送ることを前提に弔事の準備をしているため、断るとかえって面倒をかけてしまう可能性も。 「本当に香典返しを送らなくてもいいのかな?」と余計な気遣いもさせてしまうかもしれません。 そのため、特別な事情がなければ慣習に則って、受け取っておいた方が無難だと言えますね。 香典を多めに包み、通常通り返礼品を受け取るやり方でも遺族の負担を減らすことは可能です。 香典袋・中袋で香典返しの辞退を伝える時の書き方・例文 お返しが不要な場合は、香典袋の 中袋の裏面、住所・氏名の左横にその考えを記しましょう。 中袋がない時は 香典袋の裏面、住所・氏名の左横に書きます。 住所を確認する際に気付いてもらえるため、効率的です。 「香典返しについては辞退させていただきたく、お願い申し上げます。 」 といった短い文章を添えれば大丈夫です。 決まった書き方はとくにないので、故人や遺族との関係に応じてさらに一言追加してもいいでしょう。 表書きを薄墨で記しているなら、こちらも同様に薄墨で書く形がベスト。 ただ、細い毛筆で細かい文章を書くのは大変なことも多いでしょう。 難しい時は ボールペンや万年筆でも問題ありません。 何よりも大切なポイントは「わかりやすくハッキリした文字で書かれており、読みやすい」ことです。 一言添えるだけでなく事情をきちんと説明したい場合は、香典袋を渡す際に口頭でも理由をお伝えましょう。 公的機関・組織に所属している人は「香典返し辞退用の封筒」を使う 政府関係者、公的な機関や組織に勤めている、公務員の方など、香典返しの受け取りが禁じられているケースもあります。 そのような場合は、 お返し不要の旨が印刷されている封筒を使いましょう。 そして受付でもお断りすることを伝えれば、包んだ金額に関わらず返礼品が送られてくることはまずありません。 香典袋に一筆箋を同封して辞退する時の書き方・例文 香典袋に直接書くのは気が引ける…という場合は、一筆箋や便箋を同封するやり方がおすすめです。 香典返しは本来、香典の額に関わらずすべての方に用意するのが礼儀だとされています。 そのため、中袋に一言添える方法だと、それでも気を遣って返礼品を用意してくださる可能性があるのです。 そこで短文のお手紙を添えればより 確実に辞退の意志が伝わり、かつ丁寧な形で断ることができます。 一筆箋に記載する文面の一例をご紹介します。 「心よりお悔やみ申し上げます。 誠に勝手ではございますが、お返しのお心遣いは遠慮させていただきます。 ご遺族の今後のために、少しでもお役立てください。 故人のご冥福をお祈り申し上げます。 」 故人や遺族との関係によってはさらにメッセージを添えても大丈夫ですが、基本は「 返礼の品を遠慮する」ことが記された短い文章で問題ありません。 一筆箋や便箋は、 白無地で縦書きのタイプにしてください。 葬儀当日の香典返し辞退の伝え方とマナー 近頃は、の当日に香典返しを渡す「 当日返し」を行うケースも増えています。 そのため、参列当日は 受付でも一言お伝えしておかなければなりません。 簡単に理由を説明した後、「申し訳ございませんが、香典返しは遠慮させていただきます」などと伝えてください。 当日返しなのか、後日改めて送られるのかは地域による差も存在します。 地元の葬儀について詳しくない場合は、念のため周囲の人にも確認しておくと安心です。 会葬御礼は香典返しとは別物!辞退せずに受け取ろう や葬儀では香典返し以外にも、の全員に「会葬御礼」を会場で手渡しすることがあります。 こちらは香典返しとは全くの別物で、「通夜や葬儀に参列していただいたことに対するお礼の品」になります。 そのため、香典返しを遠慮する場合でも 会葬御礼に関してはきちんと受け取りましょう。 ちなみに会葬御礼の相場はおよそ500円~千円で、お茶やハンカチ、のりなどの品物が主流です。 香典返しの辞退には香典の金額を抑える方法もある あえて香典の額を少なめにして喪主が「返礼品を送らなくても問題ない」と思えるようにする、という考え方もあります。 香典の金額が一定以上の場合、不要だと伝えていても返礼品を送られることがあるためです。 より確実にお断りするには、 香典の額は少し抑えめの3千円程度にするといいでしょう。 3千円程度を包み辞退の考えを伝えてあれば、送られた側も香典返しは不要として対処することも多いです。 地域によっては、5千円以下の香典には返礼品を送らないなどの慣習もあるようです。 故人との関係性や地域による違いも大きいですが、香典の額はおよそ5千円~2万円が平均的。 あまり少な過ぎると失礼にあたる可能性があるため、お礼を遠慮する時でも3千円は包むといいでしょう。 ただ、そもそも香典には「遺族に対する金銭的な相互扶助」の意味合いがありますから、金額を少なくしては本末転倒だとも言えます。 かといって高額の香典を渡したうえで返礼品をお断りしても、遺族の方が困惑したり、恐縮してしまう可能性が高いです。 香典返しの辞退、金額のマナーについては地域差も存在するため、一概には言えないところもあります。 迷った場合は地元の慣習に詳しい身近な目上の方などにも相談して、より遺されたご家族のためになる最適な手段を選択しましょう。 香典返しを辞退しても何らかのお礼が送られてくる 香典返しを遠慮した際、四十九日の法要が終わった後にお礼状が送られてくることが多いです。 間柄によっては、お礼の電話をくださることもあるでしょう。 また、香典が高額だった人には やお歳暮など、別の形で品物が送られてくるケースもあります。 亡くなった方と親しかった場合は、故人を偲ぶ食事会などに招かれることもあるかもしれません。 このように、返礼品が送られてこなかったとしても、何らかの形で謝意を表されることになるでしょう。 なお、お礼状に対する返事は「礼を重ねる」すなわち「不幸が重なる」ことを連想させるため、縁起がよくないと言われています。 とくに返事はせず、謹んで受け取るのみにするのが儀礼です。 関東の一部地域では香典返しを辞退する「新生活運動」が根付いている 新生活運動とは、戦後間もない時期に、による金銭的な負担を減らすために群馬県で始まった習慣です。 弔事の際は 香典の額を抑え、返礼の品は送らないことで遺族・参列者双方の負担を減らすように推奨しています。 新生活運動は高度経済成長の訪れとともに縮小していきましたが、今もなお関東ではこの習慣が残っている地域も。 例えば 群馬県高崎市では、市の公式ホームページで以下の内容が推進されています。 香典の額は千円にする• 返礼品は断ってお礼状のみ受け取る• 遺族もお礼状のみ用意して返礼品は送らない• 通夜でお清めのカップ酒や砂糖なども準備しない 群馬県の葬儀では受付が「一般」と「新生活」に分かれており、上記の内容に準拠する人は新生活用の受付に並ぶということです。 御霊前の左横に「新生活運動の趣旨に則って香典返しを遠慮する」旨があらかじめ印刷された香典袋も販売されています。 そのほか、埼玉県入間市や栃木県足利市の公式ホームページでも、新生活運動に則って香典を少額にし、お返しは送らないように推奨しています。 このように、地域によってはむしろ香典返しを断ることが好ましいとされているケースもあるのです。 とくに北関東の葬儀に出席する際は、新生活運動の習慣が根付いた地域か確認してから準備したほうがいいでしょう。 辞退用の香典袋などを手に入れれば自分で書き足す必要もありませんね。 香典返しの辞退を郵送(お悔やみ状)で伝える時の書き方・例文 遠方の方が亡くなったなど何らかの事情で葬儀に参列できず、香典を郵送することもあります。 この場合は、お悔やみの言葉や葬儀に参列できないお詫びを手紙にしたため、同封すると丁寧です。 この手紙で返礼品を遠慮することも一緒に伝えましょう。 例文は以下のとおりです。 「お父様の突然のを受け、ただただ驚いております。 ご家族の皆様のご心痛を拝察申し上げるとともに、心より〇〇様のご冥福をお祈りいたします。 本来であれば直接お悔やみの言葉をお伝えすべきところ、遠方のためままならず、誠に申し訳ありません。 些少ながら心ばかりのご香料を同封いたします。 御霊前にお供えくださいませ。 なお、勝手ながら香典返しのご配慮は辞退させていただきます。 何卒ご了承賜りますと幸いに存じます。 ご家族の皆様はお力落としかと存じますが、くれぐれもご自愛くださいませ。 略儀ながら先ずは書中をもちましてご冥福をお祈り申し上げます。 」 お悔やみ状は万年筆や黒のボールペンで書く形が一般的ですが、薄墨で書く地域もあります。 便箋は白無地の縦書き、封筒は一重(色付きの場合はシンプルで落ち着いた色合い)のものを使いましょう。 香典返しの辞退は遺族側の事情も考えてベストな手段を 今回は、香典返しを辞退する方法やマナーについてご紹介してきました。 香典は、故人へのお悔やみの気持ちを表すとともに、急な出費が重なる遺族への相互扶助の意味合いもあります。 お礼を望んで渡すものもではないため、一般的には香典返しを遠慮しても失礼ではありません。 ただ、包んだ金額や関係性によっては「返礼品を送らないと失礼ではないか」「やはりお礼をするべきではないか」と 遺族に余計な気を遣わせてしまう可能性もあります。 遺族にとってはすべての香典にお返しするのが礼儀ですから、お断りしても用意してくださる場合があるかもしれません。 香典返しにはお礼をしないのが礼儀とされているため、その際はとくに返事はせず丁重に受け取りましょう。 香典などのマナーには地域や会社によって違いもあるため、 不安な方は身近な人にも相談してみることをおすすめします。 故人や遺族との関係、金額なども考慮したうえで、本当の意味で遺されたご家族のためになる方法を選択できるといいですね。
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