再婚だからといってする・しないと決めなくてもよい 結納には「結婚に先立って両家の縁を結ぶ」、「婚約を正式に約束する」といった意味合いがあるとされています。 そのため、初婚・再婚に関わらず新たな区切りやけじめとして結納を行うことには、何の問題もありません。 ただ、再婚が絡むことでいろいろと考えてしまい、結納を普通に行うことに抵抗があるという人も多いようです。 どちらかが再婚の場合はどうするの?両方再婚の場合は? どちらかが再婚であっても、もう一方は初婚であるため、きちんと結納をしたいと考えている人もいるでしょう。 けじめとして、周りからの理解を得るためにも、結納は大事なことではないでしょうか。 また、再婚同士の場合は、結納を簡単にとりおこなうケースも多いようです。 両親としては再婚であっても、大切な子どもに変わりはありません。 一つの区切り・けじめとして、できれば再婚でも結納をしてほしいと考える人も少なくないようです。 結納の問題は意外に尾を引くもの 結納は一般的に男性側から女性側に「結納をしますか」と伺いを立てるものです。 実際にする・しないに関わらず、伺いすらないのはいい気持ちがしないと感じる女性側の両親も少なくありません。 それは女性側が再婚であっても同じです。 男性側が再婚で女性側が初婚という真逆のケースであれば、女性側からの結納返しが少なかった・結納をして当然という顔をされたなどでモヤモヤしたという人も。 結納の問題は意外に後に尾を引きかねないので、再婚であっても両家の両親を含めてしっかりと相談しておくことが無難です。 どちらか、または両方が再婚の場合でも、「新たな区切り」として結納を行う人もいますし、再婚であれ結納を行うことに何の問題もありません。 あとあと火種を残さないよう、結納をするかどうかについては本人同士はもちろん、両親ともしっかり意思確認をしておきましょう。
次の今月30日で東日本大震災から2千日、そして来月11日には5年半を迎える。 身内を亡くした遺族、暮らしを台無しにされた被災者は心の痛みを癒やし、再起を図る長い道のりを歩み続けている。 いつもと様子が違う。 何か言いたそうな顔をしている。 「どうかしたん?」 「いえ、別に」 ぎこちない笑みを浮かべ、言葉を濁す。 山形県酒田市の菊池真智子さん(53)は娘婿(32)を実家に招いていた。 平成26年のお正月のことだ。 娘の歩さんは23年3月11日、嫁ぎ先の宮城県女川町で東日本大震災に遭い、孫の凛ちゃんとともに命を落とした。 結婚して1年半。 歩さんは26歳、凛ちゃんは生後6カ月だった。 お婿さんの不自然な振る舞いを見て、第六感が働いた。 「誰か好きな人でもできたん?」 黙ってうなずく。 頭の中が白くなった。 「へー、どんな人?」 顔がこわばるのを悟られないよう、努めて明るく聞いた。 震災ボランティアで知り合った女性だという。
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