オーストラリアの山火事の原因とは 2019年9月から長期間にわたり火災が続いていて、いまだ鎮火のめどはたっていません。 なぜこんなに大規模な火災になってしまったのでしょうか。 その火事の原因は大きく2つに分けられます。 人為的な要因ではなく自然発火によるもの• 放火などの人為的なもの それぞれ、詳しく見ていきましょう! 自然現象による出火原因 砂漠性気候 日本の20倍以上もの広大な土地のオーストラリアは、地域により、気候が違います。 特に大陸の中心部には砂漠があり、木も何もないカラッカラの砂漠性気候の地域もあります。 そう、オーストラリアは日本とは比べ物にならないくらい乾燥している国なんです。 さらにこのところの地球温暖化で、温度が上昇すればするほどに乾燥も進み、乾燥することで、発火しやすい状況を作り出してしまうという訳です。 日本の冬も乾燥がひどくなる季節なので、他人ごとではないですね。 もはやオーストラリアだけでなく、地球全体の問題とみて考えた方がよさそうです。 ユーカリの葉は燃えやすい オーストラリアと言えば、 野生のコアラが生息していることで有名です。 コアラの言えば ユーカリ。 ユーカリの木はオーストラリアの森の 4分の3を占めるほどです。 ユーカリの木は公園などあちらこちらにあるそうです。 葉を揉み揉みすると、あのユーカリ特有の 良い香りがするんですよね~ ユーカリの葉の香りはアロマオイルにもあるほど人気の香りです。 ですが、この ユーカリの葉が問題なんです。 実はユーカリの葉は 燃えやすいと言われています。 ユーカリの葉は 『テルペン』という物質放出しています。 テルペンは、 気温が高くなると放出する量が増えるという性質があります。 気温が高くなる夏は、 テルペン法質量が増え、ユーカリある森はテルペン濃度が高くなります。 さらにテルペンは引火性。 夏の強い太陽の直射日光によりユーカリの葉が熱くなることで、 ユーカリの葉は自然発火を引き起こし、燃え広がりやすくなるということなんです。 落雷 オーストラリアの特徴として、空気が乾燥していること、ユーカリの葉が燃えやすいこと、を挙げました。 そこに落雷が起こるとたちまち火災が発生し燃え広がりやすい、という状況になります。 落雷により、送電線などから発火し、それが木々に燃え広がるということも考えられます。 人為的な出火原因 今回の山火事(森林火災)で、 「200人近くが放火によって逮捕された」 という情報がSNSで拡散されました。 え?200人も逮捕?かなりビックリな情報ですよね。 これについては、結論から言うと 不正確 正確な部分と不正確な部分が混じっていて、全体として正確性が欠如している。 ということだそうです。 ちょっとホッとしましたね。 ではなぜそんな噂がたったのでしょうか。 『火のない所に煙は立たぬ』ということわざもあるように、放火があったという事実は存在するようです。 2019年11月8日以降、 183人が放火等の森林火災に関わる罪で法的措置が行われた という発表がありました。 (1月6日、ニューサウスウェールズ州・警察当局発表) しかも、183人のうち、40人は少年だそうです。 内容の詳細は、• 放火など故意に火をつけた…24人• 火気厳禁区域での火気使用…53人• 火のついたタバコの不始末…47人 他の州でも似たような件が何件もあり、放火や火気禁止令違反が起きていることは間違いないようです。 それに便乗したのか、SNS上で 「逮捕された98人が環境活動家」 という噂が飛び交いました。 こちらに関しては、何の根拠もない偽の情報のようです。 事実が捻じ曲げられて間違った情報が拡散してしまうのは悲しいですね。 スポンサーリンク 被害が広がる理由 火災が発生する理由はわかりましたが、ではなぜ被害が収まるどころか広がってしまうのでしょうか。 様々な理由が考えらますが、その中でも、 火災が発生する理由の悪循環 火災積雲の発生 について見ていきます。 火災が発生する理由の悪循環 火災が発生する理由の悪循環由とは、火災が発生する理由がいくつも重なって、連鎖してしまうという悪循環のことです。 火災積雲の発生 つい先日、火災による気温上昇が起こったというニュースがありました。 一部の地域では、火災により更なる乾燥と温度上昇が起き、1月4日には、ビクトリア州カブラムーラで最高気温69. 午後4時9分までは32. 4時30分には69. さらに。 カブラムーラ付近では、「火災積雲」と呼ばれる上記の図のような巨大な雲が発生していました。 火災積雲が発生する仕組み 出典元: オーストラリア気象局 こちらは、火災積乱雲により森林火災が発生する仕組みを表した図です。 これが地面に衝突した際に四方に広がる風が災害を起こすほど強いものをいう。 火災積雲の中でも 「火災積乱雲」というものがあり、これは、特に発達した火災積雲で、雷や下降気流が起こるものをいいます。 雲が発生することで雨が降り、火災を鎮火に導くという利点がありますが、火災積乱雲の場合は 恐ろしい雲であるということがわかりますね。 このように、火災積乱雲が発生することで、さらに今後も被害が拡大するということが考えられそうです。 まとめ オーストラリアの山火事 森林火災 原因は?なぜ被害が広がるのか理由を調査 についてまとめましたがいかがでしたか? 今回のオーストラリアの大規模森林火災は地球温暖化も大きく影響していることなので、オーストラリアだけの問題ではなく、地球規模の問題としてとらえた方がよさそうですね。 昔、氷河期があったように、これからは火の時代がやってくるかもしれないとも言われています。 今後あちこちで山火事が起きないよう、良い対策がなされることを切に願います。 画像出典元:twitter オーストラリアの山火事の関連記事はこちら.
次の森林火災とは 森林火災とは山や森林などで火が起こり、広範囲にわたって発生する火災のことです。 山火事や山林火災、林野火災とも呼ばれるこの災害は、世界各地で発生しています。 日本でも大小さまざまな森林火災が発生しています。 大規模な火災が発生していないことから、大きく報道されませんが、発生件数は多いのです。 林野庁の「近年の林野火災の発生状況」よれば、2014年から2018年の5年間では年平均1,255件、焼失面積は平均706haにもなっています。 森林火災は珍しい災害ではないですし、過去には大規模なものも起こっていますが、ほとんどの火事は大規模になる前に消化が間に合っているため深刻な状況になっていません。 ただ条件が揃ってしまうと一気に燃え広がり、人の手で消火しきれないと大規模化することもあります。 森林火災は自然発火と人為的要因のどちらかの要因によって起こります。 自然発火とは、現在の気候が大きく関係していますが、乾燥が要因となります。 冬場など乾燥しやすい時期には、落ち葉などの水分が奪われ、乾燥した枯れ葉ができます。 その枯れ葉同士が摩擦を起こすと発火し、周辺にある枯れ葉や枯れ草から燃え広がってやがて木々に燃え移り、森林火災が広がる現象が起こります。 人為的要因による森林火災は焚き火や火入れ、放火、たばこによって発生します。 人の不注意が森林を焼く原因を作り出していることになります。 日本での森林火災件数は4月が最も多く、2月から5月の間に年間の発生件数が集中しているため、この時期が最も危険と言われています。 森林火災とは山や森林などで火が起こり、広範囲にわたって発生する火災のこと• 日本での森林火災の発生件数は、2014年から2018年の5年間では年平均1,255件、焼失面積は平均706ha• 日本での森林火災件数は4月が最も多く、2月から5月の間に年間の発生件数が集中している (出典:林野庁「日本では山火事はどの位発生しているの?」) (出典:林野庁「山火事の直接的な原因にはどのようなものがあるの?」,2018) オーストラリアで起こる大規模な森林火災 日本ではそれほど大きな災害になることがない森林火災ですが、海外ではかなり大規模なものが起こっています。 2019年9月頃から2020年2月まで、断続的にオーストラリアの各地で大規模な森林火災が発生しました。 長期に渡って、壊滅的なダメージを与えた森林火災と言えるでしょう。 オーストラリアのニューサウスウェールズ州で発生した大規模な森林火災では、28人を超える死者、住宅や土地の焼失、生態系や環境の破壊など甚大な被害が出ています。 オーストラリアで森林火災が起こったのは、日本での春から夏にかけてのシーズンです。 もちろん日本と気候帯が違うため、全く同じ条件とは言えませんが、日本でも4月から5月の春から初夏に向けて森林火災が起きやすいことには先ほど触れました。 そこへ強風が重なって火災の危険度は最高レベルにまで跳ね上がりました。 このような気象条件の中で起こった森林火災であり、大規模化及び長期化する条件は整ってしまったと言えます。 その後もオーストラリアでは大規模な森林火災が相次ぎましたが、2月に入り大雨が降り続いたことで森林火災は収束へと向かいました。 オーストラリアの森林火災が及ぼす日本への影響 オーストラリアの森林火災が直ちに日本に悪影響を及ぼすかという疑問に対しては直近の影響は考えにくいものの、今後影響がある可能性があります。 オーストラリアと日本との距離や気流などから、煙が日本にまで届くといったことはありません。 しかし森林火災は地球温暖化や気候変動と大きなかかわりを持っています。 地球温暖化が加速し、気候変動への影響も 例えば先ほどのニューサウスウェールズ州の大規模な森林火災では、約400メガトンの二酸化炭素が大気中に放出されたと報告されています。 二酸化炭素は温室効果ガスの主となる気体であり、大規模な森林火災による大量の放出によって大気中の二酸化炭素は一気に膨れ上がります。 そうなれば 地球温暖化を急速に進めてしまう要因にもなりかねません。 地球温暖化により気温の上昇が起こる可能性は高く、暖冬や猛暑日の増加にも影響を与える可能性があります。 地球温暖化の影響はそれだけではありません。 気候変動へも影響を与えるため、日本で起こる豪雨や台風の大規模化にも影響する恐れがあります。 近年、日本では毎年豪雨や大型台風に襲われ、各地で被害を受けました。 これは気候変動によるところが大きいのですが、さらに頻発化する可能性もあります。 その一方で、降水日の減少も起こっており、水不足への影響も考えられます。 降水日の減少や気温の上昇、それに伴う乾燥化により、日本でも起きている森林火災の発生件数がさらに増加することもありえます。 海洋への影響 二酸化炭素の増加は、陸地ばかりに影響を与えるだけではありません。 海洋にも影響を与えます。 海洋は二酸化炭素や熱エネルギーを吸収する役割を持っていますが、二酸化炭素の増加や気温の上昇が起これば、それだけ海洋にも負担をかけます。 そうなると 海水温の上昇や酸性化により、日本周辺の環境が変化し、魚や海洋生物が減少、あるいは日本近海から姿を消す危険性もあります。 また観光資源としても利用されるサンゴは白化の恐れもあり、森林火災による影響として関連してくる可能性があります。 生態系に関しては海だけでなく、陸や空など様々な場所で生息する生き物や、野菜や果物などの作物にも大きな影響が予想されます。 2019年9月頃から2020年2月まで、断続的にオーストラリアの各地で大規模な森林火災が発生• オーストラリアの大規模な森林火災では、約400メガトンの二酸化炭素が大気中に放出され、地球温暖化を急速に進めてしまう要因になる• 二酸化炭素の増加や気温が上昇すれば、海水温の上昇や酸性化により、日本周辺の環境が変化し、魚や海洋生物が減少、あるいは日本近海から姿を消す危険性もある (出典:「世界気象機関、オーストラリアの壊滅的な森林火災について報告」,2020) (出典:「世界気象機関、北極圏で記録的森林火災が発生していると報告」,2019) (出典:「世界気象機関、世界各地で発生している森林火災の気候影響を報告」,2019) (出典: 「気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート2018」) 日本人もオーストラリアの森林火災に目を向けよう 大規模な森林火災が起こっているのはオーストラリアだけではありません。 アメリカのカリフォルニア州やアマゾンの熱帯雨林など各地で起こっています。 大規模な森林火災による地球温暖化の加速化や生態系への影響は、日本だけでなく世界中で起こる可能性があります。 地球温暖化や気候変動は森林火災が起きやすい環境や条件を作りやすく、それによって新たな森林火災が起これば、さらに地球温暖化などを進行させてしまうため、負の連鎖となってしまいます。 しかし、この森林火災も発生件数の多くは人為的な要因によるものです。 森林火災の原因を作る私たちが、森林火災が起こらないように気をつけることこそ連鎖を止めることにもつながります。 人為的要因のほとんどは人の不注意であり、火の不始末が原因です。 山や森林での作業やレジャーなどを行う際には、火の扱いに十分に気をつけることが、森林火災の発生を抑えることに貢献できると言えるでしょう。
次の山火事ってなんで起こるの?原因は何? そうですよね。 火が無いのに山火事ってなんで起こるんだろうね。 ひとたび山が燃えると次々に木に燃え移っていくので、 消火するのが非常に困難です。 ではなぜ山火事が起こるのでしょうか? 山火事が起こる原因は大きく分けて 自然発火もしくは人為的発火に分けられます。 山火事の原因1 -自然発火によるもの- 山火事は雷や火山の噴火などにより起こる場合があります。 これを自然発火と言います。 希に熱波や枯葉の擦れ合う摩擦で発火する場合もある。 そして乾燥している地帯では、水分がなく火の手が回りやすい。 様々な要因が重なることで自然発火は発生するってことです。 オーストラリアでは ユーカリがあることが原因で更に山火事を拡大させる要因になってる。 ユーカリの葉が テルペンと言われる引火性物質を発生させているためなのです。 これについては次のオーストラリアの章で解説していくね。 自然発火する要因は様々ある 落雷、乾燥、火山、摩擦、引火性物質... etc 山火事の原因2 -人為的によるもの- そしてもうひとつは 人の手によって山火事が起こされる、人為的原因があります。 キャンプなどで 焚き火をしたり タバコを吸ったりした物が発火元になることもあります。 多くはキチンと始末していない事が原因による物。 他には放火や焼畑農業なのが原因になることもあります。 ちなみに日本の山火事は人為的山火事が大半みたいです。 総務省消防庁 調べによれば、2008年の林野火災は283件。 2009年から2013年に発生した林野火災の原因の上位は、たき火 、火入れ、放火 であり、自然発火 によるものは少なく人為的な原因により発生することが多い 引用:Wikipedia, 山火事の消火 陸地からは 消防車による散水、 空からは ヘリコプターや航空機などから散水して消火にあたります。 木を伐採して燃え広がらなくする防火帯を設ける方法もあります。 動画をご覧いただいた用に、オーストラリアは山火事によって危機的状況にあります。 ではなぜオーストラリアではここまで被害が広がってしまったのでしょうか。 ここについて深堀していきます。 オーストラリアの山火事の現状 オーストラリアでは定期的に山火事は起きており、 オーストラリアでは ブッシュファイアーと言われています。 上の動画でも触れましたが、今回の山火事は非常に危機的状況で、 野生生物はこのブッシュファイアーにて 推定5億匹も命を落としていると言われています。 オーストラリアのマスコットであるコアラに至っては2. 5万匹も命を落としているとまで言われています。
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