トヨタモビリティ東京では、お客様に最適なモビリティサービスをご提供するために、購入のほかにも愛車サブスクリプションサービス「KINTO(キント)」やカーシェアサービス「TOYOTA SHARE(トヨタ シェア)」をご用意しています。 購入方法も現金一括やローンに加え、お得な「残価設定型プラン」や「残額据置き払い」などを用意し、お客様のニーズに合った最適なクルマ選びを全力でサポート。 しかし、豊富なプランがあるので「どの方法がお得なの?」「自分の生活に一番合っているのはどれ?」と悩んでしまいますよね。 そこで今回は、豊富なプランの中でも新しく登場した愛車サブスクリプションサービス「KINTO(キント)」についてご紹介します。 また、トヨタモビリティ東京では、オリジナル商品として「KINTO ONE Toyota Mobility Tokyo」もご用意。 自分好みのクルマを手軽に利用できるサービスになっていますので、ぜひご検討ください。 KINTOは、より気軽に簡単にクルマが利用できるトヨタの愛車サブスクリプションサービスです。 サブスクリプションとは、英語で「予約講読」「定期購読」「会費」という意味があり、定額で音楽や映像が楽しめる配信サービスなどでよく耳にしますよね!定額制と訳されることがあり、利用料金を支払うことで月単位や年単位などの期間、商品・サービスが利用できるというもの。 KINTOは、クルマを購入するのではなく、月額制で利用できるトヨタの新しいクルマの利用方法です。 定額の費用には、登録諸費用や税金、定期メンテナンス、保険などが含まれているので、はじめてクルマに乗る方でも安心です。 レンタカーやカーシェアに比べて自由度が高いクルマの利用方法として注目が集まっています! KINTOは、月々定額制で頭金は不要となっています。 定額の費用には、登録諸費用や税金、定期メンテナンス、保険などが含まれているので、はじめてクルマに乗る方でも安心です。 利用方法は、「KINTO ONE」「KINTO SELECT」のプラン、利用いただく車種を選んでいただき、オンラインやトヨタモビリティ東京各店にてお申し込みいただきます。 審査後に契約完了後、お近くのトヨタモビリティ東京でクルマを受け取っていただければそこから新しいカーライフがはじまります。 駐車場の契約はお客様ご自身で行う必要がありますが、その他はすべておまかせいただけるのでとっても簡単!KINTOについては、以下の公式ページも併せてご覧ください。 KINTO ONE TMTは、「残価設定型プラン」や「残額据置き払い」などその他の購入方法と変わらない自由度が魅力です!一般的なカーリースは、自分好みのクルマが選べない、オプションやボディカラーが限定されていることがあります。 KINTO ONE TMTは、新車購入同様に最新の車種や安全装備などのオプションが選べるので、より自分好みでライフスタイルに合ったクルマを利用できます。 また、現金や割賦での購入は、自由に車種やオプションが選べる反面、維持費がかかったり、一度買ってしまうと手放しにくいですよね。 自由に好みのクルマが選べ、ライフステージに合わせてクルマを利用しやすい、購入とカーリースやカーシェアのいいところを集めたようなサービスになっています!クルマがほしいけどランニングコストや将来の使用に不安があるお客様にお応えするプランと言えますね! KINTO ONE TMTは、まだ始まったばかりのサービスですが、3年間コミコミ定額で常に最新のクルマに乗りたい、海外転勤・免許返納の可能性があるけど安全安心の装備が付いたクルマを利用したい、といった幅広いお客様にお勧めできる商品です!例えば海外転勤の可能性があるけどクルマを利用したい、免許返納の可能性があるけどクルマがないと不便なご高齢な方におすすめすることが多いですね!私は、KINTO ONE TMTだけではなく、「残価設定型プラン」や「残額据置き払い」などその他の購入方法のご提案もしています。 しかし、お客様の中には、クルマを所有することに不安を覚える方もいらっしゃいます。 そんなお客様にKINTO ONE TMTというプランもあることをお伝えするようにしています。 手放すことを考えると購入は二の足を踏んでしまいますが、海外転勤や免許返納の可能性がある方もKINTO ONE TMT なら安心です!もちろん長く乗りたい方にとっても3年毎に新車に乗り換えできるのでおすすめ!常に最新のクルマに乗りたいといった流行に敏感なお客様にもぴったりのサービスですよ!これまでクルマはほしいけど、購入費や維持費、手間やライフスタイルの変化などが気になって購入できなかったという人にこそ、コミコミ定額払いのKINTO ONE TMTはおすすめしたい商品です! 一般的なカーリースの場合、選べる車種が限定されていたり、グレードやボディカラー、オプションなどが選べないこともあります。 別途支払いと聞くと面倒に感じるかもしれませんが、現在ご利用中の任意保険の等級引き継ぎができるので、クルマを乗り換えるときには任意保険料を抑えることができます。 また、将来クルマを購入するときにも等級を引き継ぐことができます。 任意保険が含まれているカーリースなどもありますが、その場合は等級引き継ぎが不可能というケースもあります。 自動車の任意保険は、等級によって割引率が変わるので、等級引き継ぎの可否は意外と見逃せないポイントです!トヨタモビリティ東京では、任意保険のご相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
次のOK!フクロウくん!KINTO(キント)に関する評価・評判を徹底的に解説するよ! この記事を書いているボクは、実際にカーリースユーザーでもあり海風そよぐ田舎街でクルマ屋を経営しながら現役でリース販売もしています。 今回はKINTO(キント)の評価・評判やメリット・デメリットについて詳しく知りたい方に向けて、キントの魅力や注意点をお伝えしていきます。 【3年プランの例】3年満了時、54,000Km以内。 2020年1月より法人名義での契約が可能になりました。 法人契約の場合、かかった費用は経費計上できます。 【追記】2020年5月より従来の3年プランに加え、5年・7年契約のプランが新たに追加となりました。 5年・7年プランは、3年プラン同様のメンテナンス内容に加え、トヨタ正規販売店での車検も含めた月額利用サービスとなります。 ところでKINTO(キント)の「まだクルマ買ってるんですか?」(テロップが流れる)ってあのCM、見ました? KINTO(キント)CM「まだクルマ買ってるんですか?」の真意とは 2018年1月、ラスベガスで開催されたCES Consumer Electronics Show において、トヨタ自動車の豊田章男社長が自動車メーカーから、モビリティ・サービスを提供していく会社へ変革することを同社の新しいビジョンとして発表しました。 その矢先、KINTO(キント)のTVCMにて、あの「まだクルマ買ってるんですか?」のテロップが流れることになります。 そしてKINTO ONE(キントワン)のスタートはこの大きな変革構想の幕開けを意味しています。 「私はトヨタを、クルマ会社を超え、人々の様々な移動を助ける会社、モビリティ・カンパニーへと変革することを決意しました」2018年1月 豊田章男社長 カーリース販売のプロからみたKINTO(キント)の評価は? 僭越ながらカーリース販売歴8年のボクが、KINTO(キント)を評価させていただきます。 長期でリースしながら5~7年で乗り換えるか最後はクルマを自分のものにしたいという方にはオリックスカーリースの「いまのりセブン」や「いまのりナイン」がおすすめですが、新車短期リースの中でば絶対にKINTO(キント)がおすすめです。 カーリースの契約年数は7年や9年と比較的長期の契約が主流です。 2、3年の短期リースではオリックスカーリースのいまのりくんやマイカー賃貸カルモなどがありますが、KINTO(キント)のように任意保険までは料金にコミコミとはなってはおらず、そこまでコミコミにしてしまうとKINTO(キント)ほどの料金まで値下げできないでしょう。 そもそもカーリースの魅力は何か?と言うと、税金やメンテナンスなどクルマにかかる諸経費を月額料金と一緒にすることができるため支払いを平準化できることです。 クルマに関わる支払いを見える化できるため家計の管理が安易になります。 さらにそのカーリースの中でも短期リースの魅力は、ライフスタイルの変化に合わせて気軽にクルマを変えることが出来ることです。 乗りたい時に乗るクルマを選べる魅力は短期リースならではです。 そしてKINTO(キント)では乗換えのたびに最新の設備を兼ねそろえたトヨタの新車に定額で乗り続けることができ、任意保険まで料金に含まれています。 しかも任意保険の内容は車両保険までしっかりと付帯されています。 もしもの事故の際も、「自己負担最大5万円」と明確に記載されていることも任意保険込みのKINTO(キント)ならではです。 ただし、任意保険料までもがコミコミのワンプライス設定なので、任意保険の等級が進んでいる方などは恩恵が少ないでしょう。 逆に言うと、若年層や年齢を理由に新車に乗ることを諦めていた年代の方は任意保険料が高額なのでKINTO(キント)を一番お得に使えます。 【追記】2020年1月より法人契約が可能となりました。 ローンの場合、金利分しか経費計上できないため、節税効果を期待するならKINTO(キント)に分があります。 個人の方同様にトヨタ車・レクサス車から選ぶことができます。 中古車サブスクが気になる方はこちらの『』もぜひご覧ください。 契約期間を長期にすることでより手軽に始めやすい月額料金設定となりました。 契約満了の2カ月前までに申し出が必要です。 KINTO(キント)の悪い評判の真相をネット上の口コミから徹底分析! KINTO(キント)の悪い評判 トヨタのサブスク「KINTO」、最低でも3年契約しなきゃいけないの?何だそりゃ、安くもないし誰が使うんだ? — わんたな wantana54 トヨタのkinto。 あんまり契約伸びてないみたいだけど、あのCM見てても、諸経費込みだから寧ろアリみたいに言われてもあの値段がそもそも安く無い上に、そこにガレージ代掛かるし、結局自分の所有物にもならんわけだから、やっぱ高いよね^^; 逆にそれだけ払う人は買うだろうし。 — 紫電改 FF14ガル鯖 Macowitz サブスクと言いながら制限いろいろありそうですよね。 ボルボとかもやり始めてるし。。。 都市部で車を買うよりはラクかな、と。 でも、一番のネックは駐車場。 レンタカー店舗の多さが強みなのだから、「月額定額レンタカー」の方が良いと思いますがどうでしょう…。 逆を言うと、KINTO(キント)でなくても駐車場代はかかるわけで、クルマを利用するにはそれだけの費用(クルマ代の他に税金やメンテナンスや保険料、駐車場代等)が掛かってるってことが浮き彫りになっただけのような気もします。 KINTO(キント)の良い評判 車のサブスクをやってるトヨタのkintoてやつ、車検とか処分とかも返却すればいいだけやし、いろいろコミコミで月額4万からて手軽でとても良い。 成功するやろね。 だけど、所有すること自体に価値がないんだから、サブスクでもいいかなと調べてる。 トヨタのKINTO, 出光のカーリース。 途中でやめられるし、めんどくいメンテもおまかせだし、実際は自由に乗ってられるし。 — まっぴ mappishams KINTO(キント)の評判まとめ 悪い評判では料金についての口コミが。 良い評判ではコミコミであることと、お得であることの口コミが多かったです。 トヨタのKINTO(キント)は図らずもクルマにかかるコストをわかりやすくしてしまいました。 クルマに乗り続けるために関わる支払いがどれほどのものなのかが数値化され、一目でわかります。 クルマにかかる費用は必要経費と受け入れ、全てコミコミで月額定額でやりくり出来ることをメリットと捉える方とコミコミ料金のため月額料金が高くなる事を嫌う方がいる、といった印象です。 車検満了日が到来する前に乗り換えまたは返却するため、車検代の心配もいりません。 (トヨタ車に限ります)最新のトヨタ車を選ぶことができるため、その時の生活に合わせて柔軟に好きな車種を選択することができます。 例えば、子供が増えたからミニバンにしたい!という場合や、子供が上京するからコンパクトカーで十分!という場合もKINTO(キント)なら気軽に乗り換えることが可能です。 ちょっとした気になることでもトヨタ正規販売店であればあなたの愛車にも精通しているため、異常の早期発見に繋がることも考えられます。 また月額料金はワンプライスで設定されているため、商談も不要です。 わからないことや疑問に感じたことは公式サイトからお問い合わせができます。 内容も充実で安心! KINTO(キント)に申し込むだけで任意保険もついています。 保険内容は対人・対物の補償は無制限。 車両保険つきで自損事故や当て逃げも補償対象。 事故で修理が必要な場合も自己負担額は最大5万円など充実の補償内容です。 さらに弁護士費用特約やロードサービス、レンタカー費用補償などの安心な特約もついています。 KINTO(キント)の料金が高いとおっしゃる方はここを無視している可能性が高いです。 新車に乗る場合、任意保険の内容は車両保険まで付帯することをオススメします。 ギフトの中身は、グッス、グルメ、体験型ギフトなどです。 そのため、等級が進んでいる方はその恩恵が受けられなくなります。 月ごとの走行距離での超過分合計ではありません。 上記からわかったKINTO(キント)をおすすめする人しない人 KINTO(キント)をおすすめしない人 ・保険の等級が進んでいる(マックスに近い)人 KINTO(キント)では任意保険もコミコミでワンプライスに設定されているため、保険等級がマックスに近い方はその恩恵を受けることができなくなります。 KINTO(キント)と同じ短期リースの中にも任意保険は別支払いのリースがありますので、等級の恩恵が大きい方はそちらのほうが安くつく可能性があります。 ・1つのクルマに長く乗り続けるつもりの人 1つのクルマに長く乗り続けるつもりの方はKINTO(キント)は向きません。 その場合は長期リースで最後はクルマを自分のものにできるオリックスカーリースがオススメです。 オリックスカーリースについて詳しく解説している記事は『』をご覧ください。 KINTO(キント)をおすすめする人 ・初めてクルマに乗る方や等級の恩恵が少ない方 若年層の方や保険の等級が低い方に向いています。 ・最後のクルマを検討される方 KINTO(キント)は免許返納を理由に解約する場合、解約金0円でクルマを返却できます。 乗ったぶんだけの支払いで新車に乗れますので、年齢を理由に新車を諦めていた方でも気軽にトヨタの新車に乗れます。 さらにKINTO(キント)なら、しっかりと車両保険までついてますので安心できます。 ・生活の変化に合わせてクルマを変えたい方 KINTO(キント)の場合、3年おきに新車に乗り換えることができます。 もっと大きなクルマに変えて子供と一緒にキャンプに行きたい!とか、子供が学校を卒業するからコンパクトカーで十分だなぁとか、そんな時にも最新の設備・安全性を兼ねそろえたトヨタやレクサスの新車に気軽に乗り換えることが出来ます。 ・法人、個人事業主の方 法人契約の場合、かかった費用を経費計上できるためメリットと言えます。 KINTO(キント)のよくある疑問を解決! Q1:KINTO(キント)とカーリースとでは何が違うの? 端的に言うと、KINTO(キント)もリース契約です。 Q2:途中で全損事故にあった場合は? 全損事故または盗難の場合、契約は中途解約となりますがKINTO(キント)サービスに含まれる自動車保険(任意保険)にて対応します。 万が一事故が発生した場合は東京海上日動・KINTO事故受付センター(0120-137-160)に連絡してください。 Q3:KINTO(キント)を解約する方法は? KINTO ONEを中途解を希望する場合は、WEBサイトから手続きをとります。 中途解約の場合、所定の精算金のお支払いが発生します。 精算金に関する詳細は 公式サイト『』よりご確認ください。 Q4:KINTO(キント)はネットで契約できるって本当? KINTO(キント)はネットで気軽に審査・申し込みが可能です。 まずは車種・オプションを選択し無料見積もりをしてみましょう。 Q5:残価設定プランとは何が違うの? まず、ローンとリースの違いは税金が毎月の支払いに組み込めるかどうかです。 また残価設定プランは残価(残存価値)を保証されていない場合、クルマの返却時にあらかじめ定めた残価(残存価値)と査定価格の精算があります。 さらに査定時に精算のお咎めなしだとしても購入時に後の査定時のために値引きを抑えられている可能性もあるため、どうしても不透明になるデメリットがあります。 購入との違いでいうとKINTO(キント)は法人や個人事業主の方は、かかった費用を経費計上できるメリットがあります。 ローンの場合は利息分しか経費計上できませんので注意が必要です。 KINTO(キント)の会社概要 正式名称 KINTO 会社名 株式会社KINTO(KINTO Corporation) 住所1 【名古屋オフィス】〒451-6005 愛知県名古屋市西区牛島町6番1号 名古屋ルーセントタワー5階 住所2 【東京オフィス】〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-3-1 室町古河三井ビルディング16階(COREDO室町2) 資本金等 66億円 事業内容 自動車リース、自動車修理・点検、車両管理、中古車売買等、モビリティサービスに関わる一切の事業 公式サイト.
次の苦戦が続くトヨタの自動車サービス「KINTO」(右)。 「東京の直営販社が展開する独自のサブスク(左)の方が好調」と明かすトヨタ系販売会社幹部もいる(撮影:尾形文繁) ネットフリックスやスポティファイ、アマゾンプライムといった動画や音楽の配信サービスは日本で急速に普及し、幅広い世代で認知度も高い。 一方、が国内メーカーとして先陣を切って今年参入した自動車の定額利用(サブスクリプション)サービス、「KINTO(キント)」は苦戦を強いられている。 全国で4800店を超える販売店やウェブサイトで展開しているが、今年7月以降の申し込み件数は1日平均で約5. 7件にとどまる。 流行のサブスクも自動車となるとうまくいかないのはなぜか。 契約伸びず、収益化になお時間 キントは車両代のほかに登録時の諸費用、税金、任意保険料などを含む毎月定額の料金を払えば新車に3年間乗れるサービスだ。 「プリウス」や「RAV4」「ヴォクシー」など15車種から1車種を選べる。 最も安いのは2019年11月に発売されたばかりのコンパクトSUV「ライズ」で月額3万9820円(税込み)〜。 最も高いのは、高級車の「クラウン」で月額9万5700円(同)〜。 サービスは2019年3月から東京都内で試験的に始め、7月に全国展開を開始した。 東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら キントの運営会社、キント(社名も同名)は、12月16日に初めて契約件数を公表した。 東京地区ではトライアル期間だった今年3〜6月の4カ月間でわずかに83件。 それでもサービスの全国展開に踏み切ったが、結果は7〜11月の5カ月間で868件。 1日平均で6件に満たない水準だ。 全国展開と合わせて大量にテレビCMも投入したが、全国での認知度は11月末時点で18. キントの小寺信也社長は「認知度が上がっていけば広告宣伝費が減って損益分岐点(ブレークイーブン)に到達するが、そこまでには数年かかる」と述べた。 こうした状況に手をこまぬいているわけではなく、テコ入れ策も打ち出した。 来年1月以降に新たに16車種(トヨタブランド8車種、レクサスブランド8車種)を追加する。 最も安い利用料金はパッソの月額3万2780円〜となる。 利用料金がさらに安い月額1万〜2万円台で中古車版のキントも導入する方針だ。 群馬県の販売店で実験的に始め、状況を見て全国展開したい考えだ。 これまではキントの申込みは個人に限っていたが、法人の受付も来年1月から開始する。 小寺社長が「車を持つことに対する負担や手間を軽減して、1人でも多くの若い人に気軽に車に付き合ってほしい」と話す通り、一番のターゲットは車離れが指摘されている若者だ。 特に20代前半で初めて車を持つ場合、高額な任意保険料がネックとなる。 その点、キントは保険料が割安なフリート保険を組み込むことで「お得な利用料金」を実現したという。 月額の利用料金は年齢による違いはない。 運営会社側は今回、具体的な総費用(諸費用、任意保険込み)の比較も示した。 例えば、初めて自動車を所有する22歳の人がライズを購入した場合は3年間で約166万円、月額では約4万6000円(3年後の残価を差し引いて試算)かかる。 キントを利用した場合は3年間で約143万円、月額では3万9820円となる。 月額で6000円ほど負担が軽い計算だ。 現時点では「サブスク」としての商品性を十分に訴求できているかという点では疑問が残る。 西日本のトヨタ系販売会社の幹部は「正直、サブスクである付加価値がどこにあるかがわからない。 値段の感覚としても『高い』というのが一般相場」と手厳しい。 音楽や動画の配信は聴き放題、見放題だが、キントは1車種を3年間乗るという意味では乗り換え放題ではない。 キントのパンフレットには「コミコミ定額」という字が大きく躍るが、「月々定額」を謳うことが多い個人向けリースとの違いを打ち出せているとは言いがたい。 自動車保険込みはメリットなのか この幹部は「最大のメリットは保険料だが、メリット享受は等級の低い人のみ」とも指摘する。 これに対し、キントの小寺社長は「自動車保険の等級が高い人が払う保険料と、キントの利用料に含まれる自動車保険料の金額はさほど変わらない」と話す。 KINTOの小寺信也社長は「車を所有することのネガティブな部分を少しでも軽減して、若年層の車離れに歯止めをかけたい」と強調する(撮影:今井康一) 小寺社長によれば、キントの加入者全体で見たときには、年齢が高い人が保険料を月に数百〜千数百円上積みすることで、若い人の保険料を圧縮する構図になるという。 金額面での差はほとんどないにしても、キントを使う場合は自身の保険等級が更新されないのをデメリットと感じる人もいる。 自動車保険は通常6等級からスタートし最高は20等級。 3年間無事故であれば等級は3つ上がるが、キントは何年使っても等級は上がらない。 「自分の自動車保険を使えないのは不便」。 こうした声に応えたのが、トヨタ直営の販売会社、トヨタモビリティ東京のオリジナルプランだ。 その名も「KINTO ONE TMT」。 自身の自動車保険を使うことができ、パンフレットには「保険の割引も引き継げる」ことをメリットとして謳う。 車種やグレードも選び放題と自由度が高い。 トヨタの直営販社であるトヨタモビリティ東京は今年7月からオリジナルのサブスクサービスを始めた(撮影:尾形文繁) キントの小寺社長は「KINTO ONE TMTは昔から付き合いのあるお客さんの契約がメイン。 われわれのキントは普段販売店との付き合いがない顧客がメイン。 割ときれいにすみ分けができている」と話す。 ただ、前出の販売会社幹部によれば、「トヨタモビリティ東京ではオリジナルプランの方が本家のキントよりも好調」というから驚きだ。 今年7月〜9月の3カ月間ではオリジナルプランは150件の契約があり、本家のキントの約4倍になったという。 今でも月に50件ほどの受注がある(トヨタモビリティ東京広報)ことから、好調を維持しているといえる。 1年更新のキントも存在した キントには別の親戚もいる。 地場資本の福岡トヨタが展開する「KINTO ONE FT」だ。 福岡トヨタは、福岡県のトヨタ系販売会社で最大規模を誇る。 最大の売りは利用期間が3年間ではなく1年間であること。 本家と同じ自動車保険込みで、8車種から選べる。 本家に比べてラインナップは見劣りするが、1年おきに違う車種が使えることに魅力を感じる人もいるだろう。 転勤族の多い福岡という地域では一定の需要も期待できそうだ。 福岡トヨタの取り組みも参考にしながら、キントとしては今後、契約年数が3年以外のプランも追加していく方針だ。 ただ、利用期間をどのくらいに設定するかは事業者サイドとしては悩みの種だ。 キントではレクサスブランド専用の別のサービス「キントセレクト」も展開する。 月額で19万8000円〜(税込み)で、6車種の中から好きな車種を選び、半年おきに乗り換えることができる。 今年2月からトライアルを続けているが、「半年では短すぎる」という声や「もう少し安くしてほしい」という声もあるという。 たとえ半年でも使用された車は中古車になるため、その中古車をどう流通させていくかも課題だ。 キントの中古車版は新車版で使われた車両の受け皿となるという意味では1つの解決策になるが、中古車版を豊富なラインナップで展開するためには、まずは新車版の普及が欠かせない。 トヨタは2020年5月に全国の販売店で全車種の併売化に踏み切る。 各チャネルで取り扱う扱う商品に違いがなくなり、販売会社はサービス面で独自性を出すことが求められている(撮影:今井康一) キントは普段、自動車販売会社と接点のない層へのリーチを狙うが、実際の納車やメンテナンスでは販売店が関わる。 販売店のスタッフの対応次第で、トヨタブランドへの印象も変わる。 キントの利用後に新車の購入につながる可能性も秘めている。 だが、販売会社の多くはキントの販売に消極的だ。 東京の地場資本が運営するトヨタ販売店のスタッフは、「販売店として収益面でのメリットはほとんどない。 われわれからお客さんに提案することはない」と言い切る。 「キントを顧客に勧める理由がない」 収益面でのメリットについて先述の西日本の販売会社幹部が詳しく教えてくれた。 マージンは車種ごとに全国の販売店の平均利益率をベースに算出され、店頭で契約に至った顧客だと2%分、ウェブ経由の顧客は4%分が運営会社のキントに取られるという。 例えば、全国平均のプリウスの利益率は8%強だが、キントの契約が成立した場合、店頭でのマージンは6%強、ウェブ経由は4%強になるという。 また、点検時の工賃も通常販売時の工賃と比較すると半額程度のイメージ」(同)。 この幹部の販売会社ではキントを取り扱っているが、契約はこれまでゼロだ。 「残価設定型クレジットなどで売る方が、収益性が高く、今のところキントを顧客に積極的に勧める理由が見当たらない」(同)。 2018年1月に「自動車会社からモビリティ会社への転換」を打ち出したトヨタ。 その陣頭指揮を執る豊田章男社長の鳴り物入りでスタートしたのがキントだ。 従来は「石橋を叩いて渡る」ともいわれる保守的な企業にあって、新サービスのローンチまで1年で漕ぎつけたのは奇跡的とも言える。 豊田社長は「何が成功するかはやってみないとわからない。 とにかく始めてみて変えるべきところは変える」と話し、100年に1度と言われる自動車業界の変革期にスピード感を持って対応しようとしている。 国内でのトヨタ車販売が堅調なうちに改革を進めたいというのが豊田社長の本心だ。 その思いを共有する販売会社の経営陣も増えているが、トヨタから立て続けに打ち出される新たな施策を評価する販社トップの目は相当に厳しい。 キントを本格的に普及させるためには、販売会社にとっても魅力的な商品にする工夫が欠かせない。 外部サイト.
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