【へびん湯】【鍋山の湯(泥湯)】 > へびん湯 立寄り時間 24時間/無料 (最終訪問:04年4月) 「別府にとても素晴らしい野湯がある」と、噂だけは聞いていた。 けれどそれは沢沿いの山の中にあるらしく、レンタカーを借りぬ私には行かれないだろうと、端から諦めていた所。 ところがラッキーな事に別府名人のAさん、Kさんの御好意により、なんと私も連れて行っていただける事に。 感謝感激雨霰とは、まさにこの事です。 沢沿いに造られた「へびん湯」は、誰かが野の笹で造ったと思われる簡素な脱衣所がひとつ。 脱衣所とは別にひと休みできる椅子も造られ、夜間の湯浴み用か?沢山の蝋燭も用意、掛け湯用の手桶も置かれていました。 野湯とは思えぬ立派な石組み浴槽が4っつも並び、ありがちなゴミも一切なく、地元の方や利用者が本当にここを愛している事が伺えます。 湯は無色透明、浴槽に温泉と沢水が注がれ、上ふたつの浴槽(タイトル横の画像)が適温、下ふたつが温めとなっていました。 なんと浴槽の上には桜が覆いかぶさるように枝をのばし、訪問時もポツリポツリとピンクの蕾を膨らませていました。 「へびん湯」は、人の手と優しさにより、これからも大切に保護され受け継がれ行くのだと思います。 この湯が何年先までも美しいままで残られるか否か、私達訪問者ひとりひとりの思いやりと優しさが試される湯ではないでしょうか。 (まぐぞー) へびん湯 上段手前の浴槽 へびん湯 上段奥の浴槽 へびん湯 下段の浴槽ふたつ 周囲は鬱蒼とした樹木 簡素な脱衣所 > 鍋山の湯(泥湯) 立寄り時間 24時間/無料 (最終訪問:04年4月) へびん湯とともに別府名人Aさん、Kさんに連れて来ていただいた野湯です。 明礬温泉奥のデコボコ道をドン突きまで進み、途中からは数分ばかり荒涼としたガレ場を歩きます。 周囲は土の剥き出しとなった山肌に囲まれ、なんとも荒々しい景色。 ここ「鍋山の湯」には二箇所の浴槽ゾーンがあるらしく、一方は本来の「鍋山の湯」、もう一方が泥炭積もる「鍋山泥湯」と呼ばれているとか、いないとか。 私達の訪問時、本来の「鍋山の湯」は先客が数人いたため断念、もう一方の「泥湯」で湯浴みをする事に。 こちらも2名の先客様(男性)がおられたのですが、Aさんが入浴用のバスタオルを貸してくださり、さらに先客様に「女性が入りますので、少しだけ他所見ていていただけますか、すみません」と笑顔で一言断ってくださったおかげでスムーズに湯に入る事ができました。 浴槽内に入ってしまえば完全な濁り湯なので大丈夫です。 「鍋山泥湯」は石組みの浴槽がふたつ並び、一方が熱めの泥湯、もう一方が温めの白濁湯となっています。 基本は「泥」で湯と泥炭を楽しみ、最後の上がり湯として白濁湯に浸かるのだそう。 浴槽に浸かってビックリしたのは、目の前に広がる景色の雄大さ。 美しい山と別府湾広がっています。 雄大な景色の中でまったくの自然の湯に浸かる、これ程の贅沢は滅多にあるものではありません。 自然の恵みと、ここへ連れて来てくださったAさん、Kさんに感謝です。 ところで気になったのが、浴槽周辺にクマの糞みたいのがあった事。 ここが本州であれば「今年はクマが多いから」で済むけれど、ここは九州。 九州のクマといえば絶滅の噂も囁かれる。 しかし、けれど、アノ糞は鹿でもなく、イノシシでもキツネでもなく、勿論犬、猫でもない。 私の記憶の範囲で該当する動物は、やはりクマしかいない。 その筋に詳しいお方、ぜひ一度調査していただきたいものです。 それと、もうひとつ、途中にあった立て看板が人為的にボコボコに破壊されていた事、そしてゴミが落ちていた事が気になります。 ゴミはゴミを、破壊は破壊を呼びます。 訪問者ひとりひとりが、この湯を大切にしなければ、先はありません。 動物も訪れる自然豊かな野湯です。 一握りの馬鹿に汚されるのだけは御勘弁願いたい。 (まぐぞー) 辺は荒涼としている 足元湧出の贅沢さ 茹で用の網もあった >.
次のへびん湯 へびん湯は、大分県別府市明礬温泉にほど近い山中にある野湯です。 途中、窪みだらけの未舗装の道を通らねばならなず、ここへ行くのは少しだけ厳しいと思います。 また、途中で分かれる道の先には、以前殺人事件があり、それ以後立ち入り禁止となっている「鍋山の湯」と呼ばれる、もう1つの野湯があります。 国道500号線を明礬温泉から坂を登ってすぐの左側の小道に入って行きます。 道案内を横目にしばらく登ると注意喚起を促すゲートがあり、ここから先は砂利道が延々続きます。 物々しい雰囲気ですが、進んでいきます。 訪れた日の前日が雨だったため、霧に包まれながら進んでいきました。 更に進んで二手に分かれる道を左へ。 後は道なりに。 右の道に進んで行くと鍋山の湯へ向かいますが、ゲートが閉じられていて入れません。 急に舗装された坂道に変わるので、ここからは楽に運転できます。 注意喚起の看板のあるところに車を停めるスペースがあります。 目印が、左側が空き地になっていることと、この看板だけなので、通過してしまい易いです。 空き地に車を停めて、石段を歩いて降りていくと、遠くに脱衣所の小屋が見えてきます。 小川を下っていくのですが、先達たちの残した小道があるので迷いません。 入浴 古くからある野湯なのですが、地元の有志の方々の努力によって非常に入り易い温泉に整備されています。 野湯にしては珍しく、女性用の更衣室も作られています。 地元の方の管理が行き届いていて清潔であり、ありがたく入浴させていただきます。 1番上段にある、源泉近くの湯舟。 山の上の方から長いホースで温泉が注がれています。 泉質や源泉温度は分かりませんが、お湯は無色透明・無味無臭でぬるぬるしているので、アルカリ単純泉ではないかと思います。 湯温はちょうど良く、いくらでも長湯することが出来ます。 この日はあいにくの雨でしたが、おかげで1人で入浴することが出来ました。 天気の良い休日ならば人は多いと思います。 湯船は上から下へ3つに分かれていて、下に行くほど湯温が低くなっていきます。 1段目と2段目は、脱衣所の近くに。 3段目は石段を下りた場所にあります。 どの湯船も4人も入れば一杯になりそうな大きさです。 それぞれが、気に入った温度の温泉を選んで入浴できるようになっています。 深い山の中にこんこんと湧く温泉は、最高の気分を味わせてくれました。 街灯類は一切無いので、夜の入浴はかなり怖いと思います。 へびん湯 基本情報 住所 大分県別府市鶴見(大字) 営業時間 24時間 入浴料 無料 駐車場 あり 手すり なし シャワー なし 石鹸・シャンプー なし 備考 混浴露天3、夜は灯りなし.
次の別府には、「別府三大秘湯」と呼ばれる野湯があります。 ひとつは「鍋山の湯」。 ある事件の後、こちらに行く道は現在閉ざされています。 もうひとつは、「鶴の湯」。 こちらは鶴見霊園の近くにあります。 そして、もうひとつが『へびん湯』です。 地元別府では、かなりポピュラーな野湯とのこと。 その昔、大蛇が入湯していたという言い伝えがあって『へびん湯』の名がついたとか。 明礬温泉のある道から鍋山へと入っていき、車が一台通れるぐらいの細い道を上っていくとあります。 車が一台とおれるぐらいの細い道。 対向車が来たら終わりですね。 温泉へと続く道。 こんな所、一般人は分かりません。 我々も見つける事が出来たのは奇跡かも? この看板が目印です。 物騒な事が書いてありますが、数年前にココで殺人事件が起こったようです。 二年ほどは、ココへと続く道が閉鎖されていました。 悲しい出来事ですね。 山道を車で走る事、約5kmほどで到着。 到着と言うより、たまたま見つけたという方が早い? 走っていると駐車場を発見、車を止めて、川へ降りる道のような物を見つけて、降りていくと見つけました。 たまたまか。 あれあれ、先客がたくさん入ってます。 どうしても連休だと、人が多いようです。 川沿いに岩風呂風の4つの浴槽が並んでいます。 あ、もちろん混浴ですよ(笑)。 野湯にしては、立派な脱衣場があります。 しかし、女性1人ではかなりハードルが高いかな、と(苦笑)。 今回の女性4名ももちろん初めて。 われわれと一緒だったので無事に来れたくらい。 この脱衣場や浴場などは、地元の方が管理されていて、その労力に頭が下がります。 もちろん入湯料は無料なのですから、感謝の気持ちを忘れずに 礼儀やマナーを守って利用したいものです。 いちばん上の浴槽には、パイプから源泉がドバドバと注がれています。 お湯はかなり熱いです。 言うまでもなく、源泉が注がれています。 いちばん上の浴槽がいちばん熱く、下にいくに従って温度が下がってくるわけです。 泉質は単純温泉だそうです。 お湯は無色透明、ほとんど無味無臭でした。 特に特筆するほどはなく、まぁ、お湯ですね。 その他の詳しいことはわかりませんが、この大自然の中の野湯では、 そんなことどうでもいいですよね。 2番目の浴槽も、まだちょっと熱いです。 3番目の浴槽は、ややぬるいのでオヤジが陣取ってます。 4番目の浴槽が最も川に近く、また、いちばんぬるいです。 女子は全員ここに入ることに。 ただ、景観というかロケーションが最高です。 こんな温泉はなかなかお目にかかれません。 まず、日常生活には無い一コマです。 不謹慎ながら、女子たちも温泉の横でマッパのまま昼飯を食べました。 めちゃくちゃ美味しかったですよ。 なかなか行く機会は無いと思いますが、別府に来た際には、チャレンジしてください。
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