松本伊代 51 の場合 1980年代、アイドルとして活躍した彼女も、子育てがそろそろ手を離れる年代。 変化に気づいたのは、昨年の夏。 寝ていると突然 異常なほてりを感じ、暑くて夜中に何度も目が覚める。 (寒がりだったのにクーラーが平気になった) 今まで気にならなかったことで突然イライラし、激しくキレてしまう。 これって更年期障害? 女性更年期障害スーパードクター吉形玲美(よしかたれみ)先生によると、これは女性更年期障害の典型的な症状とのこと。 異常なほてりは、更年期障害の特徴である「ホットフラッシュ」。 暑い寒いといった環境とは関係によらず発作的に ほてりや発汗が起こる。 瞬発的に激怒する、周囲の目が気にならなくなり、公共の場でも怒鳴るなども更年期障害によるイライラの特徴。 イライラした時に怒りを抑える方法は? 吉形先生が提案する 更年期障害に対して知っておくべき2つのポイント• 1更年期障害は病気と認定されている。 2更年期障害の治療には保険がきく。 病院に行って、更年期障害という「病名」をもらうことが大切。 「婦人科」が適しているが、かかりつけの内科医などから「婦人科」を紹介してもらっても良い。 更年期障害と診断されると保険適用内で「漢方薬」や「ホルモン療法」など様々な治療が可能。 最近では、婦人科などで女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量を血液検査で簡単に調べることが出来るとのこと。 自分の身体の状態を知っておくことが大切! 女性の間でよく聞くウワサ ホルモン療法はがんになりやすいって本当!? 乳がんなどの手術を2000件以上行っている、江戸川病院乳腺センター長の田澤篤(たざわあつし)先生によると、女性ホルモン「エストロゲン」が子宮体がんのリスクになることは間違いないが、ホルモン補充療法の際、エストロゲンと共に女性の子宮の環境を整える「黄体(おうたい)ホルモン」を併用することで子宮体がんのリスクを抑えられるとのこと。 「 ホルモン補充療法」は、子宮体がんのリスクはほぼ無いそう。 治療の内容や期間は医師と相談の上行ってください。 しかし薬でホルモンを補充しても、年齢により身体の中で女性ホルモンを作る機能は低下していく。 腸内細菌を40年以上にわたり研究している理化学研究所、辨野義己(べんのよしみ)先生に聞いてみると「エクオールを生み出す腸内細菌・エクオール産生菌は、全ての人の腸内に生息している。 しかし、エクオールが作れない人はエクオール産生菌が働かずに眠っている状態。 」という。 エクオール産生菌のニート化は腸内環境の問題。 食生活を改善し、腸内環境を変え、エクオール産生菌の活性を高めれば、エクオールが作れるようになるという。 浜松町ハマサイトクリニック吉形先生によると、実際に検査でエクオールを作れていないと診断された人に一年半食生活を変えてもらったところエクオールを作れるようになったとのこと。 納豆と合わせてアボカドを一緒に摂り、腸内の環境を整えれば、ニート化している菌が元気になり、エクオールをつくる量をアップさせる効果が期待できるという。 吉形先生によると、腸内環境は夜に作られるので夕食で食べるのがおすすめとのこと。 名医に聞く!男性更年期障害を徹底解説! 30代から70代以上でも、男性ならいつ患うかわからないという男性更年期障害。 症状が進行すると、メタボリックシンドローム、糖尿病、ED、認知症だけでなく、動脈硬化が引き起こす脳梗塞や心筋梗塞、さらに深刻なうつといった疾患を引き起こす危険があるという。 しかし何が原因で、どんな身体や心の変化が病気のサインとなるのか、知っているようで知らない。 この男性更年期障害の改善法を名医がわかりやすく解説。 男性更年期障害チェック 〜問診【心と体の状態診断】〜 問診票で男性更年期障害として起こりうる症状をチェック。 さまざまな身体の不調から精神面の変化まで、その数115項目。 ちなみに実際の問診票にある次の5つの項目のうち1つでも当てはまれば、男性更年期障害の疑いアリ! Q:ほてり、のぼせ、多汗がある Q:不眠に悩んでいる Q:ささいな事にすぐ腹を立てる Q:過去のことを振り返れば失敗のことばかり思い出す Q:老けて見えるのではないか、魅力がないのではないかと心配 男性更年期障害かもと心配している野々村さんの問診票には ・将来について悲観している ・自分自身に失望している ・いつも泣いてばかりいる という回答が。 問診票診断に問題あり。 男性更年期障害チェック 〜動脈硬化度検査【血管年齢】〜 男性ホルモン「テストステロン」には血管をしなやかに健康的に保つという役割があり、テストステロンが低下していると血管は硬くなり、動脈硬化が進みやすくなってしまうとのこと。 動脈硬化に注意! 男性更年期障害チェック 〜指の長さ検査〜 なんと指の長さで男性ホルモンを作る能力がわかるという!右手の人差し指と薬指の長さを比較した時に薬指の方が長い人は、もともと男性ホルモンを作る能力が高いとのこと。 なぜ右手の人差し指より薬指が長いと男性ホルモンを作る能力が高いのか? 胎児のころ母体から男性ホルモンと女性ホルモンのシャワーを浴びる。 男性ホルモン・テストステロンは受容体が多い薬指に集まる。 テストステロンは、骨を成長させる働きもあるので、受容体が多い薬指を成長させるといわれる。 薬指が長い人は、もともと男性ホルモンの量が多く、作る能力も高いとのこと。 6cm、薬指7. 4cm。 薬指の方が長く、男性ホルモンを作る能力が高いと考えられる。 3cm、薬指7. 1cm。 薬指の方が短く、男性ホルモンを作る能力が低いと考えられる。 そのほかにも、筋力検査、骨密度検査、内脂肪検査などを行う。 男性更年期障害チェック 〜血液検査【男性ホルモン量検査】〜 男性更年期障害の検査の中で もっとも重要な検査。 男性ホルモンのテストステロンが低下しているかを血液から調べる。 「年齢相応」 小林先生の診断結果:男性更年期障害。 問診票の結果はイライラや不安うつなど重症。 薬指の長さから推測するに、もともと高かったテストステロンを作る力が減って、男性更年期障害になっている可能性が考えられる。 「高め」 小林先生の診断結果:運動量が以前に比べ減り、飲酒量が多いため、今後テストステロンが低下する可能性がある。 メンズヘルスクリニック東京:診療:水曜~日曜日(要予約) 【男性力ドック】 検査時間:約1時間 料金:32400円(初診料込み・保険適用外) 男性更年期障害は、高かった男性ホルモンが急低下すると発症するので、野々村さんのように薬指が長い人は男性ホルモンが急激に低下する可能性があり、それには年齢による男性ホルモンの低下も関連している。 男性ホルモンの低下は避けられない。 しかし男性ホルモンを作るエンジンは、排気量は小さくても、ちゃんと回してあげれば男性ホルモンは出るという。 奥さんや家族のちょっとした協力でご主人の男性ホルモンを出す方法とは?• アメリカ・ユタ大学の実験で、スポーツ観戦したファンの試合後の男性ホルモン値を測定したところ、勝ったチームのファンは男性ホルモン値が増加し、負けたチームのファンは減少したというデータが。 心理学の権威、立正大学名誉教授の齊藤勇先生によると「男性を喜ばせる方法は、 褒めること。 褒めることで優越欲求が満たされ強い喜びを感じるということがわかっている。 」とのこと。 優越欲求とは、人より自分が上でありたいという気持ち。 褒めることで人より優れていると感じ、喜びが大きくなる。 特に男性は、この優越欲求が強いと言われているそう。 褒め方ひとつで男性の喜びが何倍にもなる「2つの魔法の褒め方」とは!? 魔法の褒め方 1 【比較褒め】 心理学的に、人は誰かと比較して褒められることで喜びが増すと言われている。 例えば、ご主人がゴミ出しをしてくれた時には… 「いつもゴミ出ししてくれて偉いわね」 これでは不十分。 魔法の褒め方を使うと… 「隣の旦那さんはゴミ出しなんてしていないのに、あなたはいつもしてくれてエライわね!」 となる。 齊藤先生によると心理学的にこれを「 社会的比較効果」と呼び、比較対象によって位置がハッキリし、かんたんに優越欲求を満たすことができるという。 魔法の褒め方 2 【第三者褒め】 これもゴミ出しをしてくれた場合に使うと… 「あなたはいつもゴミ出しをしていて優しいって隣の奥さんが褒めてたわよ!」 となる。 心理学ではこれを「 ウインザー効果」と呼ぶとのこと。 面と向かって褒めると「お世辞を言っているのでは?」と疑ってしまうが、第三者の褒め言葉を聞くと信憑性を感じ、喜びが増すのだとか。 またオスの本能として男性は たくさんの女性から褒められたいので、「隣の奥さん」は効果バツグンとのこと。 女性更年期障害も男性更年期障害も病気であると認識して正しく向き合うことが大切!.
次の東京で腫瘍内科をしております三浦と申します。 サプリメントについての質問は、よく患者さんから受けます。 サプリメントも含め全ての治療について、効果あるのか、効果はないが害もないのか、害があるのか、もしくはわからない、などについて科学的な根拠(我々はエビデンスと呼びます)をもって推奨度が決まってきます。 またややこしい事にエビデンスには、証明の仕方によってその結果の信頼度が高いものから低いものまであります。 例えばネズミでは効果あったけど、人ではどうか分からない、もしくは効果なかった、みたいな事もありえますよね。 ネズミの実験ではまだエビデンスの質が低く、人で証明されたらより信頼度が高い、というわけです。 同じように化学物質の構造的にエストロゲンに似た働きをする事が分かっていても、それをどのくらい投与したら人の体の中で再発を防ぐだけの効果を出すのか、もしくはどのくらい投与したら逆に体に悪い働きをするのか、それを調べてみて初めて「治療」になるかどうか分かるわけです。 エクオールというサプリメントが、本当に効果あるのか、もしくは毒になるのか、ノルバデックスの効果を減弱しないか、など良い可能性だけでなく、悪い可能性も十分考慮した上で投与するかどうか決める必要があります。 世の中にはいろいろな情報がありますので、気になるものがあれば主治医に確認したり、本サイトの様な掲示板に気軽に相談してみてください。 以前の投稿に同じ様な内容がありましたので、ご参照下さい。 teamoncology. php4?
次の私たち日本人の食生活の基本とも言える豆腐や味噌、醤油、納豆などの大豆食品。 良質な植物性タンパク質や脂質、炭水化物、食物繊維、ミネラル、ビタミンなど豊富な栄養素に加え、医学的に注目されてきた成分が、大豆イソフラボンです。 大豆イソフラボンは、植物性食品の色素や香り、苦味、辛味などの成分である「フィトケミカル」の一種で、主に大豆の胚芽に多く含まれています。 女性ホルモンであるエストロゲンに化学構造が似ているため、植物性エストロゲンとも呼ばれます。 イソフラボンがエストロゲン受容体に結合することでエストロゲンの作用を促進し、エストロゲン依存性乳がんのリスクを高めると懸念される一方、イソフラボンがエストロゲン作用を邪魔することで乳がん予防につながることも示唆されています。 相反する報告が見られるわけですが、結局のところ、イソフラボンを多く含む大豆食品は、乳がんのリスクになるのか、予防になるのか、どちらでしょうか? その答えの手がかりが、中国の研究者から報告されました。 今回の報告はこれまでに出された研究結果をさらにまとめた分析ですから、それだけ信ぴょう性が高いと言えるでしょう。 Chen M, Rao Y, Zheng Y, Wei S, Li Y, et al. Association between Soy Isoflavone Intake and Breast Cancer Risk for Pre- and Post-Menopausal Women: A Meta-Analysis of Epidemiological Studies. PLoS ONE 9 2 : e89288. 2014 doi:10. pone. 電子検索で1335の文献が、図書目録の検索で23の文献が見つかりましたが、研究が行われた地域や研究デザインその他の条件を考慮し、最終的には35の研究が今回の分析の対象となりました。 そのうち26の研究は閉経前と後の女性について、4つの研究は閉経前の女性のみ、5つの研究は閉経後の女性のみについて評価したものでした(つまり閉経前の女性について評価したものが30研究、閉経後の女性について評価したのが31研究)。 いずれの群にも欧米とアジア、それぞれの地域での研究が比較的バランスよく含まれ、ほとんどの研究で、年齢、アルコールや喫煙、肥満度(BMI)、エネルギー摂取とホルモン補充療法など、乳がんに影響を与えるイソフラボン以外の因子は調整されています。 分析の結果、概括的に見ると、閉経前と閉経後いずれの女性においても、大豆イソフラボン摂取による乳がんからの保護効果が示されました。 特に、閉経後女性についての31の研究を解析した結果、大豆イソフラボン摂取量が最大値だと、最小値の場合と比べて乳がんリスクが約25%減少しました。 ただ、もう一歩踏み込んで分析してみると、個々の研究結果はその対象地域と研究デザインにも大きく影響を受けていたのです。 地域による違いとは、アジア人女性か欧米女性か、ということです。 また研究デザインとしては、コホート研究とコホート内症例対照研究、症例対照研究の3種類がありました。 コホート研究とは、ある因子にさらされた集団が将来的にどのような疾病・健康状態になるかを追跡調査する「前向き研究」です。 コホート内症例対照研究は、前向きコホート研究の参加者の中から追跡調査期間中に特定の疾病にかかった者全員を症例として選び、それ以外の参加者の一部から比較対照群を選んで、症例対照研究として分析を行うものです。 症例対照研究は、最初に、既に疾病にかかった人々と、彼らに性別や年齢などの要因が似た人を選び出し、疾病の原因と考えられる要因をそれぞれ過去に遡って調査し、両者で比較する研究手法です。 結論から言えば、アジア人女性では閉経の前後を問わず、また研究デザインの違いを踏まえても、大豆イソフラボンの摂取は乳がんリスクを低下させる可能性があると言えました。 アジア諸国で実施された17の研究が、大豆イソフラボンを摂取した閉経前女性が乳がんからの一定程度の保護効果を得られたと報告しており、18の研究が大豆イソフラボンを摂っている閉経後女性ほど乳がんリスクは低下傾向にあることを示しました。 ただそれでも、研究デザインが結果に影響を及ぼしていることは否めませんでした。 一方、欧米女性についての結果はアジア人女性とは異なるものでした。 欧米諸国での閉経前女性を対象とした14の研究では、大豆イソフラボン摂取による乳がんリスクへの影響について統計学的に意味のある差は見られませんでした。 また、閉経後女性対象の14研究では、概括的に分析した場合にはわずかながら統計学的に意味のある保護効果が示されたものの、これを研究デザイン別に分析しなおすと、意味のある保護効果は確認できなかったのです。 この研究からは、なぜアジア人女性と欧米の女性で、大豆イソフラボンによる乳がんリスクへの作用が異なるのかは示されていません。 そのメカニズムの一つの可能性として、大豆イソフラボンの種類や代謝物による影響が考えられます。 例えば、大豆イソフラボンの一種「ダイゼイン」からは、腸内でエクオールという代謝産物が生じます。 エクオールは他のイソフラボン類に比べてエストロゲン受容体への親和性が突出して高い可能性があり、しかもエクオールができるか否かは腸内細菌叢に依存していて、欧米人よりアジア人の方が作れる人の多いことも分かってきました。 Maskarinec G. The human mammary gland as a target for isoflavones: how does the relation vary in individuals with different ethnicity? Planta Med. 2013 May;79 7 :554-61. doi: 10. Epub 2012 Nov 23. 今回の論文の分析対象となった日本の研究報告をいくつかご紹介します。 国立がんセンターの研究です。 イソフラボン摂取量と乳がんリスクの関連を、乳がんと診断された患者さんと乳がんではない女性の計850組(日本人390組、日系ブラジル人81組、非日系ブラジル人379組)について、病院ベースで乳がん症例対照研究を実施しました。 日系ブラジル人と非日系ブラジル人において、イソフラボンの摂取量が多いほど乳がんのリスクは統計学的に意味のある減少傾向が認められました。 全体としても、食事からの中程度のイソフラボン摂取により乳がんリスクが軽減される可能性が示されました。 愛知県がんセンター研究所の研究です。 イソフラボン摂取量と乳がんリスクの関連を、愛知県がんセンターの乳がん患者678名、乳がんではない比較対照群3390名について検討しています。 ホルモン受容体陽性・HER2陰性のタイプの乳がんで、大豆を多く摂取すると、乳がん発症のリスクが下がりました。 乳がんの組織に発現する受容体のタイプによって、大豆による予防効果は違うことが示唆されました。 Cancer Causes Control 18:801-808. 2007 「JACCコホート研究」文部科学研究費の助成を受け、多施設が協力して開始された、約12万人の日本人を対象とした大規模コホート研究)の一環として実施されました。 40-79歳の女性30454人を平均7. 6年追跡調査し、追跡期間中に145人の乳がん患者を観察。 しかしながら、豆腐、煮豆、味噌汁の摂取と乳がんの罹患には関連は認められず、大豆製品の乳がん予防効果は見いだせませんでした。 国立がんセンターの研究です。 厚生労働省の多目的コホート研究「JPHC」のデータを使い、味噌汁や豆腐、納豆などの大豆食品の摂取量・頻度と乳がん発症率との関連を調査しました。 40~59歳の女性21852人が対象で、179人が乳がんを発症しました。 調査の結果、味噌汁とイソフラボンを頻繁に摂取する中高年女性では、乳がんの発症率が低減することが分かりました。 いずれにしても、イソフラボンは、伝統的な和食をバランスよく食べることで摂取するようにして下さい。 最近は大豆粉やおから粉も人気です。 サプリメントなどの補助食品に関しては、偏った成分のみを摂取し過ぎる可能性がありますから、専門家に必要性を相談して下さいね。 大西睦子 内科医師、ボストン在住。 医学博士。 東京女子医科大学卒業。 国立がんセンター、東京大学を経て2007年4月から7年間、ハーバード大学リサーチフェローとして研究に従事。 2014年5月29日「」より転載.
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