石川県は26日、金沢港無量寺埠頭(ふとう)で整備したクルーズターミナルを6月1日に開館する方針を決めた。 当初は4月4日にオープンする予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い延期となっていた。 当日は式典などを行わず、午前10時に開場する。 館内では感染防止策として換気や手指消毒液の提供を行うほか、操船体験などができる「まなび体験ルーム」は混雑状況によって入場人数を制限する。 2日以降の開館は午前9時で、閉館時間は通常の午後9時から当面の間、午後6時に繰り上げる。 2階のレストランも1日から営業し、6月中は午後5時で閉店する。 金沢港クルーズターミナルは近年の客船寄港増加を受けて整備され、乗船客の検疫や出入国手続きを行うスペースを備えている。 今年は54本の寄港が予定されていたが、新型コロナの影響でこれまでに半数の27本の運航中止が決まった。 多くの船会社は依然運航を自粛しており、ターミナルへの初寄港がいつになるかは不透明だ。 県などは国の緊急事態宣言の全面解除を受け、ターミナルで開催するイベントの練り直しを進めており、当面は地域のにぎわい拠点として活用される見通しである。
次の[広告] 外観は白波をイメージしたデザインで、ガラスを多用した明るい空間になっている。 寄港時以外は、CIQエリアや待合エリア、ガラス張りのセミナールーム、展望デッキなど館内の各施設をはじめ、ターミナル前広場も貸し切ることができ、さまざまなイベントに使用可能。 2階には「金沢港まなび体験ルーム」が設けられており、ジオラマやクイズなど金沢港について学べるスペースとなっている。 人気の「金沢港操船シミュレーター」(1回100円)は、船上から見た金沢港を再現。 時間帯や天候を変えることもでき、70型14面の国内最大級のスクリーンで迫力ある操船体験ができる。 レストランは全面ガラス張りで、傾斜が設けられており、どの席からも海が見えるような設計になっている。 パスタやブイヤベースなどの洋食を中心に、デザートなどのメニューも豊富にそろい、港を行き交う船を眺めながらゆったりと時間を過ごせる。 2カ月ほど遅れての開館となったが、初寄港は7月5日の予定。 石川県港湾活用推進室長の中田哲也さんは「クルーズ船の寄港地というだけではなく、にぎわい創出のための場所としても整備した。 この施設をさまざまに生かしてもらい、県民の皆さんの身近な施設、気軽に立ち寄ってもらえる場所になれば」と話す。 現在短縮営業を行っており、営業時間は9~18時(まなび体験ルームは9~17時、レストランは10~17時)。 レストランのみ月曜定休。 当面は混雑時に入場制限を行う場合があるほか、入館時はマスク着用、検温と手指の消毒を促す。
次のクルーズ船の二隻同時接岸にも対応できるCIQ・待合エリアの確保• 建物の海側は全面ガラス張りとし、港の眺望を十分堪能• 観光案内、レストラン等の利便施設や、屋根付き展望デッキの整備• クルーズに使用しない期間におけるCIQ・待合エリアの有効活用、セミナールームの設置• 関係機関の入居 (より引用) 陸側正面の外観 完成した様子について見ていきます。 こちらがエントランスです。 白を基調とした建物で、今までの暗いイメージの金沢港がパッと明るくなった感じがしました。 車を止め、エントランスから入ります。 マストをモチーフにした一般車乗降シェルターです。 白を基調にしており、開放的です。 駐車場は4箇所に設けられています。 金沢港クルーズターミナルバス停も新たに設けられました! 金沢港まで北陸鉄道の路線バスが発着するようになりました。 エントランスのロゴ。 「金沢港クルーズターミナル」と書かれています。 港らしさが感じられますね。 1階の様子 1階の様子から見ていきます。 こちらはCIQエリアとなっています。 CIQとは? CIQとは、「税関(Customs)」「出入国管理(Immigration)」「検疫(Quarantine)」の頭文字をとった略称で、クルーズ船が寄港した際にそれぞれの検査が行われます。 CIQエリアは1,283㎡あり、広大な空間となっています! この空間のおかげでクルーズ船が寄港した際には 4000人の手続きを2時間で済ませられるそうです。 また、冬季なども含め、クルーズ船が寄港しない間は、 フットサルやドッジボールなどジュニアスポーツの場、 展示会や商品発表会などイベント会場としての活用などを想定しています。 また、観光案内所も設けられており、クルーズ船が寄港した際には海の玄関口・旅の発着点となることから案内所・案内マップは大いに役に立つことでしょう。 また、観光パンフレットも並べられていたので、周辺の観光拠点の役割も果たしそうです。 CIQ施設に隣接して、広大なエントランス空間が広がります。 エントランス空間も冬季なども含め、クルーズ船が寄港しない間は、 子供向けプレイランドに生まれ変わります。 中央には伝統工芸の「シンボルモニュメント」があり、輪島塗や九谷焼、山中漆器、牛首紬、加賀縫などの工芸作品を眺めることができます。 シンプルな内装が明るくなるようなモニュメントとなっています。 こちらは日本芸術院会員武腰敏昭氏の作品「航海を終えて」です。 ほかにも海をモチーフにした24作品で彩られています。 また、北國銀行の外貨両替機も設置されました。 金沢駅と小松空港に続く設置で、陸・海・空の玄関口の両替機の設置が完了しました。 2階の様子 エスカレーターで2階へ上がります。 2階にはクルーズ船の模型が飾ってありました。 コスタクルーズの船籍の模型です。 屋上のウォータースライダーまで細かく作ってあります。 そして、 「金沢港まなび体験ルーム」が設けられています。 中ではまず目に飛び込んでくるのが金沢港周辺の模型です。 タッチパネルで触りながら金沢港周辺にはどのような施設があるのか、船はどのようにして寄港するのかルートなどが学べます。 他にも、金沢港のクイズ、金沢港の歴史年表などをデジタル・タッチパネルで見ることができます。 また、建設機械が金沢港から出荷されるまでの動画も興味深く見られました。 中でも注目を集めていたのは、 操船シミュレーターで、実際にクルーズ船の操縦席に座った目線で金沢港の無量寺岸壁に寄港するまでをレバーやハンドルを握りながらシミュレーションすることができます。 (1回100円) 他の小型シミュレーターは無料で体験でき、金沢港について、船について子供から大人まで楽しく学べる空間となっていました。 セミナールームの様子です。 机を並べることで、講義を受けることができます。 今回は移動壁も取り払われ、開放的な空間で金沢港の紹介映像が流れていました。 セミナールームからは金沢港が一望でき、気持ちいい眺めでした。 石油埠頭方面を望む。 そして人気を集めていたのは館内のレストラン 「海の食堂 BAY ARCE(ベイ アルセ)」です。 メープルハウスが運営するカフェ・レストランで、海の幸を使ったランチや、海をイメージした塩ソフト・パフェが食べられます。 営業時間やメニューなど、詳細はでチェックしてみてくださいね。 e-maplehouse. html そして、2階には大屋根が設けられた 展望デッキがあります。 開放的な大空間は行ってみるとスケールの大きさに圧倒されます。 デッキからは金沢港が一望できるほか、屋外になっているので日本海から福涼しい潮風がとても心地よく、これから夏の時期は涼むスポットとしても良いかもしれません。 金沢港に向かってベンチが並んでいます。 海側正面の外観 海側正面の外観はこのようになります。 あえて陸側正面と海側正面と表記させていただきましたが、この建物の特徴として表裏がなく、海と陸に向かってどちらも正面であることだと思います。 まさに海と陸をつなぐ玄関口としての役割を果たす建物ですね。 建物のすぐ裏が無量寺岸壁となっており、クルーズ船寄港時は建物との動線も抜群ですね。 無量寺岸壁も広く、のびのびと歩けます。 晴れたこともあり、青空に建物が綺麗に映えますね。 クルーズターミナル周辺 最後にクルーズターミナル周辺について見ていきます。 クルーズターミナル周辺は公園になっており、四季折々の草花が咲きます。 ちょっとした芝生公園になっており、憩いの機能としても十分発揮されそうです。 ちょっとした丘陵地もあります。 また、いきいき魚市とも広い歩道が設けられました。 晴れた日は周辺を散歩やサイクリングするのも気持ちいいかもしれませんね。 さいごに 金沢港クルーズターミナルについて見てきました。 せっかく完成したにもかかわらず新型コロナウイルスの影響を受け、2020年6月現在、クルーズ船は1隻も寄港しておらず、しばらくこういった状況が続くかもしれません。 今までは、石川県民から見ても 金沢港=暗い・工業港・殺風景といったイメージがありましたが、クルーズターミナルは観光客だけでなく、県民誰でも楽しめる工夫がされており、イメージが払しょくされるような金沢港の情報発信拠点が完成した感じです。 クルーズ船が来なくとも、金沢港周辺を知る機会になる施設が誕生し、さらにイベントの開催等でベイエリアとしてにぎわっていけばと思います。 過去記事 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・.
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