カーボローディング(グリコーゲンローディング)とは 1. 5~2時間以上続く競技(試合)で必要なエネルギーを体内に蓄えるための食事法をカーボローディングと呼びます。 体に取り込んだ糖質は血中グルコースになってエネルギーとして巡り、残りは筋肉と肝臓にグリコーゲンとして蓄えられます。 あらかじめトレーニングで筋肉や肝臓のグリコーゲン量を低下させて、高糖質食に切り替えると、エネルギー源が少なくなっている筋肉と肝臓にあるグリコーゲン合成酵素がより多くのエネルギー源を確保しておこうと活性化します。 このように体内のエネルギー貯蔵の仕組みを利用することで、エネルギー貯蔵量のピークを競技時間開始に合わせやすくなります。 どうして必要なの? 長時間のパフォーマンスを引き出すためには、体内に十分なエネルギー源(グリコーゲン)が必要です。 糖質は運動で使用されるのはもちろん、脳の唯一のエネルギー源です。 仮に、グリコーゲンが不足した状態で競技を始めると、運動中のエネルギーが枯渇してしまいます。 そのため、競技時間から逆算してすぐにエネルギーとして使えるグリコーゲンを貯めこんでおくことは、長時間動くうえでとても重要です。 カーボローディングのメリット 一番のメリットは持久力の向上です。 カーボローディングを行うことで、筋肉中のグリコーゲンは2~3倍、肝臓には約2倍のグリコーゲンを蓄えることが可能です。 有酸素運動における呼吸で体内に取り込まれた酸素と結合することで、エネルギー源として働きます。 カーボローディングのデメリット カーボローディングを行うとき、「少し太ったかも?」と感じることがあります。 これは、水分を細胞に引き込む糖分の性質によるものです。 グリコーゲンと水分は1:3の割合で結合し、細胞に吸収されます。 2kgの増加となります。 体が重くなると動きづらくなったと感じることもあるので、体重制限が必要な競技では注意が必要です。 急激に筋グリコーゲンを増加させると、グリコーゲンが代謝しきれず内臓に負担がかかることも考えられます。 試合のときだけなど急に行うことは避けましょう。 糖質の摂取を抑えることで、グリコーゲンの回復を抑制します。 このとき、疲労困憊するほどの運動を加えることで、体内のグリコーゲンをできる限り消費させます。 糖質は増やしますが、タンパク質・脂質を含む食品は減らすため、総エネルギー摂取量は変化しません。 古典法は内臓に負担がかかり胃腸が強くない選手にはかえって不向きなことがあります。 現在は心身にストレスがかかりづらい方法として、以下のような改良法が実践されてきています。 改良法 試合1週間前から、コンディションを整える目的でテーパリング(調整)を行います。 大会に向けてトレーニングを徐々に減少させる調整法のことです。 試合1週間前~4日前は、通常のエネルギー比率の食事を摂りましょう。 目安としては、糖質50~60%, たんぱく質10~15%, 脂質25~30%です。 このとき、疲労困憊するほどの強度の運動は行わないようにしましょう。 3日前~当日には高糖質食を摂りましょう。 古典法も改良法も、同じくらいの筋グリコーゲン量を高めることができます。 自分に合った方法を選んで実践してみましょう。 試合1時間前からは仕上げのローディング 当日の朝食は試合時間から逆算して3~4時間前に終わらせ、完全に消化させます。 試合1時間前には、すぐ消化しやすい固形物・液体などで補給し、血糖値をキープしましょう。 飴などを携帯しておくのも良いでしょう。 水分は糖質が入ったスポーツドリンクで補給します。 200~250ml程度を目安にこまめに補給しておきましょう。 詳しくはこちら「」 試合が短時間・瞬発的種目な場合 1. 5時間以下の競技時間、また瞬発的な種目の場合は通常量の体内グリコーゲン量でまかなえるといわれており、事前のローディングは特に必要ないでしょう。 試合の1~2日前から高糖質食を意識して、脂肪分を控えめにします。 生ものや繊維質を多く含む食品、乳製品の多量摂取はコンディション不良を起こす原因になることもあるため、試合前は控えておきましょう。 出典:日本体育協会 食材の組み合わせ方 高糖質食といっても、単一の食品だけではなくさまざまな食品から摂ることができます。 白米・うどん・餅・パスタなど主食として摂れるものはもちろん、ジャガイモ・サツマイモ、サトイモなどイモ類や果物類にも糖質が豊富に含まれています。 高糖質食の場合は一度に食べようとせず、1日のうちに数回に小分けして食べてみましょう。 体内での消化をよくするため、麺なら短く切っておく、柔らかく調理するなどの工夫も有効です。 また、イモ類は糖質も多いですが、食物繊維も多く腸内でガスが発生しやすいので、試合前の食べすぎには注意が必要です。 高糖質食をとる際は、単一食材から多くとるのではなく、さまざまな食材を組み合わせてとるようにしましょう。 事前に試すとき、自分が食べやすい糖質を含む食品はどんなものなのか、組み合わせも試してみるとよいでしょう。 まとめ 自分に合ったカーボローディングを見つけると、エネルギーを長く上手に使えるようになります。 成績も伴ってくると、より楽しくなってくることでしょう。 長時間の競技の中で実力を最大限に生かせるツールのひとつとして、カーボローディングをぜひ試してみてください。 おすすめ商品.
次の大切な大会や試合には、少しでもよい状態で臨みたいところ。 コンディションを高める方法の1つに、試合中にエネルギー切れを起こさないための食事方法があります。 それが、パフォーマンスを長時間発揮できるように、パスタやラーメンなどの糖質をカラダにため込む「カーボローディング」です。 今回はアスリートも取り入れるカーボローディングについて、メリットや方法をくわしく解説していきます。 カーボローディングとは カーボローディング(グリコーゲンローディング)は、カラダを動かすエネルギー源である糖質を、試合前にできるだけ体内にため込んでおくための食事戦略のことです。 食事により摂り込んだ糖質は、筋肉や肝臓にグリコーゲンとして貯蓄されます。 カラダを動かすのに使われる血中のグルコースが失われていくと、グリコーゲンが血液中に放出されグルコースとなってエネルギーとして使われるのです。 長時間試合が続くような競技ではグリコーゲンの消費が多く、試合終盤にエネルギーが枯渇してしまうとパフォーマンスが低下してしまいます。 それを防ぐために、試合前にカーボローディングを行い、エネルギー源の貯蓄を増やすのです。 カーボローディングを行うと筋肉中には約2~3倍、肝臓には約2倍も貯蓄しているグリコーゲンを増やすことができるとされています。 カーボローディングのメリット カーボローディングを行うことによって得られるメリットをご紹介します。 ・持久力の向上 先述の通り、カーボローディングを行うと体内のグリコーゲン量が増え、試合終盤のエネルギー不足を防ぐことができます。 とくに、サッカーやバスケットボール、マラソン、水泳など、長時間動き続けるような持久力が必要な競技で効果を発揮するでしょう。 逆に、短時間で終わる陸上競技や、動いていない時間が多い野球などではあまり効果を感じないかもしれません。 ・カラダを大きくする ボディメイクブームのきっかけとなったフィジーク系のコンテストなどに出場したいと考えている人にとっても、カーボローディングは効果的です。 減量時にしぼんだ筋肉を、糖質を摂取することによって一時的に大きくすることに繋がります。 カーボローディングのやり方 カーボローディングは、ただ摂取する糖質の量を増やせばいいというものではありません。 実際には、いくつかの段階を経て行われます。 ここでは、カーボローディングのやり方をご紹介しましょう。 ・試合1週間前 試合1週間前くらいになったら食事から糖質を除いていき、高たんぱく・高脂質食に変えていきます。 これは、糖質を極力摂らないことで、体内のグリコーゲンを少なくすることが目的です。 急に糖質を制限すると、集中力の低下などを感じる人がいるかもしれません。 その場合は、日ごとに糖質の量を減らしていき、徐々に制限するようにしましょう。 糖質量と同様に、練習も少しずつ量を減らして疲労の回復を行い、コンディションを整えていきましょう。 関連記事:.
次のスポンサーリンク カーボバックローディングとは?やり方・効果は? カーボバックローディングとは? カーボバックローディングは 糖質制限はするが、糖質が吸収されにくいタイミング・方法で炭水化物を摂取するより、健康的な糖質制限ダイエット方法です。 ちなみに、カーボは「炭水化物」ローディングは「詰め込む」という意味です。 (画像引用元:) 炭水化物はご飯・パン・麺類など、私たちの食生活のなかでは「主食」とされるものが多いため、制限を行うとみるみる内に体重が落ちると言われています。 たしかに手っ取り早いダイエット方法ですが、やはり一生炭水化物を取らないのは難しくストレスが溜まりやすく、リバウンドする方が多いのも事実です。 そのため、糖質が吸収されにくいタイミング・方法で炭水化物を摂取するより、健康的な糖質制限ダイエットが出来るのがカーボバックローディングです。 カーボバックローディングのやり方は? カーボバックローディングでは糖質が吸収されにくい朝よりは夜、平常時よりは運動後に炭水化物を摂取してください。 朝ご飯は抜くか炭水化物を極力減らします。 昼も炭水化物は極力減らして良質なタンパク質を摂取することを心がけます。 朝と昼を合わせて炭水化物の摂取量は30gまでにすると効果的だそうです。 夕方以降は運動をして夜ご飯に高GIな炭水化物をしっかり取ります。 私たちは普段「低GI食品」を摂取する方がダイエットに良いと聞くことが多いですが、運動後かつ夕飯には素早くエネルギーに変わる高GI食品が効果的なのです。 ちなみに、高GIな炭水化物と言えば白米、食パン、うどん、じゃがいもなどです。 時間がなくてトレーニングができない日などは夜も炭水化物を控えれば良く、ガチガチ過ぎないルールも続けやすい特徴です。 スポンサーリンク カーボバックローディングの効果 カーボバックローディングは糖質の制限はしつつ、運動もしっかりする事で体重が0. 5~1kg減るのもザラではないとか。 最終的には1週間で2~3kgのダイエットが叶う人もいるようです。 ただ、トレーニング後の夕飯は疲労も手伝って食欲が落ちて思ったより食べられず、朝昼に炭水化物を取らないことで脳へのエネルギーが不足することもあるようです。 昼間仕事などで脳を酷使する人は特に朝・昼にも炭水化物を摂取する必要があります。 専門家の間では夜に高GI食品を摂取すると睡眠中の成長ホルモンが妨げられて逆効果だと言う人もいるようです。 まだまだカーボバックローディングは研究や実証が必要なダイエット方法かもしれません。 カーボバックローディングでダイエット効果!やり方は糖質制限! やはり日本人は白米が好きな人も多いですしパンだっておいしい、うどんやラーメンなどの麺類も大好きです。 そんな炭水化物を食べていいというカーボバックローディングは魅力的ではありますがまだまだ多くの人に効果があると実証されるには時間が必要そうです。 もう少し様子を見つつ、軽い感じで始めてみるのもいいのかなと思いました。 せばな~.
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