分布 [ ] 和名が示すとおり、南西に生息する。 特徴 [ ] のヤスデで、体長は20~30cmほどにもなり、最大で30cmを超える程巨大になる。 黒い体色と、関節部分と脚、部分が赤いのが特徴。 日本最大のの3倍以上にもなる巨体と色合いは迫力がある。 近似種 [ ] タンザニアオオヤスデ(学名 Spirosteptus giganteus)という種がいて、同じように世界最大級のヤスデとなっているが、同種なのか、別種かは不明。 こちらの方が体色がより黒目である。 他にも諸島に生息する(大王馬陸 Orthoporus seychellarum)も最大で30cmほどになる巨大種である。 生態 [ ] の底部に生息し、土の中や朽ち木の近辺に住み、また、木に登って木の葉を食べる事もある。 餌は主に落ち葉やなどの、それに動物の死体や果実など、口に入るものなら何でも食べる。 その選り好みをしない食性のレパートリーの幅広さで巨大になったとも考えられる。 性質は大人しいが、身の危険を感じると体節の赤い部分より悪臭を放つ毒液を出して身を守る。 寿命は数年ほどだとされる。 飼育 [ ] 最大のヤスデであり、野菜や肉類、昆虫ゼリー等、食性はなんでもあれという具合なので、ヤスデの中では比較的初心者向けであり、人気種となっている。 腐葉土を厚めに敷き、湿度のある環境にし、そこに餌となる有機物を置く。 ヤスデの中では比較的活発に行動し、多くの餌を食べる。 参考文献 [ ]• 『毒虫の飼育・繁殖マニュアル』データハウス、2001年 この項目は、に関連した です。 などしてくださる(/)。
次のお電話で話しにくいと思われましたら『』よりお問い合わせください。 1 ヤスデが大量発生する原因 ヤスデが急に大量発生するのには、「原因」はヤスデの生息場所に原因があります。 ヤスデは、普段人目のつかないところに集団で生息しているからです。 ヤスデが「どこに住んでいて、どんな生活をしている」かを理解すると、「大量発生する原因」「大量発生するサイクル」が見えてきます。 ヤスデ対策を考える前に、まずヤスデの生態を具体的に紹介します。 1-1 ヤスデの生息場所 ヤスデは、『山や林』『草地』の他、『家の庭にあるたい肥や枯葉などがたまった場所』に住んでします。 人目につかないので外敵から自分を守ることができる上、枯葉やたい肥、また枯葉に着く菌類をエサとして食べることができるからなんですね。 1-2 ヤスデはすでに大量にいる ヤスデは、急に大量発生するようにみえますが、実はすでに大量にいます。 ヤスデは、一度に150~300個もの大量の卵を産みます。 卵から育ったヤスデはそのまま、集団生活をします。 もともと大量にいるムカデが、「長雨」がキッカケとなって、あなたの前に集団で現れることになります。 1-3 長雨の時期に、表に出てくる 普段人目に触れないところに生活しているヤスデですが、長雨が続くとそのヤスデたちが「一気に」表に出てきて姿を現します。 長雨が続いて、生息場所に「水たまり」ができてしまうと、驚いたヤスデたちは、おぼれないように必死に水のない場所に移動しようとします。 かくしてヤスデたちは急にあなたの前に集団で姿を現すことになり、運が悪ければ家の中へと侵入してくることになります。 1-4 ヤスデが大量発生する時期 ヤスデが大量発生する時期は、6月~7月前半の梅雨時期と、9月~11月までの秋雨の時期です。 ふ化した大量のヤスデが成長する時期は、梅雨時期の6月です。 つまり、ムカデが「成長して活動を始める時期」と、「長雨が降って水のない場所に移動しようとする時期」が重なってしまうわけです。 以下の表で、ヤスデが大量発生するサイクルをまとめました。 時期 ヤスデの状態 産卵と死滅 (9月~11月) 秋の初めに150個~300個の卵を産みます。 卵を産んだヤスデはそのまま死んでしまいます。 越冬 (12月~2月) 冬が始まると、落ち葉の下などで越冬します。 冬時期にヤスデを目にすることはほとんどないでしょう。 成虫化 (3月~5月) 卵から孵化したヤスデは、脱皮を繰り返し成長していきます。 この時期はまだヤスデを目にする機会はないはずです。 大量発生 (6月~7月前半) 成長して集団生活したヤスデは、梅雨時期になって土や枯葉の下から出てきます。 梅雨時期は、ヤスデがもっとも大量発生してくる時期です。 一度見なくなる (7月後半~8月) 梅雨時期が過ぎ、本来の生息場所に戻りますので ヤスデを目にする機会はかなり少なくなります。 大量発生 (7月後半~8月) 秋になり秋雨が続くと、 再びヤスデが大量発生します。 しかしこの時期のヤスデは産卵を終えて死んでしまっているため梅雨時期に比べると数は減っています。 ヤスデ対策をするために適した開始時期 ヤスデ対策をするために適した開始時期は、梅雨になる前の春(3月~5月)です。 梅雨シーズンに入ってから対策を行うと、すでにヤスデたちが移動を開始してしまいますので、対策が困難になってしまいます。 1-5 ヤスデの侵入経路 ヤスデは、1mmでも隙間があれば侵入することができます。 あなたにとって「わずかな隙間でも」、小さいヤスデにとってはりっぱな「侵入口」となるからです。 梅雨時期や秋雨など雨が長く続いた時期に、集団で表に出たヤスデたちは快適に生息できる場所につながる「侵入口」を探しています。 特に窓や壁や床下のわずかな隙間、換気部分や排水溝、エアコンダクトなどから侵入してくるので、注意しておきましょう。 1-6 ヤスデが好む室内環境 ヤスデは、「高温多湿」の環境を好みます。 ヤスデが家の中に侵入してくるのをできるだけ避けたいのであれば「ヤスデが住みにくい環境」にする必要があります。 「侵入口付近の温度や湿度を下げる」「こまめに掃除して換気を良くする」ことで、「住みにくい環境」が出来上がります。 すぐに始められる第一歩なので、ぜひやってみてください。 2 根本原因を取り除くヤスデ対策マニュアル ヤスデが発生する根本原因を取り除けば、ヤスデを目にすることがなくなります。 ヤスデは大量に生息しているので、一匹一匹駆除しても追い付きません。 それよりも、「ヤスデができるだけ生息しにくい環境作り」をすることが大切ですので紹介します。 やることは簡単。 「庭の水はけをよくする」「ヤスデが生息する場所を取り除く」「侵入口に対策する」のたった3つです。 合わせて、ヤスデが発生する場合に備えて、「ヤスデを徹底的に駆除する方法」も説明します。 2-1 庭の水はけをよくする 庭の水はけをよくすれば、ヤスデが大量発生することはなくなります。 ヤスデは長雨によって住みかを奪われ、やむを得ずあなたの前に姿を現しています。 家の庭をできるだけ水はけを良くして水たまりができないようにすれば、ヤスデは雨が続いても表に出てくる必要がなくなります。 庭の土部分に水たまりができるところがあるなら水の流れを作ったり、小石や砕石をいれたりするなどして水はけを良くしましょう。 2-2 ヤスデが生息する場所を取り除く ヤスデの生息先を取り除く必要があります。 ヤスデは枯葉や腐葉土にも好んで住み着きます。 どんなに水はけをよくしても、枯葉や腐葉土が溜まってしまっていては、いつまでもヤスデはいなくなりません。 家の近所に枯葉や腐葉土が溜まっている箇所があったら、こまめに掃除してあげましょう。 2-3 ヤスデの侵入口に対策を ヤスデが家に入ってくることを避けるため、侵入口にも対策をしてください。 水はけを良くしたり、ヤスデの生息する場所を取り除いたりしても、あなたの気づいていない場所で生息しているかもしれませんので、侵入口対策は必要です。 ヤスデが表に現れない対策と、侵入口に対策を行えば、家に入ってくる確率はほとんどなくなります。 壁や床下に侵入口となる隙間があるならガムテープなどで塞いでください。 窓枠や、玄関など隙間を防ぐことができない場所は、スプレータイプの殺虫剤をかければ、侵入を防ぐことができます。 ヤスデの侵入対策にオススメの殺虫剤 ヤスデの侵入対策にオススメの殺虫剤は、「直接駆除するだけでなく、スプレー後侵入できなくなるような効果のある殺虫剤」です。 例えば「虫ころりアース(エアゾール)」は、『一度スプレーすると、1ヶ月間その場所にヤスデなどの虫が侵入してくることができなくなる』という効果がありますのでオススメです。 ヤスデが家の中に侵入しようとするのは、6月後半~7月そして10月という「短期間」なので、1ヶ月侵入できなくなるというのはかなり助かりますね。 このスプレーは「狭いところにも届く」というのもオススメの理由で、エアコンのホース部分などでもスプレーが届き、その場所から侵入してくることができなくなります。 2-4 ヤスデを駆除する方法 『スプレータイプの殺虫剤で効果がない』もしくは『スプレータイプの殺虫剤だけでは不安な方』は、「粉末タイプの殺虫剤」をまいてヤスデを駆除しましょう。 粉末タイプの殺虫剤は、スプレータイプと違い、侵入を防止するのではなく『駆除』します。 粉末タイプの殺虫剤をまけば、粉末の上を通るだけで死んでしまいますので「ピタッ!」とヤスデを見なくなると評判です。 家の庭や家の周りに、ヤスデが生息する場所が整っていてそれを取り除くことができないなら、毒エサタイプの殺虫剤を植木鉢の下、枯葉の下、床下などヤスデが生息する場所に直接まいてください。 参考までに選ぶとしたら、以下の商品でも効果が期待できるのでオススメです。 お電話で話しにくいと思われましたら『』よりお問い合わせください。 3 それでもだめなら駆除業者を 自分でムカデ対策をしてもどうしても効果が出ないという場合は、ムカデ・ヤスデ対策を専門にした駆除業者にお願いしましょう。 3-1 駆除業者を呼ぶ3つのメリット 駆除業者を呼ぶことには3つのメリットがあります。 自分で行うのでは、絶対に得られない有益さですので、お金を払う価値が存在します。 (1)見た目と悪臭による心のストレスの回避 ヤスデ駆除には、見た目と悪臭による心のストレスが伴いますので、回避できるのはかなり有益です。 業者に駆除を依頼すれば、ヤスデを見ることも、嫌な匂いを嗅ぐこともなく、駆除が完了します。 自力で駆除するとなれば、どうしてもヤスデと対峙することを避けられません。 なんとか駆除したとしても、異臭を放つ死体の処理も必要になってきますよね。 ヤスデによる1番大きな被害は精神面 ヤスデによる1番大きな被害は、精神面でのダメージです。 ヤスデは噛まれる危険性もなく、建物自体や庭のガーデニングに対しても、『害』はありません。 しかし、その見た目と、刺激してしまった時の『ニオイ』による精神的ダメージが、大きな被害となります。 大好きなガーデニングの手入れをする度に、ヤスデと遭遇してしまうのでは、ガーデニングが嫌いになってしまいかねませんよね… (2)面倒な駆除後の消毒や掃除の手間を軽減 面倒な駆除後の消毒や、掃除の手間を軽減することができます。 ヤスデの体液には『毒』が含まれているので、駆除が終わった後には、消毒と掃除が必要になってくるんです。 自力で、屋内と屋外のヤスデ駆除を行い、その後片付けをするとなれば、大変な労力が必要です。 もちろん業者に依頼すれば、テキパキと後処理も行ってくれます。 (3)素人には難しい「高い駆除効果」と「効果の持続性」 業者駆除であれば、素人には難しい、『高い駆除効果』と『効果の持続性』が実現可能で、完璧な予防策もお願いできます。 ヤスデは、湿った物陰と枯れ葉さえあれば生息できるので、完璧な予防策を行うことは、素人には難しいんです。 特に、家の近くに公園や森林などの自然環境がある場合は、森林に薬剤を散布するわけにも行かず、駆除や予防策の難易度が上がってしまいます。 プロの駆除業者であれば、あなたの家の状況に合わせた駆除・予防策を実施してくれます。 市販剤では雨に流されやすく、効果が限定的ですが、業者の撒く薬は雨に流されにくく、効果が長続きしやすい特徴があります。 駆除した後に得られる『安心感』は、業者依頼した時の大きなメリットですね。 保証期間内にヤスデが発生したとしても、無料のアフターフォローもしてくれます。 また、個人で粉末タイプの駆除剤をまくと、その後の清掃が大変というデメリットもありますが、駆除業者は、駆除終了後きれいに掃除してくれますので衛生面でも安心です。 3-2 全国の駆除価格の相場 全国のヤスデ駆除価格の相場は、下記のような相場になっています。 タイプ 費用相場 一軒家(~100坪) 20,000円~60,000円 一軒家(100坪以上) 100,000円~150,000円 大きな家に住んでいる場合、それだけ隙間が多くなり費用が掛かってしまいますが、100坪以下の一般住宅の場合、安ければ20,000円程度で駆除してくれる業者もあります。 まずは見積もりをして、あなたのお住まいの費用を確かめてみてください。 まとめ ヤスデ発生の根本原因から行う対策について考えてみましたが、いかがだったでしょうか。 ヤスデの特徴・対策を簡単にまとめると、• 集団で生活し、長雨の時期に一斉に表に姿を現すので、対策をするなら3月~5月までに行うこと。 高温多湿を好む上、床下、壁、排水溝など隙間がある場所からはどこでも侵入してくる。 大量発生を避けるために、庭の水はけをよくし、ヤスデが生息する枯葉や腐葉土を取り除き、侵入経路に殺虫剤をまくこと。 一般住宅の駆除業者にかかる相場は、20,000円~60,000円程度。 最後に。 ヤスデは、かみついたり刺したりすることがないおとなしい虫です。 でも、害がないとわかっていてもあのなんともいえない「ビジュアル」が人を不快にさせますし、ヤスデが分泌する液体は「独特の嫌な臭い」がします。 「大量のヤスデが家の中を歩き回っている」と、想像するだけでもぞっとしますよね。 しかしヤスデは益虫であり、ヤスデの糞は、植物の栄養源になる有機物に富んでいます。 ヤスデを「駆除」してしまうのではなく、「表に出ないような対策」をしておけば、ヤスデはあなたが知らない場所で、良質な植物を作るのに一役をかうことになります。 このようにヤスデが枯葉の下など「本来の居場所である場所」で生息することができるようにすることが、『最も良いヤスデ対策』と私は思います。
次の体表の毒腺から液体や気体の刺激物を分泌する。 刺激を受けると体を丸める。 一般にはヤスデは害虫と見なされているが、冤罪的な要素も多く、典型的な不快害虫である。 見た目が不快なことや、踏むと異臭を発すること、寒冷地の森林で周期的に大量発生するキシャヤスデなどの群れが鉄道の線路上に這い出して列車の車輪で踏み潰されると、その体液により列車がスリップすることなどが理由に挙げられている。 そのような例として、小海線での列車の運休が知られる。 臭液の毒性は強く、狩猟用の矢毒として用いられた記録がある。 また、「味噌汁に1個体が紛れ込んだら、鍋全部が食べられなくなる」などと言われる。 密封すると自らの臭液で死ぬ場合が多い。 その臭液は主に危険を感じた際に敵への威嚇として体外へ放出されることが多い。 外敵に襲われた際は、ムカデと異なり積極的に顎で咬むことは無く、身体を丸めて自己防衛する。 住宅やその周辺で発生するヤスデは一部の種のみであり、多くのヤスデは森林で生活している。 ほとんどの種は広意の土壌に生息して分解者の役割を担っており、森林中の落葉を食べ、糞は栄養分に富むため樹木の成長に影響を与えているとされる。 このように、土壌形成上一定の役割を果たしているものと考えられており、食性と生態から自然界の分解者という要素が強い。 ほとんどの種は経済上直接に利用されることはない。 ペット(広義)として熱帯産のタマヤスデ類の大型種の一部が、メガボールなどと称していたり、フトヤスデ等が市販されることがある。 不快害虫の忌避剤、農薬に防除効果を謳われるものがある。
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