カベアナタカラダニ(ダニ目タカラダニ科)は、体長1㎜ほどの小さな赤いダニで、5~6月頃に発生のピークを迎えます。 千葉市にある当社の敷地では、毎年3月初旬か中旬頃から発生が見られます。 生息場所は、森林のような場所でも発生しますが、建物やその周り、壁、屋上などで特に多く発生します。 これは、コンクリート等割れ目や、壁と床との隙間、補修時に生じた隙間等が産卵場所になっているためと言われています。 食性は、雑食性で、花粉や小さな昆虫など様々なものを食べます。 ちなみにこのカベアナタカラダニ、近年目立ってきたと思いませんか?ある学者さんによると、カベアナタカラダニよる苦情は1980年代以降に増えており、遺伝子を調べるとヨーロッパの個体と一致したということです。 つまり外来種なのではないかと言われています。 カベアナタカラダニによる被害 カベアナタカラダニによる被害として、以下のことが挙げられます。 しかし、これらの効果は一時的ですので、繰り返し行う必要があります。 効果的な方法として、床に防水材を塗布するという方法がよいとされています。 防水材を塗布することで隙間を埋めることができ、タカラダニの生息・産卵場所を無くす効果があるためと言われています。 詳しい情報は害虫情報のページに近々アップ予定ですので、今しばらくお待ちください。
次の4〜5月頃、やコンクリートの周りを、何やらごく小さい赤いものがうごめいているのを見かけることがあります。 よくよく探してみると、プールの周りや車の上など、屋外のいたるところで見ることができます。 うっかり潰してしまうと、周りに赤い色が飛び散ってしまい、気持ち悪い思いをします。 一見無害に見えますが、本当に無害なのでしょうか。 7月頃になると、あまり見かけなくなりますが、また、春が来るとやってくるようです。 この赤いものの正体は、「赤ダニ」や「タカラダニ」と呼ばれるダニです。 について、その性質や駆除方法・予防法などをご紹介していきましょう。 自然界には、いろんな虫がいるので、こういったがいる事自体は、致し方ないところですが、見た目もあまりよろしくなく、洗濯物にうっかりつくとなかなか取れず、気持ちが悪いものです。 できればいない状態にしたいし、なんとかうまく減らしたいところです。 の生態は、今現在もあまりわかっていません。 深刻な健康被害が報告されていないので、研究が進んでいないのではないかと思います。 の、うじゃうじゃ動き回っているものすべては雌で、オスが見つかっていないことから、は、雌だけで増えていく単為生殖をしているのではと考えられています。 の餌は、花の花粉のところにたくさんくっついているのがよく見られることから、花粉を好んで食べることがよく知られていますが、それ以外はどんなものを食べているのか、あまりわかっていません。 コンクリート上によく見かけられることから、コンクリートにくっついた花粉や苔などを食べているのではないかと推測されています。 は非常に小さいので、家の中に入ってきてしまうことがないとは言えません。 屋外に干していた洗濯物や布団について入ってくることもあります。 室内に入ってしまったものや、布団についているだけなら、掃除機で吸い取ってしまいましょう。 ついうっかり、潰してしまうと、赤いしみになってしまうので、衣類などについてしまったらこすらずに洗い流した後、アルコールでつまんでできるだけ取り除き、洗濯し直しましょう。 赤い汁が手足についてしまうことも考えられますが、こすらずにすぐに洗い流した後、石鹸でよく洗ってから洗い流して置きましょう。 すぐに洗い流しておけば、大部分の人には無害ですが、長時間汁がついたままにしていると、湿疹が出ることもあります。 皮膚の弱い方やアレルギー体質の方でも、ついてしまった赤い汁をできるだけ早期に洗い流しておけば、大部分は問題ありませんが、心配なときは皮膚科を受診してください。 蚊やダニは、ハッカ油を嫌う性質があるといわれています。 ハッカ油スプレーは、ハッカ油2cc、エタノール10ml、精製水90mlを混ぜ合わせるだけで作れます。 ハッカ油は、ドラッグストアやエッセンシャルオイルを扱っている店舗でも購入できます。 ハッカ油スプレーをかけておくと、にもコンクリートにも、人にもほぼ無害のまま、ダニよけ&虫よけができます。 ハッカ油スプレーは、にかけても無害で、薬剤に頼ることなくハダニなども防げます。 影響が気になる場合は、更に濃度を薄めておくと安心です。 ハッカ油スプレーは、衣類にかけることもできますし、布団などにもかけられます。 肌に直接スプレーすることもできますが、肌の弱い人は、目立たないところにつけてみて、問題ないことを確認してから使用してください。 監修:きなりのすもも 16年前に趣味で栽培をはじめたのをきっかけに、花木、、、 ハーブなど常時100種を超えるを育て、弱った見切り苗や幼苗のリカバリー、 扱いされているの多年栽培などに取り組んでいます。
次の赤ダニの正体とは? 赤ダニの正式名は、ダニ目前気門亜目タカラダニ科アナタカラダニ属カベアナタカラダニ(Balaustium murorun Hermann で、タカラダニとも呼ばれています。 1980年代になってから、全国各地で「真っ赤な見た目で気持ち悪いが、刺されることはないか」という問い合わせや苦情が保健所などに寄せられるようになりました。 赤ダニは3月末に卵が孵化し幼虫となります。 そして、4月下旬〜5月下旬にかけて成虫となり、ベランダなどに大量発生します。 7月になると数が減り、やがて消えます。 詳しい生態については未だに不明な点が多くありますが、ヨーロッパに生息する個体と赤ダニの遺伝子が一致していることから、外来種だと考えられています。 また、見つかる赤ダニは全てメスであり、オスが観察された例がないため、単為生殖をしているのではないかと推定されています。 赤ダニが発生する原因とは? 赤ダニは花壇や植木鉢、コンクリートなどに毎年発生していますが、それは何故なのでしょうか?生態がよくわかっていないため確実なことはいえませんが、どうやらエサが関係しているようです。 赤ダニは花粉をエサとしていることがよく知られており、花粉を食べるために花壇や植木鉢に発生するのです。 また、コンクリートについては、多孔質であり花粉が付着しやすく、エサが豊富なので赤ダニが発生すると推測されています。 さらに、花壇や植木鉢、コンクリートは日当たりが悪い部分にコケが生えやすいですが、赤ダニにとってコケは天敵から身を守る最高の隠れ場所となります。 したがって、コケをそのままにしておくと赤ダニが大量に発生してしまいますので、注意が必要です。 健康に害はある? 気持ち悪い見た目の赤ダニですが、人間や犬、猫などの哺乳類を刺して寄生したり血を吸ったりすることはなく、実際に日本において刺されたという報告もされていないため、安心してよいでしょう。 しかし、一般的にダニの口にはエサを吸うためのストローのようなものが付いています。 赤ダニに触れたときに、偶然そのストロー部分が皮膚に刺さってしまう可能性が全くないわけではありません。 また、赤ダニをうっかり潰して体液が皮膚に付着し、それを放置してしまうとかゆみや湿疹、さらにはアレルギー発症の原因となる場合があります。 したがって、素手で潰してしまわないように注意し、もし潰してしまったときには素早く水で洗うように心がけましょう。 屋外にいる赤ダニの駆除方法 赤ダニは7月以降になると自然に消えますが、それまで待てないという場合は洗剤を使って駆除しましょう。 洗剤は中性であれば、洗濯用でも食器用でも大丈夫です。 少量の洗剤を水で溶かし、赤ダニに吹き付け、その後は水で洗い流します。 高圧洗浄機で洗い流すと効果が高いですが、持っていないときにはホースの水でも十分です。 また、もし洗剤がない場合は、水で流すだけでも駆除することができます。 水だけで死滅することはありませんが、赤ダニを遠くに運び、さらにエサである花粉も一緒に流せるからです。 なお、市販の殺虫剤を使う方法も駆除には効果があります。 しかし、散布する量が多くなりがちであり、小さな子どもがいる家庭では危険なことから、できるだけ控えた方がよいでしょう。 室内にいる赤ダニの駆除方法 ベランダで干していた布団や洗濯物に赤ダニがついていて、室内に取り込んだ際に入ってしまうことがあります。 室内で洗剤を吹き付けたり水で洗い流すのは現実的ではありませんし、潰すと赤いシミになるので、できるだけ掃除機で吸い取るようにしましょう。 もし、近くに掃除機がない状況であれば、粘着テープでも駆除することができます。 力加減にさえ注意すれば、赤ダニを潰すことなく、確実に捕まえられますよ。 また、お金がかかってしまいますが、ドラッグストアやホームセンターに売っているダニ用マットも効果的です。 こちらは、ダニが好む匂いによって誘引し、内部にある粘着材で捕獲して駆除するものです。 使ったあとはそのまま捨てられるので、処理が楽で便利ですよ。 赤ダニの発生を予防する方法 赤ダニが発生し始める前である3月に、ベランダやコンクリートの外壁などを綺麗に洗うことで、発生を予防することができます。 コケがついている場合には、赤ダニの住処とならないようにしっかりと取り除きましょう。 高圧洗浄機を使用すると、簡単に洗い流せますよ。 洗った後は落ちにくい薬剤を散布します。 赤ダニに最適な薬剤は「ノビマックス油剤」で、赤ダニ以外にカメムシにも効果があります。 屋外だけでなく、壁やサッシにも使用すると、室内への侵入をあらかじめ防げます。 なお、小さな子どもがいる家庭は、ハッカ油での代用が望ましいです。 ハッカ油はダニにとっては苦手なものですが、人や植物、コンクリートなどには害がありません。 また、衣類や布団にかけることもできます。 ドラッグストアで販売しているので、気軽に購入できるのも良いポイントではないでしょうか。
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