ビジネスシーンにおいては、敬語の使い方ひとつで個人の能力が評価される場合が少なくありません。 なぜなら、ビジネスにおいてコミュニケーションする相手は上司や取引先、顧客などさまざまな立場の相手がおり、それぞれの相手にふさわしい敬語を使い分けることで、自分と相手の立場を明確にし、その中でスムーズに取引をしていかなければならないからです。 日本語にはたくさんの「敬語」がありますが、同じ意味合いの敬語であっても微妙なニュアンスの違いで使い方が変わるものがあります。 「了解」と「了承」もその一つです。 どちらも「伝えられた内容を理解しました。 」という意思を伝える、似たような意味合いの敬語ですが、それぞれの意味をちゃんと理解して、状況と伝える相手によって使い分けないと、ビジネスにおいて自身の評価を下げてしまうでしょう。 敬語における「了解」と「了承」の意味の違い そもそも「了解」と「了承」は同じような意味合いで使われていますが、語句としては明確に違います。 違う文字が使われている訳ですから、その語句の持つ意味合いも違うはずです。 では、「了解」と「了承」にはそれぞれどのような意味の違いがあるのでしょうか。 まずは辞書を引いて、それぞれの言葉の意味を調べてみましょう。 理解すること。 のみこむこと。 文化を生の表現とみて,その意味を自己移入・追体験などによって共感的にとらえること。 承知すること。 「相手の-を得る」 「よろしく御-下さい」 辞書から引用した上記の内容からは、「了解」と「了承」の明確な意味の違いは見えてきません。 どちらも「事情を理解し納得する」という意味合いを持った同じ用途の敬語に思えます。 しかし、使われている文字は明らかに違いますので、このような場合は構成する文字を一文字ずつに分けて、それぞれの文字の意味をさらに辞書を引いてひも解いてみましょう。 「了解」と「了承」のいずれの語句にも含まれる【了】という字にはどんな意味があるのでしょうか。 【 了 】[音] リョウ さとる。 「 了解 ・了簡(りようけん) ・了悟 ・了察 ・了承 ・了得 」 〔「諒」の書き換え字としても用いられる〕 「了解」と「了承」の語句に共通して含まれる「了」という字には、元々「悟る」という意味が含まれています。 つまり「分かった」「理解した」ということを"了"の字で示しているわけです。 そうなると、「了解」と「了承」の意味の違いを決定付けるポイントは「解」という字と「承」という字の違いにあると言えます。 【 解 】 [音] カイ ・ゲ わかる。 さとる。 「 解脱(げだつ) ・理解 ・了解 」 【 承 】 [音] ショウ うけいれる。 ひきうける。 「 承引 ・承諾 ・承知 ・承認 ・承服 ・拝承 ・了承 」 文字の意味を見てみると「了解」という語句では「悟る」という意味合いの文字が二つ重ねられているのに対して、「了承」という語句では「悟る」という意味合いの文字に「引き受ける」という意味合いの文字が付いているのです。 ですから「了解」と「了承」は敬語として、どちらも「事情を理解し納得しました」という意味がありますが、「了承」の方が「 事情を理解した上で、それを引き受ける」というニュアンスが若干含まれることになります。 敬語での「了解」と「了承」それぞれの使い方と使い分け 使い分けのポイントは、伝えられた内容を理解した上で相手や自分自身がどういう行動を取るかによって変わってきます。 上司や同僚、取引先などから伝えられた内容について、その内容が例えば業務の指示であったり、スケジュールの確認であったりと、自分自身に何らかの行動を促す指示であった場合は、主体となる自分自身が「内容を理解した」ことだけを伝えればよいので「了解」を使います。 それとは別に、伝えられた内容を自分自身が「理解した」という事実が、他方面に影響を及ぼすような場合、つまり、内容を理解して「引き受けた」ということを相手に示す必要がある場合において「了承」という敬語を使用します。 「了解」と「了承」の例文 「了解」と「了承」の敬語としての使い分けを、実際にビジネスシーンで使われる例文を用いて説明しましょう。 「先ほどご連絡した件、なにとぞご了承のほどよろしくお願いいたします。 」 「先ほどご連絡いただいた件、了解いたしました。 」 「お見積りの件、了解いたしました。 」 「お見積りの件、ご了承いただきありがとうございます。 」 「先般の人事の件、ご了承いただけますでしょうか」 「恐縮ですが、先日の人事のお話については了解いたしかねます。 」 具体的な使い分けについてイメージ出来たでしょうか。 それぞれの例文が対になるようになっていますが、いたずらに例文を提示しているわけではありません。 この対になっているところが使い分けのポイントになります。 了解は自分から伝える、了承は相手から伝えられる言葉.
次の「ご了解ください」は上司・目上に失礼? ビジネスメールに使えるもっと丁寧な敬語ってなに? とご心配のあなたへ。 「ご了解ください」は 目上や上司・取引先へのビジネスメールに使っても失礼ということでは無いのですが… 時と場合によっては上から目線に感じられてしまうことがあります。 会話や電話対応であれば問題ないものの、ビジネスメールなど顔の見えないコミュニケーションではより丁寧な敬語に言い換えすると好感度UP。 より丁寧な言い換えにはたとえば、• 「了解する」とはつまり「事情をくんで納得する、承認する」意味であるため類語の「ご了承」をつかった敬語に言い換えることができます。 あとはどれも似たようなものです。 もちろん「ご了解くださる・ご了解いただく」をつかった言い換えもできますが… さらにシーンによっては「 ご承諾(ごしょうだく)」をつかった言い換えもできます。 くわしくは本文にて。 それでは、 「ご了解ください」の意味、目上につかえるより丁寧な言い換え敬語、ビジネスシーンでの使い方(電話・メール・手紙・文書・社内上司・社外取引先・目上・就活・転職)、メール例文を紹介します。 了承」 このようにして元になる語「了解」を敬語にしています。 つまり敬語としては何もおかしいところはありません。 間違いではなく正しい敬語です。 ちなみに敬語「お(ご)」は… 「自分がご了解する」のであれば謙譲語としての使い方。 上司・目上・取引先などの「相手がご了解くださる」のであれば尊敬語としての使い方。 というように2パターンあります。 なお「ご了解してください」は間違い敬語であるためご注意を。 「ご了解ください」だけでなく「お(ご)~ください」という敬語は、つよい口調に感じられることがあります。 なぜなら「ください」は敬語ではあるものの結局のところ命令形であるから。 極端なたとえですが、よく母親が子供に 「はやく片付けなさい!!」 「静かにしなさい!!」 といっているのを耳にします。 どちらかというと「お(ご)~ください」のほうが丁寧ではありますが…どちらも結局のところ命令形であり、上から目線に感じられることがあります。 もちろん人それぞれ、感じ方はことなります。 私のようにまったく気にしない人もいれば気分を損ねる上司・目上もいます。 で、 シンプルな敬語をつかいすぎると失礼だと言われたり… 本当にむずかしいのですよね。 したがってどんな敬語を使うかは状況や相手を考えてあなたの判断にゆだねられます。 いろんな敬語を知っておくことが重要 もっとも重要なことは、 いろんな敬語フレーズを知っておくこと。 そうすればビジネスシーンに応じてふさわしい敬語を選ぶことができるようになります。 社内の上司にメールするときは「ご了解ください」をつかい、取引先にメールするときは「ご了解いただければ幸いです」をつかい… というような感じ。 引き出しを多くもっておくと臨機応変に使い分けすることができます。 そういう意味でこれから紹介する言い換え敬語はどれも本当によくつかいます。 覚えておくと必ず役に立つことでしょう。 丁寧な言い換え敬語 ここまでの解説で「ご了解ください」が敬語として正しいこと、時と場合によってはイマイチになるということが分かりました。 ここからは、 じゃあどういう風に言い換えすればより丁寧な敬語になるの? という点についてみていきます。 つまり敬語としては何もおかしいところはありません。 間違いではなく正しい敬語です。 ちなみに敬語「お(ご)」は… 「自分がご了承する」のであれば謙譲語としての使い方。 上司・目上・取引先などの「相手がご了承くださる」のであれば尊敬語としての使い方。 というように2パターンあります。 なお「ご了承してください」は間違い敬語となりますのでご注意を。 命令形である点において「ご了解ください」とたいして違いはありませんが、丁寧語「ませ」を添えることで、よりやわらかい印象となりますね。 「〜くださいませ」は女性がよくつかうフレーズであるため、女性敬語だと言われることもあります。 ただ実際には男性であろうと女性であろうと違和感なくつかえます。 なお「ご了承してくださいませ」は間違い敬語となりますのでご注意を。 いずれもシンプルかつ丁寧な敬語フレーズであり、ビジネスメールや電話対応でよくつかうフレーズです。 目上・上司にはもちろんのこと社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズですね。 「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「~れば」 「幸いです」は「幸い」+丁寧語「です」 というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。 「~いただければ幸いです」という敬語フレーズはお願い・依頼のビジネスメールでよく使います。 以下の例文もご参考にどうぞ。 ほかにも似たような敬語には以下のようなフレーズもあります。 例文「ご了承いただけますと幸いです」• 例文「ご了承いただけましたら幸いです」• 例文「ご了承いただけますと幸甚に存じます」• 例文「ご了承いただけましたら幸甚に存じます」• 例文「ご了承いただければ幸甚に存じます」• 例文「ご了承いただけますと幸いです」• 例文「ご了承いただけますと幸甚に存じます」 補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。 大変ありがたいこと。 例文「ご了承くださいますようお願い申し上げます」• が、 「ください」は敬語ではあるものの、結局のところ命令形であるために強い口調となります。 そこで「ますようにお願い」と続けることで「お願い」とすり替え、やんわ〜りとした表現にしています。 とても丁寧な敬語フレーズと言えますね。 たとえば、• ご査収くださいますようお願い申し上げます 意味「よく中身を確認して受け取ってくれるようお願い!」• ご検討くださいますようお願い申し上げます 意味「検討してくれるようお願い!」• ご確認くださいますようお願い申し上げます 意味「確認してくれるようお願い!」• ご了承くださいますようお願い申し上げます 意味「納得してくれるようお願い!」 などのようにして使います。 ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。 例文「ご了承いただきますようお願い申し上げます」• 例文「ご了承いただけますようお願い申し上げます」• 賜る(たまわる)という敬語のほうがよりカチッとした表現になりますので、文書など公式なビジネスシーンではかならず「賜る」を使います。 普段のメールであれば「いただきますよう」でOK。 「くださいますよう」「いただきますよう・いただけますよう・賜りますよう」はニュアンスが違うものの、どれも結局のところ「~してほしい」と言いたいので同じです。 例文「ご了承のほどお願い申し上げます」• 例文「ご了承のほどお願い致します」 意味は「了解してくれるようお願いします」となります。 断定をさけて表現をやわらげるのに用いる語です。 たとえば、• ご査収のほどお願い申し上げます 意味「よく中身を確認して受け取るよう、お願い」• お取り計らいのほどお願い申し上げます 意味「物事をうまく進めてくれるよう、お願い」• ご検討のほどお願い申し上げます 意味「検討してくれるよう、お願い」• ご了承のほどお願い申し上げます 意味「納得してくれるよう、お願い」 などのようにして使います。 ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。 先ほどとおなじく「お願い申し上げます」は 「お願いいたします」「お願い致します」と言い換えできます。 ほんの一例ですが他にもある使い方を例文にまとめておきます。 例文「 ご了承いただきたく、お願い致します」 意味は「了解してほしい、お願いします」• 例文「 ご了承いただけますと幸いです」• 例文「 ご了承いただけますと幸甚に存じます」• 例文「 ご了承賜りますと幸いです」• 例文「 ご了承賜りますと幸甚に存じます」• 例文「 ご了承賜れましたら幸いです」• 可能形にして「ご了承いただける」• したがって上司・目上・社外取引先につかえる素晴らしい敬語、と言えるでしょう。 どちらかというと「〜いただけますでしょうか?」のほうが丁寧なのですが…バカ丁寧だという意見もあるため「〜いただけますか?」を使うのをオススメします。 ビジネスメール例文【全文】 こうして長々と読んでいてもイメージがつかみにくいかと思いますので、より実践的に。 ここでは「ご了解ください」の丁寧な言い換えをつかったビジネスメール例文を紹介します。 どれも目上・上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語にしていますので、ご参考にどうぞ。 平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。 さて、誠に勝手ながら下記のとおり、年末年始を休業とさせて頂きます。 期間中、お客様には大変ご不便をお掛けいたしますが、どうかご了承くださいますようお願い申し上げます。 来年も、本年同様お客様にご満足いただけるサービスの提供を目指し、より一層精進して参ります。 今後とも変わらぬご愛顧のほど、宜しくお願い申し上げます。 転職会社の転職太郎です。 さて首記の件、夏季休業にともない営業時間を以下のとおりに変更させていただきます。 期間中、大変ご迷惑をおかけ致しますが、どうかご了承いただければ幸いです。 何卒よろしくお願い申し上げます。 期 間 8月10日から15日まで• 営業時間 9:00-12:00 なお8月16日より通常の営業時間にて対応いたしております。 平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。 さて首記の件、 以下日程においてシステムメンテナンスを実施いたします。 日程 2017年8月10日(金)AM1:00~6:00• メンテナンスの影響 人事、配送、販売システムはご利用できません 上記時間帯におきまして一部システムの利用が制限されますが、 あらかじめ ご了承いただければと存じます。 大変ご迷惑をおかけ致しますが、 何卒よろしくお願い申し上げます。 メール署名 ビジネスメール結びをより丁寧にするコツ あまり関係ないのかもしれませんが重要なので念のため。 ビジネスメールの文末・結び・締めとして使うことのおおい「ご了承」 ここでは、 ビジネスメール結びをより丁寧にするためのコツをご紹介します。 「ご了承」の前置きに添える丁寧なお願いフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」を使うとより丁寧な印象のメールとなります。 たとえば以下のようなフレーズがあります。 どうか 例文「 どうかご了承くださいますようお願い申し上げます」 例文「 どうかご了承くださいますようお願い致します」 例文「 どうかご了承いただければ幸いです」 例文「 どうかご了承いただければと存じます。 何卒よろしくお願い申し上げます」• 何卒=どうか 例文「 何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます」 例文「 何卒ご了承くださいますようお願い致します」 例文「 何卒ご了承いただければ幸いです」 例文「 何卒ご了承いただければと存じます。 「ご了承」の前置きには強調するフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」だけでなく、申し訳なく思う気持ちや、相手を気づかうフレーズをもってきても丁寧です。 たとえば「誠に勝手を申し上げますが」などと組み合わせ、以下例文のようにすると好感がもてますね。 上司や目上にはもちろんのこと、取引先のメールにも使える丁寧な例文にしています。 恐縮=申し訳なく思うこと 「恐縮ではございますがご了承〜」 「大変恐縮ではございますがご了承〜」 「たびたび恐縮ではございますがご了承〜」• 恐れ入る=申し訳なく思う 「恐れ入りますがご了承〜」 「大変恐れ入りますがご了承〜」 「たびたび恐れ入りますがご了承〜」• 勝手を申し上げる=自分勝手を言う 「誠に勝手を申し上げますがご了承〜」• ご迷惑お掛けしますが=迷惑をかけるけど 「ご迷惑お掛けしますがご了承〜」 「ご迷惑お掛けいたしますがご了承〜」• ご不便お掛けしますが=不便をかけるけど 「ご不便お掛けしますがご了承〜」 「ご不便お掛けいたしますがご了承〜」 結局どれがもっとも丁寧? あまりにも言い換え敬語フレーズがおおいので、どれを使うべきか迷ってしまうというあなたのために。 ここまで紹介した言い換え例文の丁寧レベルを整理しておきます。 また、おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。 ご了承ください• ご了承くださいませ• ご了承いただけますか?• ご了承ください• ご了承くださいませ• ご了承いただけますか• ご了承いただけますでしょうか• ご了承をお願い致します• ご了承いただきたく、お願い致します• ご了承いただきたく存じます• ご了承いただければと存じます• ご了承のほどお願い申し上げます• ご了承くださいますようお願い申し上げます• ご了承いただきますようお願い申し上げます• ご了承くださいませ• ご了承をお願い致します• ご了承いただきたく、お願い致します• ご了承いただきたく存じます• ご了承いただければと存じます• ご了承いただきますようお願い申し上げます• ご了承いただけますようお願い申し上げます• ご了承くださいますようお願い申し上げます• ご了承いただければ幸いです• ご了承いただければ幸甚に存じます• ご了承いただけましたら幸いです• ご了承いただけますと幸いです• ご了承いただけますと幸甚に存じます• ご了承いただけましたら幸甚でございます• ご了承いただけましたら幸甚に存じます 補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK 補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。 大変ありがたいこと。 ご了承賜りますようお願い申し上げます• ご了承いただければ幸いです• ご了承いただければ幸甚に存じます• ご了承いただけましたら幸いです• ご了承いただけましたら幸甚でございます• ご了承いただけましたら幸甚に存じます• ご了承賜りますと幸いです• ご了承賜れますと幸いです• ご了承賜りましたら幸いです• ご了承賜れましたら幸いです• ご了承賜りますと幸甚に存じます• ご了承賜れますと幸甚に存じます• ご了承賜りましたら幸甚に存じます• ご了承賜れましたら幸甚に存じます ・「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK ・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。 大変ありがたいこと。 「ご了承いただく・ご了承くださる」は「ご承諾いただく・ご承諾くださる」をつかった敬語に言い換えることもできます。 「了解する」ということはつまり「承諾する」ことなので、どちらも結局のところおなじことを言っている訳です。 そこで以下のような例文もビジネスシーンに使える丁寧な敬語フレーズとなります。 例文「ご承諾ください」• 例文「ご承諾くださいませ」• 例文「ご承諾いただきたく、お願い致します」• 例文「ご承諾いただきたく存じます」• 例文「ご承諾いただければと存じます」• 例文「ご承諾のほどお願い申し上げます」• 例文「ご承諾くださいますようお願い申し上げます」• 例文「ご承諾いただきますようお願い申し上げます」• 例文「ご承諾いただければ幸いです」• 例文「ご承諾賜りますようお願い申し上げます」• 例文「ご承諾いただけましたら幸甚に存じます」• 例文「ご承諾賜れますと幸甚に存じます」• 例文「ご承諾賜れましたら幸甚に存じます」 補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。 大変ありがたいこと。 どうしても「了解」というフレーズを使いたいというあなたのために。 「了解」をつかった言い換えも紹介しておきます。 例文「ご了解ください」• 例文「ご了解くださいませ」• 例文「ご了解いただきたく、お願い致します」• 例文「ご了解いただきたく存じます」• 例文「ご了解いただければと存じます」• 例文「ご了解のほどお願い申し上げます」• 例文「ご了解くださいますようお願い申し上げます」• 例文「ご了解いただきますようお願い申し上げます」• 例文「ご了解いただければ幸いです」• 例文「ご了解賜りますようお願い申し上げます」• 例文「ご了解いただけましたら幸甚に存じます」• 例文「ご了解賜れますと幸甚に存じます」• 例文「ご了解賜れましたら幸甚に存じます」 補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。 大変ありがたいこと。 代表的なパターンを表にまとめておきます。 こまかく解説していくとそれだけで記事がおわってしまいますので、目的にあわせてお使いください。
次のビジネスシーンにおいては、敬語の使い方ひとつで個人の能力が評価される場合が少なくありません。 なぜなら、ビジネスにおいてコミュニケーションする相手は上司や取引先、顧客などさまざまな立場の相手がおり、それぞれの相手にふさわしい敬語を使い分けることで、自分と相手の立場を明確にし、その中でスムーズに取引をしていかなければならないからです。 日本語にはたくさんの「敬語」がありますが、同じ意味合いの敬語であっても微妙なニュアンスの違いで使い方が変わるものがあります。 「了解」と「了承」もその一つです。 どちらも「伝えられた内容を理解しました。 」という意思を伝える、似たような意味合いの敬語ですが、それぞれの意味をちゃんと理解して、状況と伝える相手によって使い分けないと、ビジネスにおいて自身の評価を下げてしまうでしょう。 敬語における「了解」と「了承」の意味の違い そもそも「了解」と「了承」は同じような意味合いで使われていますが、語句としては明確に違います。 違う文字が使われている訳ですから、その語句の持つ意味合いも違うはずです。 では、「了解」と「了承」にはそれぞれどのような意味の違いがあるのでしょうか。 まずは辞書を引いて、それぞれの言葉の意味を調べてみましょう。 理解すること。 のみこむこと。 文化を生の表現とみて,その意味を自己移入・追体験などによって共感的にとらえること。 承知すること。 「相手の-を得る」 「よろしく御-下さい」 辞書から引用した上記の内容からは、「了解」と「了承」の明確な意味の違いは見えてきません。 どちらも「事情を理解し納得する」という意味合いを持った同じ用途の敬語に思えます。 しかし、使われている文字は明らかに違いますので、このような場合は構成する文字を一文字ずつに分けて、それぞれの文字の意味をさらに辞書を引いてひも解いてみましょう。 「了解」と「了承」のいずれの語句にも含まれる【了】という字にはどんな意味があるのでしょうか。 【 了 】[音] リョウ さとる。 「 了解 ・了簡(りようけん) ・了悟 ・了察 ・了承 ・了得 」 〔「諒」の書き換え字としても用いられる〕 「了解」と「了承」の語句に共通して含まれる「了」という字には、元々「悟る」という意味が含まれています。 つまり「分かった」「理解した」ということを"了"の字で示しているわけです。 そうなると、「了解」と「了承」の意味の違いを決定付けるポイントは「解」という字と「承」という字の違いにあると言えます。 【 解 】 [音] カイ ・ゲ わかる。 さとる。 「 解脱(げだつ) ・理解 ・了解 」 【 承 】 [音] ショウ うけいれる。 ひきうける。 「 承引 ・承諾 ・承知 ・承認 ・承服 ・拝承 ・了承 」 文字の意味を見てみると「了解」という語句では「悟る」という意味合いの文字が二つ重ねられているのに対して、「了承」という語句では「悟る」という意味合いの文字に「引き受ける」という意味合いの文字が付いているのです。 ですから「了解」と「了承」は敬語として、どちらも「事情を理解し納得しました」という意味がありますが、「了承」の方が「 事情を理解した上で、それを引き受ける」というニュアンスが若干含まれることになります。 敬語での「了解」と「了承」それぞれの使い方と使い分け 使い分けのポイントは、伝えられた内容を理解した上で相手や自分自身がどういう行動を取るかによって変わってきます。 上司や同僚、取引先などから伝えられた内容について、その内容が例えば業務の指示であったり、スケジュールの確認であったりと、自分自身に何らかの行動を促す指示であった場合は、主体となる自分自身が「内容を理解した」ことだけを伝えればよいので「了解」を使います。 それとは別に、伝えられた内容を自分自身が「理解した」という事実が、他方面に影響を及ぼすような場合、つまり、内容を理解して「引き受けた」ということを相手に示す必要がある場合において「了承」という敬語を使用します。 「了解」と「了承」の例文 「了解」と「了承」の敬語としての使い分けを、実際にビジネスシーンで使われる例文を用いて説明しましょう。 「先ほどご連絡した件、なにとぞご了承のほどよろしくお願いいたします。 」 「先ほどご連絡いただいた件、了解いたしました。 」 「お見積りの件、了解いたしました。 」 「お見積りの件、ご了承いただきありがとうございます。 」 「先般の人事の件、ご了承いただけますでしょうか」 「恐縮ですが、先日の人事のお話については了解いたしかねます。 」 具体的な使い分けについてイメージ出来たでしょうか。 それぞれの例文が対になるようになっていますが、いたずらに例文を提示しているわけではありません。 この対になっているところが使い分けのポイントになります。 了解は自分から伝える、了承は相手から伝えられる言葉.
次の