<概説> 脳の病気の一つに脳腫瘍というのがありますが、この脳腫瘍というのは、頭蓋内組織に発生する腫瘍のことです。 したがって、脳腫瘍は脳細胞だけでなく、硬膜・クモ膜・頭蓋内の血管や末梢神経、その他頭蓋内に存在するあらゆる組織から発生する可能性を秘めているということになります。 発生頻度は、毎年十万人に約十二人ほどです。 基本的に、具体的な発生要因は解明されていません。 脳腫瘍には、良性と悪性との二種類があります。 脳腫瘍全体では、数は半々です。 でき方の上では、脳組織自体から発生する原発性脳腫瘍と、他の臓器のがんが脳へ転移してきた転移性脳腫瘍とに分けられます。 普通、単に「脳腫瘍」という場合は、原発性脳腫瘍を意味します。 良性脳腫瘍には、髄膜腫・下垂体腺腫・神経鞘腫の三種類があります。 一方、悪性脳腫瘍には、頭蓋咽頭腫・胚細胞腫・髄芽腫などが多くみられます。 原発性脳腫瘍は、四十代から六十代に多くみられます。 また、転移性脳腫瘍の転移元のがんは、肺がん・乳がん(以上で五十パーセント)・消化器がん・腎がんの順に多くなっています。 脳腫瘍というのは、通常何らかの初期症状が発生したときには、腫瘍はある程度の大きさに成長していることが多く、脳浮腫を引き起こしている場合もあります。 初期には、主に、頭蓋内圧亢進という症状が起きます。 これは頭痛・嘔吐などを起こしたり、発生部位においてはほかにも何らかの症状が起きて、視野欠損や難聴・運動麻痺・言語障害などがあります。 また、皮質に病巣がある場合は、けいれん発作を起こすことも少なくはありません。 女性の場合には、初期症状として、まだ妊娠していないのに母乳が出たりすることもあります。 これが起こる原因は、乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)の過剰産生で、視床下部・脳下垂体の機能障害が発生の本です。 脳腫瘍が成長していく中で最も厄介となっているのが、浸潤性という腫瘍の成長のしかたの一つです。 これは腫瘍ができた周囲の正常な組織にも入っていき、正常細胞を次々と腫瘍細胞に置き換えて広がっていきます。 ほかにも膨張性というのがありますが、これは周りの組織を圧迫しながら成長します。 浸潤性の場合は、腫瘍と非腫瘍の境界が非常にわかりにくいのです。 この浸潤性の脳腫瘍を全摘出しようとすれば、同時に正常な細胞組織をも摘出する必要があります。 どういうことかというと、浸潤性の脳腫瘍がおきた場合、腫瘍のみの全摘出が極めて困難だということです。 脳腫瘍が疑われたら、まず、MRIで精密な検査をします。 眼底検査によって、乳頭と呼ばれる神経の束がうっ血しているかどうかを診ます。 治療は、腫瘍を取り除くことが基本となりますが、腫瘍が脳の内部にできた場合には取り除くことができなくなるので、その時には放射線療法・化学療法などの治療が行われます。 いずれの場合でも、予想される効果と安全性を考えて治療の方針が決められます。 基本的には、外科手術による摘出となります。 良性腫瘍では、摘出手術で全て終了します。 悪性腫瘍の場合には、摘出したのちも放射線・化学療法などでの治療が必要となります。 最近では、ガンマナイフなど体に負担の少ない治療法が利用できるようになってきています。 悪性腫瘍に関しては、遺伝子療法・ミサイル療法など将来性のある治療法が進歩しています。 <小児に対する治療> 白血病による小児死亡が 1970 年代半ばから急速に減少しているのに比べて、脳腫瘍による死亡は 1980 年代からほとんど変化していません。 CT スキャンや MRI により脳腫瘍の診断精度が向上して、診断される数が増えたということも一つの要素ではあります。 個々の腫瘍では治療成績が向上しているものが確かにあるにもかかわらず、脳腫瘍全体としてみれば小児死亡原因の構造を変えるほどの十分な治療効果が得られていないのが現実です。 小児死亡の原因となる腫瘍は、悪性脳腫瘍に分類される一群の腫瘍であり、今章ではこのような腫瘍に対する治療について述べていきます。 脳腫瘍の治療が、白血病のような血液腫瘍に比べて困難であるのはなぜでしょうか? 理由はいくつか考えられます。 (1)白血病のような血液がんは血液中に存在し、固まりを作らず、細胞も均一な性質を有しています。 一方、脳腫瘍は固まりを作る実質性腫瘍であり、内部組織が均一ではありません。 また、脳腫瘍という一つの腫瘍があるわけではなく、極めて多くの種類の腫瘍からなっており、それぞれの性質が異なります。 (2)血液から脳への薬物移行を制限する血液・脳関門という特殊な性質があるために、血液中に投与した薬が脳腫瘍に十分に行き渡りません。 (3)脳腫瘍の細胞自体が薬剤に抵抗性を有しています。 (4)発達期にある脳が、治療手段である放射線や薬剤によって障害されやすいために、治療に制限があります。 また、脳の解剖学的構造は複雑であり、外科的治療が困難です。 以上のような複数の理由により治療が困難であるのは事実ですが、小児悪性脳腫瘍の中には薬剤や放射線感受性が非常に高いものがあり、そのような腫瘍では確実に治療成績が向上しつつあります。 また、良性腫瘍では手術技術の向上により完治が期待できます。 <脳腫瘍の手術法> 手術法には大きく分けて経鼻的手術と開頭手術の 2 通りがあります。 どちらを選択するかには、腫瘍の進展方向や大きさ、術者の慣れや好み等いろいろな条件があります。 普通、脳下垂体腺腫との診断がついた場合は、大半の例で経鼻的手術を第 1 選択としています。 しかし、この経鼻的下垂体手術は経験の豊かな医師が行った場合、あらゆる脳外科の手術のなかでも特に安全な部類に属するものであると思われます。 一般に、経鼻的手術には約 2 時間、開頭手術には約 5 時間を要します。 しかし、手術前の準備および手術後の麻酔からの覚醒等を含めると、手術室入室から退室までには経鼻的手術でも 4 時間ぐらいかかるのが普通です。 以下におのおのの手術のあらましを説明しましょう。 ( A )経鼻的下垂体手術 正確には、経蝶形骨下垂体手術といいます。 まず、上の前歯の付け根の口腔粘膜を横に 2cm 程度切開し、鼻腔の裏側に相当する部分に入ります。 鼻の粘膜を左右に圧排し、特殊な鼻鏡を挿入します。 ここで、手術用の顕微鏡をセットし、蝶型骨洞という副鼻腔 鼻の奥の骨に囲まれた空間 を開きます。 その粘膜や隔壁を除くと、脳下垂体の直下に到達できます。 そこで薄い骨の壁を開くと、脳下垂体 および腫瘍 が硬膜という比較的しっかりした膜に包まれてでてきます。 この硬膜を切開し、腫瘍を摘除します。 この際正常の下垂体組織は腫瘍の周辺に圧排されて残存しており、これと区別しながら腫瘍を選択的に摘出することが可能です。 腫瘍を十分摘除したら、空虚となったスペースに筋肉片や脂肪片をパックします。 これらは通常右の大腿部から採取します。 その後、脳下垂体の底部を小さなセラミック片でふさぎ、手術用の接着剤で固定します。 鼻鏡を外して口腔粘膜を縫合し、鼻腔内を抗生物質付ガーゼで十分パックします。 口の中を縫合した糸は抜糸せず、自然に脱落するのを待ちます。 これには約 1 か月かかります。 この手術法の長所としては、 1. 右大腿部の小さな創は別として、首から上に手術創が残らないこと、 2. 腫瘍と正常組織が区別でき、腫瘍のみの選択的摘出ができること、 3. 開頭手術に比べ、脳や全身に対する負担が少なく、高齢者や状態の不良な入でも手術が可能であること、 4. 剃髪が不要であるため社会復帰が早いこと等が挙げられます。 一方、この手術法の欠点ないし限界は、 1. 腺腫の摘出中、髄液 脳表面を循環している水 が手術野に流出してくることがあります。 それ自体は特に問題ではないのですが、これは頭の中と鼻 つまり外界 とが交通したことを意味し、血液や鼻の細菌が頭の中へ入りうることも考えられます。 そのため、先に述べたような腺腫摘出腔のパックや固定を行なうのですが、それでも不十分な場合がまれにあります。 手術後に鼻から髄液のもれ これを髄液鼻漏といいます が続いた場合は、再度手術を行なってパックをしなおさねばなりません。 特別に硬い腫瘍や、特異な発育形態をとる腫瘍の場合は、この手術法では十分な腫瘍の摘出ができないことがあります。 その理由の一つは、この手術法の術野が深くかつ狭いためです。 こういう場合は、後日、 2 度目の経鼻手術もしくは開頭手術を追加しなければなりません。 といったところでしょう。 ( B )経鼻的内視鏡下手術 最近数年来の傾向として、この経鼻的下垂体手術を内視鏡下に行なう手技が普及・安定してきました。 左右どちらかの鼻孔から内視鏡を蝶型骨洞 前出 直前まで挿入し、ここに小さく粘膜切開と骨窓を作り、内視鏡を蝶型骨洞内に進めこれを固定します。 以後の手技は基本的に顕微鏡の手術と同様ですが、内視鏡手術では手術野が広く明るい上、顕微鏡手術の死角の部分も十分観察できます。 しかし、これはあくまでモニターの画面で見えているだけで、本来到達しにくい場所の腫瘍を摘出するにはかなりの熟練と特殊な手術道具が必要です。 内視鏡手術も全国的に普及してきており、安全かつ確実な手術方法になってきています。 (C)開頭手術 多くの場合は、右前頭側頭開頭術を行います。 まず、額の髪の生え際に沿って右前頭側頭部に皮膚切開を行ない、皮膚を翻転します。 額の骨 前頭骨 を露出し、これに小開頭を加え、さらに脳を覆っている硬膜を切開します。 以上の操作で右の前頭葉と側頭葉と呼ばれる脳がみられ、この両者のすき間から手術用の顕微鏡を用いて下垂体部に到着し、腫瘍の摘出をします。 この場合、腫瘍の近傍には視神経や内頸動脈が直接みられます。 腫瘍の摘出が終われば、硬膜を細かく縫合して、骨弁を元に戻して頭皮を縫合します。 この際、骨と硬膜の間にドレーンという管を留置し、血液の貯留を防ぎます。 このドレーンは、手術後 2〜3日以内に抜去します。 この手術法の長所としては、 1. 経鼻的手術に比べ術野が広く硬い腫瘍や頭蓋内に大きく広がった腫蕩にも用いることができること、 2. 頭蓋内に何らかの合併病変がみられる場合に、同時に処理することも可能であること、等が挙げられます。 一方、この手術法の欠点としては、先に経鼻的手術の長所として述べた面の裏返しとともに、下垂体内に限局する小さな腺腫は手術できないこと、手術後にまれにけいれん発作をきたす可能性があること等が挙げられます。 癌(がん)を克服してきた人達の物語シリーズは、出来る限り長く無料でモニター特典としてプレゼントを行いたいのですが、予告なく終了するかも知れませんので、その際にはご了承下さいませ。 私達もなるべく本当に必要だと感じる方に出来れば長く無料でおくばりしたいという思いがありますので、アンケートなどにご協力してくだった方に無料プレゼントさせていただきます。 癌を克服してきた人達の物語CD(音声のみ) 第1〜5弾のいずれか1本無料プレゼント中! 第1弾 第2弾 第3弾 第4弾 第5弾.
次の健康のために腸内の微生物の環境を整える、いわゆる「 腸活」の重要性を頻繁に耳にするようになりました。 ぐっすり眠った翌朝に訪れる、すっきりしたお通じの心地よさは、健康であることの喜びを問答無用で実感させてくれます。 でも、漠然と「ヨーグルトや発酵食品が大切」と意識してはいるけれど、お腹の中で何が起こっているのかについては、あまりよく知らないのではないでしょうか? 『腸と脳 体内の会話はいかにあなたの気分や選択や健康を左右するか』は、 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の教授で胃腸病を専門に、腸と脳のつながりについて長年研究している著者エムラン・メイヤー氏による、腸という見えない場所で起きている謎を解明する一冊です。 おしゃべりする腸と脳 数年前ならSFのごとく聞こえただろうが、最新の科学は、 腸と腸内微生物と脳が、共通の生物言語を用いて対話していることを明らかにしつつある。 (28ページより引用) 脳と腸とマイクロバイオータ(腸内微生物)は、脳の延髄から出て腹部に至る迷走神経を通じてさかんにコミュニケーションをしています。 日本にも感情をあらわす「 腹が立つ」、「 肝が冷える」といった表現がありますが、英語にも似たような表現があり、 お腹と感情が密接に結びついているのは同じようです。 たとえばストレスを受けると、心拍は高まり、首や肩に筋肉は緊張する。 リラックスしているときには、それとは逆の反応が生じる。 しかし、腸とのあいだに固定配線された結合を持つ脳は、腸との結びつきが非常に強い。 人はつねに腹部に情動を感じており、その事実は「胃が締め付けられるような感じ」「はらわたが引き裂かれるような経験」「そわそわしておちつかない」など、言葉にも反映されている。 このような感覚を引き起こしているのは、情動を形成する脳の神経回路であり、情動と脳と胃腸は、独自の結びつきを形成している。 (37ページより引用) 腸の環境が変化すると、行動も変わる! 腸の中には合計100兆を超える微生物(1,000種類以上)が生息しています。 そして、全腸内微生物の重量は900グラムから2,700グラムであり、その重さは脳(約1,200グラム)に匹敵するそうです。 総称して「 マイクロバイオータ」と呼ばれるこれら微生物の構成は、遺伝や食習慣、そして心や脳の働きによって人それぞれ異なります。 著者はこの本のなかで、 腸内微生物を変えることで行動やメンタルが変わったという興味深い例をいくつも挙げています。 たとえばマウスに腸内微生物を移植する実験結果があります。 マウスなどのげっ歯類は、人間と同じく個性があるそうですが、実験結果からは、腸内微生物が変化することで行動パターンにはっきりとした変化が生まれたそうです。 「外交的な」マウスから取り出した、マイクロバイオータを含む糞を移植するだけで、「臆病な」レシピエントマウスが、社交的なドナーマウスに似た振る舞いを示すようになるなどと誰が考えていただろうか? あるいは、貪欲で肥満したマウスの便を微生物と共に移植すると、やせたマウスがエサを食べ過ぎるようになることを示した類似の実験や、 プロバイオティクスの豊富なヨーグルトを4週間食べ続けた健康な女性の脳が、負の情動を喚起する刺激に以前より反応しなくなることを示した実験についてはどうか?(33ページより引用) 胃腸に影響を与える子ども時代のトラウマ 胃腸の不調を訴えて著者のもとを訪れた患者の一人に、ジェニファーという35歳の女性がいました。 ジェニファーは、腹痛など胃腸の問題だけではなく、10代から不安障害や抑うつなどのメンタルトラブルも抱えていました。 精神科医や他の胃腸病の専門医からは、「異常はなく、おそらく気のせい」と診断されたものの病状は回復せず、医療に不信感を抱いていました。 ところが著者が 子ども時代の思い出について質問したところ、思いがけずジェニファーの口から過去の辛い記憶が次々と語られ、これがきっかけで治療が大きく進展したのです。 たいていの患者と同じく、ジェニファーは、身体や情動に関する一連の症状が相互に関連している可能性や、幼少時のストレスに満ちた暮らしに結びついている可能性を、まったく考えていなかった。 そして、 幼少期の経験が、腸と腸内微生物と脳の関係を不健康な方向にプログラミングしたなどとは、彼女には思いもよらなかった。 (116ページより引用) この経験から、著者は「 胃腸の症状も、不安障害やうつ病も、その症状の進行には、ほぼまちがいなく幼少期の経験が関係しています」とジェニファーに説明し、腸と腸内微生物と脳の関係の「間違ったプログラミング」を修正(バグをフィックス)するために、マインドフルネスや認知行動療法などのメンタルセラピーを提案します。 さらに、発酵食品や乳酸菌などのプロバイオティクスを多く含んだ食べ物を積極的に摂るよう指示しました。 数か月後、著者のもとを訪れたジェニファーは、生活の質が50パーセントほど向上し、腹痛については、ほぼ問題が解消したと語りました。 著者はこのような経験から、 食事内容を変えることで体の機能を微調整することができると確信します。 発酵食品、乳製品、フルーツジュースに含まれる、 必須神経伝達物質セロトニンのレベルを調節するプロバイオティクスを摂取することによって、気分から痛覚感受性や睡眠に至る、生存に必須な機能の実行に重要な役割を果たす、体内にコントロールシステムを微調整できるのだ。 (151ページより引用) 腸内環境を改善して、幸せで健康に暮らすための10か条 腸と脳、そしてマイクロバイオータの情報交換は、24時間、生涯を通じて行われます。 消化管の働きは、従来考えられてきたように、消化吸収のためだけではなく、心や感情、そして社会的な側面に至るまで広範な影響があることがわかってきました。 では、心や身体のバランスのとれた健康を手に入れるためにはどうすればよいのでしょうか。 著者が提案するのは、 私たち一人ひとりが、自らの力で体内の生態系を維持する「エンジニア」になることです。 「エンジニア」といっても、特に難しいことをする必要はなく、主に食生活を改善することで、腸内微生物の生態系を改善すればよいそうです。 そのためのポイントが、以下の「 マイクロバイオームの改善による健康増進の指針」です。 いずれも、当たり前とも言えることばかりであり、さらにこれを実践することで、確実に人生を豊かなものにしてくれるはずです。
次の「この1年で何か新しいことを始めましたか?」 「昨日、面白かったことは何ですか?」 「いま熱中している趣味や遊びはありますか?」 など、質問項目に答えることで、その人の心の庭にどの程度雑草が生えているかを、映像としてわかるようにするアプリです。 重いうつ状態の人は心の庭が雑草で覆われて、花も木も一切育っていない光景が映し出されます。 一方、健康的な精神状態の人の庭はきちんと整理され、花が美しく咲き、形のよい庭木がたたずんでいます。 あるいは「あなたは今は健康ですが、心の雑草が生えかかっているので注意しましょう」というような警告もある。 心の状態が「庭」という形で可視化されるので、自分が今どのような状態であるのかが一目でわかるというアプリです。 便利だと思いませんか? スポーツや武道で体を動かす スポーツをやっている人、身体を動かしている人はうつ状態になりにくい。 例えば若いときにやっていたスポーツを今も続けているという人。 中学高校時代に部活でやっていたスポーツを今も何らかの形でやっている人は、うつ状態になりにくいと思います。 スポーツは身体を動かすという意味もありますが、勝負の世界で気持ちをピンと張ることがよい効果をもたらします。 緊張感によって心の雑草がきれいに取り除かれるのです。 脳の機能的な働きで言うなら、筋肉を使い、筋力をアップすることで男性ホルモンであるテストステロンが分泌されます。 試合に勝利することで、アドレナリンなど脳内ホルモンが分泌されます。 スポーツをすることが脳への刺激になる。 うつ状態というのは脳の働きの一部が通常より低下し緩慢になることです。 スポーツによって脳に刺激を加えることで、機能低下を防ぐことにつながるのです。 ただし、スポーツはどうしても年齢が高くなるとハードルが高くなってしまいます。 若い人に交じって一緒に試合するのは難しい。 体力差がありますから、同じチーム内であればどうしても高齢の人は活躍できにくい。 隅に追いやられてしまいます。
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