ステマの意味とは? ステマがステルスマーケティングの略だと言うのは先ほども書きましたが、これだけではわからないと思いますから、細かく見ていきたいと思います。 ステルスとは、英語でstealthと表記しますが、「隠れて、こっそりと行うこと」といった感じの意味の言葉です。 ステルス戦闘機といった言葉は聞いたことがあるかもしれませんが 敵のレーザーにも見つからずに、こっそりと近づいていくことができる戦闘機のことを言います。 また、よく子供達が行う「かくれんぼ」のことをステルスゲームと言ったりもします。 これで、ステルスの意味というのは、なんとなくわかっていただいたと思います。 では本題のステルスマーケティングですが 簡単にと言うと「こっそりと行うマーケティング、営業・宣伝活動」という感じでしょうか。 こっそりと行うというのは、地味にとか地道にとかいうことではなくて 消費者、営業や宣伝だと気づかれないうちにという意味です。 いかにも、それとわかってしまえば、見る側、消費者もその製品等の性能や効果について、疑いを持ってしまいます。 どうせ、コマーシャルなんだから都合のいいことしか言ってないんじゃないの?という感じに受け取ってしまいます。 そこで、そうとは気づかれないうちに消費者にいい情報をインプットしてしまおうというものです。 確かに、コマーシャルとわかっていれば、その価値を少し割り引いて判断してしまいますもんね。 ステマには、どんな事例があるの? では、ステマについて具体的な事例をいくつか見てみましょう。 例えば、近くにある世間でも評判のお店が開店したとします。 開店の日には、開店時間の前から大勢の人が並んで、開店を待ちわびています。 そして、その様子が近所でも伝わり、そして、場合によってはマスコミにも取り上げられたりしたとします。 そうなれば、最初は興味のなかった人でも、これは行ってみる価値があるのでは? いや、是非とも行かなければ!ということになると思います。 これが、実際に自分で判断して開店前から行列を作ったのであれば問題はないのですが 仕組まれたもの、いわゆる 「やらせ」だとしたらどうでしょうか。 行列を作る人を雇って、マスコミに取材を依頼して、みたいな感じならどうでしょうか。 そのお店自体の本来の価値はともかく、消費者の判断に影響を与える可能性があるのは間違いないのではないでしょうか。 また最近ではネットなんかでも必ずそのお店に行ってみた、その商品を使ってみた、そのサービスを利用した人の感想・レビューを見ることができるようになっています。 確かに、行く前からそのお店の評判を手に入れることができれば、間違いない気がしますよね。 しかし、ここにもステマが行われている可能性があります。 実際に行った人でなくても、そのレビューには書き込むことができますから、いい評判を書いてもらうように仕組むこともできます。 その他に、テレビコマーシャル等の宣伝に芸能人や有名人が登場して、感想を述べたり、推薦してくれることがありますよね。 あれも、場合によってはステマの可能性があります。 なんとなく、直接知らなくても自分の知っている人が言っていることって信じてしまいそうですもんね。 ここ最近では、有名なブロガーを使ったり、SNSを利用してといったことももちろんあります。 これらもステマと言ってもいいと思います。 また、テレビの番組自体がステマだったということもありました。 2007年のフジテレビ系列の「発掘!あるある大事典!!」でダイエット企画として「納豆ダイエット」を紹介したところ 次の日には店頭から納豆がなくなっていた。 しかし実際には、ダイエットをする前と後で別の人物を使っていたことが発覚した、なんてこともありました。 ステマはどうして危ないのか?なぜ悪いのか? では、ステマというのはどうして危険で悪いことなんでしょうか? それは、消費者の価値判断が誘導されてしまうからです。 先ほどの事例のところでも書きましたが、それによって、元々そんなに欲しくないものを買ってしまったり 行きたくなかったはずのところへ行ってしまったりしてしまう可能性があるからです。 あとになって、使わないものが家に放置されていたり、行ってみて行列に加わったのに大したことはなかったというケースが出てくるからです。 私たちの生活は普段から、情報に溢れています。 情報の中に埋もれてしまっているといっていいかましれません。 つまり、その情報を操作することで、私たちをコントロールすることもできてくるのです。 テレビや雑誌をはじめ、多くの媒体は広告によって成り立っています。 いわゆるスポンサーというやつです。 その結果として場合によっては、そのスポンサーの意図にそって、内容を構成することもありえるのです。 ネットや口コミも同様もお金で流れる情報をコントロールすることが可能になってきます。 そして、本来の意思や欲求とは違うところへ誘導されてしまうというのが、このステマの怖いところです。 ステマには芸能人等の有名人も登場することがある! 有名人がステマに登場した事件としては、 ペニーオークションによる事件が記憶残っています。 この事件は、2012年に発覚したペニーオークションのウェブサイトを用いた詐欺事件として摘発されたものですが そのペニーオークションの宣伝に多くの芸能人が登場していたことでも世間を騒がせました。 運営者が、芸能人にブログでペニーオークションを使ってとっても得をした! みたいな記事を書いてもらって、それをサイトでアピールしていたというものです。 20人以上の芸能人がステマ投稿を行ったとも報道され、うち何人かは事実として認め謝罪やブログの閉鎖等を行っています。 この事件に限らずステマ投稿で名前が出た芸能人としては ほしのあきさんやピースの綾部祐二さん、熊田曜子さん、松金ようこさん、小森純さん、東原亜希さん、永井大さん、菜々緒さんなどがいます。 中には実際に紹介料を受けとったと告白されている方もいらっしゃるようです。 ステマによる被害を防ぐには? ステマによる被害を防ぐには、とにかく疑ってみることしかないのかもしれません。 人が疑うというのは、よくないことだという認識が日本人にはありますが、とにかく一度は疑ってみることが必要な時代になったような気がします。 そして、すぐに飛びつかないということも大事です。 時間がたてば、正当な評価というのが確立してきますから、しばらくしてから判断するというのもいいですよね。 まとめ みなさんいかがだったでしょうか? 今回はステマについて見てきました。 こうやって見てみると、いろんなものが疑わしくなってくるかもしれませんが 情報があふれる今の私たちの生活では、やはりその情報の真偽性を見極める能力というのが何より必要なのでしょうね。 ステマについてはコチラの本がおすすめです。 ステマの事例や規制などが詳しく書かれていて、見破る技術なども。 今はネット時代。 正しい疑い方を知るべきだと思います。 興味がある方はぜひ参考に!.
次のチャップアップのステマが疑われている理由 育毛剤チャップアップでは口コミサイトやブログで紹介しているのはステマではないか?と疑われていることがあります。 ステマとは、ステルスマーケティングの略称で、消費者には分からないように中立的な立場から良い口コミをして、商品の価値や魅力を高めるものです。 チャップアップの場合、このようなステマのようなwebサイトが多いです。 ステマ自体は違法なことではありませんが、ネット上のエチケットについて反しているのでは?という意見もあります。 具体的んどのような問題があるのかというと、 実際に使用した方の意見かどうかが、区別できず、効果があると思って購入したのに使ってみたら効果がなかったという事態に陥ってしまうかもしれません。 ステマ目的のwebサイトが多いために、チャップアップのステマが疑われていますが、そのようなサイトに引っかからないようにするためにはどうしたらよいのでしょうか。 ここからは、頻繁に耳にするステマサイトの特徴をご紹介していきます。 チャップアップのステマサイトの特徴 チャップアップのステマサイトには、いくつかの特徴があります。 次に紹介するようなサイトの特徴が見受けられた場合、そのサイトはステマの可能性があります。 一般的な口コミでは、良い口コミもあれば、悪い口コミもあるのが普通ですよね。 しかし、商品レビューなので、効果があったという人もいれば、効果がなかったという人もいて当たり前です。 ところが、ステマサイトに掲載されている口コミは、よい口コミばかりです。 ここが一番の違いですが、アフィリエイトや物販が目的の場合はネガティブなレビューには触れないようにするのが当たり前なので、これは単純に悪いという評価はできません。 それはなぜなのかというと、よい口コミを掲載することで、 消費者は安心するからです。 安心してもらうことで購入意欲を持ってもらい、実際に試してもらうことが重要と言えますよね。 ただ、ステマがどうしても気になるという方は悪いレビューと良いレビューが同時に記載されているサイトを参考にすると良いでしょう。 こちらはレビューだけのものより、ちょっと悪質度が高くなりますね。 ブログには、ビフォーアフター写真を掲載しているものが多いです。 ただ、よくよく見てみると、モデルの髪質がビフォーとアフターで全く異なるように見えることもあります。 その他にも、髪の毛の分け目を変えただけのようなものも存在しています。 ビフォーとアフターの写真を比較して、本当に同一人物かどうかは判断つけようがないので、あくまでも参考程度にしておくことが重要ですね。 ステマサイトの特徴としては、その期間が異常に短く記載されています。 例えば、「30日で実感」といった書き方があります30日間で何を実感するのかが明確ではないため、本当に効果が出るのかという視点で見ると怪しいものがあります。 効果が出るまでの期間の書き方についても着目して、読むようにしてみてください。 一般的に育毛剤の使用期間は短くても3ヶ月、通常は年単位で使用するものだということを頭に留めておくと良いでしょう。 チャップアップはステマだから効果なし? チャップアップはステマが多いと噂されていますが、確かにその可能性は高いのかもしれません。 しかしそれはチャップアップに限らず、あらゆる商品にはステマサイトのようなものたくさん存在するということを覚えておく必要があると思います。 つまり、ステマがあるからといって、購入をあきらめる理由にはならないということです。 客観的な判断材料としては配合されている成分を見てみるとよいでしょう。 公式サイトの 成分表をみても、薄毛対策に効果的な成分は現状最多と言われている5種類も配合されています。 また、副作用リスクがすくないため、安心して使用することができるということも成分から分かります。 したがって、ステマがあるから効果が出ないわけではないということも覚えておくようにしましょう。 チャップアップのステマについてのまとめ チャップアップのステマサイトには、さまざまな口コミが掲載されています。 チャップアップ以外の育毛剤に関しても同じです。 青汁や酵素ドリンクなどでも、ステマのようなものは多いです。 チャップアップに関しても、実際に使用して、効果を感じている人もいるでしょう。 もちろん、チャップアップを使用してみても、効果を感じられなかった人もいると思います。 チャップアップが気になった方は、まずは自分で実践してみることが大切です。 もしも効果が出なければ、返金保証を利用すればよいのです。 気軽にお試しできることもチャップアップの魅力なので、まずは挑戦してみてはいかがでしょうか。
次のTwitter上で ユーザーがディズニー映画「アナと雪の女王2」に関する投稿を一斉にし、ステマ( ステルスマーケティング)が疑われていた問題。 ウォルト・ディズニー・ジャパンの発表では「PR表記が抜けていた」とのことですが、それがPRなのか一般の投稿なのかは ユーザーには確認する術がありません。 一般的な感覚を持つ人であれば、そこまでしてなぜステマを行うのかと疑問に思うはずです。 一体なぜステマは無くならないのでしょうか。 今回は、ステマとは一体何なのか、そしてステマが無くならない理由、実際に行われた事例などを解説します。 ステマ(ステルスマーケティング)の手法 ステマの手法は、大きくわけて2つあります。 まず、一般の消費者を装って商品のイメージアップを行う方法です。 企業の社員が自社商品を褒める 口コミを投稿したり、金銭を受け取った人がただの消費者を装って商品を紹介することは、ステマとして扱われます。 もう1つが、芸能人やインフルエンサーのSNS、情報メディアといった影響力のある場所で、宣伝であることを明記せず商品を紹介させ、代わりに金銭を支払う方法です。 ステマを防ぐため、最近では「 PR」「 AD」といった表記により、SNSへの投稿や ブログの記事が企業 広告であると明記する方法が取られています。 ステマ(ステルスマーケティング)が許されない理由3つ 1. 消費者を騙している ステマは前述したとおり、 口コミや評判を偽装することで自社商品へ興味を持ってもらい最終的には自社の利益に繋げようとしています。 これらは売り手目線でしかなく、消費者目線を無視した行為です。 純粋に 口コミや評判を参考にして吟味したいと考える気持ちを踏みにじる行為なので、ステマはダメなのです。 業界全体が信用されなくなる 過去に、食べログやペニーオークションなどで大規模なステマが行われたことが発覚しましたが、それぞれのサービスに対してだけでなく、ネット業界や関連有名人など広い範囲に対して不信感をもたらすこととなりました。 今回紹介した、楽天で起きた事件も、楽天自身は加担していないにも関わらず、信頼性を大きく揺るがされる事態に発展しています。 一度ステマが発覚すると業界に対しての不信感が強まり、買い控えなどが出てネット業界全体に不利益が生じます。 そうなると真っ先に淘汰されるのは、食べログや楽天のような巨大サービスではなく、小規模ネットショップ群です。 ステマは事業者にとっても、業界にとっても、何より ユーザーにとっても負のスパイラルしか生み出しません。 参考: 3. ハイリスク・ローリターン 冒頭でも紹介した、大阪のシステム会社は、月額8万円で 口コミを150件投稿するというサービスを提供していました。 ここだけを見ると、通常の 広告よりは安く感じます。 ステマという言葉が生まれて以来、SNS(主に Twitter)で、 ステマ疑惑がある企業を見つけてきた ユーザーが拡散し、情報が一気に広まるという現象がたびたび起こっています。 昨年の11月にも、小学校4年生を語る者が衆議院解散についての問いかけを提示したホーム ページを公開し、民主党のヤラセなのではないかと Twitterを中心に大炎上しました。 それを見た Twitter ユーザーが ドメイン情報まで調査して ドメイン管理団体を晒す事態にまでいたりました。 (実際は小学校4年生ではなくNPO法人が制作したものであり、民主党との関係は無いと公表しました。 ) 参考: 「ステマ」というキャッチーな言葉が流行語で終わらず定着し、SNSも普及した今、ステマがばれないように隠し通すことは困難でしょう。 従業員がSNSにうっかりステマの証拠となるような情報を投稿してしまう危険性もあります。 従業員全員がステマが表に出ないよう、注意を払いながら業務をこなすことになりますが、それらの管理コストを考えると、果たしてステマをやることは費用対効果が良いと言えるのでしょうか。 日本と世界のステマを規制する法律の違い ステマは消費者を欺く行為であることは理解できたのではないでしょうか。 それでは規制する法律はどうなのでしょうか。 日本と海外の状況をそれぞれ見ていきましょう。 アメリカのステマ規制 アメリカでは、連邦取引委員会(Federal Trade Commission、略称: FTC)が2009年に、 を改定し、明確にステマを規制しています。 イギリスのステマ規制 イギリスでは2008年に、 を施行しており、ステマを違法として取り締まっています。 日本のステマ規制 一方日本の場合は、明確な基準が未だに定まっていません。 しかし、専門機関や専門家の見解では概ね法律違反という方向で一致しています。 具体的には景品表示法上、不正競争防止法、業種によっては健康増進法、医薬品医療機器等法(旧薬事法)、医療法などに抵触する可能性があります。 不当景品類及び不当表示防止法の第一条に以下の文章が書かれています。 この法律は、商品及び役務の取引に関連する不当な景品類及び表示による顧客の誘引を防止するため、一般消費者による自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれのある行為の制限及び禁止について定めることにより、一般消費者の利益を保護することを目的とする。 不当景品類及び不当表示防止法 引用: 医薬品医療機器等法と医療法に至っては 広告自体が禁止されていますが、医療法については、医療機関と提携していない 口コミサイトなどで、 ユーザーが実体験に基づいて記載した 口コミは「誘因性」の要件を満たさず、医療 広告に該当しないとされています。 このような法律の微妙な抜け目が、日本におけるステマ根絶がままならない一因になっているのかしれません。 参考: ステマ(ステルスマーケティング)の実際の事例 1. アナ雪2ステマ漫画事件 2019年12月3日、映画「アナと雪の女王2」の感想を描いた漫画が7本一斉に Twitterへ投稿され、その不自然さからSNSなどで「ステマではないか」と物議を醸していた問題です。 配給元のウォルト・ディズニー・ジャパンは当初、「ステマという認識はない」という回答をしていましたが、同月5日にホーム ページに謝罪文を掲載。 「本来クリエーターにPRであることを明記してもらう予定だったが、コミュニケーションが行き届かず、抜け落ちてしまった」と説明しました。 食べログ高評価事件 2012年1月、カカクコムが運営している食べログにおいて、 口コミ評価の代行業者がお金を受け取り高評価を支払ったレストランなどに対して付けていた事件です。 営業を受けた飲食店側が、カカクコムにに通報し発覚。 調査で39社ものヤラセ投稿業者が存在したことが発覚しました。 参考記事: 3. ソニー ゲートキーパー事件 PSP(プレイステーション・ポータブル)とニンテンドーDSが熾烈な シェア争いを行っていた2004年。 Sony. JP から投稿されていることがわかり、ソニー内部・関係者の投稿であることが発覚。 あまりの数の投稿から組織的な犯行であると判明した事件でした。 参考記事: 4. ソニー デビットマニング事件 存在しない映画評論家を作り上げ、1年以上も自社の映画を絶賛する評論を書いていました。 ラジオ番組のインタビューなどに合成音声などで登場するものの隠しきれず、ソニー・ピクチャーズの捏造であったことが発覚した事件。 評論を見て映画を見に行った人に対して1人5ドル支払うこととなりました。 参考: これだけステマが問題視されている今でも、ネット上の 口コミの威力は依然強いままです(だからこそステマも無くならないのでしょう)。 ステマを行わなければいけないほど ユーザーに選ばれていないのであれば、本来は集客云々ではなく根本的な部分を改善するべきです。 収益を生み続けるサービスを提供したいのであれば、 ユーザーに真摯に向き合い、彼らが求めるものをサービスに反映させなければいけません。 一時的な利益に惑わされず、 ユーザーとの良好な関係を築き、継続的にサービスを利用してもらえる状態になるにはどうしたらいいかを考えましょう。 法令遵守のための観点を学ぶ Twitter Twitterとは140文字以内の短文でコミュニケーションを取り合うコミュニティサービスです。 そもそもTwitterとは、「小鳥のさえずり」を意味する単語ですが、同時に「ぺちゃくちゃと喋る」、「口数多く早口で話す」などの意味もあります。 この意味のように、Twitterは利用者が思いついたことをたくさん話すことのできるサービスです。
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