子宮外妊娠(しきゅうがいにんしん)とは腔以外の部分へののをいう。 子宮内であっても創部や子宮頸管での妊娠も異常妊娠であるため、 異所性妊娠 いしょせいにんしん、ectopic pregnancy と呼称が変更されつつある。 妊娠可能年齢の女性のでは常に鑑別にいれておかなければならない疾患のひとつである。 問診では妊娠の可能性はないという患者でも検査をしてみれば、子宮外妊娠であるということはよくあり、聞き方・検査の同意の取り方の重要性を考えさせられる疾患である。 歴史的には、中世イスラムの外科医(西洋名アブルカシス)が世界で初めて異所性妊娠についての記録を残している。 着床部位による分類 [ ]• 妊娠 内での妊娠。 診断は極めて困難である。 ごく稀に腹腔内で胎児が成長し出産に至った例がある。 妊娠 のなく、太いが多い頸管部に着床する子宮外妊娠である。 最も重篤な外出血を起こしやすい。 症状 [ ] 症状は中絶前と中絶後で大きく異なるが、必然的に病院にくるのは中絶後になりやすい。 中絶前• 無症状• 中絶後• 下腹部痛• 少量の外出血• 診断手順 [ ] まず尿中hCGで妊娠を確認し、次いで超音波断層法、で子宮腔以外に受精卵が着床していることを診断する。 中絶が起きた場合は、強い下腹部痛、の圧痛、腹膜刺激症状を示すが、これはでダグラス窩のエコーフリースペース、ダグラス窩穿刺で血液が吸引されることから診断される。 ただし、いずれも即日確実な結果を出すには不安定な検査であり、特に特徴の少ない初期状態では診断が難しい。 治療 [ ]• 中絶前• 下手術(卵管の温存可能)• 投与(全身投与または腹腔鏡下での局所投与)• 中絶後• の治療(輸液や輸血)• 緊急開腹手術による卵管切除術など 関連項目 [ ]• この項目は、に関連した です。 などしてくださる(/)。
次の原因 一般的に、卵巣から排卵された卵子は、卵巣と子宮をつなぐ卵管にある卵管膨大部にて精子と出会う。 受精が成立すると受精卵になり、約1週間かけて子宮に向かって卵管を移動しながら細胞分裂を繰り返し、子宮内膜に着床する。 しかし、卵管の癒着・狭窄など、卵管付近に何らかの炎症が起こっている場合、卵管の通りが悪くなることも。 正常に受精卵が子宮に運ばれることなく、卵管などに着床して子宮外妊娠が発症してしまう。 これは性感染症であるクラミジアや一般細菌などへの感染が卵管付近の炎症を引き起こしたり、卵管の癒着につながったりするとされている。 また、過去に受けた子宮内膜症や卵巣、卵管の手術などの開腹手術が卵管の炎症を起こす可能性も。 そのほか、不妊治療で体外受精を行った際の胚移植なども原因とされているが、まれに原因が不明なケースもある。 症状 基礎体温の高温が続いたり、乳房が張ったり、ムカムカしたりと、妊娠初期の症状は正常妊娠と変わらない。 妊娠検査薬は陽性反応が出ることから、通常の妊娠と勘違いしてしまう人もいる。 しかし、「少量の不正出血がある」、「下腹部が痛い」、「お腹が張った感じがする」など、妊娠週数が進むにつれて異常を感じることも。 超音波検査の進歩により、早期に子宮外妊娠を発見するケースも増えてきたが、自覚症状がないまま子宮外妊娠が進むこともあるため、注意が必要。 胎芽・胎のうが大きくなると、卵管などの母体の臓器が破裂してお腹の中で大量に出血し、出血性ショックなど生命の危険も伴う。 また、卵管流産など、初期の流産によって妊娠が継続しないこともある。 治療 まずは、子宮外妊娠している部位がすぐに破裂する危険性がないかを確認する。 順調に妊娠が継続されている場合のみ、高い数値が出るhCGの値を確認し、値が低い場合は全身の状態をチェックした上で自然に流産するのを待つ。 一方、hCGの値が高い場合、子宮外妊娠している部位を除去するための手術をしなければいけない。 かつては、卵管ごと切り取る根治手術がメインだったが、最近は卵管を残すための温存手術も増えてきたのが特徴。 これにより、将来的な妊娠の可能性が残るため、患者への身体的・精神的な負担が少なくなったとされる。 なお、一般的には腹腔鏡(内視鏡)を用いた手術を行うが、場合によっては開腹手術になることも。 お腹の中に出血が多い場合など、輸血・輸液が必要となるケースもある。 また、限られた条件の場合のみ、抗がん剤を用いた薬物療法などが施される。 都道府県からクリニック・病院を探す 産婦人科に対応可能なクリニック・病院を探すことができます。 北海道• 甲信越・北陸• 中国・四国• 九州・沖縄• 産科に対応可能なクリニック・病院を探すことができます。 北海道• 甲信越・北陸• 中国・四国• 九州・沖縄•
次のこの記事で分かること• 妊娠や出産にかかる費用は保険の適用外 妊娠や出産には、費用が掛かります。 入院が必要になることもありますし、自然分娩だったとしても病院にかかることになりますよね。 妊娠や出産にかかる病院代は、30万円から60万円ほどと言われています。 選ぶ病院や出産方法で費用には大きな差がありますが、平均で約40万円…。 決して小さな出費ではありません。 なぜ、こんなに費用がかかるのか…それは、妊娠や出産は病気ではないため、健康保険の対象とならないからです。 健康保険の対象となるのはあくまでも病院や怪我の治療のみ。 つまり、病院でも怪我でもない妊娠や出産に関わる費用は健康保険の対象となっていないのです。 つまり、基本的には10割自己負担。 だからこんなに高額になってしまうのです。 もちろん、医師の判断で治療目的で帝王切開になった場合などは健康保険の対象になることもあります。 保険の適用外になるなら、とても出産できない!と思ってしまうかもしれませんが、出産に関しては一時金が支給されますので、出産にかかる費用はほぼ出産一時金で賄うことができます。 病気や怪我じゃないから…と言われると、なんて冷たい対応なんだと思ってしまいますが、保険の適用がなくても出産に関してはほぼ一時金でカバーできるようになっています。 出産一時金は42万円支給されますので、自然分娩で生んだ場合はほぼ出産費用をカバーできることになります。 全国健康保険協会 mamari 妊娠や出産でどんなお金がかかるのか 保険の適応外だとすれば、妊娠したらどんな費用がかかるのか…ますます知っておきたいものです。 妊娠や出産でかかる費用は人によっても変わりますが、「妊婦健診」「出産費用」などが一般的です。 妊婦健診も病気の検査や治療ではないので、健康保険適用外です。 つまり10割すべて自己負担ということになります。 そして、出産費用も同じです。 このうち妊婦さんの間に必要なのが、妊婦検診の費用ですが、この妊婦検診に関しては自治体から最大で14回まで補助があります。 つまり、妊婦検診の補助と出産一時金の2つを利用できるということです。 保険適応外の自由診療にはなりますが、補助があるので実質的には全額自己負担というわけではありません。 マイナビニュース 産婦人科デビュー. com 民間の保険の補償はあるの? 自然分娩の場合、健康保険の適応外ですが、では自分で加入している医療保険や生命保険はどうなるのでしょうか。 一般的に、自然分娩の場合は医療保険や生命保険の補償はされません。 女性せんようの保険でも自然分娩の場合は対象外とされていることが多くなっています。 やはりこれも、自然分娩の場合は病気や怪我にば該当しないからです。 ですので、手術となる帝王切開の場合には、手術の一時金が支給されるケースもありますし、切迫早産での入院を保障してくれる保険もあります。 妊娠や出産に関する症状をどこまで保障してくれるかは、保険の内容によって大きく異なります。 ただ、ひとつ言えることは、妊娠したあとで保険に加入した場合、子宮に関する保障が対象外とされてしまうことがほとんどです。 自然分娩の場合は保険が適応されないことが多いとはいうものの、妊娠前に保険に加入しておく方が選択肢が広く、そして、保障も受けやすいのは事実です。 出産時に一時金が貰える日本生命のシュシュも責任開始日から1年経過した出産のみが一時金が貰える対象ですから、やはり早めの契約がマストといえます。 民間の医療保険や生命保険で、自然分娩の入院費や通院にかかる費用をカバーするものはほぼありませんので、公的なサービスを最大限に利用して補助金や一時金を貰うのがオススメです。 妊娠前に知っておきたい記事をご紹介 当ブログ内で、妊娠前に知っておきたい記事をご紹介します。 保険の選び方• 妊娠検査と保険• 保険商品別の記事•
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