全4519文字 第3回の失敗事例で、田中さんはどうすればよかったのでしょうか。 この事例では、普段は参加しない部長の存在がポイントになります。 多忙な上級管理者である部長の視点で資料を作成し、プレゼンすることが求められます。 その際に鍵を握るのが「エグゼクティブサマリー」です。 「忙しい人はここしか読んでくれないかもしれない」と考えて、盛り込むべき重要事項は必ず収めるようにします。 上級管理者がプレゼンの聞き手になるときはもちろん必要ですが、そうでないときも必要です。 例えば、低価格な製品や小規模なシステムを提案するケースなら、顧客側担当者に気に入られれば即採用ということもあるかもしれません。 しかし、複数部署の業務に関係する中規模以上のシステム提案をする場合、通常は顧客側組織の複数の利害関係者(ステークホルダー)が提案内容を厳しく評価することになります。 ステークホルダーの中には、技術的なバックグラウンドを持たない管理者が含まれるケースが多く、システム規模やコストが高額になるにつれ、経営層などさらに上位レベルの判断や承認が必要となる傾向が強まります。 こうした上位レベルの人は、提案するシステムを採用することで得られるビジネスや経済的メリットにのみ関心があり、技術的な話をいくら細かく説明しても響かないのが一般的です( 図1)。 エグゼクティブサマリーは、これら承認者や評価者に目線を合わせて書く必要があります。 ただし、直接の交渉窓口になっているのは、もっと立場が下の担当者でしょう。 そうした担当者は、提案を受け取ると、より上位のマネジメント層に購買の判断を仰ぐことになります。 その際に、エグゼクティブサマリーが説得材料として使われる可能性があるということを意識します。
次のポイントあなたの情熱や事業に対する思いを書くこと 2. 提供する商品やサービス どのような商品か簡単に説明できること 形がある無し関係なしにしっかり説明できるようにしよう。 ~国の原料で出来た希少価値の高い~商品など。 一度聞けば理解できる説明であること。 ビジネスモデル ビジネスモデルの構造を詳しく説明しよう 消費者が商品を購入し、自社が現金を得るまでの流れを示そう。 システムの食い違いがあると指摘されてしまう。 卸業や小売業、運送業やネット販売など、流通や販売チャネルがあれば明確にしておくこと。 悪用されない安全なモデルになっているか確認。 マーケティング戦略 経営を維持するための戦略• :平成〇年〇月〇日生まれ(〇才)• 平成〇年 〇〇学校卒業• 平成〇年 (株)〇〇会社• 平成〇年 (株)〇〇会社(平成〇年倒産)• 平成〇年 (株)〇〇会社• 平成〇年 (株)〇〇会社 (今に至る) 細かく書く必要はありません。 創業者について 内容は必ず事業で使えるスキルをアピール 融資者が注目する1つです。 人間性を見てきますし、質問をされることもあります。 性格面 自分の長所や短所、得意なこと• 趣味から得た知識、経験、スキル 趣味などを通して経験になったスキルが 事業にどう役立つか書こう 8. 本業が成り立つ根拠 開業して売り上げが上がる体制を書く 事業計画書の中で最も核になる部分であり時間をかける内容です。 最重要項目です。 必ず聞かれることであり、金融関係者や保証協会にしっかり説明する必要があります。 世帯数 商圏内にどれくらいの世帯があるのか?• 年齢別人口 年齢別で人口を見て、自店の商圏の客層を調査する• 人口増減 人口が近年増減傾向を、データを見て住民の動きを調査• 所得 所得の高い層と低い層がどれくらい商圏内に住んでいるのかわかります• 家計品目別支出 世帯毎の1ヶ月にいくら支払っているのか項目毎にわかります• 昼夜間人口 大都市部では昼、夜の人口が大きく変わります• 通行量調査 出店候補地の前をどのような人、車がどれくらい通るか調査します。 商業施設の入場者、来場者調査もします 家計調査から出額の算出 検索で町丁別住民基本台帳と入力し、自分の出店地域を検索しましょう 東京都の家計調査を例に出してみました 例では東京都ですが、地域の所得推移を調査してください。 希望に沿わない場合は立地を変える必要があります。 人材雇用 雇用人数の計画 正社員やパート、アルバイトなど雇用形態は様々です。 どうしても人材を雇用しないと成り立たないのであれば必ず人材を確保してください。 1人からスタートする場合は、どのようなタイミングで何人雇うか書きましょう。 広告戦略 商品をどうやって広めていくか アプローチの仕方や広告宣伝の手法を具体的に書けば大丈夫です。 広告代理店を利用する手もありますが、自分的に良いやり方とは思いません。 なぜなら企業に任せきりになり、自分の経験にならないからです。 自分で広告を打ち。 SNSで宣伝する クリック率やアクセス数、滞在時間や種類(世代別、性別、好み、時間帯)など色々と設定できます。 目的を持って設定しましょう。 いいねを増やす、閲覧数を増やす、講演会の告知を増やす…など。 リツィート数を増やす、フォロー数を増やす、検索ワードの連動…など。 閲覧数、視聴回数、視聴時間などお金を自由に設定して宣伝できるので広告資金を考えて設定しましょう。 lineは企業商品宣伝なので、利用する場合はうまく運用しましょう。 1日~1か月単位で結果が出ますので、細かい分析結果チェックをしましょう。 効果が無いと分かればすぐやめましょう。 時間やお金の無駄です。 自分で宣伝する youtube、blog、wordpressなど。 youtube それなりに宣伝の仕方を勉強しましょう。 効率を考えて宣伝していくほうが効果的です。 動画でのアプローチや設定の仕方などを勉強してからでも遅くはないので学習しよう。 youtubeクリエイターアカデミーがかなりお勧めです。 blog 自分で一番良いと思う媒体で宣伝していくこと。 wordpress 検索上位を狙うならwordpressが最も効果的です。 なぜならgoogleがwordpressを推薦しているからです。 wordpressは勉強と時間が必要です。 wordpressの使い方やプログラミング、SEO対策やコンテンツライティングなど、すぐ宣伝したいという方はやめたほうがいいでしょう• 消費者とのトラブル (リスク)新規客や常連客に商品が届かない (対策) 電話や住所、発注から発送までを確認し迅速に行動• 機械設備のトラブル (リスク)雨に弱い、自然災害、虫や生物などによる故障 (対策) 代用できる設備を投入し、営業を止めない• 関連会社のトラブル (リスク)取引先の倒産、在庫切れ (対策) 第二の提携先や在庫の確保 どのようなリスクがあるか事前に洗い出しておきましょう。 自己資金の洗い出し 自己資金をいくら用意できるか 自己資金以外で、家族や親せきの出資。 友達や共同創業者など、どれぐらい資金を集められるか。 借金などもちゃんと含めて考えよう。 いくら借りれば事業ができるのか洗い出そう。 社会的貢献 自社の事業が社会にどう貢献するのか 例えば…ドローンを開発することで、地方に物産を届け、配送業者の人手不足の問題も解決できる。 など 特に相乗効果でさらに社会貢献できれば良い。 銀行は、風俗関係や夜のクラブ事業にお金を貸してくれません。 なぜなら風評を気にして預金者が減る事を嫌がるからです。 資金調達を考えるのであれば日本政策金融公庫を検討すること。 取引先の確保 信頼できる取引先を確保しておく 提携先の業績が悪いと融資が厳しくなります。 裏事情を持っているような下請けだと、あなた自身も疑われます。 信用ある提携先を見つけておきましょう。 事業計画書の構成 構成は5つほどあれば十分です。 提供する商品やサービス• ビジネスモデル• マーケティング戦略• 社会貢献• 取引先の確保 この5つを盛り込んでおけばそれ以外は無用です。 では残りの12項目は意味ないじゃん?と思われがちですがそうではありません。 事業は計画通りにいきません。 あらゆる方向で物事を考え、融資者の質問にも全て答えられるぐらい事業内容を固めておく必要があります。 17項目は、あなたの事業をより強固にするための対策です。 日本政策金融公庫に対する対策 これは日本政策金融公庫の融資部長のセミナーを受講した時に聞いた話です。 面接では起業する素質を見てくる 融資者は経営者の情熱や考え、経営理念をかなり重視しています。 融資面接を受けるときは、自分の考え、社会貢献、情熱や思いをしっかり固めてから行ってください。 あやふやな考えでは落とされる可能性が大きくなります。 それと融資者は融資額の事はあまり考えていません。 ちゃんと返済できるかどうかを見てきます。 お金に対する考えがいい加減だと印象が悪くなるので、気を付けましょう 資金管理を見てくる 審査の対象としてあなたの銀行取引を見ます。 いきなりお金が大きく入ったり、急にお金が消えたり、取引履歴が不自然に思われると融資が危なくなります。 良い印象を与えるには、毎月コツコツ貯める、決まった支払を払ってるなど、お金の管理をしっかりしていると評価がプラスになります 借入れやカードローンがあれば申告してください。 隠し事は絶対いけません。 もしあっても審査が不利になることはありません。 正直に話すことが重要です。 借入がある場合は、資金計画にしっかりとした返済計画があれば大丈夫です。 なぜなら、返済に圧迫され倒産する可能性があるからです。 借入があっても事業に支障が無い計画を提出してください。 教育ローンは融資を受ける際に、あまり審査に影響しません。 簡単に言えば、仕方ない、という感じなのでそこまで気にすることはありません。 信用をチェックする 個人の信用度をチェックする機関があり、融資者は必ず確認しています。 融資を受ける前に一度自分の信用度を確認しておくといいでしょう。 面接には正装で 面接にはしっかりとした服装で行くこと。 清潔感がない服装や悪態をつくような態度は、評価や審査のマイナス要素になります。 あたりまえですが、スーツで行くことをお勧めします。 準備をしっかり 準備とは完璧な計画書ではありません。 事業にならない計画書、何も持って行かない、など最低限の準備も出来ていない人は 確実に落とされます。 創業計画書を提出する 日本政策金融公庫は1枚の事業計画書を提出します。 それが創業計画書です。 この計画書がいい加減だと落とされる可能性があります。 創業計画書はこの記事を参考.
次のエクゼクティブ・サマリーとは、事業計画書の重要なポイントまとめた要約を指します。 目次でみると、このエクゼクティブ・サマリーは、最初ページに位置することになります。 事業計画書の最初に配置されるものの、実際に書く場合は、事業計画書のコンテンツが一通り完成してから、最後に要約として書くことが一般的です。 この要約は、読み手が最初に目を通す部分であり、残りの部分を読んでもらえるかどうかは、要約の「デキ」にかかっているといってもよいでしょう。 その意味でも、ターゲットとなる読み手を意識して、入念にエグゼクティブ・サマリーの構成・内容を考えることが重要となります。 エグゼクティブ・サマリーには何を含めるべきか? 標準的な事業計画書においては、通常、以下の項目を含めます。 投資家に伝えたいことの要約(1ページ程度のテキスト)• 会社の目的(ゴール)• 会社のビジョン・ミッション• 主要な財務数値予測の要約(グラフ)• 重要成功要因 投資家に伝えたいことの要約 標準的な事業計画書においては、エグゼクティブ・サマリーとして、最初の段落に、投資家に伝えたいことの要約を記載します。 この要約には、通常、以下の項目を通常含めます。 会社(事業)の名称• 会社の場所• 製品・サービスの概要• 事業計画書の目的(資金調達をする場合は、希望する条件の概要) 次の段落には、重要なポイントである予測売上高・利益、販売数量、利益率などの財務情報や重要成功要因を含めます。 また、投資家に見逃してほしくない情報も絞って記載するとよいでしょう。 さらに、今後3年間の売上高・営業利益を含めたグラフをいれるとインパクトのある構成になります。 グラフを入れる場合は、文章のほうにおいてもその数字に補足説明を加えるとよいでしょう。 会社のゴールを設定する 事業計画書の冒頭において、会社の目指すべきゴールについて述べる必要があります。 これは、投資家や金融機関に、会社の目指すべき方向性の大まかなイメージを伝えるためです。 つまり、積極的に投資し規模を拡大していくのか、それとも、こぢんまりと経営し安定した事業を構築しようとしているのか。 会社の詳細を語る前に、読み手に、「会社は何を目指しているのか」を簡潔に伝えることが必要になるのです。 ここでいう「ゴール」とは、事業上の「目的」のことを指します。 より具体的には、マーケットシェア、売上、利益の目標と考えてください。 「目的(ゴール)」を作るにあたっては、「期間」と「数値」を明確にすることがポイントです。 つまり、売上高や利益の数値、利益率、成長率、マーケットシェアの数値を挙げるくらい具体的な表現を用いる必要があります。 「一番になる」とか「成長率No. 1」などはあまりに抽象的すぎるので、目的としては適切ではありません。 事業計画書の目的としてふさわしいのは、例えば、以下のような期間と財務数値が入った目標です。 「3年以内に売上1億円を達成する」 会社にとって、財務的な目標が重要でないのであれば、できる限りその目標に対して、数値をもって測定できる方法を考えてみましょう。 例えば、イメージや認知度が重要なのであれば、それらの改善度合いを測定できるような調査方法を検討してみるとよいでしょう。 イメージや認知度の向上がマーケットシェアの改善や売上増加につながることもありますので、調査データなどを購入し、マーケットシェアなどを確認することも1つの方法です。 満足度という点にこだわるのであれば、アンケート調査を行い、回答数やクレーム数など具体的な目標数値の達成状況をチェックすることも有用です。 ミッション・ビジョンを設定する ビジネスのコンセプトを固めるためにミッション・ビジョンの言葉をうまく活用するとよいでしょう。 「ミッション」と「ビジョン」の言葉の違いは、前者が行動指針であるのに対し、後者が行動の結果を表します。 ミッションの作成方法については、こちらを参照。 成功要因を特定する 重要成功要因に注力することは、事業の優先順位を考える上で、適切なアプローチといえます。 いかなるビジネスでも、3つか4つほどの重要な要素によって、成否が決まっているといっても過言ではありません。 小売業者の間のジョークとして、昔から、成功要因は、「1に立地、2に立地そして最後に立地」と言われるほど、立地の重要性が強調されていました。 実際に、マクドナルドの創業者も、「マクドナルドは不動産ビジネスだ」というほど立地がビジネスの肝なのはいうまでもありません。 実際のところは、郊外であれば、場所、便利な駐車スペース、低価格の3つといわれています。 また、違って例を挙げてみると、一昔前の家電量販店であれば、知識の豊富な販売員、ブランド品の品ぞろえ、新聞折り込み広告が3つの成功要因といわれていました。 (インターネットが登場し、現在はこの成功要因も変化しています) やることを絞って特定の領域に注力することは、ビジネスにおいて最も重要なことです。 さらに、重要成功要因というコンセプトは、この「注力」する考えをはっきりしたものにしてくれます。 経験則ではありますが、通常、注力する事項が4つを超え、最優先事項が何個もリストに記載されていると、そのどれもが実際に実行されずに終わることが非常に多いような印象を持っています。 重要成功要因を考える上では、「注力」という考え方が欠かせないのです。 エグゼクティブ・サマリー作成上のポイント 事業計画書の使用目的によってカスタイマズが必要 内部使用目的の計画であれば、形式ばったエグゼクティブ・サマリーは必要がありません。 まずは、事業計画書の目的を明確にしましょう。 そのうえで、重要なポイントがカバーされているかを確認し、例えば、会社内の人であれば、会社や製品の概要はすでに熟知しているはずなので、そのような情報は省略して問題ないでしょう。 必要ない情報は極力省く もし、投資家から資金調達を目的としているのであれば、エグゼクティブ・サマリーで、その旨を記載しましょう。 そして、投資家に期待する出資額、持株比率も含めて具体的に提示する必要があります。 経営チームの特徴と競合との差別化ポイントも含めると投資家にアピールすることができます。 銀行へのローンを申請する場合も、その旨と具体的な金額を記載しましょう。 ローンの条件の詳細は含める必要はありません。 理想的なエグゼクティブ・サマリーのボリュームは? 実務に携わる投資家やアドバイザーの中でも見解が分かれるところではありませんが、通常は、1-2ページが理想的といわれています。 近年投資家や銀行は、より簡潔で分かりやすい事業計画書を好む傾向にありますので、1ページ程度の要約でも十分でしょう。 重要なことは、強調したいアピールしたいポイントは含めることを忘れずに、読み手の視点に立ち、できるだけ簡潔に表現することです。 さらに事業計画を読み進めてもらうために、詳細を説明することなく、エグゼクティブ・サマリーで魅了しなければならないのです。
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