Contents• トラックの構造とは トラックの主な構造 トラックは大まかに3種類の特長に分かれる部品でできています。 まず、 トラックの外側を覆う外装、 トラック車内装備をする内装、次に トラックを動かすための動力、そして トラックの骨格を形成して振動を吸収したり動きを制御をするシャシ・機構です。 それぞれ代表的な部品を紹介していきます。 キャブには用途に応じて フル・ショート・ダブル・ハイ・ワイドなどの種類があります。 たとえば、フルキャブの 中には運転席のほか、ベッドも備えられています。 長距離運転手などが仮眠を取るための設備で、低反発マットレスのような素材のベッドが運転席の後ろや上にあることが多いです。 運転席も機能的で、自動で高さが調整する機能が付いているシートもあります。 トラックの機能は長距離運転のドライバーの疲労をどこまで軽減させられるかと研究と試運転を重ねられていますので高級車並みの品質です。 トラックのランプとは トラックのフロントデザインを顔に例えるとヘッドランプは目です。 外装のランプ中でも目立つヘッドランプの性能は、夜間の安全走行には特に大きく作用します。 その照射性能や耐久性はシンプルな見た目とはうらはらに、細心の工夫が盛り込まれています。 たとえば、明るい光源はドライバーにとっては見やすくて安心ですが、対向車のドライバーにとって眩しすぎる可能性があります。 ですので、左のランプはトラックドライバーから見て優位に、右のランプは対向車には眩しすぎないような角度でと、左右のランプそれぞれの必要な機能を網羅した調整がなされている優れものです。 トラックのミラーとは トラックのミラーは乗用車と比べても比較的安価に購入できる部品ですが、夜間の走行が多いことを重要視し、乗用車のミラーよりずっと明るく映ります。 そして、より広く視界を取るために凸面のミラーになっています。 左側にはアンダーミラーもあり、フロントガラスから下の死角部分を確認することができます。 左右のミラーが同じ位置にある乗用車と違い、トラックの左側のミラーはフロントガラスから見ます。 運転席から遠い分ミラーに映る大きさも右のミラーより小さいので、左後ろから近づいてくる二輪車などの距離を誤認識しやすく、左折時の巻き込み事故が起きやすいので注意が必要です。 トラックのエアデフレクターとは トラックのキャブの上にある繊維強化プラスチックで作られた『導風板』のことをエアデフレクターといいます。 風の流れを作り、空気の抵抗を下げることにより燃費向上につながります。 また、エアデフレクターにはいろいろな種類があり、デザインが異なります。 荷台に合わせたり、コストを重視したりさまざまですが、社名やマークなどを入れる企業のトラックも多くみられるように、トラックでも一番目立つ場所に位置する部品です。 エアデフレクターもドライバーに安心安全な設計になっており、運転しやすいように『ヒュー』という風切音を限りなく防いだり、強い雨の日もフロントガラスに水滴が流れこまないような計算もされています。 トラックのステップ・グリップとは キャブに安全に乗り降りできるように、 ドアの下に『ステップ』という踏み台と『グリップ』という取っ手があります。 落下したり踏み外し防止のために平均身長から割り出された最適な位置に、体重が重い人が長期間乗り降りしても破損しない頑丈なグリップや、錆びにくい素材のアルミや樹脂製のステップが設置されています。 ステップは悪天候でも足が滑らないように網の形状です。 また、乗り降りの場所が狭い場合も考慮し、ドアが全開でも半開でもどちらでも乗り降りしやすいように、グリップの位置が配置されています。 装備されているグリップのほかにカーショップなどでも購入できますので好きな位置に増設することも可能です。 トラックの動力の構造 トラックのエンジンとは です。 また、ディーゼルはエンジン構造が簡単にできているのも特徴のひとつで、より 効率的なメンテナンスができます。 軽油を燃料とする為、スパークプラグが無いトラックが多いです ターボチャージャー付きエンジンの場合は、より低回転で最大トルクが出せるので、車体が重いトラックを坂道でもスムーズに走行させることができ、とても有利です。 コンピューター制御されている燃料噴射装置(インジェクター)は点検時や異常発生時などに、コンピューターシステムによる診断で、目に見えない異常がないかの診断をします。 トラックのトランスミッションとは トラックのトランスミッションには3種類、マニュアル、オートマ、セミオートマがあります。 エンジンから伝わる動力でギアチェンジを繰り返し回転数を上げていくのですが、これが すべて自動なのがオートマ、 クラッチもギアチェンジも操作するのがマニュアル、 クラッチだけ自動なのがセミオートマです。 車体が高くなるというデメリットがありますが、便利なセミオートマの需要が高まっています。 トランスミッションの中はオイルに浸った歯車です。 高速で回っている歯車を組み替えて変速するので、耐久性や強度が高いのはもちろん、騒音が出たり、歯車が擦り減らないよう、形がミクロの単位で調整されています。 トラックのラジエーター・クーラントとは エンジンがオーバーヒートしないように風の流れを有効活用し冷却するのがラジエーター、その ラジエーターに必要な冷却水をクーラントといいます。 キャブの全面にあるグリルから風を取り込み、車外に熱い空気を出すため、速度が上がらないと空気が充分取り込めません。 少しの風でも効率的に利用できるよう、ラジエーターを大きくするなどの工夫がされています。 また、ラジエーターのキャップは圧力で冷却液が漏れないように圧力弁になっています。 細部まで重要な役割があります。 クーラントを補充しやすいようにサブタンクが見える位置についています。 水道水を足すのではなく、専用のクーラントを補充しましょう。 ラジエーターの性能を発揮させることで燃費向上にもつながります。 トラックの燃料タンクとは トラックの燃料タンクは荷台の下に設置されています。 むき出しなので金属をメインとした耐久性に富んだ素材で作られていますが、とても軽いです。 タンク内を常に一定の圧力で保つため、バルブから燃料タンク内に自然に空気が入り、ゴミや雨水は進入を防いだ安心設計です。 また、燃料タンクは設備内ではなく車体の下にバンドで固定されていますが、これは車体のねじられるような力が伝わらないように工夫の表れです。 トラックの排気システムとは エンジンから出た排気ガスは排気システムで外に出します。 一本の長い管のような構造で様々な装置を通りながら排気ガスをクリーンにし、吐出音を小さくすることで環境への害を最小限にするのが排気システムです。 排気システムを構成する部品の中には排気ガスを集め、浄化したり、消音装置などがあります。 トラックの吸気ダクトとは エンジンを動かすには、吸気ダクトから空気を取り込み、エンジンに送り、排気システムから排出するという一連の流れがスムーズである必要があります。 吸気ダクトはキャブの後ろ側にあり、スチールやゴムや樹脂などを素材とする部品で、振動を吸収したり消音機能に優れており、U字状や蛇腹状が組み合わさった、多様な形状をしています。 効率よく吸気するために吸気ダクトも様々な工夫がされています。 トラックのPTO(power take off)とは トラックのPTOとは様々な作業をするための動力をトラックのエンジンから取り出す装置です。 いろいろな作業のための動力を、エンジンの回転から油圧に変換します。 例えばダンプカーのリンク機構といって荷台を上げたり、ミキサー車のドラムを回転させたりする動力はエンジンからPTOで取り出されたものです。 PTO設置場所はエンジンやトランスミッションなどで、その用途によりますが、一般的には停車時に作動させます。 トラックのシャシ・機構の構造 シャシ・機構には、トラックの基本となる構造でブレーキ・サスペンション・ステアリング・エアタンク・タイヤなどの部品があります。 トラックのブレーキとは トラックのブレーキには 強い制動力を持つフットブレーキ(エアブレーキ)と、 リターダーと呼ばれるエンジンブレーキがあり、それぞれ特徴があります。 中でも圧縮エアーを利用し、直接タイヤの動きを止める仕組みのフットブレーキが一番強い制動力を持っています。 そのほかには 排気ガスを利用してピストンの動きをを抑制する『排気ブレーキ』『エンジンリターダー』『リターダー』があります。 これらは重量のある車両を止める仕組みとして大きなメリットがありますが、非常に大きな装置のため乗用車には不向きです。 トラックのサスペンションとは サスペンションは車体とタイヤの間にある衝撃吸収バネで、快適に運転することができ、積荷を安全に輸送することができます。 サスペンションには、『独立懸架式(インデペンデント・サス)』と『車軸懸架式(リジット・サス)』があります。 従来のトラックでは『板バネ』と言われる強度と耐久性に富んでいる鋼板が主に採用されていましたが、 現在では『エアサス』と言われる耐久性に富んだ空気ばねエアーサスペンションが主流です。 重量の変動が激しいトラックでも乗り心地があまり変化しませんし、メンテナンスが簡単です。 トラックのステアリングホイールとは ハンドルのことをステアリングホイールといいます。 昭和50年代よりパワステが採用されており、運転しやすい角度に調節もできるので、重い車体のトラックでも女性の力で運転操作することができます。 直進が安定していると長距離運転などにとても有利なため、風や道路状況にも違和感がストレスにならないように考えられています。 また、強度と耐久性、寿命が重要な、事故に直結する部品の一つですが、万が一の事故の際には運転手の体が圧迫されないよう、工夫された素材が使われています。 トラックのエアタンクとは ブレーキ、エアサス、トランスミッションなどに使用する空気を貯めておく装置をエアタンクといい、 1台に4~5個のエアタンクがついている車があります。 トラックには空気を使った装置がたくさんありますので、空気漏れなどで制御不能にならないよう、別の系統からもエアタンクの空気が巡回する構造になっています。 空気が漏れている配管を遮断するバルブや逆止弁などが採用されており、重要な安全確保のための対策の一つです。 トラックのタイヤとは タイヤはゴムにスチールやカーボンなどを加え補強し、空気をたくさん入れてホイールとくっつけて作られます。 大型トラック用のタイヤでは1本 100kg に及ぶ物や直径1mほどの物があり、タイヤ 1 本の中にはドラム缶約 8 本分の空気が圧縮されて入っています。 摩耗した表面を貼り換えて作る再生タイヤは新品のタイヤよりいくらか安い料金で購入することができます。 タイヤも燃費と密接な関係がありますので、質の良いタイヤで耐久性や乗り心地を確保するのはもとより、こまめに点検をし、タイヤの状態を把握したうえで、長く使用するためのメンテナンスも欠かさずに行いましょう。 トラックの構造変更とは とは、車体改造だけでなく、トラックのキャブなどの架装を変更したり、トラックの部品を新たに設置したり取り外したりすることによって、トラックの車両構造に大幅な変更をすることをいいます。 トラックの構造変更(またはカスタム)をした場合、陸運局への申請手続きが必要となり、基準としては以下の項目が変更される場合が該当します。 エンジン型式• 燃料種類• 最大積載量• 車両用途 特に、 トラックの架装が変わる場合、形状や最大積載量が変わることが多いので、そのタイミングで構造変更届が必要になるパターンが多いです。 実際に構造変更が必要になった場合は下記の流れで手続きを済ませる必要があります。 運輸支局または自動車検査登録事務所での検査予約と書類準備• 自動車重量税の納付• 構造等変更検査• 検査完了後の書類提出• 新しい車検証の受領 トラックの定期点検とメンテナンス トラックのメンテナンスの頻度とタイミングはいつ? 年間走行距離が長かったり、使用頻度の高い車両は標準的な走行距離の車に比べ劣化が早く、丁寧なメンテナンスを必要とします。 メンテナンスはトラックを長く使用するためにとても重要です。 毎日走行前にはタイヤ周辺、ブレーキ装置、エンジンのかかり具合、ベルトの張り具合と損傷の有無などをチェックしましょう。 事業用自動車においては毎日の日常点検や、3か月ごとの法定点検が義務付けられていますが、自分でも3か月を目安にバッテリー液の確認や補充、オイル点検、キャブを上げてエンジンルームの洗浄・清掃などを行うとよいでしょう。 エアコンの効きが悪くなった時や、各種ベルト(ファンベルトやエアコンベルト、オルタネーターベルト、エンジンベルト)からキュルキュルという異音がした時は、亀裂や劣化があるかもしれません。 また、定期点検時にエンジンオイルやオイルエレメントの交換をすると、燃費が良い状態を保てます。 エンジンオイルが漏れたり排気システムから白い煙が出てしまったら、エンジンの分解作業が必要です。 ディーラーや修理工場などにエンジンオーバーホールの依頼をしましょう。 トラックの定期点検やメンテナンスはどこで出来るの?自分でできるの? 5台以上の事業用トラックがある営業所ごとに選任された整備管理者が定期点検を管理します。 日常点検はその整備管理者が決める実施方法に従い、ドライバーが自分で乗務前にチェックします。 点検結果に応じ、整備が必要であればディーラーや修理工場などに部品の交換や修理など対応してもらいましょう。 定期点検には法定3 か月点検というものがありますが、これは整備管理者が社内で行うこともできます。 しかし、あくまでも安全を目的とする為、整備工場へ外注するのも良いでしょう。 目で見るだけではわからない、コンピュータ制御されている部品も多く、 コンピューターシステムによる診断をしてもらうことで突然の故障を未然に防ぐことも可能になります。 トラックの定期点検と車検の頻度と流れ トラックの法定点検で確認するポイントは、車が故障せず快適に走行できるかどうかを確認するところです。 日にちの期限はありませんので、これをおおよそ3か月ごとで実施します。 整備管理者が整備管理規定で定められた事項に基づき遂行し、チェック項目は47項目です。 ディーラーや修理工場には予約が必要で、おおよそ1日弱で完了することが多いです。 車検のポイントは、点検のように快適に走行できるか否かではなく、保安基準に適合しているかどうかを検査するものです。 ですので、ディーラーや修理工場に車検と点検を、消耗品などの交換も含めて依頼すると良いでしょう。 トラックの定期点検や車検にはいくら位の費用・料金がかかるの? トラックの法定点検の料金は大型車でおよそ1万5千円程度、車検と12か月点検をセットでおよそ15万円前後です。 車検については法定費用として、申請手数料、自動車税、自賠責保険法定費用などが必要です。 交換する部品の数によっても料金はいくらか前後します。 ディーラーに定期点検を依頼すると料金が発生します。 企業の整備管理者が点検を行うことを考えると費用がかかりますが、メリットもあります。 ディーラーでは整備士が取り扱い車種の整備講習をメーカーから受ける事が出来ますので、そのメーカーの車種に適した質の高い点検及び整備を受けることができるのです。 トラックの細部にわたる心遣いを感じられましたでしょうか。 まさに縁の下の力持ちである部品やパーツですが、隠れた部分にあっても目指すところは皆同じです。 安全で安心、デザイン性があること、『はたらく車』は日々進化し続けているのです。
次のContents• パッカー車の分類と特徴 私たちの生活に密着し、毎日のように目にするパッカー車ですが、その種類などについては意外と知らないもの。 実は法律上は「塵芥車」という呼び名で、他にもメーカーなどによっては清掃車、ゴミ収集車、塵芥収集車などと呼ばれることもあります。 ここでは私たちが最も目にしやすいごみ収集車を前提にお話ししていきましょう。 ゴミ収集車は、一度になるべく多くのゴミを効率的に積み込み、処理場で排出するための仕組みが備えられています。 ゴミの圧縮・荷箱への収納方法の違い、処理場での排出方法の違いにより、タイプが分かれます。 ゴミの圧縮方法によるパッカー車の分類と特徴 ゴミの圧縮方法によって、パッカー車は3つに分類されます。 プレス式(圧縮板式) もっともゴミの圧縮力が高いのがプレス式(圧縮板式)です。 ゴミは2種類のプレートで2回に分けて圧縮され、荷箱におくられます。 家具や、冷蔵庫などの大型家電、自転車なども砕くことができるので、一般的な家庭ゴミのほか粗大ゴミなどの運搬に適しています。 回転板式 ゴミの積み込み口底部にある回転板がゴミをかき上げ、上部にある押込板によって荷箱に送るタイプです。 圧縮力はプレス式に比べると弱めですが、その分飛び散りが少ないため、ビンや缶、生ゴミ、木くずなどの回収に適しています。 ロータリー式(荷箱回転式) 中にらせん状のスクリューが備えられた円柱型のドラムを回転させながらゴミを巻き込んでいくタイプです。 コンクリートミキサーのドラムを想像していただければわかりやすいと思います。 投入口が広いためゴミを入れやすい、回転板式と同様飛び散りが少ないが、板がないため人の巻き込みの危険性が少ないなどのメリットがありましたが、圧縮力・運搬効率の低さから最近ではシェアを下げています。 ゴミの排出方法による分類 積んできた大量のゴミは、処理場でゴミ収集車から降ろされます。 排出方法には、排出板が荷箱の奥から外側までスライドし、ところてんのようにゴミを押し出す「押出式」と、ダンプカーのように荷箱を傾けてゴミを落とす「ダンプ式」の2タイプがあります。 なお、圧縮方法と排出方法について、「圧縮はプレス式、排出はダンプ式」などの組み合わせがあります。 荷箱回転式は仕組み上他の方式との組み合わせはありません。 ドラムを逆回転させて排出します。 ゴミ収集車ならではの特徴 他に、パッカー車の中でもごみ収集車には生ゴミなどを圧縮した際に出てくる水分を一時的にためておく汚水タンクが備え付けられていたり、作業員のゴミ投入作業時の巻き込み事故対策として、緊急停止ボタンがついていたりするのも特徴です。 パッカー車の購入価格・費用はいくら? 以上で見てきたように、ごみ収集の目的に特化した様々な機能を備えたゴミ収集車。 次に、気になる価格を見ていきましょう。 まずゴミ収集車の価格は、サイズによって異なります。 一般的な家庭ゴミ収集用として最も多く使われているのは小型または中型。 最大積載量はいずれも2トン程度です。 価格は、小型の新車で400万〜600万円、中古だと150万〜500万円が相場です。 最大積載量が4トンを超す大型ゴミ収集車もあります。 産廃収集などに主に使用されますが、生産量が少なく、価格も中古でも800万円前後と高額です。 もちろんこれらは目安であり、年式や走行距離などにより差があります。 中古でゴミ収集車を購入する場合は、主機能であるゴミの積み込み・排出に関わるプレートの状態などを考慮の上、使用目的にあったものを選びましょう。 ゴミ収集車の運用で注意すべきこと 一般市民のクリーンな生活に欠かせないゴミ収集車。 ですが、非常に事故や故障が多い車でもあります。 主なものは以下です。 ゴミ収集作業時の作業員の巻き込み• 収集したゴミの内容物による火災• ゴミが引っかかったことによるプレートの破損 車体の故障ももちろん避けたいところですが、人的な被害が発生した場合、そのパワーゆえに最悪死亡事故につながるケースも発生しています。 他にも、万一汚水タンクが破損してしまったりしたら…綺麗に保つための車のはずが、生活環境を悪化させてしまった、なんてことも。 通常のトラック等と同様、車としての点検のほか、ゴミ収集車としての機能を熟知し、特殊なパーツのメンテナンスはとても重要です。 加えて、作業時の事故を防ぐためにも、安全に関する意識・体制の醸成は必須です。 慣れた環境や仕事があれば長時間労働や低い年収も気にしないという考えもあります。 ただ、そこまで本気で転職を考えたりはしてないけど、 「一応、ドライバーの年収や労働条件って世の中的にはどの位がアタリマエなのか興味はある」、というのであれば 情報収集するのは得はあっても損はないでしょう。 ただ、ドライバーの仕事は忙しいので じっくり探す時間はなかなか取れないものです。 ホームページに書いてあることが本当かどうかあやしいと感じるドライバーさんもいます。 それなら、• 転職するしないに関係なく完全無料でサポート• 電話で希望条件を伝えて待っているだけで好条件の仕事を探してもらえる• もし応募したくなったら、履歴書や面接のサポート、条件交渉も手伝ってもらえる ので、仕事を探す方にはメリットしかないようなサービスです! ドライバーズジョブは ドライバー専門のお仕事探しサービスなので運送業界や仕事内容に詳しく、ドライバーや運送業界で働こうと考えるみなさんを親身になってサポートします! 登録はもちろん無料で、気軽な悩みから仕事探しまで何でも相談してみてください。
次の巻き込み事故• 転落事故 などが多く、全て命を落とす危険性のある事故です。 火災は 捨てられたごみが原因で突如爆発・炎上する事故が多く、乗員が火傷を負ってパッカー車が廃車になる事故に繋がった事例があります。 巻き込み事故はパッカー車の 回転板に巻き込まれてしまう事故のことです。 回転板の動きを停止せずに洗車をしていたら巻き込まれてしまった、誤って入れてはいけないものを入れてしまい取り戻そうとしたが間に合わずに巻き込まれてしまったという事例があります。 転落事故は 清掃工場でごみピットに転落してしまう事故のことです。 ピット付近で作業していた作業員が、パッカー車が突然動いたことにより転落してしまった事例があります。 事故事例からみる原因と対策 火災の原因と対策 火災の多くは、収集した スプレー缶やガスボンベに残っているガスが原因です。 パッカー車内の摩擦により生じた火花にガスが引火し爆発が起こります。 対策としてスプレー缶やガスボンベを捨てるときは必ずガスを全て抜くようにしましょう。 作業員の方はスプレー缶やガスボンベを収集するときはガスの残量を確認し、 少量でも残っている場合はガス抜きを行ってからパッカー車に入れましょう。 巻き込みの原因と対策 洗車中の巻き込み事故は 安全確認を怠ったことが原因です。 パッカー車に近づく際は必ず回転板の動きや緊急停止ボタンの位置確認を行いましょう。 収集作業の時間に余裕をもち行うことで事故を避けることが可能です。 落ち着いて判断、行動することで誤投入を防ぎ事故防止にも繋がります。 誤投入してしまった場合や緊急事態が起こった場合に すぐに緊急停止ボタンを押せるよう、作業は必ず二人以上で行いましょう。 転落の原因と対策 転落事故は路肩で作業を行っていたこと、またパッカー車にサイドブレーキがかかっていなかったなどの 安全確認不足が原因です。 路肩に手すりを設置して転落防止対策をする、作業を行う前に必ずパッカー車のサイドブレーキの確認をすることで事故を防ぐことができます。 念のため 輪止めを使用することでさらに事故防止に繋がります。 具体的な安全管理 それでは、具体的な安全管理の方法を見ていきましょう。 パッカー車の機能と構造を知る パッカー車のゴミ投入口で圧縮され小さくなるゴミですが、その 圧縮方法は• プレス式• 回転板式• ロータリー式 の3種類があります。 プレス式は投入口で細かく粉砕したあとさらに奥で圧縮される二段階構造です。 粉砕・圧縮の力が強力なため、 家庭ゴミだけでなく粗大ゴミの収集に適しています。 回転板式は投入されたゴミを圧縮し重ねて処理していきます。 圧縮力はプレス式には劣りますが、 家庭ゴミの収集には回転板式で充分です。 ロータリー式は常に回り続けるドラムが、投入されたゴミを潰し荷箱に押し込んでいく構造です。 圧縮力は他の二つに比べかなり弱いですがドラムが回転し続けるため、 ゴミを続けて投入できます。 定期点検の実施 事故防止のためにも定期点検は必須です。 パッカー車は車であり、ゴミを処理するための機械でもあります。 そのため、各パーツの劣化や摩耗の進み具合は定期的に点検しなおす必要があります。 点検は毎月と1年毎の定期自主点検を必ず受けること、また毎日利用する前に簡単な自己点検・安全確認を必ず行いましょう。 点検の記録を残し共有する 点検する際は目視だけでなく、項目を作り表にすることで見落としを無くす効果があります。 1年毎に受ける定期自主点検の記録は3年間保存しなければいけないことが法律で定められています。 この法律に違反した場合は50万円以下の罰金が下されます。 点検で修繕箇所を早期発見 修繕箇所を早期発見することで大きな事故を起こすのを避け、車をより長く乗り続けることも可能です。 油圧ホースや汚水パッキンは日々劣化していきます。 さらに作動油は次第に汚れていくことで機能低下や油漏れの原因にもなるので、 定期点検することで消耗品の減りや変化に気づくこともできます。 作業開始前点検の徹底 作業開始前の点検は必ず行いましょう。 点検するポイントは、• 走行装置・操縦装置・制動装置に異音や緩みがないか• 緊急停止装置や連絡用ブザーが作動するかどうか• 作動油の量の確認 などがあります。 パッカー車の確認の他に 積込みサイクルの時間を把握しておくことで作業をよりスムーズに行うことができるので確認しておくとよいでしょう。 マニュアルの周知徹底 点検箇所や点検方法、作業方法をマニュアル化し社内に張り出したり、月初に振り返る時間を取るなどして 定期的に確認し、安全への意識を高めることも必要です。 安全教育の実施 事故を起こさぬよう、仕組みや構造、事故が起きる原因などを教育する必要があります。 事故が起きたときの対処法なども一緒に教育すると良いでしょう。 まとめ パッカー車を扱うにあたっての注意点はたくさんあります。 運転や作業に慣れてしまうと点検を怠ったり自分の思うように行動しがちですが、その気持ちが事故を招く一番の原因です。 毎日点検を怠らず対策もしっかり行い、常に緊張感を持ってパッカー車を扱いましょう。
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