「モルグ街の殺人」草稿 作者 国 言語 ジャンル 、 発表形態 雑誌掲載 初出 『グレアムズ・マガジン』4月号 刊行 収録 『エドガー・A・ポーの物語集』 1845年 訳者 、 次作 「 モルグ街の殺人」(モルグがいのさつじん、 The Murders in the Rue Morgue)は、に発表されたの短編。 ポー自身が編集主筆を務めていた『グレアムズ・マガジン』4月号に掲載された。 史上初の推理小説とされており 、天才的な探偵と平凡な語り手、結末近くでの推理の披露、意外な犯人像など、以後連綿と続く推理小説のジャンルにおける原型を作り出した。 を扱った最初の推理小説とも言われている。 本作の素人探偵は、半世紀後に出現するの原型となった探偵であり、デュパンが登場する続編として「」(1842年-1843年)、「」(1845年)がある。 あらすじ [ ] パリに長期滞在している、名前が登場しない語り手は、ある日の図書館で、没落した名家の出であるという人物と知り合う。 語り手は、幅広い読書範囲と卓抜な観察力、分析力を持つデュパンにほれ込み、やがてパリの場末の古びた家を借りて一緒に住むことになる。 デュパンは、ある晩、街を歩いているとき、語り手が黙考していたことをズバリと言い当てて語り手を驚かせたが、その推理過程を聞くと非常に理にかなったものであった。 そんなとき、ある猟奇殺人の新聞記事が二人の目に止まる。 「モルグ街」のアパートメントの4階で起こった事件で、二人暮らしの母娘が惨殺されたのだった。 娘は首を絞められ暖炉の煙突に逆立ち状態で詰め込まれていた。 母親は裏庭で見つかり、首をかき切られて胴から頭が取れかかっていた。 部屋の中はひどく荒らされていたが、金品はそのまま。 さらに奇妙なことに、部屋の出入り口には鍵がかかっており、裏の窓には釘が打ち付けられていて、人の出入りできるところがなかった。 また多数の証言者が、事件のあった時刻に犯人と思しき二人の人物の声を聞いており、一方の声は「こら!」とフランス語であったが、もう一方の甲高い声については、ある者はスペイン語、ある者はイタリア語、ある者はフランス語だったと違う証言をする。 船乗りに殺害者のことについて聞きただすデュパン。 バイアム・ショウによる挿絵、1909年 この謎めいた事件に興味をそそられたデュパンは、伝手で犯行現場へ立ち入る許可をもらい、独自に調査を行う。 語り手は新聞に発表された以上のことを見つけられなかったが、デュパンは現場やその周辺を精査に調べ、その帰りに新聞社に寄ったのち、警察の表面的な捜査方法を批判しながら、語り手に自分の分析精神を交えつつ推理過程を語りだす。 玄関の鍵は完全、秘密の抜け穴もない。 煙突は通れない。 表の窓は人目につかず出入りするのは無理。 ならば犯人が逃げたのは裏の窓しかない。 あとはこの裏の窓から逃げたということを証明するだけなのだ。 裏の窓は釘で固定されているように見えたが、案の定、釘は中で折れていて実は窓は開くのだった。 そしてその窓からやや遠くには避雷針が通っている。 ならば犯人はこの避雷針を伝って出入りしたのに間違いない。 さて、こんな危ない経路を通った超人的身のこなしと、何語か分からぬ声と、金品の放置、意味不明に見える死体の残酷な扱いなどを考え合わせるとどうなるか?デュパンは現場に落ちていた毛を語り手に示し、犯人は人間でなくオランウータンだと結論づける。 デュパンが先ほど新聞社に寄ったのはオランウータンを捕まえたが持ち主は名乗り出るようにとの新聞広告を出すためであった。 そこに1人の船乗りが現われ、珍獣として一儲けしようとで捕獲したが逃げ出して、犯行を行ったことを白状する。 文学史上の功績 [ ] やを主題とした小説はポー以前にも存在し、例えばの『スキュデリ嬢』(1819年)はときにポー以前の推理小説と言われることがあるが 、推理小説・探偵小説(ポー自身は「推理物語(The tales of ratiocination)」と呼んでいた)の原型となったのは、「モルグ街の殺人」及びそれに続くポーの作品である。 その筆名をポーから借りているは、もしポーが探偵小説を発明していなければ「恐らくは生まれなかったであろう。 随ってもなく、その後の優れた作家たちも探偵小説を書かなかったか、あるいは書いたとしても、例えばなどの系統のまったく形の違ったものになっていたであろう」と述べている。 「モルグ街の殺人」は、の人物像を初めとして、その後の推理小説におけるセオリーにあふれている。 まずポーの創造した「天才的な探偵」は、のにそのまま踏襲されて以来、現在に至るまで受け継がれており、が地道な捜査を旨とする「平凡探偵」を打ち出して例外を作るまでには80年の時を要した。 また名探偵の活躍を語る凡庸な人物というのも、に対するをはじめ、欠かせないものとなっている。 名探偵の引き立て役としてを愚鈍に描く、という約束事もこの作品にすでに現れている。 そして「出発点の怪奇性」と「結末の意外性」という法則や、謎の解決のためのデータを真相開示までに読者に提示しておく「挑戦」の原則、密室を初めとするとそれを可能とする「トリック」、推理を最終場面で一括して披露する形式、また作品全体に通底する衒学趣味など、いずれも「モルグ街の殺人」で描かれている。 読者が「真犯人」を容疑者としてリストアップできないことや、「密室」の状況説明の不十分さなどが、現代の推理小説のルールからは外れているとの指摘もあるが 、この作品を基に、ポーの死後、推理小説というジャンルが成立したのであるから、それは本末転倒の批判である。 「モルグ街の殺人」は発表当時、その新奇性から多くの賞賛を受けた。 の『インクワイア』誌は当時「この作品はポー氏の才能を証し立てるものだ... その独創的な筆力と技術には並ぶところがない」と記している。 しかし、ポー自身はフィリップ・ペンドルトン・クックへの書簡の中で、自分自身の達成を低く見積もっている。 これらの推理物語は、その人気の大半をそれが目新しい形式であるということに負っています。 例えば「モルグ街の殺人」ですが、いったいこの中で絡み合った糸を解きほぐす手つきのどこに巧妙さがあるでしょうか... この糸は明白に、解きほぐされることを意識して絡み合わされているというのに? 執筆背景 [ ] による挿絵、1895年 ポーが「モルグ街の殺人」を書いた当時は、近代的な都市の発達に従い、が人々の興味の中心に据えられるようになった時期であった。 はこの時期に最初の専門的な警官隊の体制を整えていたし、アメリカ合衆国の諸都市では警察の科学的な捜査が注目され、殺人事件と犯罪者の裁判の記事が各紙で読者をひきつけるようになっていた。 ポーはおそらくにおける生活の中で都市をテーマとすることを着想し、このテーマは「モルグ街の殺人」確立された後、「」など以後の作品にも繰り返し使われることになった。 また「モルグ街の殺人」以前にも、ポーはエッセイ「メルツェルの将棋指し」や、短編「週に三度の日曜日」など、を主要なモチーフとした作品を書いており、「モルグ街」はこれらの要素をさらに推し進めて書かれたのだと考えられる。 作中の「真犯人」については、1839年7月にフィラデルフィアのマソニック・ホールで行なわれたオランウータンの展示における人々の反応から着想を得たものらしく 、1839年の「飛び蛙」では再びオランウータンと殺人の要素が組み合わされて描かれている。 また探偵役の「デュパン」の名は、1828年に「バートン・ジェントルマンズ・マガジン」に掲載された「フランスの警察庁長官の人生から、いまだ出版されざる一事件」という作品に登場する「デュパン」という人物から取られたものと考えられる。 この作品は「モルグ街」と内容の共通点は少ないものの、やはり分析を得意とする人物を扱っており、また殺人の犠牲者が首を刈られて胴体から取れかかっている、という細部の一致点もある。 なお「モルグ街の殺人」ではデュパンがを名指しし「洞察力もあるし忍耐力もある男なんだが、思考訓練をきちんと受けていないがために、調査を厳密に行なえば行なうほど間違った結論に達してしまう」 と述べる場面がある。 出版史 [ ] ポーはもともとこの作品に「トリアノン街の殺人」というタイトルを予定していたが、より「死」のイメージに近づけるために死体安置所の意味がある「」に改題した。 「モルグ街の殺人」は、ポー自身が編集を行なっていた『グレアムズ・マガジン』1841年4月号に初めて掲載された。 この作品に対する原稿料は56ドルであり、これはポーの代表詩「大鴉」の稿料が9ドルだったことを考えると破格の値段である。 のち1843年に、ポーは自作を小冊子のシリーズにして出版することを思いついた。 しかしポーが印刷したのは結局「モルグ街の殺人」一冊のみであり、この小冊子ではどういうわけか風刺的な作品「使いきった男」と抱き合わせで印刷され、12半の値段で売り出された。 この版では"too cunning to be acute"(鋭くあろうとするにはあまりに賢しすぎる)という語句が"The Prefect is somewhat too cunning to be profound"(警視総監は深遠であろうとするには少々賢しすぎるところがある) という語句に変えられているなど、『グレアムズ・マガジン』掲載のものから52箇所の変更が施されている。 「モルグ街の殺人」はまたワイリー・アンド・パトナムズ社から発行されたポーの作品集『物語集』にも収録されたが、ポーはこの作品集での作品の選択には関わっていない。 「モルグ街の殺人」の続編「」は1842年から1843年にかけて発表された。 しかしこの作品は「続・モルグ街の殺人」というサブタイトルを持っていたものの、デュパンが探偵役として登場すること、またパリが舞台であるということ以外には前作とほとんど共通点はない。 その後デュパンは「」で再登場しており、この作品をポーは1844年の宛ての書簡において「おそらく私の推理物語のうちで最高の作」と述べている。 『グレアムズマガジン』掲載時に使われた「モルグ街の殺人」の草稿は使用済みとしてゴミ箱に捨てられたが、事務所の徒弟であったJ. ジョンストンが拾って持ち帰り、安全を期して父親のもとに預けていた。 この草稿は音楽の本の間に挟まれて保存されており、3度の火災を切り抜けてジョージ・ウィリアム・チャイルズにより購入され、1891年にチャイルズによりに寄贈された。 なおチャイルズは1875年に、ボルティモアでポーの新しい墓碑が設立された際にも650ドルの寄付を行なっている。 「モルグ街の殺人」はポーの最も早い時期にフランス語に翻訳された作品のうちの一つである。 最初に1846年6月11日から13日にかけて、「裁判所の記録にも前例がない殺人事件」と題した翻案作品がパリの新聞『ラ・コティディエーヌ』に掲載されたが、原作者ポーの名は紹介されておらず、街の名も主要人物の名も変えられている 例えば「デュパン」は「ベルニエ」になっている。 1846年10月12日にはやはりポーの名を出さずに「血腥い事件」のタイトルで『ル・コメルス』に掲載された。 『ル・コメルス』は『ラ・コティディエーヌ』からの盗用として非難されて裁判沙汰になり、このとき世論によってようやく原作者ポーの名が明らかになった。 日本語訳 [ ] 日本では(20年)に、によって「ルーモルグの人殺し」として初めて翻訳(翻案)された(『読売新聞』12月14日、23日、27日)。 篁村は同年11月に「」の翻訳も発表しており、これが日本におけるポー作品の初の翻訳紹介となった。 ただし、これは外国語が苦手であった篁村が友人の口訳をもとにして書いたもので原文に必ずしも忠実ではない。 その後による、フランス語訳を参照したらしい意訳「猩々怪」(『』1899年10月)や、深沢由次郎の未完の訳「凍絶愴絶 モルグ町の惨殺事件」(『英語青年』1909年1月)など不完全な訳が続き、に入ってからはが「病院横町の殺人犯」としてドイツ語からの重訳を行なっている(『新小説』1913年2月)。 2010年現在は以下に収録のものが入手しやすい。 訳 『黒猫・モルグ街の殺人事件 他5編』 岩波文庫、1978年• 訳 『・モルグ街の殺人』 光文社古典新訳文庫、2006年• 訳 『モルグ街の殺人・』 新潮文庫、2010年 翻案 [ ] 映画化作品 [ ] モルグ街の殺人 1932• シャーロック・ホームズと大殺人事件の謎( Sherlock Holmes in the Great Murder Mystery、1908年、米、モノクロ・サイレント)• ( Murders in the Rue Morgue、1932年、米、モノクロ) - 監督、、出演• 謎のモルグ街( Phantom of the Rue Morgue、1954年、米、カラー、3D映画) - 監督、、出演• モルグ街の殺人( The Murders in the Rue Morgue、1986年、米、テレビ映画、日本劇場未公開) - 監督、、出演 その他 [ ]• イギリスのヘヴィメタルバンドのアルバム『』(1981年)に「モルグ街の殺人」と題する曲がある。 2013年、設定を現代の日本に置き換えた舞台作品『Moonlight Rambler 〜月夜の散歩人〜』(主演:)が日本で制作・上演された。 脚注 [ ]• 171. 江戸川、421-424頁。 Meyers, Jeffrey 1992. Edgar Allan Poe: His Life and Legacy. New York: Cooper Square Press, p. 123. 174. The Seven Basic Plots. Continuum, 507. 507. 江戸川、421頁。 Van Leer, David 1993. "Detecting Truth: The World of the Dupin Tales" The American Novel: New Essays on Poe's Major Tales, Kenneth Silverman, editor, Cambridge University Press, p. 江戸川、423頁-424頁。 Rosenheim, Shawn James 1997. The Cryptographic Imagination: Secret Writing from Edgar Poe to the Internet. Johns Hopkins University Press, p. 江戸川、423頁。 Silverman, p. 173. Quinn, p. 354. Silverman, p. 172. Cornelius, p. Ousby, Ian V. December 1972. "", Poe Studies, vol. V, no. 2, p. 巽孝之訳 『モルグ街の殺人・黄金虫』 新潮文庫、2010年、37頁。 Sova, p. 162. Ostram, pp. 39-40. Ostram, p. Quinn, p. 399. Quinn, pp. 465—466. Sova, p. 165. Quinn, p. 430. Boll, Ernest May 1943. "The Manuscript of 'The Murders in the Rue Morgue' and Poe's Revisions", Modern Philology, vol. 40, no. 4, p. 302. Miller, John C. Poe Studies vii 2 , pp. 46—47. 517. 宮永、98-99頁。 宮永、150-155頁。 2013年6月17日. 2013年12月2日閲覧。 何を示している 参考文献 [ ]• Silverman, Kenneth 1991. Edgar A. Poe: Mournful and Never-ending Remembrance Paperback ed. New York: Harper Perennial. Quinn, Arthur Hobson 1998. Edgar Allan Poe: A Critical Biography. Baltimore: The Johns Hopkins University Press. Sova, Dawn B. 2001. Edgar Allan Poe: A to Z. New York: Checkmark Books. Cornelius, Kay 2001. "Biography of Edgar Allan Poe" in Bloom's BioCritiques: Edgar Allan Poe, Harold Bloom, ed. Philadelphia: Chelsea House Publishers. Ostram, John Ward 1987. "Poe's Literary Labors and Rewards", Myths and Reality: The Mysterious Mr. Poe. Baltimore: The Edgar Allan Poe Society. 「探偵作家としてのエドガー・ポオ」創元推理文庫『ポオ小説全集4』所収、1974年(初出は『宝石』1949年11月号)• 宮永孝 『ポーと日本 その受容の歴史』 彩流社、2000年• エドガー・アラン・ポー 『モルグ街の殺人・黄金虫』 訳、新潮文庫、2010年• エドガー・アラン・ポー 「モルグ街の殺人」 訳、創元推理文庫『ポオ小説全集3 』所収、1974年 外部リンク [ ] 英語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります。
次のContents• あなたの番です オランウータンの意味 主人公の手塚翔太(田中圭)と手塚菜奈(原田知世)は、ミステリー好きな夫婦。 そんな2人の家には、たくさんの推理小説や名探偵コナンの漫画などがずら~っと並んでいます。 そして、翔太はこれまでに起きた殺害事件について推理を披露するのですが… 1話では、住人について菜奈と語る時に「オランウータンタイム、スタート!」と言って推理をし始めるシーンが。 2話では、「真実はいつもオランウータンだよ」と、ここでもオランウータンが登場。 2人がミステリー好きなところから、「オランウータン」に繋がるワードを調べてみると、 エドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」という短編小説が出てきました。 この小説、手塚家の本棚にもありますよねー! エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人」のあらすじ 「モルグ街の殺人」のあらすじをご紹介します。 パリに長期滞在している、名前が登場しない語り手は、ある日モンマルトルの図書館で、没落した名家の出であるC・オーギュスト・デュパンという人物と知り合う。 語り手は、幅広い読書範囲と卓抜な観察力、分析力を持つデュパンにほれ込み、やがてパリの場末の古びた家を借りて一緒に住むことになる。 デュパンは、ある晩、街を歩いているとき、語り手が黙考していたことをズバリと言い当てて語り手を驚かせたが、その推理過程を聞くと非常に理にかなったものであった。 そんなとき、ある猟奇殺人の新聞記事が二人の目に止まる。 「モルグ街」のアパートメントの4階で起こった事件で、二人暮らしの母娘が惨殺されたのだった。 娘は首を絞められ暖炉の煙突に逆立ち状態で詰め込まれていた。 母親は裏庭で見つかり、首をかき切られて胴から頭が取れかかっていた。 部屋の中はひどく荒らされていたが、金品はそのまま。 さらに奇妙なことに、部屋の出入り口には鍵がかかっており、裏の窓には釘が打ち付けられていて、人の出入りできるところがなかった。 また多数の証言者が、事件のあった時刻に犯人と思しき二人の人物の声を聞いており、一方の声は「こら!」とフランス語であったが、もう一方の甲高い声については、ある者はスペイン語、ある者はイタリア語、ある者はフランス語だったと違う証言をする。 船乗りに殺害者のことについて聞きただすデュパン。 この謎めいた事件に興味をそそられたデュパンは、伝手で犯行現場へ立ち入る許可をもらい、独自に調査を行う。 語り手は新聞に発表された以上のことを見つけられなかったが、デュパンは現場やその周辺を精査に調べ、その帰りに新聞社に寄ったのち、警察の表面的な捜査方法を批判しながら、語り手に自分の分析精神を交えつつ推理過程を語りだす。 玄関の鍵は完全、秘密の抜け穴もない。 煙突は通れない。 表の窓は人目につかず出入りするのは無理。 ならば犯人が逃げたのは裏の窓しかない。 あとはこの裏の窓から逃げたということを証明するだけなのだ。 裏の窓は釘で固定されているように見えたが、案の定、釘は中で折れていて実は窓は開くのだった。 そしてその窓からやや遠くには避雷針が通っている。 ならば犯人はこの避雷針を伝って出入りしたのに間違いない。 さて、こんな危ない経路を通った超人的身のこなしと、何語か分からぬ声と、金品の放置、意味不明に見える死体の残酷な扱いなどを考え合わせるとどうなるか? デュパンは現場に落ちていた毛を語り手に示し、犯人は人間でなくオランウータンだと結論づける。 デュパンが先ほど新聞社に寄ったのはオランウータンを捕まえたが持ち主は名乗り出るようにとの新聞広告を出すためであった。 そこに1人の船乗りが現われ、珍獣として一儲けしようとボルネオで捕獲したオランウータンが逃げ出して、犯行を行ったことを白状する。 wikipedia. この小説の中に出てきた「オランウータン」という 思いがけない犯人を突き止めた というところから、2人で推理をする時にはその言葉をもじって使うようになったのではないでしょうか。 さらに、このあらすじを見て、あることに気付きませんか? 二人暮らしをしている母娘が殺害される話なのですが… 娘は 首を絞められ暖炉の煙突に逆立ち状態で詰め込まれていた。 翔太は2話終了時点では「交換殺人ゲーム」のことを知らず、性格も天然で、一番関わりがないように見えますが…。 SNSでは、早くも翔太黒幕説が上がっています! あなたの番ですって原作がないからネタバレの心配もないし、ちょっと期待してるドラマやけど、推理するの楽しいね。 これ最終的に翔太が黒幕説推しとく。 菜奈と早く結婚したがってるの見て可愛いなとか思ったけど、保険金目当てかなー? 交換殺人のこと最初から知ってて引っ越した? — あおと インテ4号館え27b aoto0118 あなたの番です 怖すぎる😱 こういう推理系は何の罪もない人疑いがち… 翔太くんじゃないこと祈ってる🙏 白であってほしい。 ただ、逆に菜奈もおかしな点があるんですよね~。 婚姻届けを提出しないのには、何か違う理由があるのかな?とか、1話の住民会で「交換殺人」に発展するような話をし出したのも菜奈でしたし…。 普通、初対面の人の前でそんな話するかな?と不思議に思いました。 1話の「オランウータンタイムスタート!」というセリフは、「今から殺人ゲーム始めるよ~!」という翔太から菜奈への合図で、夫婦二人が黒幕だったりしたら、最高におもしろいんですけど。 今後も、二人が持っている推理小説に当てはめて、住人や周りの人を殺害して楽しんでいく…。 翔太が年の差のある菜奈を選んだのは、自分と同じ価値観(サイコパス)だったから? でも、それもなんだか当たり前すぎですかねー!?.
次の『あなたの番です』で、ドラマの中に登場する「 オラウータンタイム」が話題になっています。 そこで、オラウータンタイムとは、いったい何なのかを推理してみたいと思います。 Sponsored Links 目次• オラウータンタイムの意味を調べてみた! まず、オラウータンタイムの意味を知らべてみました。 所説あるようですが、一番有力なのは、エドガー・アラン・ポーの短編小説『 モルグ街の殺人』説です。 この 小説の中に出てくる事件の犯人がオラウータンで、 推理小説が大好きな翔太と菜奈が推理をするときの合言葉にしたのではないか、という説です。 『モルグ街の殺人』と『あなたの番です』のストーリー中での殺害犯行後の状況が似ているところもあったり、翔太と菜奈が持っている文庫本の中に『モルグ街の殺人』もあります。 もしかしたら『あなたの番です』の作品自体が『モルグ街の殺人』になぞられているのかもしれません。 なぜ「オラウータン」なの? でも、なぜ「オラウータン」なのでしょうか? オラウータンはマレー語で「森の人」という意味があり、アジアで唯一の大型類人猿です。 霊長類ヒト科で大きな分類としては人間と同じで、約1000万年前にさかのぼると先祖も同じといわれています。 なんと、 人間とオラウータンの遺伝子は98%が同じだそうです。 木の枝などを道具のように使ったり、時間や空間の記憶もあり、いつどこで何が食べれるのかをきちんと記憶しているそうです。 私より脳の働きが良いかもしれません…。 だとすると、 推理力も人間に近いか、それ以上という事もあり得ます。 『あなたの番です』の推理タイムが「オラウータンタイム」と名付けられている事にも納得してしまいます。 Sponsored Links オラウータンタイムの田中圭がカワイイ! オラウータンタイムの別の話題として、 オラウータンタイムの田中圭さんが可愛いとも話題になっています。 毎回カワイイ。 — にゃあ nya0224 え、待って。 オラウータンタイムってかわいすぎない?田中圭やばい。 かわいい。 — BANDo🍀 jakarta selamatpagipagi 確かに、『あなたの番です』の話の中で、突然、「オラウータンタイム スタート!」と言った後の田中圭さんの動きは可愛いです。 小刻みに体を左右に揺らしていたり、目をキョロキョロさせていたり、子犬がじゃれているような可愛さです。 特に口調が、オラウータンタイムになると普段以上に 甘え口調になるせいか、普段から、舌っ足らずな話し方が、一段と可愛くなります。 男性に可愛いだなんて失礼ですかね? でも田中圭さんならニコって笑って許してくれそうですね。
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