映画のオオタヴィン監督のが2020年1月24日より公開されます。 試写会当日はオオタヴィン監督と映画にも出演され、d47 MUSEUM「」展にてキュレーターを務めた、発酵デザイナー・小倉ヒラクさんのトークイベントも開催。 また、当日会場では映画出演者によるオーガニックマルシェを同時開催!マルシェでは、菊地良一さんの「薬玄米」、 吉田俊道さんの「菌ちゃん人参」、 太田欽也さんのオーガニックスイーツなど、映画に出てくるおいしいものを、その場で手にすることができます。 是非、マルシェもあわせてお楽しみ下さい。 (イベントに参加されない方でも購入は可能です) マルシェゲスト 太田欽也(山梨県 自然栽培農家 映画出演者)、菊地良一(山形県 有機農家 映画出演者) 事前予約制 よりお申し込みください 金額? 美味しい野菜を食べた子どもたちの清々しい表情、その秘密は微生物たちの「発酵の楽園」にありました。 「菌ちゃん先生」吉田俊道さん。 有機農業の里・山形県高畠町の菊地良一さん。 「奇跡のりんご」木村秋則さん。 発酵の世界を知り尽くしたオーガニックファーマーが、心を込めて作りあげた植物たちの桃源郷で、目に見えない微生物たちの声に耳をすましてみませんか。 小倉ヒラク(トークゲスト) 発酵デザイナー。 d47 MUSEUM「Fermentation Tourism Nippon」展キュレーター 「見えない発酵菌たちのはたらきを、デザインを通して見えるようにする」ことを目指し、東京農業大学の醸造学科研究生として発酵を学びつつ、全国各地の醸造家たちと商品開発や絵本・アニメの制作やワークショップをおこなっている。 書籍『てまえみそのうた』でグッドデザイン賞 2014受賞。 自由大学や桜美林大学等の一般向け講座で、発酵学の講師も務めている。 2015年より「こうじづくりワークショップ」を全国で展開中。 著書に『おうちでかんたん こうじづくり』『図書館版 発酵菌ですぐできる おいしい自由研究』など。 商品カテゴリから探す• キッチン• インテリア• 日用品• ファッション• 本・CD• ギフト• USED• ブランドから探す• 産地から探す•
次の医食同源にもとづく食事や、手作り味噌が持つ力をドキュメンタリーで描いた映画「いただきます みそをつくる子どもたち」(2016年公開)。 その続編として制作された映画が、「いただきます ここは、発酵の楽園」です。 微生物の力に着目し、オーガニックの土壌や食物を作るファーマーの姿や、みずからの手で育てた米や野菜を食べて育つ園児たちの様子を、ドキュメンタリーで追う本作。 そこに描かれていたのは、知られざるオーガニックの世界と、その恩恵をまっすぐに受けた人々のすこやかな姿でした。 本作の監督から撮影、編集、プロデュースまでを担当したオオタヴィン監督に、作品を通して伝えたいことと、「腸活」や「菌活」といった言葉が身近になった今だからこそ知ってほしい、オーガニックの話について伺いました。 「土」をキーワードに改めて 発酵を見直したかった 作品を手掛けたオオタヴィン監督。 「いただきます」シリーズ第 2弾として制作された映画「いただきます ここは、発酵の楽園」ですが、前作撮影後の段階では続編の制作は考えていなかったそうです。 それが続編につながったのは、奇しくも前作で紹介した、手作り味噌の存在でした。 「前作公開後、ありがたいことに食に関する多くの出会いに恵まれました。 全国から新しい情報や取組みをしている人がいるといったことを、紹介してもらう機会が増えたんです。 中でも、味噌というのは手の常在菌と麹菌がいっしょに発酵することで、たとえ同じ材料で作ったとしても作り手によって違う味になると知りました。 今度はそれを描いてみたいと思い、菌についてきちんと調べ始めたところ、土も田んぼも実は発酵しているということを、農家の方が話していることに気づいたんですね。 味噌が発酵しているのは皆さんご存じだと思います。 しかし、原料である大豆を育てる土が発酵しているとは、僕自身も思ってもみなかった。 そこで、今度は土にフォーカスをしながら、発酵をもう一度捉え直したいと考えたんです」 微生物は、土も植物も人も守っていると話すオオタヴィン監督。 さらにオオタ監督は続けます。 「昨今では腸活や菌活が話題となっていますが、日本は江戸時代なんて農薬も化学肥料もありませんでしたから、全部がオーガニックだったはずなんですよね。 野菜自体に膨大な菌がついていて、それを味噌汁などで食すことで日本人の DNAに合った菌活が普通の食事でできていたのです。 そういった腸活、菌活の原点みたいなものを同時に描けたらいいなと思いました」 世界で見直されている 本当のオーガニックとは? 「腸活や菌活は特別なものではない」というオオタ監督。 それには、ご自身の体験が大きく関係しています。 「大病したのを機に、医食同源・食養生を 20年以上続けています。 食事を全面的に変えたことで、病気をする前よりも元気になったかもしれません(笑)。 もちろん、疲れを感じることもありますが、病院や薬にはほぼ頼らなくなりました。 だからといって、すごく手の込んだ食事をしているわけではないんですよ。 例えて言うなら、昔のおじいちゃん、おばあちゃんが家庭料理として作っていたもの、いわゆる伝統的な和食と発酵食品が中心の生活を送っています。 近年、私たちの菌に対する意識も変わってきていますよね。 ちょっと前までは、菌といえばとにかく除菌・殺菌でしたけど、今は一部の病原菌を除くほとんどの菌が、健康に生きていくために必要なものだと認識されるようになりました。 そして僕自身も、日々それを実感しているのです」 「いただきます ここは、発酵の楽園」のテーマは、「植物、微生物、ありがとう」。 また、世界ではオーガニックに対する考え方も大きな転換期を迎えているといいます。 「オーガニックとは、有機栽培で作られた野菜のことではなく、自然との接し方を指します。 都合のいいように人間が作り替えたものではなく、本来の自然をもう一度見直そうという考えで、そこにはもちろん菌も含まれています。 今、こうした動きはフランスやイタリア、アメリカ、中国など、世界中に広がっているんです。 一方、日本はというと、有機栽培の畑の割合は、先進国の中でも低いのが現状です。 オーガニックで作物を育てるには、手間や時間もかかりますから、その分ちょっと高級な物という印象があるのかもしれません。 本来であれば、一般消費者が購入することで有機農業を支えることになるはずが、まだそうなってはいませんから。 現状はオーガニックで育った作物が、それ以外の物と根本的に違うかということを知らない人が多いのではないかと感じています」 子供は正直。 おいしい野菜は パクパク食べる 無農薬のりんごを育てることに成功した、りんご農家の木村秋則さん。 微生物の活動にフォーカスした「菌ちゃん先生」こと、吉田俊道さん。 「アスリート玄米食」を開発した菊地良一さん。 「いただきます ここは、発酵の楽園」には、 1978年から無農薬のりんご栽培を試み続けた、りんご農家の木村秋則さん、微生物の活動に着目し、土づくりからこだわった畑での野菜栽培を手掛けている「菌ちゃん先生」こと吉田俊道さんのほか、 40年以上にわたり有機農業を行い、オリンピック選手団に無農薬・無化学肥料栽培の「アスリート玄米食」を開発・提供した菊地良一さんといったオーガニック農家の方々が登場します。 「僕はファーマーこそ、一番重要な職業だと思っているのですが、今回は特に深く感銘を受けた彼らに登場願いました。 オーガニックの食物は、土の質、根、そして当然実も、素人目で見て違うことが、明らかにわかります。 映画の中には菌ちゃん先生の畑で採れたにんじんを丸かじりする園児も登場しますが、あの子は撮影の後もずっと食べ続けていました。 それが、すべてを物語っていますよね。 5歳の子は絶対に大人の顔色を見て合わせることもないし、いくら大人が言ってほしいと思ったことも言わないですから。 子供が野菜を食べないのは、子供のせいじゃなくて野菜がおいしくないからなのだと思いますね。 吉田俊道さんの育てたにんじんを、おいしそうに丸かじりする子供たち。 そして、本当においしい野菜というのは、抗酸化力が高いので虫も食べることができない。 虫も食べるくらいおいしいっていうのは、少し語弊があるんです。 実際、映画の中で紹介した菌ちゃん先生の農場は、あれだけ広大なキャベツ畑にもかかわらず、虫に食べられたキャベツはほんの数玉だけでした。 しかし、温室栽培や化学肥料を使用すると、野菜自身も楽をしてしまって、みずから根を伸ばさなくなってしまう。 これは、人間もいっしょですよね(笑)。 りんご農家の木村さんが、『りんごと人間は同じように接したい』と話すのは、そういうことなんですよ」 「いただきます ここは、発酵の楽園」には、園児が自分たちで田植えから稲刈り、脱穀まで手掛けたお米をかまどで炊いて食べる様子や、泥んこになって田んぼ遊びや農作業をする姿も登場します。 園児たちは稲刈りもみずから行う。 「ああいう環境だったら、多分、土が汚いっていう感覚は育たないと思います。 最近では、都内でも泥んこ保育を行っている園も数多くありますが、田んぼや畑となると、ある程度の広さが必要になってくるので、なかなか難しいんですよね…。 でも、今の生活のすべてを変える必要はありません。 たまにオーガニックの野菜を買ってきてお子さんに食べさせるとか、小規模でもいいからベランダで野菜を育ててみるとか。 そういったことの小さなきっかけに、この映画がなればいいなと思っています」.
次の職場の先輩から突然届いたラインに、この映画の予告動画が貼り付けてあった。 自然食品を扱う仕事をしている僕にとって、こういった映画は数少ない関心のある映画だ。 ただ、 「別に見なくても、内容は大体分かる」 といった具合にこれまでのこういった映画にはあまり期待が持てず、結局観ずに終わってしまうということがほとんどだった。 実は、今回も同じだった。 おそらく、有機農法の大変さを伝えて、有機野菜の貴重さを伝えるといった内容だろうと勝手に思い込んでいた。 正直、この時点で映画館に足を運ぶことはまったく考えていなかった。 しかし、結局僕は映画館に行くことになる。 予告動画を見た後、映画の内容が気になったので、公式ホームページを開いてみた。 映画の主役のように映る、外国籍のような顔立ちをしている少女の顔がとても印象的で、なぜか心に引っかかった。 つまり、 菌だ。 劇中、頻繁に菌についてのメカニズムが解説される。 菌と聞けば、ウイルスなどと同じように、体に害を及ぼす感染症の原因とだけ捉えている人も多いかもしれないが、実際には そういう有害な菌は、菌全体の700分の1しか存在しない。 この映画のメッセージの一つが、常在菌に代表される「良い菌」が人間の体や、植物の成長に置いて、欠かせない存在であるということ。 野菜をはじめ、すべての作物は土の中に存在する土壌菌の働きによって成り立っている。 また、日本人の健康を支えてきた味噌などの発酵食品は、まさに菌の力を利用して出来たもの。 いわば人間と菌の共同作ともいえる。 そんな菌の働きについても、アニメーションを使って非常に分かりやすく学べるのも今作の特徴だろう。 映画では、• 山梨県のみいづ保育園• 長崎県のマミー保育園• 「菌ちゃんファーム」の吉田俊道さん• 「奇跡のりんご」で有名な木村秋則さん• 山形県高畠町• 千葉県いすみ市 など、様々な取組みが順々に紹介されてゆく。 個人的には、山梨県みいづ保育園の「 畑保育」がとても印象的だった。 子供たちの自然の中に身を置く生活が、都会にはない美しさとして映る。 園児たちは毎朝、自分たちが植えた野菜を収穫して、それを給食にする。 畑仕事は泥だらけになりながら。 いや、仕事だとは思ってないだろう。 本当に楽しそうだ。 子供たちはキラキラしていた。 鑑賞中、子供たちの無邪気な姿を見て、自然と涙が流れた。 映画「いただきます ここは、発酵の楽園」のメッセージ どんな映画もそうだが、この映画を見ても、賛否両論はあるかと思う。 当然ながら、良い映画、悪い映画、の意見は出てくるだろう。 僕は映画評論家ではない。 ただの素人。 一般人。 この映画が良いか悪いかは意見するつもりはまったくない。 ただ、 この映画を見れて良かった。 素直にそう思った。 これが感想だ。 鑑賞後、映画館を出て外に出てみると、そこには日曜日の都会の賑やかさがあった。 映像の中に映り出された自然の情景、そこに暮らす人々の姿とは、まったく異質の世界に身を置いた感じがした。 いつもであれば、休日に賑やかな街を歩くと自然と心が躍った。 しかし、この時、この街では緑を探すのさえ困難なことに気付いた。 なぜだか分からないが、 自然と涙が流れた。 この日、2回目の涙だった。 少しして、この涙の意味を探ってみた。 答えはなんとなく分かった。 嬉し涙でも、悲しみの涙でもない。 きっと、この涙は汚れた心を洗い流してくれるものだと。 映画を見て、心が動いたのだと思う。 自分の体、心に巻きついた邪気に気付いたからだと思う。 かっこつけるつもりはないが、なんとなくそう思った。 きっと僕はこのあと、この感情を忘れて、日常に戻る。 明日にもなれば、これまでと変わらない現代社会の普通の生活に身を置く。 今の感情を大切にしたい。 自然に憧れる心を大切にしたい。 だから、この今の感情を忘れても、また思い出せるように書いておこうと思った。 この映画は、有機農法の素晴らしさ、大変さ、を伝える単なるドラマではなく、 「自然の中に人が生きている」ことを教えてくれる。 いや、思い出させてくれる。 僕みたいに、「食の安全」について勉強してきた人は、とかく物事を良し悪しで言い合うことがある。 「これは危険」 「これなら安全」 それは別に悪いことじゃない。 でも、物事の原理、というか真理はもっと奥にある。 深くにあるんだと思う。 それが「 自然の中に人が生きている」ということだと思う。 人が自然を守る。 人が動物を守る。 というのではなく、「人が」が先にあるのではなく、「自然の中に人が生きている」。 あくまで、自然が主役。 人間は主役じゃない。 動物も植物も、そして、菌も。 この地球には、皆が共生している。 自然が主役。 環境汚染、環境破壊が進む今日、このことをもう一度考えなければならないのではないか。 除菌ばかりしている現代人は、特にだ。 この映画を観て、自分の心にまとわりついていた邪気が一瞬でも払いのけられた気がする。 自然に感謝することを忘れた傲慢な気持ちが少し薄らいだと思う。 それを「 自然に還れた」という表現にしてもいい。 自分は、当たり前のように学校に行って、社会に出て、遊んで、仕事して、恋をして、家庭を持って、子宝に恵まれて、今に至る。 幸せな人生だ。 でも、この映画を見て、もっと大切な、人間として忘れてはいけないことを学んだ気がした。 自然に中に生きている、ということ。 菌と共に生きている、ということ。 体は食べ物で出来ている。 毎日の食べ物が体を作っている。 食べ物は腸の中で、菌によって体の糧とされている。 そして、その食べ物は自然の理によってつくられている。 現代の食は、あまりにも自然とかけ離れている。 農薬や化学肥料、食品添加物、水道水の塩素、マイクロプラスチック、空気中の汚染物質、電磁波、など。 この世界は確かに便利になった。 発展した。 テクノロジーの進化によって、歴史上、最高の贅沢ができているのではないか。 でも、体はどうか。 心はどうか。 病気で苦しむ人は後を絶たない。 精神的な疾患が増え続けている。 自然の中に生きていることをもっと感じなくちゃいけない。 だから、自然じゃないものは体に入れない方がいい。 自然じゃないことはあまりやらない方がいい。 自然を忘れて生きていてはいけない。 もしかしたら、自分がそう思えたのは親のおかげかもしれない。 幼い頃、自然に触れることができたから、その時の記憶がこの感情を呼び起こさせているのかもしれない。 この映画を観れて良かった。 今度の休みの日、子供たちと一緒に緑の沢山あるところに行こう。 その次の休みには、子供たちと味噌を作ろう。 自然の中に生きているということを感じよう。 もし、この気持ちが薄らいだ時、「自然の中に人が生きている」ことを忘れてしまった時は、この文章を読み返そう。 できるならば、より多くの人にこの映画を観てもらいたい。
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