ハッピー シュガー ライフ 考察。 「ハッピーシュガーライフ」ほど、本質的で正直な愛の物語を読んだことがない!!

漫画「ハッピーシュガーライフ」の基本情報と狂った魅力を徹底解説!

ハッピー シュガー ライフ 考察

ハッピーシュガーライフの5巻が発売されました。 ここから下はネタバレがあるので、未読の方は回れ右しましょう。 もう何も語るまい。 作中唯一の常識人だと思っていたあの子が…あああ…。 くんがさとうに呼び出されて出て来ます。 前回、さとうとしょーこちゃんがさとうおばさん家行く際、くんが出てくるタイミングが良すぎて不思議だったけど、さとうがメールをしてたんだね。 会う気がないならさきにしょーこちゃんに紹介しちゃうねというメールに頭真っ白になったそうです。 しょーこちゃんまでしおちゃんの虜になったらあかん!とくん、走る。 でもだんだん、正気に戻ってくる。 くんの「よし帰ろう!」からの さとう 「しおちゃんに会いたい?」 怖い! 見開きでびびらされた。 そこからさとうはくんを懐柔しにかかる。 しおちゃんを探している邪魔者のあさひくんを始末するためである。 くんはまださとうより常識人なのか、なんとか拒否するが… しおちゃんの脱ぎたて靴下にイチコロされました。 ミルクの匂いって、しおちゃんはケーキか何かでできてるのでしょうか。 次の話はなんと、過去回です。 さとうとしおしか出て来ませんが、語り手は、さとうとしおが今住む1208号室の持ち主の男のようです。 うん…しおの母とかそんなんじゃなくて、さとうが昔関係した人の一人か。 あ、関係はないか。 絵描きさんだったみたいです。 改めて一番最初の話を見ると、絵描きの道具いっぱいありますね。 この男は身寄りが誰もいなかったみたい。 だからさとうが殺しても、あまり話題になってないのかな。 …いや、まてよ。 さとうはこの男をあたかも殺したかのように見えるけど、実は死んでない、とかそういうミを誘ってるとかだったらどうしよう。 おばさんの時、完璧にミされたときのように。 だって人一人死んだのに話題にも上がらないとは…いやいや、独居老人の死亡とかもなかなか発見されないものだし、身寄りがないと、あり得るのかも。 それに、 最期とか、 彼女がどう完成していくのか知る由もないとあるから、やはり殺された…で合ってそうな気がする。 次の話ではくんがあさひを排除するために画策する。 あさひに「しおちゃんの手がかりを見つけた」と電話するが…さとうから言われた通りにするものの、彼はミスをしてあさひに疑われてしまった。 くんから 久々にイケメンくんを見た気がする しおの靴下を貰った時のあさひの顔がなんかやばかったのだが、あさひはしおに何か企んでいるのか…? しおはさとうと暮らすのが幸せなのか、あさひと暮らすべきなのかどちらがいいんだかわからなくなって来ました。 くんはあさひと別れた後にさとうに連絡をとるが、その模様を誰かが後ろから見てたようだ。 しょーこちゃん…?と思ったが、次の話ではそのことが軽く流されたため、誰かはわからない。 とりあえずスカートだから女であることだけは確実…だと思う。 無事あさひを隣町に追いやったさとうはニコニコ笑顔でケーキを買い、しおと共に幸せな1日を過ごす。 ここんとこ怖い顔ばっかりだったさとうのニコニコ笑顔と、天使なしおちゃんの癒しの話。 安心して排除した人間のことを考えるさとうだけど、しょーこちゃんのことが引っかかっている様子。 ケーキを作れるようになりたい!としおちゃん、さとうに夢を語る。 さとうはそれを聞いてびっくり。 先のことなんて考えたことなかった…と。 しかし、さとうは少し前、友人との会話でこう言っている。 「先のこと全部分かるなんてありえない。 何するにも想定外はあるし、それを見越して予定を立てないと。 うまくいっても行かなくても次の手が打てるように」 …と、リスク回避のために予測をするのは得意な彼女ですが、しおちゃんのような夢溢れる先のことは考えたことなかったようです。 余裕綽々でいつも笑顔のさとうもしおちゃんの前では余裕がない。 しおちゃんと時を刻みたい…からの、しおちゃんの結婚式しよ!までの流れが妙な感じがします。 さとうは頬を赤らめつつ焦りさえ感じる表情、しおは天真爛漫…?な笑顔。 翌日早速、結婚式の準備をするさとうを玄関口をお出迎えしたしおちゃん。 幸せいっぱいの二人を激写したのはしょーこちゃんでした。 さとうが一瞬で鬼の形相に。 そしてしょーこちゃんを叩きつける。 その流れを無表情で見つめるしおちゃん。 ふつうびっくりとか恐怖とかそういう顔になりそうなものなのに。 暴力は慣れっこなのでしょうか。 しょーこちゃんはおそらく、さとうのおばさんにさとうが本当に住んでる家を聞いて、飛び込んで来たのでしょう。 さとうとしょーこちゃんの問答はいっさいせりふなしで描かれています。 何言ってんだろうこのふたり、と想像が捗る。 ちなみに以下、私の妄想 さとう「ロックナンバーは?どうしてここへ来たの?」 しょーこちゃん「… しおに気づいて その子は…!」 さとう「しおちゃんはあっちに行ってて、しょーこちゃんこっちに来て」 しょーこちゃん「さとう、嘘だよね。 おばさんから家を聞いて…あんたその子誘拐…嘘だよね!」 さとう「しょーこちゃん、しおちゃんは私の天使なの。 小さい頃から何も感じなかった世界に、しおちゃんだけが私を救ってくれたの。 しおちゃんが全てなの。 しょーこちゃんにも何も感じないの」 しょーこちゃん「でもあの子は帰さないと…家族が探してる…あんたのこと、私は大好き!…そのは、持っててもいいから…」 この辺でせりふが帰って来ます。 次のページでは、おそらくこの数ページの場面で二人が言い争ったであろう言葉が並んでいます。 そしてしょーこちゃんの説得の甲斐もなく。 さとうはたぶんキッチン?に連れ込んだ辺りから、しょーこちゃんを殺すチャンスをうかがっていたのでしょうか。 包丁をしょーこちゃんの首に突き立て、躊躇うことなく殺してしまいました。 しょーこちゃん!!さとうのことを思っての行動が…ああ…もししょーこちゃんがここまでさとう思いでなければ、さとうの家に飛び込む前に警察呼んでおくとか何か行動が取れたのかもしれないですね。 その後、引越しをしおちゃんに提案するさとう。 しおちゃんを抱く手には、おそらく抵抗したと思われるしょーこちゃんの血の跡が。 なんということでしょう。 しょーこちゃん亡くなってしまいました。 しょーこちゃんは少し前に、あさひにさとうを傷つけてしまった自分なんか生きてる価値ない、いなくなっちゃえばいいんだ!と辛い思いを吐露していますが、まさか本当に死ぬとは…。 しょーこちゃん確かそれなりにいいとこのお嬢様のように思えたのだけど、殺しちゃって大丈夫なのか。 すぐ引越したところでかなり怪しまれそうだけど…これからのさとうの行動に目が離せません。 続きが気になりすぎて買いました。 アニメを見ての感想 追記 2018年7月からアニメが始まりましたが、この衝撃すぎるしょーこちゃんとの話をどう書くか見ものですね。 一切セリフを書かないという漫画の表現方法にはしびれましたが、アニメでも無音でしょうか。 ぜひ漫画もご覧ください。 アニメは7話まで見ましたが、かわいい絵柄なのにサイコホラーが描かれてるという作品の世界を原作通り描いていてなかなか面白いです。 ナナヲアカリさんのシュガーライフもけっこう好き。 声が入ると、狂いっぷりに一層拍車がかかるような…声優さんたちの演技力すごい。 6巻の感想はこちらに 7巻の感想です 8巻の感想です。 前巻の感想です。 9巻10巻感想です。 アニメ最終回の感想です。 ものいわぬしょーこちゃんも出てきます。 遺体がアニメに出てくるなんて思いもしなかった。

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ハッピーシュガーライフの魅力をネタバレ込みで徹底解説!最恐のヤンデレ降臨?【ハッピーシュガーライフ】

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ハッピーシュガーライフのあらすじ さて、まずはハッピーシュガーライフのあらすじを。 誰も愛したことがなかった少女・松坂さとう。 そんなさとうが初めて愛した少女・神戸しお。 寄り添う二人の少女、甘く幸せな生活。 甘くて痛い、真実の純愛サイコホラー。 出典:TVアニメ『ハッピーシュガーライフ』公式HPより抜粋 この文章。 短いながらもそのヤバさは存分に伝わってきますねぇ……。 ではでは、早速ハッピーシュガーライフの気になる点をチェックしていきましょう! 松坂さとうという少女 まずはPVを見ていただきまして。 その後最初の気になる点、『 松坂さとうという少女について』を考えていきましょう。 PV、いかがでしたでしょうか? なんというか……正直「おっかねぇ……」って感想しか出てこないですw さてさて早速気になる点、主人公『松坂さとう』についてなのですが。 誰も愛したことがないとは 公式HPにも書いてある、さとうちゃんを表す一言。 『 誰も愛したことがなかった』という部分。 これは受け取り方で意味がガラッと変わってしまうんですよねぇ……。 『誰も愛することができなかった』からなのか。 『誰も愛することをしなかった』からなのか。 この二つの違いは非常に大きいです。 まさしく『似て非なるもの』なんですよね。 愛することができなかった、というのはいわゆる受動的表現です。 愛そうと思っても、理由があって愛することができなかった~、とか。 そういうことですね。 対して愛することをしなかった、はいわゆる能動的表現です。 自分から、愛することを拒否している状態ですね。 さとうちゃんがどちらのタイプなのかは今は不明ですが……どちらであれ、その理由が物語のキーの一つになってくるのは間違いないでしょうね。 何が彼女をそうさせるのか しおちゃんとの生活。 それを護るためなら本当にさとうちゃんは何でもするような凄みを見せています。 関係者としては叔母さんしかキャラクター紹介に載っていないんですよぉぉ……。 このことからは本当にいろいろなことが想像できます。 っていうかできてしまうというか……。 型にはめた考え方をするのであれば……欠落した家族愛という経験をしおちゃんとの生活に求めている、というところでしょうけど。 それすらも罠で、実はもっと凄い理由がある可能性も十分にあるんですよねぇ。 どんな理由かはまだ想像の域を出ませんが、相当にヘヴィな理由があって今のさとうちゃんが作り上げられたんでしょうねぇ……。 スポンサーリンク しおちゃんについて さとうちゃんが主人公ならしおちゃんはヒロインという所。 ここではしおちゃんの謎について考えてみましょう。 ご両親は? しおちゃんはさとうちゃんと同居中とのことですが……そこで重大な問題が一つ。 ご両親はどうしてるのぉぉ……? さとうちゃんは女子高生らしいのですが、しおちゃんは見た目から想像するに女子中学生か、あるいは女子小学生の可能性もあります。 そんな子が、なぜ苗字の違う女子高生と二人きりで同居なんてしているのでしょうか? 穏やかな理由があるならいいんですけどね。 家族ぐるみの付き合いだった、とか。 ご近所でした、とか。 ただこの作品の雰囲気から考えるに、どう考えてもそんな穏やかな理由な訳がない……w この疑問も、物語の重要なキーになってくるのではないかと予想しております。 さとうちゃんへの好意 キャラクター紹介によればしおちゃんはさとうちゃんが大好きらしいです。 いやぁ、良いですね。 同居しているんだから仲が良いのには越したことはないですね! その好意が植えつけられた物でなければ、ですけどね……。 謎多い同居ってだけでも不穏なのに、しおちゃんみたいな幼い子が同居人である女子高生に好意を持っているんですよ? まぁ、ラヴかライクかは知りませんけどぉ。 絶対おかしいですって……。 だって無条件にお互いを大事に思っているなら、さとうちゃんの過激な言動の理由が分からないですもの……。 なぜしおちゃんはさとうちゃんが大好きなのか……。 これも重要なキーになりそうなんですけれども、それ以上に何か恐ろしい物の気配を感じてしまう私です。 スポンサーリンク ハッピーシュガーライフ 結末予想 ハッピーシュガーライフは原作が絶賛連載中ということで。 アニメでの最終回はどういったまとめ方になるのかちょっと分からないのですが。 この作品の結末は実に予想しづらいですねぇ……大きく分けると二択だとは思うのですが。 1! さとうちゃんとしおちゃんの幸せ同居生活は末永く続きました! めでたしめでたし! 2! 不幸にも二人の同居生活は途中で終焉を迎えてしまうのでした! 残念! ……個人的には、1で。 1でお願いしたい。 もしも2だったら 後半心臓が痛くなりそうだからw 多分作中、同居生活を脅かす様々な出来事が起こると思うんですが。 本当にクリティカルな出来事が起きた場合……。 さとうちゃんはブレーキが壊れた車の如く暴走しかねないと思うんですよね……。 正直サスペンス、サイコホラー、サイコスリラーが苦手な私としては、そんな展開に耐えられる気がしないのですw (その割には恐いもの見たさでそういう作品に手を出しちゃうんですけどねw) ハッピーシュガーライフ放送前感想 今回事前記事では結末の予想のほか、メインキャラであるさとうちゃんしおちゃんについて掘り下げていったのですが。 いや~…… 楽しみではあるけど、見るのが、放送が来るのが恐くもある作品ですねぇw 多分もう、1話を見た時点で逃げられなくなると思うんですよね、この手の作品は。 「 恐い、けど続きが知りたい。 いや、続きを知らなくては眠れない……!」みたいな。 まさに恐いもの見たさ。 まさに 好奇心がキャットをキュッ。 実は私、この手の作品を見た経験があまりないので。 dアニメストア 月額料金 400円(税抜) 無料期間 初回31日間無料体験あり 見放題アニメ作品数 3100作品以上 見放題アニメの数は、 3100作品以上 過去作はもちろん最新作も網羅性が高く、最速配信にも力が入れられているサービスです。 月額料金もコンビニ弁当1個分ぐらいと、かなり良心的な設定でコスパ最強です。 TVで視聴できない最新作が多い地方住みの方、色んなアニメを見てみたい・見返したい方に強くおすすめします。 アニメ目当てで他のVODに登録している方は、dアニメストアに乗り換えた方が良いですよ。 NETFLIX 月額料金 800円~(税抜) 無料期間 なし 見放題アニメ作品数 約400作品 備考 全体の見放題作品数は約6000 アニメの数は多くないものの、最新作の独占配信やオリジナルアニメ制作に力を入れているサービスです。 Netflix社の潤沢な資金で、海外ウケを考えたシリアス作品や、今のテレビ事情では放送しにくい攻めた作品が次々と生み出されています。 TVでは放送されない日本産アニメも多いので、アニメ好きであれば押さえておきたいVODですね。 質アニメ好きに強くおすすめしておきます。 反映に時間がかかることもあるのでご了承下さい! Twitterのフォローもよろしくお願いします! 当サイトでは、様々なアニメをより深く楽しめるように考察・解説しています。 最速で更新情報を発信していますので、フォローよろしくお願いします! — 春夏秋冬アニメ考察・解説・感想ブログ anideep11 -----【小鳥遊】----- -----【ロシアスキー】----- -----【gato】----- -----【タカシ】----- -----【単発記事】----- 歴代執筆作品一覧• アーカイブ•

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【アニメ】ハッピーシュガーライフ~あらすじと感想~純粋な愛を描いたサイコホラー

ハッピー シュガー ライフ 考察

第12話「ハッピーシュガーライフ」 ーずーっと一緒だよ、さとちゃん…。 これが私のハッピーシュガーライフ。 ( しお) 物語が終わり、すべてがはじまりました。 この結末をハッピーエンドと捉えるかどうかは人それぞれ。 重厚な作品でした。 というわけでハッピーシュガーライフ(ハピシュガ)12話(最終話)「ハッピーシュガーライフ」の感想と考察を書いていきます。 作品全体を通してのネタバレがありますので、未視聴の方はご注意を! (注意: 管理人は原作未読です。 ご了承を)• ハピシュガ 12話(最終話・最終回)のあらすじ・ネタバレ しょうこを自身の身代わりに据え、叔母から大量の現金を貰い、さとうとしおは「城」を出発します。 しかし、指輪の忘れ物に気が付き1208号室へ引き返します。 一方、太陽は叔母に弄ばれます。 再び汚い存在となった太陽はあさひに助けを求め、あさひもさとうたちのマンションの場所を突き止めます。 指輪を見つけ、マンションから出ようとするさとうとしおはバットを持ったあさひと鉢合わせます。 さとうはマンションに引き返しますが、叔母が火をつけた後で…。 叔母の部屋にいったん逃げますが、3階で待ち受けていたのは叔母に骨抜きにされた太陽でした。 あさひは1208号室で死んでいるしょうこを目撃してしまいます。 逃げ場を失ったさとうは屋上に向かいます。 あさひも屋上にやって来ました。 あさひはしおに母親が父親を殺害したこと、しおに危害を加える存在になることを恐れてしおの元を去ったことを伝えます。 それでも、しおはこう言いました。 しお「私がさとちゃんを選んだの!私にはさとちゃんが必要なの!」 さとうは足を怪我し、出口まで戻れません。 さとうとしおは互いに感謝を告げた後、しおの「一緒に死のう、さとちゃん」のセリフを合図に飛び降ります。 さとうの「走馬燈」で映し出された物は過去の自分ではなく、 しおと迎えられたはずの未来でした。 事件は終わり、北埋川と叔母は逮捕され、太陽は完全に病んでしまいます。 しおはさとうがかばったことにより、一命をとりとめます。 しおには何も見えていません。 さとうが自分を生かした意味をずーっと考えることを誓ってーー。 以上です。 12話の感想と考察 何度も見返すのが辛くなるような最終回でした。 自分としては狂気エンドは大好きなのでもっと過激でもよかった気がしなくもないですが() しおにさとうの魂は乗り移ったのか? はじめに非常に気になるラストだった病室のシーンの考察から。 さとうはしおをかばって命を落とし、しおが自分の中にだけある愛(さとう)を求めて今後生活していくことが示される後味の悪い締め方になっています。 ただ、しおの姿がさとうに置き換わったり、と さとうの魂がしおに乗り移っているように見える描写がいくつかありました。 個人的に鳥肌がたったのはこのセリフです。 しお「 私、そういうのもうやめたの」 …この発言、どこかで聞いたことありますよね? 1話でさとうがしょうこに男遊びをやめたと告げたときの発言と酷似しています。 更に、こう語るしおの顔は赤らんでいて。 しおに話しかけられ、顔が赤らむさとうの姿を思い出させる表情です。 その他にも「うふっ」という笑い方はまさにさとうのそれです。 これまでしおが「うふっ」と笑ったシーンなんてなかったはずです。 こう考えると しおの中でさとうが生き続けているという解釈もできそうです。 最も、 しおが単に病んでしまいさとうの真似をして発言しているだけ、という見方もできます。 ただ、さとう魂乗り移りエンドと考えると問題点もあります。 2人を殺したさとうが幸せなエンディングを迎えられているのです。 だって、しおの命が尽きるその瞬間まで2人で一緒にいることができるのですから。 あさひも、叔母も、北埋川も罰を受けたのに さとうだけハッピーシュガーライフを迎えるなんておかしい!という人もいるに違いありません。 だからこそ、さとうの魂がしおの中でも生き続けていると考えられる人はこの作品を「ハッピーエンド」と捉え、しおが完全に病んでしまいさとうの真似をしているだけと考えた人は「アンハッピーエンド」と捉えるような気がします。 人によって解釈は分かれると思いますが…。 自分個人としてはしおが完全に病んでしまい、さとうの魂も飛散した「誰も救われなかったエンド」に一票を投じようと思います。 残された布切れや指輪をいつしか「さとう本人」と思いこみ奇行に走るしおの姿が浮かんでくるような…。 しお視点で今後が描かれるスピンオフとかあったら面白そうですね() OPとEDで示されていた「結末」 結果的に1話の考察で書いた「ゴールに向かう物語」だったのがハピシュガというアニメです。 片残りエンドもズバリでしたが、しおの方が生き残るとは…。 最終回まで見た後にOPとEDをじっくり鑑賞すると、最終回への伏線がびっしり張り巡らされていました。 その内のいくつかを紹介してみます。 ビンの中でさとうとしおと思われる人物が空中浮遊しています。 これはまさにラストシーンを描いたものになっています。 よく見ると、2人の位置関係はビンが揺れているにも関わらず、 常にさとうがしおを包みこむように描かれています。 一緒に死ぬのではなく、最後にしおを守って命を落としたさとうの姿が実はOPからずっと描写されていたのですね。 最終回まで見て EDの1番の歌詞はさとうを主人公にした1つの物語であると気づかされました。 自分の命をあげてでも守りたい何かがある、ラストとぴったりの歌詞です。 「命をあげる」というフレーズから考えると、1つ上の見出しで書いた魂乗り移りエンドが妥当なのかな、とも思えてきますね。 「白い四角いこの病室は 崩れることのない角砂糖」という部分も最終回のエンディングと重なる部分があります。 EDの1番はさとうを、2番はしおを描いた作品最大のネタバレと言えそうです。 このEDはさとうの人生を表したものだということは薄々感づいていましたが、ラストまでその通りになるとは…。 ただ、EDではその後さとうがしおの元に戻ってきているんですよね。 笑顔でしおのことを抱きしめながら。 このさとうはしおの幻想なのか、はたまたさとうの魂なのか。 この部分も見る人により感じ方が大きく異なりそうです。 救いがなかった太陽と、罰を受けたあさひ 11話で期待した「叔母によって太陽が蘇生されるエンド」は叶わぬものとなってしまいました。 むしろ、ますます女性恐怖症を悪化させてしまうという…。 改めて思うと太陽は悲惨すぎて…。 さとうに告白するも断れれ、店長に襲われ、しょうこに変態扱いされ(実際変態ですが)、しおに再度出会ったと思いきや逃げられ…。 「子供体温」とか「ミルクの匂い」とか言っているからそうなるんだぞ、太陽くん! 一方であさひはしっかりと罰を受けることになりました。 今回は太陽だけでなく、さとうにも暴力をふるってしまいます。 暴力を振るう父を毛嫌いしていたあさひが同様に暴力に頼ってしまったことで、 彼にも悲惨な罰が用意されていました。 ・妹が自分ではなくさとうを選ぶ ・しょうこの死体を目撃してしまう ・一命をとりとめた妹はもう自分を見ることはない ただ、一概にあさひだけを責めることは難しいのも事実です。 11話考察記事でも書いた通り、あさひはDV父親の元で育った経緯があり、 暴力で人を従わせる方法しか知らなかったのも事実です。 それでも、人を殴るのは…ね。 作中で一番のバッドエンドを迎えたのはあさひなのかもしれません。 今後「 ハッピーシュガーライフ」から抜け出せないしおとずっと関わっていくことになるのですから。 神戸しおも「あの瞬間」に人生が決まった さとうがこういった結末を迎えることになった大きな要因はやはりしょうこの「目逸らし」です。 12話の指輪を取りに帰るくだりはただの枝葉に過ぎず、しょうこがあの場面で目を逸らさずさとうと向き合っていれば結末は変わったと思わざろうをえません。 では、しおの結末が決定してしまったのはいつでしょうか。 それはやはりゆうながしおに手をあげてしまった瞬間です。 しょうこの目逸らし同様、しおは 母親に暴力を振るわれ捨てられたあの一瞬で「家族は大切ではないもの」という考え方を固めてしまいました。 そりゃあ、その後に自分に接してくれたさとうが家族よりも上位の存在になることは必然です。 やっぱり2人は似た者同士、なのでしょうか。 無数にあるifの世界と子供たちの選択 作品全体の考察にも関わることですが、とにかく「もしかしたら」を考えさせられるシーンが多々あるなと今になって思います。 もしも、ゆうながしおを捨てなければ? もしも、1208号室の男がしおの首を締めなければ? もしも、あさひとしょうこが幸せに2人で生きる選択をしていれば? …いくらでも思いつきますが、全てのキャラクターが最悪の選択をしていった結果がこのラストです。 とりわけ、 責められるべき行動を最初に取ったのはいつも大人たちでした。 大人がまいた火の粉を吹き消そうと、さとうもしおもあがき続けた結末が、12話です。 だから、さとうもしおも「家族」を捨てて2人だけの逃避行に出た、という捉え方もできます。 大人たちに縛られない、2人だけの世界を造ろうーと。 うん、この捉え方こそがハピシュガというアニメの真理なのかもしれません。 こう書くと批判もあるかもしれませんが、世の中には家族が絶対的存在ではない人もいます。 作中の人物はおおむねその傾向があります。 「私、家族なんてどうでもいいの!」 しおのこのセリフは今までのアニメでありそうでなかった発言です。 家族が一番だと誰が決めつけたの?というしおの言葉が聞こえてきそうです。 安直なハッピーエンドにしなかったことで、よりしおの発言が際立っているように感じます。 それぐらい心に残る作品でした。 この作品の見どころは ただ狂気を描いただけではない、ということですね。 上でも書いたOP、EDの演出、11話考察で書いた9話で叔母が出てきた意味等々。 細かな部分にも気を遣っているからこそ完成する作品です。 どんな人にお勧めできる作品か…と言われると難しいですが 笑 、 ギャルゲーや小説のバッドエンドが好きな方にはぜひおすすめしたい作品です。 ええ、バッドまで常に堪能する自分にはドストレートな作品でした。 あとは花江夏樹さんファンの方にもぜひ。 終盤のはっちゃけ具合がもう少し欲しかった…かな?() 1話で示されたゴールに向かう経過を丁寧に描いていった作品でした。 最後にスタッフの皆さま、声優さん、原作者の鍵空とみやきさん。 素晴らしい作品をどうもありがとうございました!! アニメ「ハッピーシュガーライフ」12話感想まとめとご挨拶 というわけで、ハッピーシュガーライフ最終回の感想記事でした。 3か月あっという間でしたね…。 もう終わってしまうのかという喪失感も大きいです。 前クールの「LOST SONG」同様、非常に多くの方に訪問して頂いた作品になりました。 当ブログを閲覧して頂いた方、コメントを頂いた方にもこの場をお借りし、お礼申し上げます。 ありがとうございました!! また今期は「すのはら荘」「はるかな」「天狼」も記事を書いています。 よろしければ以下から覗いていってください! 来期は5作品の記事更新を予定しています( できるのか?)。 オリアニ中心でたっぷり考察もしていきますので、来期もぜひとも!よろしくお願いいたします。 それでは、3か月間ありがとうございました。 また別の作品でお会いしましょう。 rakutenpocket2.

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