この記事の目次• 映画「サマーウォーズ」のセリフ「よろしくお願いします」とは? よろしくおねがいします!! 夏希が人工知能ラブマシーンに花札で勝利したものの、なぜか惑星探査機「あらわし」の動きは制御できず、運悪くそれが陣内家に墜落することがわかります。 そこで健二がOZ上で「ならわし」の進路を変えるため、GPSへ偽の位置情報を情報を送り、進路を変更しようと試みました。 (この時、墜落まで残り7分をきっています) しかし、偽の位置情報を送る前の段階で、ラブマシーンにより管理棟にロックがかけられてしまい、その解読暗号を解くために紙とペンで計算をしていきます。 健二が計算をした回数は全部で3回。 最初の2回は紙とペンで解いたものの、すぐにロックをかけられてしまいます。 ただ、最後の鼻血を出しながら暗算した時はカズマがラブマシーンを殴りロックをかけらず、健二が偽の位置情報を送ることに成功して、陣内家は無事助かります。 この最後の暗号解読を終えた際、偽情報を送るためにエンターキーを押した時、 「よろしくお願いします」 のセリフが飛び出します。 注意点ではないですが、このセリフを言う段階で暗号解読はすでに終えており、管理棟に入り込んでいます。 このセリフを言った直後のエンターキーは、 最後に偽のGPS情報を送る時のエンターキーとなります。 映画「サマーウォーズ」のセリフ「よろしくお願いします」の意味を考察 以上を踏まえながら、健二の「よろしくお願いします」の意味を考察していきます。 これについては、諸説ありますが、大きくわけて下記3点に集約されるでしょう。 ・ボタンを押す掛け声 ・「ならわし」の位置が変わってほしい願い ・栄おばあちゃんへの返事 それでは、各項目ごとに記載していきます。 ボタンを押す掛け声 1つ目の意味は「ボタンを押す掛け声」です。 最後のエンターキーを押す直前のシチュエーションでは、全神経を集中させて暗算をしており、とにかく気合が入っていたと思います。 がむしゃらに取り組んでいるときは、スポーツ選手などもそうですが、思わず声が出てしまうもの。 暗号解読が終え、最後のエンターキー(=偽の位置情報を送るエンターキー)を押すタイミングであったため、 "これで終わりだー!!" 的な掛け声の意味があると思われます。 「ならわし」の位置が変わってほしい願い 2つ目の意味は「『ならわし』の位置が変わってほしい願い」でしょう。 最後の取り組みの前に健二自身で言っていますが、そもそもこれは「うまくいく確証はない」作戦でした。 本来であれば偽の位置情報を送るために、きちんと緯度経度を調べて入力をしようとしていましたが、ラブマシーンによりロックがかけられ予定外の暗号解読がスタートしたのです。 健二とすれば本来、位置情報の整理に時間を使うべきところを暗号解読に全ての時間を使っています。 そのため、最後のエンターキーを押す(よろしくお願いしますを言う)段階では "「ならわし」が陣内家に激突する可能性もあるけど、多分この位置情報で良いだろう" と言う、半ばあてずっぽの情報送っていることになります。 そう考えると、このときのセリフは「ならわし」の位置がきちんと変わってほしいというお願いが込められていると推測できます。 栄おばあちゃんへの返事 この婆ちゃんの言葉が... 最後の決めセリフ『よろしくお願いします』に繋がるとか。 3つの理由のうち、これが一番重要であり、しっくりくる内容です。 栄おばあちゃんが亡くなる前夜、健二と下記のやりとりがありました。 栄「もし私が(花札で)勝ったら、あの子をよろしく頼むよ。 許嫁のかわりを頼む愚かな子だが、それでもあんたが承知してくれるなら、改めてお願いするよ。 夏希をよろしく頼むよ」 僕は、まだ僕は、自分に自身が持てません」 栄「あんたなら、できるよ」 健二「やってみます・・・としか、今は言えません」 栄「私の勝ち」 栄おばあちゃんから「夏希をよろしく頼むよ」といわれ、健二は曖昧な返事を返答しました。 このときの健二は「"まだ"僕は」や「"今は"言えません」という言葉を使っており、心境とすれば、 "夏希は好きだけど、今は支えてあげられるほどの自信がない。 自信を持って返事ができない" と言うことになります。 最後にエンターキーを押す直前は生きるか死ぬかの瀬戸際であり、全員で避難することもできたはず。 それにも関わらず、健二が暗号を解くことを選んだのは、 自分に自信をつけて、栄おばあちゃんに胸を張って返事するため だと考えられます。 つまり、返事をするということは、陣内家の家族になることを決意したことでもありました。 健二の「よろしくお願いします」が、おばあちゃんへの返事=陣内家に入る、ということ指し示すに十分な理由は物語では随所に伏線として散りばめられています。 それについては次の項目でで記載していきます。 映画「サマーウォーズ」で健二の「よろしくお願いします」への伏線は? サマーウォーズでは大家族、そして、そこに加わる健二の姿が描かれています。 物語の特徴としては、健二自身が大家族に触れたことのない人間であり、冒頭から陣内家ではかなり浮いている存在でした。 恋人を演じるという困難なお願いに加え、20人以上の他人(相手は同じ親族!)に彼氏として親密に会話する必要もあり、交際経験のない健二にとって尋常じゃないアウェーな状況で物語が進みます。 その中でOZの混乱で犯人扱いされ、恋人候補としてチヤホヤされていたのも束の間、一気に全員から 敵対視されてしまいます。 そして、栄おばあちゃんの死。 家族の誰もが悲しみにくれている最中、親族ではない健二はある種の 疎外感を覚えたに違いありません。 ただ、健二にとって唯一の救いは、栄おばあちゃんからの「夏希をよろしく頼むよ」という言葉。 曖昧な返事をした健二の後悔から、自らの自信と誇りをかけて最後の大勝負に出るわけです。 そんな時、逃げて良いはずの陣内家の全員が後ろで見守ってくれている(=敵対視の解消)、そんな状況に健二は自然と家族の暖かさと一体感を感じたのでしょう(=疎外感の解消) つまり、最後に「よろしくお願いします」といい、家族になることを決意したのは、上記のようなわだかまりが解消されたことを感じ取り、自然と出てきた栄おばちゃんへの返事の言葉だったと思われます。
次のC 2009「サマーウォーズ」製作委員会 2009年8月1日に公開された映画 「サマーウォーズ」。 劇場公開から10周年を迎え、今もなお愛され続けている同映画が4DXで公開されることに! 監督は、日本アニメ界が誇るヒットメーカー細田守さん。 2018年に公開された 「未来のミライ」では、アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネートされたことでも話題を集めました。 その他にも 「時をかける少女」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」といったヒット作を生み出しています。 10周年を迎え、4DXとしてアップデートする動画。 今回はそんな「サマーウォーズ」のストーリーやメインキャストをおさらいしていきます。 ストーリーに先駆けて、タイムリーな話題を1つ紹介しておきます。 2009年に公開され今年で公開10年を迎えた「サマーウォーズ」ですが、 2020年1月17日に4DX版で劇場公開されることが決まっています。 私たちの生活も大きく変化しました。 「サマーウォーズ4DX」を観れば、この10年で起きたテクノロジーの進歩や生活の変化を感じさせてくれることでしょう。 世界中の人々がアバターを介してコミュニケーションを行う仮想世界 「OZ」。 「4DX」ではどのように感じられのでしょうか。 4DX上映とは? 4DXとは 「体感型(4D)」を意味し、最新の劇場上映システムです。 映像や音響に連動して座席が前後&上下左右と動き、「衝撃や風・雨・雷鳴」などをスクリーン上だけでなく、座席からも感じられる映像体験。 より臨場感あふれるエキサイティングな映画鑑賞スタイルです。 映画内で展開される 「OZの世界観」は、私たちの世界よりも遥か先をいっている内容です。 その世界を4DX版でどこまで体感できるか!? 4DX版になって一番注目されるのが OZの世界観。 仮想世界「OZ」が、4DXによってどのように表現されるのか。 ぜひ劇場で体感してみてください。 「サマーウォーズ」のあらすじ・内容 「これは僕に起こったとんでもない夏休み」 予告動画は、主人公・小磯健二のことの一言によって始まります。 インターネット上で世界中の人々がアバターを介してコミュニケーションを取れる仮想世界 「OZ」。 そんなOZがAIによって乗っ取られ世界中が大混乱に! 近未来感に溢れる設定ながらも、ストーリー全体は夏希の田舎が舞台の中心となっており、SF映画というよりは、家族や人と人との繋がりの大切さを 映画のテーマに据えています。 それでは、本作のメインストーリーを詳しく紹介してきます。 本編の 「ネタバレ・結末」にも触れていくので、 「ネタバレは困る」という方は読まないようにしてください。 「サマーウォーズ」のメインストーリーをネタバレ 「サマーウォーズ」のストーリーを紹介していきます。 物語のセクションに分けて紹介するので、すべて読むもよし、ピンポイントで確認していくのもいいでしょう。 世界で10億人のユーザーが利用する仮想世界「OZ」 C 2009「サマーウォーズ」製作委員会映画冒頭は「サマーウォーズ」の設定の中心となっている仮想世界「OZ」の説明から始まります。 OZは、自分の分身でもあるアバターを設定してインターネット上であらゆるサービスが利用できる仮想世界。 高度な翻訳機能によって世界中の人々とコミュニケーションが取れたり、買い物やスポーツが楽しめます。 さらにはビジネス上での拠点をOZの中に設けたり、行政機関の窓口を作って納税や各種手続きが行えたりも! こういった生活に関わるあらゆるサービスが仮想現実上に統合されており、世界中で10億人のユーザーを集めています。 友人の佐久間敬と共にOZの保守点検のバイトをしていました。 そんなところに突然現れたのが先輩の篠原夏希。 「ねぇ!バイトしない?」 夏希が提示してきたのが「私と一緒に田舎に旅行に行く」という依頼。 夏希に憧れを抱いていた小磯は立候補し、夏希の田舎に行くことになります。 夏希「えーっと、私のカレ」 C 2009「サマーウォーズ」製作委員会当初は夏希から 「90歳の誕生日を迎える栄おばあちゃんのお祝いを手伝ってほしい」という内容でした。 夏希の実家「陣内家」は室町時代から続く武家の家柄で、その16代当主でもある陣内栄の誕生日ということもあり26人の親戚一同が集まっていました。 栄に挨拶を健二でしたが、夏希から自分の婚約者だと紹介されてしまいます。 C 2009「サマーウォーズ」製作委員会 夏希は事情を説明し 「お婆ちゃんや親戚の前で私の恋人のフリをしてほしい」という本当の目的を打ち明けます。 お婆ちゃんを喜ばせるための嘘に協力してほしいと言われ、最初は戸惑った健二でしたが渋々承諾。 「東大生」「旧家の生まれ」「アメリカ帰り」という超ハイスペックな設定まで盛り込まれ、健二は4日間夏希の恋人のフリをすることになります。 C 2009「サマーウォーズ」製作委員会 26人もの親戚を一度に紹介されて戸惑う健二でしたが、親戚側は健二を快く迎え入れます。 (陣内翔太以外は) 【補足説明】陣内家(じんのうちけ)について 夏希の実家でもある「陣内家」について簡単に説明しておきます。 先祖の墓は室町時代からあり、戦国時代から続く武家の一族で、武田氏の家臣でもあった由緒ある家柄。 武田氏滅亡後は現在の家がある上田に逃げ延び、小国ながら郷土を守ってきました。 明治時代に生糸商で成功し、家を大きくしたのですが、栄の亡き夫でもある陣内徳衛がとんでもない浪費家で現在は家ぐらいしか残っていません。 90歳の誕生日を迎える陣内栄はこの陣内家の16代当主。 元々教師をしていた栄には元教え子に「政界・財界・地元」の有力者などがおり、幅広い人脈を持っています。 うっかり解いちゃった暗号が大混乱の元に… 陣内家での食事も落ち着き、健二はお風呂に入っていました。 そんなところへ陣内侘助が帰ってきます。 侘助は本家の養子で一族の資産を持ち逃げしてアメリカに留学。 行方知らずだったこともあり、周囲の反感を買ったのですが、夏希には好意的に迎えられます。 陣内家での夜を迎えた健二の携帯電話に、羅列された謎の数字が届きました。 数学オリンピックを目指すほどの頭脳を持つ健二は、いつもの癖で問題を解いてしまいます。 しかし、それはOZの管理権限をハッキングする暗号でした。 翌朝、OZは人工知能 「ラブマシーン」によって乗っ取られてしまいます。 あらゆるサービスを統合的に運営していたOZ。 それを乗っ取られたことによって、世界中が大混乱に陥ります。 そして、ハッキングの犯人として暗号を解読してしまった健二がテレビニュースに登場してしまいました。 C 2009「サマーウォーズ」製作委員会 「ラブマシーン」はOZのシステムを好き放題書き換え、仮想世界も現実も大混乱を引き起こすことに! 健二は佐久間が作ってくれた仮アカウントで、乗っ取られた自分のアカウントと接触するも返り討ちにあってしまいます。 池沢佳主馬操る 「キングカズマ」の助けもあり、難を逃れた健二でしたが、パワーアップしたラブマシーンの前に為す術なくキングカズマも敗れてしまいます。 【補足説明】ラブマシーンとは? 侘助が開発したAI。 強い知識欲を持ち、学習することで強化していきます。 侘助は開発後、アメリカ国防総省に「ラブマシーン」を提供するも、米軍が行ったテストによってラブマシーンが暴走。 OZのアカウントを次々と乗っ取っていきながらパワーアップしていきます。 栄おばあちゃんの電話 OZ大混乱の容疑者として報道されてしまい、ついでに夏希の恋人という嘘もバレた健二は警察官の翔太によって逮捕されてしまいます。 しかし、OZの混乱は現実世界にも波及しており、交通は大渋滞。 車がまったく進まないため、一度家に引き返すことになります。 現実と仮想世界での権限が等しくなっているOZの世界。 ラブマシーンはあらゆるアカウントを乗っ取り、世界中をめちゃくちゃにしていきますが、OZの高いセキュリティが裏目に出て為す術もありません。 インフラ関係や消防、救急などに勤務している陣内家の人たちも仕事に追われ、誕生日に参加することさえ難しくなってしまいます。 状況を見兼ねた栄は、自身の人脈を使って作業に追われている親戚や政界・財界に電話をかけ、みんなを励ましていきます。 「あんたならできる」 この一言で奮起した人々の尽力によって現実世界での混乱は緩和。 健二も暗号を解読することでOZの管理棟に侵入し事態は一時的に収束します。 ラブマシーンの作成者と栄おばあちゃんの死 問題の根本がラブマシーンであることを特定。 解決を目指す健二たちでしたが、そこで侘助がラブマシーンの開発者であることを打ち明けます。 知識欲を持たせたハッキングAI「ラブマシーン」はOZ内のアカウントを次々と蓄え続けています。 アメリカ国防総省による「ラブマシーン」の実証実験としてOZが使われたことで大混乱を引き起こしたことに栄は激怒。 薙刀を振り回し、侘助を追い出します。 その日の夜、栄と一緒に花札をした健二は「夏希をよろしく頼むね」と頼まれますが、健二にはその自信が湧きませんでした。 眠りについた健二でしたが、翌早朝、栄は心臓発作で死去してしまいます。 いつもなら医師の万作が栄の体調をOZ経由でモニタリングしていたのですが、ハッキングによって異変を見逃してしまったのでした。 一家のまとめ役でもある栄を失った陣内家はバラバラになってしまいます。 葬式の準備に急ぐ女性陣、栄の仇討ちに躍起になる男性陣、落ち込む夏希に健二もどうすることもできません。 キングカズマのリベンジ戦-上田城合戦- C 2009「サマーウォーズ」製作委員会 ラブマシーンの暴走を食い止めるため策を練る健二たち。 電気店を営む大助はスーパーコンピューター。 水産業を営む万助は電力を補うために発電機を備えた漁船。 自衛隊員の理一は松本駐屯地から通信車両を用意。 万全の体制でラブマシーンに挑みます。 第二次上田城合戦のアイデアを活かし、ラブマシーンを城の中に誘導、閉じ込めることに成功します。 しかし、スーパーコンピューターの冷却に使っていた氷を翔太が栄の元に持ち出したため熱暴走を起こし、作戦は失敗。 強大化したラブマシーンによってキングカズマのアカウントも乗っ取られてしまいます。 世界のピンチと栄の最後の言葉 ラブマシーンは4億人を超えるのアカウントを乗っ取り、小惑星探査機「あらわし」を核施設に落下させることを企てます。 パニックに陥る陣内家一同だったのですが、そんな中夏希が栄の遺言を見つけます。 栄の遺言に書かれていた 「つらいときや苦しいことがあっても家族揃ってご飯を食べること。 一番いけないのは、お腹を空かせる事と一人でいる事。 」 この言葉を聞いて落ち着きを取り戻した陣内家はみんなで食事を摂ることに。 栄の死の報告を受けた侘助も実家に戻りラブマシーンを食い止めるために協力をします。 最終決戦!ラブマシーンを食い止める! C 2009「サマーウォーズ」製作委員会 ラブマシーンが奪ったアカウントを取り戻すために 「花札」による勝負を挑みます。 栄に鍛えられた夏希の実力によって善戦を繰り広げるものの、ラブマシーンのチートによって窮地に立たされることに。 しかし、全世界の人々が夏希にアカウントを提供し、パワーアップした夏希は勝利を収めます。 アカウントの解放には成功したものの、ラブマシーンは「あらわし」を陣内家に落下させようとします。 健二はあらわしのGPS情報を操作するために暗号解読に挑みます。 C 2009「サマーウォーズ」製作委員会 健二の計算能力、侘助のクラッキングとキングカズマによる一撃であらわしの軌道をずらすことに成功。 陣内家は生き残った上に、源泉まで手に入れます。 一見落着した次の日に栄の葬儀と誕生日が行われました。 OZ混乱の収束と陣内家を救い出した健二に対して、夏希は彼への行為を認めほっぺにキスをするのですが、健二は鼻血を吹き出して物語は幕を閉じます。 神木隆之介や桜庭ななみも!「サマーウォーズ」の声優・キャスト一覧! OZというインターネット上の近未来を描きながら人々の絆や助け合いをテーマにした細田守監督の代表作。 ここからは「サマーウォーズ」の声優(キャスト)やスタッフについて紹介します。 「サマーウォーズ」の声優(キャスト)一覧【役名と声優】 役名 声優 小磯健二(こいそけんじ) 神木隆之介(かみきりゅうのすけ) 篠原夏希(しのはらなつき) 桜庭ななみ(さくらばななみ) 佐久間敬(さくまたかし) 横川貴大(よこかわたかひろ) 池沢佳主馬(いけざわかずま) 谷村美月(たにむらみつき) 陣内栄(じんのうちさかえ) 富司純子(ふじすみこ) 陣内侘助(じんのうちわびすけ) 斎藤歩(さいとうあゆむ) 「サマーウォーズ」の監督・音楽・スタッフ一覧 監督・原作 細田守 脚本 奥寺佐渡子 主題歌 山下達郎「僕らの夏の夢」 音楽 松本晃彦 キャラクターデザイン 貞本義行 作画監督 青山浩行、藤田しげる、濱田邦彦、尾崎和孝 美術監督 武重洋二 アニメーション制作 マッドハウス 製作 サマーウォーズ製作委員会 ホームページ 小磯健二(こいそけんじ)・神木隆之介(かみきりゅうのすけ) C 2009「サマーウォーズ」製作委員会 主人公は神木隆之介(かみきりゅうのすけ)さん演じる 「小磯健二」。 俳優としても大活躍の神木さんですが、声優業でも数々のヒット作に出演。 「サマーウォーズ」の他には「千と千尋の神隠し」(坊役)、「ハウルの動く城」(マルクル役)、「君の名は」(立花瀧役)など日本アニメを代表する作品に名を連ねています。 気が弱く冴えない高校生の健二役を演じ、弱々しい一面と苦難に立ち向かっていきながら成長していく姿が印象的でした。 篠原夏希(しのはらなつき)・桜庭ななみ(さくらばななみ) C 2009「サマーウォーズ」製作委員会 健二の憧れの先輩で本作のヒロインでもある 「篠原夏希」を演じたのは桜庭ななみ(さくらばななみ)さん。 最近では連続テレビ小説 「スカーレット」や大河ドラマ 「西郷どん」への出演など活躍をしています。 「サマーウォーズ」が声優として 初挑戦だったこともあり、初々しさもありながら夏希の軽い感じや力強さがエネルギッシュに表現されています。 池沢佳主馬(いけざわかずま)・谷村美月(たにむらみつき) C 2009「サマーウォーズ」製作委員会OZ内でキングカズマを操る 池沢佳主馬役を演じたのは、女優の谷村美月(たにむらみつき)さん。 谷村さんは 「時をかける少女」(藤谷果穂役)「おおかみこどもの雨と雪」(土肥の奥さん役)「バケモノの子」(ノンクレジット)と細田守作品に縁の深い女優でもあります。 中学生ながら少し大人びた正確ながら、ラブマシーンに敗れて感情的になったり、自分が背負う責任の大きさに苦悩するなど、感情の起伏を見事に演じ切っています。 陣内栄(じんのうちさかえ)・富司純子(ふじすみこ) C 2009「サマーウォーズ」製作委員会 陣内家16代当主で一族のまとめ役でもある 陣内栄を演じたのは、女優の藤純子(ふじすみこ)さんです。 時代劇を中心に活躍してきた大女優で2007年には 紫綬褒章を受賞。 ちなみに陣内栄も紫綬褒章を受賞していることが触れられています。 強さと優しさを兼ね備え、時に鋭い眼光で厳しい言葉を投げかけることもあれば、優しくも力強い言葉で人を励ます役どころ。 誰もが慕い、誰もが心の拠り所にするような器の大きさを見事に表現しています。 陣内侘助(じんのうちわびすけ)・斎藤歩(さいとうあゆむ) C 2009「サマーウォーズ」製作委員会 一族のトラブルメーカーでラブマシーンの開発者でもある 陣内侘助を演じるのは、劇作家や俳優としても活躍する斎藤歩(さいとうあゆむ)さんです。 数々の舞台を手掛けながら、自身も俳優として活動を続けています。 知的でドライな性格ながらも育ての親でもある栄を内心慕っており、亡くなった知らせを受けた際には車を飛ばして帰宅して、ラブマシーンを食い止めるべく尽力します。 キャラクターデザインは「貞本義行」! キャラクターデザインを担当したのは 「新世紀エヴァンゲリオン」でも知られる貞本義行さんです。 「時をかける少女」や「おおかみこどもの雨と雪」といった、その他の細田守作品でもキャラクターデザインを担当! そう考えてキャラクターを眺めてみると、エヴァンゲリオンとサマーウォーズのキャラの雰囲気がどことなく似ているように感じてきますね。 「サマーウォーズ」の総合評価 C 2009「サマーウォーズ」製作委員会 夏の季節、無性に観たくなってしまう本作。 サマーウォーズはテクノロジーな世界だけにとどまらず、田舎の雰囲気を存分に味あわせてくれる魅力があります。 毎年夏が来るたびに観ていますが、故郷を思いだし、いつも懐かしく思っています。 現実のテクノロジーは「OZの世界」に追いついていませんが、 「いつかこんな時代が来るのでは」と夢見たくなるような内容ではないでしょうか。 SFチックでサイバーパンク的な世界観を表現しながらも、 「人と人との結びつき」「助け合い」が中心となっているテーマでもあります。 「田舎で感じられる風景」「大家族な雰囲気」を背景にしながら、 人と人との絆、家族の温もりを感じさせてくれる素晴らしい作品です。
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