はにゅこみ。 #はにゅこみ #理想のはにゅ→こみ過ぎて悶えました _

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はにゅこみ

なじみの場所に顔をのぞかせたかったが、さすがにこんな夜更けに来訪する訳にもいかず、僕は一人でバーにきていた。 ピアノの心地よい音楽が空間を支配する店内には、3~4人程度が利用できそうなテーブルが三つ並び、それぞれの席には、一日の疲労感を惜しげもなく晒した人間たちがついている。 深夜にふさわしい、ほの暗い間接照明が彼らの面をうっすらと照らし、それがまたなんともいえない哀愁を演出していた。 僕はカウンター席につき、ジン・トニックを注文した。 かしこまりました、と律儀に応じるバーテンダーに、ふと、服部さんの姿が重なる。 あの人たちは、今頃、どうしているだろうか。 もうとっくに寝てしまっているだろうか。 今ではその思いつきを、ほんの少し後悔している。 どんな顔をして会いに行けばいいのか、まるで思いつかない。 特に、 『もし、君が……皆が幸せになる世界を本気で築きたいのなら、方法は一つだよ。 醜さを愛せ』 古美門先生。 胸中で名を呟くと同時に、会いたい、と思った。 僕が帰国した理由も、実のところ彼に依っている。 あの言葉を忘れたことは、片時もない。 僕にとって一番足りないものを、彼は教えてくれた。 「……どうぞ」 「ありがとう」 眼前にそっと差し出され、微笑で応じた。 一口飲み、二口目で一気にあおる。 やけ酒だと思われたのか、バーテンダーがこちらを一瞥し、同情するように眉尻を下げた。 [newpage] 軽い浮遊感を憶え始めた頃。 一人の来客があった。 痛々しいくらいの視線を背中に感じる。 どうやら来客は、僕の存在を認めて立ち止まったようだ。 誰だろう。 肩越しに、背後を見る。 「古美門先生……」 予想外の相手だったのは向こうも同様らしく、彼もまた、無言で目を見開いていた。 「あの、どうしてあなたがここに?」 お客という立場で来ている以上、ただの偶然でしかない。 それは判っているのだが、こんな都合のいい偶然があるのかと、思わざるをえなかった。 出会い頭にぶっきらぼうな質問を投げかけられた先生は、いぶかしむように眉根をひそめた。 「……こちらのセリフだ。 いつ帰ってきた」 「今日です」 「今日!?」 そう上擦った声を上げると、たちまち先生は、おいしいネタに食いつく新聞記者を彷彿とさせる勢いで僕に詰め寄ってきた。 「いつ? 何時何分何秒前にゆとりの国から日本へ不法入国した? おとなしく白状したまえ今なら君がここにいたという事実を握り潰して彼国へ送り返してやろう。 その際には私の自家用ジェットで運んでやるから光栄に思うがいい」 再会の喜びも奥へ奥へと追いやられてしまうような、圧倒するほどに饒舌な文句。 まったく、あいかわらずだ。 こんな憎まれ口も、長期間を経て耳にすると、懐かしさに混じって愛おしささえ感じる。 「ひどい言い草ですね。 久しぶりの再会なのに」 胸の奥から湯水のように溢れてくる幸せを抑えきれず、おのずと、口元が緩む。 ずっと、愛するあなたに会いたいと思っていました。 と、口にこそ出さないが、胸中では高らかに叫び声をあげる。 彼はそんな僕の本心など露知らず、ふん、と鼻で笑った。 「いつ帰国するのかさえ伝えず帰ってくるような放浪男に歓待の言葉をかけてやる義理はない」 「Please wait 誤解です。 みなさんには、サプライズしようかと思っていたんです」 「ははぁ~なるほど、こいつは呆れた。 今時そんな寒い冗談で場を盛り上げようだなんて発想がまるで小学生か百歩譲っても中学生止まりだな。 我々の都合もろくに聞かず自分の欲求に身を任せるなんて周りの迷惑を考えないのか? 服部さんならば嫌な顔一つせずに三ツ星並みのごちそうを用意してくださるだろうが内心ではこう思うだろう、なんて迷惑な若者だとね」 目と鼻の先まで距離を縮めようとしてくる先生の勢いに圧倒され、自然と上体がのけぞる。 「君は帰国子女で日本人のおくゆかしさを理解していないからそれに免じて今回は許してやるがここではっきり言っておいてやる。 楽しければ全てを良しとする外国のノリをJAPANにまで持ってくるのはやめたまえ」 「I see……すいません」 苦しまぎれに反省する僕をじっと見つめ、先生はにやりと口角を上げた。 どうやら、困り果てた僕を認めて満足したらしい。 彼は、ようやくカウンター席に座った。 それも、わざわざ僕の隣に。 「それにしてもよく帰ってきたものだ。 武者修行とは名ばかりで私の元から逃げ出したのかと思っていたよ」 安藤貴和の裁判で起きた、あのやりとりを思い出し、僕は反射的に顔をそらした。 先生はそれを見逃さず、席からやや身を乗り出すようにして、こちらの顔を覗きこむ。 どうやら、僕は無意識のうちに表情を歪ませていたらしく、彼はそれを見るなり腹を抱えて笑い始めた。 「いい顔をするじゃあないか負け犬。 そっちの方が、普段の嫌味な笑顔よりもよっぽど好感が持てる」 「心の傷をえぐらないでください」 「やめろと言われたらやりたくなるのが人間の心理だ」 「子供ですか」 思わず口を尖らせると、彼はえびす顔でウィスキーのロックを注文した。 「いや~楽しいねぇ~醜い平民になりさがった君をからかうのは。 今日はいい酒が飲めそうだ」 今日は、という表現が、なんとなく心に引っかかった。 ささいな言葉一つをとっても気になってしまうのは、もはや職業病だろう。 「……古美門先生は、お一人でよくこの店に来られるんですか?」 「いや、時々だけど」 「そうですか、意外だな」 ウィスキーのボトルを手にした彼が、ちらりとこちらを一瞥した。 「意外か」 「はい。 一人酒をするタイプには見えませんから。 あなたの周りには、常に誰かがいるイメージがあって」 脳裏には、真知子の姿が思い浮かぶ。 彼女に次いで、服部さんや蘭丸といった面々もぼんやりと浮かんだ。 過剰に彼女を意識し過ぎだろうか。 我ながら女々しく、つい苦笑いしてしまう。 「古美門先生には、誰にもまねできないカリスマ性がある」 「人たらしの君が言うと、嫌味にしか聞こえないな」 「僕なんて、とんでもないですよ」 先生と争ってきた過去を振り返り、改めて痛感する。 「かつての僕は、自分が正義のように振る舞って、そこから外れる人間を強引に引っぱってきました。 僕は、自分の思い描く理想世界に酔いしれていた。 そんな独善的な人間に、誰もついてくる筈がありません。 あたり前のようにみんながついてきていると思い込んで、ふと、振り返ったら……後ろには、誰もいなかった」 うなだれた僕に、隣から、ウィスキーの瓶を持った手がそっと伸ばされた。 その手は、とうに空となった僕のグラスへ、並々とウィスキーを注いだ。 はたと顔を上げると、彼はいつになく真面目な声色で、 「人間は総じて強欲で自分勝手な生き物だ。 だから誰にでも若気の至りの一つや二つはある。 そんな過去は飲んで忘れた方が賢明だ。 そうは思えないか?」 そう、こちらに問いかけた。 穏やかに細められた眼差しに、胸の拍動が早まる。 「そうですね……Thank you so much」 「どういたしまして。 ところで、君の武者修行とやらはどうだったんだ?」 「ええ、素晴らしい経験をしてきましたよ」 それ以降は、自然と僕の旅の話に花が咲いた。 彼は微塵も敵意のない様子で、僕のなんてことはない話にも揚々と相槌を打ち、ウィスキーを口元に運んでいた。 経験上、あらゆる業界人との接待を重ねてきた彼は、こうした場の会話にも慣れていたに違いない。 聞き上手な彼の話術に、僕は話題に困ることがなかった。 楽しく、夢のような時間だった。 愛想笑いではない、本当に心からの笑顔を、僕は気づけば何度も浮かべていた。 こんな経験は久しぶりだった。 [newpage] バーから出る頃には、時間は二時をまわろうとしていた。 温まった体に、夜風が気持ちいい。 アルコール度数の高いものを飲んでいたせいか、少々、足元がふらついてしまう。 平衡感覚が鈍っているような感覚さえある。 ゆらりと体勢を崩しかけた僕を、わざわざ隣で歩いてくれている先生が支えた。 彼は呆れ顔を浮かべ、深々と嘆息した。 「弱いね~~そんなありさまでは、到底、私に勝てる日など来ないな」 「そんなことありません。 いつか超えますよ。 いつかは超えて……争いのない世界を創るんだ」 繰り言を唱え始めた僕の姿から、どれほど酔っているかを察したのだろう。 先生は一笑に付した。 「やれるものならやってみたまえ。 私に挑んでくる相手が減って退屈していたところだ」 「また古美門先生とあいまみえることがあれば今度こそ勝ちます、必ず勝ちます」 「はいはい。 それで? 君は今日、ちゃんと泊まるあてはあるんだろうな」 外国へ長期滞在することを踏まえて、以前までに住んでいたマンションは契約を解除していた。 今日はとりあえず、ビジネスホテルで一泊する予定だった。 「Of course ホテルをとってあります」 「ここから近いのか?」 ねぎらいの意思を示す彼に喜びと申し訳なさをおぼえつつ、うなずく。 「歩けばすぐですから、もう、大丈夫です」 「そうか。 では、さらばだ。 また法廷で会える日を楽しみにしている」 隣に寄り添っていた温もりが離れる。 名残惜しく、思わず離れる姿を目で追いかけた。 先生は、僕に構わず歩き始める。 店に訪れた時のように、軽やかに皮靴の音を響かせて。 一歩、また一歩と。 憧れの存在が、離れていく。 二人きりでいられる瞬間なんて、もう二度と、こないかもしれない。 惜しまれざる時間を、こんなふうに終えていいのだろうか。 僕は、まだ彼に対する想いを伝えていない。 彼に対する愛情を。 日本から離れている間に、更に膨らんでしまった醜い感情を。 吐きそうになるくらいの、感情のせめぎ合いが始まる。 僕にとって今まで隠してきた本音を開放することは、パンドラの箱を開けるようなものだ。 唇を僅かに開き、つむぐ。 そんな何気ない葛藤のしぐさが、数度、ひそやかに行われた。 彼は、すでに十メートル近く離れていた。 僕は固くにぎりこぶしをつくり、 「古美門先生!」 声を張り上げた。 立ち止まった彼が、こちらを振り返った。 「あなたに、どうしても伝えたいことがあるんです」 まだ、彼はこちらを見つめている。 次の言葉を待っている。 一瞬、ためらった後、 「僕は……先生が好きです。 古美門法律事務所に居た頃から、ずっと好きでした」 たちまち、先生の目が大きく見開かれた。 あきらかに、当惑している。 蔑まれただろうか。 嫌悪感を覚えただろうか。 そんな推測が脳裏を犯し、まともに今の状況を捉えられなくなる。 彼が、我に立ち返るように咳払いした。 どうにか事態を飲み込もうとしている姿に、ぐらりと自分の足元がぐらついた気がした。 ああ、なんで、言ってしまったんだろう。 ここがサウジアラビアなら、僕は死刑だ。 同性から愛されるなんて、そうやすやすと受け入れられる訳がない。 注がれる直視に耐えられず、うつむく。 静止していた先生が、こちらに歩み寄ってくるのがわかる。 足音でその気配がわかっても、彼の姿を確認するほどの余裕はない。 [newpage] 彼の足音が、止まった。 皮靴の先だけが、視界の端に映っている。 「……すいません。 突然にこんなことを言われても、困りますよね……だいたい僕は男で……男が男に告白だなんて、こんなの……」 やっぱり、何も聞かなかったことにしてください、ただの冗談ですから。 自嘲まぎれに続けると、その途端、自分がみじめに思えた。 馬鹿じゃないのか、僕は。 何をやっているんだろう。 堪えなければ。 とっさに下唇を噛み締め、目を押さえた。 完全に視界がさえぎられる。 どんな罵詈雑言を浴びせられても、もう泣くまい。 そう心に刻みこんだ。 「羽生君。 指を鳴らす音。 それに応じてふり仰ぐと、彼はいつもの得意げな顔で、人差し指を立てていた。 「<恋は思案の他>。 君が誰を好きになろうと、それを否定する権利は誰にもない。 だが、君には誰かを愛する権利があり、それは異性を愛せという義務ではない」 頭から否定されると思い込んでいた僕は、彼が言っていることを理解するまでに、しばらくの時間を費やした。 「古美門先生は……気持ち悪いと思われないんですか? 同性愛ですよ。 サウジアラビアでは死刑に値する」 「ここは日本だ」 「否定……されないんですね」 「昔、君に言った筈だ。 人が何を基準で愛そうと、私は気にしない」 「でも、僕から好きだと言われて嫌じゃないんですか?」 「誰から好かれようが悪い気はしないましてや私は君をそこまで嫌いじゃない。 Love&Peaceという宗教じみた偽善思考と甘ったれで泣き虫なゆとり世代の若者にふさわしい人柄という点を差し引いても君は魅力的な人たらしだよ、羽生春樹。 それに私を慕う気持ちを持つことは仕方のないことだ。 なんせ私は人類で最もセクシーな男だからな。 いやはやまったく罪作りな男で申し訳ないくらいだよ」 しばらくその言葉を咀嚼し、結局のところ、具体的な部分は悪口しか言われていないことに気づいた。 やはり、僕は嫌われているのではないだろうか。 真意の掴めない態度に、次の言葉がなかなか出てこない。 彼は やれやれと息を吐き、僕の肩へ手を置いた。 「ただ、これだけは明言しておこう。 今の私を魅了しているのは君じゃない」 「……そうですよね」 こうなることは、わかっていた。 先生にとっての恋愛対象は、女だ。 僕である筈がない。 おそらく、彼が好きなのは、 「黛先生ですか?」 その名前を口にするだけで、嫉妬に胸を焦がされそうになる。 おそらく、先生は照れ隠しに彼女への罵倒を並べるだろう。 そう予測を立てていた僕の意に反し、彼はきょとんと目を丸くした。 「何故ここでガニ股女の名前が出てくる。 羽生君、君の脳内には大層メルヘンチックなお花畑が咲き乱れているようだが即刻その少女漫画思考に冒された回路を全面的に修理した方がいい」 目を瞬かせ、小首をかしげる。 呆気にとられる僕を置いて、彼は更に言葉をつむいだ。 「私が愛するのは金と美しい女性だけだ。 ほら、見たまえ」 「これって……」 彼が懐から出した物は、一枚の写真だった。 そこには、水色のスパンコールドレスに身を包み、写真越しに香水のつんとした臭いが漂ってきそうな雰囲気の若い女が、先生に寄り添うようにしてピースをしている。 先生は彼女の肩を抱き、真っ赤な表情で大きなワイングラスを高々と挙げていた。 「この豊満なボディ! ボン!キュッ!ボンだろう。 いやぁ~何度見ても飽きのこない美しさだね~」 これは、どう見ても、 「キャバクラ嬢じゃないですか」 たちまち、先生は破顔一笑した。 あ然とする僕を尻目にして、彼は天の神へ祈りを捧げるように、両手を広げて満天の星空を仰いだ。 「まさしくこれこそ地上に舞い降りた天使だ!」 どこまでが真剣なのか。 まるで見えてこない。 「先生。 僕をからかわないでください」 「からかってないさ」 「からかっているじゃないですか!」 つい声を荒げてしまう。 それほど、今は切羽詰まっていた。 この人の傍若無人を極めた態度には、もはやお手上げだ。 どうしても余裕を崩されてしまう。 しかし、そんな僕を尻目に、先生はにやにやと口角を上げたままだ。 どこまでも、手のひらの上で弄ばれている。 そう確信し、嘆息した。 「……すいません。 つい、カッとなってしまって」 「別に構わないよ。 血気盛んなことでなによりだ」 先生の声は、どこまでも軽い。 どうすれば、彼は真面目に取り合ってくれるんだろうか。 至難の課題に、肩を落とす。 しばしの間があり、先に口を開いたのは彼だった。 「羽生君。 先ほども言ったが、私は同性愛を否定するつもりはない。 だが、私が君の気持ちを受け入れると思うか? 心の底から愛し愛される関係を築きたければ他をあたりなさい。 君ならば同じような性的嗜好の伴侶などすぐに見つかるだろう。 心身ともに相性の合致する至高のパートナーと共に同性婚の認められた外国で一生を添い遂げることを推奨する。 なんだったら、かねてから君のファンだった私の知人を紹介してやろう。 どうだ?」 相手をあてがうことで万事解決を図ろうとする彼に、かつての僕が重なって見えた。 いざ自分が言われてみると、なるほど、この解決は自己満足の極みだと痛感する。 「お言葉ですが、僕は自分の隣を占めてくれる誰かが欲しい訳じゃない。 古美門先生。 僕はあなただけを……」 まるで電源のオンとオフを切り換えたかのように、先生の顔から、ふっと笑顔が消えた。 「私が愛するのは金と美女だけだと言った筈だが」 威圧感のある眼光に、愛しています、と言いかけた声が引っ込む。 [newpage] 果たして、ここで、立ち止まるべきなのだろうか。 女々しく自分の感情を訴えて、好きな人を困らせたくはない。 そう判断し、更に踏み込む決意を固めた。 「一つ、おうかがいをします。 今、あなたにとって心から愛している方はいらっしゃいますか?」 「いないが。 だったら何だと言うんだ」 「僕はこれから、古美門先生にとって一番大切な人になれるよう努力します。 たとえ今はそうでなくても……いずれ、そうなれるように」 先生は、僕の心を見透かすように見つめてくる。 その険しい表情は、裁判の時の彼を思い出させた。 気の弱い者を竦ませるような、まるで蛇のような目つき。 一度でも目を合わせたら、忘れたくても忘れられない。 僕は一体、何度あの目と相対したことだろう。 恐ろしいと思う反面、美しいとも思う。 背筋がぞわりと総毛立つ感覚は、おそらく恐怖心からだけではない。 「……羽生君。 古美門研介という男は、君が思っている以上に自己愛の強い男だ。 彼は今後も他人を全身全霊で愛することはないだろう。 気まぐれに大切なものを守ろうとするが自分の欲の為ならば大切だったものさえ平気で切り捨てる男だ。 金と愛のどちらが大切かと聞かれれば一コンマさえ迷うことなく金と答えるような男だ。 君が惜しみない愛情を注いだところで、君が望むほどの愛が返ってくることはないと思ったほうがいい。 それでも、私を追い求めるのか?」 「はい」 大きく頷いてみせると、彼は肩をすくめた。 「やはり君は馬鹿だな。 それだけの容姿と頭脳を持ち合わせながら、よりによって私に一生を捧げる決意をするとは。 頭が白髪になってから後悔する姿が目に浮かぶようだ」 「後悔だなんて、ありえません。 たとえあなたに振り向いてもらえなくても、僕は構いませんから。 これは単なる、僕のわがままです」 先生の表情が僅かに緩み、 「……そうまでして諦めたくないなら、あとは勝手にするがいい」 笑みを隠すように、こちらへ背を向け、事務所の方角へと再び歩き始めた。 「じゃあな。 ホテルまでの帰り道で寝るなよ~」 そう言い残しつつ、彼は別れのあいさつ代わりに手を挙げた。 「ええ。 また、お会いしましょう。 古美門先生」 彼の背中を、僕は最後まで見送った。 とりあえず、ホテルでしばらく寝よう。 チェックアウト後は、NEXUSにあいさつしに行こう。 その後は……古美門法律事務所にも、あいさつに行こう。 END.

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#はにゅこみ #理想のはにゅ→こみ過ぎて悶えました _

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古美门研介伸手打了羽生晴树一拳。 就连跟屁虫黛律师也只见过小几次它的表面,可见古美门律师将它隐藏得很好。 不过还是听到他自己说,是一份生日礼物。 一份从大海那一边送来的礼物。 那的确是在古美门生日当天送到的。 非常及时的快递敲响了清晨的大门。 服部管家端着快递很茫然,古美门顶着乱毛也很茫然。 因为从来没有人在这个时候给古美门寄过物品。 是的,不知道有意还是无意古美门研介从来没有将自己的生日告知任何人。 包括服部先生,虽然服部先生早已在古美门清藏那儿知道了,但心如明镜的他还是不去过问。 也是正因为这件快递的出现,古美门研介早早地结束了早餐,举起服部管家贴心附上的美工刀拆开了包装物。 褪去不大不小的快递盒的是另一个盒子,看它身上的花纹应该可以称其为,礼物盒。 男人轻手轻脚地掀开盖子。 面无表情地,满怀欣喜地探出脑袋。 中型的精致怀表。 挑起表链放入掌心,欧美经典花纹的美丽缠于其中。 安静的环境中,机械钟表的滴答声极其明显。 有着时间沉淀的韵味亦有永不落于时代后的气息。 一张朴素的白贺卡。 简单的英文浮现于其之上,被花体字包裹的语言使得这张贺卡十分绚丽。 或许就是这一张贺卡让古美门研介瞬间知晓了这份礼物的出处。 古美门握住怀表腋下夹着礼物盒,起身走向了二楼的卧室,嘴里似乎还在嘟嘟囔囔着不在意的话语,但怎么也掩饰不了那上勾的唇角。 服部管家即使已年迈,但眼睛还是那么得好使。 回到房内的古美门随手将盒子一抛,一下子坐入他的老板椅,陷入柔软皮革的他拎着表链不停地转动观察怀表。 啪,身体仿佛是条件反射般地驱使食指倏地关上了金属盖。 男人默默放下了怀表,蹉跎间悠悠地叹了口气。 收到来自羽生晴树的一条信息,请查收。 一堆苹果滚到了古美门的脚边,颇有将其淹没的趋势。 年轻的古美门律师还是很给面子地把它们全部吃掉了,挺挺腹部打着饱嗝慢悠悠地走出了律师事务所。 第二个苹果是服部管家给的。 是放在果盘中的切片,美丽的雕刻使得平凡也变得高尚。 不再年轻的古美门律师叉起一块苹果嚼嚼嚼,汁水着实美味。 律师先生阖上眼安安静静地享受着这个甘甜时光。 第三个苹果是加贺兰丸君给的。 应该说是古美门给的兰丸君,接过苹果的兰丸猛地双手用力让苹果变成了两半。 古美门背着手看向那流淌果汁的掌心,破破碎碎的半块苹果躺在其中。 在兰丸君的笑颜中他拿起苹果回以不知其意的笑容,随后大口大口地吞下了。 第四个苹果是黛律师给的。 一个又大又红的苹果,捧在黛律师的掌心,像是献宝一样递到了古美门的身前。 律师先生抽了抽嘴角刚想要拒绝之时,被突兀塞入嘴的水果打断。 一口咬碎苹果的古美门随即指着黛律师一顿数落,黛律师已是身经百战,毫不客气地说了回去。 今天的古美门法律事务所依旧吵吵闹闹。 第五个苹果是羽生晴树给的。 初见的美好青年给世人一人发一个苹果,扬起的笑容美好到古美门都有点看不下去,他举起咬过一口的苹果,左右转动。 入眼的苹果让他忍不住发出轻侮的笑声,随手就把苹果扔进了垃圾箱。 第六个苹果是羽生晴树给的。 不如说是输掉一切而去旅行的羽生给予的,还是那身红色着装的他在旅行回来之后终于下定决心了。 古美门拿着苹果反而有点不知所措,睁睁地注视羽生。 抿起唇瓣的古美门研介转过身,垂下眸子抚摸了几次苹果,最终还是叹了口气放了行。 喜欢的文章 关注的博客 发私信 取消关注 打开新页 hisname 该抢先看文章已解锁免费看 关注-转载自hername关注来源关注(仅博客成员可见) - 推荐者 hername - LOFTER推荐 屏蔽过滤2. post. post. post. post. photo. labels. labs. x: 100-labs. labs. photo. labels. labs. x: 100-labs. labs. data. post. post. post. post. post. post. post. post.

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羽生晴树|LOFTER(乐乎)

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尽管旅馆里还有电视,但内容却是乏善可陈的。 因为电视台没有人工作,晨间剧已经放了好几天了,而这两人正好就是不怎么看晨间剧的那种,于是电视只开了一会儿就被羽生关掉了,两人就只好盯着天花板发呆。 他向古美门告了辞,便飞出去似的寻找烟花去了。 突然说要搞什么烟花嘛……古美门缩回被子里,拿被子盖住了头,一脸的怨气。 白痴悠闲国王子啊啊啊啊!!! 古美门实际上是很怕一个人呆在一个地方的。 因为小时候被父亲关在阁楼里反省过,所以古美门即怕黑又怕一个人呆着。 他还呆在三木事务所的时候,一个人住在外面的那段时间,晚上都不敢关灯睡觉,旁边还一定要放着一个什么东西,随身听也好收音机也好,只要打开了声音,古美门就可以自我欺骗的告诉自己他不是一个人在家。 后来自己开了事务所,有了服部在,古美门也就没有流露出这类似的症状,但不意味着这个症状就会就此消失。 然而现在只剩下古美门一个人了。 羽生出门的时候把灯关了,屋子里是一片漆黑,像极了阁楼。 他的耳边似乎想起了年少时的呜咽声,那时他不敢大声哭出来,只能用尽全力压制住自己的哭声,不能被外面的古美门清藏听到。 阁楼真的好黑啊……我好怕……妈妈……真的好黑……为什么没有人来陪我……我真的好怕……古美门默默的念叨着,身体如筛子一般抖动着,口中不自觉的溢出小声的呜咽声。 他整个人蜷缩成一团,将自己深深的埋入被窝,不敢面对那如同阁楼般的旅舍。 妈妈……我真的好怕……好黑…… 快撑不住了……太黑了…… 他突然感觉到了外面有光,随即在他身边传来了熟悉的呼吸声。 古美门想出言斥责羽生几句,但头刚从被子里钻出来就被烟花吸引住了目光。 太美了,当光在空中炸开时,仿佛凝聚了这世间最璀璨的风景。 烟花一朵朵的绽放着,整个天空都被各种颜色充斥着,完成了一幅靓丽的风景画。 他就呆呆的盯着满天的烟花,却半天说不出话来。 他还记得他被关进阁楼的那天正好是焰火大会。 他当时尚且还是个孩子,大概是四五岁的样子,才上幼儿园不久不久。 他听说焰火大会是多么多么的美好,就心痒着想去看。 他不敢找父亲,于是约了同学一起,由那个孩子的母亲带着他们去看,两人约定好了见面的地点和时间,开开心心的各自回家。 焰火大会在夜里,古美门不能正大光明的出门,只好偷偷的爬窗出去。 他兴高采烈的往见面的地方赶去,眼里满是对传说中的焰火大会的憧憬。 却在半路被古美门清藏抓到了。 古美门清藏动了怒,让古美门在阁楼里面壁思过,没到规定的时间不准出来。 阁楼不透光,只有一个窗户,还在很高的地方,是关闭着的。 外面烟花绽放的声音分外刺耳,他却什么都看不见。 太黑了。 当古美门清藏终于想起自己的儿子打开阁楼的门时,看到的只有一个流着泪睡着的孩子。 嘴边还念叨着烟花。 从此,古美门再也没有看过烟花。 还有您眼角的泪水,就要落下了呢。 其实提出要继续的是先生自己吧,羽生很想这么说,但他能确信古美门会跳起来反驳他。 他苦恼的皱了皱眉,突然就有了个想法。 他心跳加速了几分,定定的盯了一会儿古美门。 他在古美门疑惑的目光投来后往前走了两步,突然打横抱起了古美门。 突然被人抱起双腿悬空,古美门觉得自己低空恐高都要犯了。 而且没有人看得见先生的,先生不用那么紧张。 旅馆的门大开着,依旧是没有任何人的。 羽生放下强烈要求放他下去的古美门,开始一一试可以打开的门。 好在他们幸运,正巧就有个门是大开着的,两人便顺理成章的住了进去。 古美门一进门便扑到床上打滚,羽生便坐在椅子上静静的看着古美门,唇间不自觉的勾起了一抹笑意。 先生,你快去洗澡吧,已经不早了呢。 当他第一次发现自己生病的时候在一个午后。 那还是他在古美门事务所实习的时候的事,那是黛和服部都不在,整个事务所只剩下他们两个人。 古美门本来坐在沙发上看书,看到累了便瘫在沙发上直接睡着了,羽生坐在黛平时所坐的位置写资料,回过头时正好撞上古美门的睡颜。 古美门的睡颜并不像他醒着时那么张扬,反倒是乖巧得不像同一个人,甚至睡姿还有些缺安全感似的蜷缩着。 也许是平时见惯了古美门跳脱和张扬,他知道古美门长得很清秀,但这件事只有在古美门完全安静下来时才容易让人记起。 他看着古美门微颤的睫毛,居然有那么一刻屏住了呼吸,咽了口口水,甚至着魔似的伸出手,想要触碰那人的脸。 古美门先生也会有这么乖巧和安静的一面吗?和醒着的先生像是两个极端呢。 不,不能这么说吧。 先生躺在躺椅上或者坐在花园里望着天空时也很安静呢,他望过去时,先生的眼睛里像是藏了一片星空,闪闪发亮。 无论是在法庭上辩护的时候,还是在事务所和黛互怼的时候,或者是坐在沙发上坐在椅子上看书的时候……无论在什么时候先生的眼睛都是闪闪发亮的,让人光是看着也能不由自主的跟着他一起思考呢。 他回过头看着摆在桌子上的资料,却一个字都看不进去了,满脑子都只剩下一个古美门。 他深吸了一口气,站起身给古美门倒了杯水,却觉得浑身有些燥热,他端着杯子,一边颤巍巍的将水喂给古美门,一边看着那被水打湿而有些殷红的唇,极力抑制着自己吻下去的欲望。 那也是他唯一一次提起旷班。 尽管古美门嚷嚷着要扣他工资,实际上身为实习生的他完全没有工资这种东西。 他回家躺在床上,梦里全是古美门。 他半夜惊醒时,他捂着嘴咳嗽,松开手时,手心躺着一片花瓣,顺着羽生的动作从指缝间滑落。 自此之后,羽生每次咳嗽时都会吐出花瓣。 羽生并不是没有看过医生。 如果没有得到自己所爱之人的吻便会日益消瘦死去,羽生听着老医生的话,微笑着向他致了谢,回头便将诊断书扔进了一个几乎不打开的柜子里。 他所爱的人是永远不会了解他的心意的。 因为那是古美门研介。 他又怎么会让古美门了解到他的心意呢?他只需看着古美门,也只能看着古美门就可以了呢。 他藏在皮囊下的东西太多,包含着诸多无法对古美门言说的东西,那些东西藏得太久,在体内腐烂,发酵,膨胀成求之不得的欲望,张牙舞爪的想要从体内爬出,将古美门溺死在它的怀中。 他只能捂紧胸口盖住自己的内心,不对古美门透露哪怕一丝一毫。 只有这样,他才能假装相安无事的出现在他面前,静静的看着他的生命之光欲望之火吧? 我的研介。 因为古美门发烧的前科,羽生太过担心古美门的身体条件,因此愣是想把古美门包装成粽子才让他出门。 古美门尽管被羽生弄得烦不胜烦,但还是乖乖按照羽生的要求把自己包装起来了,这才勉强出了门。 因为没有人,所以街道仍保持着几天前的模样。 散落在地上的东西收集起来,要是还有人在,必定能卖不少价格。 可惜两人都没兴趣,他们拐了个弯,走进了一家超市。 即使是超市,其实也没什么可以买的。 因为好几天没有换货,货架上的蔬菜卖相都不怎么好,奄奄的趴在货架上。 于是羽生放弃了蔬菜,转而开始了对肉类的挑选。 结果他不经意回过头,发现古美门消失不见了。 他的心跳一瞬间跳得飞快,他急促的往前走了几步,知道看到古美门蹲在零食架旁啃蛋糕才放下了心。 于是羽生放下了自己手上的食材,古美门拿了几盒蛋糕,开始沿着街道散步。 没有人的地方风景果然不一样,没有熙熙攘攘的人群扰乱视线,能看到的东西自然也是不一样的。 古美门一路上都显得十分兴奋,尽管表面上一直在假装自己很淡定,但实际上却是能从他的动作看出那种不一样的兴奋。 古美门颇为怀疑的看了一眼羽生,垂下了肩,看上去像是相信了羽生。 秋田次郎蹙起眉,终于舍得用他珍贵的双眼看看一旁的黛和羽生。 尽管他并未言语,但眼中的嫌弃二字几乎要从眼眶里蹦出来。 这两个废物加起来都不抵先生您的十分之一呢。 毕竟是你手下的受害者,你肯定记忆犹新。 能够让我下地狱的大概也只有研介了吧。 不出羽生预料,古美门刚躺下不久就传来了均匀的呼吸声。 羽生松了口气,掐了掐尚在睡梦中的古美门的脸,得到一个略显焦躁的表情后才带着笑离去。 先生这一天肯定是累坏了吧……不但哭了一场还发了高烧,还因为以为这个世界只剩下他一个人而感到担惊受怕,还是让先生好好睡一觉吧。 那么,先生,晚安。 第二天来得顺其自然,并没有因为这个世界只剩下两个人而显得有什么不一样。 古美门出乎意料的起得很早,也许也是因为前一天睡得太久,而且也没有补充到什么很多的能量,古美门尽管起了床,但还是显得有一些萎靡不振。 然而因此羽生和古美门两人站在厨房里看着厨具面面相觑。 羽生冲进厨房的时候,锅里已经起火了。 外头已经是华灯初上。 受电脑控制的灯准时亮起,外头却空无一人,想想确实有些恐怖。 羽生脑海中闪过小时候听过的妖怪的故事,不知不觉中就有些惊慌。 先生会相信这些故事吗?啊……大概不会吧,先生也不相信有圣诞老人呢。 他站起身想要去厨房里找点什么可以饱肚的东西,却像是被什么东西拦着似的无法离开。 他低头,才发现自己的衣摆被尚在熟睡中的古美门本能的拽住,脸上还带着些焦灼和恐慌,直到羽生重新坐下他才满意的松开了手,羽生一站起来则又被古美门拽住了衣摆。 在羽生熬了作为晚饭的白粥坐到古美门床边的几分钟之后,古美门总算睁开了眼睛。 高烧之后的古美门看上去有些虚弱,甚至因为刚睡醒双目有些难以聚焦,此时正呆呆的望着一旁坐着的羽生,无意识的张开了嘴。 他忙不迭的跑下楼倒了一杯白开水端到古美门的嘴边,扶着古美门喂给他喝。 古美门在灌下三杯水后终于停下,问出了这么久以来的第一个问题。 先生也太可爱了吧。 羽生的手一歪,差点就把整碗粥泼了,被古美门嫌弃的撇了一眼。 就是小孩子本人嘛。 他见到羽生的时候愣住了,原本有些死灰的眼神在那一刻燃烧了起来。 他几乎是扑过来抓住羽生的衣袖的,像是在确认这个人确实存在。 羽生面向他蹲下来的时候古美门抽噎了一下,哇的一声哭了出来。 也许是因为这个世界只剩下他们两个人了吧——至少在他们两人眼里是这样的,一直埋藏在先生心底的恐慌或许才会在他面前发泄出来吧?就连他也是一样的呢,在见到先生的那一刻都差点抑制不住眼中的泪水。 先生刚从床上爬起来没有看到服部的时候会很疑惑吧?当他看到服部的衣服时会惊慌吗?当他离开事务所看到空无一人的街道会害怕吗?当先生回来看到站在台阶上的他又是什么心情呢? 先生一直都像个孩子啊。 如果这个世界只有先生一个人了该怎么办呢? 先生会做饭吗?会自己洗衣服吗?会自己照顾好自己吗?先生会不会很孤独?会不会因为晚上空寂无人而坐在窗边发呆?感冒了怎么办?先生这样的性格定不会乖乖的吃药的吧?那么,先生该怎么办呢? 服部没来应聘前,至少也有人明里暗里的关心他。 现在世上除了他们俩外空无一人,除了他,还有谁能够照顾像孩子一样的先生呢? 先生,先生…… 古美门终于哭累了,在羽生怀里睡着了。 羽生抱起古美门,把他放在床上,却在无意的触碰中感受到了他额间的温度,竟是滚烫的。 羽生忙不迭的冲下楼去了药店拿了一盒退烧贴,尽管知道没人但依旧放下了钱跑回事务所。 好在古美门高烧来得也快去得也快,羽生在古美门身旁守了一个下午后古美门的烧已经退得差不多了。 羽生静静的看着古美门的睡颜,心里居然升起了一股不合时宜的庆幸和期待。 或许在这个没有人的世界里,他才有机会和他的先生在一起吧? 他的脑海闪过这个念头,被他摇摇头抛弃了。 他苦笑一声,越发的觉得先生当初说的话一点也没错。 人都是丑陋的,他是人,所以不可能纯白无暇。 他也丑陋啊。 而且,先生果然像个小孩子呢。 眼睛里是黛看不懂的光。 你去跟那律师说让他去南极洲把自己脑袋塞到冰下冻冻自己的脑子好让它恢复保鲜期再来找我。 尽管不乐意,警察还是遵循那人的指令出了门。 古美门事务所安静得很,阳光洒在庭院的绿叶之上,透露着一股岁月静好的感觉。 羽生蹑手蹑脚的走进屋子时,屋子里安静得很,但太安静了,让羽生的心跳跳得更快了。 他扫视了一圈屋子,平时早应该在屋内活动的服部此时也不见了踪影。 羽生的心绷得更紧,他不安的望着楼上的房间,握紧了扶手。 他不知道古美门是否还和他一样仍然在这个世界。 羽生在日本时通常是被窗外嘈杂的乐声吵醒的,今天却一如反常的安静到了他自然清醒。 当他从床上揉揉眼睛起来的时候,才发觉这个时间安静得有点奇怪。 他好奇的推开窗,却发现往常人来人往的街道空无一人。 楼下的烧烤架上烧烤还冒着热气,地上还有几张纸币落在地上,就像整个街道的人全都凭空消失了一般。 羽生愣了一秒,突然想起什么似的推开门,急奔下楼。 路上不出预料的空无一人,纸币,钱包,书包,衣服……散落了一地。 羽生在奔跑过程中拨打的电话无人接听,拨打到最后也只剩下滴滴滴的忙音。 那个人……那个人会不会也…… 羽生慌张的否定着这个想法。 但随着道路的延长,这个猜想似乎已被隐隐证明是事实了。 他的电子相册还在兜里隐隐发烫,但他从未想过照片中那个让他心动的人会就此消失。 他的脚步愈发急切,心跳也随着目标的接近愈发的加快。 直到他推开古美门事务所的门。 空寂的事务所没有半点声音,黛真知子的书还端端正正的摆在桌子上,人却不见了踪影。 羽生拾起掉在地上的笔,轻轻的放置在书上。 花园里的叶子上还有水滴,灌溉所用的喷壶却落在几米之外,可以看出服部是浇完花后去厨房的路上消失不见的——他的衣服就在喷壶旁边。 如果忽略这些事务所是依旧如往日一般的,可如今羽生心知肚明,人却是不见了。 羽生觉得他现在大约是恐慌的,也许因为恐慌才让他显得表面上的平静。 而且梦哪有这么真实,这么有逻辑? 羽生闭上眼,睁开眼的时候已经不受控制的上了楼,站在古美门的房门面前。 他吞了口口水,在内心期盼着。 他想古美门或许就躺在卧室睡觉,他贸然走进去会惊扰他睡觉,被臭骂一顿,或许在睡梦中消失不见,只剩下衣服裤子还在尚有余温的被窝里……不过无论那种可能羽生也只能接受。 被骂尚可,至少他的古美门还在,古美门消失不见了让他难过,但衣服还在,或许有些像变态的收藏狂,但终究还是留下了一丝念想。 他推开门。 房间里不出意料的没有人。 羽生垂下眼,默默的盯着没有任何起伏的被子。 他感觉他全身的力气就在此刻消散了,四肢有些发软。 尽管结果在预料之中,但终不合心意,也默默的盼着奇迹降临。 但没有奇迹。 羽生不抱希望的掀开被子,却不可置信的睁大了眼——古美门的衣服并不在被窝里。 他的心突然通了电,跳得飞快,他握紧了手中的被子,猛的站起来。 羽生睁大了眼,带着期待和逃避的挪到了房门口。 他站在楼梯上,望着楼下的那个人。 秋田组在的地方并不偏僻,甚至离事务所有点近,所以古美门和黛不费吹灰之力就找了他们所在的地方。 由于秋田本吉出事,原本热闹的的地方有些安静,隐隐的透露着一种人去楼空的感觉。 古美门按响门铃,里面的人却是过了好久才开了门,来者都是一副凶神恶煞的模样。 黛有些畏缩的点了点头,古美门却是照旧的昂首挺胸走得飞快,丝毫没有因为对方的态度而折服。 黛一边在心里感到默默的佩服,一边加快了脚步,生怕慢一点就被古美门甩下,得一个人面对这一群凶神恶煞的人。 当古美门见到秋田本吉的时候,秋田本吉正安然的端着茶杯望向窗外,见古美门来了也只是微微的点了点头,意示他们坐下,却并没有搭理两人。 古美门对着态度极其不爽,但委托人优先,更何况秋田本吉也不是省油的灯,古美门只好忍下火,端坐在秋田本吉的面前。 黛一边被古美门拽着走,一边不断的向旁人道歉,直到进了事务所古美门才松开手,整个人却仍在不断的喘气。 不知道羽生从哪里骗来的手铐,古美门动动手的时候听到了手铐哗啦啦作响的声音。 好在羽生在拷他的时候还记得垫一层海绵,就算是挣扎也不会伤着哪里。 古美门顿了一下,便毫不顾忌的开始挣扎。 所以这里只有我们两个人哦,先生。 先生可以不用害怕的呢。 他隐藏在角落的阴影之下,看着斑斓的光从他眼前消失不见,恍如隔世一般。 他伸出手,光从他的指尖滑落,丝毫无法进入那狭隘的角落。 他想要逃走,骨髓却被无形的锁链栓住,无力的靠在失去光明垂怜的牢笼。 他抬起头,形形色色的人从他的眼前路过,消失不见,或是目中无人的匆匆走过,或是漠然的投出看似怜悯的目光,然后头也不回的消失在眼前的光明之中。 罢了罢了,连恶鬼都能安然的两只脚站在地上,用人皮掩饰从腐朽内在中散发的恶臭,对光明又需要抱有怎样的期待? 光明早已失去,留在这世界的只有望不到尽头的苦楚黑暗。 一束光在他眼前炸开,徘徊已久的光猛地涌入这狭隘的角落,刺入骨髓的锁链咔哒一声碎裂,无形的屏障裂成了粉末融化在无处不在的光。 他茫然的伸出手,光从指尖再次滑落,一如那个消失在尽头的人影。 他看不清那人的脸,却记住那人的名字。 那个既是罪人,也是他的救赎的人。 古美门,研介。 总感觉这次的案子会发生什么呢…… 黛担忧的叹了口气,跟上了前面走得飞快的古美门。 通讯系统提示他这条消息来自空间站的羽生准尉。 不用AI提醒他也知道,除了他的小男友以外没人会用这种鬼比喻,也没人会给高级工程师古美门研介发这种消息。 他很想嘲笑这个在联合政府治下长大的小朋友,名著也没少读,怎么能写出这么搞笑的句子。 然后在敲下最后一段代码时他想起来了,羽生晴树进地下城的时候大概还没见过几年东京的夜景。 总之他有意压低了嗓音,听上去很傻。 这个人为什么不好好抬杠,没事干装什么深情?古美门思考了半秒,还是拒绝了来自空间站的通话申请。 服部正驾驶着运输车往东京方向行驶,加贺和黛还在打闹,别府坐在副驾驶上端着武器不知在想什么。 车窗外是看不到边的冰原。 (二) 通话申请被拒绝了。 羽生打完卡以后又尝试连接,古美门还是没同意。 他们几天前刚刚吵过架。 从认识到确立关系,再到后来远距离恋爱,争吵一直是他们日常生活的一部分。 古美门实在太能说了,咄咄逼人,让他想起老电影里的邪恶律师。 可惜现在没有那些了,所有与生产无关的东西都不属于流浪者。 当整个星球开始逃亡时,人们只能关心生存。 他们有过灿烂的文明,横跨数万年,现在都藏在这个空间站里,为接下来的两千五百年留下备份。 羽生想起了前几天他们争吵的内容。 和他相反,古美门对宇宙没什么兴趣,他是流浪地球计划的绝对拥护者,在逃命这个问题上坚决与地球和几十亿人站在一起。 但他没阻止自己上太空。 虽然他一直嘲笑羽生不务正业,但当年轻人真的被选中上天的时候,他什么也没说。 也许是因为在他们相识之初羽生就是预备航天员了,所以古美门早就接受这样的安排,在他出发之前甚至还送了他一盒蜂蜜抹茶味的蚯蚓干。 他可能永远也琢磨不透古美门,不过明天他还会接着联系他。 地球出事了,其他人怎么样,地下城足够坚固吗,去抢修的路上安全吗? 他有千万个问题要担心,没空看窗外,自然就没看到木星。 (三) 服部把车又开回了大阪。 在回东京的路上他们遇到了地震,被强制要求加入救援任务。 他们车上多了三个人,技术人员三木和他的助手泽地、井手,都是古美门的老熟人同时也是老敌人。 任务是运输火石去重新启动大阪发动机。 年轻人们还没明白这个任务的困难程度,古美门也没试着给他们解释木星出问题会带来的一系列后果。 正如古美门所料,等到坠落的救援机砸翻车拦住去路,他们自然就懂了。 那能怎么办呢?火石没事,人还没死光,换辆车接着走吧。 他们把井手留在了原处。 难为三木居然还记得他的助手叫井手,小伙子跟了他那么多年,被他安的名字大概有几十个。 一切都很快,昨天他们还在展望未来两千五百年的宏达计划,十五分钟前他们还在斗嘴,现在他们就要面对生死别离。 加贺和黛拖着火石,其余人跟在后面,好在大阪不是很远,最后只要保证古美门和三木到那里安装就行。 不过老天还是眷顾他们的,在人员再有损耗之前他们遇到了另一只救援队伍。 饱和式救援。 古美门讨厌这个词,但这听起来很有效率。 闲着没事干说什么实话,败坏士气。 确实没什么用,人工智能已经算出结果,他作为高级工程师从一开始就收到了通知。 他不做无用之功,但更不想被失去希望的愚民提前打死。 何况他身边还跟着两个兴高采烈的傻瓜,跃跃欲试要拯救世界。 (四) 羽生醒了,被他的德国室友弄醒的。 同屋另一个意大利人正在摸索什么,见他起来激动地叫他帮忙。 他早该想到的,古美门肯定在他之前就明白这件事。 他们既是人类文明的备份,又是B计划。 这算什么?他们只会成为一座死掉的纪念馆,飘在宇宙中,这种延续不过是自欺欺人罢了。 他迅速行动起来,加入了三人组成的反叛军团,这是他第一次违反规定。 他想在快一点,起码比地球快一点。 这不是羽生第一次执行出仓任务,但大概是最慌张的一次。 那个蓝色星球已经在他们身后,离得好像很近。 不过他们到底还是晚了一步。 (五) 车又停了。 在去往首尔的路上他们收到消息说首尔地下城已经毁了,随后他们又转往符拉迪沃斯托克,没到一半就收到消息说那边启动成功。 于是他们停在补给站稍作休息,打算一会再考虑接下来的路。 古美门觉得她心里大概有数,只是还不死心而已。 没错,发动机的动力不够,但是加上空间站是足够的。 研究团队的七个人要求就空间站和流浪地球计划的优先程度进行投票,那时候他们还没被告知火种计划,所以这只是内部讨论。 三比三,最后卡在他这里了。 支持保留空间站的人大概当时是绝望的,毕竟古美门之前一向立场鲜明地表示地球才是唯一考虑。 可古美门迟疑了。 他嘲笑过人类所谓的传承,认为空间站不过是个活棺材,装的是人类的傲慢、懦弱和自以为是。 他怕死,可到了族群都面临毁灭的时候,他反倒不在意了。 但他又不忍看着他年轻的伴侣真的毁灭。 哪怕年轻人注定要独自奔赴这场不会回头的旅途,目的地是人类想象力之外的孤独,他也不愿看着他年轻又不知死活的爱人真的在自己之前离世。 四比三。 他们没有向联合政府上传这个计划,当然就算上传了估计也不可能通过。 古美门下车了。 他很想摘下头盔真的呼吸两口空气,但他并不想找死。 黛跟着他。 他的学生还有很多没学到的,要是她不那么聒噪烦人的话也许能多点长进,不过无所谓了。 但他只是倚在车门上,不发一言。 古美门抬起头,盯着天空,那片混沌的色彩在他的头盔上投下阴影。 他无数次低头俯视脚下的土地,但极少抬头去看天。 他不喜欢灰暗的色彩,但现下他突然明白了,他只是不想那么快就向那股高高在上的自然力量妥协、承认自己的弱小。 羽生晴树跟他说话的时候就会很识趣地弯下腰。 别府开始找导航,服部启动了车辆。 好像没给他们什么选择。 好在下一刻Moss的指令传了过来,替他们做了决断。 没想到最后他们还是遵循了人工智能的指令,往逃生舱撤退。 他不知道是谁决意牺牲,他由衷敬佩这位抢先一步的英雄。 其实就算他们要一起成为牺牲品也不要紧,这个英雄做出了他也想做的选择。 他依言看向窗外。 这是一条很长的路,他会睡很久,然后再睁眼的时候不知道会在哪里,不知道会不会见到他想见的人。 会回来吧,刚刚收到指令说要注意避让,到时候应该还要去接他们。 他们还有很长的路要走。 羽古 羽生被一阵诡异的音调吵醒,然后揉着满头散乱的自然卷眯着眼睛从楼上下来的时候服部已经端着羊羹偷偷出门了,只留下一个不知为何莫名兴奋的古美门沐浴在阳光下,肆无忌惮的制造着会让人产生心理阴影的噪音。 然而手指刚刚碰到扣子,就被人结结实实的踩了一脚。 羽生端来茶壶和两杯茶,一杯放到长桌对面,一杯放到自己身近的桌面上。 古美门十指交叉,眉眼弯弯,狡黠的目光来回在羽生和他手中的茶扫动着,待对方取来糖罐和调羹后,他放下了保持许久的姿势,往茶杯里加了几匙糖,均匀地搅拌起来,氤氲的热气裹挟着香醇扑面而来,古美门一手捏着碟子,一手拿起杯子喝了一口。 曾经的画面在脑海里放映,羽生眼里恢复了平静,他看着空无一人的客厅,仿佛又看见服部叔在餐桌上切牛排把菜肴摆件,黛在桌子另一端埋头于成堆的资料与文件做着笔记,自己则经常在一旁给予参考建议,而先生总是最闲适的一个,总爱把脚搁在脚凳上、躺在软皮转椅上边抽着雪茄边阅读外文书籍…… 楼梯传来脚步声,古美门从楼上下来,一把抓起椅背上的西装外套套上并扯了扯肩线部位,扣好纽扣。 他反感这画风熟悉的暗自释放男子力的伪绅士风度,同时却对心中细微的疑惑感到不得而解。 L餐馆地处繁华的市中心地带,而且是在市中心的另一端。 经历了近一个小时的塞车车程,古美门挺了挺坐得僵硬的腰背打开车门,背着手打量起眼前的餐馆来。 餐厅里采用暗光色调,略昏暗的光线却能营造出别样的轻奢情调来,餐区是卡座式座位,排列紧凑但座位却足够宽阔舒适,黑色的大理石地面与落地玻璃窗的组合使眼见的店面又扩大了几倍,窗外的东京塔已亮灯,亮眼橘红色的建筑使周围的办公大厦在对比之下也显得低矮,水晶般的绚丽色彩仿佛是为了送别那越渐远去的层云与晚霞。 二人选坐了靠窗的一个卡位。 古美门的手毫无意义地重复着切牛扒的动作,目光仍追随着那远去的倩影。 有很多想要倾诉的话,还有很多想要表达心意的话,但这些心情大概只有在吻上那片薄薄的倔强的唇时才能得以缓解吧。 在场面变得难堪之前,羽生匆匆结账,忙拉起古美门离开了餐馆。 把醉了大半的人安置好在副驾驶位置,羽生回到车上,扣好安全带。 所幸他记得先生的住宅地址,路线也适时地浮现在脑中。 夜半时分,附近街道已没有多少行人,经过第一个刚好遇上红灯的红绿灯口,路灯投落下昏黄的灯光。 车内传来窸窸窣窣的声音,古美门扭了扭身子,似乎颇为不满意地把身子转向了窗边,用手撑着头。 先生还真是没有了服部叔的照顾就不行了呢,如小孩子般的先生。 把车停好,拉过古美门一只手搭在自己肩上,羽生连扶带搂地把人带进屋里。 然而思考了两秒,羽生还是行动了起来。 他脱去律师脚上的一双皮鞋,替他解开西装外套和领带,又放了热水把毛巾浸湿,拧干后给床上的躺尸认认真真地擦起脸来。 隔着温热的毛巾,羽生的手指依次经过古美门的额,鼻,两颊,嘴巴,颈窝……羽生笑了笑,把毛巾拿去浸洗。 临下楼时,羽生朝卧室望了望,还是再次走了过去,他走到床边,在古美门身旁轻轻坐下。 已经完全进入睡眠状态的先生此刻无比平静,平稳的呼吸带动睫毛不时细微地颤动,这与往日里那张颐指气使、气急败坏地驳倒别人的脸孔不同,甚至说是还要更可爱一些。 有那么一个瞬间,羽生产生了想在这里一直看着先生的念头,如果这不会打扰到先生的话,什么都不必做,就这么静静注视着,仅仅是这样也已经是难得的幸福。 果然还是会问自己如果当初没有离开先生的事务所,那现在是不是还能站在先生身旁、每日都能与先生一起并肩作战?就当个小小的见习律师就好,不必为了认为只要打败了先生就能得到垂青与同样的仰慕的稚嫩想法而与先生对立,想来那日说与先生是一枚硬币的两个相反面时,自己其实并没有真正明白个中的含义吧?这种认知的偏差,从一开始就注定了先生是赢家,自己是输家的结果吧?原来终究只是撕开了残忍的真相、自己都不愿意承认的真相。 兜兜转转,还是回到日本来了,还是重归律师的行业,还是忍不住试图回到先生身边来。 只是,这次又能怎样呢?这么单方面地思慕着一个人,也难怪会被先生说是『丑陋』,丑陋的爱恋,丑陋的自己。 接下来也唯有拥紧对先生的这份心情,去探索迷茫与不安吧。 羽生把床沿古美门的手塞回被子里去,掖好被子,关了灯,掩上门走下楼去。 TBC—————————————————————————————————— 没错,《黎明尚远》没有坑。 虽然连我自己都忘记原创配角的名字不得不翻前文,但是它还是(在血月锲而不舍的催促下)没有坑。 从最初开始构思《黎明》到今天已经有三年了,这一章跟我最初的构想完全不一样。 期间我自己的生活发生了很多事,有时候我在想,我们的生命到底是不停在失去还是不停在得到。 到今天为止我的结论是,我获得的多于我失去的,感谢生活对我手下留情,感谢所有朋友们。 无论我们是在哪个坑相识、无论我们现在在哪个坑里,我相信总有一天我们会再栽进同一个坑的。 希望大家都能够平平安安万事如意。 《黎明尚远》绝对是完完全全的HE。 这是一篇很浅薄的文章,我对它唯一的期待就是让我自己开心,希望也能让别人小小的开心一下。 虽然它OOC,虽然我坑,但它肯定是糖。 ----------------------------------------------------- 羽生晴树此时恐怕不大体面,这并不怪他,连续低烧四天再加上林林总总的小症状,任谁都难免憔悴。 他本人对生病这件事十分坦然,但如果能由他选择的话,他还是更希望自己能跳过脸色枯槁咳个不停的过程,直接进入最后阶段。 古美门推门进来的时候他正靠在床头输液,盯着没什么好看的天花板回忆法条。 不请自来的男人一言不发走向他床边时,他正好回忆到欺诈罪相关。 墙上的挂钟显示现在离五点很近,换言之即为离死期不远。 他感觉胸腔里的器官正往下沉,慌乱导致他过快地消耗了上一次吸气时获得的氧气,与此同时心跳血压脉搏正以不正常的方式飙高。 不同于母亲即将来访或者有可能会英年早逝这些事带来的焦虑,这种慌乱从来只与古美门有关。 他一直很怕对方递来这种眼神,既像是审视又像是拷问,完全猜不透对方到底在想什么。 这个档口他只能试图保持呼吸,并在这个不恰当的时候突然搞清楚了一件事,即自始至终他怕的都是让人失望。 非常遗憾,他即将让对方大失所望。 长时间的沉默本身就能说明问题。 古美门深深吸了口气,移开了目光,几不可见地点了点头。 当他提出这个问题的时候显然早已有了判断,并不期待从羽生这里获得答案,且无与他分享感受的打算。 分针移动,时针补位。 鞋跟踏在地板上的脆响打断了他。 古美门不知道正常的亲子互动是怎样的,但明显羽生家的家庭教育不是很成功。 他看见素来沉稳的人在听到这响动的瞬间就露出肉眼可见的破绽,羽生晴树的表情中混杂着惊慌与痛苦,在脚步声停下之前青年深深吸了一口气,努力管理了一下自己的情绪。 屋外的人敲了一下门,但连礼貌性的等待都没有就直接开门了。 古美门转过身去,他不用问就知道那是谁。 女人保养的很好,看上去也就三十出头。 她梳着盘发,眼下有化妆品遮掩过的痕迹,玫瑰香水也没办法冲淡她一身肃杀气息。 羽生继承了她的五官,尤其是眼睛。 两个人的眼睛是如此相似,若是挡住其他部分单凭眼睛认人的话,估计大多数人都分辨不出来。 我是羽生的母亲,犬子承蒙您照顾了。 羽生夫人自进门以来第一次去看床上的儿子,她叹了口气,绕过古美门坐到床边上,摸了一下羽生的额头。 你该多留意自己的身体,别让祖父为你操心。 我还没告诉你爸,怕他受不了,现在英国那边全靠他撑着,羽生家不能再倒下一个人了。 这件事不是应该怪癌细胞吗,那种责备的语气算什么啊?那是你儿子不是吗,我都忍住了没骂他,你不能收敛一下你的事业心有点人文关怀精神吗?全日本像他这样不抽烟不喝酒热爱运动饮食健康得像是七十岁老头的年轻人能有几个?他无非就是——想到这里古美门心里咯噔一声——心思太多又运气不太好而已。 他依旧平心静气地笑着,躲闪过母亲的目光。 他想起了一些不太愉快的记忆,记忆中母亲质问的对象并非自己,却又是自己。 他想母亲还是在乎他的,他父亲当年遭遇车祸连夜紧急手术的时候,母亲在手术室外都还能从容处理公司的事,如今她为自己抛下这些千里迢迢赶回来了。 她才进门时手凉得让他瑟缩了一下,刚刚她一直在搓手,现在终于有了点温度。 他张开嘴,今天第一次认真地看着她的眼睛,可她却转头对向古美门。 羽生没从其中听出任何商量的意思,而古美门缓缓点了点头,接受了这个要求。 他几乎想恳求古美门留下,别让他一个人在这里。 可同时他又期待古美门赶紧离开,逃离这是非之地,因为接下来这间病房恐怕会变成战场。 他看向古美门,发现古美门也在看着他。 这个时候应该道谢然后说一句回头联系,这才是正常的客户与律师该做的。 但他们不是,他正看着的这个男人是他的爱人,而且起码在此刻这份感情还是双向的。 羽生感觉到前所未有的轻松。 古美门斩断他的最后一丝犹豫,他再也无法掩藏,就像他一直期待的那样。 他对上了母亲的目光,这次是母亲在躲避他。 他的母亲很少迟疑,可现在她动摇了。 他们一家都擅长表演和转移话题,假装强势以控制话语权,而他的母亲尤其擅长此道。 您一直说我自私,我希望这是最后一次。 我爱的人都在,我没什么遗憾了。 他太清楚父母对待这些事的态度了,就算母亲现在甩开他的手破口大骂他也能理解。 他已经承受了很多善意,多到他无以回报,他能做的就是无论何时都竭尽全力好好呼吸。 然而他的手被攥得更紧了,他很想喊疼,但他发现他说不出话来。 母亲伏在他腿上,她的泪水打湿了层层布料,好像全世界的雨都落在这间屋子里。 在这份巨大的痛苦面前,他什么也说不出来。 羽生也曾在她怀里为些不大重要的事这样哭过,那真的是很多年前了,她唯一的儿子在某天夜里突然思考起死亡这个问题,为他们未来注定的别离哭得死去活来。 那时她觉得很可笑,明明是那么远的事,为什么他要担心呢?可她还是把他抱在怀里,告诉他别担心,她会一直照看着他,等天亮了一切就会好起来。 如今她终于理解了,别离或许很远,但只要一想到那件事最终无法避免,以后的日子就变成了一个不断失去的过程。 她本以为这一生很长,到头来却发现很短。 她无法承受这样的失去,比这更可怕的是,她突然发现或许她早已失去她的孩子了。 她很用力地握紧他的手,希望她十几年前就这样做了。 一切都会变好,天亮以后一切都会变好。 喜欢的文章 关注的博客 发私信 取消关注 打开新页 hisname 该抢先看文章已解锁免费看 关注-转载自hername关注来源关注(仅博客成员可见) - 推荐者 hername - LOFTER推荐 屏蔽过滤2. post. post. 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