ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは、俗に「塩素消毒」と呼んでいる、公衆浴場やプールの消毒に使われる消毒薬と同等のものです。 水溶液にすると得られる次亜塩素酸水は、使用濃度では一般にpH6前後の弱酸性で、適切な濃度で使用すれば人体へのダメージは小さく、肌への負担や刺激も少ないと思われます。 私もこのシーズンは手洗い後の消毒や外出後のコート、入手困難なマスクの再利用のための消毒、トイレの消毒などに常用しています。 おっしゃるようにキッチンブリーチなどの家庭用塩素系漂白剤として知られている次亜塩素酸ナトリウムはそれとは似て非なるもので、液性がやや強いアルカリ性で、使用濃度では皮膚や粘膜へのダメージが大きいため人体への直接の使用はNGです。 一方で、家庭用の漂白剤として市販されているものには界面活性剤が含まれているものが多く、洗浄作用が高いのでつけ置き消毒にはこちらが有効です。 ただし、注意しないといけないことがいくつかあります。 調製後の次亜塩素酸水中の塩素はあまり安定しないので、時間がたつと分解して有効塩素濃度が低下し、十分な効力を発揮しなくなる可能性がありますので、保管は遮光性とバリア性の高い密閉ボトルを使用し、長くても1週間以内には使い切るか、廃棄して調製し直すのがよいと思います。 また、タンパク質などの有機物の存在下ではすぐに分解してしまうので、使用前には汚れを充分に落とすことが効果的に消毒するためのコツになります。 有機物の多い汚れには、つけ置きができるものであればアルカリ性の次亜塩素酸ナトリウムの方がお薦めです。 もう一つは金属の腐食性が高いことです。 次亜塩素酸水は強い酸化力により殺菌やウイルスを不活化させると考えられますが、同時に金属なども酸化され、腐食を早めるリスクがあります。 噴霧して使用する場合は、なるべく電子機器やアクセサリーなどの貴金属は遠ざけた方がよいかと思います。 また、超音波式の加湿器などでの使用も、振動板が耐腐食性のものでなければ故障の恐れがあるので、次亜塩素酸水に対応したものを使用された方がよいかと思います。 最後に使用濃度です。 次亜塩素酸水はごく低濃度でも消毒効果が高いので、使用濃度は人体への使用では50〜100ppm、トイレやドアノブなどの環境消毒には200ppm程度ににとどめるのがよいかと思います。 この濃度を超えると毒性(腐食性)が強くなり、皮膚や粘膜への刺激が高くなって危険です。 実験データでは、50ppmでも新型コロナウイルスの近縁のネココロナウイルスや、この時期厄介なノロウイルス近縁のネコカリシウイルスを比較的短時間で不活化させることが証明されていますから、データはないものの原理的には新型コロナウイルスにも有効と考えられます。 ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムは使用量も非常に少なくてすみますし、安価で入手できて経済的で助かりますよね。 上手に利用なさって、健康キープのお役に立てば幸いです。
次のゆーすけ|片付け部編集長 片付けが好きで、妻を巻き込んで毎週断捨離を行っています。 仕事でも遺品整理、ゴミ屋敷、生前整理、不用品回収、特殊清掃の現場に行き、プロの技を学んでいます。 片付けをしたい方にとって有益な情報をお伝えいきたいと思っています。 次亜塩素酸ナトリウムをコロナ感染対策に使用した方がよいという話は、厚生労働省が発表する「新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ)」にて取り上げられています。 次亜塩素酸ナトリウムをコロナの感染対策として使用する場合には、薄めて(希釈して)使用する必要があります。 次亜塩素酸ナトリウム自体は殺菌効果があるものですが、使い方を間違えると人体に悪影響がある場合があるので気を付けて使用しましょう。 今回は、次亜塩素酸ナトリウムをコロナ対策に使う方法について解説していきます。 オコマリは、ハウスクリーニングを始めや、、やといった生活のお困り事を解決するサービスを提供しています。 ハウスクリーニングに関して専門知識のあるスタッフが親身になって無料で相談に乗っておりますので、0120-916-397までご相談いただければと思います。 ご相談内容は秘密厳守いたしますので、安心してご連絡ください。 次亜塩素酸ナトリウムのコロナ感染対策への使い方 次亜塩素酸ナトリウムをコロナ感染対策に使用する際には、次亜塩素酸ナトリウムを希釈して(薄めて)使用することを推奨しています。 冒頭でお伝えした、厚生労働省が発表する「新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ)」では、下記のように書かれています。 取っ手、ドアノブなどの共用する部分を消毒する タオルや食器、箸、スプーン等などを共用しないことも大事です。 トイレやお風呂は、水拭きするか、家庭用の掃除用洗剤でもウイルス量を減らすことができます。 洗濯や食後の食器洗いを別洗いしたりする必要はないです。 タオル、衣類、食器、箸・スプーンなどは、通常の洗濯や洗浄を行います。 感染者のものを分けて洗う必要はありません。 ただし、洗浄前のものを共用しないでください。 特にタオルは、トイレ、洗面所、キッチンなどで共用しないようお互いに確認したいものです。 感染者が別の部屋で生活していても、トイレ、洗面所、浴室などを共用すると思います。 ウイルスは物についてもしばらく生存しているため、ドアの取っ手やノブ、ベッド柵ウイルスがついている可能性はあります。 05%の次亜塩素酸ナトリウム(薄めた漂白剤)で拭いた後、水拭きするか、アルコールで拭きましょう。 トイレや洗面所の清掃をこまめに行いましょう。 清掃は、市販の家庭用洗剤を使用し、すすいだ後に、0. 1%の次亜塩素酸ナトリウムを含む家庭用消毒剤を使用します。 05%の次亜塩素酸ナトリウム」を作るには、水3リットルに25ml キャップ約1杯 のキッチンハイターを入れれば作ることが出来ます。 また、清掃で提唱されている「0. 1%の次亜塩素酸ナトリウム」を作る場合には、水3リットルに50ml キャップ約2杯 のキッチンハイターを入れれば良いことになります。 下記には他の希釈濃度での作り方を表にまとめておきますので、作りたい希釈濃度を確認してみてください。 花王株式会社のホームページ(『花王の塩素系漂白剤で、次亜塩素酸ナトリウム0. 05%、0. 1%の液は作れるの?』)によれば、次亜塩素酸ナトリウムは、常温で保管されていてもゆっくり分解が進み、濃度が低下してくるそうです。 もし直射日光のあたる場所や高温での保管であれば、さらに分解が進むということです。 したがって、 購入から(生産から)時間が経てば経つほど、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が薄くなってくるということなのです。 4杯分(10ml) 水1リットルにキャップ約0. 8杯分(20ml) 購入から12か月以内の場合 水3リットルにキャップ約0. 7杯分(18ml) 水1リットルにキャップ約0. 6杯分(15ml) 水1リットルにキャップ約1. 2杯分(30ml) 購入から36か月以内の場合 水3リットルにキャップ約1. 2杯分(30ml) 水1リットルにキャップ約1杯分(25ml) 水1リットルにキャップ約2杯分(50ml) 次亜塩素酸ナトリウムを使ったコロナ感染対策は、厚生労働省以外にも東京都目黒区からも発表されています。 それぞれの用途に応じた希釈方法が異なります。 ここでは、「嘔吐物・糞便の処理」「ドアノブや便座の消毒」「新型コロナウイルス対策」の3つの用途からの希釈濃度を表にまとめてみました。 用途 次亜塩素酸ナトリウムの希釈濃度 嘔吐物や糞便の処理 約0. 下記には次亜塩素酸ナトリウムを使用する際の注意点をリストでまとめてみました。 扱いを間違えると人体に悪影響がありますので気を付けましょう。 使用する際には十分に換気をしましょう• 酸と混ぜると有毒ガスが発生するため気を付けましょう• 商品によって(先ほどはキッチンハイターでしたが)塩素濃度が異なるので表示をチェックしましょう• 漂白効果があるので、使用するものには気を付けましょう• 手や指、うがいなどには絶対に使用しないでください• 汚れが残ったまま使用すると効果が弱まるので、使用する前に汚れは落としてから使用しましょう 次亜塩素酸ナトリウムの希釈液を保管する際の注意点 次亜塩素酸ナトリウムの希釈液を作ったら、出来るだけ早く使い切るようにしましょう。 1%の希釈液の場合、使用期限は1週間ほどだと言われていますが、使い切りがオススメです。 希釈液は時間が経つと効果が減っていくので注意が必要です。 下記には、次亜塩素酸ナトリウムの希釈液を保管する際の注意点をまとめてみました。 子どもが誤って使って怪我をする事故が発生しているので、子どもの手が届かないところで保管しましょう• 希釈液は時間が経過すると効果が減っていくので、作ったらすぐに使い切るようにしましょう• 次亜塩素酸ナトリウムの原液、希釈液ともに、アルミホイルなどで包んで光を遮り、直射日光が当たらない場所で保管するようにしましょう 次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水の違いとは? 次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水は、名前こそ似ていますが全く異なるもので、使用方法も違いますので注意が必要です。 次亜塩素酸ナトリウムは今まで説明してきたように、物を拭く場合には使用できますが手や指を拭くためには使用できません。 また空気中に散布することも推奨されていません。 キッチンハイターを手や指を拭くために使用しない・できないことをイメージすると納得がいきやすいかと思います。 一方の次亜塩素酸水とは、食塩水や塩酸を電気分解して作られるもので、野菜や調理器具の消毒に使われたり、スプレーとして散布して使用することができます。 下記は次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水の特徴をまとめたものです。 次亜塩素酸ナトリウムは扱いを間違えると人体に悪影響があるので注意が必要ですが、コロナ対策としての効果はあると言えるので定期的に行った方が良いでしょう。 もし自分で次亜塩素酸ナトリウムを使用したハウスクリーニングは難しいということであれば、ハウスクリーニング業者に依頼して行ってもらうのもオススメです。 コロナで家にいる機会が増えたと言っても、やらなければならないことは沢山あるかと思いますので、無理をするくらいなら業者に依頼しましょう。 ハウスクリーニングの料金相場 ハウスクリーニングの料金相場は、1部屋15,000~30,000円程度になっています。 1部屋といっても1部屋丸ごとハウスクリーニングするのか、それともキッチンの水回りだけといった部分的なのかによって料金相場は変動してきます。 ハウスクリーニングを希望する場合には、必ずお見積りを取って正確な金額を算出してもらうようにしましょう。 ハウスクリーニング業者の選び方 ハウスクリーニング業者の中には悪徳業者が存在しています。 コロナに便乗してお金を儲けてやろうとする作業の質が低いハウスクリーニング業者が急増しています。 ハウスクリーニング業者を選ぶ際には、下記の点をチェックして少しでも怪しいと思うハウスクリーニング業者には依頼しない方が良いでしょう。 ハウスクリーニング業者選びのポイント ポイントの内容 お見積りの際に作業の手順や作業内容に関してしっかりと説明してくれるか? お見積りの際にしっかり説明をしてくれる業者は適切な知識を持っているため、適切な作業を行ってくれる可能性が高くなります お見積書を紙・データで渡してくれるか? お見積書を提出してくれない業者は当日に不当な追加料金を請求する可能性が高くなります お見積り時の態度や服装が適切だったか? お見積書時の対応が丁寧・親切かどうかで作業時の質がわかります。 適切であればあるほど、作業の質が高くなる傾向にあります 親身になって相談に乗ってもらえるか? 依頼者のニーズを聞こうという姿勢は、作業時の丁寧さに繋がります せっかくお金を払って作業してもらうのであれば、納得・安心できるハウスクリーニング業者に依頼したいですよね。 「次亜塩素酸ナトリウムがコロナに効く?厚生労働省も推奨する使い方とは」まとめ 次亜塩素酸ナトリウムのコロナへの効果や次亜塩素酸ナトリウムの使い方についてお伝えしてきました。 コロナは今後も拡大していく可能性が大いにあり、コロナに感染しないような予防策が必要になっています。 まずは自分自身のコロナに対する知識を身につけて、どうすればコロナから身を守れるのか?を学んでいくようにしましょう。 次亜塩素酸ナトリウムを使ったハウスクリーニングは必要に応じて、ハウスクリーニング業者に依頼して行ってもらうようにしましょう。 記事を読んで、新型コロナウイルス関連の記事に興味のある方は下記の記事を参考にしてみてください。
次のは、消毒法のうち石鹸など界面活性剤と高濃度アルコールについてご紹介しました。 今回より、アルコール消毒に向かない水回りや、患者の吐瀉物(としゃぶつ、要するにゲロ)などの消毒に使われる 次亜塩素酸ナトリウムと、一般に次亜塩素酸水として販売されている 次亜塩素酸について、アルコールの代わりに使う人がSNSやブログなどネットでは目につきますのでその妥当性について論評します。 次亜塩素酸類は、体内に取り込むとたいへんに有害で命を落とすこともあります。 またクエン酸以上の強酸と混ぜると塩素ガスを発生し、家庭で命を落とす痛ましい事故が何度も発生しています。 これら次亜塩素酸類の性質と取り扱い上の注意については、過去記事(、をお読みください。 いつも書いていることですが 化学薬品は、我々人類に清潔で快適な生活を提供しますが、使い方を誤ると簡単に人を殺す両刃の剣です。 次亜塩素酸類として広汎に流通しているものは、次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸カルシウムです。 前者はとして、後者は さらし粉として一般に流通しています。 水道やプールの消毒には次亜塩素酸カルシウムが昔から使われます。 次亜塩素酸の殺菌能力は 次亜塩素酸イオンClO-や 次亜塩素酸HCIOが担っているとされます。 次亜塩素酸ナトリウムの場合、pH9 でほぼ完全電離していますので、溶液中に存在する有効塩素は、ClO-です。 次亜塩素酸ナトリウムはNaClOです。 この希釈液は 強アルカリ性です。 入手性と価格、使いやすさでは液体の次亜塩素酸ナトリウムが突出しており、ここでは次亜塩素酸ナトリウム(キッチンハイターおよびその類似品)を取りあげます。 筆者は、 次亜塩素酸ナトリウムが大好きで、水回りは何でもかんでもキッチンハイター(実際は格安の類似品)を薄めた液で消毒しています。 但し、強酸との接触は必ず回避しているようにしています。 「 混ぜるな危険」です。 トイレもお台所もお風呂も水回りはシュッシュで、カビは皆殺しです。 筆者が愛用するのは安い類似品ですが、次亜塩素酸ナトリウム濃度が5〜6%でおなじである限り効果は変わりませんし、2〜3%と濃度の低い製品でも希釈倍率を変えれば良いだけです。 値段は税込みでも600mミリリットルあたり税込み100円前後で、いつでも何処ででも入手できます。 塩素系殺菌剤の利用で重要なのは 有効塩素濃度です。 それではーコロナウィルス対策としてーどの程度の有効塩素濃度が必要なのでしょうか。 塩素系消毒剤の強さは、有効塩素濃度で示します。 疫病発生などの緊急事態ではこの有効塩素濃度が 2ppmに引き上げられることがあります。 WHO(世界保健機関)の勧告では、5ppm以下とされています。 この濃度はかなり高めですが、確実にコロナウィルスを破壊するにはこの程度の有効塩素濃度が必要という考えのようです。 また吐瀉物や便器の消毒には1,000ppm 0. これらの推奨値は、医療機関向けと全く変わりません。 05%の次亜塩素酸ナトリウム(薄めた漂白剤)で拭いた後、水拭きするか、アルコールで拭きましょう。 トイレや洗面所の清掃をこまめに行いましょう。 清掃は、市販の家庭用洗剤を使用し、すすいだ後に、0. 1%の次亜塩素酸ナトリウムを含む家庭用消毒剤を使用します。 そして、 衣服は脱色されてしまう恐れがあります。 またアルカリ性なので、 皮膚の弱い人は、ゴム手袋か使い捨て手袋の着用が必須です。 次亜塩素酸ナトリウム希釈液の具体的な作り方は、官公庁自治体のホームページで見ることができるのでそちらをご参照ください。 1%と500ppmの処方がコロナウィルス向け〉 覚えておくと良いのは、ハイターのピンク色のキャップは 25ミリリットル計量でき、ペットボトルのキャップは 5ミリリットル計量できることです。 従って、 500ppmの次亜塩素酸ナトリウム希釈液が欲しい場合は、ペットボトルのキャップ一杯のキッチンハイターを500ミリリットルペットボトル入りの水で薄めれば良いです。 水は 水道水で全く問題ありません。 家庭・一般業務利用では、精製水の利用は全く無意味ですし、 ミネラルウォーターの利用は好ましくありません。 【常用500ppm 0. より 日常利用は、500ppmでよいので、市販のキッチンハイター600ミリリットル入りから60リットルの消毒液が作れます。 従って 一月に2本(200円相当)もあれば十分です。 なお 次亜塩素酸ナトリウムは、 時間と共に分解して水と食塩になります。 このため 使用期限を守ってください。 次亜塩素酸ナトリウムは、高温と光で分解が進みます。 従って希釈液は、 冷暗所に保管してください。 冷蔵庫に入れる必要はありません。 遮光瓶が無い場合は、透明な瓶をアルミフォイルで包めば良いです。 アルカリ性の物質は、 ガラス瓶に入れないでください。 アルカリは、ガラスを溶かします。
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