「返信してください」は、メールや封書などの文書で相手に返信を求める場合に使用します。 「返信してください」の敬語表現ですが、「返信してください」は、敬語表現のひとつで丁寧語です。 丁寧語には、他に「ご返信ください」があります。 「返信してください」の尊敬語は、「返信してくださいますよう」「ご返信のほどよろしく」があります。 尊敬語は? 「返信してください」の尊敬語は、「返信してくださいますよう」「ご返信のほどよろしく」です。 通常は、「返信してくださいますよう」だけで使用されることはなく、「お願いします」や「お願い申し上げます」を後ろにつけて「返信してくださいますようお願いします」や「返信してくださいますようお願い申し上げます」という使い方になります。 丁寧語は? 「返信してください」の丁寧語は、そのまま「返信してください」や『ご』を先頭につけて「ご返信ください」になります。 「返信してください」の敬語での使い方は? 「返信してください」の敬語の種類は、尊敬語・謙譲語・丁寧語があります。 尊敬語だと「返信してくださいますよう」「ご返信のほどよろしく」謙譲語だと「返信させていただきます」「返信いたします」丁寧語だとそのまま「返信してください」または、「ご」を先頭につけて「ご返信ください」です。 尊敬語の場合、「返信してくださいますよう」「ご返信のほどよろしく」の後に「お願いします」や「お願い申し上げます」を後ろにつけて「返信してくださいますようお願いします」や「返信してくださいますようお願い申し上げます」という使い方になります。 使い方は? 「返信してください」は、メールや封書などで返信が必要な場合に使用します。 尊敬語だと「返信してくださいますよう」「ご返信のほどよろしく」謙譲語だと「返信させていただきます」「返信いたします」丁寧語だとそのまま「返信してください」または、「ご」を先頭につけて「ご返信ください」です。 尊敬語の場合、「返信してくださいますよう」「ご返信のほどよろしく」の後に「お願いします」や「お願い申し上げます」を後ろにつけて「返信してくださいますようお願いします」や「返信してくださいますようお願い申し上げます」という使い方になります。 封書の場合は、返信用封筒を同封して返信用封筒の宛名欄に自分の住所氏名を記入して敬称部分は、「行」または「宛」を名前の下に、受取人が「様」や「御中」に書き換えたときにきれいに並ぶように少しずらして書きます。 返信用切手を料金不足のないようにしっかりと貼ります。 メールでの使い方は? メールの場合も、返信の欲しい場合に使用します。 返信の欲しい日にちの期限がある場合は、期限も明記します。 尊敬語だと「返信してくださいますよう」「ご返信のほどよろしく」謙譲語だと「返信させていただきます」「返信いたします」丁寧語だとそのまま「返信してください」または、「ご」を先頭につけて「ご返信ください」です。 尊敬語の場合、「返信してくださいますよう」「ご返信のほどよろしく」の後に「お願いします」や「お願い申し上げます」を後ろにつけて「返信してくださいますようお願いします」や「返信してくださいますようお願い申し上げます」という使い方になります。 メールの開封メッセージは? メールで相手にメールが無事届いたことを確認する方法で「開封通知を要求するメッセージ」の機能がありますが、アウトルック以外のメールで受信した人には意味がなく、また受け取った人には、不快に感じる人もいてマナー違反だとする人もいるので使わないほうが無難です。 重要なメールで開封したかを確認する必要があってやむを得ず「開封通知メール」を使用する場合は、メールの最初に「開封通知メール」にした理由を説明します。 「返信してください」を敬語表現するときの例文は? 「返信してください」を敬語表現するときの例文を紹介します。 「返信してくださいますよう」は? 「返信してくださいますよう」は、「返信してください」の尊敬語ですが、「返信してくださいますよう」の後に「お願いします」や「お願い申し上げます」をつけて「返信してくださいますようお願いします」や「返信してくださいますようお願い申し上げます」の文章にして使用します。 ・大変お忙しいところ恐縮ですが返信してくださいますようお願い申し上げます。 ・ご多忙中のおり誠に恐れ入りますが2月26日までに返信いただくようお願いします。 「ご返信のほどよろしく」は? 「ご返信のほどよろしく」は、「返信してください」の尊敬語です。 「ご返信のほどよろしく」の後に「お願いします」や「お願い申し上げます」をつけて「ご返信のほどよろしくお願いします」や「ご返信のほどよろしくお願い申し上げます」の文章にして使用します。 「ご返信のほどよろしくお願いします」を略して「ご返信をお願いします」やさらに略して「ご返信お願いします」を使うこともあります。 ・大変お忙しいところ恐縮ですがご返信のほどよろしくお願い申し上げます。 ・ご多忙中のおり誠に恐れ入りますが2月26日までにご返信のほどよろしくお願いします。 「返信してください」は? 「返信してください」は、そのままで「返信してください」の丁寧語になります。 尊敬語を使わない場合に広く使用されます。 ・必要事項をお書きになったうえで当社まで返信してください。 ・事務の手続き上、来週いっぱいまでに返信してください。 「ご返信ください」 「ご返信ください」は、「返信してください」の丁寧語です。 「返信してください」に「ご」を頭につけてより丁寧な敬語になります。 「返信してください」と同じ文章で比較すると、「ご返信ください」丁寧さがわかりやすいです。 ・必要事項をお書きになったうえで当社までご返信ください。 ・事務の手続き上、来週いっぱいまでにご返信ください。 「返信してください」の別の敬語表現例は? 「返信してください」は、主に文書で使用されますが、口頭でお願いする場合には、「返答してください」や「返事してください」の敬語表現になります。 「返答してください」や「返事してください」の違いは、「返答してください」が形式的で固い感じにたいして「返事してください」は、ややフランクな場面でも使うことができます。 「返答してください」の敬語表現は、「よろしくご返答のほど、お願い申し上げます。 」「ご返答くださいますよう、お願い申し上げます。 」丁寧語では、そのまま「返答してください」や「ご返答お願いします」です。 「返事してください」の敬語表現例は、尊敬語では、「お返事をいただきたくお願い申し上げます」「お返事をお待ち申し上げております。 」丁寧語では、そのまま「返事してください」や「お返事してください」です。 早く返信してもらう工夫をしよう 返信を受け取った側にお願いする場合は、期限内にしっかり全員から返信してもらうのが一番重要です。 返信も期限ぎりぎりに集中すると、処理が大変になります。 できれば早めに返信してもらうと処理もスムーズになります。 早く返信してもらうには、まずは自分自身が、返信が必要な物に対してはいち早く返信することを日頃からこころがけることです。 日頃から、早く返信していれば、逆の立場になったときに相手も早く返信してくれます。 日頃から返信が遅いと、逆の立場になったときに相手も返信が遅くなります。 それから、返信が必要な理由を相手の共感が得られるように書くのも返信してもらいやすくなります。 「返信してください」の敬語を正しく使って相手の好感を得ることも重要です。 返信の来ない相手に催促するのは、お互いにいやな思いをします。 速やかに返信してもらうように工夫しましょう。
次のこの記事の目次• なぜこのような意味になるのか? そもそもの意味と敬語について順をおって解説していきます。 ご回答のほど〜意味は「回答してくれるよう」 「ご回答のほど〜」の意味は「回答してもらうよう〜」あるいは「回答してくれるよう〜」 「ご回答」のもととなる単語は「回答」であり、尊敬語なのか謙譲語なのかイマイチはっきりとしない「ご」をつかって敬語にしています。 「(自分が相手に)回答してもらうよう」と考えるのであれば 謙譲語の「ご」• 「(相手が自分に)回答してくれるよう」と考えるのであれば 尊敬語の「ご」 となります。 「ご回答の程」というように漢字を用いてもOKですし、「ご回答のほど」と平仮名にしてもOK。 ご回答のほど〜の「のほど」ってどんな意味? ここで「ご回答のほど」の「のほど」は限定を避ける言い方で、意味としては「〜してもらうよう」「〜してくれるよう」と考えることができます。 断定をさけて表現をやわらげるのに用いる語です。 たとえば、• ご査収のほどお願い申し上げます 意味「よく中身を確認して受け取るよう、お願い」• お取り計らいのほどお願い申し上げます 意味「物事をうまく進めてくれるよう、お願い」• ご検討のほどお願い申し上げます 意味「検討してくれるよう、お願い」• ご了承のほどお願い申し上げます 意味「了解してくれるよう、お願い」 などのようにして使います。 ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。 よろしくお願い致しますの意味は「お願いする」の丁寧な表現 「よろしくお願い致します」の意味は「よろしくお願いします」 もととなる単語は「願う」であり謙譲語「お〜いたす」に丁寧語「ます」を使って敬語にしています。 ここでつかう「よろしく」には深い意味はありません。 何かを頼んだりするときに添える語です。 「よろしく」は「宜しく」というように漢字を用いてもOK。 また「お願いいたします」は平仮名でも漢字でもOK。 文章のバランスを考えて読みやすいように使いましょう。 ご回答のほどよろしくお願い致します の意味は「回答してくれるよう、お願いします」• ご回答 = 回答すること• のほど = 「〜してもらうよう」あるいは「〜してくれるよう」の意味• すると「ご回答のほどよろしくお願い致します」の意味は… 「回答してくれるよう、お願いします」 「回答してもらうよう、お願いします」 のように解釈できます。 相手の行為にたいして使い、自分の行為には使わないことが基本。 自分の行為に使い、相手の行為には使わないことが基本(例外あり)。 じつは尊敬語と謙譲語にはどちらも「お・ご」の使い方があります。 謙譲語としての「お・ご」の使い方はたとえば、 「会議日程の ご連絡」 「忘年会開催の お知らせ」 「販売状況の ご報告」 「転勤の ご挨拶」 「貴社ご訪問の お願い」 こんな感じのフレーズがあります。 よくビジネスメールの件名で目にする表現ですね。 ところが例文は自分が「ご連絡・お知らせ・ご報告・ご挨拶」するため「お・ご」をつかうのはおかしいと感じるかたもいらっしゃることでしょう。 これは、 謙譲語「お・ご」の使い方を知らないためにくる勘違いです。 尊敬語の「お・ご」だと勘違いしているために間違い敬語と感じるのですが、実際にはどれも正しい敬語をつかっています。 ただし謙譲語にも「お・ご」を使い始めると文章が「お・ご」だらけになって読みにくくなります。 文章のバランスを考えて使い分けしましょう。 それでは次項より使い方についても見ておきましょう。 ご回答のほどよろしくお願い致します の使い方 つづいて「ご回答のほどよろしくお願い致します」の使い方について。 使い方はおもに「お願い・依頼のビジネスメール結び締め」です。 使い方「依頼・お願いビジネスメール結び締め」 「ご回答のほどよろしくお願い致します」の使い方 おもに問い合わせをしたり、何かをお願いするビジネスメール結び締めとして使います。 取引先など社外あてに限らず、上司や目上など社内あてのメールにも使えます。 たとえば、• 例文「ご回答のほどよろしくお願い致します」• 例文「ご回答のほど何卒よろしくお願い致します」 のようにして返事を催促すると丁寧です。 具体的にはたとえば、上司などに飲み会の出欠確認をするビジネスメールのとき。 -ビジネスメール例文- さて首記の件、日ごろの慰労をかねまして下記のとおり販売部内の懇親会を開催いたしたく存じます。 日時:10月1日18時~ 場所:未定 なお会場の手配等がございますので、大まかな人数を把握いたしたく、今週末までに出欠につきご連絡いただければ幸いです。 お忙しいところ大変お手数ではございますが、 ご回答のほどよろしくお願い致します。 みたいにメール結びとして使えます。 まぁ、ようするに「回答してね!よろしく」という意味なのです。 あるいはたとえば上司に飲み会の出欠確認をしたいときや、何かしらの返事を期待するビジネスメールにおいて、• 例文「ご多忙のところ大変恐れ入りますが、忘年会のご出欠につき12月1日までに ご回答のほどよろしくお願い致します」• 例文「誠に勝手を申し上げますが、12月1日までに ご回答のほどよろしくお願い致します」 などとしても丁寧ですね。 「ご回答のほどよろしくお願い申し上げます」としても丁寧 ところでビジネスシーンでは、 「ご回答のほどよろしくお願い致します」としても丁寧ではありますが… 「どうか」という意味の「何卒(なにとぞ)」をつかい、 「ご回答のほど 何卒よろしくお願い致します」 あるいは「お願い致します」とおなじ意味の「お願い申し上げます」をつかい、 「ご回答のほど 何卒よろしく お願い申し上げます」としても丁寧です。 頭の片隅にいれておきましょう。 前置きに気づかいのフレーズを! ビジネスメールの結び締めをより丁寧にするためのコツ。 「ご回答のほどよろしくお願い致します」の前置きに気づかいのフレーズを使うとより丁寧な印象のメールとなります。 たとえば以下のようなフレーズがあります。 恐縮=申し訳なく思うこと 「お忙しいところ恐縮ではございますがご回答〜」 「お忙しいところ大変恐縮ではございますがご回答〜」 「たびたび恐縮ではございますがご回答〜」• 恐れ入る=申し訳なく思う 「お忙しいところ恐れ入りますがご回答〜」 「お忙しいところ大変恐れ入りますがご回答〜」 「たびたび恐れ入りますがご回答〜」• お手数=お手間 「お忙しいところお手数お掛けしますがご回答〜」 「お忙しいところ大変お手数ではございますがご回答〜」• 勝手を申し上げる=自分勝手を言う 「誠に勝手を申し上げますがご回答〜」 「ご回答ください」でもOKだけど…もう少し丁寧に! 「ご回答ください」とする人も中にはいますが…私はオススメしません。 「〜してください」は「〜してくれ」の尊敬語「くださる」の命令形であるため敬語としてはOK。 目下のヒトにたいする言葉づかいや、社内あてのメールであれば問題ありません。 ですが「〜してください」は結局のところ命令形であるため、どうしても強い表現です。 もっと丁寧なフレーズがあるのですからそちらを使うのが無難。 とくに目上のヒトや取引先に何かをお願いするときには相手への気づかいが必要です。 【参考】 「ご回答のほどよろしくお願い致します」を使ったビジネスメール例文【全文】 つづいて「ご回答のほどよろしくお願い致します」を使ったビジネスメールの例文をご紹介 上司・目上にかぎらず社外取引先にも使える文章にしていますので、ご参にどうぞ。 日程調整いただいたにも関わらず、ご迷惑をおかけしますこと深くお詫び申し上げます。 なお、以下の通りに変更後の日程につきご案内いたします。 たびたび恐れ入りますが再度、皆さまのご都合を伺えればと存じます。 【変更前日程】 ・11月3日 10:00-12:00 【変更後日程】 ・11月5日 10:00-12:00 今週中に出欠のご回答いただければ幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 メールで案内をしていなければ新たに催促メールを作り、すでに案内済みのときには「転送Fw」「履歴付き返信Re」を使い、出欠の確認ができていない相手だけを宛先にする。 さて、先般お願いしておりました3月10日・懇親会の件、皆さまのご都合はいかがでしょうか。 お忙しいところ大変恐れ入りますが、予約等の手配が必要なためあらかじめ人数を把握しておきたく、明日中にご回答いただければと存じます。 なお、このメールは懇親会へのご出欠連絡がまだの方へ送付しております。 行き違いでご連絡いただいておりましたら申し訳ありません。 何卒宜しくお願い致します。 たびたび申し訳ありません。 誠に勝手を申し上げますが、早めに予約等の手配を進めたく、明日中にご回答いただければと存じます。 また、本メールと行き違いでご連絡いただいておりましたら申し訳ありません。 お忙しいところ大変恐れ入りますが、何卒宜しくお願い致します。 これって何が違うのでしょうか? 「ご回答 いただければ幸いです」 の意味は 「回答して もらえたら嬉しいなぁ・幸せだなぁ」 となり「ご回答くださる」なのか「ご回答いただく」なのか「ご回答のほど」なのか「ご回答いただければ〜」なのかでニュアンスが違います。 どれを使っても丁寧ではありますが使い分けについても考えてみます。 もっとも丁寧なのは「ご回答いただければ幸いです」 いろいろと考えてはみましたがこれまで示した例文はどれも丁寧であり、使い分けする必要性はありません。 強いて言うのであれば「ご回答いただければ幸いです」がもっとも丁寧なお願い・依頼のフレーズ。 これまでと同じようにビジネスメール結び締めとして使います。 以下の例文をご参考にどうぞ。 例文「ご回答いただければ幸いです。 何卒よろしくお願い致します」• 例文「再度ご回答いただければ幸いです。 何卒よろしくお願い申し上げます」• 例文「お忙しいところ大変恐れ入りますが、ご回答いただければ幸いです。 何卒よろしくお願い申し上げます」 ビジネスメールによく使うのは「ご回答のほど」 「ご回答いただければ幸いです」がもっとも丁寧なフレーズではありますが… ビジネスメールでもっともよく使われるのは「ご回答のほどお願い申し上げます」「ご回答のほどお願い致します」です。 親しい取引先や上司・社内の目上などに対する普段のビジネスメールで、無駄にかしこまった敬語フレーズを使う必要はありません。 「いただく」vs「くださる」の使い分けは難しい せっかくですので「ご回答いただきますようお願い」「ご回答くださいますようお願い」の違いを考えてみます。 たとえば結び・締めに使う「お願い」するときのシーンを考えましょう すると… 「ご容赦 くださいますようお願い申し上げます」 「ご容赦 いただきますようお願い申し上げます」 「ご了承 くださいますようお願い申し上げます」 「ご了承 いただきますようお願い申し上げます」 「ご検討 くださいますようお願い申し上げます」 「ご検討 いただきますようお願い申し上げます」 こんな敬語フレーズをよく使います。 実はこれらは「くださる」を使うのが一般的です… 「いただく」としても丁寧ではありますが… ところが、たとえば何かをもらった時のお礼のシーンを考えます。 「たいそうな お品をくださりありがとうございました」 「たいそうな お品をいただきありがとうございました」 もうひとつ、 「いつも ご利用 くださりありがとうございます」 「いつも ご利用 いただきありがとうございます」 上記の例文はどれも敬語としては正しい使い方。 ただ圧倒的に「いただき〜」とするほうが多いですね。 で結論としては使う語によって「くださる」がよいのか「いただく」がよいのか、相性がありなんとも言えません。 結び・締めに使うフレーズとしては「くださいますよう」のほうが一般的で、お礼に使うフレーズとしては「いただきありがとう」を使うのが一般的です。
次の「よろしくお願い申し上げます」 「よろしくお願い申し上げます」の「よろしく」は、形容詞の「よろし」の連用形です。 「よろし」は、「まあいいでしょう」または「悪くはないですよ」「許容範囲内ですね」という意味。 曖昧な意味合いから、承諾をお願いする言葉として「よろしく」が使われるようになりました。 そして「よろしくお願い申し上げます」の「申し上げます」は、江戸時代から使われていた言葉です。 江戸時代に使われていた「申す」は、「申し」(言う)のへりくだった言葉「申し上げます」と同義語。 この「申す」は江戸時代以降長い間途絶えていた言葉ですが、明治後期から大正時代にかけて、電話の交換手が相手に失礼がないように「申し上げます」と言ったことが始まりだといわれています。 ちなみに、電話で使う「もしもし」は「申す申す」が変化したものです。 「お願い申し上げます」と「お願いいたします」どちらが正しい? 「よろしくお願い申し上げます」と「よろしくお願いいたします」という、2つの表現。 使い分けで迷ったことがあるという方は多いのではないでしょうか。 「申し上げる」は「言う」の謙譲語で、「いたします」は「する」の謙譲語です。 どちらも丁寧な言葉なので、両方ともビジネスシーンで使えます。 ただし厳密には、「何かを申し上げる(言う)」ことと「何かをしていただく(する)」ことの違いがあります。 お礼や挨拶、お詫びの際には「よろしくお願い申し上げます」を使い、相手に何かを「する」ようにお願いするときには「よろしくお願いいたします」を使用するのが一般的です。 また、目上の人や上司へメールなどを送る際にも「よろしくお願い申し上げます」の方がよいでしょう。 「よろしくお願いいたします」は事務的で、相手に指示をしているような印象がぬぐえません。 例文から使い方を学ぼう 文章の意味や使い方を知ったところで、具体的な文例からさらに理解を深めましょう。 ・例:よろしくお願い申し上げます 「ご多忙の中、ご面倒をおかけして誠に申し訳ございません。 何卒、よろしくお願い申し上げます」 「何卒、ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」 「先日は、美味しいディナーをご馳走になりまして誠にありがとうございました。 今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます」 「この度のプロジェクトでは丁寧な対応をしていただきまして、誠にありがとうございました。 今後ともよろしくお願い申し上げます」 「先日は、ゴルフコンペで大変お世話になりました。 今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます」 「先日はご多忙の中、創業10周年記念パーティーにご出席くださいまして、誠にありがとうございました。 今後ともご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」 ・例:よろしくお願いいたします 「どうかご検討くださいますよう、よろしくお願いいたします」 「どうぞご理解くださいますよう、よろしくお願いいたします」 「ご検討のうえ、ご返答いただけますよう、よろしくお願いいたします」 「ご確認のほど、よろしくお願いいたします」 「ご対応のほど、よろしくお願いいたします」 「ご配慮のほど、よろしくお願いいたします」 まとめ 「よろしくお願い申し上げます」「お願いいたします」という2つの言葉。 結論としては、どちらを使っても良いということでした。 しかし頭の隅にでも、「何かを申し上げる(よろしくお願い申し上げます)」と「何かをしていただく(よろしくお願いいたします)」の微妙な違いを入れておいてください。 それだけで、違和感のない対応ができるようになるのではないでしょうか。 執筆:ヤマダ ユキマル 広告代理店を経て、求人サイトのコンテンツライター、ビジネス関連サイトのライターとして活動中。
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