さくらももこさんの訃報を知りました。 さくら先生の作品を真面目に読んだのは、ここ最近のことです。 白状させてください、 わたしは「ちびまる子ちゃん」が嫌いでした。 さて、さくら先生のファンから非難殺到しそうです。 いいえ、これには理由があります。 …言い開きをさせてください。 わたしの過去の話を少ししたいと思います。 わたしには、妹が一人います。 病弱ながら利発な子です。 わたしと、妹と、母。 それがわたしの家族です。 …厳密には、その3人がわたしの家族のはずでした。 ですが俗にいう母子家庭であり、わたし達姉妹はよく祖父母の家に預けられました。 親の反対を押し切って父と結婚したもののうまくいかず、子を二人も抱えることになった母。 祖父母は実の娘である母の悪口を毎日毎日飽きもせずに言い続けました。 妹は楽観的でしたが、わたしはなぜ大好きな母の悪口を朝から晩まで聞かないといけないのかと内心憤る日々でした。 昔かたぎの祖父母…とくに祖母は、顔も怖ければ口も立ち(怒った顔が不動明王そっくり!)、わたしなんかが口答えできない迫力がありました。 言えないから我慢する、理不尽な祖母の暴言に耐える…その度に髪を引っ張る癖が付いてしまい、髪の毛が抜けてしまって授業中に机が髪の毛だらけになったこともありました。 そんな中、妹は「病弱だし、末っ子だから」祖母にも甘やかされていたのです。 わたしが一番印象深いのは「ご飯を食べた後、家事をせずにテレビをみる」こと。 これだけは妹の特権でした。 わたしにはまず、家事全般という仕事を任されていたし(女中頭と呼んでくれ!)食べたお皿を洗って、祖母の話し相手(主に愚痴を聞く)という仕事がありました。 それをまっとうしなければ、「やはりあの親あっての子だ」とまた母の悪口を言われる…。 特に日曜日が嫌いでした。 明日は学校に行かなくちゃいけない。 わたしはいじめられっ子でしたから、なんとはなしにブルーな日曜日。 友達は日曜日は家族で買い物に行ったり出かけたりするらしい。 そんなのしたことない日曜日。 ファッキン日曜日。 大嫌いな日曜日、妹が見ていたのはアニメ『ちびまる子ちゃん』。 もはや、日曜日が嫌いでした。 皿を洗っていると「ピーヒャラピーヒャラ」なんて浮ついた歌詞が聞こえてくる。 何がインチキおじさんだ!と皿を洗い終えて朝食用の米を洗っているとまるちゃんの定番のわがままが聞こえてくる。 なんて恨めしい。 家事を免除されている妹も、「まるちゃん」も恨めしい…。 さあ! わたしは、この状況でどうやって「ちびまる子ちゃん」を好きになればいいのか。 まるちゃんの家族構成がわたしの家族に似ていたのも理由の1つでしょう。 お母さん、まるちゃん、お姉ちゃん、おじいちゃん、おばあちゃん、そしてお父さん。 お父さんがいない以外、構成は我が家と同じなのに、なんでこんなに違うのか。 ああ憎たらしい。 きらい! と。 これが10年以上ちびまる子ちゃんを遠ざけたわたしの言い分なのです。 いじめられっ子で、学校にもあんまり居場所がないような気がしてよく図書室にこもっていました。 家にいる時もいろんな本を読みました。 わたしは長女なので(なぜか妹は漫画を読んでも許されるという…)漫画は読んでいるのを見つかると祖母にねめつけられるのであんまり読まない。 でもこっそりと読んでいた漫画はあります。 『コジコジ』という漫画です。 夢中になり、ほぼ全巻ページがバラバラになるまで読みました。 この漫画は面白い。 一体誰が描いているんだろう。 それがあの「ピーヒャラピーヒャラ」と同じ作者だと知って、びっくりしたのは高校に上がってからでした。 時は過ぎ、わたしも成人し、漫画家になるなんていう目標を掲げてしまったのです。 我が家の教育観からいうとかなりヤクザな道に進んでしまいました。 いろいろなことがあり、たくさんの人たちに出会いました。 大好きだった母のことも、大人になってしまった今考えると、母のバカさもわかるようになりました。 そして苦しみも。 たくさんのどうしようもなかったことも。 祖父母の母を見る目には、一片の悲しみが潜んでいたことも。 わからなかったこと、見えなかったことが、わかってくる。 見えてくる。 きっと、誰もがやるせなかったんじゃないかと。 今は思うんです。 それを消化する、否、昇華する術を小学生のわたしは知らなかっただけなんだと。 恩師に借金して上京させてもらって。 自分のダメさもよく知っているから、現実逃避は相変わらず本のある場所にいく癖があります。 「ちびまる子ちゃん」。 なんとなく手にとったら、一気に読み終わってしまいました。 どうしてだろう、あんなに嫌いだったのに。 夏休み前大荷物で帰るまるちゃん。 お姉ちゃんとシーチキンのノートを取り合うまるちゃん。 笑うまるちゃん、温かくて面白い家族たち…。 あれ?面白い。 嫌い、じゃない。 だけどなんだこの気持ち…。 わたし、なんで今まで気付かなかったんだろう。 羨ましかったんだ。 まるちゃんが。 ずっと。 わたしはまるちゃんが羨ましかった。 10年以上ぶりに読んだちびまる子ちゃんは、面白い。 だけどやっぱりわたし的には受け付けないまるちゃんのわがままもあって、そういうとこをみると、幼少期のまるちゃんとは仲良くなれないかもしれない…なんて真剣に思ったりします。 だけどまるちゃんがさくら先生の幼少期なら、コジコジは大人になったさくら先生のイメージ。 それならやっぱりわたしは遅かれ早かれさくら先生を好きになるんでしょう。 「コジコジ」はどのページも絶対的にセリフがカッコいい。 コジコジは無防備そうでいて真理を言っているように思う。 あの可愛い絵でキレのあるセリフ。 ああ、コジコジ。 好きだなあ。 「ちびまる子ちゃん」が日記なら「コジコジ」はさくら先生の哲学なのでしょう。 さくら先生の作品を、わたしはいまになって読んでいます。 ねえ、わたし、まるちゃんのことずっと羨ましいと思ってたよ。 そういうと、まるちゃんなら「アンタ変わってるねえ」なんて言って笑ってくれるかもしれないと思って一人笑ってしまいました。 どの作品も、わたしには眩しすぎて、優しすぎる。 さくら先生の作品にある底抜けの明るさは、時々無性に読みたくなる。 さながら向日葵のように明るい。 夏だなあ。 夏だよ、さくら先生。 わたしはきっとこの先もさくら先生の作品を読み続けます。 タイトルを変えないといけませんね。 きっと好きだったんだと思います。 認めたくなかった。 嫌いなんて言ってごめんなさい。 どこかでまた会いましょう。 石原由果子 2018年8月28日.
次のちびまる子ちゃんの前田さんが登場する回では、ネットが炎上します。 前田さんは、かなり自分勝手で自己中キャラ、表情にもその性格の憎たらしさが存分に出ていますよね。 ちびまる子ちゃんの登場人物の中ではもちろん、 アニメの登場人物で嫌いな人でも上位にランクインする前田さん。 ネットでの前田さんに対する反応は、 「前田さん性格悪すぎ」「胸糞悪い」「ぶっちぎりで嫌い」「こういう女、現実にもいる」「リアルに一番嫌い」など、だいぶ嫌われています。 前田さん、一体何をしでかしてネットを炎上させているのでしょう。 「前田さん 嫌い」などで検索すると、最初に出てくるのは2017年2月に放送された「お母さんの給食袋の巻」というタイトルの回です。 簡単に内容をお話ししますと、まる子のお母さんが作ってくれた給食袋の刺繍がとても可愛いのでクラスで話題になりました。 たまちゃん、としこちゃんの分もお母さんが作ってくれることになったのですが、前田さんが割り込んできて「あーいいなー私も仲間にいれてよ」と言い出しました。 お母さんの善意で前田さんの分も作ってもらえることになったのですが、その仕上がりに文句を言う前田さん。 まる子は「お母さんがせっかく夜遅くまで一生懸命作ってくれたのに!絶対にあげないから!バカ!」と言い返し、取っ組み合いのケンカになります。 その後、前田さんはまる子の家に謝りに来て一応ハッピーエンドなのですが、これは本当にひどいですね。 そんな前田さんの自分勝手丸出しの言い方や、手が付けられない泣き方など、前田さんのキャラクターがネットが炎上するほど腹が立つのは、その声優さんの演技のすばらしさにありますよね。 前田さんの声優さんは誰なのでしょうか? 目次• ちびまる子ちゃんの前田さんの声優は誰? 前田さんのうざったいしゃべり方、声優さんの力量を感じますね。 前田さんの声優さんは、浦和めぐみさんが担当されています。 地デジカの声優としても有名な方ですね。 ちびまる子ちゃんの中では、前田さんの他にも山田のお母さんや吉川みどりちゃんなど、たくさんの役を担当されています。 みどりちゃんと同じ声優さんだったんですね、気が付きませんでした。 浦和めぐみさんは、1980年代後半から現在に至るまで、少年、少女から動物まで様々な役柄をこなす声優さんです。 ちびまる子ちゃんの他にも、地獄先生ぬ~べ~の栗田まことやデジモンアドベンチャー02の火田伊織、アルマジモン、ウパモン、ツブモンなど、2005年放送のしばわんこ和のこころでは、主役のしばわんこ役など他にもたくさんの作品に出演されています。 掃除をさぼっている人を見ると許せなかったりする一面は、他のクラスメイトよりも真剣で生真面目なんです。 頑固な性格も言い方を裏を返せばガッツがあると言えます。 大人になればなるほど、自分の意見を曲げない姿勢って大事になってきますよね。 小学生にしてはめずらしい頑固じいさんのような性格の前田さん。 どんなご両親に育てられたのでしょうか。 前田さんのご両親はお仕事が忙しいようで、ほとんどおばあちゃんに育てられています。 「お母さんの給食袋」の回でも前田さんは、まる子の家におばあちゃんと一緒に謝罪に来ています。 とても優しそうなおばあちゃんなので、問題なさそうですが、やはりお父さんとお母さんにも甘えたいですよね。 前田さんの強気な性格は、ご両親とあまり一緒にいられないさみしさもあるのかもしれませんね。 自分勝手で自己中、強引だし、言い方もキツイ前田さんですが、自分が悪いと理解した時は、大泣きして反省し、きちんと謝るんです。 ちゃんと謝ることができるだけでも、すごく偉いと思います。 でも、前田さん、反省したらそれを次に活かせるといいですね。 もし、前田さんの良いところが引き立って、悪いところをちゃんと直すことができたら、前田さんの性格って、将来とても大物になるかもしれませんよね。 頑張れ前田さん!.
次のちびまる子ちゃんにたまに登場するみどりちゃんをご存知でしょうか? レアキャラで、たまにしか登場しませんが、キャラクター・存在感共に濃いみどりちゃん。 顔がなんかはまじに似ていますよね。 はまじにクリームパンを乗っけたらみどりちゃんになるのではないでしょうか。 みどりちゃんはまる子と年は同じですが、違う学校です。 正月などに家に遊びに来ることが多いので、親戚と思われがちですが、まる子のおじいちゃん(友蔵)の友人のお孫さんと言うだけで、血縁関係ではないんだそうです。 でもなぜかまる子のクラスメイトの城ケ崎さんと知り合いですよね。 みどりちゃんは、子供同士でもなぜか礼儀正しく、まる子の事を「まる子さん」と呼びます。 さらに負けず嫌いで泣き虫という性格これはなんか面倒くさそうです。 しかも、まる子のクラスメイトであの卑怯でおなじみの藤木が好きという。 そんなみどりちゃんについて調べてみたいと思います。 スポンサードリンク 目次• ちびまる子ちゃんのみどりちゃんはうざい? それではまず、みどりちゃんのプロフィールを挙げてみたいと思います。 本名:吉川みどり 生年月日:10月21日 血液型:A型 好きな食べ物:肉団子、ビーフシチュー 趣味:お菓子作り 好きな歌手:フォーリーブス 好きな人:藤木君 登場するエピソードでみどりちゃんは基本的に泣いています。 桃の皮がうまくむけなかっただけでも泣いてしまいます。 とても負けず嫌いで、カルタ取りをやったときも1枚差でまる子に負けて悔し泣きをしてしまいます。 これは、一緒に遊ぶとなかなか気を使いますね。 まる子に趣味の悪いフランケンシュタインの人形をプレゼントされたエピソードでは、同じ物を持っていて、2つになってしまったと言って泣いてしまったこともあります。 趣味の悪いフランケンシュタインの人形をすでに持っているみどりちゃん。 さらに2つになったと言って泣くというみどりちゃん。 どこからツッこんだらよいのかわからないですね。 みどりちゃんが泣かないように気を使う面ではたしかにうざいと言えますが、 エイプリルフールでまる子に秋休みができるとウソをついたりてまる子を喜ばせたりというお茶面な一面も持っています。 ちびまる子ちゃんのみどりちゃん藤木君との関係は? スポンサードリンク みどりちゃんは、いつの間にかまる子のクラスメイトである藤木を好きになっていますよね。 まる子が「藤木」と名前を言っただけで舞い上がるほどのお熱っぷり。 みどりちゃんが藤木を好きになったきっかけはなんだったのでしょうか? どうやら、藤木の特技は意外にもスケートで、そのスケート姿で藤木に好意を持った女子が複数いるそうです。 みどりちゃんも、藤木と同じスケート教室に通っており、藤木のスケート姿のとりこになってしまった一人なんです。 みどりちゃんのお誕生会に藤木を誘ったのですが、ドタキャンされてしまい藤木は現れませんでした。 まる子とみどりちゃんは二人っきりで気まずいお誕生会をすることになってしまい、まるでお通夜のような雰囲気になってしまいますが、まる子が帰る際に玄関を開けるとそこには藤木からのかすみ草の花束と「誕生日おめでとう」と書かれたカードが置いてあり、みどりちゃんは大喜び。 藤木、なかなかやりますね。 これは、嬉しいですよね。 最近はみどりちゃんと遭遇するだけで顔に縦線が入ってしまう藤木。 そう、藤木は笹山さんの事が好きなんですよね、 みどりちゃん頑張って。 ちびまる子ちゃんのみどりちゃんの声優は? みどりちゃんの声優さんは、浦和めぐみさんです。 ちびまる子ちゃんのアニメの中で、みどりちゃん、とみ子(ぶー太郎の妹)、前田さん。 すべて浦和めぐみさんが担当されています。 いつも登場するキャラではありませんが、同じ人の声だったとは、気が付きませんでした。 浦和めぐみさんは、ちびまる子ちゃんの他にも、地獄先生ぬ~べ~の栗田まこと、デジモンアドベンチャーの火田伊織、アルマジモンなど1990年代から2000年にかけて数々のアニメに出演されています。 これからは、みどりちゃんの登場が楽しみになります。 藤木君に思いが伝わるといいですね。 スポンサードリンク.
次の