お納めください / / 「納める」は、品物などを渡したり、受け取るときに用いる。 頭に「お」をつけることで相手に敬意を表す尊敬語となる。 その他「お受け取り下さい」や「ご受納ください」と書くこともできる。 書類などを送るときに相手に内容を確認してもらいたいときは、「ご査収ください」と書く。 本日別便にてお見舞いの品をお送りいたしました。 ほんの心ばかりですが、どうぞお納めください。 よろしくお納めのうえ、破棄をお願い申し上げます• 別便で粗菓をお送りしました。 ご笑納くだされば幸いに存じます• 本日お約束の品を持参いたしました。 どうぞ先方様へお納めくださいますようお願い申し上げます。 このたび日頃の感謝のしるしとして心ばかりの品をお送りさせていただきましたので、お納めください。 今後とも、変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申しあげます。 誠に失礼とは存じますが、お車代を同封させていただきますので、お納めいただきますれば幸いに存じます。 登記済証を本日書留で郵送申し上げましたのでお受け取りください。
次の「ご相談させていただけますでしょうか」 「ご確認させていたければと思います」 「ご報告させていただければ幸いと存じます」 …こんな文章が書かれているメールが、よく送られてくるようになった。 同業者のソーシャルメディアを覗いてみれば 「担当させていただいた仕事で、受賞させていただきました!」 …みたいな投稿がチラホラ。 テレビをつければ芸能人が 「入籍させていただいたことを、ご報告させていただきます」 …なんて記者会見をしている。 どこもかしこも「させていただきます」だらけ。 なんでこんな世の中になってしまったのか?背景にあるのは「嫌われたくない」という心理だ。 ビジネスのメールであれば、「させていただきます」という書き方をするのは、相手にとってイヤな内容を書くときだ。 「納期の前倒しをご相談させていただければ幸いと存じます」 …といった感じだ。 「入籍させていただきました」も同様だろう。 何がなんでも嫌われたくない。 叩かれたくない。 「させていただけないでしょうか」は、不寛容の時代を象徴する言葉と言えるかもしれない。 しかし、ビジネスにおいて「嫌われたくない」という気持ちが強すぎるのは問題だ。 相手にとって嫌なことを伝えなくてはいけない場面は、どうしても出てくる。 「させていただけないでしょうか」を連発する人は、一見礼儀正しいようで、ビジネスより嫌われないことを優先しているのだ。 では、どんな文章を書けばいいのか? …自己紹介が遅れました。 コピーライターの橋口幸生です。 日々「させていただけないでしょうか」メールを毎日山のように受け取っています(笑)。 この経験を生かして、「させていただけないでしょうか」と使わずにメールを書く方法を解説したいと思います。 次の例文を見てください。 先日のキャッチフレーズについて、その後、再度あらためて検討したところ、方向性や考え方(コンセプト)はおおむね問題ないものの、キャッチフレーズそのものの内容につきましてあらためてご検討・ご相談させていただきたいのですが、ご検討いただければ幸いと存じます。 ありがちな「嫌なことをやんわりと表現した結果わかりにくい上にかえってイラつく文面になった現象」ですね。 ここから「させていただけないでしょうか」的な遠回しな表現を削除してみましょう。 すいません!キャッチフレーズの新案を書いてください。 いかがでしょうか。 後者のほうが短くて分かりやすいし、印象だって良いですよね。 慇懃無礼という言葉があります。 「表面の態度は丁寧だが、心の中では相手を軽くみていること」という意味です。 丁寧すぎる文章は、かえって心象を損ねるのです。 「させていただけないでしょうか」を連発する人が、相手を軽く見ているということはないでしょう。 しかし、ムダな敬語で固められた文章は、どうしても書き手の顔を見えにくくします。 顔が見えない人が信頼されることは、ビジネスでもプライベートでもありません。 文章を書くとき、「させていただけないでしょうか」禁止というルールを意識してみてください。 どんなに書きたくなっても、グッと我慢して、他の言い方を考えるのです。 メールはもちろん個人的なソーシャルメディアの投稿も、グッと分かりやすくなるはずです。 もっと詳しい方法を知りたければ、ぜひ拙著「言葉ダイエット」を読んでみてください。
次の「ご相談させていただけますでしょうか」 「ご確認させていたければと思います」 「ご報告させていただければ幸いと存じます」 …こんな文章が書かれているメールが、よく送られてくるようになった。 同業者のソーシャルメディアを覗いてみれば 「担当させていただいた仕事で、受賞させていただきました!」 …みたいな投稿がチラホラ。 テレビをつければ芸能人が 「入籍させていただいたことを、ご報告させていただきます」 …なんて記者会見をしている。 どこもかしこも「させていただきます」だらけ。 なんでこんな世の中になってしまったのか?背景にあるのは「嫌われたくない」という心理だ。 ビジネスのメールであれば、「させていただきます」という書き方をするのは、相手にとってイヤな内容を書くときだ。 「納期の前倒しをご相談させていただければ幸いと存じます」 …といった感じだ。 「入籍させていただきました」も同様だろう。 何がなんでも嫌われたくない。 叩かれたくない。 「させていただけないでしょうか」は、不寛容の時代を象徴する言葉と言えるかもしれない。 しかし、ビジネスにおいて「嫌われたくない」という気持ちが強すぎるのは問題だ。 相手にとって嫌なことを伝えなくてはいけない場面は、どうしても出てくる。 「させていただけないでしょうか」を連発する人は、一見礼儀正しいようで、ビジネスより嫌われないことを優先しているのだ。 では、どんな文章を書けばいいのか? …自己紹介が遅れました。 コピーライターの橋口幸生です。 日々「させていただけないでしょうか」メールを毎日山のように受け取っています(笑)。 この経験を生かして、「させていただけないでしょうか」と使わずにメールを書く方法を解説したいと思います。 次の例文を見てください。 先日のキャッチフレーズについて、その後、再度あらためて検討したところ、方向性や考え方(コンセプト)はおおむね問題ないものの、キャッチフレーズそのものの内容につきましてあらためてご検討・ご相談させていただきたいのですが、ご検討いただければ幸いと存じます。 ありがちな「嫌なことをやんわりと表現した結果わかりにくい上にかえってイラつく文面になった現象」ですね。 ここから「させていただけないでしょうか」的な遠回しな表現を削除してみましょう。 すいません!キャッチフレーズの新案を書いてください。 いかがでしょうか。 後者のほうが短くて分かりやすいし、印象だって良いですよね。 慇懃無礼という言葉があります。 「表面の態度は丁寧だが、心の中では相手を軽くみていること」という意味です。 丁寧すぎる文章は、かえって心象を損ねるのです。 「させていただけないでしょうか」を連発する人が、相手を軽く見ているということはないでしょう。 しかし、ムダな敬語で固められた文章は、どうしても書き手の顔を見えにくくします。 顔が見えない人が信頼されることは、ビジネスでもプライベートでもありません。 文章を書くとき、「させていただけないでしょうか」禁止というルールを意識してみてください。 どんなに書きたくなっても、グッと我慢して、他の言い方を考えるのです。 メールはもちろん個人的なソーシャルメディアの投稿も、グッと分かりやすくなるはずです。 もっと詳しい方法を知りたければ、ぜひ拙著「言葉ダイエット」を読んでみてください。
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