左足前面太腿にはアシックススパイラルロゴ、 右足背面太腿部には戦国武将をイメージしたアイコンを配しました。 裾には着脱を容易にするファスナーを装備。 【DRY-2】 吸汗速乾性に優れ、高いUVケア機能で紫外線から肌を保護します。 【お届け時間の指定サービス】 ご注文画面でご希望の配送時間帯をご指定いただけます。 お支払いは【クレジットカード】【代金引換】【NP後払い】【セブンイレブン(前払)】 【銀行振込(前払)】【ローソン、郵便局ATM等(前払)】がご利用いただけます。 カード番号は暗号化されて安全に送信されますので、どうぞご安心ください。 ・当店の商品はすべて正規品のみの取り扱いとなります。 ・当サイトの商品は、他店や実店舗でも販売している為、ご注文いただきましてもご用意できない場合がございます。 ・掲載商品の一部はメーカー取り寄せとなり出荷までに1週間ほどお時間をいただく場合がございます。 ・また、メーカー在庫は常に変動しており、ご用意できない場合もございます。 【返品を受け付ける条件】 返品は商品到着後7日以内にお願いいたします。 また使用後や破損の生じた商品・外箱の損傷や商品到着後7日以上経過した商品に関してはお受けできません。 【交換について】 当店では交換をお受けしておりません。 一度商品を返品いただき、 新たにご希望の商品をウェブ上からご注文頂く形になりますので予めご了承ください。 【返品の送料・手数料の負担について】 不良品による返品以外のお客様のご都合による返品は、送料をお客様のご負担とさせていただきます。 また、返金に伴う手数料(振込等)もお客様負担となりますので予めご了承くださいませ。 交換・代替品がない場合は、代金を返済致します。 返金につきましては、返品商品到着確認後にご指定口座にお振込いたします。 確認後、ご案内のメールを送信させていただきます。 rakuten. 【商品発送前の変更・キャンセル】 当店では、ご注文お申し込み後の変更及びキャンセルはお受けできません。 ご注文確認後は在庫数量の最終確認から梱包作業や集荷作業へと順次移りますことから 出荷通知メール送信前でございましても、配送手配を停止することが難しくなっております。 商品がご不要の場合には、ご返品が可能な商品に限りご返品をお受けしておりますので 一旦お受け取りいただきました後に、まずはメールや電話にてご依頼くださいませ。 【商品発送後のキャンセル】 キャンセルは受け付けておりません 商品がご不要の場合には、ご返品が可能な商品に限りご返品をお受けしておりますので 一旦お受け取りいただきました後に、まずはメールや電話にてご依頼くださいませ。 【お客様の都合でお届けできない場合】 以下の理由により当店に商品が返送された場合は、往復の送料をご請求させていただきます。 ・お客様が受け取りを拒否された場合。 ・運送会社の預かり期限を過ぎてもお客様の都合でお引き渡しができない場合。 rakuten. それに伴い、2020年4月22日 水 より当面の間、お客さまからのお問い合わせをメールやサイトからのみとさせ ていただきます。 お客さまにはご不便をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
次のギャラクシーエンターテインメントグループ GEG のルイ・チェ・ウー会長は、マカオのリゾート事業者およびその関連会社の損失が増え続けているために、マカオ-広東省間の入境制限が1カ月以内に緩和されることへの願いを表明した。 ギャラクシーが利用できる流動性という点ではマカオのゲーミングコンセッション保有6社の中で最も健全であると見られている一方で、同社は、新型コロナウイルスパンデミック中の日常的な支出が280万米ドル(約3億56万円)にのぼっていることを明かした。 新型コロナの影響でマカオから出境して広東省に戻る人に強制隔離が実施されており、それによってマカオへの訪問はほぼ停止状態になるまで鈍化した。 ルイ会長は、GEGの年次株主総会後に香港メディアに対して、「カジノ営業停止が確実に当社のビジネスに大きく影響した。 パンデミック中の損失額を算出することはつらいが、感染拡大を阻止するために政府方針に従い、尊重しなければならない」と述べた。 ルイ会長は、ギャラクシーが以前は6月7日に入境制限が大幅に緩和されると期待していたことを明かした。 その後香港で再び感染が広がったことで、マカオと広東省を含む3つの地区の間で期待されていた「旅行バブル」への遅れが避けられなくなっている。 その間、ルイ会長の息子でギャラクシーの副会長を務めるフランシス・ルイ氏は、同グループが近い将来の出入境口の再開にむけて準備を整えており、費用管理にベストを尽くしていると述べた。 同氏はギャラクシー・マカオの第3、第4フェーズの工事は続いているとも付け加えた。 マカオ政府が、2022年6月に全社の期限が切れるマカオのコンセッション保有者のゲーミングライセンス延長を検討すべきかどうか聞かれたルイ会長は、「マカオ政府はマカオの現在の状況を理解しており、公平に対処してくれると信じている。 」と答えた。 中国政府が香港に導入しようと提案中で、大きな議論の的になっている新しい国家安全法の話題については、香港の不動産開発大手、ケーワー・インターナショナル・ホールディングスの会長も務めるルイ会長は、香港の安定した経済に害を及ぼさないことを願うと述べた。 ルイ会長は、「香港は経済繁栄の街であり、政治を気にしている人は非常に非常に少ない。 一般の人はただただ、その生活を続けていきたいだけだ」と述べた。
次のヅ、ヅ、ジー、ヅ、ヅ、ジー…… オートコンパスのブザーが、黄昏の廃墟に小さく鳴り響いていた。 登録された地図と実際の地形が一致しない場合、このような警告が出る。 人の歩行速度の半分以下までスピードを落としたワッパは、 大きく尻を振るようにして、進路上をセンサーで走査した。 多少の障害物なら、センサーが感知してオートパイロットの進路修正が働くのだが、 幅5メートル前方120度の範囲が障害物で塞がれていたり、陥穽を発見した場合には、 オートコンパスは、登録された地図が陳腐化したのだと判断する。 ピピッ オートパイロットが解除され、ワッパはその場で静かに停止した。 爆撃によって露出した不安定な土面に、ワッパの固定脚が接地すると、 カテジナ・ルースの痩せた体がぐらりと揺れた。 乾いた冬の風に、舞い上がる落葉と同じ色のスカーフと、 毛先が焼かれ、旅の埃にパサついた金色の髪がなびく。 カテジナは茫洋としたオレンジ色の靄の中に、 黒い影がせり上がるのを感じていた。 廃墟と化したウーイッグに陽が沈むためではない。 崩落した建物の壁と、爆撃にめくれ上がった石畳に行く先を阻まれているためだ。 惰性で回転を続けるローター音が、 目の前の瓦礫に反射することでも、それは知れた。 「………………」 失明、といっても、その言葉通りに、カテジナは光を失ったわけではない。 あの光の翼に眼を灼かれ、失ったのは世界の輪郭だった。 今、白濁したチョコレート色の瞳に映るものは、 すべての自然物が土に身を潜めたような冬の色と、 教会の尖塔に身を隠しつつある夕陽の光だけだ。 世界の輪郭を失うのと同時に、明確な思考のかたちをも失っていた。 狂気というにはあまりに穏やかな意識の中で、 カテジナはワッパのローターを手動で再起動させた。 方角を少し変えて、スロットルを回した。 ぼやけたオレンジ色の世界を、このまま進もうと思った。 何が自分をウーイッグへと向かわせているのか、 彼女自身には分からない。 それが何を意味するのか、今のカテジナにははっきり分からないし、 そういった言葉が具体的に思い出されるわけではない。 しかし、その曖昧な思考の律動に合わせて、彼女の乾いたくちびるは動いた。 「それぞれの家……」 そう声に出たとき、身体が地面に投げ出されていた。 ワッパが爆撃で出来たクレーターに突っ込んで、転倒したのだ。 抉れた土面に肩をしたたかに打ち付けた。 肋骨が叩かれ、肺から空気が絞り出される。 「ぐうぅ……ッ」 暗転した世界の中で、痛みと苦しみに呻いた。 それでも首の骨を折らずに済んだのは、ワッパが転倒した瞬間、 とっさにハンドルから手を放し、受け身を取ったからだ。 視力を失い、気力を失っても、カテジナの身体は生きていた。 フィーイイイイィ…… 転倒したワッパのローターが空転して、土埃を巻き上げている。 「止めないと……」 カテジナは痛みに悲鳴を上げる身体を、無理矢理起き上がらせた。 下手にローターに手を出せば、手袋ごと指が千切れ飛ぶ。 クレーターの中では、風の流れも読み切れない。 長い髪が巻き込まれないよう、左手に束ねて握り、 そうっとワッパに顔を近付けたり遠ざけたりして、コントローラーの位置を探った。 フィーイイイイィ……リリリリリリ……リ ようやくスイッチをみつけてオフにすると、夕暮れの静寂が戻ってきた。 オレンジ色が明度を落としていく。 風が少しずつ、冷たくなっていく。 その中に獣の唸り声を聴いた。 臭いの判別しづらい冬の風の中で、 カテジナの嗅覚は鋭く働いた。 野犬だ。 チャリ、チャリ、とクレーターの周囲を巡る足音。 カテジナには知りようのないことだが、獲物の少ない季節であるにも関わらず、 野犬はどれも健やかに肥え太っていた。 かつてこのウーイッグを襲った空爆は、建造物を狙ったものではなかった。 明確なマンハントだった。 イエロージャケットの兵士たちは、建物の倒壊を恐れて通りに飛び出した人間を、 機銃掃射で薙ぎ払うことを楽しんだ。 どうにかそれを逃れて町から出ようとした者も、 空から撒かれた対人近接地雷によってバラバラに吹き飛んだ。 まだ死体はいくらでも残っている。 死の街ウーイッグは、森よりも豊かな餌場と化していた。 それでもより新鮮な肉をありがたがるのは、人も野犬も変わらない。 人の味を覚えた野犬にはなおのことだ。 グゥルルルルル…… 唸りが行き交うクレーターの中で突如、獲物が叫んだ。 「クロノクル!!」 その声に野犬の何匹かは一瞬たじろいだが、それが合図になったかのように、 群のリーダーが跳びかかり、残りの5匹もそれに続いた。 よだれの糸を引きながら、牙を剥き、柔らかい肉に、爪を立てる、その瞬間、 乾いた音と共に、野犬の背中から熱い血が噴き出した。 地を蹴って跳びかかったその順番通りに、野犬の固い毛皮の中の柔らかい胸は、 計6発の銃弾によって正確に撃ち抜かれていた。 クレーターの周囲には、6匹の野犬が胸の空洞から湯気を上げ、ビクビクと痙攣している。 その中心、カテジナの手元では、ベスパの軍用拳銃が細く煙をたなびかせていた。 「見える……」 もちろん彼女の瞳に映るものは、夕暮れ色の靄にすぎない。 硝煙は風に消えた。 カテジナは痛みをこらえながら、ゆっくりと立ち上がった。 放り出された荷物を手探りで探し、その中から予備の弾丸を抜き出すと、 きっちり6発、拳銃に装填して懐にしまった。 どれも確実にコックピットを撃ち抜いている。 シミュレーターでははっきりと分からんが、 これだけ狙いが正確ならエンジンの爆発も避けられる。 いいぞ、カテジナ。 「ありがとうございます大尉……」 瓦礫の影に向かって話しかけた。 クロノクルが、私を見てくれている。 カテジナは荷物を脇に抱えると、倒れたワッパはそのままに、 茫洋とした世界の中、沈みつつある赤黒い夕陽に向かってひとり歩いた。 何度もつまずきながら、しばらく歩くと、 足が瓦礫ではない、何か柔軟な物をひっかけた。 人工物ではない。 その場で屈んで、手袋越しにその棒状の物に触れてみたが、 ごわごわとしてはっきりしない。 手袋を脱いで、再びそれに触れた。 植物の幹らしかった。 しかし、街路樹にしては細すぎる。 クロノクルの腕よりも、少し細いかもしれない。 白いしなやかな指先を、その根本に向かって滑らせていく。 手触りというものが、そして何かに触れるということに、 思考を埋め尽くすほどの情報が詰まっているということを、 カテジナは今更ながらに感じていた。 クロノクルに触れた指先なのだ。 ゴトラタンを操った指先なのだ。 ざらざらとした植物の幹の、本を辿る指先が。 あの日クロノクルがいざなってくれた新しい世界の中に、 カテジナの指先はどこまでも深く食い込んでいった。 それは、自分でも止められるものではなかった。 そしてその先にいつも突き当たる岩盤が、ウッソ・エヴィンだった。 クロノクルの向こう側に、コックピットの向こう側に、ウッソがいた。 「……ッ!」 親指に走った鋭い痛みに、とっさに手を引っ込めた。 左手で親指に触れると、ぬるりと濡れていた。 何かで切ったらしい。 濡れた指先は、クロノクルとの思い出を喚起した。 愛する人と戦場とが、どうしてこれほど精神の深い所で交わっているのだろう。 カテジナが触れていたのは、フランツ生花店に飾られていた観葉植物だった。 人がひとり入るんじゃないかというような、立派な植木鉢に据えてあって、 花屋の主人は毎朝の水やりの後、これを丁寧に磨いていたものだ。 それが割れていて、指を切ったのだった。 左手で木の末を探ると、乾燥した葉に行き当たった。 揉むと、粉々になって風に散った。 「………………」 ここがフランツ生花店だとすると、ルース商会はその3軒となりだ。 手袋を左手に握って、傷ついた親指を内側に折り、 4本の指で壁に触れながら歩いて行くと、広い窓ガラスに辿り着いた。 カテジナの家だ。 触った指先にざらざらしたものが残っている。 砂埃にまみれているらしかった。 窓ガラスは割れていたような記憶があるから、これ以上触れるのはやめにして、 ブーツの先で軒先を叩きながら、入り口を探った。 ギイ……イイイイイィ…… 家の中に入ると、据えたような埃のにおいがした。 そのにおいの底には、コーヒー豆の香りが沈んでいて、家に帰ってきたのだと思った。 ただいまとは言わなかった。 戸を閉めると、風の音がやんだ。 「窓は割れていなかったのかしら」 父が店を飛び出していって、爆撃で吹き飛んだあのとき、 ガラスは割れていなかった。 「割れていなかったのね。 そう」 かといって、何を思うでもない。 家の1階は、個人客向けの小売りのスペースになっている。 ルース商会が主に扱っているものは、保存食だ。 だから連邦軍相手にも、ベスパ相手にも商売ができた。 棚に触れて回ると、爆撃があったあの日のままに、商品が並んでいるのが分かった。 ウーイッグが地雷原になっているのは知れ渡っていたから、 ルース商会までやってきて食料を盗み出そうというような命知らずはいない。 カテジナが無事家に帰って来られたのは、ただ運がよかったというだけのことだ。 「………………」 そんなことは知らず、彼女は陳列棚の側にしゃがみこんだ。 ぽたり、ぽたりと、指から血の滴る音が静かな店内に響く。 今更ながらに、自分の血の臭いが分かった。 これ以上指を怪我しないよう気をつけながら、下の棚に並ぶ缶詰を開けた。 私にはなかなかこういったものを食べる機会はなかった。 カテジナには、クロノクルの声がはっきり聞こえていた。 「女王の弟君は、いつも良いものを食べていらっしゃるものね」 ひとりごとが、静かな店内に響いた。 私の食事は極端なものだよ。 女王の弟をやらされるときは、堅苦しいマナーに従いながら、 思考も耳も研ぎ澄ませている。 鶏肉のソテーなんか出されても、味も何も分かりはしないさ。 軍にいるときはもっと気楽だ。 ただし、口に入るのはハンバーガーと穀物バーに合成ミルク。 マスの酢漬けにはどこにいたってありつけない。 私にはなかなかこういったものを食べる機会はなかった。 気が付くと、カテジナはフタを開いたマスの缶詰に囲まれていた。 酸っぱいにおいが、淡いコーヒー豆の香りを塗りつぶした。 ずっと昔、母に連れられて、鮮魚市場に行ったことがあった。 何かのお祝いで、新鮮な魚料理を食べようということになったのだ。 その頃は母も毎日家にいたし、父は妻子に愛を注いでいた。 「やっぱり、コイのフライかしらね。 クリスマスみたいだけれど」 「母さん。 私、怖いわ……」 カテジナは母の腕にしがみついた。 高い台の上に並ぶ魚たちが、虚ろな目で自分を見ているように感じたのだ。 いくつもの目が、カテジナを見つめていた。 「きゃあああああああッ!!」 カテジナは悲鳴を上げると、マスの缶詰を何個かひっくり返して後ずさった。 陳列棚に背中をぶつけると、穀物バーが何本か降ってきて、頭に当たって転がった。 「クロノクル……クロノクル……」 闇の中、白濁した目を見開いて、愛する男の名を呼び続ける。 遠くで野犬の吠える声が、廃墟にこだました。
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