ペットと言えば、猫や犬、鳥やウサギなどが定番ですが、たぬきを飼っているお宅はあまりいないのではないでしょうか? 私自身、たぬきは動物園か、田舎の祖父の畑を荒らす野生のたぬきしか見たことはありません。 でも、たぬきはイヌ科の動物ですから飼育方法をきちんと守れば、可愛い家族の一員として生活できるのでは?と思い、様々な疑問を調べてみました。 値段から飼育方法、エサ、臭いについて 残念ながら、現代の日本でたぬきは売られていませんでした。 ペットショップでも販売される動物ではなく、たぬきのブリーダーもいません。 では、たぬきと暮らしている人々は、どうやってたぬきを家族の一員にしたのでしょうか? その答えは、「捕獲」したのち「保護」する形でたぬきを飼うんですね。 詳しく説明しますと、 たぬきは有害保護法によって、定められた有害鳥獣なのです(実際祖父の田舎では畑の作物などを荒らすので困った動物扱いです)。 有害鳥獣は、狩猟期間中に駆除されてしまうので、その際に「捕獲」という形で自分で捕まえて、 「保護」という名目で飼育されているようです。 たぬきのエサは何?臭いはどう?飼育方法について たぬきは雑食なので、 農作物から小動物、魚など食べられる物は何でも食べます。 近年問題視されてるように、民家のゴミをあさって食べている事例もありますから、たぬきのエサには困らないですね。 また野生のたぬきと違って、ペットとして飼われているたぬきは驚くほど臭いという事はなく、 室内で犬を飼うのと変わらない程度の臭いのようです。 スポンサードリンク イヌ科なので、犬と同じような飼育方法でほとんど問題ないですが、 たぬきは夜行性で、臆病なうえ警戒心が強い動物ですので、子だぬきのころから育てれば懐くかもしれませんが、成長したたぬきを捕獲してきても、人間に慣れていくのは難しいかもしれません。 まとめ たぬきをペットとして飼うことは不可能ではないし、実際日本にたぬきを飼っているお宅があることが分かりました。 でも販売されている動物ではないので、自分で捕まえに行かなければならないことも分かりました。 子だぬきを保護できる可能性は高くはないと思いますが、もし出会えたら可愛い家族が増えて楽しいですね。 たぬきの寿命は野生だと10年ですが、ペットのたぬきは16年くらい生きるので大切に育ててあげなくてはなりませんね。 スポンサードリンク.
次のCMでおなじみのネコや映画やドラマで人間並みの演技をするイヌなど、愛くるしい姿、顔かたちがたまらない動物たち。 最近のペットブームもあって「飼ってみたい!」と思っている人も多いでしょう。 今回は数多くのペットの選択肢のなかでも、最近注目されている「たぬき」について紹介します。 昔ばなしの「かちかち山」や「たぬきオヤジ」「たぬきの置物」などなにかと身近な印象があるたぬきですが、珍しい「白いたぬき」が出没して専門家の間でも話題になるなど、その生態ははっきりとわかっていない部分も多い動物です。 近年、動画サイトやインスタグラムなどで「ペット」としてアップされている画像から興味を持っている人も多いようですので、今回は「たぬきの飼育」に疑問にお答えします。 TravelBookママ部 TravelBookファミリー編集部所属のママ達による「ママ部」。 幼児から中学生までのママ達で構成。 世の中のトレンドに常に敏感で日々パワフルに活動中。 たぬきってどんな動物?生態を紹介! たぬきはイヌ科の動物で本来は人里離れた山郷に生息していた野生動物です。 近年の宅地開発や自然破壊の影響を受けてエサを求めて人里にも姿を現すようになりました。 人間の出す生ごみなどをめざして民家の近くまで来るようになり、ごみ置き場をあさり畑の農作物などを掘り起こしてしまうなどの被害も出るようになったため「有害鳥獣」に指定されています。 元々は自然界の木の実や小動物などをエサとしていましたが、人間に近い生活を送るようになったためなんでも食べてしまう非常にたくましい雑食です。 野生のたぬきは夜行性のため、人目に付くのも暗くなった夕方から夜にかけてです。 しかし、一緒に暮らすペットとしては慣れてくるせいか比較的昼間でも起きていることが多いようです。 とても臆病で警戒心が強い性格なのでイヌのようにボールで活発に遊んだりじゃれ合うようなことは少なく、大きな音を立てない、急に手を出したりしないなど驚かせないように優しく接するのがポイント。 ちょこちょこ散歩についてくる姿や、モフモフの長い毛にくるまって眠っている姿には、だれもが癒されることでしょう。 たぬきの寿命はどのくらい? 最初に紹介するたぬきの情報は「寿命」。 日本ではおなじみのたぬきですが世界的にみるとその生息地域は広くはありません。 極東アジア、ロシアの東部などに限られ暖かい地域では見られません。 寒冷期もある地域に住む野生動物の寿命を調べてみました。 アナグマ10~15年、エゾリス6~7年、アライグマ3~5年、イノシシ6~10年、もちろん野生下での寿命です。 たぬきは約10年前後という調査結果があり、ペットとしての記録では最高16年という長生きな個体もいたようです。 イヌにしろネコにしろ家族の一員としてお世話をすると、その寿命は延びて、長寿を全うできるにようになります。 たぬきもペットとして一緒に暮らすなら、ストレスを与えずこまめに下の世話をして構いすぎないのがコツ、と言えます。 たぬきはペットショップで販売されているの? 次に紹介するたぬきの情報は「ペットショップで販売されている」。 たぬきは「鳥獣保護法」で「有害鳥獣」に当たり、基本的にペットとして飼うことはできない動物です。 狩猟期間が解禁されると「捕獲」「保護」できる動物ではありますが、ペットショップなどで取引されたり、イヌのようにブリーダーが存在して購入できたり、ということはありません。 ではなぜ、動画サイトやSNSにアップされているのでしょうか? おそらく、野生のたぬきを餌付けしたり狩猟期間中に捕獲・保護したり、けがをして動けなくなっていたところを助けたりしたものが飼われていると考えるのが一般的です。 広告 たぬきの鳴き声は?うるさい?動画で紹介 3番目に紹介するたぬきの情報は「鳴き声」。 「ペットあるある」で「鳴き声に悩まされる。 」と言うのがありますね。 キツネは「コンコン」など擬音でも表せるような鳴き声がありますがたぬきの場合はどうなのでしょう? 動画サイトでもアップされているように、ひっきりなしに鳴いて困った…、と言うことはあまりないようです。 基本的にたぬきはあまり鳴かない動物で、鳴いてもイヌのように吠えることはありません。 たぬきの種類は? 4番目に紹介するたぬきの情報は「種類」。 たぬきの種類は大きく5種に分けられます。 ウスリータヌキ(ロシア東部、中国東部)、タイリクタヌキ(中国東部、ベトナム北部)、コウライタヌキ(朝鮮半島)、そして日本に生息しているエゾタヌキ(北海道)、ホンドタヌキ(本州、四国、九州)、となり2種類が生息していると考えられています。 エゾタヌキは人里離れた地域に多く生息しているので、日本で人前に出没しているたぬきは、ホンドタヌキが多いと考えられます。 エゾタヌキ 5番目に紹介するたぬきの種類は「エゾタヌキ」。 北海道の森林地帯、川や沼周辺に多く生息しています。 寒い気候に対応できるように、ホンドタヌキよりも体が大きく、毛も長く量も多いです。 寒さに耐えるため12月から3月ころまで冬ごもりをします、冬眠ではなく巣穴でじっとしているようでで、春から夏にかけてたくさん食べて蓄えた栄養を徐々に消費し、暖かくなるのをじっと待っています。 その体重の変化はめざましく最盛期では平均の1. 5倍にもなり、冬ごもり後の春先には3分の1にまで減ります。 糞を一カ所にする「ため糞」も特徴の1つです。 ファミリーですることが多く情報交換やなわばりの主張をしていると考えられています。 ホンドタヌキ on Sep 3, 2017 at 6:28am PDT 6番目に紹介するたぬきの種類は「ホンドタヌキ」。 エゾタヌキよりは小柄で寿命も野生下では5~8と若干短めです。 ホンドタヌキは冬ごもりはせず真冬でも活発に行動します。 床下や物置など民家に近いところに巣を作り子育てするため、親たぬきが子だぬきを連れて歩くかわいい姿が目撃されることがあります。 人間の出したごみをあさりに来たり、民家近くに「ため糞」をしたりするのでトラブルにもなったりしています。 交通事故に遭うたぬきも多く野生動物が犠牲になる割合の45%近くにもなるとも言われています。 ところで「たぬき寝入り」は本当なのか気になりこともありますよね? 実際は「擬死」と言って危険を感知すると死んだように動かなくなる反応のことを言います。 「寝てるふり」を"する"というよりは、「死んだふり」に"なる"、と言うほうがニュアンスとしては近いようです。 たぬきの餌(エサ)は? 広告 7番目に紹介するたぬきの情報は「餌(エサ)」。 たぬきは基本的には雑食なのでなんでも食べます。 イヌのように玉ねぎ、チョコレートなど中毒症状をおこす食材がある、と言ったような注意点はあまりないようです。 ただ健康のことを考えればあまり濃い味ではないもの、自然に近い状態の食べ物で十分でしょう。 手間のかからないドッグフードを代用するのが手軽です。 他にも果物などもとても喜びます。 1日2回適量を与えるようにし、水分も充分に与えるようにしましょう。 専用の餌皿などを準備していつでも飲めるようにしておいてあげるとよいでしょう。 赤ちゃんたぬきを保護した場合は、イヌ用のミルクや粉ミルクを用います。 量は子犬と同様、容器や缶に表示されている量を守って与えます。 たぬきの性格。 ペットとしてなつくの? 8番目に紹介するたぬきの情報は「性格」。 先にも述べましたが、たぬきはとても臆病で警戒心の強い動物です。 もともとペットとして飼われている動物ではないので迎える側にも注意が必要です。 警戒心を解くために信頼関係を築きましょう。 餌で釣っても最初は食べてくれないかもしれませんが、あきらめず、あまりしつこく構わず、たぬきから近寄って来てくれるのを待つのが最適です。 時間はかかるでしょうが無理強いをしなければきっと気持ちは伝わります。 焦ってなでようとしたりするのは禁物です。 おびえたたぬきが攻撃してきて自分が怪我をしてしまうかもしれせん。 そうなるとますますこじれてしまうので、根気よく距離を保ってのんびり信頼関係を築きましょう。 繁殖期などは特に注意が必要です。 攻撃性が増すので刺激せず見守って世話をしましょう。 赤ちゃんたぬきを保護した場合はしっかり世話をし、しつけをすればよく懐く場合もあるようです。 人間でもそうですが性格がそれぞれ違うようにたぬきも懐きやすい子、そうでない子と個体差があります。 イヌも世話をしてくれる人にはよく懐くように、たぬきはより強くその傾向があり、家族で飼っていても全員に懐くということはまれのようです。 たぬきは臭い? 9番目に紹介するたぬきの情報は「臭い」。 本来野生の動物なので全くにおわないということはありません。 怖がりでちょっとした刺激で攻撃的になってしまうのでお風呂に入れて洗うということも難しいようです。 一般的なペットの動物臭同様程度のにおいはあり、気になる人もいるようですので、室内で飼う場合は理解しておきましょう。 イヌやネコであればトリミングやシャンプーをしてくれるところもありますが、たぬきの受け入れは難しいようです。 たぬきをペットとして飼うために必要なもの 最後に紹介するたぬきの情報は「飼うために必要なもの」。 たぬきを迎えるために必要なアイテムは基本的にはイヌと同じで構いません。 ケージ、トイレ、ベッド、など。 安心して休めるケージは居場所として確保して上げてください。 トイレもきちんとしつければ覚えるようです。 においの軽減にもなるので必ず準備しましょう。 ベッドも用意しておくと落ち着ける場所として安心するようなのであると良いですね。 ほかのペットと兼用にせず、たぬき専用を用意してあげましょう。 あと注意する点は病気です。 「センコウヒゼンダニ」というダニが原因の疥癬症(カイセン症)とイヌジステンパー(ウィルス感染症)とう感染症があります。 カイセン症は感染すると全身が脱毛して皮膚が固くカサカサになり剥がれ落ちてしまいます。 人間にも感染するので厄介な病気です。 イヌジステンパーは発熱やくしゃみ鼻水、せき、下痢などかぜに似た症状を発症します。 赤ちゃんたぬきや高齢になった場合には命にかかわる危険もある病気なのでいずれの場合も早めに獣医さんにかかりましょう。 たぬきのまとめ 2011年の東日本大震災では沿岸部のみならず、河川から入り込んだ津波の影響を受け野生動物たちも甚大な被害を受けたようです。 きっとたぬきも例外ではなかったでしょう。 津波の被害が大きかった仙台の沿岸地域に人よりも早く戻って来ていたのはたぬきだった、という専門家の報告があります。 少し人と距離を置きながらたくましく生きているたぬき。 もし一緒に生活するチャンスが来たら、家族同様に世話してあげましょう。 日本 - ペット ハムスターは、犬や猫に続くメジャーなペットとして多くの人に飼われています。 一度飼うとその可愛さのとりこになり長年飼い続ける人が多いと言われるハムスター。 飼育スペースを取らず散歩なども不要、購入費も維持費もリーズナブルで、ペットを飼う手始めとしてハムスターを選ぶ人、一人暮らしのさみしさを紛らわせるために飼う人などにも人気です。 何よりも小さな可愛らしい存在が、心を癒す存在になることは間違いありません。 毛に包まれた小さな体、短い手足を一生懸命動かしてえさを食べる姿、回し車を熱心に走る姿、つぶらな瞳でじっと見つめる表情など、いつまでも眺めていたくなる愛おしい存在です。 そんなメジャーなペットのハムスターですが、実際に飼うとなると生態や飼い方など分からないことが多いのではないでしょうか。 そこでハムスターについて特徴や飼い方を詳しくまとめました。 これさえ読めばすぐにハムスターを飼うことができますよ。 日本 - ペット 背中に針がいっぱいで痛いイメージのハリネズミ。 でも実は、ハムスターやネズミのようなあどけない表情やちょこまかしたコミカルな動きが可愛いと、今熱い注目を集めている動物です。 TwitterやYouTubeなどのSNS上では、ハリネズミの動画や画像が数多くアップされ、ハリネズミファンが急増しています。 そんなキュートなハリネズミ、ペットとして飼いたい人も増えていますが、犬や猫などのメジャーなペットと比べて情報が少ないですよね。 針ばかりだけど触れるの? なつくの? エサは何を食べるの? 何年くらい生きるの? などなど、分からないことばかりで躊躇している人もいるのではないでしょうか。 そこでハリネズミの飼い方について、種類や寿命、値段など詳しくまとめてみました。 日本 - ペット ペットとしてはイヌやネコに比べるとマイナーな印象のウサギですが、近年では注目を集めるようになっています。 かわいらしさ、愛くるしさから癒しをもらう人も増えているようです。 ウサギは声帯をもっていないので、基本的に鳴き声はなく、鼻を鳴らすような音になるため、イヌやネコに比べると比較的静かです。 また1日に短い睡眠を何度もとるため、遅く帰ってきても起きていたり、遊べたりするので一人暮らしの男性・女性に人気です。 もともと草食動物で捕食される側であるため、警戒心がとても強い動物ですが、飼い主に慣れるととてもなついてくれ、愛情を寄せてくれるようになります。 そんなかわいいウサギの種類・寿命・値段などについて紹介します。 日本 - ペット 水族館の人気者、カワウソは水族館で見るだけのものだと思っていたら大間違い。 実はペットとして自宅で飼うことができる動物だということはご存知でしょうか。 ペットのカワウソの様子をこっそり撮影した動画がTwitterにアップされて以来、そのくるくる変わる表情や動きの愛らしさに熱い注目が集まっています。 哺乳動物で水中だけでなく陸地でも活動でき、高い社会性をもつ賢い動物なのでペットにもぴったり。 つぶらな瞳や愛らしい動き、ツヤツヤの毛並みを独り占めできますよ。 それでも犬や猫など一般的なペットと比べて分からないことも多くハードルが高そう、と思う方も多いでしょう。 そこで、見ているだけで癒される可愛いカワウソについて特徴や飼い方を詳しくまとめました。 日本 - ペット 昔話にもよく出てきたり、いろいろなマスコットにもなっているキツネ。 ペットとしての馴染みはあまりありませんが、昔から私たちの生活の身近なところに存在している動物のひとつでもあります。 北海道などでは、道路などでもよく見かけることがあるキツネですが、実は日本のいたるところに生息しており、ペットとして飼うことが認められている動物でもあります。 ペットショップでよく見かけると言うわけではありませんが、日本でもペットとしてキツネを販売しているペットショップなどもあるようで、実際にペットとして飼うことに関心がある人も増えてきているようです。 とはいえ、実際キツネを飼うとなるといろいろとわからないことが多いのではないかと思います。 そこで、今回は、キツネをペットとして飼うなら参考にしてほしい、種類や値段、寿命などをまとめて紹介します。 日本 - ペット 小さい体格に大きい目と飛膜が特徴的なリス科のモモンガは、ペットとしての人気が上がっている小型哺乳類です。 小動物を取り扱うペットショップでも販売されていることが多く、値段も一昔前に比べて手頃になってきています。 飛膜を広げて滑空する姿が愛らしく、飼い主の元に着地することもあります。 なつけば手乗りや餌をねだり、甘えてくることもあるので、思わず愛情を注ぎたくなります。 ペットとしての認知度が高まっているモモンガですが、飼育する場合に何を食べ、何に気を付けなければならないのか、飼育方法には不安があるのではないでしょうか。 モモンガの習性や特徴から、飼育する上での注意点などの情報をまとめます。 愛らしいモモンガの飼育に挑戦してみましょう。 日本 - ペット テレビなどで、人間顔負けの芸を披露したり、ゆっくりと温泉に浸かったりする姿が印象的な猿。 人間に最も近い動物と言われており、その行動は見ていて微笑ましいことが多く、さまざまなマスコットなどにもなる人気の動物です。 動物園や山などでの印象が大きい猿ですが、最近はペットとして飼う人も増えてきています。 賢くて寿命も長く、家族の一員として存在感を発揮してくれそうな猿ですが、いざ飼うとなるとどんなものが必要でどのようにして育てるとよいのかなど、あまり知られていないようです。 また、ペットとして飼われる猿はどんな種類なのかなども興味深いところです。 そこで今回は、猿をペットとして飼うことに興味のある人に参考にしてもらいたい、猿の飼い方や種類、寿命から値段まで幅広くお伝えします。
次の日本に棲息するホンドタヌキとエゾタヌキは「鳥獣保護法」で「有害鳥獣」に該当しません……と云うか、有害鳥獣の指定は、農林水産業などに現に被害を与えているか、被害を及ぼす可能性が確実なケースに限り、都道府県や市区町村が「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」の規定に従って指定した場合です。 タヌキの全てに一律に適用されるものではありません。 タヌキをペット、愛玩動物として飼うことができないのは、他のきつねやリス、ノウサギなどと同様に、禁止されています。 さらに、狩猟期間中だけでなく、保護や怪我の治療の為に保護する事は、一律に許可されるものでなく、その経緯や保護、治療の方針や計画、物理的、経済的、知識、経験、技術、そしてそれらを踏まえた人物的 責任持って保護出来るかなど に信頼出来るか?により判断されます。 でなければ『保護したい』『助けたい』を口実にすると輩が後を絶たなくなりますから、簡単に許可されると思ったら、大きな間違いです。 なお知恵袋では、度々鳥獣保護法のフレーズが見られますが、法律としては『鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律』として狩猟までを含みますし、別の法律として、俗に云う動物愛護法も『動物の愛護及び管理に関する法律』として制定されており、虐待などで人為的に傷つけられた動物に関しては、こちらも考える必要があります。 野生鳥獣を飼えるのは、以下の場合などです。 ・狩猟で捕獲した狩猟鳥獣を飼育する場合 ・特別な許可を得て捕獲した野生鳥獣を、市町村長の飼養登録を受けて飼養する場合 ・正規に海外から輸入された外国産の野生鳥獣を飼育する場合 有害鳥獣ってのは種類で決まってるモンじゃなくて、狩猟をしちゃいけない猟期や猟区以外とか、狩猟対象にしていい狩猟鳥獣以外の種類で、悪さしてる動物を駆除するときの許可・申請で使われる言葉っす。 天然記念物のカモシカでも、林業に被害を出す地域じゃ有害鳥獣駆除申請&許可のもと、有害鳥獣としてハンターが駆除してるっすよ。 特定外来生物と混同されてませんか? たとえばアライグマなど、特定外来生物に指定されている動物は許可無く飼うことは出来ません。 個人が許可なく飼育した場合罰金は100万円、逃がしたら300万円です。 タヌキは特定外来生物ではありませんし、特に届け出の必要な猛獣などの類いでもありませんから、個人で飼育することは法的に問題ありません。 ただし、飼育にいたる入手経路が問題で、たとえば適法に人工繁殖された個体を購入したのであれば問題無いのですが、野生のものを勝手に捕まえて飼育を始めるとなるとこれは原則として違法です。 野生のものを捕まえていいのは、適法な狩猟による場合か、その他の捕獲許可を受けて捕獲した場合です。 タヌキは狩猟鳥獣に指定されていますので狩猟の対象です。 狩猟の場合、必ずしも狩猟免許は必要無く、狩猟期間内に、鳥獣保護区など狩猟の禁止される場所以外で捕まえたものであれば適法です。 狩猟免許とは、銃や罠、網などの「法定猟具」を使用するための免許です。 これら「法定猟具」と、法律で禁止されている「禁止猟具」以外の手段による捕獲であれば免許は要りません。 (と、言っても飼育目的で活かして捕獲するには罠や網でないと難しいですけど) その他の捕獲許可は、狩猟目的以外の捕獲について特段に県や国の許可を受けることで捕獲が可能になります。 学術調査目的や有害鳥獣駆除などがこれにあたります。 つまり「有害鳥獣駆除」とは、捕獲の許可の種類の話であって、飼育についてどうこうの話はいっさい関係ありません。 あと、「保護や治療目的」の場合も、個人が勝手に「怪我してるのを見つけたから手当てしようと思って拾ってきた」というのは違法です。 保護や学術目的で捕獲許可の出ている機関に限られます。 タレントさんがスズメを保護と称して飼育して問題になったのはこのケースですね。 ただし、法的な事とは別に、ペットとして飼うのは問題も多くお薦め出来ません。 犬や猫と違い、野生の動物は人に慣れることはあっても懐くことはないです。 飼う人がいないということは、愛情を通じ合える相手ではないと言うことです。 タヌキは狩猟鳥獣に指定されているので狩猟免許保持者が狩猟区域内で 狩猟期間内に適正に捕獲した場合のみ飼育できます。 野生の鳥獣で自由に 捕獲できるのはネズミだけです。 他の鳥獣は鳥獣保護法で保護されているため捕獲、殺傷したときは 1年以下の懲役、もしくは100万円以下の罰金に処せられます。 怪我をしているタヌキ(他の鳥獣も含め)は狩猟期間内に関係なく一時的 に保護するのは可能ですが、管轄する市町村に連絡しないといけません。 この場合、申請の必要はなく連絡することが前提です。 そのまま飼い続けると鳥獣保護法に違反します。 ただし、アライグマやハクビシンなど外来生物、および都道府県指定の 害獣は引き取りしませんのでご注意ください。 県によってはタヌキも 害獣とみなし引き取りしないこともあります。
次の