大好きな人と一緒にいる時は楽しいものですが、 ストーカーに好かれたら… 恐怖ですね。 「がん」も同じように しつこい!! しつこいんです。 撃退したかと思ってもまた現れる…。 でも、ストーカーが近寄りにくい対策が何かしらあるように がんが近寄りにくい対策もあるはずです。 その一つは、 環境を変えるということ。 これまでお伝えしたように 貧血はガン細胞が好む環境ですし、 がんそのものも、 自分のお気に入りの環境を作り出すため 貧血は更に進行していきます。 ( ) ですから、逆に考えると貧血改善は がん予防にも、再発防止にも大変助けになります。 鉄欠乏性貧血の判断基準 鉄欠乏性貧血によく見られる症状を、 この一連の記事の(1)で書きましたが、 ( 本当に鉄欠乏性貧血なのかどうかを知るには 血液検査が必要です。 前回の記事で、 日本において潜在的な鉄欠乏性貧血を見つけられない理由として 「 判断基準を間違っている」 ということを挙げていました。 実はヘモグロビンや ヘマトクリットだけでは 鉄欠乏性貧血を見分ける事はできません。 その際に見るべきなのは、 血清フェリチン値 …なのですが、保険適用の血液検査ではできない項目なので 自費で検査する必要があります。 ショーック!…ですよね。 残念ながらそれが現状ですが、 理解ある医師をお探しなら お力になりますので、メールしてくださいね。 血清フェリチン、目標値は? 血清フェリチンとは「 貯蔵鉄」つまり 鉄の貯金の部分です。 フェリチン値が低い人は潜在的鉄欠乏性貧血と言えます。 様々な不定愁訴が出ているはずですし、 その状態を放って置けば、 いずれ何かのがんになるリスクが高いのです。 女性なら、 婦人科系の癌 の方は元々貧血が強かった方が多い印象です。 現実には フェリチン値が5くらいの人なんて、 ほとんどの人が軽く 鬱状状態です。 酸欠になって最初に症状が出るのは脳だからです。 このタイプの人が鬱になるのは、 やる気がないからではなく、 鉄が足りないからなのです。 では、どれくらいのフェリチン値を目指すのが理想か、 というと、 国際的には 100以上必要と認知されています。 ただ、日本人の有経女性ですと50あればかなり良いほうです。 100もある人は炎症を疑います。 目標は少なくとも 12以上です。 それ以下の方は早急な対策が望まれます。
次の頭痛・めまい・たちくらみ 脳のMRI検査をしても異常が認められない頭痛の多くは、鉄不足、機能性低血糖症 注1 、カルシウムやマグネシウムの不足、などが原因であることはあまり知られていません。 特に生理のある年代の女性の頭痛の多くは、鉄不足が関与しているといっても過言ではありません。 低フェリチン 注2 (鉄欠乏)の場合、ヘム鉄摂取で頭痛が速やかに改善する場合をしばしば経験します。 機能性低血糖症による頭痛の治療は、1日3回の適切な食事をすることと、砂糖の多く入った菓子・ジュースやカップラーメンやファーストフードなどを控え、肉、卵、豆、チーズなどのタン白質の少しずつ1時間から2時間おきくらいに食べることが大切です。 また場合によっては、ビタミン・ミネラルなどのサプリメントの補給が必要になります。 若い女性のめまいや立ちくらみなども、MRI検査をしても脳に異常がない場合がほとんどです。 低フェリチンがめまいや立ちくらみの主な原因です。 ヘモグロビンが正常でも低フェリチンでめまいや立ちくらみがおきます。 一般的な病院ではヘモグロビンと血清鉄が正常範囲ならば、貧血なし、鉄欠乏なし、と診断されてしまします。 ひどい場合は、うつ病などの精神疾患と誤診され抗うつ剤を処方されてしまう場合もあります。 注1 機能性低血糖症:糖質や炭水化物中心の食事を続けることで、膵臓の働きが低下しインスリンが正しく分泌されなくなり、血糖の調節ができなくなったり自律神経の乱れによって体と心の変調を来たしたりする病気 注2 フェリチン:鉄を貯蔵するタン白で鉄の貯金状態を表す.
次の標準値には「5~152」とあります。 健康診断のお医者さんは「そのほかのヘモグロビンやヘマトクリットなどの値は正常値だけど、フェリチンが低いと体内の貯蔵鉄がほとんどないということだから、疲れがひどかったり、朝が辛かったりすると思うから、かかりつけの内科があるならそこでこの結果を持って行って治療したほうがいいですよ。 体が鉄を貯めにくい原因があるならそれを調べたほうがいいかもしれません」とおっしゃいました。 それを受けて、私のかかりつけの先生に相談したところ「すべて正常値だから治療の必要はないよ。 疲れやすいとか朝が辛いのはほかの理由じゃないの」と言われ、体調のことを相談しようにも取り付く島がない状態で、鉄分の薬の処方など何もありませんでした。 このかかりつけの先生には、私はもともとヘモグロビンの数値が低かったこともあり過去に貧血の治療の為に鉄分の薬を処方してもらったことが何度もあります。 確かに、ここ数か月体がだるいと感じることが多く、私はただの夏バテだと思っていたのですが、血液検査の結果を見て「もしかしたら鉄分の関係もあるのかも」と思い、相談しました。 ただの運動不足で体力がなく、疲れやすいというのなら運動すればいいとわかるのですが、健康診断の時の先生の言葉がひっかかり、このまま何もしないでいいのかが不安です。 このような検査をしてもらいたい場合、他の町にある内科のお医者さんに相談するのでいいのでしょうか。 それとも、大きい病院に行って検査をしたほうがいいのでしょうか。 もしご存知の方、いらっしゃいましたら教えていただければ助かります。 よろしくお願い致します。 以前に鉄欠乏性貧血の治療をされていることから、フェリチンが基準値下限であるのは潜在性鉄欠乏だと思います。 鉄欠乏性貧血の一歩手前の状態です。 潜在性鉄欠乏では、易疲労感、ふらつき、何となく体調が悪い、抑うつ傾向などの不定愁訴が出ることがあります。 昨年、NHKで放送されてから話題に上るようになりました。 健康診断の医師がおっしゃっていることは、潜在性鉄欠乏に関する一般論です。 閉経前女性の半分は多少なりとも鉄欠乏の状態にあると言われており、潜在性鉄欠乏だからといって必ずしも症状が出るとは限りません。 潜在性鉄欠乏からさらに進んで鉄欠乏性貧血になった際に倦怠感等の症状がなかったのであれば、かかりつけ医のおっしゃることのほうが正しいと思います。 なお、潜在性鉄欠乏も鉄欠乏性貧血も普通の内科医院・クリニックで治療できるので、潜在性鉄欠乏で大きな病院の血液内科に行く必要はありません(血液内科は白血病や悪性リンパ腫など血液の悪性疾患で特に忙しいので、仮に行ったとしてもかかりつけ医に戻るように言われるだけとなる可能性があります)。
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