開花シーズンを迎えると約2,500株のヒメアジサイが境内を埋めつくし、その幻想的な情景は「明月院ブルー」と称されています。 なかでも、石段に覆いかぶさるようにヒメアジサイが咲く山門下は、人気の撮影スポットです。 ヒメアジサイは咲き始めこそ薄い青色ですが、日を増すごとに色が深まっていきます。 最高に美しい明月院ブルーを観るなら、6月下旬の散る間際を狙うのがオススメ(開花状況は年によって異なります)。 なお、開花シーズンの5月下旬~6月下旬の週末は、例年混雑が見込まれます。 余裕のある人は、平日の夕方など空いている時間帯に行ってみると良いでしょう。 湘南の海にせり出した岬で、ドライブなどで多くの観光客が訪れるスポットです。 稲村ケ崎の高台部分は「鎌倉海浜公園稲村ガ崎地区」として整備されており、例年5・6月になると西洋アジサイやヒメアジサイが咲き乱れます。 園内の展望台周囲には約50株の西洋アジサイが咲き、晴れた日には海に浮かぶ江ノ島の雄姿や、遠く富士山までを望むことも。 ベンチなどに腰を落ち着けながら、花と絶景の競演に見とれてみるのもオススメです。 所在地:神奈川県鎌倉市稲村ガ崎1 電話番号:0467-45-2750(鎌倉中央公園) 開園時間:常時開園 休園日:なし 入園料:無料 最寄駅:稲村ヶ崎 【3】エリア最大級の株数!鎌倉を代表するあじさい名所/長谷寺 創建1200年以上の歴史を誇る名刹「長谷寺(ハセデラ)」。 江ノ電・長谷駅から徒歩5分ほどとアクセスが良好な、鎌倉を代表する観光スポットです。 広大な境内には「観音堂」や「阿弥陀堂」などのほか、海や街並みを一望できる見晴台も備えています。 年間を通して多くの観光客でにぎわいますが、特に人気の時期といえば5・6月。 ウズアジサイ、アナベルなどのほか、長谷寺が命名した新種のあじさい「長谷の祈り」など40種類以上、約2,500株ものあじさいが境内に咲き誇ります。 赤、紫、ピンク、青、白など多彩な色で埋め尽くされた山の斜面を歩けば、まるで桃源郷にいるような気分に浸れることでしょう。 毎年6月1日~30日の期間を「あじさい期」とし、混雑緩和のために入場制限を設けている長谷寺。 2020年は新型コロナウイルス感染防止対策のため、あじさい路での観賞は「往復はがきでの事前申込(先着順)」が必要となります。 ぜひ観覧したいという方は公式サイトを確認してみてくださいね。 ここで見られるのが、江ノ電とあじさいのコラボレーション。 この時期になると多くの人が境内の線路沿いでカメラを構え、あじさいと江ノ電の2ショットを狙っている光景に出合えることでしょう。 落ち着いてあじさいを観賞したい人には、社殿の周りのスポットもオススメ。 線路沿いのにぎわいと、社殿の静けさ。 臨済宗円覚寺派の大本山で、広い境内には舎利殿や洪鐘(オオガネ)といった国宝をはじめ、多くの重要文化財を有しています。 こちらでは、ひとつの場所にギュッと固まって咲くというよりも、境内の各所でかわいらしい顔を覗かせた、味わい深いあじさいを観られます。 境内に入ると方丈へと通じる参道があり、その右側にヤマアジサイなどが咲いています。 また、鎌倉幕府8代執権・北条時宗の廟所である「佛日庵(ブツニチアン)」付近にもヤマアジサイがちらほら。 人混みを気にせず、のんびりとあじさい狩りを楽しみたい方にオススメです。 最新情報は円覚寺および佛日庵の公式サイトをご確認ください。 【6】鎌倉五山第一位の寺院で観るあじさい/建長寺 鎌倉五山第一位の「建長寺(ケンチョウジ)」では、ガクアジサイをはじめカシワバアジサイ、アナベルなど約300株のあじさいを観賞することができます。 特に「半僧坊大権現(ハンソウボウダイゴンゲン)参道」の脇には、あじさいの花が随所に。 散策をしながら観賞ができます。 ハイシーズンでも人がまばらなので、落ち着いてあじさい観賞を楽しめます。 半僧坊の裏手からは約4kmに及ぶ「天園ハイキングコース」が延びていて、半日ほどかけてウォーキングを楽しむこともできますよ。
次の咲き乱れる 紫陽花(あじさい)が全国的に有名で鎌倉随一のあじさい寺。 あじさいの時期にはたくさんの観光客で賑わいます。 明月院への新型コロナの影響にご注意ください!• 開門は9時〜16時• 現時点では、 神奈川県内在住者のみ拝観可能。 県外からの訪問はご遠慮いただく。 境内の拝観者が密集・密接と判断された場合、終日拝観中止。 どうぞ鎌倉への不要不急の訪問は今しばらくお控えください。 新型コロナウィルスに関する鎌倉市の情報は、からご確認ください。 四季の美しさをまるで 丸い額に入った絵画のように切り取って鑑賞することができます。 ぜひ立ち寄りたい撮影スポットです。 初夏の明月院 「鎌倉といえばあじさい。 そして、鎌倉のあじさいといえば明月院のあじさい」 明月院は境内にはおよそ2500株のあじさいが植えられていて、 「あじさい寺」として全国に名を馳せています。 境内のあじさいのほとんどは「ヒメアジサイ」と呼ばれる品種で、その淡い水色から青みを増していく 独特の色彩は「明月院ブルー」と呼ばれています。 紫陽花の石畳 あじさいが咲き乱れる参道は鎌倉の夏の絶景の定番! 6月には鎌倉でもっとも賑わう参道となります。 明月院のあじさい。 その独特な淡い色彩は 明月院ブルーと呼ばれています。 明月院のあじさい参道。 あじさいの時期にできるだけ人混みを避けるのなら夕方ごろがオススメです。 紫のあじさい。 6月の週末はたいへん賑います。 実は紅葉も有名で北鎌倉有数の美しい紅葉を鑑賞できます。 秋の悟りの窓 秋の明月院の「悟りの窓」。 紅葉の時期にもぜひ訪れたいお寺です。 あじさいの季節とは違った趣があり、一年中楽しめますね。 (2016年12月10日撮影) 明月院とは(明月院の歴史) 明月院は平安時代末期の1160年(永暦元年)、平治の乱で戦死した首藤刑部大輔俊道(山ノ内俊道)の菩提を弔うため、子の山ノ内経俊により創建された「明月庵」が起源です。 時はたち、鎌倉時代中期の1256年(康元元年)、時の執権 がこの地に「最明寺」を建立します。 のちに子の、 北条時宗(ほうじょう ときむね)が最明寺を前身として「福源山禅興仰聖禅寺」を再興しました。 さらに時はたち、室町時代1380年(康暦2年)時の関東管領である足利氏満から禅興寺中興の命を受けた管領上杉憲方が寺域を拡大。 室町幕府3代将軍足利義満の時代に禅興寺は関東十刹の一位となりました。 尚、上杉憲方は山ノ内上杉家の祖。 山ノ内上杉家は憲政の時代に北条氏康との戦いに破れ越後の長尾景虎と頼り上杉の家名を譲りました。 長尾景虎は後の戦国時代の武勇、上杉謙信です。 明月庵は「明月院」と改められ支院の首位に置かれます。 禅興寺は明治初年に廃寺となり明月院だけ残り今日に至ります。 明月院は深谷上杉氏のゆかりの地です。 明月院の見どころ 明月院の境内は以外と広く、参道を登る手前のエリア、参道の先の本堂のエリアに分かれます。 6月の花菖蒲、12月の紅葉の頃はさらに奥の後庭園が拝観可能になります。 明月院の鎌倉石の参道(あじさいの参道) あじさいが咲き乱れる参道は圧巻。 6月には鎌倉でもっとも賑わう参道となります。 明月院の悟りの窓 まるで絵画のような悟りの窓 丸い窓の向こうに見える季節の風景。 手前には枯山水庭園、奥には本堂後庭園と2つの庭園が眺めることができます。 明月院の最も人気のある撮影スポットです。 明月院の枯山水(かれさんすい)庭園 枯山水(かれさんすい)とは石と砂で山水の風景を表す庭園の形式です。 明月院の枯山水は「須弥山(しゅみせん)」を形どり仏教観を表現しています。 瓶の井(つるべの井) 鎌倉十井のひとつ。 内部が水瓶のようになっていることから「瓶の井」と呼ばれます。 鎌倉十井の中で現在でも使える貴重な井戸。 明月院やぐら やぐらとは墓地用地の少なかった鎌倉時代の洞穴墳墓です。 このやぐらは平安時代末期の平治の乱(1160年)で戦死した豪族、山ノ内俊道の菩提を弔うため、子の山之内経俊により造られました。 鎌倉最大規模のやぐら。 中央には開基、上杉憲方の供養塔と言われる宝篋印塔が安置されています。 開山堂 1380年頃、明月院境内の中に建立されていた宗猷堂(そうゆうどう)を後に開山堂としてものです。 北条時頼公墓所 の公墓所。 北条時頼は鎌倉幕府全盛期、そして実質の鎌倉幕府の為政者である北条家の全盛期の頃の執権として知られています。 このあたりは 謡曲「鉢の木」でも有名な北条時頼公が隠居した「最明寺」の跡地です。 月の広場 開山堂のそばにある月の広場では季節の花がたのしめます。 月笑軒 明月院の境内の中にある茶室、月笑軒でティータイムはいかがでしょうか。 鎌倉アルプス。 天園ハイキングコース 明月院のそばから「鎌倉アルプス」天園ハイキングコースへの登山口があります。 鎌倉のハイキングコースの一番人気、鎌倉北部の外周を巡る全長約4キロのハイキングコースです。 あじさいの名所。 所在地:神奈川県鎌倉市山ノ内189• JR北鎌倉駅から徒歩10分.
次の明月院ブルー 明月院のあじさいは「姫あじさい」という日本古来の品種です。 「明月院ブルー」と呼ばれるように鮮やかな青で彩られています。 なぜ鮮やかな青のあじさいが咲くかというと、あじさいは土の質によって咲く花の色が大きく変わります。 土の質が酸性の場合は「青」のあじさいが咲き、一方でアルカリ性の場合は「ピンク」のあじさいが咲きます。 明月院のあじさいは濃く、鮮やかな青のあじさいが多いので酸性の強い土であると言えますね。 開花の時期は6月上旬~7月の上旬までとなります。 6月の後半に見頃としてのピークを迎えますが、そのぶん多くの観光客で賑わうことになります。 悟りの窓 見てもらえば分かるように、丸窓から本堂裏の庭園を眺めることができます。 あじさいの時期だけではなく、丸窓からは四季折々でいろんな顔を見せてくれます。 あじさいの時期にはハナショウブの庭園が見えますし、冬には雪化粧で覆われた庭園が別の顔を見せてくれます。 季節限定公開の本堂後庭園 広々とした庭に約 3, 000株のハナショウブが一面に広がっています。 「悟りの窓」から見える庭園が「本堂後庭園」です。 普段は非公開となっていますが、 花菖蒲開花時期(6月上旬)・紅葉期(12月上旬)に限り季節限定で公開されています。 「本堂後庭園」に入園するには明月院の拝観料とは別に入園料として 500円が必要になりますが、一見の価値はあります。 マップを見て分かるように、本堂が真ん中に位置し、明月院の上半分は「本堂後庭園」になります。 赤地蔵と青地蔵も「本堂後庭園」が公開されている時期にしか見ることができません。 明月院の混雑を回避するには 電車の乗車位置 JR北鎌倉駅の改札は南側にあります。 あじさい開花ピーク時は駅から出るだけでも一苦労です。 スムーズに改札を抜けるためにも、横浜方面から来る場合は先頭車両、横須賀方面から来る場合は最後尾に乗るのがオススメです! ピークの時期をずらして行く 6月下旬のピーク時はどこぞのテーマパークかと思えるほど、行列ができます。 ピーク時期をずらした 6月上旬、 7月上旬はまだ比較的混雑はしていません。 さらに雨の日などは人の足も遠くなります。 朝一番、開門時間にあわせて行く 6月のあじさいの時期は通常より 30分早い 8時 30分に開門されます。 とはいえ、開門時間にはそれなりに列が出来ています。 朝に強い人はさらに 30分ほど前の時間、 8時頃から並ぶと混雑のストレスに悩まされずにすみます。 さらに あじさい、ハナショウブの鑑賞に専念するのが良いと思います。 「悟りの窓」の撮影、「御朱印(ごしゅいん)」集めは別の季節でも出来るので、花を見ることに専念して行動すれば行列の待ち時間もなくスムーズに鑑賞できます。 なかなか前に進まないな、と思ったらいつのまにか「悟りの窓」の撮影待ちの行列に紛れ込んでいたりするので気をつけてください。 参考までに 「悟りの窓」の撮影 6月上旬の午前中、比較的空いている時期でしたが、悟りの窓を撮影するには 1時間以上並んでやっとできました。 「御朱印集め」 悟りの窓の撮影ほどではありませんが、御朱印をいただくのも 30分以上並びます。 まとめ 鎌倉のあじさいといえば「明月院」と言われるように、花の鮮やかさと鎌倉の風情がマッチしていて観る価値は充分にあります。 ただし、名所といわれるだけあって多くの観光客で混雑必至の人気スポットです。 今回ご紹介した混雑回避の方法などを駆使して、ストレスなく鑑賞できると良いですね!.
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