エアコンからの水漏れに困っている人必見! エアコンはたくさんの部品から構成されており、各部品ごとに故障や不調の症状が異なるため、さまざまな不具合が生じることがあります。 エアコン自体が動かなくなったり冷暖房の効きが悪くなったりするのも困りものですが、エアコンから水が漏れてしまうのも参りますよね。 エアコンの水漏れは、そのほとんどがドレンホースが詰まっていることが原因です。 では、なぜドレンホースが詰まると水が漏れてしまうのでしょうか?原因と自分でできる交換や修理、掃除方法などの対処法などについてまとめました。 エアコンの水漏れに悩んでいる方は参考にしてください。 エアコンのドレンホースとエアコンの水漏れについて まず気になるのが、「エアコンのドレンホースってどれのこと?」ではないでしょうか。 エアコンにはいろいろなパイプや配管、コードなどが接続されているため、ドレンホースと言われてもピンとこない方もいらっしゃるでしょう。 最初にドレンホースとエアコンの水漏れの関係についてご説明しましょう。 ドレンホースは排水のためのホース ドレンホースのドレンとは、英語で「排水管」などの意味があり、名前からしてエアコンから出る水を排出するためのホースであることがわかります。 それではドレンホースはどれのことを指すのかというと、表に出ていて見える部分では、室外機のそばのむき出しになっているホースがそれにあたります。 エアコン用のドレンホースはホームセンターやネットショップなどでも販売されていますが、その見た目はまるで洗濯機の排水ホース、まさしく水を外に排出するためのホースです。 ドレンホースはどこにある? エアコンのドレンホースは、エアコン室内機の裏側に接続されていて、壁を貫通させて室外へと通されています。 エアコンの設置状態によっては、室内機からつながっているパイプのようなものが壁にむかって伸びているのを見ることができるでしょう。 その場合でも、ホースがむき出しになることはなく、化粧カバーで覆われていますので、一見すると排水管が出ているとはわかりにくくなっています。 壁を貫通して室外に出たドレンホースは、室外でも紫外線や風雨から守るためにカバーをかぶせた状態で配され、室外機へと続いています。 このカバーの中には、ドレンホースのほかにも、冷気や暖気を送り込むためのパイプも通っていますので、そのまま室外機へつながっていますが、ドレンホースは外に水を排出するためのものですので、途中で分岐してホースがむきだしになっています。 室外機につながっているカバーから出ているホース、それがドレンホースです。 ドレンホースが必要な理由 洗濯機のように水を使用するわけでもないのに、エアコンに配水するためのドレンホースが必要なのかと不思議に思う方も多いでしょう。 設計上排水ホースがあるということは、もともとエアコンを稼働させると水分が発生するということになります。 つまり、ドレンホースから水が流れること自体は異常でもなんでもありません。 エアコンから水分が発生する理由は、結露です。 エアコンを稼働させることによって急激に冷やされた空気中の水分が結露となって付着して、流れるほどの水分となるからです。 結露の仕組みは、普段から目にする光景です。 ガラスのコップに氷と冷たい飲み物を入れると、コップの周りに水滴が付くことで、日常的に結露には触れて理解しているでしょう。 エアコンが室内を冷やしたり暖めたりできる仕組みは、エアコンの室内機と室外機をつなぐパイプの中に冷媒と呼ばれる物質が通っており、その冷媒を冷やしたり暖めたりすることで、室内に冷風や暖風を送り込むことができるようになっています。 冷房の時、この冷媒は非常に冷たくなります。 そのため結露で多量の水分が発生します。 その水分を室外に排出するのがドレンホースです。 エアコンの水漏れの原因について 上記の説明通り、エアコンを使うと水が出るのは自然なことです。 しかし、本来なら室外のドレンホースから排水されるはずの水が、室内機から漏れてしまうのはなぜなのでしょう。 エアコンの水漏れにはいろいろなことが考えられますが、その中でも特に多い原因を挙げてみましょう。 ドレンホースが詰まってうまく排水されない エアコンのドレンホースは、エアコンの室内機に直接つながっています。 ですから、何らかの理由でドレンホースが詰まって、水分が外に排出されなくなると、ドレンホース内に水が溜まっていき、最終的にはエアコンの室内機にまで水があふれて、直接水が漏れてきてしまうようになります。 エアコンの使用で水分が発生するのは自然なことですので、うまく排水させないと行き場のなくなった水があふれてきてしまうのも、当然のことです。 エアコンの室内機が傾いている ドレンホースに異常がない場合、エアコンの室内機がわずかに傾いていて、発生した水分がドレンホースからうまく排出されていない可能性があります。 この場合、エアコンを取り付けた業者のミスによるところが大きいため、早めに取り付け業者に連絡をして設置しなおしや調整をしてもらいましょう。 エアコンのフィルターの目詰まり エアコンのフィルターにはホコリなどの汚れが付着しやすく、定期的に掃除をしないと目詰まりを起こしてエアコンの効きが悪くなるほか、結露が発生しやすく水漏れを起こしてしまうこともあります。 フィルターの掃除なら比較的簡単ですので、なるべく定期的にきれいにしてエアコンが正常に作動するようにしましょう。 エアコン自体の故障 ドレンホースやフィルター、エアコンの傾きなど自分でできる対処法をおこなっても水漏れが改善されない場合、エアコン内部の部品が故障していることも考えられます。 そうなると、自分で修理することは難しいです。 そのうえ、原因がどこで起こっているのかも不明であるため、プロの修理業者に点検と修理を依頼してみましょう。 フィルターやエアコン内部の洗浄も、自分でおこなうよりもプロにやってもらったほうが早くきれいになります。 忙しくて自分でできない方はエアコンクリーニングも依頼するといいでしょう。 ちなみに、業者に水漏れの修理を依頼した場合、ドレンホースの詰まりが原因なら、修理費用の相場は5,000円前後です。 もし、ほかの部品が故障していて交換が必要になると、部品の代金が別途かかります。 結果、数万円の費用が発生することもあるため、必ず事前に見積もりを取ってから修理を依頼することをおすすめします。 プロに依頼する前に!自分でできるドレンホースの詰まり解消 室内で水漏れすると家具や壁、床材などを傷めてしまいますので、早急に対処する必要があります。 最終的にプロに依頼することになったとしても、まずは自分でできることを試してみる価値はあるでしょう。 水漏れの原因がドレンホースなら、簡単な処置で改善することもありますので、まずはこれからご紹介する方法を確認してみてください。 周辺を整理して邪魔なものをどかす ドレンホースからうまく排水されないのは、ホースの途中で詰まっているとは限らず、排出口や排出先の排水口の周りにゴミや物が溜まっていて、排水しにくくなっている可能性もあります。 ドレンホースの先は、室外機の近くベランダや庭に接地するように配置されていますので、そこに水たまりや枯れ葉などのゴミが溜まっていると、流れなくなった水がホースを逆流します。 その場合、ホースの排出口の周辺を掃除し、水が流れるようにするだけで水漏れが解消される可能性は高いでしょう。 寒冷地の場合は凍結に注意する 寒い時期に暖房を使っていて水漏れが発生した場合、ドレンホースの排出口やホースの途中で水分が凍って水の通り道をふさいでいるのかもしれません。 もし凍結しているようなら、熱すぎないお湯を少しずつかけて溶かしていき、再び凍結しないようにホースの位置や傾きを調節して水の流れを良くしておきましょう。 かけたお湯が冷え固まるのを防ぐため、作業後は水分をふき取りましょう。 折れ曲がりやゆがみを直す ドレンホースはエアコンの室内機からまっすぐ下におろされているわけではなく、途中で折れ曲がったりしながら排水されるように接続されています。 あまり太くないホースですので、途中で折れ曲がってホースがつぶされて水の通り道がふさがれていると、排水されずに水漏れが起こってしまいます。 ホースが表に出ている部分なら自分で対処できますので、調整してみてください。 カバーの内部や室内機の接続部分に近いところだと自分で対処するのは難しいので、業者に頼むことも検討してみましょう。 汚れやゴミで詰まっている もっとも可能性が高くてやっかいなのが、ドレンホースの詰まりです。 排出口の近くで何かが詰まっているのなら、細い棒やブラシを突っ込んでつまりを解消させることもできますが、ドレンホースは室内機から室外機まで長い距離を通っていますので、見えない部分のどこで詰まっているかわからない可能性のほうが高いでしょう。 その場合、掃除機や専用のポンプを使ってつまりを取り除く方法があります。 掃除機を使用する方法 まず、エアコンの電源を切ってコンセントを抜いておきます。 できれば、電源を切ってから数日おいた状態でおこなうと詰まりを取り除きやすくなります。 ドレンホースの排出口に、使わないタオルやガーゼなどの布をあててふさぎ、輪ゴムでしっかり留めておきます。 ドレンホースの先端をもって掃除機の吸い込み口を当て、なるべく空気が漏れないように手で密着させて掃除機のスイッチを入れて詰まりを吸い出します。 詰まりが吸い出されると、そのままホース内にたまっている水まで吸い出されて、掃除機に吸い込まれてしまうので注意してください。 慎重に、音や感触で詰まりの状態を把握しながらおこなうようにしましょう• サクションポンプを使う方法 掃除機でうまく詰まりを吸い出せない場合や、しっかり処置したい場合は、ドレンホース専用のサクションポンプを使う方法もあります。 サクションポンプとは吸い出すためのポンプで、エアコンのドレンホース専用のものですので、使いやすく詰まりも取り除きやすくなります。 サクションポンプは、ホームセンターやAmazonなどのショッピングサイトで2,000円くらいで購入できます。 念のため、ドレンホースの内径を測っておき、サイズの合うものを選ぶようにしましょう。 サクションポンプは先端が細くなっていて、ホースに差し込みやすくなっています。 その先端をホースにしっかり押し込み、反対側に握りやすいハンドルがついているので、ハンドルを握って何度か押したり引いたりすると、ホース内部に詰まっているものを効率的に吸い出して取り除くことができます。 業者に依頼するより安価で作業も簡単ですので、ホースの詰まりが原因だと思われる場合は試してみてください。 交換に挑戦 外気や風雨にさらされるドレンホースは、化粧カバーに覆われているとはいっても室内より劣化しやすく、途中で裂けたり穴が開いたりすることもあります。 そうすると、配管の途中で水漏れしたり裂けたホースの破片が水の通り道をふさいでしまったりすることもあるので、ホースごと交換するような作業が必要になります。 ドレンホースは、ホームセンターやネットショップで数百円で購入することができるので、チャレンジするハードルは低いですね。 ただ、ホースを交換するとはいっても、室内機から接続されているホース全体を交換するにはやはりプロに頼むよりほかにありません。 自分でできるのは、室外に出ているドレンホースを途中からカットして、購入したホースをつないでテープでしっかり結合させることです。 これによって古くて劣化したホースを部分的に新品にすることができますし、掃除機やポンプなどでも取り切れない詰まりの部分もホースごと除去することができます。 ほかの方法でホースの詰まりが解消されなかったら、ホースの交換にチャレンジすることも可能だということです。 まとめ~エアコンの水漏れはドレンホースの詰まりをチェック! エアコンから水漏れする原因にはいろいろなことが考えられますが、その多くはドレンホースの詰まりによるものです。 もし、エアコンの室内機から水が漏れてくるようなことがあれば、ドレンホースからきちんと水が排出されているかどうか確認し、途中で何か詰まっていないか確認することから始めてみてください。 自分でできる対処法はいくつもありますので、高い費用をかけて修理する前に、ご紹介した方法を試してみることをおすすめします。 この記事のキーワード この記事を気に入ったらシェアしてください!•
次のエアコンから出る排水を室外へと排出するための管をドレンホースと言います。 ドレンとは英語で 「drain」と書き「排出、排水する」という動詞と「排水、下水管」という名詞の意味をもちます。 ドレン管と言われることもありますが、厳密にはやわらかく曲がるホース状の素材のものを ドレンホース、硬質のパイプ(管)状のものを ドレン管と言います。 なぜエアコンから水が出るかというと、空気には温度が下がると、含むことのできる水分量が少なくなってしまいます。 したがってエアコンの冷房で室内の空気を冷やすと、空気中から排出された 水分がエアコン内に溜まることになってしまいます。 そのために、この水を外部に排出しなくてはいけなくなるのです。 ドレンホースはエアコンの室内機に設置されて、壁の穴などを通って室外に導かれ、 排水する仕組みになっています。 室内に通す際は外見の美観を保つため、また外部に出した部分もホースの保護のためにモールやカバーなどで覆うことが多くなります。 このドレンホースやドレン管の接続がきちんとできていない、またホースのつまりなどのトラブルが発生すると、室内機からうまく排水されず、エアコンからの 水漏れやカビ、さらには故障の原因にもなるため、確実な設置と定期的な確認が大切です。 ドレンホースの接続方法と排水場所 ドレンホースは、エアコンの室内機の内部、空気から出た水が溜まる部分である ドレン皿に接続され、水を外部へと排出する仕組みになっています。 ドレンホースは冷媒管などと共に室外機の近くまで伸ばされ、先端の排水口から排水します。 ドレンホースの途中で排水の逆流や停滞を防ぐため、 室内機から穴までの勾配を取り、その先でもたるみやゆがみなどがあってはいけません。 また室外に出たドレンホースは 風雨や日光の紫外線などを受けて劣化が早まるため、 カバーなどで覆って保護することをお勧めします。 通常のドレンホースよりは高価になりますが、 耐候性のドレンホースを用いれば通常のものより長持ちして、コストパフォーマンスが高くなる場合もあります。 ドレンホースの排水口は地面から少し離れている状態が適切です。 排水口が地面に接していると、泥や虫などが入り込んでトラブルの原因になる可能性があります。 虫の侵入を防ぐには、排水口に 網状の防虫キャップをつける方法もあります。 ドレンホースの排水口は、水が流れる方向を計算して、その場に水がたまらず地面の排水溝などに流れ込むよう設置します。 またエアコンからの排水は 塵や雑菌、ゴミなどが混入しているため、 花壇の水などに再利用することはお勧めできません。 何で排水口が二か所あるの? 先ずはドレンホースの出口が詰まっていないか水につかっていないかを見てください。 案外その汚れを取ったり、水から出すだけで排水されたりします。 次に見るのは配管がたゆんでいないかを見てください。 そこをつついてみて水がたまっているようならそれを排水口側に誘導してあげればその後、滞りなく流れる場合もあります。 ただ、紫外線などによりドレンホース自体が劣化していて、割れたりする可能性もあるので注意が必要です。 そんな様子もなければいよいよ中で何かがつまっている可能性があります。 そんな時は汚れを吸い出す必要がありますがこの時間違っても室内機側にゴミを送らないでください。 部屋は汚れますし、最悪エアコンも故障してしまいます。 汚れを吸い出すためには道具が無く、度胸もあれば口で吸いだす方法もあるようですが ポンプのような機械で吸い出して汚れを取るものも販売されているようです。 どの方法も自己責任になるので心配な方はクリーニング専門の業者に相談して みる方が得策かと思います。 ドレンホースに関するトラブルと対処法 ドレンホースは構造が単純なだけに、様々なトラブルを引き起こす可能性も出てきます。 通常のドレンホースは 紫外線を受けると徐々に劣化してもろくなってしまいます。 また 風雨によりホースのゆがみが生じると、一部に水が溜まったり、異物で詰まったりなどの原因になります。 これを避けるには耐候性のドレンホースを使ったり、周囲をカバーで覆うなどの対処があります。 またたとえ排水口が地面に接していなくとも、ドレンホース内に虫が侵入したり、徐々に汚れがたまって詰まったりすることはありえます。 ドレンホースの詰まりでエアコンにトラブルが起こった場合は、まず排水口を確認して、 多量の泥などがたまっていればブラシなどで掻き出します。 その後、ドレンホースの内部を洗浄するには、 ポンプ式の専用ドレンホースクリーナーを使って排水口から吸い出す方法が一般的です。 また 排水口に輪ゴムでガーゼを固定し、そこに掃除機の先端を当ててテープや手などで隙間をふさぎ、汚れを吸い出すという方法もあります。 ただし掃除機に水が入ると故障の原因になるので、 掃除機は2,3秒程度で止め、いったんガーゼを外して排水口近くに出た水やごみを排出することを、こまめに繰り返す作業が必要になります。 まとめ.
次のエアコン室外機のドレンホースは紫外線で劣化しやすい エアコン室外機には、暖房/冷房運転の際に生じる結露水を排水するために、必ず排水管が付属しています。 この排水管は、塩ビ製の硬質排水管の場合もあります。 しかし、一般的には安価なことからも、柔らかく自在に曲げることができる、蛇腹のプラスチックホースが利用されています。 ドレンホースと呼ばれるこのホースは、ポリエチレン製で紫外線で劣化しやすく、劣化すると硬化して折れやすくなり、清掃等の際に簡単に破損してしまうことがあります。 劣化する速度は、エアコン室外機の設置環境により、浴びる紫外線の量が変わるため、一律には断定できません。 ですが、耐候(たいこう)性が高いとされる、内側が二重構造になっているドレンホースでも5年ほど、一般のドレンホースの場合3年ほどで硬化してしまうようです。 そして、破損すれば、排水口が変わってしまって漏水事故となったり、破損部分から虫等が入りやすくなるなどの障害が発生することがあります。 そのため、ドレンホースの適切な維持管理と、破損した場合の適切な補修が望まれます。 ドレンホースの改修や更新はあまり実施されない エアコン本体は、10~20年ほど使い続けられます。 そのため、ドレンホースを適正に維持しようとすれば、1台のエアコンを使い続ける間に4~6回ほど、ホースを改修したり、更新する必要があることになります。 しかし、この改修や更新は結構面倒な作業です。 また、ドレンホースが破損したからといって、生活上致命的な支障を来すことはあまりないです。 そのため、なかなかドレンホースの改修や更新は、行われない場合が多いようです。 室内にドレンホースを伝わって、虫が入ってきたなどの異常な状況が生じない限り、外部のホースの破損には気付くことすらないかもしれません。 実際、現在居住しているマンションの共用廊下を歩いていると、廊下側に置かれたエアコン室外機のドレンホースから、水が漏れ出ている事例を見掛けることがあります。 また、なかなか修復されずに放置されている事例も多いです。 漏れ出た排水で廊下が濡れていたり、筋状の漏水経路の跡が床材についてしまい、その部分だけ周囲と床材の色が変わってしまったり、様々な支障を来す事例があります。 共用部廊下の床材に、このようなシミ的な色あせができると、床清掃では消えません。 こうして、ドレンホースの破損が結果的に美観を損ない、ひいては、その建物の資産価値を低下させる事態を招く場合もあります。 ドレンホースの適切な維持管理と、破損した場合の適切な補修が、大切な課題となってきます。 劣化したドレンホースの改修方法 エアコン室外機のドレンホースには、直径14ミリと16ミリの2種類があります。 劣化した傷んだ部分をカットし、新しいドレンホースをジョイントで繋いで、接続部に専用の配管用ビニルテープを巻き付けて補修することができます。 口径が異なっても接続可能ですし、補修手間は、たいした作業ではありません。 業者に依頼することなく、住民自らが必要な材料を購入してきて、作業することができます。 しかし、数年毎に行う必要があるため、結局劣化を放置してしまう場合が多いようです。 したがって、安価なこの方法は、決しておすすめできません。 新しいドレンホースをジョイントで繋ぐ方法は簡易ですが、劣化のたびに、数年おきに改修することは、結構面倒です。 そこで、ドレンホースを最小限残して、基本的に塩ビパイプに交換してしまえば、ドレンホースの交換手間がなくなります。 ただし、その塩ビパイプは壁や床にしっかり固定しないと、強風に煽られて暴れて折れる、飛散する等危険な凶器になりかねません。 マンションの場合、エアコン室外機は専用使用を認められた共用部に置くことが一般的です。 そのため、共用部である壁や床に塩ビ管を固定する工事は、仕上げ材や躯体コンクリートに穴を開ける必要があり、原則として禁止されている場合が多いはずです。 しかし、ベランダに室外機を設置する行為は認めている管理規約が多いので、それに付随する排水管の共用部への固定も申請手続きを行えば、認められることが多いです。 ドレンホースの劣化を防止する対策とは エアコン室外機からの排水管として、ドレンホースではなく塩ビ配管を敷設する場合、費用が相当高くなります。 タイル貼り仕上げが多い外壁に、塩ビ管を露出して固定することは、美観上好ましいことではありません。 そこで、外壁に沿ってドレンホースまたは塩ビ管を立ち下げ、それを硬質な塩ビ製の配管カバーで覆って美観に配慮すると共に、紫外線からホースを防護する方法があります。 この場合、床に横たえる排水管を塩ビ配管にしましょう。 そうすれば、エアコン使用期間と同程度の長期間にわたって、ホースや塩ビ排水管を更新することなく、使い続けることができるようになります。 美観にも配慮し、紫外線による悪影響も防止できるドレン排水管カバー設置工法は、特に最近の新築マンションでは、当たり前の工法となって定着していると言えるでしょう。 ただし、このカバー設置や塩ビ排水管設置は、一般的には業者に依頼することになります。 その場合には、せっかくですから、室内側の配管もカバーで覆って、見栄えを良くする選択肢を選ぶことが多いでしょう。 ドレンホースの劣化を防止する配管カバーを実際に設置すると プラスチックカバーで、エアコン室内外のホースを覆う工事を業者に依頼すると、室内側で5,000円~10,000円ほど、室外機側が5,000円前後の費用を要します。 ただし、厳密には、カバーの曲がり箇所数や延長した長さによって変動します。 この金額は決して安いとは言えない額ですから、見栄えは我慢して、カバーを設置しない選択をすることも多いでしょう。 しかし、一度設置したプラスチック製の配管カバーを使用してしまえば、その配管カバーはエアコンを買い替えた際にも、そのまま使い続けることができます。 長い目で費用対効果を考えれば、決して高い買い物ではないと言えるのではないでしょうか。 私自身、複数のエアコンの内外の配管をプラスチック製カバーで覆い、床の転がし排水管は塩ビ製としています。 そして、エアコン買い換えの際、そのカバーと塩ビ排水管を、そのまま再利用しました。 配管カバーと塩ビ管は設置後20年経った今でも、何ら支障なく機能しています。 見た目は、濡れ雑巾で拭くだけで綺麗になり、見栄えも決して悪くなっていません。 もちろん、途中からの漏水もありませんし、虫等の侵入もありません。 ドレンホースの劣化防止のための抜本的対策の意義 室外機のドレンホースの紫外線による劣化を防止するために、壁に硬質塩ビ製の配管カバーを設置し、床に転がす排水管を塩ビ排水管とする方法はおすすめです。 エアコンを初めて設置するときに施工しておけば、エアコンを買い替えて更新する場合でも、配管カバーと塩ビ排水管は、そのまま利用し続けることができます。 つまり、配管カバーと塩ビ排水管は、半永久的に使用し続けることができるのです。 上述のように初期段階では、カバーと塩ビ排水管設置費用がそれなりに掛かります。 しかし、長期間住み続け、その間にエアコンを何回か買い替えることを見据えれば、費用対効果は決して侮れません。 快適にエアコンを使い続け、同時にエアコンを設置した部屋の室内外を美しく維持し続けるために、ドレンホースに配管カバーを設置し、床転がし配管を塩ビ排水管にする方策は必要不可欠と言っても過言ではないでしょう。 エアコン室外機の排水ホースは塩ビ排水管に変えるか塩ビ製カバーで覆うべし 紫外線による劣化でホースは破断しやすくなり、虫が入ってきたり、途中で漏水したり支障を来します。 そこで、塩ビ排水管に交換するか、あるいは塩ビ製の配管カバーで覆うようにしましょう。 そうして、紫外線を遮断してホースを長持ちさせることができると共に、見栄えも良くすることができます。
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