頑丈な箱形ボディに大型のウォームホイルを搭載して、高い追尾精度を売りにしたモデルです。 2013年にこのユニテックSWAT-200を購入して、デジカメを使った星野撮影を中心に使用しています。 小型赤道儀のタカハシP-2よりもコンパクトなので、旅行時などでも気軽に持ち運びやすいのが利点です。 ニュージーランドのでも活躍してくれました。 SWAT-200の概要 ユニテックSWAT-200は、他のポータブル赤道儀同様、赤緯軸が除かれた一軸型の赤道儀です。 赤道儀の機構部分に、直径85mm、歯数168枚の大型のウォームホイールを採用して、 高精度を狙ったポータブル赤道儀です。 右上画像のように、ターンテーブルと呼ばれるステージに自由雲台を取り付けて、 そこにデジカメを固定して撮影するのが基本的な使用方法です。 直径の大きなウォームホイルが用いられているので、他社製のコンパクトなポータブル赤道儀と比較すると全体的に大きく、 本体の重量 例:ポラリエは740g,SWAT-200は1. 4kg も重くなっています。 同じく高精度ということで星空撮影ファンに人気があるポータブル赤道儀、TOAST-Proと同じような質量です。 SWAT-200本体には電池ボックスが標準で付属します。 オプションとして極軸望遠鏡やドイツ式赤緯ユニット、オートガイダー対応のコントローラー等が用意されています。 カラーが異なるボディのラインナップに加えて、続々と登場するこうした純正オプションの充実ぶりが、 この機種の魅力の一つと言えます。 SWAT-200の機能 SWAT-200本体正面には、モード切り替えノブが取り付けられています。 電源スイッチはなく、電源プラグを本体につなぐと本体横の電源ランプが点灯し、 選択されたモードでモーターの駆動が始まります。 動作モードには、恒星時のほか、太陽時、月時、0. 66倍速、東西各22倍速が用意されています。 恒星時追尾速度には、キングスレートが使用されています。 SWAT-200の電源は、単3電池6本が入る付属の電池ボックスから取るようになっています。 私はエネループ電池を主に使用するので、電池ボックスを単3電池8本入るものに交換して使用しています。 推奨の電源電圧はDC9Vですが、DC6V〜12Vの範囲なら問題なく駆動するようです。 電池の持ちですが、単三エネループ8本で使用した場合、冬場でも一晩中恒星時追尾で撮影することができました。 その他、SWAT200本体には、順転、逆転各22倍速の白いスイッチが設けられています。 その横には、オプションのリモートコントローラー RC-01 オートガイド対応 を取り付けるコネクターも設けられています。 SWAT-200を実際使用した印象 SWAT-200を初めて手に持ってみると、頑丈で中身が詰まった印象を持ちました。 コンパクトですが頑丈に作られている分重いため、カメラバックに入れるとずっしりと重いです。 SWAT-200のボディ下部には、35度の角度がつけられた円柱状の台座が取り付けられています。 最初はこれが後付のようであまりよい印象ではありませんでしたが、 実際に撮影に使ってみると、水平に設置すれば極軸の傾きがおおよそ合うので便利に感じています。 ターンテーブルの回転は極めて滑らかです。 ターンテーブルに取り付けられた2本のロックネジを締め付けると、テーブルの回転が確実に固定されます。 このターンテーブルの使い心地は非常に良いです。 これはターンテーブルの脱落用防止用ネジですので、きつく締めると滑らかに回転しないようになりますので、 触れないようにしましょう。 SWAT-200本体の動作モード切替ノブは便利ですが、ノブが小さすぎて回しづらいのが欠点です。 グローブを付けた状態でも回せるような形状にして欲しかったところです。 また、実用上は問題ありませんが、個人的には電源スイッチを本体に設けて欲しかったところです。 追尾精度や強度を売りにしたモデルだけあって追尾撮影の成功率は高く、 重いデジタル一眼レフカメラを使用しているときでも安心して撮影を任せられます。 SWAT-200の精度 SWAT-200を使用した実写画像を用いて、追尾精度を確認してみました。 まずはフルサイズのデジタル一眼レフカメラと焦点距離35ミリのレンズを用いて、 露出時間360秒で、さそり座付近の星空を撮影してみました。 下がその全体画像で、その下が中央部のピクセル等倍画像になります。 この程度の焦点距離での撮影なら、ピクセル等倍画像を見ても星は真円を保っています。 なお、撮影時は、オプションで用意されている外付けの極軸望遠鏡を使って、 極軸を合わせてから撮影しています。 続いてレンズを焦点距離100mmのものに交換して、 露出時間120秒で星空を撮影してみました。 同じく下が全体画像で、その下が中央部のピクセル等倍画像になります。 露出時間が比較的短かったためもあるかもしれませんが、 焦点距離100ミリの中望遠レンズでも星はほぼ真円を保っています。 これらの結果から、広角レンズ〜中望遠レンズ程度のレンズなら、 星を真円に保つ追尾精度はあるといえそうです。 SWAT-200のピリオディックモーション ピリオディックモーションは、赤道儀が回転する際に生じる進み遅れのエラーの量です。 この量が少ないほど高精度の赤道儀と考えられ、赤道儀の追尾精度を見る上での尺度になっています。 SWAT-200はポータブル赤道儀ですが、中型赤道儀並みの大きさのウォームホイルを用いて高精度を狙った天文機材です。 そこで、天体望遠鏡を使って、SWAT-200赤道儀のピリオディックモーションを測定してみました。 PEモーションの測定は、極軸をずらした後に実際の恒星を撮影して、そのエラー量を調べる実測法で行いました。 撮影にはBORG76ED天体望遠鏡を使用しています。 BORG76EDをSWAT-200のターンテーブルに取り付けて、デジタル一眼レフカメラの露出時間を600秒に設定して撮影しました。 左端に写っている星は、離隔約17秒の二重星です。 少し極軸をずらしすぎたため、軌跡が伸びてしまいましたが、回転も滑らかのようです。 SWAT-200の極軸望遠鏡 ユニテックSWAT-200には、オプションで外付け極軸望遠鏡が用意されています。 この極軸望遠鏡には、スカイメモタイプとビクセンポラリエタイプの2種類があります。 私が使用しているのはスカイメモタイプの極軸望遠鏡です。 どちらも時角計算が必要ないタイプですので、素早く極軸を合わせることができます。 外付け式なので、SWAT-200の回転部分と平行が出ているか気になるところですが、 今まで使用した限りはズレが気になったことはなく、その点は大丈夫のようです。 極軸望遠鏡自体は覗きやすいですが、周辺星像はそれほどよくありません。 中央部は点像になるものの、視野の半分くらいから星像が流れはじめ、視野の隅の星は見づらいです。 極軸望遠鏡の固定ネジが緩んでいると、極望のステーが一気に回転してSWAT-200本体に当たってしまうことがあります。 そのため、当たった部分の塗装がはげて、本体の塗装に傷が付いてしまいました。 星空撮影は暗いところで行うので、注意していても何度か傷を付けてしまいます。 今は当たる部分に緩衝材を張っていますが、塗装が綺麗なボディーなだけに、この点を考慮して設計して欲しかったところです。 なお、スカイメモタイプの極軸望遠鏡には暗視野照明装置が付属していて、 電源にはボタンセルAG9という電池が使われています。 一般的でない電池なのでメーカーに問い合わせてみると、 互換電池に「マンガン系 LR936/LR45/AG9」と「酸化銀電系 SR936/E394/V394/D394」というものがあるようです。 店頭ではあまり見かけない電池なので、ネットショップなどで購入しておいた方が良いかもしれません。 SWAT-200のドイツ式赤緯ユニット 製造元のユニテック株式会社からは、SWAT-200用として様々なオプション品が販売されています。 その中でまず私が購入したのは、ドイツ式赤緯ユニットです。 ターンテーブルに自由雲台を付けてデジカメを撮影しても十分撮影できましたが、 ドイツ式赤道儀を使い慣れているので、同じような感覚で撮影したかったためです。 ドイツ式赤緯ユニットの造りはよく、仕上げも良好でしっかりと作られています。 バランスウェイト延長シャフトも標準で付属するのが嬉しいところです。 このドイツ式赤緯ユニットは、そのままSWAT-200のターンテーブルにねじ込んで取り付けることもできますが、 私はタカハシ純正のアリミゾ金具Sを本体に取り付け、それにユニットを固定して使用しています。 ドイツ式ユニットのアリガタの取り付け長が短いので、K-Astec製アリミゾなどには取り付けられませんでした。 ユニテックは、純正のアリミゾキャッチャーと共に使用することを推奨しています。 ドイツ式赤緯ユニットを使用すると、2軸式の赤道儀と同じような感覚で構図を合わせることができます。 今まで赤道儀を使用した経験がある方には、こちらの方がスムーズに使用できるのではないでしょうか。 また、赤緯軸のバランスを合わせることができるので、より安定して撮影できると思います。 なお、ドイツ式赤緯ユニットを使用した状態で極軸望遠鏡を取り付けると、構図によっては極望とユニットが干渉してしまいます。 撮影毎に極軸望遠鏡を外せば問題は解消しますが、前記の問題もあるため、 できれば極軸望遠鏡のデザインを変更して欲しいところです。 従って、ユニテック社のテーパーキャッチャーには、他社製のアリガタ金具が使えないことがあります。 そのような用途を予定されている場合は、事前に確認することをお勧めします。 SWAT-200に載る重量機材 ポータブル赤道儀は、元々は広角から標準レンズで撮影するために作られた天文機材ですが、 デジタルカメラの高感度特性が向上し、より短い露出時間で撮影できるようになるにつれ、 望遠レンズと組み合わせて使用される機会も増えました。 そこで、SWAT-200にどれぐらいの大きさの機材が載るのか、テストしてみました。 ポータブル赤道儀を選ぶ際、焦点距離300mmで明るさF2. 8のレンズ サンニッパ が載るかどうかを気にされている方も多いようです。 そこで、重量がほぼ同じで、焦点距離が200mmのキヤノンEF200mmF2Lレンズ ニーニーレンズ をSWAT-200赤道儀に搭載できるかどうかを実写で調べてみました。 8LIIは2,350g 右上写真は、SWAT-200にキヤノンEF200mmF2Lレンズと、デジタル一眼レフカメラ、キヤノンEOS5DMarkIIを載せた時の様子です。 この写真ではわかりづらいですが、実際にはレンズが赤道儀本体に比べて大きく、トップヘビーな印象を受けました。 しかし、ドイツ式赤緯ユニットを使って軸回りのバランスを取っていることもあり、 クランプを緩めても不安定感はそれほどありませんでした。 上は、それぞれの撮影画像の中央部をピクセル等倍でトリミングした画像です。 1コマから8コマ目までの撮影画像を一覧にまとめています。 若干星が流れている画像もありますが、機材が重過ぎて星が大きく流れて写ってしまうようなことはありませんでした。 SWAT-200のクランプがしっかりしているということなのでしょう。 このテスト結果から、SWAT-200にサンニッパクラスの重い機材でも乗せられる印象を受けました。 もちろん、こうした大型機材をいつも載せて撮影を行う目的なら、 赤緯軸がある小型赤道儀 例:タカハシP2やビクセンGP2赤道儀など が理想的でしょう。 無風で振動がない環境ならば、SWAT-200でもサンニッパを載せて撮影できるという感じではないでしょうか。 なお、今回の撮影テストでは、カメラ三脚の代わりに中型赤道儀用のピラー脚を使用して、 重量機材を載せてもSWAT-200本体がブレないように気を配りました。 重い機材を使う際には、こうしたところにも普段以上に気を遣いたいところです。 ポールマスターSWAT Pole Master ポールマスター は、QHY CCD社が製造・販売を行っている電子極軸望遠鏡です。 光学式の極軸望遠鏡と異なり、パソコンのソフトウェア上に表示される星像と案内表示を見ながら、 極軸を追い込みます。 2016年夏、ユニテック社からポールマスターSWATが発売開始されました。 ポールマスターSWATには専用テーパーアダプターがねじ込み固定されており、 同社のテーパーキャッチャーにワンタッチで取り付けることが出来ます。 右上がポールマスターSWATをSWAT-200に取り付けたところです。 早速、ポールマスターSWATを使って極軸を合わせてみたところ、 極軸望遠鏡を使った場合よりも、赤道儀の極軸を追い込むことができました。 撮影テストを行いましたが、ポールマスターSWATで極軸を合わせれば、 天頂付近であれば、200ミリ前後のレンズで300秒露出しても星はほぼ点像を保っていました。 極軸合わせにパソコンが必要なのは面倒ですが、 これからSWAT用の極軸望遠鏡を購入するご予定なら、 ポールマスターSWATも検討されてみてはいかがでしょうか。 信頼性の高いポータブル赤道儀 実際に星空撮影に使用してみて、ユニテックSWAT-200は、信頼性の高いポータブル赤道儀という印象を受けました。 コンパクトさを重視したポータブル赤道儀の中には強度が低く、 重いデジタル一眼レフカメラを載せるとガタが生じる製品がありますが、 このSWAT-200にはそうしたところが見当たりません。 基本的な強度が高い赤道儀だと思います。 一方、販売価格が高いのがネックといえます。 SWAT-200一式の価格は、2軸式のモーター付属の小型赤道儀が購入できるほどですので、 車で機材を運搬できるのであれば、2軸式赤道儀の方が撮影に使い易いかもしれません。 しかし、ターンテーブルの造りや追尾精度はよいので、信頼のおけるポータブル赤道儀をお探しの方には、 お勧めできる製品だと思います。 ユニテック社は、このSWAT-200の上位機種として、SWAT-300とSWAT-350を2013年12月に発売開始しました。 どちらもSWAT-200よりも一回り大きなウォームホイールを採用したポータブル赤道儀で、 より大きな機材を搭載できる機種ということです。 赤道儀本体に加えてオプションも豊富にそろっているので、 目的に合わせたパーツをチョイスできるのも、このメーカーの美点といえるのではないでしょうか。 ユニテックSWAT-200赤道儀のスペック ユニテックSWAT-200赤道儀の仕様を以下に示します。 名称 SWAT-200 動作モード 恒星時、太陽・月時、0. 66倍速、西東行20倍速 北半球・南半球対応 搭載重量 約5kg 極軸径 直径40mm、アルミ合金製 ウォームホイル 直径85mm、歯数168枚、ジュラルミン製 電源 電池ボックス付属、DC6V〜DC12V 大きさ 150mmX100mmX65mm 本体重さ 約1. 4kg 関連記事:.
次の3分半、私に下さい。 これまでも本田は新型コロナウイルスの影響で外出自粛が求められる中、自宅から生配信を行なってファンを楽しませてきたが、「残すほどのモノじゃない」という理由でアーカイブは残さなかった。 そんな本田だが、今回配信スタートが予定時間より遅れてしまったため、全て観ることが出来なかった視聴者がいるということも考慮し、3日間限定でアーカイブを残したという。 また、チャンネル登録者数はめでたく200万人を突破している。 本田がYouTubeで謎解きを行なうのは今回が初めてだが、コロナ騒動が起きる前は体験型謎解きエンターテインメント「リアル脱出ゲーム」によく遊びにいっていたそう。 そこで本田が、同ゲームの運営会社であるSCRAPにお願いして、今回のコラボ企画が生まれたそうだ。 今回、SCRAPは「ほんだのばいく」のためだけの問題を用意。 本田は全11問に挑戦することとなった。 答えを出して喜んだり、謎解きが解けなくて苦悶したり、かなりヒートアップしながら謎解きに興じていた。 視聴者もコメント欄を使って、謎解きに参加したり、本田もコメントを拾うなど積極的にコミュニケーションを図っていた。 熱中しすぎたせいか資料を内輪がわりにしながら自らをあおぎ、「暑い…アイス食べたい…パナップ食べたい」と、好物のアイスの商品名をポツリ呟くような場面もあった。
次の250mm X 200mmの測定ステージは、一般的な測定対象物の多くをカバーする事が可能で、加えてマルチセンサーシステムで1台で複数のパラメーターの測定が行えます。 DIN-ISO及びSEMI規格に準じた測定方法を採用• 光源にはLEDライトを採用する事により、メンテナンス性を向上• 測定レートは~4KHz• マルチセンサーシステムを採用する事で、多種多様な測定へ対応• 測定エリアは250mm X 200mm• 自動化へのアップグレード可能(MHU)• 多彩なオプションのラインアップ TTV オプション 上下に設置されたCWLセンサーは、各々が同じポイントを測定する事で、SEMI基準に準拠した方法でウェーハの厚みやTTV測定を行う事が可能となります。 もちろん、厚みやTTV測定と同時に、上側のセンサーにより表面形状や粗さの測定も行えます。 導入時は開発用途でマニュアルで使用し、開発後は量産ラインでの品質管理用の測定装置として使用する事が可能です。 Thermo Unit オプション 測定対象物の温度による形状変化やゆがみを測定するため、FRTでは Thermo Unit をオプションで提供しています。 Thermo Unit は数種類の再度を取り揃えており、簡単に装置のステージへ取り付ける事が行えます。
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