赤ちゃんの体重は日に日に増えていくと思われがちですが、実は、生後数日経った頃から減少し、出生時の体重を下回ります。 新生児生理的体重減少と呼ばれる、どの赤ちゃんにも共通して起こる現象です。 出産後の入院期間中は頻繁に赤ちゃんの体重を計測するため、体重が減っていると「病気ではないか?」、「授乳量が足りないのではないか。 」などと不安になる親が少なくありません。 どうして生まれた後に赤ちゃんの体重が減少するのでしょうか? この記事では、新生児生理的体重減少の概要、起こる原因、計算式、生理的体重減少の異常、巨大児や未熟児の体重減少について紹介します。 通常、生後3日前後から新生児の体重が減り始め、間もなく出生時の体重よりも軽くなります。 通常、新生児の生理的体重減少のピークは生後3~5日頃で、生後1週間から10日程度 病院から退院する前後 で出生時の体重に戻り、その後は、1日に20~30gずつ体重が増加していきます。 生理的体重減少が起こる原因 生理的体重減少の原因は、新生児期の赤ちゃんが飲む母乳やミルクの量よりも、尿、胎便、不感蒸泄 汗以外で皮膚や呼気から水分を失うこと などで身体から出ていくものの量の方が多いためです。 日数が経つにつれて赤ちゃんが飲む母乳やミルクの量が増え、飲んだ量が身体から出ていくものの量を上回るようになると、体重は増加に転じます。 初産の場合、生まれたての赤ちゃんの体重が減少するのを目の当たりにして不安になることが多いものですが、生理的体重減少は健康な赤ちゃんに起こる正常な現象なので、心配する必要はありません。 むしろ、心配しすぎるとストレスで母乳の出が悪くなり、十分な量の母乳を飲ませてあげられなくなって、赤ちゃんの体重が増えない原因になってしまいます。 そのため、「生まれて数日経ったら赤ちゃんの体重は一時的に減少するものだ。 」ということを覚えておき、体重が減少し始めても落ち着いて見守ってあげましょう。 生理的体重減少の体重減少率の計算式 生理的体重減少による体重減少率は、以下の計算式で求めることができます。 出生時の体重から測定時の体重を引く• 1の数値を出生時の体重で割る• ただし、出産した病院に入院している間は、赤ちゃんの体重を頻繁に計測するため、一時的に体重減少量が10%を超えたとしても、その後すぐに標準的な減少率に戻ることもあります。 異常な生理的体重減少の症状 新生児の体重が一時的に減少すること自体はどの赤ちゃんにも起こる現象ですが、以下のような異常な状態になることがあります。 新生児の体重が出生時より10%以上減少• 体重減少量が少ない 5%未満• 体重が元に戻らない• 生理的体重減少後も体重が増えない それぞれについて、詳しく見ていきましょう。 赤ちゃんの体重は大人に比べてとても軽いものです。 入院期間中であれば病院が対処してくれますが、退院後に赤ちゃんの体重が出生時より10%以上減少した場合は、早急に小児科を受診させてください。 赤ちゃんの体重の急激な減少を引き起こす原因としては、脱水、新生児黄疸、低血糖などが考えられます。 また、赤ちゃんが母乳やミルクを上手に飲めていない、母乳が出ていない可能性も考えなくてはなりません。 体重減少量が少ない 赤ちゃんの体重が減少しない 生理的体重減少がない 場合も、赤ちゃんの健康状態に何らかの異常が生じている可能性があります。 例えば、腸など内臓の異常が原因で尿や便の回数や量が少ない場合に体重減少量が少なくなることがあります。 家庭で原因と突き止めて対応することは困難なので、早急に病院で対応してもらう必要があります。 体重が元に戻らない 生理的体重減少によって減った赤ちゃんの体重が、いつまで経っても出生時の体重に戻らない場合も注意が必要です。 出生後7日経っても体重が減り続ける場合、もしくは、出生後14日経っても出生時の体重に戻っていない場合は、小児科に相談してください。 体重が急激に減少した場合と同じく、病気などが隠れている可能性があります。 また、赤ちゃんが母乳やミルクを上手に飲めていない、母乳が出ていないといった可能性も考えられます。 生理的体重減少後も体重が増えない 生理的体重減少で減った体重が戻った後も、体重が増えないことがあります。 特に、赤ちゃんに母乳のみを飲ませている場合によく起こります。 授乳回数が少ない、母乳やミルクの飲み方が下手、乳首の問題、深刻な病気にかかっているなど理由はさまざまですが、放っておくと赤ちゃんの成長に深刻な影響が出てしまいます。 未熟児 低出生体重児 や巨大児の生理的体重減少 未熟児 低出生体重児 や巨大児の生理的体重減少についても確認しておきましょう。 未熟児 低出生体重児 の生理的体重減少 未熟児とは、身体の機能が外界で生活していけるレベルまで成熟していない状態で生まれた赤ちゃんです。 以前は、出生時の体重が2500g未満で生まれた赤ちゃんを未熟児と呼んでいました。 しかし、出生時の体重が少ないことを理由に「未熟」という言葉を使うのは不適切だと考えられるようになり、現在は、低出生体重児と呼ばれることが多くなっています。 未熟児でも生理的体重減少が起こります。 体重が標準より軽い状態から生理的体重減少でさらに減少することになるため、標準的な体重で生まれた赤ちゃんよりも体重の推移を慎重に経過を見守る必要があります。 不安に耐え切れない場合は、赤ちゃんの体重を毎日聞くのも一つですが、「まだ体重が増えないのか」と余計心配になってしまうこともあるので、医師や看護師とよく話し合って決めてください。 巨大児の生理的体重減少 巨大児とは、出生時の体重が4000gを超えている赤ちゃんのことです。 「大きく生まれたのなら、それだけ元気なのではないか。 」と思うかもしれません。 しかし実際は、標準体重で生まれた赤ちゃんに比べて低血糖や呼吸障害などのリスクが高くなっています。 巨大児にも生理的体重減少は起こりますが、標準体重の赤ちゃんと同じくらい減少した後、体重が増加に転じます。 まとめ 生理的体重減少は、ほとんどの申請時に起こる一過性の現象です。 「授乳量<排泄などの量」となることで起こる現象で、通常、授乳量が増加するにつれて体重が増えていくため、過度に心配する必要はありません。 ただし、体重減少率が高いまたは低い、生理的体重減少の期間を過ぎても体重が元に戻らないなど異常が起こることもあり、新生児の体重の推移を慎重に見守ることが大切です。 入院中であれば病院が対応してくれますが、退院後に異常が見られた場合は、早急に小児科を受診させ、必要に応じて治療を受けさせてあげましょう。 ikujilog.
次の日本人女性の5人に1人は痩せすぎ体型で、65歳以上の6人に1人は低栄養状態にあるとか。 現代の日本人はダイエットよりもむしろ、低体重による健康被害の方が重大な問題にあるようです。 「病的な痩せすぎ」になると、見た目は貧相になるし、免疫機能が低下して病気になりやすくなっちゃいます。 でも、これ以上痩せたら危険!!というような「 危険体重の目安」はあるのでしょうか? 肥満症(病的な肥満)の対極に、 るいそう症(病的な痩せ)があります。 体調を崩すような病的な危険体重の目安は、るい痩の定義を参考にすればわかりやすいでしょう。 5未満からだそう。 5以下の方もたくさんいます。 もちろん痩せすぎに分類されていても、毎日元気に過ごしている人も多いです。 体型とは、もともと個人差があるもの。 どの体重がその人にとってのベストなのか、どこからが痩せすぎに該当するのかも、人それぞれなんですね。 5以下が病的痩せ(るい痩)になります。 5以下が「痩せ」に分類されますが、そこからさらに数値が下がっています。 これはもはや 栄養失調状態と同じくらいの体格であり、脂肪量、筋肉量などを考えてもかなり危険な領域といっていいでしょう。 そんな危険体重の計算式はこちらです。 危険体重=17. 55=42キロ」という計算式になります。 つまり42キロ以下だったら危険体重ということになりますね。 危険体重の目安 身長 危険体重 標準体重 140cm 34. 3kg以下 43. 2kg 145cm 36. 8kg以下 46. 3kg 150cm 39. 4kg以下 49. 5kg 155cm 42kg以下 52. 9kg 160cm 44. 8kg以下 56. 3kg 165cm 47. 6kg以下 59. 9kg 170cm 50. 6kg以下 63. 6kg 175cm 53. 6kg以下 67. 4kg 180cm 56. 7kg以下 71. 3kg この表の体重を見ると多くの女性が「え~普通の体重じゃん!!」と感じるかもしれません。 もちろん、危険体重だからといって健康に悪いとか、体重を増やした方がいい、というわけではありません。 体型や筋肉の付き方でも変わってくるでしょう。 ですがもし自分が危険体重の領域に入っていて、しかも疲れやすいとか風邪をひきやすいなんて自覚症状があるとしたら、頑張って体重を増やすように心がけた方が良いでしょう。 ため判断力や記憶力が低下します。 自分の感情をコントロールできなくなるので、喜怒哀楽が激しくなり、可能性もあります。 女性であれば女性ホルモンの分泌が激減し、生理が止まったりするなど「女性らしさ」が失われます。 妊娠・出産にも悪影響を及ぼします。 抜け毛が増える、爪がガサガサになる、など、見た目にも悪影響を及ぼします。 免疫力が低下して風邪もひきやすくなりますし、骨粗しょう症になりやすくなって骨折しやすくなってしまいます。 貧血気味になり、ようになります。 意外かもしれませんが、も上昇します。 痩せすぎは、精神的、肉体的にも、 生きる力を低下させるといっていいでしょう。 なんというか、良いことなしですね。 痩せすぎの危険性についての記事はこちら• 体格指数(BMI)が極端に高かったり低かったりする人は交通事故を除くほぼすべての主要な死因について危険性が高まることが分かった。 ロンドン大学衛生熱帯医学大学院の科学者が医学誌ランセットに研究結果を発表した。 (中略) 今回の研究では、死亡率が最も低かったのはBMIが21から25の範囲に収まっている場合だった。 BMIがこの範囲を超えると、多数の慢性疾患だけではなく、ほぼすべての死因について「J字形」の関連性を示したという。 参照元:(CNN) ロンドン大学が360万人のデータをもとに分析を行ったところ、痩せすぎや太り過ぎなどで極端なBMI数値の方は死亡率が高くなることがわかりました。 しかも、数値が正常範囲より超えていればいるほど「J字形」に、つまり 加速度的に死亡率が上昇するという結果になったのです。 痩せすぎの観点から見れば、BMI=21より低いと少しずつ死亡率が上がっていき、下がれば下がるほど加速度的にリスクは増すということになります。 36万7512人のしについて分析したところ、痩せすぎの人は認知症・アルツハイマー病・循環器系の疾患・自殺といった死因と相関関係があるということがわかりました。 痩せすぎ体型で、しかも物覚えが悪かったり、人の名前がよく思い出せない、或いは下痢や便秘が続いていたり、気分が落ち込む…そんな自覚症状があるのなら要注意です。 そんな体調不良は病院で薬を飲むのではなく、健康的に太ることで改善するかもしれませんね。 健康的に太るための方法 痩せすぎ体型を改善させるためには、毎日しっかりと食べて栄養補給をすることが基本です。 痩せすぎのままだと、先ほども紹介した通り死亡リスクがあがってしまいます。 老後に認知症になりやすかったり、寝たきりになってしまうリスクも上がることがわかっています。 今のうちからしっかりと体重を増加させて、健康的な身体を手に入れましょう。 「太る方法. com」は 健康的に太るための方法についての情報をまとめたサイトです。 しっかりと太るためには、特に人気のある下記の記事が参考になると思います。
次の子どもは日に日に成長し変化します。 成長に問題がある赤ちゃんもやはり変化し、マイペースの成長を遂げます。 まずは、赤ちゃんの成長についての一般的知識をもっていることは、問題の発見にも重要です。 しかし、大事なことは、成長には個人差があるということの理解です。 疑問に感じることが個人差なのか、病気に関係することなのかは、小児科医の判断を求めてください。 「問題のない個人差ですよ」と判断されたら、標準とは異なっても、その個人差を安心して楽しんでください。 これからの時代は、他人と同じよりも、他人と違うことが価値をもってきます。 ほかの赤ちゃんと違っても、病気でなければ安心して個人差を楽しむ気持ちが、育児全般を余裕あるものに変えます。 生まれてから1歳まではもっとも成長がいちじるしい時期ですので、乳児の成長の特徴を知っておくことは大切です。 また、成長・発達をきちんと診てもらうためにも、乳幼児健診は必ず受診してください。 出生直後には一度体重が減少して、10日程度でもとに戻るのが正常です(生理的体重減少)。 この生理的体重減少は、出生体重の10%以内なら正常です。 体重は栄養状態や体調に影響を受けやすいので、乳児の健康のもっともよい指標になります。 3カ月くらいまでは1日30g前後の増加があります。 その後、増加程度はややにぶり、1歳ころには1カ月200g程度の増加になります。 一般に4カ月までに出生体重の約2倍、1歳で約3倍になります。 1カ月健診、3~4カ月健診でもっとも多く、離乳期の7~8カ月健診でもみられます。 小さく生まれた赤ちゃんなら、吸乳のしかたがへたで、うまく吸乳できないこともあります。 息つぎがへたで苦しくなってしまう赤ちゃんもいます。 その赤ちゃんへの哺乳のペースをうまくつかんでください。 母乳の出がわるくてそれに気がつかずに体重がふえないこともあります。 哺乳後2時間もたたずに泣く場合には、母乳の不足を考えてみてください。 母乳はとても大切ですが、このような場合にはミルクを足すほうがよいのです。 ミルクの場合には、哺乳ビンの乳首の問題のこともあります。 出すぎてもむせますし、出がわるいと吸っていて疲れてしまいます。 哺乳ビンを真下に向けて、ぽたぽたとゆっくり落ちるくらいが適度です。 体重がふえない原因はいろいろですので、万一の病気のことも考えて小児科医に相談するのがよいでしょう。 哺乳に問題なく、母乳も十分出ていても吸いつきがわるい、哺乳開始後、すぐに疲れて寝てしまう、たくさん飲んでいるはずなのに体重がふえないなどがあるときには、小児科医に相談してください。 1歳で1. 5倍に伸びます。 4歳で2倍、12歳で3倍がおおまかな成長です。 短期間の栄養状態や病気の状態の影響を受けにくいために、成長に影響する病気があるかどうかは、身長によって判断することが可能です。 ただ、乳児期に身長の伸びが問題になることはまれで、幼児期以降に問題になります。 1歳では頭囲と胸囲はほぼ同じになり、それ以降は、胸囲がやや大きくなります。 頭囲と胸囲はほぼ似た成長を示すので、頭囲の異常は、胸囲と比較した場合に判断しやすいのです。 乳児期に胸囲成長曲線から大きくはずれて頭囲が小さい場合はで、脳の発育に問題があります。 大きくはずれて頭囲が大きい場合は、大頭症またはが考えられます。 大頭症(だいとうしょう)は、親も頭が大きめであることがあり、なんら問題がないこともあります。 一部には発達の遅れを伴うことがあるので、小児科医の判断が必要です。 水頭症は、頭の中の髄液の循環がわるいために、頭囲が大きくなるとともに脳が圧迫される病態で、早期の発見が大事です。 どちらにしても、専門医の診察を受ける必要があります。 母子手帳にある成長曲線に記入して、受診の際には必ず医師にみせてください。 大きめでも小さめでもバランスよく成長していれば大丈夫です。 心配な点があれば母子手帳を持参して、かかりつけの小児科医に相談してください。 成長のバランスがよいかわるいかの判断に有用です。 乳幼児期には、これが15~18だとバランスよい成長です。 22以上は肥満、10~13が栄養失調、10以下は消耗症と判断されます。 消耗症は、日本では適切な栄養が与えられない虐待児にしばしばみられる状態です。 正常範囲よりも、やや多め、少なめは問題ありません。 めやすと考えましょう。 骨の成熟度をみる検査で、6カ月まではひざ、それ以降は手のX線写真を撮ります。 これで、骨の成熟度が、年齢(月齢)と同じかどうかを判断します。 年齢相当なら、骨をつくる体内のしくみはうまくはたらいていることになり、低身長の原因は、家族性だったり先天性だったりします。 骨年齢が遅れていると、骨を成熟させる成長ホルモンや甲状腺ホルモンの出がわるい状態だったり、ほかの疾患があると考えられ、さらに検査が必要になります。 そのため転びやすく、転倒や転落では、重い頭から落ちるので頭部外傷が多くみられます。 乳幼児、特に3歳までは、家の中での事故で頭部外傷が意外に多くあります。 家具の角は安全だろうか、幼児がのぼれるところはないか、階段から落下する危険はないか、風呂場には入れないようになっているかなどに気を配ってください。 乳幼児のいる家庭では風呂では遊ばない、風呂の湯は必ず抜く、が必要です。 2階以上の部屋では窓を開けて落下しないよう、また、ベランダに出て落下しないように家具の配置や施錠に注意してください。 そのほか、誤飲をしないように薬の置き場所や台所などの洗剤や灯油の置き場にも手が届かない配慮が必要です。
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