5m 日照…半日蔭~日なた 難易度… USDA Hardiness Zone:3 to 9 アジサイ【アナベル】とは アナベルは、北アメリカ東部に自生するアメリカノリノキ Hydrangea arborescens の変種を品種化したアジサイです。 園芸品種として作出されたものではなく、イリノイ州のアンナ市の近くで発見された、野生のアジサイです。 通常のアメリカノリノキは小さな装飾花が花序の周囲に額のように付きますが、発見された変種は大きな装飾花を手毬状に咲かせるものでした。 この変種をオランダで選別・改良し、品種化したのがアナベルです。 アナベル花期は6月~7月。 花期になると、分枝した茎の頂部に半球状の花序を出し、小さな花を多数咲かせます。 花のように見えるのはガクが大きく発達した「装飾花」と呼ばれる部分で、雄しべと雌しべが退化しています。 純白の装飾花が咲くのは6月~7月ですが、蕾から咲き進むにつれて変化する花色もアナベル大きな魅力の一つです。 蕾の頃は淡い緑、花が咲くと純白、咲き進んでいくと再び緑に変化し、秋にはドライフラワーのように乾燥した茶色になります。 花色は基本種の白の他、ピンク。 日本のアジサイに比べると枝が細く、装飾花も小さいため、豪華ですが繊細な印象です。 アナベルの名前の由来 アナベルの名前の由来には所説あります。 アマビリスとは「愛すべき」という意味です。 「Anna belle」とは「アンナの美人」という意味です。 この詩は、アメリカの地方伝説である船乗りと娘の悲恋の物語を元に創作されたのではないかと言われています。 伝説は亡くなってしまった娘を思い続ける船乗りの話で、ポーは若くして亡くなった妻への思いをこの詩の中で綴っています。 このように「アナベル」の名前の由来は幾つかありますが、いずれにしても美しく繊細な「アナベル」の花姿に相応しいものだと言えます。 ここでは庭植えでの育て方を紹介しています。 栽培環境 日なたから半日蔭の水はけの良い場所が適しています。 極度に乾燥するような場所は苦手です。 真夏に強い西日が当たって乾燥が気になるようなら、株元をマルチングして水分の蒸発を防ぎます。 夏越し、冬越し 耐寒性、耐暑性共に優れており、特に対策の必要はありません。 水やり ほぼ降雨のみで大丈夫です。 真夏に乾燥が長く続くようなら、朝か夕方に水やりをして下さい。 肥料 元肥として、堆肥や牛糞、緩効性化成肥料などを用土に混ぜ込んでおきます。 追肥は、1月~2月に寒肥、花後にお礼肥を施します。 どちらも緩効性化成肥料か、固形の油粕を施して下さい。 植え付け、植え替え 植え付け 適期は3月~4月、10月~11月です。 用土に腐葉土を混ぜ込み、さらに元肥として堆肥や緩効性化成肥料を混ぜ込みます。 肥沃な土壌を好むので、必ず元肥を用土に混ぜて下さい。 根鉢の2~3倍程度の植穴を掘り、根鉢を軽く崩して植え付けます。 植え付け後は水をたっぷりとやり、根と土を馴染ませて下さい。 植え替え 特に植え替えの必要はありません。 剪定 他のアジサイと違い、アナベルは新梢咲きの品種です。 花芽は開花する年の春に出来るので、花後すぐに剪定しなくても花芽を切り落とす心配がありません。 樹形を整えるための剪定は花後、または落葉期の2月~3月に行います。 細い枝や形の悪い枝は切り落とし、全体を丸く半円形になるように整えます。 必ず剪定が必要な訳ではありませんので、気になる場合に行って下さい。 株が大きくなって枝が込み合ってくると、下葉が落ちたりするので数年に一度、強剪定を行って枝を更新します。 強剪定の適期は11月~12月で、地際から2~3芽残してバッサリと刈り込んで下さい。 花数は減りますが、枝の勢いが増し大きな花を付けてくれます。 増やし方 挿し木 アジサイは挿し木で簡単に増やすことが出来ますが、意外と失敗することが多いのがこのアナベルの挿し木です。 6月上旬~7月中旬に挿し木をする場合 新梢を使って挿し木をします。 硬くなったものを選び、2~3節の長さで切り取ります。 節の下1㎝で斜めに切り、下葉を取り除き、上の葉は半分にカット。 半日~1日ほど水に挿しておき、十分に水揚げをします。 挿し木用土に挿しますが、発根剤を切り口に付けて挿すと成功率が上がります。 用土は赤玉土 小粒 か挿し木用土で、下の節が土に埋まるように挿して下さい。 明るい日陰で水を切らさないように管理して、発根を待ちます。 発根したら徐々に日光にならしていき、1カ月ほどで鉢上げをします。 2月に挿し木をする場合 要領は同じです。 この時期は落葉しているので葉の処理は必要ありません。 下の節から発根、上の節から葉を出させます。 成功すれば春になると元気に葉を出してくれます。 そのまましばらく育て、4月頃に鉢上げをして下さい。 挿し穂に太い枝を使うと、その年に花が付くこともあります。 病気・害虫 うどんこ病 葉の表面が白い粉をまぶしたようになり、病気が進行すると葉が枯れてしまうこともあります。 初期であれば、病葉や落葉した病葉を取り除くことで拡大をある程度防ぐことが出来ます。 風通しを良くして、発生を予防して下さい。 カミキリムシ 株元におがくずのようなものが落ちていたら幹の中にカミキリムシの幼虫が潜んでいます。 放っておくと株が枯れてしまうので、早目に駆除して下さい。 幹に開いている穴から薬剤を注入するか、針金などを突っ込んで補殺します。 薬剤の場合は、駆除の確認のため、新しいおがくずの発生に注意して下さい。
次のこの記事の目次• アナベルを増やそう!挿し木の方法や時期について アジサイは日本のアジサイをもとに各国で品種改良され、様々なアジサイが作られています。 アナベルはこの系統とは異なるアジサイであり、北アメリカが原産のアジサイの仲間のお花です。 アナベルは別名『アメリカノリキリ』と呼ばれ、1~1. 5mほどの落葉低木の仲間です。 花芽は春につくため挿し木を行った場合、挿し木をした次の年の春に花芽が付きます。 剪定は秋から春の芽吹きまでに行うものです。 初心者でも育てやすいお花で、大きな白やピンクのお花がたくさん咲いている様子は見ごたえがあります。 ではそんな美しいアナベルを挿し木してみましょう。 挿し木とは株の一部を切り取り、発根させて増やす方法のことです。 こうした方法を取ることでアナベルを増やすことができます。 では早速挑戦してみましょう。 アナベルの挿し木。 まずは挿し穂を作る まずは挿し穂を作ります。 花は切り取り、葉が茎についた状態で茎を10cmほどに切り取ります。 葉っぱは付け根から3分の1だけ残すように切り取りましょう。 出来た挿し穂を水につけしっかり1時間ほど水揚げさせます。 ケガにはご注意ください。 挿し穂が出来たら挿し木を行いましょう。 挿し木の手順を下記で紹介していきます。 アナベルの挿し木の方法や手順を詳しくみてみましょう 挿し穂が出来たら今度は挿し木を行います。 手順は以下のとおりです。 アナベルの挿し木の手順• 挿し木用となる鉢と土を用意します。 鉢に入れた土にはジョウロでたっぷりと水を含ませておきましょう。 わりばしなどで植え穴をつけます。 挿し穂をそっと土の穴に入れ、土をかけます。 ジョウロで優しく鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水をかけます。 半日陰の風通しが良い場所に置き、毎日水やりを行ってください。 1ヶ月ほどで芽が出ると思います。 アナベルの挿し木の後の大事な栽培の方法を紹介します 挿し木を行った後はしっかりとしたケアが必要になります。 まず1ヶ月ほどで芽が出た後は、夏の暑さに負けないように半日陰の場所での水やりを続けましょう。 しっかりと芽が伸びてきたら少し日向の場所へと移動させます。 秋になり日差しが和らいできた頃になると、いよいよ植え替えの時期です。 さあどこに植えようかというときは、一箇所に植えて失敗してしまっては悲しいです。 そのため何箇所かにわけて植え替えを行いましょう。 植え替えが済んだら秋から春までしっかり管理を行っていきましょう。 晩秋になると葉の色が黄色くなりいつの間にかすべての葉が落葉します。 庭に植えたりした場合はどれがアナベルの茎なのかわからなくなることもありますので、落葉前、植替えのときなどに影響がないようにラベリングをしておくことも必要かと思います。 春を迎える頃には新芽が芽吹くはずです。 アナベルが沢山咲いたらドライフラワーにしよう!大事なのは剪定時期 春になり挿し木を行ったアナベルが大きな花を咲かせたらそのまま枯れてしまう前にドライフラワーにするのはいかがでしょうか。 生花のアナベルも美しいですがドライフラワーになったアジサイは色が退化していき、独特の色合いを持つ一輪でも様になるアイテムへと変化します。 幸いアナベルはドライフラワーに向いているアジサイです。 もしこの綺麗なアナベルを残したいとお考えでしたら、ご自分で作ってみるのもおすすめです。 アナベルのドライフラワー作りの下準備 ドライフラワー作りは下準備が重要です。 アナベルは、花が終わった後から冬まで剪定の時期が自由です。 アナベルの花芽は4月以降にできるので一番遅くて2月~3月までに剪定を行っておけば大丈夫です。 剪定を行ったアナベルはしっかりと吸水を行いましょう。 花の頭までしっかりと水を吸い上げたアナベルはそうでないものよりも、ドライフラワーの仕上がりが段違いなのです。 美しいドライフラワーに仕上げるためにしっかりと吸水の下準備を行いましょう。 さらに美しく仕上げるには吸水後の新鮮なアナベルのうちにドライフラワー作りの作業に入ることが肝心です。 紫陽花のドライフラワーの作り方はとっても簡単で可愛い! 下準備をしっかりと行えば美しく可愛らしいドライフラワーを作ることが出来ます。 早速作り方を見ていきましょう。 アナベルのドライフラワーの作り方 必要なものは花を吊るしておく際の紐くらいです。 アナベルが新鮮なうちに頭を下にしてぶら下げておけば、一週間程度で自然乾燥が進みドライフラワーへと変化していきます。 ポイントとしては完全に乾燥させることです。 アナベルが完全なドライフラワーになるとカサカサとした触り心地になります。 ぶら下げるときには落ちてしまわないようしっかりと紐でくくりつけます。 アナベルの頭だけをぶら下げたいときには、房が枝分かれしている部分に引っ掛けると簡単です。 アナベルはぶら下げたままでもインテリアとして素敵な素材になってくれますので、紐の素材などにもこだわってみてはいかがでしょうか?.
次の1リットルの計量カップ2杯で、プレステラ5鉢分の挿し床ができました しーっかりと水をかけます。 底から水が出てくるまでしーっっかりと 5.挿し床に紫陽花(アジサイ)を挿す さぁやっと紫陽花を土に挿せます~ 割りばしで紫陽花を挿す穴をあけます。 茎を傷めないためにもきれいにあけます。 あけた穴に水あげをしていた紫陽花を挿します 軽く指で押して、固定します 挿せました! 6.挿し木後の管理方法 挿せた鉢に優しく水をかけます。 これで根元が落ち着きます。 アナベルの挿し木と一緒に紫陽花のダンスパーティ、ユーフォルビアのシルバースワンも一緒に挿し木しました。 挿し木後は直射日光に当てずに明るい日陰で管理します、 我が家では南側の軒下の家ぎりぎりの部分が1日中日陰なので、そこで管理します。 水やりは週に1~2回程度、土が乾ききらないように注意しつつ、土が乾いてきたなと思ったらあげています。 上手くいけば2~3週間ほどで発根するかなと思います。 楽しみです~! 紫陽花(アジサイ)の挿し木の成長記録 2018年6月16日 挿し木した当日です。 2018年6月20日 (挿し木から4日後) 水をあげたら、なんと!!!ピーンと復活しました! 良かったです!ほっとしました。 他の挿し木は変わりなさそうです。 中心の新しい葉が展開しています、うまく水を吸い出してくれたようです。 2018年6月28日 (挿し木から12日後) 青々していますが、脇芽が出ている気配がありません。 カット位置を間違えてしまったか・・・ アナベルの挿し木、こちらは水が切れ気味になると萎えます。 ダンスパーティよりアナベルの方が水が好きなのか、アナベルの挿し木が新芽だからなのかはよく分かりません。
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