net ネットで中傷を受けた経験のあるタレント、スマイリーキクチ(48)が、「中傷は依存症」と私見を述べた。 キクチは7日、ツイッターを更新。 「僕を9年間ネットで誹謗中傷してた人物は警察の取り調べで『あいつは殺人犯ですよ、 ネット見てください』と本気で話していたそうです。 一流企業に勤めている社会人です」と、 自身を中傷していた人物について書き出し、「他人に嫌がらせや攻撃をするあまり自分の心が蝕まれていた。 中傷された側は傷つく、中傷する側も傷つく。 中傷は依存症だと思った」とつづった。 36 ID:CDJQ3OMg0. net 人間である限り、妬みや嫉みといった感情と無縁で生きるのは難しいが、それを人にぶつけないように工夫して生きられるのも人間だろう。 ところが、SNSでは普通の人が驚くほど簡単に人を罵り、言葉の石を投げつける。 仕事や人生がいまひとつうまくいかないと鬱屈する団塊ジュニアやポスト団塊ジュニアを 「しくじり世代」と名付けた俳人で著作家の日野百草氏が、ネットでの誹謗中傷をやめたいのにやめられない40代女性についてリポートする。 「私だって本当は嫌なんです。 でもやめられないんです。 あの人のことを考えるだけでもうスマホとにらめっこ、気づいたときにはリプ飛ばしてる、本当につらい」 電話口で話す声はとても可愛らしいのに、その内容は実にエグい。 チューミンさん(仮名・ハンドルネームとも関係なし・40代)の電話口の告白は、 SNS上でもう5年以上バラまいている誹謗中傷がやめられないという内容だ。 つまりチューミンさんは日々、会ったこともない他人を傷つけ、追い込んでいる女性ということになる。 「朝起きたらすぐスマホです。 気がついたときにはスマホを覗いている生活です。 目的はすべて、フォローしてる女をチェックするためです」 フォローしている女性は有名人だがここでは名前も匂わせもしない約束なので触れないが、チューミンさんはその女性に対する攻撃で何度かアカウントを凍結されている。 それでもめげずに誹謗中傷(チューミンさん的には「批判」であり「意見」)を続けてきた。 ちなみにその女性のことを本稿では「あの女」とするが、チューミンさんの口から出るのは当然ながら実名である。 「帰宅中も、帰宅後もずっとスマホでチェックしてます。 自分のことをつぶやいたりはあまりしません。 するにしてもあの女のことです」 悪口を直接言わずに自分のツイートで相手を誹謗中傷するエアリプ、本来は「 ユーザー名」とあて先をつけてつぶやくところ、あえて誰に対する返信か分からないようにつぶやくということか。 「職場でも休憩に入ったら即スマホです。 あの女はステマのためにしょっちゅうツイートしてるんで」 チューミンさんはコールセンターでアルバイトをしている。 国公立大学を卒業後、いろいろあって今はアルバイトをしながら都下で一人暮らしをしているという。 その「いろいろ」の部分は聞けなかったが、勉強のできる努力家なのだろう。 「本当にもう、書くこと話すこと全部許せないんです。 写真のドヤ顔とか見ると吐き気がします。 ブスのくせに」 そこまで嫌う相手、知り合いではもちろんなく、面識もないという。 きっかけは何なのか。 「詳しく話すとわかっちゃうので嫌です。 とにかく最初はブログがムカつくことばかりで、私大卒のくせに何なのこのブス、とずっと思ってたんです。 でもブログの時は嫌いなだけでコメントとかしても反応あるわけじゃないですし、見なきゃよかっただけだったんです」 チューミンさんはあまりパソコンに詳しくなかったそうだ。 携帯電話もずっとガラケー、なので昔ワープロ代わりに買った古いノートパソコンをずっと使い、ネットサーフィンや当時好きだった男性アイドルグループの情報収集くらいはしていたが、SNSのデビューは遅い。 91 ID:FXp3Z2j10. net.
次のを拝読した。 この記事はを受けて書かれたものだが、両方を読んでいて感想を書きたくなってしまったので、ここに書くことにする。 誹謗中傷とレス、さらにそれを見る人 『NEWSポストセブン』の記事を読んだaki maenoさんは 「この記事に、無責任で残酷なインターネット上の書き込みを抑止する効果はどのくらいあるのだろうか。 筆者や編集サイドの意図がどうであれ、むしろ、新たな誹謗中傷の種を静かに撒いてしまっている可能性は、ないのだろうか。 」 と書かれている。 これを読まなければ私は『NEWSポストセブン』の記事を読まなかったと思う。 で、どれどれと読んでみて一つの可能性に思い当たった。 元記事の中で誹謗中傷をやめられないチューミンさんという女性は、以下のように述べている。 「私もアカウントを作ったんです。 しばらくはやっぱり怖くて見てるだけ、やり込められてるところを見てスッキリするだけだったんですけど、ある時とんでもない炎上があって、完全にあの女がボコボコ状態になったんです。 これならわからないかなと、思い切ってリプを飛ばしました。 もちろん非難の言葉です。 そしたらたくさんある中で私にレスを返してきたんですね。 その内容は失礼な見下しでしたが、反応があったってことは効いてるってことでしょ。 だから。 私にレスした!じゃあこれからはコイツに直接文句言えばいいじゃん!と」 記事は「こうしてチューミンさんの生活のほとんどはその嫌いな女性のことばかり考え、その女性を非難することに占められた。 そしてついに、ふとした非難のリプにレスを貰い、完全に火がついた。 」としている。 つまりレスがきっかけで誹謗中傷のサイクルが回りだしているようだ。 このチューミンさん、国立大卒のフリーターで、自分が国立大卒であるいうプライドと、フリーターゆえの社会的不遇感からか余計に中傷相手(私大卒)を許せなく感じているように見える(社会学者が言う「相対的剥奪感」かな)。 普段の自分が不遇であるがゆえに、中傷相手からの反発さえ彼女にとっては自己表出の一つの機会になってしまっているのかな。 そんな彼女が取材を受けてああいう記事になってしまうことは、彼女自身やめたいと思っている誹謗中傷のサイクルから彼女を遠ざける役に立つのだろうか? 心理学には「ホーソン効果」という概念がある。 米国のホーソン工場で、労働者の作業効率の向上を目指すための調査をしたら、労働者が調査者や上司の関心を意識することで作業効率が上がってしまったことから、この名称となっているようだが(心理学者の皆さま、誤りがあったらご指摘ください)、あの『NEWSポストセブン』の記事はもしかすると、フリーターさんにとって「負のホーソン効果」とでもいうか、本来自分でもやめたいと思ってさえいる誹謗中傷であるのに、それで注目され、認知されてしまうことでかえってますます中傷をやめられなくなったりはしないもんだろうかと思ってしまった。 むろんそうならず、誹謗中傷のサイクルから抜け出すきっかけになることを望んでいる。 もし、不幸にして上記の私の推論が誤っていない場合、aki maenoさんの記事にあるような「『SNSで誹謗中傷する人』を定点観測する人」の存在を上記のチューミンさんのような人が認識・意識したら、誹謗中傷をますますやめられないなんてことになりはしないだろうか。 そうならないといいんだが。 「『SNSで誹謗中傷する人』を定点観測する人」なんておんの?もしや…… 「『SNSで誹謗中傷する人』を定点観測する人」なんておんの?というのがaki maenoさんの記事を読んだ時の第一印象である。 aki maenoさんはPTAをめぐるネット上の論戦においてそうした人を発見されているようである。 その記事を読むと中には観測のみならず燃料投下までした挙句に「もう飽きた。 たまには他の話も読んでみたいものだ」とのたまわれた人までおいでとか。 まーそんな酔狂な人、いたって多くはないよなと思いつつも、SNSでの誹謗中傷はこうしてメディア記事になってるわけだし。 そうか、メディアね。 SNSでのトラブルなんて今やメディアの好餌だもんな。 そこで愚昧な我が身は思い出すのである。 aki maenoさんの記事のタイトルにあり、見出しにもなってる「エンタメ化する『義憤』」という言葉を。 buzzfeed. そこからこの動画のみを見た。 番組自体は見ていない。 番組全体としてはバランスをとっていたのかもしれないが、少なくとも動画の内容自体はやはりOMG!であった。 私の理解するところこの動画の問題点は、制作者がアメリカにおけるBlack lives matter(BLM 運動と暴動との関係を取り上げる際に、黒人差別の問題を真摯にとらえず、むしろステレオタイプな黒人のイメージに依拠して、貧困や貧富の格差問題を強調し、黒人の尊厳をないがしろにする形で子ども向けに伝えたところにある。 これで世界のいまをわかられては困るし、受信料使って作る動画がこれかよ、なのである。 この動画からうかがえる制作者の姿勢は、子どもに真摯に社会の問題を伝えるというよりは、むしろ他国の不幸をエンタメ化して消費するものに見える。 例えば日本が抱える差別問題を同じようなスタンスで扱えるだろうか。 扱えないのだとすれば、実はあの動画にこそ番組制作者自身が抱えるレイシズムがあらわれているのではないのか。 少なくとも差別される側の怒りや嘆きを共有する姿勢には見えない。 単に他国のトラブルをエンタメ化しているのではないのか? むろん公共放送であるNHKにそうであってもらっては困る。 nhk. 本当にグロテスクなのは aki maenoさんの記事にはこうある。 「本当にグロテスクなのは、ネット越しにリンチを重ねるやつらじゃない。 そんなやつらをそうせしめるに至るリアルをつくって恥じない心なのである。 」 この伝でいけば、「本当にグロテスクなのは、暴動と略奪を重ねるやつらじゃない。 そんなやつらをそうせしめるに至るリアルをつくって恥じない心なのである。 」ということになろうか。 好き好んで暴動や略奪に手を染める人間などいない。 もちろんBLM運動は暴動や略奪と無縁になされるのが望ましいし、暴動と略奪を犯罪行為として指弾するのもかまわない。 でもやはり好き好んで暴動や略奪に手を染める人間などいない。 彼らを暴動や略奪に駆り立てる構造に加担しつつ、それを対岸の火事としてエンタメとして消費するなら、そちらの方がはるかにグロテスクなのである。 なんてことを考えさせる大変良い記事でした。
次の人間である限り、妬みや嫉みといった感情と無縁で生きるのは難しいが、それを人にぶつけないように工夫して生きられるのも人間だろう。 ところが、SNSでは普通の人が驚くほど簡単に人を罵り、言葉の石を投げつける。 仕事や人生がいまひとつうまくいかないと鬱屈する団塊ジュニアやポスト団塊ジュニアを「しくじり世代」と名付けた俳人で著作家の日野百草氏が、ネットでの誹謗中傷をやめたいのにやめられない40代女性についてリポートする。 「私だって本当は嫌なんです。 でもやめられないんです。 あの人のことを考えるだけでもうスマホとにらめっこ、気づいたときにはリプ飛ばしてる、本当につらい」 電話口で話す声はとても可愛らしいのに、その内容は実にエグい。 チューミンさん(仮名・ハンドルネームとも関係なし・40代)の電話口の告白は、SNS上でもう5年以上バラまいている誹謗中傷がやめられないという内容だ。 つまりチューミンさんは日々、会ったこともない他人を傷つけ、追い込んでいる女性ということになる。 「朝起きたらすぐスマホです。 気がついたときにはスマホを覗いている生活です。 目的はすべて、フォローしてる女をチェックするためです」 フォローしている女性は有名人だがここでは名前も匂わせもしない約束なので触れないが、チューミンさんはその女性に対する攻撃で何度かアカウントを凍結されている。 それでもめげずに誹謗中傷(チューミンさん的には「批判」であり「意見」)を続けてきた。 ちなみにその女性のことを本稿では「あの女」とするが、チューミンさんの口から出るのは当然ながら実名である。 「帰宅中も、帰宅後もずっとスマホでチェックしてます。 自分のことをつぶやいたりはあまりしません。 するにしてもあの女のことです」 悪口を直接言わずに自分のツイートで相手を誹謗中傷するエアリプ、本来は「 ユーザー名」とあて先をつけてつぶやくところ、あえて誰に対する返信か分からないようにつぶやくということか。 「職場でも休憩に入ったら即スマホです。 あの女はステマのためにしょっちゅうツイートしてるんで」 チューミンさんはコールセンターでアルバイトをしている。 国公立大学を卒業後、いろいろあって今はアルバイトをしながら都下で一人暮らしをしているという。 その「いろいろ」の部分は聞けなかったが、勉強のできる努力家なのだろう。 「本当にもう、書くこと話すこと全部許せないんです。 写真のドヤ顔とか見ると吐き気がします。 ブスのくせに」 そこまで嫌う相手、知り合いではもちろんなく、面識もないという。 きっかけは何なのか。 「詳しく話すとわかっちゃうので嫌です。 とにかく最初はブログがムカつくことばかりで、私大卒のくせに何なのこのブス、とずっと思ってたんです。 でもブログの時は嫌いなだけでコメントとかしても反応あるわけじゃないですし、見なきゃよかっただけだったんです」 チューミンさんはあまりパソコンに詳しくなかったそうだ。 携帯電話もずっとガラケー、なので昔ワープロ代わりに買った古いノートパソコンをずっと使い、ネットサーフィンや当時好きだった男性アイドルグループの情報収集くらいはしていたが、SNSのデビューは遅い。 「SNSは知ってましたし誘われたりもしましたけど、怖かったですね、誰だか知らない人とつながるなんて。 ネットは怖いとこってくらいは知ってましたし、有名人ならともかく、一般人がしたって意味ないじゃんって」 ごく普通の女性である。 チューミンさんはこの時点では普通の女性で、2000年代の匿名掲示板が跋扈したネット社会が危険なものだと知っていた。 名無しによる匿名の誹謗中傷、SNSと変わらないが、それは見に行かなければいいだけであり、テレビドラマになるなどの仕掛けはあったにせよ、某巨大掲示板そのものはいつまで経ってもアングラで表社会における市民権など得られなかった。 それに先ほどのチューミンさんの言葉の通り、匿名掲示板は「見なきゃよかった」だけの話である。 しかしSNSの誹謗中傷は自分に直接投げつけられる。 クソリプは飛んでくるナイフだ。 「でもガラケーの機種も少なくなってきて、仕方なくスマホに変えたんです。 最初は慣れなくて嫌だったんですけどだんだん使えるようになって、アプリとかも入れたんです。 そしたらすごく便利で、その中にSNSもありました。 すごく流行ってたので」 〈一部抜粋〉.
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