引用:アンナチュラル主題歌 米津玄師「Lemon」の歌詞より 四つ目の「Lemon」の歌詞。 個人的には、一番気になっている歌詞です。 「暗い過去」というのは、自身のトラウマか何かですよね。 「永遠に暗いまま」という表現も印象的。 ドラマ「アンナチュラル」の主人公・三澄ミコト(石原さとみ)も、過去のトラウマに捕らわれています。 ドラマの内容にマッチした歌詞といえそうですね。 ここも切ない歌詞ですね。 主題歌「Lemon」は、全体的に切ない歌詞が多いです。 そんな中でも、 ここは特に切ない・・・。 「私と同じような涙に暮れ 寂しさの中にいるなら」という歌詞に続いて「私のことなどどうか忘れてください」。 印象的なのは「忘れます」ではなく、「忘れてください」という言葉を使っていること。 「忘れたくない」という気持ちが表現されているようです。 【関連】 スポンサーリンク 主題歌「Lemon」への口コミ ドラマ「アンナチュラル」の主題歌「Lemon」。 大人気アーティスト・米津玄師さんの楽曲ということで、ツイッターでも多くの感想が投稿されています。 というワケで、ツイッターに投稿された口コミを紹介していきます。 口コミの中でも特に印象的な 3つの口コミを紹介しますね。 わしも毎回泣かされとるわい。 主題歌がかかるタイミングがバッチリなんじゃよな~。 サビめっちゃ良い!歌詞が泣ける…?? — ちる flCd32Zoant76yC 「泣ける」という声が一番多かったかもしれません。 歌詞の内容もそうなのですが、ドラマ「アンナチュラル」の内容と相まって泣けるという声も多く投稿されています。 「アンナチュラル」も切ないし、「Lemon」の歌詞も切ないので、相乗効果ですごく泣けてくるんですよね。 主題歌としてピタリとはまっているということですよね。 歌詞の内容もそうですが、主題歌が挿入されるタイミングもピッタリなんですよね。 毎回すごく良いシーンでカットインしてくるのが、印象的ですね。 歌詞も声も良い、早くlemonフル出て欲しい。 やっぱ天才米津玄師?? — 晋太朗 PoTHO1tcZmgmjNQ この記事を書いている時点では、米津玄師さんの「Lemon」はまだ発売されていません。 私もまだフルで聴けていません。 早くフルで聴きたい気持ちに同感です。 【関連】 スポンサーリンク 米津玄師 切ないMV動画集 ドラマ「アンナチュラル」の主題歌「Lemon」を歌う米津玄師さん。 「Lemon」の歌詞も切ないですが、その他の楽曲にも切なさが漂うものは多くあります。 個人的に「Lemon」の切ない歌詞に関連している曲を3つ選んでみました。 MV動画と、印象的な歌詞をセットで紹介していこうと思います。
次のYOASOBIというユニットをご存知でしょうか? 2019年に11月に「夜に駆ける」という曲でデビューした今大注目の2人組ユニットです。 その人気はすさまじく、デビュー曲は1月のSpotifyバイラルチャートで堂々の第1位、YouTubeでのアニメMV再生回数は現在1600万回を突破しています。 彼らの最大の特徴は、制作する楽曲に原作小説がある、ということ。 情景描写やメッセージなどがもとになっている楽曲はいろいろありますが、小説を具現化する楽曲というのは珍しいのではないでしょうか。 歌詞には原作のストーリーを追っていくような言葉がちりばめられており、アニメMVも一緒に見るとさらにその世界観に引き込まれます。 ボカロPとして活躍するAyaseさんが作詞・作曲・編曲を担当し、ボーカルikuraさんの透明感のある伸びやかな声がとてもきれいで、ずっと聴いていたくなりますよ。 「あの夢をなぞって」はYOASOBIの楽曲第2弾として1月に配信されました。 現在YouTube再生回数280万回以上!その人気がうかがえますね。 この記事では、「あの夢をなぞって」の原作小説と、歌詞の意味を考察していきます。 小説・イラスト投稿サイトmonogatary. comに投稿された小説で、YOASOBIはこれまでもこのサイトに投稿された作品をもとに楽曲を制作しています。 『夢の雫と星の花』はmonogatary. comで開催されたコンテスト「ソニーミュージック賞」で大賞作品の一つに輝いた作品で、幼馴染みの高校生二人の甘酸っぱい青春ラブストーリーです。 私も原作小説を見たのですが、冒頭を少し読んだだけで物語の世界に引き込まれてしまい、結局最後まで一気に読んでしまいました。 普通の小説に比べると短めなので、「小説は苦手…」という人も無理なく読めますよ。 物語を読んだ後に改めて楽曲を聞き、また物語を読んで…としばらくハマってしまいましたね。 楽曲に原作小説があるって、新しい発想ですよね。 今後の作品も楽しみ! あらすじ 主人公は予知夢を見ることができる16歳の女子高校生、双見楓。 双見家は昔、巫女の家系だったこともあり、双見家に生まれる女性は未来予知の能力を持っているといいます。 楓もそれを受け継ぎ、小さい頃から予知夢を見ることができました。 しかし、一度未来を予知したら、その予知したとおりにならなければ能力が失われてしまうのだそうです。 「予知を変えられるのは1回きり、だからその1回は大切な人のために使いなさい」と祖母から教えられます。 ある日、楓はずっと好きだった幼馴染みの一宮に告白される予知夢を見ます。 予知夢のとおりになって欲しいのですが、楓は一宮を意識するあまりそっけない態度をとってしまいます。 一方、実は一宮も予知能力を持っており、以前から花火大会の日に楓から告白される未来を予知していました。 しかし最近になって一宮が楓に告白する予知をします。 一宮の能力も予知したとおりの未来にならないと失われてしまうため、二つの未来があることに戸惑います。 幼馴染み二人の心情が伝わってくるような目の動き、物語の鍵をにぎる四尺玉花火の美しさ…引き込まれます。 青春ストーリーらしく疾走感のあるメロディーに合わせて情景が移り変わり、小説の世界観を表現していて素敵ですよ。 歌詞も、物語のストーリーがそのまま文章になっているのではなく、わかりそうでわからない、絶妙な言葉選びが秀逸です。 聞けば聞くほど「そういうことかー!」と発見があります。 ぜひ原作と一緒に楽しんでほしいな! 楓の予知夢のシーン 夜の空を飾る綺麗な花 街の声をぎゅっと光が包み込む 音の無い二人だけの世界で聞こえた言葉は 「好きだよ」 夢の中で見えた未来のこと 夏の夜、君と、並ぶ影が二つ 最後の花火が空に昇って消えたら それを合図に 冒頭では、楓が見た予知夢が描かれます。 花火大会の夜、ずっと好きだった幼馴染みに告白される未来を見た楓。 戸惑いながらも自分の見た夢を思い返しています。 最後の花火が打ちあがって消えたタイミングで、一宮から告白されるんですね。 学校のシーン いつも通りの朝に いつも通りの君の姿 思わず目を逸らしてしまったのは どうやったって忘れられない君の言葉 今もずっと響いてるから 予知夢を見た楓は何事もなかったかのようにふるまおうとしますが、一宮を意識するあまり挨拶もできずに目を逸らしてしまいます。 そりゃ、好きな人から告白される未来を見たら、意識してしまいますよね。 好きだからこそ素直になれない楓の心情が伝わります。 「どうやったって忘れられない君の言葉 今もずっと響いてるから」では、今朝の予知夢が頭からはなれない楓の様子も思い浮かびますね。 花火大会を待つシーン 夜を抜けて夢の先へ 辿り着きたい未来へ 本当に?あの夢に、本当に?って今も 不安になってしまうけどきっと 今を抜けて明日の先へ 二人だけの場所へ もうちょっと どうか変わらないで もうちょっと 君からの言葉 あの未来で待っているよ 花火大会まではあと2週間。 まだ花火大会に一緒に行く約束もしていないし、一宮が自分のことを好きになるのかもわからない状態です。 自分の見た未来が本当のことになるのか、不安と期待が頭の中でグルグルしているかんじですね。 予知した未来が変わらないでほしいという思いも伝わってきます。 それは「予知能力を失いたくないから」という理由ではないのもわかりますね。 花火大会のシーン 誰も知らない 二人だけの夜 待ち焦がれていた景色と重なる 夏の空に未来と今繋がる様に開く花火 君とここでほらあの夢をなぞる 見上げた空を飾る光が今照らした横顔 そうずっとこの景色のために そうきっとほら二つの未来が 今重なり合う いよいよ花火大会当日を迎えたシーンです。 詳しくは原作小説を読んで欲しいのですが、めでたく二人は一緒に花火大会に行く約束をします。 「待ち焦がれていた景色と重なる」は、ついに花火を二人で見る場面になったことを表していますね。 まさに「あの夢をなぞって」いく様子が描かれます。 結末はどうなるの!? のシーン 夜の中で君と二人 辿り着いた未来で 大丈夫想いはきっと大丈夫伝わる あの日見た夢の先へ 今を抜けて明日の先で また出会えた君へ もうちょっと どうか終わらないで もうちょっと ほら最後の花火が今 二人を包む 音の無い世界に響いた 「好きだよ」 いよいよ、合図である「最後の花火」が打ちあがります。 二人が予知した二つの未来、どちらが現実になるのでしょうか? また、二人の予知能力はどうなってしまうのでしょうか? 気になる結末はぜひ原作小説を読んでください! きっと納得できると思いますよ。 原作小説をもとに楽曲を制作するなんて斬新だな~と思いましたが、曲の歌詞とメロディー、アニメMVが相まってとても素敵な世界観を作り出しています。 原作小説を読んでからアニメMVを見ると、歌詞の内容も深く知ることができますし、新しい楽しみ方ができました。 「夜に駆ける」「あの夢をなぞって」に続いて、第3弾「ハルジオン」も配信中です。 今後のYOASOBIの楽曲も楽しみですね!.
次のこの曲については、歌詞の構造について語りたい。 とはいえそこまで難しい話をするわけじゃなく、ある箇所の韻の踏み方とそうあることで浮かんでくる意味合いの部分に、グッときたためにそこについて語りたいわけである。 早速書いていく。 断片的に言葉やフレーズを抜き出しつつ紐解いていきたい。 また、「」で括った箇所が歌詞やフレーズを抜き出したものであることをあらかじめ断っておく。 この『今、話したい誰かがいる』という曲は「僕」の「君」に対する揺れ動く想いみたいなものが描写される。 『君の名は希望』編でも触れたが、秋元康氏はシーンの描写を以って心情を描くのが本当に上手い。 2サビの「1本のコーラ 2人飲んでから」「お互いに異性だと思い出す」なんてのは何とも甘酸っぱくて素晴らしい描写である。 手と手が触れて、とかでもなく、失ってから初めて気づいたWoo... とかでもなく、「1本の」飲み物を一緒に飲んだら何だか意識してしまった、という場面の切り出し方がなされている。 昔からの気の置けない「友達」のつもりで、いつものようにジュースの回し飲みをするつもりでいた、という場面で、 今まで考えもしなかった「友達」が「異性」に変わった瞬間、あるいは、いつのまにか「異性」になっていることに初めて気づく瞬間が訪れたわけだ。 唇に缶が触れる瞬間を見てハッとした、そんな「僕」の心情が思い浮かぶ。 こんな、ちっぽけな出来事が、「僕」からしたらとても大きな意味を持つわけである。 この「コーラ」のシーンは、その瞬間にもう気が気じゃなくなってしまって、それを「君」にも気付かれてしまって、その時に相手も意識し出して、「お互いに」ドギマギしてしまう、なんて場面なのだ。 ああ素敵。 さて、既に長々と語ってしまったが、これは本エントリにおける本論ではない。 こんだけ素晴らしい歌詞なのですよ、ということをかいつまんで言いたかっただけなのである。 かいつまんでるぞ、だいぶ。 最初に述べたように、ある箇所の韻の踏み方について語りたい。 特長的な部分なので、この曲を聴いた誰もが一度は意識した部分ではないかと思う。 それは1サビの 「あきらめるなら一人でいいけど」 「夢を見るなら君と一緒が良い」 と、2サビ 「片想いなら黙っていればいい」 「両思いなら気づかなければいい」 の箇所である。 ここは、どちらもサビにおいて同じメロディが展開される部分だ。 「あきらめる」「夢を見る」、「片想い」「両思い」が特に踏んでいるわけだ。 上のようにそれぞれの言葉を並べるとわかりやすいが、踏んでいる言葉同士が対比する意味を持っている。 ここがグッとくるのだ。 1サビでは、一度言われた「あきらめる」を塗り替えるように「夢を見る」と同じメロディが展開して言われる。 その後にも、「あきらめる」ならば「一人でいい」が、「夢を見る」ならば「君と一緒がいい」と言葉が続く。 これもまた、孤独を共存で上から塗り替えるように言われているわけである。 「僕」が本当に思っていることは、望んでいることは、「夢を見」たい、「君と一緒が良い」、なのだ。 ここで言う「夢を見る」とは?とは当然の疑問だが、そのヒントはサビ冒頭の歌詞に潜んでいるのだろう。 2サビはまた少し違う。 「片想いなら黙っていればいい」 「両思いなら気づかなければいい」 同じメロディでこの二つのフレーズが展開することで、 「片想い」より「両思い」の方が良い(優位である)、という考え方でなく、どちらも「僕」の中では同位であり、 「片想い」であっても「両思い」であっても、その想いを露わにすることを拒絶するのだ。 「君」を「異性だと思」ってしまっても、関係性が変わることで「君を失うのが怖い」から、「気の合う友達」でいようとしている。 でも、本当は「夢を見るなら君と一緒が良い」と思っている。 「君」への想いの正体が「恋」であると既に「知ってしまっ」ている。 でも……ということなのだ。 そんな、子どもと大人の間で踏みとどまっている「僕」の心情を、ここから汲み取ることができる。 同じメロディが展開する箇所に、それぞれ対比する言葉(歌詞)を乗せることで、揺れ動く心情を描いているのだ。
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