2018年12月期 連 2017年12月期 連 2016年12月期 連 2015年12月期 連 2014年12月期 連 決算日 2018年12月31日 2017年12月31日 2016年12月31日 2015年12月31日 2014年12月31日 売上高 1,439,653千 1,398,095千 844,396千 651,790千 556,536. 002千 営業利益 -69,482千 56,273千 181,056千 139,196千 120,470. 863千 税引前利益 -65,452千 54,070千 185,328千 150,491千 121,795. 821千 当期利益 -36,585千 13,780千 136,366千 105,789千 72,580. 551千 EPS 一株当たり利益 -0. 82 0. 31 3. 09 2. 40 1. 63 総資産 2,239,519千 1,673,187千 1,367,435千 1,003,606千 966,847. 735千 自己資本 336,700千 325,779千 428,854千 339,458千 355,788. 41千 自己資本比率 15. 45 7. 38 9. 71 7. 69 8. 06 資本金 45千 44千 44千 44千 44.
次のラテンアメリカ(南米)の18か国でECのマーケット・プレイスとオンライン決済を展開するメルカドリブレ(ティッカー MELI)はアルゼンチンの企業です。 最近、株価が大きく上がています。 メルカドリブレMercadoLibreについてまとめておきたいと思います。 売上:2018年の売上は、14億4千万ドル(約1,584億円)、利益マイナス3,700万ドル(約マイナス40億7千万円)。 2019年第1四半期決算 売上:4億3,350万ドル 前年同期比58. 29ドル 現在はシェア拡大のために、送料を無料にしていている事、物流システムに投資をしている段階なので、利益が出ていないようです。 2018年までの決算 メルカドリブレの決算を見る前に理解しておかないといけない事があります。 それは、 メルカドリブレはアルゼンチンの企業であり、アルゼンチンペソは米ドルに対して長期間で下落が続いています。 そのため、現地のアルゼンチンペソでは大きな伸びを出していても、米ドル建てて決算を出すと、為替でかき消されてしまいます。 下記はアルゼンチンペソと米ドルの為替チャートです。 アルゼンチンペソと米ドルの為替チャート より 売上と売上成長率 メルカドリブレの売上・売上成長率(著者作成資料) 2018年は為替の影響をかなり受けたので、売上は3%しか伸びていません。 予測では2019年に53%、2010年に40%、2021年に37%、2022年に51%、2023年に32%成長すると考えられているようです。 まあ、売上の予測なんで当てにならないですよね。 EC以外にMercadoPagoと言う決済サービスも行っていて、2018年の決済サービス事業の売上が約6億ドル(前年比68. 6%UP です。 決済サービスは期待できるかも知れません。 売上・営業利益・利益 メルカドリブレ 売上・営業利益・利益(著者作成資料) EPS・PER メルカドリブレ EPS・PER 著者作成資料) 2016年までは利益が出ていたので、PERもそれなりの数字でしたが、2017年からは配送料を負担するようになって利益が少なくなり、2017年の末時点のPERが1,015倍と非常に高い数値になっています。 株価 メルカドリブレ株価チャート(5年間) より引用 5年チャートを見てみると、2019年に入ってから株価が急上昇しています。 メルカドリブレ株価チャート(1年間) より引用 2019年5月24日の終値が592. 55ドルです。 仮に 2019年のEPSの予測1. 33ドルとした場合、株価収益率(PER)は455倍 2020年のEPSの予測3. 84ドルとした場合、株価収益率(PER)は154倍 2021年のEPSの予測7. 44ドルとした場合、株価収益率(PER)は79倍 2022年のEPSの予測19. 33ドルとした場合、株価収益率(PER)は30. 65倍 PERを計算するとなかなかメルカドリブレの株を買うことが出来ませんが、昔の赤字の時のアマゾンを買うように夢があるかも知れません。 予測が正しければ、3年後の2022年に売上が約5倍になり、利益が出れば、現在の株価でPERが30倍程度に落ち着くことになります。 ラテンアメリカの状況は良く知りませんので、何とも言えませんが、一時期ブラジルなどは経済成長が凄いと言われていましたけどね。 先日の記事、の中でメルカドリブレを気になる銘柄と書きましたが、決算内容を見てみると、私は今は買えないと判断します。 毎回同じことを書きますが、利益が出ていない企業の株を買うのは、夢を買うようなものだと思います。 この記事はメルカドリブレのIRサイトを参考に書きました。 業績予測については、マーケット・インサイダーのデータを引用しました。 myopinion69 正戸優 まさと ゆう です。 このブログには主に投資(中国株、アメリカ株、日本株、ETF)、読書、ヨガ、ジム、美容、コスメ、上海生活、中国ITについて書き綴ります。 住んでる場所:2005年から中国上海 投資歴:2003年から 好きな事:ジム、英語と中国語の勉強 私の現在の投資方針はキャピタルゲイン狙いです。 このブログには、私が注目している決算・銘柄・投資・ニュースなどついて書いています。 配当を重視したインカムゲイン投資の記事も書きます。 理由は自分自身の情報の整理と私もいずれインカムゲインへ投資方針を方向転換したいからです。 皆様からの応援メッセージ、記事について感想などコメント欄に書いて下さいましたら、うれしいです。 *当ブログに使われている写真は著者自身で撮影したものです。 株価チャートについては各情報ベンダーから取得しており、その出所を明確に記載しています。 *当ブログの情報は出来るだけ正確な情報を記載していますが、万が一間違った内容であった場合でも責任を負いかねます。 自己責任で投資をおこなって下さいますよう御願い致します。
次のアルゼンチンペソの下落は今に始まったことでなく、長らく下がり続けている アルゼンチン・ペソの5年週足を見ると、同通貨の下落は今に始まったことでなく、長らく下がり続けているのが分かります。 2013年初めは1ペソ=0. 20ドルだったので、1ドル相当の商品に5ペソ支払えば良かったことになります。 それが2013年末には6.50ペソ程度になり、2014年1月にアルゼンチン政府が買い支えせずに自由に変動させると発表すると通貨急落し、8ペソを要するようになりました。 元々高すぎるインフレと経常赤字、脆弱な外貨準備高を持つアルゼンチンペソは(介入によって)実力以上に高すぎたのです。 そして化けの皮を剥がして市場に正確な価値をつけさせるとこうなったという事です。 市場は自由ですから、下がりすぎれば買いも入り、落ち着く所で落ち着くと思います。 しかし、この危機によってよりインフレが増し、同国が経済不況に陥る可能性が高くなってきました。 ただでさえ中国、インド、ブラジル、ロシアのBRICS4ヶ国における景況感指数はマイナス成長域に突入しており、新興国経済は減速サイクルにあると言えます。 新興国にはアルゼンチンと似たような体質が多く、ブラジル通貨レアルも2年半ほど下がり続けています。 南米周辺国だけに波及しているのでなく、ロシアルーブル、トルコリラ、南アランドなどの価値も年初から大きく下がっています。 2013年は夏に同じような事がインドルピーやインドネシアルピーにも見られました。 いずれも通貨の体質の弱いところですが、インドに関しては下がるだけ下がったあと、低位(それ以上に下がらず)で落ち着いています。 自由にフロートさせて市場に任せれば落ち着くはずですが、アルゼンチンは長年介入によって無理に支えてきたのが暴落に繋がりました。 より悪質なのがベネズエラの通貨ボリバルであり、未だ政治が無理をして支えています。 しかし支えきれずに一部の必需品を除く製品の輸入に関しては通貨の切り下げとなっており、より混乱している模様です。 ペソ急落がメルカドリブロの株価に直撃 ペソ急落がメルカドリブロの株価に直撃 南米の楽天ともいうべき、メルカドリブロ ナスダック上場、証券コード:MELI は本社がアルゼンチンのブエノスアイレスにあります。 米国に上場する同社は資産をドル建てで表示していますが、ペソの暴落によって同社バランスシートも萎縮したことになります。 PBRというのは株価が簿価の何倍ついているかを表す指標ですが、もし以前と同じPBRで同社株が評価されれば、アルゼンチンペソの急落により縮小した簿価の分だけ米ドル建ての株価も下がらなくてはなりません。 そして評価替えによって資産を安く見積もり直せば、その差額は(為替)損失として計上しなくてもなりません。 さらに同社売上の半分はブラジルから来ています(その比率は年々下がり、他の中南米国への分散が進んでいますが)。 アルゼンチンは第2位の売上先で約24%、そして第3位が15%のベネズエラとなります。 それぞれの地域にオフィスも人員もおり、通貨下落の痛手を被ります。 通貨安、高インフレで不況入りとなれば商売自体も鈍化すると見られます。 これらの事から、クレディスイス証券では同社株に対する目標価格を1月21日に122ドルから116ドルへ引き下げ、さらに1月27日には105ドルへと再下方修正しました。 JPモルガン社も同様に112ドルから106ドルへと目標を引き下げ、メリルリンチ社においては135ドルから85ドルへと大幅な切り下げを行っています。 そして同社株価はすでに90ドル台に下がりました。
次の