子 宮頸 が ん 再 検査 確率。 産科 非配偶者間人工授精(AID)について

成人における心肺蘇生(CPR)

子 宮頸 が ん 再 検査 確率

写真はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」。 2月3日から横浜沖に停泊、一部の乗客からウイルス陽性反応が認めらている。 Shutterstock 日本でも感染が広がりつつある新型コロナウイルスに関連した感染症。 1月31日には、WHO(世界保健機関)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を発表した。 厚生労働省の資料によると、2月21日15時の段階で日本での感染者数は93人(うち無症状感染者14名)。 うち1人は2月13日に死亡が確認されている。 一方で、すでに症状が回復して退院した人も20人いる。 なお、横浜港に停泊していのクルーズ船では、のべ3011人に新型コロナウイルスの検査を実施し、621人の感染を確認(うち無症状感染者322人)。 また、2月20日にはクルーズ船の感染者2人の死亡が確認された。 一方、中国では2月21日の段階で累積感染者が約7万5千人、死亡者は約2200人。 重症例は前日比で減少を続けており、すでに症状から回復した人も2万人を超えた。 日本国内でも感染の広がりが見られる中、あらためて新型コロナウイルスの感染状況や対策など、WHOや厚生労働省などの情報を元に整理したい。 感染者は4万人超。 1月10日撮影。 中国報道では、感染者は4万5000人に迫っているものの、回復した患者も増え始めており、中国の調査チームによると流行のピークは2月中旬から下旬になるという見解も示された。 2月1日には、フィリピンで新型コロナウイルスに関連する感染症で死者が発生。 中国以外で一連の感染症による死亡者が出た初めてのケースに。 2月4日には、香港で1人が死亡。 中国本土以外での初めての死亡例となった。 それ以降、中国以外での死者は確認されていない(2月11日付けのSituation reports参照)。 一方、 中国以外で計算すると致死率は0. 一般的には感染症の流行初期には重症者から順番に診断されていくため、今後は軽症の感染者が増えていくことが予想される。 それにともない、致死率はさらに下がるとみられる。 こういった非常に凶悪な性質を持つウイルスと比べると、新型コロナウイルスにともなう感染症による致死率は低いと言えそうだ。 これまでの報告では、死亡した人の多くは糖尿病や心臓病など、すでに別の病気を患っている(既往歴のある)高齢者が多かった。 数は少ないながら比較的若い健康な人の死亡例も報告されているため、高齢者以外の人が感染しても大丈夫だとは言い切れないが、少なくとも健康な人が感染してもすぐに生命に危機が及ぶことはなさそうだ。 日本では、特に高齢者の多い老人ホームや病院などで、インフルエンザへの対策と同様の注意が必要だと言えるだろう。 うち3人は無症状でありながら病原体を保有している状態だ。 23人の症状のある感染者のうち、9人はすでに退院。 残り14人のうち、11名は軽〜中等症程度。 残り3人については確認中とされている。 また、2月3日から横浜沖に停泊中のクルーズ船では、 検査を行った乗船者492人中174人から、新型コロナウイルスが検出された(2月12日10時時点)。 さらに、検査を行っていた 検疫官1人が新型コロナウイルスに感染したことも報告されている。 新型コロナウイルスは結局ヒトからヒトにうつるの? 中国国内ではヒトからヒトへの感染による拡大が起きている。 厚生労働省は「ヒトからヒトへの感染による大きな流行は認められていない」と発表しているものの、日本でもヒトからヒトに感染した事例は確認されている。 WHOもすでにヒトからヒトへの感染が起きていることを公式に認めている。 また、WHOによると、咳や熱などの症状が出ている人から感染するケースが大半であるものの、一部では極端な症状が出ていないウイルス保有者からの感染もみられるとしている。 写真は1月22日に分離された新型コロナウイルス。 今、中国で流行しているウイルスは、SARSを引き起こすウイルスに似ているという。 出典:中国国立病原体ライブラリ コロナウイルス自体は、発熱や上気道症状を引き起こす 一般的な風邪の原因ウイルスとして知られている。 人に感染するものは6種類あり、そのうち2種類のコロナウイルスは、中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因とされている。 日本で感染しているウイルスは、今回中国で流行している新型コロナウイルスと遺伝的にほとんど同じ(大きな変異はない)だとされている。 また、2月11日、WHOは今回中国を中心に流行している 新型コロナウイルスにともなう感染症を「COVID-19」と名付けた。 感染対策は何をすれば良いの?ワクチンはないの? コロナウイルスの対策として存在する「マスク」。 日本でも売り切れが目立つように。 撮影:三ツ村崇志 コロナウイルスの対策として第一に挙げられるのはまずは 「手洗い」。 次いで、 「咳エチケット(マスク)」。 これは、一般的な風邪やインフルエンザ対策と変わらない。 マスクについては、予防というよりも他者への感染を防ぐ側面が強い。 コロナウイルスは、飛沫感染(つばや咳)や接触感染によってうつる。 手すりやドアノブ、電車のつり革など、さまざまな場所に付着したウイルスが手にうつり、その手で目や口、鼻などの粘膜に触れることで体内に侵入する可能性がある。 そのため、手に付着したウイルスを除去するために手洗いを徹底したり、咳やくしゃみなどによって飛び散る飛沫が口や鼻に入らないようにしたりすることが重要といえる。 現在、ワクチンの開発が進められているものの、によると 完成まで少なくとも1年はかかるとみられており、現時点での対策として考えることはできなさそうだ。 WHOも、 一般的にコロナウイルスは手紙や荷物のような物で長期間生き残ることができないとしている。 では、さまざまな場所(手すりやドアノブなど)に付着したウイルスは、どの程度生きた状態でいられるのか。 WHOの報告では、 ウイルスが物体の表面に付着した状態で生き残れるのは、せいぜい数時間程度だとしている。 そのため、アルコールや消毒液を使って日常的に人がよく触る手すりやドアノブなどを拭くことは、表面に付着したウイルスを殺し、ある程度感染の広がりを抑える効果があると期待される。 一方、到着までに数日かかるような国際郵便なら、ウイルスを心配する必要はなさそうだ。 写真:shutterstock 2009年のインフルエンザ流行時には、妊婦の重症者・死亡者が増加した。 中国では、生後30時間の赤ちゃんが新型コロナウイルスに感染していたことから、母親から「垂直感染」が起きた可能性(胎内や出産時に感染した可能性)が指摘されていた。 少なくとも、現時点では新型コロナウイルスに感染することで妊婦が重症化しやすくなるような例や、胎児に何らかの障害がみられるような事例は報告されていないという。 2月12日には、新型コロナウイルスに感染していた9人の妊婦から生まれた新生児についての報告がなされた。 この報告では、9人の新生児のうち感染者は確認されず、妊娠中に胎児にウイルスが感染する証拠はなかったとしている。 ただし、新生児に対するデータ数が少ない上、そもそも妊婦が肺炎を発症した場合、通常の患者よりも重症化する可能性が高いことが知られているため、引き続き一定の注意は必要だろう。 「新型コロナウイルスに感染した」と思ったらどうすれば? 新型コロナウイルスに限らず、今はインフルエンザや風邪などを引きやすい季節。 厚労省は、咳や発熱などの症状がみられても、新型コロナウイルスへの感染の可能性が疑われる例に当てはまらないような人は、通常通り医療機関を受診しても良いとしている。 一方で、 湖北省から帰国・入国した人や、そういった人と接触した人で咳や発熱などの症状がみられる場合は、 事前に保健所へ連絡したうえで医療機関を受診するよう求めている。 また、病院へ行く際には、他の人への感染を防ぐためにマスクの着用が推奨されている。 新型コロナウイルスに感染したら、治療に抗生物質は有効? 抗生物質は、細菌感染症に対する治療効果はあるものの、ウイルス感染症に対して治療効果はない。 新型コロナウイルスは、文字通りウイルスであるため、抗生物質による予防効果や治療効果はない。 WHOも、「抗生物質を予防または治療の手段として使用しないでください」と強く指摘している。 感染源は結局何? ペットからうつるの? 中国には野生動物を食べる食文化があり、市場では生きたまま管理されている。 また、2012年に流行したMERSでは、サウジアラビアのヒトコブラクダが感染源とされている。 今回の新型コロナウイルスも、何らかの動物からヒトに感染が広がり、これほど大規模な感染になったと考えられている。 しかし、現時点で原因となった動物は特定されていない。 コウモリが候補として挙げられているが、いまだ確証は得られていない。 中国には野生動物を食べる食文化があり、市場では野生動物が生きたまま管理されている。 こういった野生動物との接触によって、最初の感染が起きたのではないかと考えられている。 基本的に野生動物を経由して感染するため、 ペットから感染することはないといえる。 5日(多くは5〜6日)。 そのため、感染者は14日間の健康状態の観察が推奨されている。 一方、2月9日に報告された中国の専門家らの調査結果によると、潜伏期間には0〜24日とかなり幅があることが分かったという(ただし、中央値は3日程度)。 濃厚接触ってどういうこと?(2月17日更新) 感染者と「濃厚接触」した人は、感染リスクが高いとされている。 ここで言う「濃厚接触」とは、必要な感染予防(マスクなど)をせずにウイルスに感染している人と近距離(2メートル程度)で対面で会話したりすることなどを指す。 新型コロナウイルスは、どうやって診断するの?診断方法は?(2月17日更新) 新型コロナウイルスに感染した場合、初期症状は発熱や喉の痛み、咳など、風邪とあまり変わらない。 そのため、症状だけからは新型コロナウイルスに感染しているかどうかを判断することはできない。 実際にウイルスへの感染の有無を調べるには、インフルエンザの検査と同じように、喉を綿棒でぬぐい、その成分を装置で分析する必要がある。 このときに使用されるのが、PCR法を用いた検査だ。 PCR法では、ウイルスに含まれている特徴的な遺伝子を増やすことで、体内にウイルスが侵入しているかどうかを確認できる。 子どもが感染したらどんな症状があらわれる?(2月17日更新) 子どもへの影響は、現時点では分からないことが多い。 しかし、中国からの報告では、1月30日時点で確定診断のついた9692人の感染者中、生後1か月〜17歳までの子どもの感染者は28人だった。 症状としては、発熱、乾いた咳、倦怠感が多い。 一方、鼻水が出たり鼻の内部が腫れて鼻詰まりになったりといった症状は比較的少ない。 なお、今のところ、子どもが重症化したという報告はない。 もちろん一部では、嘔吐、腹痛や下痢などの消化器症状もみられているというが、ほとんどが1〜2週で回復したという。 小児科学会は、「感染していても無症状である可能性も指摘されていますが、子どもは正確に症状を訴えられない事に注意しなければなりません」と注意を促している。 なお、SARSやMERSといった過去に流行したコロナウイルスを原因とした感染症では、子どもの感染者は比較的軽症であったことが分かっている。 ただし、一部では重症化した例もあるため、十分な注意が必要であることに変わりはない。 世界での感染の広がりは?(2月21日更新) 新型コロナウイルスへの感染は、海外でも少しずつ広がっている。 WHOが発表した2月20日付けのSituation reportsによると、感染が確認されたのは、日本と中国を除くと20か国以上にのぼる。 特に、韓国で104人、シンガポールで84人とアジアでは感染者が多い。 死亡者数も韓国で1人、フィリピンで1人、フランスで1人、イランで2人と、感染者の増加にともない少しずつ確認されている。

次の

NEDO:公募説明会中止について

子 宮頸 が ん 再 検査 確率

人工授精は、子宮内に精子を注入して妊娠をはかる方法です()。 現在AB型精子ドナーの不足により、授精のご用意ができない状況が続いております。 新聞各社の報道にもありますようにAIDを取り巻く諸事情は厳しさを増しており、今後も治療の再開は難しい状況です。 また、AB型以外もドナーが不足しているため、現在はAID初診の新規予約の受け付けを見合わせております。 私どもも最大限の努力を致しておりますが、精子ドナーの確保は今後もさらに難しくなることが予想され、一施設の努力のみでは本治療の存続自体が困難になっている状況です。 何とぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。 AIDは、奥様の子宮内に第三者から提供された精子を注入して妊娠をはかる方法です。 日本の戸籍により法的に婚姻していることが証明できる御夫婦で、原則としてご主人の精子が無い場合、つまり「無精子症」のカップルがこの治療を受けることができます。 ただし例外として、これ以外の方法では妊娠が不可能と医学的に判断された場合も適応となることがあります。 提供精子 提供される精子は、妊娠する確率が高く、また感染や遺伝疾患の危険性のできるだけ少ないものを使用しています。 さらに同じ提供者から生まれた子どもの偶発的な近親婚の確率を少しでも低下させるために、一人の提供者が作る子どもの数を制限しています。 また夫婦のABOおよびRh血液型を検査して、生まれてくる子どもの血液型からだけで、人工授精を施行したことが明らかにならない様に配慮しています。 同意確認 AID治療において、夫婦の同意確認はとても重要です。 治療開始前に(婚姻関係、家族関係を明確にするため)戸籍謄本を持参して夫婦で来院してもらい、提供者の匿名性、秘密厳守、嫡出確認等を明記した合意書を作成します。 その上で、授精のたびごとに書面による夫婦の同意が必要です• その他の検査 その他に、、、感染症検査(B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HIV)、クラミジア抗体検査が必要です。 いずれの検査も他院で行った場合は結果を持参して頂き、当院での追加検査が不要かどうか検討します。 ご夫婦の血液型検査のみは他院の検査結果を持参していただいても、当院であらためて行うことにしています。 初診時に夫婦で来院の際に、夫婦とも採血を行います。 当日の外来の混雑具合によっては、相応の待ち時間をいただいております。 帰りの飛行機、新幹線などのチケットを時刻指定でお求めいただくことはお薦めできません。 AIDで生まれた子どもの出自を知る権利と告知について 現在、日本では精子が匿名で提供されているため、本法で産まれた子どもは遺伝上の父親を知ることができません。 また逆に提供者も自分の子どもを特定することはできません。 さらにAIDの事実を子どもに知らせるかどうかについても、親の判断に任されています。 しかし、1989年11月20日国連総会において批准された児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)第7条には「子はできる限りその父母を知り、かつ父母によって養育される権利を有する」とあり、最近になっていくつかの国では子どもの知る権利を認める方向にシステムを改変させています。 我々がこれまでに行った子どもの発育・発達・学業成績調査や出生後の父親の意識調査から、匿名による精子提供を前提とした我が国のAID治療は、それ以外の治療では親になれなかった多くの夫婦に健全な家庭をもたらし、健全な精神・身体能力をもつ子どもたちを育てる事が可能である事を示しています。 また一方で、AIDの事実が明らかになったときに子どもがうける痛手ははかり知れません。 AIDで生まれてきた子ども達が望まれてこの世にあらわれ両親に愛されて育ってきたことは事実ですが、問題が起こりうる治療である事も確かなのです。 外来でよくご相談した上で手続きを行います。 尚、生まれてくる子の福祉を考え、当院では夫婦のいずれかが日本国籍を有する場合に限りAIDを行っております。

次の

子宮頸部異形成について|東邦大学医療センター大橋病院 婦人科

子 宮頸 が ん 再 検査 確率

子宮頸がんについて、特徴・分類・症状・原因・検診・検査方法・病期(ステージ)・生存率・治療法・再発・転移など様々な観点から解説します。 子宮頸がんの統計情報を見ると、2013年に新たに子宮頸がんと診断された人は、全国で10,520人と推計されています(国立がん研究センター がん情報サービス 最新がん統計 地域がん登録全国推計によるがん罹患データ より)。 年齢別に見てみると、20歳代後半から患者数が増加し、40歳代前半くらいでピークとなり、その後横ばいとなります。 このことから子宮頸がんは、20歳代後半の比較的若い女性でも、罹患する可能性があるがんであるといえます。 また、日本人女性が罹患する女性特有のがんの中では、子宮体がんに続き、2番目に多いがんであるといえます。 国際的な傾向としては、発展途上国では子宮頸がんの患者数が、先進国では子宮体がんの患者数が多いといわれています。 日本での子宮頸がんによる死亡数は、約2,500人~3,000人とされており、2016年に子宮頸がんで亡くなった人は、およそ2,700人と推計されています(国立がん研究センター がん情報サービス 最新がん統計 地域がん登録全国推計によるがん罹患データ より)。 厚生労働省の資料によると、世界的には、年間でおよそ27万人が、子宮頸がんによって亡くなっているといわれています。 近年では子宮頸がん検診が推奨されており、初期の段階で発見できているということから、死亡率は年々減少傾向となっていると言われています。 しかし、若い女性も罹患する可能性があることや、生殖機能を失う可能性もあること、罹患することによって命を落とす可能性があることから、女性にとって深刻ながんとして捉えられています。 子宮頸がんとは 子宮がんは、子宮頸がんと子宮体がんに分けられます。 子宮頸がんは、子宮の入り口の子宮頸部と呼ばれる部分から発生します。 子宮の入り口付近で発生することが多いので観察や検査がしやすいため、発見しやすいがんです。 また、早期に発見すれば比較的治療しやすく、予後のよいがんといえます。 一方、子宮体がんは子宮内膜がんとも呼ばれ、胎児を育てる子宮体内部の内側にある子宮内膜から発生します。 子宮頸がんの発生には、その多くにヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papilloma Virus)の感染が関連しているとされていて、患者さんの90%以上からHPVが検出されています。 また喫煙も子宮頸がんの危険要因であることがわかっています。 子宮頸がんは30歳代後半~40歳代に多く発症しますがが、最近は若い女性で増えている傾向にあります。 子宮頸がんは、異形成という前がん状態を経てがん化することが知られており、本物のがん細胞に進行する前に正常でない細胞(異型細胞というがんになる前の細胞)の状態を細胞診というスクリーニングの検査で見つけることができます。 つまり、無症状のときから婦人科の診察や集団検診などで早めに発見することが可能です。 検診を受けておらず、生理でないときや性行為の際に出血したりふだんと違うおりものが増える、生理の量が増えたり長引くなど気になる症状があるときは、早めに受診することが早期発見につながります。 最近では、子宮頸がんの発生が若い人に増えていることや、晩婚化に伴い妊娠年齢が上昇していることから、妊娠中にがんが発見される機会も多くなっています。 がんが早期であれば、妊娠継続とがん治療を両立させることが可能な場合もありますが、進行がんでは、母体の救命を優先させる治療を行うこともあります。 パートナー(配偶者・恋人)とのコミュニケーションを十分にとり、お互い納得して治療方針を決めることが大切であり、また、担当医と十分に話し合って慎重に治療を選択する必要があります。 子宮頸がんの症状 子宮頸がんは基本的に、初期症状がないとされています。 そのためがんが進行するまで気づかないというケースが多いことが特徴です。 子宮頸がんは、がんになる前の状態、細胞の「異形成」という前がん状態の時期があります。 この時には自覚症状がまったくなく、初期の段階で子宮頸がんが発見できた人は、子宮頸がん検診などの検査を受けたことによって発見できた、ということが非常に多いです。 子宮頸がんの症状としては、次のようなものがあります。 子宮自体が体外とつながっている臓器でありながら、早期のがんでの症状はほとんど見られないことが特徴とされています。 尚、がんの浸潤スピードはゆっくりであり、がんが浸潤するまで5~10年かかると言われています。 子宮頸がんは、細胞の異常が起きた後に、その異常となった細胞ががん化するという過程をたどることが分かっています。 そのため、細胞がまだがん化していない状態、細胞の異常(これを「異形成」の状態といいます)が起きた状態のときに、検診などで発見することが可能ながんです。 がんが進行するにつれて、上記のような症状がみられるようになります。 子宮頸がんの原因 子宮頸がんの原因は、その多くがヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によるものとされています。 ヒトパピローマウイルスは、100種類以上のタイプがあるといわれています。 その中で、子宮頸がんに関係するヒトパピローマウイルスは一般に、ハイリスク型 16、33、52、58型など とローリスク型 6、11型など に分類することができます。 ハイリスク型は子宮頸がんの進行を誘発するものの、子宮頸がんの発症率は20%程度であるため、必ずしも「ハイリスク型が子宮頸がんを発生させる要因になる」とは言い難くなっています。 ヒトパピローマウイルスに感染した後に、何かしらの他の要因が加わることで、徐々にがん化していくとされています。 ヒトパピローマウイルスは、性交渉によって感染することが分かっています。 しかし、感染しただけでは特に自覚症状などがみられないことから、多くの女性が一生に一度は感染するウイルスともいわれています。 また、感染から何年後にがん化するかなど、具体的なことは現在もまだ明らかにはなっていません。 しかし、患者の年齢の分布から分析すると、性交渉の開始年齢が何かしらの影響を与えているのではないかと考えられています。 このウイルスが感染しても、通常は自身のもつ免疫機能によって、およそ90%の人が、2年以内にウイルスを排除しています。 異形成は軽度、中程度、高度の3段階あります。 これらの状態で発見され、適切な治療が行われればがんとなる前に治療することが出来るので良いのですが、細胞の異形成の状態を放置してしまうと、子宮頸がんを発症することになります。 日本人を対象とした調査によると、性交経験のある女性の約10%において、子宮頸部に子宮頸がんの高危険群であるヒトパピローマウイルスが検出された、というデータがあります。 つまり、ヒトパピローマウイルスに感染してしまったとしても、早い段階(軽度や中等度の異形成など)で発見、治療することができれば、子宮頸がんへと進行することなく、完治を目指すことができます。 そのためには、子宮頸がん検診の受診が必要不可欠となります。 子宮頸がん検診は現在、地方自治体により行われている地域が多くなっています。 それぞれの自治体では女性の住民に対し、数年に1回、子宮頸がんのクーポンを配布して検診を促しており、検診の重要性が示唆されています。 子宮頸がんワクチン 子宮頸がんの予防に推奨されているのが、子宮頸がんワクチンです。 日本では、平成21年12月に承認されて接種可能となったワクチンで、性交渉を経験する前の10歳代前半の年齢層の女子を中心として、接種が推奨されています。 法に基づいた標準的な基準では、中学1年生となる年度に接種することが望ましいとされています。 子宮頸がんワクチンは、子宮頸がん全体の50~70%の原因とされる、16型や18型のヒトパピローマウイルス感染予防に、効果があるワクチンとされています。 16型と18型の感染や、感染後の異形成への進行を90%以上予防した、という報告もあります。 子宮頸がんワクチンは強制ではなく、接種推奨の任意ワクチンであるため、自らが接種時期を決めて接種を受けることになります。 しかし、地方自治体による助成制度が利用できるため、お住まいの地方自治体などに問い合わせをして、助成内容を確認しましょう。 子宮頸がん予防ワクチンは3回の接種が必要ですが、ワクチンによって追加接種を行う時期が異なります。 ただし、1回目にサーバリックスを接種して2回目にガーダシルを接種するというように、違う種類のワクチンを接種することは、禁止されています。 一般的にはサーバリックスの方が、副作用が比較的強めに出る傾向にあるものの、得られる予防効果が高く、その効果も長く続くとされています。 一方のガーダシルは、子宮頸がんだけでなく、尖圭コンジローマの予防効果も期待でき、世界的に使われているワクチンです。 また、通常、予防接種は一定の間隔をあけて受けるものであるため、ワクチン接種1か月以内に何かしらの予防接種を受ける場合は、担当医に相談する必要があります。 ワクチン接種後に見られる副反応は主に、ワクチン接種部の痛みや腫れ、赤みであり、接種した人の50%以上に見られるとされています。 他にも発熱や恐怖、興奮などをきっかけとした失神なども見られることがあり、接種後はこれらの副反応が見られないか、十分に観察することが必要です。 他の副反応については以下のようなものが見られることがあります。 これらを防ぎ、早期発見するためにもワクチン接種後は30分ほど接種をした病院で座って安静にするようにしましょう。 また、ワクチン接種当日の激しい運動は避け、接種後に気になる症状が見られた場合にはすぐにワクチンを接種した医療機関に相談することをおすすめします。 子宮頸がん検診とその費用 子宮頸がんは、定期的な検診を受けることで、比較的早期に発見できるがんであるといわれています。 日本の場合、子宮頸がん検診の受診率が欧米などと比較して低く、過去1年以内に子宮頸がん検診を受けた女性は、25%程度であるといわれています。 一方、欧米などを含む多くの先進国では、子宮頸部細胞診による検診が行われており、日本よりも受診率が高いことが分かっています。 子宮がん検診では、問診の他、視診、細胞診、内診などが行われ、必要に応じてさらに詳しい検査を行います。 子宮頸がん検診の一次検診で重要となる細胞診は、細い専用の綿棒のようなものを使って、子宮頸部の細胞をこすり取って調べる検査です。 膣からの操作になるため内診が必要となります。 日本で子宮頸がん検診を受ける場合、20歳以上で2年に1回の検診が推奨されています。 子宮頸がん検診は、お住まいの地域の医療機関や、加入している健康保険組合の健診で受けることができます。 地方自治体(都道府県や市区町村)などからの助成により、無料~数千円で受けることができます。 例えば、東京都新宿区では2年に1回900円で受けることができますが、東京都台東区では2年に1回「無料チケット」が届きます。 有料となる場合も、格安で受けることができる地域が多いようですので、2年に1回、子宮頸がん検診を受けましょう。 細胞診 子宮の入り口付近を綿棒、ブラシ、またはヘラのようなものでこすって細胞を取り、顕微鏡で正常な細胞かどうかを確認します。 通常、痛みは軽いです。 組織診 細胞診で異常があった場合は、疑わしい部分から小さな組織を切り取って顕微鏡で診断(組織診)します。 子宮頸がんであることの確定診断に用います。 痛みを感じたり、出血することがあります。 コルポスコープ診 コルポスコープという拡大鏡で子宮頸部の粘膜表面を拡大して細かい部分を観察します。 通常、組織を採取する際にはコルポスコープで異常が疑われる部位に狙いを定めて採取します。 超音波(エコー)検査 超音波を体の表面にあて、臓器から返ってくる反射の様子を画像にする検査です。 痛みもなく放射線の被曝もないです。 膣の中から超音波をあてて調べる場合もあります。 子宮頸がんの性状をみたり、腫瘍と周囲の臓器との位置関係や他の臓器やリンパ節への転移の有無を調べます。 MRIは磁気を使った検査です。 CTやMRIは、肺、肝臓などの遠隔臓器への転移の有無、リンパ節転移の診断、周囲臓器への浸潤の程度の診断に威力を発揮します。 造影剤を使用する場合、アレルギーが起こることがありますので、以前に造影剤のアレルギーの経験のある人は医師に申し出る必要があります。 患者さんの年齢や、選択された治療法(手術療法、放射線療法、化学療法、それぞれの組み合わせ)、患者さん自身が元々もっている病気(糖尿病などがん以外の病気)により、生存率は変わってきます。 全がん協加盟施設の生存率共同調査では、病期と5年生存率の関係は、以下のようになっています。 子宮頸がんの治療法 手術 外科療法 がん病巣を手術で除去する療法で、原発巣だけでなく、他の部位に転移した転移巣も取り除きます。 がんそのものを外科手術で除去する局所療法です。 がんの治療法として最も基本的な治療法です。 子宮頸がんの手術には、大きく4つの術式があります。 がんのある子宮頸部の組織を円錐(えんすい)状に切除する方法(円錐切除術)や、子宮を切除する単純子宮全摘出術、子宮と腟、基靭帯(きじんたい)の一部を切除する準広汎(じゅんこうはん)子宮全摘出術や、子宮・腟の一部や基靭帯、さらにリンパ節を取り除く広汎子宮全摘出術などがあります。 がん化していることが確認された子宮頸部の組織を、円錐状にくり抜くように切除します。 開腹手術ではなく、膣側からの手術となります。 子宮頸部から子宮全体の部分のみを切除する手術です。 膣と子宮の接合部分から奥側を切除しますので、膣はそのまま残ります。 子宮(子宮頸部から子宮全体まで)と腟、基靭帯(きじんたい:骨盤へとつながる、子宮を支えている太い靭帯)の一部を切除します。 準広汎子宮全摘出術に加え、腹腔内にあるリンパ節の郭清も行います。 子宮頸がんに対する手術療法の場合、子宮を全摘出するかどうかは、患者さん本人が将来的な妊孕性(にんようせい=妊娠することができる可能性)を温存の意思があるかにも関わってきます。 ただしこの術式については、一部では広汎子宮頸部摘出術後の再発率、死亡率ともに、従来の術式とほぼ同等であるといわれていますが、妊孕性の温存率や、従来の広汎子宮全摘術との比較検討が十分ではない部分があります。 また、手術後に補助的に放射線療法や化学療法を行う場合、その可否を左右するのが、再発リスク因子の有無であるといわれています。 術後再発リスク因子とは、以下の項目を評価することで、低リスク群、中リスク群、高リスク群に分けられます。 ・骨盤リンパ節転移の有無 ・子宮傍結合組織浸潤 ・頸部間質浸潤の深さ ・頸部の腫瘤の大きさ ・脈管(リンパ管など)への侵襲 ・手術断端疑陽性の有無 これらの評価を総合的に判断し、術後の転移や再発のリスクが高いと評価された場合、術後補助療法の対象となります。 実際にどのような術後補助療法を行うのかは、患者さんの病状により変わってきます。 抗がん剤 化学療法 化学物質(抗がん剤)を利用してがん細胞の増殖を抑え、がん細胞を破壊する治療法です。 全身のがん細胞を攻撃・破壊し、体のどこにがん細胞があっても攻撃することができる全身療法です。 子宮頸がんに対する化学療法は主に、以下のような場合で適応となります。 基本的には、プラチナ製剤を中心とした単剤療法、あるいは複数のお薬を使用する多剤併用療法が中心です。 ただし、子宮頸がんの治療目的で使用される抗がん剤は、投与後の有害事象(ゆうがいじしょう=いわゆる副作用のこと)がみられるものが多くなります。 例えば、自覚症状として悪心、おう気やおう吐、食欲不振といった消化器症状や、脱毛などが多くみられるようです。 また、一部の抗がん剤では、まだ保険適応となっていないお薬もありますので、化学療法を受ける際には、主治医と十分に話し合い、必要な指導を受けましょう。 放射線療法 腫瘍の成長を遅らせるために、あるいは縮小させるために放射線を使用する治療法です。 がんに侵された臓器の機能と形態の温存が出来ますまた、がんの局所療法であるため、全身的な影響が少なく、高齢者にも適応できる患者にやさしいがん治療法です。 放射線治療では、高エネルギーのX線やガンマ線を照射することで、がん細胞を傷つけて小さくする効果が期待できます。 放射線治療には、外部照射と内部照射があります。 いずれの場合でも、化学療法と併用して行われる方が、放射線治療を単独で行うよりも、高い効果が期待できるとされています。 重粒子線治療 陽子線治療と比べて、さらにがん局部を集中的に治療が可能となります。 がん細胞の殺傷効果は陽子線治療の2~3倍大きくなります。 進行したがんは低酸素領域がありますが、このようながんでも治療が可能です。 また、X線では治療が難しい深部にあるがんの治療も可能です。 治療は1日1 回、週3~5回行い、合計1~40回程度繰り返します。 平均では3週間程度の治療になります。 1回当たり、20~30分程度の治療時間になります。 重粒子線治療とは、加速器と呼ばれる機器で炭素イオンを加速させ(光速の約70%)、がんの病巣に集中的に放射線を照射する、最先端の放射線治療法です。 2003年に高度先進医療として認可されました。 治療に関わる入院費用なとは保険適応となりますが、重粒子線治療そのものの治療費は高額で、300万円ほどかかるとされています。 重粒子線治療の特徴として、重粒子線及び陽子線は、体の表面では放射線量が弱く、がん病巣において放射線量がピークになる特性(ブラッグ・ピーク)を有しています。 このため、がん病巣をピンポイントで狙いうちすることができ、がん病巣にダメージを十分与えながら、正常細胞へのダメージを最小限に抑えることが可能です。 この特性により、重粒子線治療は、体表面での放射線量が弱く、がん病巣に対して放射線量がピークになるという効果が期待できます。 従来の放射線治療が苦手としていた、局所進行性の子宮頸がんに対し、高い効果が得られることが期待できます。 但し、子宮頸がんのすべてが重粒子線治療の対象となるわけではなく、がんのタイプや大きさ、進行度や手術の有無などによって、適応となるかどうかが変わります。 子宮頸がんの再発・転移 転移 子宮頸がんの転移は基本的に、子宮周囲の臓器、膣や膀胱、尿管、直腸、リンパ節などでみられることが多いといわれています。 また、子宮からは距離のある臓器への転移(遠隔転移といいます)がみられることもあります。 転移した場合の治療は、子宮頸がんの治療を基本としながらも、転移先の臓器の状態や、がんの状態によっても変わってきます。 再発 一方の再発ですが、子宮頸がんの再発は、局所再発(きょくしょさいはつ=骨盤内に起こる再発)と、遠隔転移再発(えんかくてんいさいはつ=原発巣である子宮から離れた、肺や肝臓などの臓器への転移)があります。 再発の状況により、治療方法が変わってきます。 手術療法としては、子宮および腟、下部の結腸、直腸、膀胱などを切除する「骨盤除臓術(または骨盤内臓器全摘出術ともいう)」があります。 骨盤除臓術を行う場合は、人工肛門の増設術や、回腸導管増設術(かいちょうどうかんぞうせつじゅつ=回腸の一部を使い、膀胱の代わりとし、これに尿管をつなぐことで、尿路を人工的に再建する)、造腟術などが、必要に応じて選択されます。 いずれも、手術によって損なわれる機能を補うための、形成手術です。 また、腫瘍の進行度や広がりにより、放射線治療や抗がん剤治療も検討されます。 治療法としては、基本的には化学療法が選択されます。 ただし、転移再発巣が1ヵ所だけの場合は、外科手術や放射線治療などの併用も検討されます。 転移再発巣が多臓器に及ぶ再発や、多発性の転移には、化学療法が行われます。 再発といっても、それぞれの患者さんで病気の状態は異なります。 病巣の広がりや再発した時期、これまでの治療法などによって総合的に治療法を判断する必要があります。 それぞれの患者さんの状況に応じて、治療やその後のケアを決めていきます。 mhlw. mhlw. jsog. jsog. jshp. info. pmda. jfcr. imic. nirs. qst. html? pref. saitama. saga-himat. mhlw. jcancer.

次の