彼らは生きていた dvd。 殺さない彼と死なない彼女 / 間宮祥太朗

映画『彼らは生きていた』レビュー:現代の映像技術で再現された第1次世界大戦=戦争の地獄(シネマズ PLUS)

彼らは生きていた dvd

どんな男性が好みかと訊かれたら、(通じる場合は少ないけれど)私は主人公のひとりで野猿研究者の一平と答える。 決して抗うことのできない大きくて強い力。 遠藤周作は、そんな津波のような力を幾度も形を変えて描く作家だ。 それは時には時代の波だったり、権力だったり、世間の目だったりする。 圧倒的な力に流されそうになりながらも、なお自分の信じるものを守り、立ちはだかる人々。 愚かで滑稽だけれど、そこに真の強さがあるのだと気づいてしまう瞬間が、この小説でも鮮やかに描き出されている。 女性の心理もかなり巧みに代弁されている。 自分を押し流す強い波と、自分をしっかりと繋ぎ止める堅実な港。 女はどちらも求めてしまう。 この両者の狭間で葛藤する明子は、最終的には波にも飲まれず、港にもとどまらず、自らの意志で沖へ出ていく。 そういう見方もできる小説ではないか。 大学の卒業研究でニホンザルについてちょこっとかじったから、あまりに内容が近くてちょっとびっくりした。 一平はあれで幸せ……なんだろうなあ……。 加納は嫌い。 嫌いだ。 根本から女を馬鹿にしてる。 …でも朋子の気持ちも分かる…。 朋子は『昔の女性』という印象だったけど、今もこの頃と変わっていない部分はあるんだろうな。 だから彼女の気持ちの変遷も行動も理解できるんだと思った。 ずっとオチのついた話しか読んでこなかったから、最後は少し戸惑った。 でもホントにすごく読みやすい。 昔の文庫だから字も小さいしこの本は厚みがあったけどあっという間に読めた。 かといって字だけなぞってる訳でもないし。 読んでるのが楽しい。

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出演: , ,• 監督:• 形式: 色, ドルビー, 限定版, ワイドスクリーン• 言語: 英語, 日本語• 字幕: 日本語, 英語• リージョンコード: リージョン2 このDVDは、他の国では再生できない可能性があります。 詳細についてはこちらをご覧ください• 画面サイズ: 1. 78:1• ディスク枚数: 1• 販売元: パラマウント ジャパン• 時間: 126 分• カスタマーレビュー:• ASIN: B0007N33O0• JAN: 4988113752237• Amazon 売れ筋ランキング: DVD - 111,661位• 33名が生き残ったが、数日後捜索は打ち切られてしまう。 絶望と飢餓に襲われた彼らは、仲間の屍を食べた…。 72日間を生き延びて奇跡の生還を果たした16名の若者たち。 南米アンデス山中で実際に起こった信じられない出来事を再現したサバイバルドラマである。 SFXを駆使した墜落場面と、カナダ西部の3000メートル級の山にロケした雪山シーンが見もの。 ロケ現場では空輸した何万トンもの雪で人工の雪崩まで起こしている。 監督はスピルバーグの盟友フランク・マーシャル。 イーサン・ホーク、ヴィンセント・スパーノらヤングスターたちの演技が大いに評判となった。 (アルジオン北村) 内容(「キネマ旬報社」データベースより) 実際に起こった墜落事故をハリウッドで映画化。 極限状態で生き抜く人々の姿をドキュメンタリータッチで描く。 飛行機の墜落シーンなどはリアルな絵作りのため実際の雪山で撮影された。 あまりの感動に購入を決め何回見たことでしょうか。 毎日毎日おそらく100回を超えます。 各シーン各キャストのせりふからBGMまで記憶したくらいです。 おかげで英会話が上達したようになりました。 実話ということもあり感動とともにあきらめない精神力をもらいました。 若かった私は当時係長になったばかりで毎月予算未達、赤字、予算会議では幹部に怒られてばかり、いないほうが会社の業績が上がると言われ続けての毎日で本当に投げやりになっていました。 でもこの映画でそれこそ劇的に勇気づけられ人生が変わったのです。 映画で勇気づけられたのは最初で最後でしたが実話という説得力があったのだと思います。 会社では予算未達赤字係長のレッテルを貼られリストラされるのも時間の問題と評されてましたが、ナンド氏を見習って絶対にあきらめずに頑張りました。 とにかく頑張りました。 あんな絶望的な状況でもあきらめなかったナンド氏なのだから私の状況などとるに足らないではないか、とにかく部下と一緒に頑張りました。 その結果2年後に副部長、翌年に部長、さらに2年後に本部長と早めに出世でき、部下たちも皆出世できました。 まさにこの映画、ナンド氏のおかげです。 映画は娯楽の目的が強いかもしれませんが私にとってこの映画だけは人生の糧ともいえる貴重なものです。 現在妻をなくし65歳になる私は自営で細々と映像制作の仕事をしていますが、この映画の構成、撮影、編集、音楽も素晴らしく、映像制作の手本になる映画ではないかと思います。 実在のナンド氏も事故後ビジネスを立ち上げ大成功されたとのことですから生命力のある人はやはりビジネスでも成功するのだなとあらためて感心しました。 アマゾンプライムのおかげでまたこの映画と出会え、久しぶりに感動しました。 私の人生の一旦を担ってくれた貴重な映画といえます。 まず邦題が素晴らしい、原題は「Alive」 生きて だが「生きてこそ」という、この映画のテーマに含みを持たせる邦題は非常にセンスがいいと思う。 1972年のウルグアイ空軍機571便遭難事故を題材にした映画。 ウルグアイの学生ラグビーチームやその関係者45名を乗せた飛行機がアンデスの山中に墜落、奇跡的に生き残った28名が、草木一つない真冬の山中で想像を絶するサバイバルに直面する過程を描いている。 航空機の墜落事故でこれだけの生存者がいたこと自体奇跡だが、この事件をさらにショッキングなものにしたのは、生存者が死者の遺体を生きる糧として90日以上を生き延びていたこと・・・・。 飛行機の前部分の胴体がほぼ原形のまま残ったことと、乗客が普段からラグビーで鍛えている屈強な若い男性中心だったことが幸いした奇跡だと思う カニバリズムは現在、多くの文化・宗教でタブーとされているが、古代では各地で見られた風習である。 なぜ現代においてカニバリズムが禁忌とされるようになったのかは文化人類学の解釈に任せるとして、この映画 事件 の場合は、単純に「食料となるものが全くない極限状態に置かれた人達が、生きるために貴重な蛋白質である人肉を食した」という純粋に生存の為の行為である。 事件後、生存し帰還した人たちがマスコミや世間の好奇の目、心無い誹謗中傷にさらされたであろうことは想像に難くないが、この行為は何人も非難することは出来ないと個人的には思う。 「もし、私が同じ境遇におかれても絶対に人肉は食べない」等の「if」は全く意味をなさない、無価値である。 自分が実際に彼らと全く同じ境遇に身を置かない限り、彼らの苦悩や決断は絶対に理解できないからである。 映画の中でも、各人の宗教観や価値観、倫理感からくる葛藤と議論が繰り返されるが、そういった「観念的」なものは邦題のとおり「生きてこそ」惹起する問題であり、自分が一個の生物として存在してゆくために、目の前の蛋白源を摂取する必要性に迫られた場合 まさにこの事件の場合 どうするか・・・・その決断が本作のテーマであると言える。 映画の作風としても、ドキュメンタリーのように事実のみを無機的に伝えるのではなく、また過度に情に訴える安っぽい演出もなく、非常にバランスのとれた感情移入しやすい素晴らしい映画だと感じた。 遠征隊を組織して、ついに救出につなげることが出来たナンドの行動力や信念には敬服するし、ラストで救出のヘリが現れるシーンでは、自分も生存者の一人となったような喜びを感じた・・・久々に心から感動できる映画だった。 内容にカニバリズムを含んでいるが、嫌悪感を催す直接的な描写は少なめで、そういうのが苦手な人でも問題なく観られると思うので、ぜひ多くの人に見ていただきたい素晴らしい映画である。 これは「アンデスの奇跡」と言われた航空機墜落事故を実話に基づいて再現した作品です。 1972年、ラグビーチームを乗せた空軍機がアンデスの峰に接触、山腹を滑落しながら胴体部を残して 機体はバラバラになった。 前部に乗っていた乗客は一命を取りとめたが、重体・重傷者は次々と 亡くなっていった。 以下、ネタバレ注意) 捜索は悪天候や白い機体のため発見に至らず、絶望視された彼らの捜索は打ち切られてしまった。 結果、72日間にも及ぶ極寒の山中で遭難生活の末、死者は29名を数え、最終的な生存者16名が ナンド氏らの連絡を受け捜索隊によって救助された。 当時、操縦席からは酒の瓶が見つかっていたことから、機長たちが飲酒しながら機を操縦していた ことが重大な事故を誘発する原因の一つではないかと噂された。 この生存の陰には人間としてある一線 を越えなければならない重大かつ苦渋の決断がなされていた。 まさに「生きるか、死ぬか」という 究極の二つの選択しか彼らには残されていなかった。 彼らは発見された当初、「保存してあったチーズを食べて命をつないだ」と伝えるつもりだったらしい。 しかし、何も食べる物のない極限の状況下におかれた彼らのその行為を誰も責めることはできない。 とても重い内容で深く考えさせられる作品でしたが、生きることの勇気と苦しみというものを皆さんにも ぜひ観て感じていただきたいと思いました。 イーサンホークが好きで この作品に辿り着きました。 内容をある程度は知っていたので 自分の気力がある時に観ました。 結果 観て良かったです。 実話ということですので 色々な立場の方を思い浮かべてしまうと レビューをどう書いたらよいのか 言葉が見つかりません。 ですが 実際に起きたデリケートな出来事に対して とても丁寧に真摯に作られた素晴らしい作品であることは 間違いありません。 雪山での映像など まるでドキュメンタリーの様な臨場感もあり 制作者や出演者たちの 熱い想いが感じられます。 「生きてこそ」のタイトルの意味をひしひしと感じます。 一生忘れられない作品の一つになりました。 ぜひ多くの方に見て頂きたい作品です。 随分前にTVで観た。 「アンデスの聖餐」 のリメイク。 ロケは、カナダのバガブー州立公園らしい。 改めて今回観直してみて、一つの問いが浮かんだ。 生への執着、イエスか、ノーか? 公共の輸送機関を運営する者は非常時に備え、 救急キットと非常食を装備すべきではあるだろう。 例えば私は登山に出る場合、食料は必要日数プラス1~2用意する。 これは、私が生に執着しているからである。 例えば、普段の外出においても非常食と救急キットは持っている。 とは言え、これまで殆どの場合、非常食は手付かずで持ち帰っている。 救急キットも使わず仕舞い。 で、結局、それらは廃棄処分となる。 サバイバル。 どんな状況に置かれても生を優先するのは、宗教上の一つの立場であろう。 とすると仏教は、生(妻子を含め、あらゆる物)には執着しない立場である。 菜食主義が、その表れである。 植物にも哀れみを感じたならば、最早その人に、 この地球上の楽園は存在しない。 別次元の存在になるのである。 かつて、 「人命は地球より重い」 という理由付けで、所謂超法規的措置が実行された事がある。 が、 これは方便であって、直ちに鵜呑みにしてはならないと思う。 何故なら、これは、人間の為になら地球も破壊する選択もありうる事を 示唆する言葉だと考えるからである。 私には好き嫌いはない、酒も饅頭もいける。 但し、羊の肉は、 マトンよりは、ラムの方がいい。 そう言えば、子供の頃、学校給食で、 よくクジラやイルカの肉が出たっけ。 非常食の中には、タバコもあると最高ですね。 生きる事には無駄が多過ぎる。 死んだ方が、どんなに楽か。 自分の存在に、どれ程の価値があるか? エントロピー無限大が宇宙の意思ではないのか? 静寂の宇宙、それこそが宇宙の望みではないのか? 毎日が葛藤、自分との戦い、そんな思いが呼び覚まされた。 レーザーディスク全盛だった時代にアーカイブのひとつに加えていましたが、 プライムビデオになっていたのを知り、恐らく20年近くぶりに観ました。 神が「居る」かはどうかは、私は知りません。 が、生存者の中の不可知論者でさえ、理不尽で過酷な悲劇下においては思わ ず祈ってしまう。 生命体として高い知能と脆弱な肉体を併せ持つ人間には、いつの時代もなに がしかの神が「要る」。 劇中で描かれる(そして史実である)先に亡くなった犠牲者の肉を食べるこ とについては、もし自分だったら食べられるかどうか分かりません。 しかし自分が先に死んだら私は、「かつて自分だった肉塊」が大切な仲間や 家族の糧となることに何の不満もありません。 むしろ有効に利用してほしい。 (私は強い?) 私は概ね四季を通じて登山をやりますが、彼らが体験したような環境下には 絶対に身を置きたくない。 本作で描かれるアンデスの雪山も美しく目を奪われますが、個人的には雪山 は、現代の最新登山装備・テント生活で寒さに震えない防寒着・ぬくぬくと 寝られる寝袋・十分な食糧と燃料があっても、一日歩けば人の気配が感じら れるところまで戻ってこられる範囲しか行く気になれません。 (私は弱い?) 機体破壊等の特撮シーンは、26年前の作品ということを差し引いても多くは 望めませんが、劇場での初見時、中盤で機体後部の捜索に出たメンバーが巨 大なヒドゥンクレバスを踏み抜き九死に一生を得るシーンは寒気を覚えまし た。 CGが発達した今日においても山岳を舞台にした映画で、これを超える恐怖を 感じさせるシーンを私は知りません。 (終盤、遠路チリへ向けて助けを求めに出たチームメンバーの一人が滑落し て谷底に落ちそうになり、残りの二人が救助しようと奮闘するシーンの緊 張感もなかなか) もそうですが、メメントモリは人の醜さのみならず高潔さをも顕現させ ますね。 (だからと言って戦争を肯定、まして賛美する輩には反吐が出ますが) エンドクレジットで流れる、アヴェマリアと音楽担当の巨匠ジェームズ・ニ ュートン・ハワードのオリジナルスコアをドッキングさせた美しいしらべが 耳に残ります。 現時点ではこのメニューの読み込みに問題があります。 window. when "data". html? 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殺さない彼と死なない彼女 / 間宮祥太朗

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C 2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved 映画は映像技術の発展とともに、その歴史を歩み続けています。 サイレントからトーキーヘ、モノクロからカラーへ、フィルムからデジタルへ、スタンダードからシネスコ、ビスタなどスクリーン・サイズの多様化、3Dや4D、撮影用機材の小型軽量化……。 見る側も、今は映画館のみならずTV、スマホなどさまざまな鑑賞手段が可能となっています。 一方で、戦争を抜きに映像技術の躍進を語ることもできません。 アメリカではかつて戦場を記録するという目的で、国を挙げてカラー・フィルムの開発などに勤しんできました。 日本の特撮技術も『ハワイ・マレー沖海戦』(43)など戦時中の戦意昂揚映画製作に伴いながら躍進してきたという事実があります。 常にどこかで対になっている映画と戦争。 そして今や100年以上の歴史を誇る映画は、第1次世界大戦の模様も捉え続けていました。 当時なので、もちろんサイレントのモノクロ映像フィルムで、音声もありません。 100年前の膨大な記録映像をカラーリングして再構築! 最初に映画『彼らは生きていた』がどのようにして作られたか? を軽く解説していきましょう。 イギリス帝国博物館には第1次世界大戦の西部戦線で撮影された2200時間に及ぶ記録映像が所蔵されています。 本作はそれらの素材を基に、第1次世界大戦の終戦100年を記念したドキュメンタリー映画を作れないか? という博物館側からの依頼を受けたピーター・ジャクソン監督が4年越しのプロジェクトとして取り組んだものです。 まずは映像を100時間ほどピックアップして、3DCG技術を駆使して映像の修復とカラーリングを施しました。 当時は1秒13フレームだったり16フレームなどバラバラなスピードで撮影されていましたが、それらをすべて1秒24フレームに統一。 また第1次世界大戦当時は音声を録音する技術はありませんでしたが、BBCには戦後に収録された200人もの退役軍人らのインタビューが600時間ほど保管されていて、そこから映像に合わせたナレーション素材を構成。 冒頭、まだデジタル化されていないモノクロの記録映像が映し出されます。 それは私たちが普段見慣れた、コマ落としがもたらす滑稽(たとえばチャップリンの無声映画みたいな)かつノスタルジックな味わいのものです。 さて、そんな『彼らは生きていた』では、戦場における兵士たちの日常が映し出されていきます。 それは移動や食事などの風景、塹壕での待機、そして戦闘……。 それらはどこかしらドラマ性を伴ったものとしても映えわたることで大いに興味をそそりますが、実はそれ以上に彼らの日常が死と隣り合わせにあるという過酷な事実が驚くほど見事に描出されています。 実はこの作品、兵士たちの死骸が画面のあちこちで散見されます。 それは腐りかけたものであったり、手足がちぎれていたり、またそういった光景の中を普通に歩き回っている疲れ果てた兵士の姿などなど……。 正直モノクロ映像ならばそこまでグロテスクに思えなかったのがカラーリングされて自然に映し出されることで、死臭漂う戦場のリアルな惨状がまざまざと見せつけられていきます。 もともとピーター・ジャクソン監督は『バッド・テイスト』(87)や『ブレインデッド』(92)などグロテスクの極みともいえるスプラッタ・ホラー映画で名を挙げ、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや『キング・コング』(05)などのファンタジーでもおぞましいクリーチャーの造形などに力を入れるなど、決して作品世界を綺麗ごとですまそうとはしない傾向があります。 本作にも彼のそういった資質は如実に反映されており、時に牧歌的でヒロイックな光景こそ見受けられても、「戦争は地獄である」という事実を観客にじわじわと叩きつけてくれるのです。 こちらのレビューはまた後日にて。 (文:増當竜也).

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