「接客をしていたらいきなりお前の本名、住所、電話番号を全て俺の名刺の裏に書けと、30分ほどクレームと理由がわからない説教を受けたんです。 今にも殴りかかりそうなすごい剣幕でした。 そんな宮崎容疑者が後日、全身黒ずくめにサングラス姿で再び来店した時は、冗談ではなく僕をボコボコにしに来たんだ、と思いましたよ」 全国のドライバーを震撼させた、常磐自動車道での「あおり運転暴行」事件。 宮崎文夫容疑者は、8月18日に茨城県警に傷害容疑で逮捕されている。 犯人隠避の疑いで逮捕された恋人の喜本奈津子容疑者(51)も、宮崎容疑者の暴行をガラケーで撮影するという理解しがたい奇行から関心を集めた。 近隣住民によれば、約10年前にも女性監禁で警察沙汰を起こしており、以前の勤務先でも年上女性へのストーカー騒動で同様にトラブルとなっていた。 元勤務先の上司が語る。 「彼が22、23歳の頃。 事務職の年上の女性を気に入り、定時で仕事が終わったあと、女性の帰り道で待ち伏せしてしつこくつきまとっていたんです。 女性は精神的に参ってしまって、彼女から『もう限界で、これ以上は無理です。 ただただ怖い』という相談を受けていました。 それで私が宮崎を注意すると、突然逆ギレしだして、『俺は悪くない、生野署へ行く』と声を荒げて本当に生野署へ行ったんですね。 どういうわけか私も生野署で取り調べを受けましたよ。 生野署のカウンターで、無言で鋭い眼光をしながらこちらを睨みつけていました。 仕事も全くする気がないし、女性トラブルを起こす。 ほとんど職場放棄状態です。 人からの紹介なので多少は我慢していましたが、さすがに半年でクビを言い渡しました」 三重県の飲食店でも、「彼女(喜本奈津子容疑者)がやけどをした」と執拗なクレームをつけていたが、更に別の女性を連れて起こした驚愕の奇行が、本誌の取材により明らかになった。 冒頭の発言は、宮崎容疑者を接客したスタッフの訴えだ。 昨年10月、場所は、愛知県名古屋市西区の某コンビニ。 早朝5時頃、金髪にジャケット姿で立ち寄った宮崎容疑者は、店内を物色した後、突然店員に話しかけてきたという。 「よく話しかけてくるお客さんだな、と思っていたら急に名刺を渡してきたんです。 『俺はこういうもんや』と。 名刺には、宮崎プロパティマネジメントという会社名が書かれていました。 社長なんですね、すごいですねー、というような世間話をしていたら、急に『ふざけるなよ!』とブチ切れ始めたんです。 こちらが何か怒らせるようなことをしたわけでもなく、本当に突然です。 そしてお前には責任を取らせると言って、名刺の裏に本名、住所、電話番号を書けと脅し口調で言われたんです。 個人情報なので無理です、とこちらが断っても全然引かない。 目も血走っていましたし、その時間は僕1人だったので、怖くてどうしようもなくてパニック状態に陥ってしまって……。 こちらに非がない状態で、こういう解決策がないタイプのクレームを受けたのも初めてだったので」 その後もそんな押し問答が30分ほど続いた。 結局、スタッフが折れ、住所以外の情報を半ば強制的に書かされた。 気を良くした宮崎容疑者は、自身が保有するシルバーの高級車に戻っていった。 応対したスタッフは恐怖のあまり、勤務終了後すぐに携帯電話の番号変更手続きをとったという。 だが、悲劇は再び訪れる。 2ヵ月後の12月、ポルシェのカイエンで宮崎容疑者がコンビニに再訪してきたのだ。 全身黒ずくめにサングラスにニット帽。 時間は図ったかのように同じ時間帯だった。 「入ってきた瞬間に、ザ・犯罪者のような服装なのでこちらも強盗だと思い警戒したんです。 そして、背格好から2ヶ月前クレームをつけてきた人だ、と気づきました。 一回目に応対した内容の支離滅裂具合から、『今度は、僕を殺しにきたんだ』と本気で思いました。 その時は店長がいたので、店長に対応してもらったんです。 彼は車の雑誌を1冊買い、新しいポイントカードを作って古いポイントカードとポイントを統合したいと話していました。 そんなリクエストはほとんどないので、店長も少し時間がかかっていたんですが、彼は『なんでそんな遅いんや!ダメ店長が』とキレて罵倒しまくっていました」 ポイントカードの統合が終わると、スタッフを名指しで指定して領収書を車の中に持ってきて欲しいというオーダーがあった。 車の中で何をされるのかわからない、と恐れていたというが車中には就寝中の女性の姿があった。 黒髪ショートカットの20代半ばと思われる女性で、清楚系の整った顔立ちが印象に残った。 一通りのクレームをつけ終わり、気を良くしていたのか、宮崎容疑者はスマホのフォルダ内の写真を見せて、滑らかな口調で車自慢を始めたという。 「『この間の車と今回も違うやろ。 (写真を見せながら)ほれ、他にもこれだけ持っとるんや、俺はすごいやろ』と話しながら高級車の写真を僕に見せてきました。 それよりも僕が気になったのは一緒にいた女性の存在でした。 車中では結構な大声で数分間話していたにも関わらず女性は全く起きる気配がないんです。 怖くなった僕は、『女性は大丈夫ですか?』と聞いたんです。 すると彼は、『こいつ寝とって起きへんけど、決して俺が睡眠薬を飲まして眠らせてるわけじゃないから。 ちゃうからな』と話していました。 その言動で、この人はクスリをやってる人だと思い、凄いですね、とだけ言って車から出て急いで店内に戻りました。 警察に通報するか迷ったんですが、これ以上嫌がらせを受けるのがホントに怖くて……。 店長と相談した結果、警察沙汰は避けることにしました。 今思えばですが、あの時の様子と今回の事件の立ち振舞いは重なる部分が多く、本当に怖かった」 すでに東京〜大阪間で多数の目撃情報が出ている宮崎容疑者。 更なる余罪や、新たな奇行が明るみになるのも時間の問題なのかもしれない。 取材・文:栗田シメイ.
次の茨城県守谷市の常磐自動車道で起きたあおり運転殴打事件では、傷害容疑で逮捕された大阪市東住吉区の会社役員、宮崎文夫容疑者(43)の車に同乗していた女として無関係の女性がインターネット上で名指しされ、誹謗(ひぼう)中傷を受けた。 女性が代表を務める会社には抗議の電話が相次ぎ、業務に影響が出ているといい、女性の代理人の小沢一仁弁護士(東京弁護士会)は産経新聞の取材に対し法的措置を検討すると明かした。 事件では宮崎容疑者を自宅にかくまったとして、犯人隠避などの疑いで交際相手の会社員、喜本(きもと)奈津子容疑者(51)も逮捕された。 宮崎容疑者の車に同乗し、一連の状況を携帯電話で撮影していたとされる。 小沢弁護士によると、喜本容疑者と間違われたのは、都内でウェブサイト製作などを手がける会社の代表を務める女性。 事件発生後、ネットの掲示板や会員制交流サイト(SNS)などで、喜本容疑者をこの女性とする虚偽情報が出回り、情報を収集・編集したウェブサイト「まとめサイト」などから拡散した。 女性の会社には17日午前から嫌がらせや批判の電話が相次ぎ、会社のホームページの一部の閉鎖を余儀なくされた。 PR 女性は宮崎容疑者らとの面識は一切ない。 にもかかわらず誤認されたのは、(1)宮崎容疑者が女性の写真共有アプリ「インスタグラム」のアカウントをフォローしていた(2)喜本容疑者の事件時の服装などが、女性が過去に着用していたものと似ていた-などが理由とみられる。 小沢弁護士は一連の行為を「事実無根で悪質」と非難。 虚偽情報の発信元などを特定し、法的手段を取る可能性を示唆した。 一方、すでに一部からは謝罪の申し出を受けているといい、一部サイトは「おわび」を掲載した。 小沢弁護士は「無関係の人が大きな不利益を被る危険性を認識する必要がある。 根拠の不確定な情報に惑わされないでほしい」と求めた。 ネット上の虚偽情報をめぐっては、東名高速道路であおり運転を受けた夫婦が死亡した平成29年の事故に関連し、被告の男=1審で懲役18年=と関わりがあるかのような情報を書き込んだとして、福岡県警が昨年6月、名誉毀損(きそん)容疑で11人を書類送検。 またデマを書き込まれた男性が、損害賠償を求めて提訴するなどしている。
次の2019年8月10日、茨城県守谷市の常磐自動車道で、20代男性が乗る車にあおり運転をしたうえ、強制停車させて暴行を加えた【常磐道あおり運転】の詳細について紹介します。 事件概要 2019年8月10日午前6時15分ごろ、茨城県守谷市の常磐道上り線で、宮崎文夫容疑者が乗る白い乗用車(SUV:BMW x5)が20代男性が運転する車の前に急に割込み【蛇行運転・無意味なハザードランプの連続点灯・進路妨害】を繰り返したうえ、強制的に停車させて、男性に「降りてこいや」「殺すぞ」などの脅迫をし、顔面などを数発殴り逃走したとして傷害容疑で指名手配された。 また、暴行などを行っている間に、宮崎容疑者の車に同乗していた喜本奈津子容疑者(当時)が暴行などの様子をガラケーで撮影していた。 同月18日、大阪市内で宮崎容疑者は傷害容疑で逮捕され、ガラケーで撮影していた喜本容疑者も犯人隠避容疑などの罪で逮捕された。 あおり運転の加害者 警察側がこんな証明写真ちっくな画像持ってるていうことは何かしらの前科があるってことですよね。 その弾みで男性はブレーキペダルから足を離してしまい、宮崎容疑者が乗る台車に追突。 宮崎容疑者は、追突したことに激高し、男性の顔面に数発殴って逃走。 その間に、喜本奈津子容疑者(当時:容疑者)は暴行の様子を撮影していた。 その後、男性は茨城県警に被害届を提出した。 また、約束の期日を過ぎても返さなかった理由は「購入するつもりだった」。 その後、宮崎容疑者は19日未明に大阪から茨城県警取手署に身柄を移された。 喜本容疑者も19日朝、女性留置施設がある茨城県の牛久署に身柄を移された。 取り調べに対し、宮崎容疑者は「殴ったことは間違いない」と容疑を認め、男性を殴った理由については「車をぶつけられたから」と話しているという。 喜本容疑者は「ネットのニュースを見て(宮崎容疑者の)指名手配を知った。 外に出ると(宮崎容疑者が)捕まるので、コンビニで食べ物を買って渡していた」と供述している。 宮崎容疑者が行ったあおり運転の動画 宮崎容疑者が【茨城県、愛知県、静岡県】であおり運転の動画がコチラです。 逮捕の瞬間の動画 宮崎容疑者の逮捕の瞬間がコチラです。
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