サクッと読むための目次• ウィーン観光1泊2日観光モデルコース ドイツに留学中の私は平日に授業があるため、観光は土曜日と日曜日にしかできません。 ウィーンは本当に素晴らしい街です。 1泊2日ではすべてを回り切れないのはよくわかっているのですが、日本に帰ってしまってからあらためてウィーンを訪れるよりもドイツ滞在中の方が旅行費が抑えられるため、 短時間でもウィーンを満喫できるように旅行計画を立てました。 今回は私が実際に観光したルートを紹介します。 もう少し時間が取れる方は、このプランでは外観しか見ることのできない建物の内部や博物館、美術館の見学を追加して、じっくりとウィーン観光を楽しんでください。 ウィーン観光1日目 1日目 概要• 12:00 ウィーン中央駅• 13:00 シュテファン大聖堂• 14:00 聖ペーター教会• 15:00 オーストリア国立図書館• 16:00 ホテルチェックイン• 16:30 ホテルザッハー・ウィーン歌劇場• 17:00 Naschmarkt• 17:30 ショッピング• 19:00 カフェでザッハトルテ• 20:00 ウィーンの夜景を楽しむ 12:00 ウィーン中央駅到着 ヨーロッパの各都市からウィーンを訪れる方は、 朝出発すればお昼ごろには着くと思います。 まずは中央駅内で軽く昼食を済ませます。 ウィーン中央駅には、スーパーマーケットやパン屋、ファストフード店がたくさんあるので食べる場所には困らないと思います。 13:00 シュテファン大聖堂 ウィーン中央駅で24時間乗車券を購入して、地下鉄で大聖堂前の駅まで移動します。 地下鉄の駅の出口から出るとすぐ目の前に大聖堂が見えます。 大聖堂の内部には無料で入ることができますが、塔に上りたい場合は5ユーロかかります。 ウィーンの中でも人気のあるシュテファン大聖堂は、私が訪れた際にはたくさんの人であふれていました。 それでも長時間滞在する人は少なかったので、意外とスムーズに見学することができました。 南塔は階段が非常に狭く、上る人と下りる人がすれ違うときはどちらかが立ち止まらなければなりませんでした。 人が多い時間帯に行くとかなり時間がかかると思います。 私はリュックサックを背負っていたため、人とすれ違うたびにぶつかって大変でした。 塔を上る方は小さめのカバンで行くことをおすすめします。 塔を上った先には売店があり、ポストカードやチャームのついたネックレス、マグネットなどが販売されていて、上った記念に買っていく観光客がたくさんいました。 ウィーンを一望できる塔からの景色は本当にきれいでした。 特に屋根の柄は、地上からも見ることができるのですが、 塔の上から見る方が間近で見ることができるので必見です。 基本情報• 名称:聖ペーター教会• 住所:Peterspl. 6, 1010 Wien, オーストリア• アクセス:シュテファン大聖堂から徒歩3分• 公式サイト: 15:00 オーストリア国立図書館 オーストリア国立図書館はウィーンの観光地として有名な ホーフブルク王宮のそばにある美しい図書館で、聖ペーター教会から徒歩15分程度で行くことができます。 時間があればホーフブルク王宮も見学したかったのですが、内部の写真撮影ができないというのと、しっかりと見学すると何時間もかかってしまうので、外観のみを楽しんで図書館へ。 私がウィーンを観光した中ではこの図書館のチケット売り場が一番長く待ちました。 チケット売り場の外にまで行列ができていて、 15分から20分ほど列に並んでチケットを購入しました。 チケットは一般は8ユーロ、私は学割利用で6ユーロでした。 基本情報• 名称:オーストリア国立図書館• 住所:Josefsplatz 1, 1015 Wien, オーストリア• アクセス:聖ペーター教会から徒歩15分• 公式サイト: 16:00 ホテルチェックイン ここで一度ホテルへチェックイン。 ウィーンは秋冬になると日が沈むのが早いので、 日が沈む前にホテル付近の様子を確認するためにこの時刻でチェックインをしました。 「ウィーンまでせっかく来たのだからこのホテルのザッハトルテが食べたい」というのが本音ですが、あまりの行列で断念しました。 滞在中何度も近くを通ったので確認しましたが、どの時間帯でも列は長かったです……。 このホテルに滞在すれば行列に並ばずに食べることもできるそうなので、どうしてもこのホテルのザッハトルテにこだわる方はここに宿泊するか、粘り強く行列に並びましょう。 そして、この ホテル・ザッハーから歩いて3分ほどの場所にウィーン国立歌劇場があります。 ここでは不定期で内部ツアーを行っており、回数は少ないですが日本語のツアーもあります。 残念ながら私が行った日にはやっていなかったので外観だけ楽しみました。 とても立派な建物なので、外観を見るだけでも十分満足できますが、時間に余裕がある方はオペラ鑑賞もするといいと思います。 基本情報• 名称:ウィーン国立歌劇場• 住所:Opernring 2, 1010 Wien, オーストリア• アクセス:ホテル・ザッハーから徒歩5分• 公式サイト: 17:00 Naschmarkt Naschmarktは 様々な国の物品が販売されている市場で、レストランもたくさんあります。 オーストリアのレストランもありますが、アジアの香辛料や中東料理、アジア料理など海外のお店が多いです。 かわいい食器やおいしそうなチーズがたくさんあって購入したかったのですが、持ち帰るのが難しいので断念。 味見ができるお店もありますし、 その場で食べられるものを満喫しましょう。 私はアジア料理屋で照り焼きチキンを買ってみましたが、とてもおいしかったです。 土曜日にはこの市場の近くで蚤の市も開催されます。 時間がたつといい品物が売り切れてしまうので、蚤の市に行かれる場合は朝早くに訪問しましょう。 基本情報• 名称:Naschmarkt• 住所:オーストリア 〒1060 ウィーン• アクセス:ウィーン国立歌劇場から徒歩10分• 公式サイト: 18:00 ショッピング 私が観光に訪れたのは土曜日と日曜日でしたが、 ウィーンの日曜日はほとんどのお店が閉まってしまうので、1日目のうちにお土産を購入しました。 土曜日の営業時間は平日よりも短い場合が多く、18:00、19:00になると閉まるお店もたくさん出てきます。 買い物をしたい場合はお店の営業時間に注意してください。 19:00 カフェ・レストラン お土産屋、服屋などは比較的早く締まるのですが、 カフェ、レストランは19:00以降も開いているところが多いです。 お店が閉まってしまった後はカフェやレストランで食事を楽しみましょう。 どうしてもウィーンでザッハトルテを食べたかった私は、ホテルザッハーのものではありませんがカフェでザッハトルテを食べました。 20:00 ウィーンの夜景を楽しむ この時間帯になるとほとんどのお店は開いていないため、 見どころはライトアップされた美しい街中です。 昼間行ったところでも夜に行くとまた雰囲気が変わって楽しむことができます。 ウィーン観光2日目 2日目 概要• 7:00 中央駅で朝食• 9:00 シェーンブルン宮殿• 11:00 ランチ• 13:00 ヴォティーフ教会・ウィーン市庁舎• 14:00 カールス教会• 15:00 中央駅から移動 7:00 中央駅で朝食 日曜日は多くのお店が閉まっているのですが、 中央駅の中のパン屋やスーパーは開くので、そちらで朝食を買い込みます。 9:00 シェーンブルン宮殿 ウィーン最大の観光名所シェーンブルン宮殿。 黄色と緑色の建物で本当にきれいです。 こちらもホーフブルク王宮と同じく内部の撮影ができず、見学に時間がかかるので外観と庭だけを見て楽しみました。 庭にはチケットなしでも入ることができるのですが、 かなり大きく、すべて回ると3-4時間くらいかかりそうだったので、建物付近だけを散策しました。 基本情報• 名称:シェーンブルン宮殿• アクセス:中央駅から地下鉄U1に乗車、KarlplatzでU4 に乗り換え Hietzing下車後、徒歩15分• 公式サイト: 11:00 ランチ 日曜日のレストランは混雑しそうだったのと、正午に観光スポットに行けば空いていると考え、少し早いですが11時にランチを食べました。 ウィーン国立歌劇場やホテルザッハーの近くにはたくさんのレストランがあります。 その中からオーストリア料理のレストランを選んで入りました。 12:00 ヴォティーフ教会 ヴォティーフ教会は きれいなステンドグラスがある教会なのですが、お昼時ということもあり、ほかの観光地に比べると人が少なく、じっくり鑑賞できました。 ヴォティーフ教会から歩いて5分でウィーンのランドマーク、市庁舎に到着します。 市庁舎はあまり近くに寄りすぎると特徴的な尖塔が見えないので、写真を撮る場合は遠くから撮るのがおすすめです。 基本情報• 名称:カールス教会• 住所:Kreuzherrengasse 1, 1040 Wien, オーストリア• アクセス:地下鉄U1 Karlsplatz から徒歩4分• 公式サイト: 15:00 中央駅から移動 私の場合は家までウィーンから7時間程度かかるので15:00ごろに電車に乗りました。 27時間という短い観光でしたが、 行きたかったところはすべて回れて、念願のザッハトルテ、オーストリア料理も堪能したので大満足でした。 ウィーン土産 ウィーンにはザッハトルテやスワロフスキーなどたくさんの有名なお土産があるのですが、その中でも大勢に配る際におすすめのものを紹介します。 マンナーのウエハース 世界的に有名なマンナーのウエハース。 もともとはウィーンのお菓子屋さんですが、ウィーン以外でも買うことはできます。 よく見ると ロゴにはシュテファン大聖堂が描かれています。 小さめのものは大勢に配るお土産にぴったり! ウィーンではウエハースだけでなく、チョコレートやシリアル、エコバッグや缶などのかわいい小物も購入することができます。 モーツァルトチョコレート モーツァルトチョコレートは一見してオーストリアっぽい感じがしますし、1つ1つがあまり大きくないので お土産としてたくさん持ち帰るのに便利です。 ウィーンで売っているモーツァルト関連商品はザルツブルクのものが多数あります。 もしザルツブルクに立ち寄る予定があれば、そちらで買うのもいいかもしれません。 スイスのチョコレートブランド・リンツもウィーンの店舗でモーツァルトチョコレートを販売しています。 多くのメーカーが様々な味のチョコレートを販売しているので、自分のお気に入りを見つけてみてください。 実際に行った感想 ウィーンは観光地が点在しているのではなく、街全体が観光地になっているのでどこに行っても英語が通じました。 有名な観光地になると、少なくとも一人は日本語ができるスタッフがいて本当に観光しやすいと思いました。 また、私の場合は地下鉄の24時間券を購入しましたが、シェーンブルン宮殿以外はすべての観光地が徒歩で行ける距離にあるので、少しでも安く観光したい方は徒歩で観光できるのもウィーンの魅力だと思います。 ウィーンでは多くのアジア人観光客を見かけました。 地下鉄に乗っていても、ショッピングをしていても、 どこかしらで日本語が聞こえてきて驚きました。 ドイツでは有名な観光地に行ってもクリスマスシーズン以外は日本人に会うことはほとんどありません。 一方ウィーンでは写真を撮っていると、「撮りましょうか?」と日本語で声をかけられることがあります。 頼ることができる日本人はたくさんいるので、 語学力が心配な方でも比較的行きやすい都市だと思いました。 まとめ ウィーンは魅力的な場所がたくさんある都市ですが、 観光地が狭い範囲に集中しているのでポイントを絞れば1泊2日でも十分満喫することができます。 また、治安もかなり良く、英語や日本語が通じる場所が比較的多いので、海外旅行初心者の方も安心して観光することができると思います。 ご紹介したルートが少しでも今後ウィーンに行かれる方の参考になればうれしいです。
次のウィーンとは? 中欧オーストリアの首都ウィーン。 人口はおよそ186万人。 ウィーンは「リング」と呼ばれる環状の大通りに囲まれた旧市街を中心とした町であり、かつてはこのリングに城壁が建てられていました。 市街地の北はウィーンの森が広がっており、広大な緑地帯を持つ珍しい大都市です。 1278年、スイスの地方貴族だったハプスブルク家がウィーンに本拠地を移したことで発展し、17世紀には独自の文化を形成するまでになりました。 1865年に城壁が撤去されると、オペラ座やウィーン市庁舎など豪奢な建物が次々と建てられ、「音楽の都」らしく都市の顔が変化していきます。 素朴さと上品さを合わせ持つ町です。 ウィーン観光の留意点 オーストリアの中心であるウィーンは、治安が安定しており、比較的安全な観光地と言えます。 しかし、日本人として気を付けておきたいことがいくつかありますので、ここでウィーン観光の際の留意点をご紹介します。 スリや置き引きに注意 ヨーロッパ南西部の国々に比べ、オーストリアの治安は良好。 スリや置き引きの被害はそこまで多くありません。 だからといって、電車で眠ってしまったり、カバンや貴重品を置いたまま席を離れたり日本にいるように振る舞ってしまえば、その限りではないでしょう。 常に外国にいるという自覚を持ち、警戒心を持って行動することが大切です。 英語は通じる? オーストリアの公用語はドイツ語です。 語源が同じゲルマン語族である英語とドイツ語は似ている部分も多々あります。 したがって、多くのオーストリア人にとって英語は難しいものではなく、ウィーンのような都市ではほとんど英語が通じます。 稀に年配者でドイツ語しか分からないという人もいますが、ホテルやレストランでは基本的に英語が通じるでしょう。 これだけで機械的な英語の接客ではなく、愛想良く対応してくれるようになることもあります。 トイレは施設内で ヨーロッパに来て多くの人が驚くのがトイレ事情。 ヨーロッパでは公衆トイレといえど無料ではなく、必ず0. マクドナルドやデパートでさえ、チップがないと入れないところも多いのです。 そして、ほとんどは日本のように清潔なトイレではありません。 できればホテルやレストラン、観光地の施設内でトイレを済ませるようにしましょう。 「うっかりキセル」に注意 オーストリアやドイツの移動で気を付けてほしいのが、「そんなつもりはなかったのに、うっかり切符を購入せずに電車・バスに乗ってしまった」というキセル行為です。 オーストリアやドイツのほとんどの地域では、日本のような改札口が存在しません。 出口からそのまま電車のプラットホームに出られるため、うっかりチケットを購入し忘れることもよくあります。 この行為は、覆面取り締まり係によって罰金刑となるためご注意ください。 ドイツ語ではあまり似ていませんが、英語ではAustriaと、 (Australia)に非常に似ています。 日本語でもこの2ヶ国は似ていますよね。 オーストリアでは、英語名称を「オーストリー」に改名するも浸透しなかった過去や「カンガルーはいません」と書かれた土産物を出すなど、名称についていくつかの逸話があります。 現地でオーストリア人と交流することがあっても、誇り高きゲルマン人を侮辱しないよう、言い間違いに気を付けましょう。 <ウィーンのおすすめ観光スポット> 中世南ドイツを代表する貴族であり、政略結婚により広大な領土を獲得したハプスブルク家ゆかりの地・ウィーン。 亡国・神聖ローマ帝国の歴史を感じるだけでなく、貴族文化を表すような芸術に遭遇できる町です。 そんなウィーンのおすすめ観光スポットをご紹介していきます。 シェーンブルン宮殿(Schloss Schoenbrun) ウィーンが誇る世界遺産であり、ウィーンで最も多くの観光客が訪れるウィーン南西部の宮殿。 16人の子供を産んだ女帝マリア・テレジアによって、美しい姿となった豪華な宮殿です。 内部はもちろん、彫刻が立派な噴水を擁する広大な庭園や動物園など、多くの見どころがあります。 特に動物園は動物との距離が近い温室など、日本とは異なる文化を垣間見ることができるためおすすめ。 また、クリスマス時期には宮殿前で行われるクリスマスマーケットも見どころです。 王宮(Hofburg) ハプスブルク家が13世紀後半から1918年まで約600年にわたって住居としてきた王宮。 増改築が繰り返され、2,500以上の部屋を擁する18の棟で造られた建物です。 ミヒャエル広場の南側のフランツ2世像が立つ中庭から入る皇帝の部屋は、当時のハプスブルク家の暮らしぶりを知ることのできる場所です。 銀器コレクションとシシィ博物館も見ごたえがあるので、ぜひ合わせて訪れましょう。 90(日本語オーディオガイド付き) 3. シュテファン寺院(Stephansdom) 12世紀から300年かけて建造されたオーストリア最大のゴシック教会。 ウィーンのシンボル的な存在です。 高さ137mの南塔は、寺院の塔としては世界第3位の高さを誇ります。 地下にはオーストリア皇帝の内臓を納めたツボや、ペストで死亡した市民の白骨を山積みにしたカタコンベがあります。 マリア・テレジアの父であるカール6世の時代にその名を世界に轟かせ、当時高度な技術であったスペイン式乗馬を取り入れました。 馬を使った公演も見ることができ、ワルツにのった名馬のステップはさすがの一言。 朝の調教も見学できます。 スペイン乗馬学校の観光情報 住所:Mischaelerpl. ベルヴェデーレ宮殿(Schloss Belvedere) サヴォイ公オイゲンの夏の離宮として建てられた、ベルヴェデーレ宮殿。 内部は、19~20世紀のオーストリア絵画を展示した美術館になっています。 特にグスタフ・クリムトのコレクションは多く、代表作「接吻」をはじめ、数多くの名作が並びます。 また、シーレ、ココシュカ、マカルトといったウィーン世紀末の巨匠たちの作品も見られます。 その他、風景画などロマン主義、古典主義絵画も展示されており、絵画文化を深く感じるのにおすすめの観光スポットです。 ベルヴェデーレ宮殿の観光情報 住所:Prinz-Eugen-Str. 50 6. フンダートヴァッサーの設計作品が常設展示されています。 作品はもちろん、建物自体が一風変わっていて面白いです。 あのサグラダファミリアのガウディを彷彿とさせる、曲線のあるビストロカフェやトイレをよく観察してみましょう。 13 アクセス:トラム1番でRadetzkypl. 公共住宅として1986年に完成したこのフンダートヴァッサーハウスは、今も一般市民が暮らす生活住居です。 緩やかな起伏をつけた床面や、直線を極力排除した外壁、テラスや屋上の約250本もの樹木など特徴的な建物。 残念ながら内部を見ることはできませんが、1階にショップがあるので、彼の作品のグッズを購入してみてはいかがでしょうか。 フンダートヴァッサーハウスの観光情報 住所:Kegelgasse 36-38 アクセス:トラム1番でHetzgasse下車 8. 焼却余熱を周辺地域の暖房に利用するという、ウィーンのエコロジー精神に触れられるスポットです。 技術にエコロジーとアートが同居する場であり、近年注目を集めています。 個人の内部見学はできないので、現地ツアーを探してみると良いでしょう。 美術史博物館(Kunsthistorisches Museum) 「ウィーンで美術館に行くならここに行け」と言えるウィーン自慢の芸術の宝庫。 世界最多となるブリューゲルのコレクションには、「雪中の狩人」や「バベルの塔」など、見ごたえのあるものばかりです。 また、フェルメールやルーベンス、ラファエロなど、誰でも一度は聞いたことのあるであろう名画家の作品が多数並びます。 その他、古代ギリシア、ローマ、エジプトの彫像や、歴代皇帝が収集した工芸美術作品や珍品もじっくり見ておきたいところ。 時間があるなら2時間はかけたい観光スポットです。 プラーター遊園地(Prater) 貴族の狩猟場だったプラーターの森にオープンした遊園地。 1873年に万国博覧会会場となった歴史も持ちます。 高さ64. 75mの大観覧車は、映画『第三の男』にも登場して有名になりました。 遊園地で遊ぶだけでなく、周囲の自然を楽しみながらホッと一息入れるのにもぴったり。 ウィーンの人々の憩いの場です。 モーツァルトの生誕250年である2006年からは、彼の生涯と作品、当時のウィーンの様子を最新の設備でたどれるようにリニューアルされました。 クラシックやモーツァルト好きなら絶対に訪れておきたいスポットです。 「金色のキャベツ」と呼ばれる月桂樹の葉をモチーフにした黄金のドームが目印です。 その頂きの下には「時代にはその芸術を、芸術にはその自由を」という分離派のスローガンが刻まれています。 特におすすめなのは、ベートーヴェンの交響曲第9番をテーマにしたグスタフ・クリムトの連作壁画。 この「ベートーベンフリース」は絶対に見ておきましょう。 分離派会館の観光情報 住所:1区Friedrichstr. 世界3大オペラ座に数えられるウィーン国立歌劇場をはじめとし、日本でも人気のニューイヤー・コンサートで知られる楽友協会など、世界中の音楽ファンをうならせる聖地です。 ウィーンを訪れたら、ぜひとも一度は音楽鑑賞に出掛けたいものですね。 そのためにも、正装を持っていくと良いでしょう。 ここでは、本格的なオペラやクラシックから、気軽に楽しめるオペレッタやコンサート鑑賞ができる観光スポットをご紹介します。 ウィーン国立歌劇場(Staatsoper) スカラ座、メトロポリタン歌劇場と共に世界3大オペラ座のひとつで、音楽の都ウィーンが誇るオペラです。 年間約300日間オペラやバレエが上演されており、ほぼ毎日異なる演目を入れ替わり上演しているため、短い滞在でも複数の演目が楽しめます。 本場ウィーンで本物の芸術に触れられるチャンスなので、滞在中に何かの公演があればぜひ試してみてください。 ウィーン国立歌劇場の観光情報 住所:Operngasse 2 アクセス:地下鉄U1、2、4 Karlsplatz下車 2. 楽友協会ホール(Musikverein) 世界中の音楽ファンが憧れるウィーンフィルハーモニー管弦楽団の本拠地。 世界各国でテレビ中継されるニューイヤー・コンサートが行われる黄金のホールと、作曲家ブラームスがピアノ演奏を行ったブラームスホールの2つをメインホールとしています。 ウィーンフィルはもちろん、他の管弦楽団のパフォーマンスもプログラムされており、音楽通から初心者まで楽しめます。 楽友協会ホールの観光情報 住所:Bosendolferstrasse 12 アクセス:地下鉄U1、2、4 Karlsplatz下車 3. 壁には魔笛に登場するパパゲーノの彫刻が見られます。 ウィーン発信のロングヒットミュージカル「エリザベート」をはじめ、数多くのミュージカル作品を上演しています。 古典オペラの上演に相応しいとされる劇場で、オペラ鑑賞を楽しみたい人におすすめ。 アンデア ウィーン劇場の観光情報 住所:Linke Wienzeile 6 アクセス:地下鉄U1、2、4 Karlsplatz下車 5. フォルクスオーパー(Volksoper Wien) on Dec 10, 2017 at 2:19pm PST 王宮の礼拝堂で行われるウィーン少年合唱団のミサも、音楽好きであれば見ておいてほしいもの。 宮廷礼拝堂少年聖歌隊として、15世紀に神聖ローマ皇帝によって創設された少年合唱団を起源に持つウィーン少年合唱団は、海外各地で公演を行っており、誰でもその名を聞いたことがあるであろう合唱団です。 毎週日曜日とキリスト教の祭日に行われる王宮礼拝堂での彼らのミサでは、少年たちの「天使の歌声」を味わうことができます。 ただし、ミサは基本的にキリスト教徒信者のためのものですから、マナーを配慮して参列しましょう。 王宮礼拝堂の観光情報 住所:Hofburg, Schweizerhof アクセス:U3 Herrengasseまたはトラム1、2、D番Burgringまたはバス1A、2A Michaelerplatz下車 営業時間:土〜木11:00〜15:00、金11:00〜13:00 定休日:祝、8月 <ウィーンのおすすめレストラン・カフェ> ウィーンのグルメといえば、おしゃれなイメージを持つ方が多いかもしれません。 しかし、実はウィーンの食文化は質素なドイツからのものが大半を占め、またウィーンの人々の倹約を良しとする文化からか、どちらかというと質素です。 レストランも飾らない良さを大切にするところが多いです。 そんな中でおすすめしたいのは、ウィーンの有名店。 もちろん質素な中の味覚も良いですが、「これぞウィーン」と言える魅力を持つのは、やはりどんな旅行雑誌にも登場する有名店です。 ウィーンの名物料理の1つ、ヴィーナーシュニッツェルを食べるならここ。 ヴィーナーシュニッツェルとは、ハンマーでたたいて柔らかく、そして平たく伸ばした仔牛肉にサラサラの細かい衣をつけてカリッと揚げたカツレツです。 仔牛が一般的ですが、家庭ではポークやチキンで代用することもあります。 小さなお店ではありますが、その人気は凄まじく「レストランのために滅多に並ばない」オーストリアでも常に行列ができています。 その大きさに一瞬ひるみますが、薄いのとサクッとあがっているので意外にぺろりといけちゃいます。 レモンをきゅっと絞っていただきましょう。 フィグルミュラーの店舗情報 住所:Wollzeile5 アクセス:地下鉄U3 Stubentorまたはバス3A Stephansplatz下車 営業時間:11:00〜22:30 定休日:8月休業あり 2. プラフッタ(Plachuta) 牛肉のおしりと太ももの一番上との間あたりの部分を、塊で何時間も野菜とブイヨンで煮込んだターフェルシュピッツ(Tafelspitz)。 皇帝フランツ・ヨーゼフの大好物だったと言われています。 プラフッタはこのターフェルシュピッツの専門店で、ここが一番と名をあげる人も多く、特にWollzeile通りの店舗は予約が無いと入れないほどの人気です。 最初にお鍋で登場するので、まずは旨みが溶け込んだ絶品スープをいただきましょう。 次に店員さんが、煮込んだ牛肉と野菜類、ソースを取り分けてくれます。 ホースラディッシュにリンゴのすりおろしを混ぜたソースとチャイブが入ったホワイトソース、ほうれん草のソースをお好みでつけてください。 ホースラディッシュのピリッとした辛みとリンゴの甘酸っぱさが混ざったソースは絶品です。 かなり量が多いため、女性や小食な方なら、二人で一人前をシェアして丁度良いかもしれません。 体の芯から温まる滋味あふれるスープなので、冬のウィーンを旅行するならば、ぜひ味わってみてください。 プラフッタの店舗情報 住所:Wollzeile 38, 1010 Wien アクセス:地下鉄U3、シュトゥーベントール駅Stubentorから徒歩3分 電話番号: 01 5121577 営業時間:11:30~24:00 定休日:無休 3. 赤を基調とした洗練されたクラッシックな店内は、ウィーンの雰囲気を満喫するのにぴったり。 店名にもなっているザッハートルテは、スポンジケーキにあんずのジャムが挟まれ、チョコレートでコーティングしたケーキです。 基本的にかなり甘めのケーキなので、熱いコーヒーにピッタリ。 また、昼からはヴィーナーシュニッツェルなどの料理メニューもあり、こちらも絶品です。 カフェ・ザッハーの店舗情報 住所:Philharmonikerstr. 4 アクセス:地下鉄U3 Stubentorまたはバス3A Stephansplatz下車 営業:8:00〜24:00 定休日:無休 4. デーメル(Demel) 1786年創業の皇室御用達ケーキ店で、ザッハートルテや店の女主人の名前から取られたアンナトルテが人気です。 店内奥はガラス張りでケーキを作る過程も見られます。 ケーキを味わうだけでなく、見て楽しむこともできるスポットです。 デーメルのザッハートルテはやや甘さ控えめ。 甘い物が大好きという方は、カフェ・ザッハーとの味比べをしてみてはいかがでしょうか。 デーメルの店舗情報 住所:Kohlmarkt14 アクセス:地下鉄U3 Herrengasseまたはトラム1、2、D番Burgringまたはバス1A、2A Michaelerplatz下車 営業時間:9:00〜19:00 定休日:無休 <ウィーン観光のモデルプラン> ウィーンはオペレッタや美術館を巡るなら3日はほしいところですが、名所を周るだけなら1日で十分足りる観光スポットがギュッと密集した町です。 ここでは、ウィーン旧市街とシェーンブルンの見学プランをご紹介します。 王宮 開館と同時に見学スタートがおすすめ。 シェーンブルンとの共通券シシィ・チケットを購入しましょう。 コールマルクト、グラーベン通り 王室御用達の店や高級ブランド店の並ぶ町並みを眺めながらシュテファン寺院を目指しましょう。 シュテファン寺院 塔の上からウィーン市内を眺めるのがおすすめです。 時間があればカタコンベの見学ツアーに参加してみてください。 フィグルミュラーでランチ ウィーン名物の皿いっぱいのヴィーナーシュニッツェルでお腹いっぱいに。 量がとにかく多いので、女性はシェア(オーストリアでシェアは一般的ではありませんが)するつもりで注文すると良いでしょう。 モーツァルト像 リンク沿いの公園には著名な音楽家や作家の像がたくさん並んでいます。 最も有名なモーツァルトの像やト音記号の花壇を見ておきましょう。 カフェ・ザッハー ウィーンで最も有名なカフェで一息。 ザッハートルテは絶対食べておきたいところですね。 シェーンブルン宮殿 宮殿内はもちろん、庭や動物園をじっくり探索したいところ。 2時間かけてゆっくりまわるのに値するスポットです。 ウィーンは神聖ローマ帝国の歴史をたどったり、音楽の美しさに触れられる町です。 中欧に訪れる際は、ぜひウィーンの地に足を伸ばして、その上品な貴族文化を楽しんでください。
次の音楽の都 ウィーンは、モーツァルトやベートーヴェンといった偉大な作曲家が活躍した街です。 音楽関連のスポットが多くあり、連日のようにコンサートやオペラが上演されています。 またハプスブルク家ゆかりの豪華な建物、美術品もたくさん残されています。 これほど音楽や芸術が身近に感じられる街も珍しいのではないかと、我々夫婦も感銘を受けたほどです。 街の中心には「リング」と呼ばれる環状道路があり、旧市街のリング内とリング周辺に観光スポットが集まっています。 美しく壮大なシェーンブルン宮殿、ベルヴェデーレ宮殿も見逃せませんよ!今回はこれらの観光スポットを巡るにはどのくらい日数が必要なのか、どのようなルートで巡ったらいいのか、実際の経験をもとに詳しく紹介していきます。 ウィーン観光に必要な日数 ウィーンには見どころが数多くあるので、観光を満喫するには 最低でも3日間は必要です。 見どころを絞れば2日間でもいけますが、急ぎ足での観光となってしまいます。 観光の日数は、旧市街1日+リング周辺1日+シェーンブルン宮殿半日+ベルヴェデーレ宮殿半日を目安に計画を立てましょう。 ウィーンは地下鉄やトラムが発達している街なので、これらの交通機関を上手く利用するのが、観光地を効率的に巡るコツです。 またウィーンを起点に他都市を訪れるなら、ザルツブルクは+1日、プラハは+2日、ブダペストは+2日必要となります。 これらの都市とウィーンの間には高速列車レイルジェットが運行しているので、足を延ばしてみるのもおすすめです。 石畳の美しい景観が広がり、街全体が世界遺産に登録されています。 それでは、地下鉄1・3号線の シュテファンスプラッツ(Stephansplatz)駅から旧市街の観光をスタートさせたいと思います。 シュテファン寺院 シュテファンスプラッツ駅を出ると、目の前にドーンとそびえ立っているのがシュテファン寺院です。 14世紀頃に建てられたゴシック様式の教会で、ウィーンのシンボル的存在です。 色とりどりのモザイク屋根がとても可愛らしく、外壁や内部には細やかな彫刻が施されています。 北塔と南塔からは、ウィーンの街並みが一望できますよ。 中央祭壇の両脇には「聖ミヒャエル祭壇」と「聖フランシスコ・サレジオ祭壇」があります。 この教会の一番の見どころと言えば、美しい天井フレスコ画です。 楕円形の天井いっぱいに、聖母マリアの戴冠が描かれています。 入口上部には、大きなパイプオルガンもありました。 聖ペーター教会では頻繁にコンサートが開かれているので、時間があればぜひ鑑賞してみて下さいね。 ホーフブルク宮殿 聖ペーター教会を出て「コールマルクト通り」を歩いて行くと、ホーフブルク宮殿に到着しました。 ホーフブルク宮殿は、ハプスブルク家の歴代皇帝が住んでいた宮殿です。 広大な敷地内には、旧王宮や新王宮、図書館、教会、美術館、庭園といった多くの見どころがあります。 中でも一番の見どころが 旧王宮で、皇帝夫妻が暮らしていた部屋などが見学できます。 ホーフブルク宮殿でもう一つ見逃せないのが、「世界一美しい図書館」と言われる オーストリア国立図書館です。 プルンクザールと呼ばれる大広間が見どころで、図書館とは思えないほどの豪華さに驚かれると思います。 大理石の柱と天井フレスコ画がとっても美しいです。 図書館の隣には、ハプスブルク家ゆかりの アウグスティナー教会があります。 割とシンプルな教会ですが、実は歴史上の有名人物が結婚式を挙げた場所として知られています。 フランツ1世とマリア・テレジア、フランツ・ヨーゼフ1世とエリザベートの他にも、ナポレオンとマリー・ルイーズ、ルイ16世とマリー・アントワネットなどがここで挙式しているんですよ。 市民や観光客の憩いの場となっているのが 王宮庭園です。 庭園内には「ト音記号の花壇とモーツァルト像」があり、ウィーンを象徴する景色となっています。 パンフレットやガイドブックでもよく使われているショットなのでお見逃しなく! 王宮庭園の隣には、美しいカーブを描いた 新王宮があります。 新王宮の前に立っているのは、国民的人気を誇るカール大公とオイゲン公の騎馬像です。 この宮殿はエフェソス博物館、中世武器博物館、古楽器博物館など4つの博物館として利用されています。 ケルントナー通り ケルントナー通りは、シュテファン寺院からオペラ座へと延びる歩行者天国です。 ウィーン随一の繁華街で、ショップやホテル、カフェ、レストランなどがずらりと並んでいます。 お土産購入や食事する場所に困ったら、とりあえずここに来れば大丈夫! ウィーン名物の濃厚なチョコレートケーキ、ザッハートルテはご存知ですか?ケルントナー通りには、このザッハートルテ発祥のお店である「カフェ・ザッハー」もあるんですよ。 5つ星ホテルのザッハーウィーンの1階にあり、いつも混んでいるからすぐに分かると思います。 ケルントナー通りから一本入った所には、カプツィナー教会があります。 今回は残念ながら工事中で隠れていましたが、レンガ色の落ち着いた雰囲気の建物です。 カプツィナー教会にはハプスブルク家の納骨堂があり、皇帝や皇妃などのご遺体が納められています。
次の