妊娠中のホルモン分泌が原因と考えられます。 妊娠中は、プロゲステロンという女性ホルモンの分泌が盛んです。 このホルモンは、腸の働きを弱めてしまう働きや下腹部痛を引き起こす働きがあります。 この影響で妊娠すると便秘や下痢の症状が現れる場合もあります。 下痢の場合の対処法 下痢症状が治まらない・嘔吐を伴うといった場合は、何らかの感染症の可能性もあります。 病院を受診しましょう。 便秘の場合の対処法 妊娠している時の便秘は、ホルモンバランスの影響を受けているので便秘が頑固な場合も多いです。 ぜひ、早めの対処を行い、悪化予防をしましょう。 悪化すると痔になってしまう人もいますよ。 対処法としては、水分補給を行い、ストレッチやウォーキングなどの適度な運動を取り入れます。 食事面では、食物繊維(りんご、キウイ、ごぼうなど)や乳酸菌(納豆、キムチ、ヨーグルトなど)といったものを多く摂取しましょう。 妊娠中は腰に負担がかかる姿勢になりやすいです。 妊娠でお腹が大きくなると徐々に腹筋は左右に分かれていくので(腹直筋離開)、力を入れにくくなっています。 そのため、気がつかずに以前とは違う立ち姿勢、座り姿勢になり、腰に負担がかかっている人がいます。 特に仕事を継続して行っている方は、よく動くので、動き過ぎてお腹が張ってしまうのと無理な姿勢での腰痛を伴う症状が現れる人がいます。 対処法 お腹の張りも感じる場合は、安静にしましょう。 妊娠中期に入っても流産や早産につながる場合もあります。 いつもと違うなと感じたら、病院を受診しましょう。 こんな腹痛には注意! 「すぐに病院に行くべき」腹痛について解説します。 激痛がはしる・膣からの出血を伴う場合 妊娠継続に問題が出た可能性もあります。 切迫早産や切迫流産となることもあるので、すぐに病院を受診しましょう。 生理痛のような痛みが「規則的」にある お腹全体へ広がる痛みが20から30分間隔で規則的にある場合は、「陣痛が始まっている」可能性があります。 子宮の収縮が始まり、出血を認め子宮口が広がっている場合には早産の恐れもあるので、すぐに病院へ行きましょう。
次の不正出血で腹痛が起こる原因は様々ですが、婦人科疾患で出血を起こしていることがあります。 婦人科疾患でも、良性と悪性があってその両方が出血を症状としているものがあって、出血の量や色、性状だけで原因は分かりません。 出血の症状があったら、早めに産婦人科を受診するようにしましょう。 不正出血でも腹痛なしなら大丈夫? 不正出血の症状があって、出血を確認できても腹痛を伴わないときがあります。 しかし、腹痛がないからといって大丈夫というわけでなく、病気ではないというわけではないのです。 出血の症状がでるのは、何かしら原因があって出血している可能性があります。 生理週での排卵の時期に起こる排卵出血や妊娠している兆候の着床出血など心配のないものがありますが、自分では判断することは困難です。 出血を確認したら、早めに産婦人科を受診して原因を調べてもらいましょう。 不正出血で腹痛、下腹部痛がある病気 不正出血があって、腹痛、下腹部痛がある病気をまとめています。 痛みと出血があるのはこれだけではありませんが代表的なものをまとめています。 それでは、各疾患を簡単に紹介してきます。 子宮内膜症の人は卵巣チョコレートのう胞を伴っていることもあります。 症状としては、痛みと不妊が主な症状です。 痛みは下腹部痛の他にも腰痛などがある場合があります。 20代から30代に多くみられ年齢が進むにつれて女性ホルモンの減少と共に減少していく傾向がみられます。 治療法は痛みを抑える治療が中心で、ピルや漢方が用いられることもあります。 子宮頚がんは比較的若い世代に多いもので、子宮体がんは40代以降に多いとされます。 子宮頚がんは、子宮頸部に発生するがんで、ヒトパピローマウイルス(HPV)との関連が指摘されているものです。 最近ではワクチンが接種できるようになっています。 症状としては、初期段階では無症状のことが多く不正出血や腹痛を起こすことがあります。 治療法としては手術療法、放射線療法、化学療法などがあります。 子宮体がんは、卵胞ホルモン(エストロゲン)が発生に関与しているとされる疾患で、一番多い症状が不正出血です。 閉経後に出血するときは子宮体がんが疑われます。 閉経後に不正出血を確認したらすぐに産婦人科を受診するようにしてください。 卵巣の腫瘍は、良性か悪性かの鑑別診断を行うことが非常に難しいとされます。 特に月経量が多い過多月経になっているときは子宮筋腫になっている可能性があります。 コブができる場所によって粘膜下筋腫、筋層内筋腫、漿膜下筋腫に分類されます。 症状としては、不正出血以外に腰痛や生理痛が重い、トイレが近くなるなどがあります。 治療法としては、手術や薬、ピルを使った治療法があります。 最近では感染症による原因で炎症が広がることも増えてきました。 クラミジアは不妊症の原因ともなるので注意が必要です。 このように、不正出血と腹痛、下腹部痛が一緒に起こるときは何らかの疾患に罹患していることが考えられます。 不正出血と痛みは放置せずに産婦人科で診察を受けることが必要です。
次の生理痛がひどい原因とその対処法をご紹介します。 生理が起こるメカニズムや症状を知ることで、自分の生理痛の原因がどれなのか予想をつけて、的確に対処していきましょう。 彼女やパートナーが大変そうな様子を見聞きするのが辛いという男性もぜひ読んでくださいね。 生理が起こるメカニズム 約1カ月に1度めぐってくる生理。 受精が行われなかったことにより、子宮内膜がはがれ落ちて血液とともに体外に出てくる症状です。 子宮内では、月経周期に応じて子宮内膜を厚くし、排出して、また新たに作るというサイクルを繰り返しています。 その仕組みを見てみましょう。 卵胞(増殖)期 卵子のもとになる原始卵胞が成熟するにつれ、エストロゲン(卵胞ホルモン)が分泌され、妊娠に備えて子宮内膜が厚くなります。 排卵 卵胞ホルモンの分泌がピークに達すると、卵胞から卵子が排出されます。 黄体(分泌)期 排卵後、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲンの分泌が増え、受精卵が着床して生育しやすいよう、子宮内膜が厚くやわらかくなります。 月経期 受精が行われなかった場合は、エストロゲン、プロゲステロンともに分泌が減り、作用が低下します。 その結果、子宮内膜がはがれ落ち、血液と共に体外へと排出されます。 その際に月経血が逆流をおこし、子宮内膜症の原因になることも。 生理痛の症状からわかる原因 生理痛は下腹部痛だけではなく頭痛などさまざま 生理にともなう痛みには個人差がありますね。 代表的な症状としては下腹部痛がありますが、ほかにも、腰痛、頭痛、便秘、肌荒れ、眠気、不眠などといった体の症状だけでなく、イライラ、不安感、集中できない、憂うつ感、無気力など精神的な症状に悩まされる方も多いと思います。 症状から見る原因 生理の2週間ほど前から生理開始まで <症状> イライラ、頭痛、乳房の痛み・張り、肩こり、吐き気、腰痛、食欲過多、むくみ、便秘、下痢、倦怠感等による運動不足 <原因> プロゲステロンとエストロゲンの分泌量の大きな変化により、はっきりとした原因はわかっていないが起こるといわれている自律神経の乱れも関係あるかもしれません。 生理中 <症状> 主に下腹部の強い痛み。 場合により、腰痛、腰のだるさ、重さ、むくみ、吐き気、下痢、冷え、倦怠感等も。 <原因> うっ血。 不要になった子宮内膜等を排出するため、痛みの物質プロスタグランジンの分泌が増えて子宮が収縮。 この分泌の量に応じて収縮が強まり痛みが増すため。 短期間にホルモンの分泌量が大きく変化することによって体の機能が低下し、血液の流れが滞るため。 関連記事: 生理痛で生活に支障があるなら「月経困難症」かも 服薬が必要であったり、勤務や家事ができなかったり、寝込んでしまう等、日常生活に支障が生じるほどの強い生理痛がある場合は、「月経困難症」(月経の開始から終わりにかけて)かもしれません。 その原因としては一般的に次のようなことが言われていますね。 自律神経のバランスが悪い 心身にストレスがかかる状況や生活習慣の乱れが続くと、ホルモンや自律神経のバランスが崩れ、生理痛が強くなる。 立ち仕事を長時間続ける、過度の飲酒、喫煙、暴飲暴食、睡眠不足、油やカフェインの摂りすぎ等。 血行不良 血行が悪くなると、子宮が冷えて機能が低下し、痛みを強く感じます。 クーラーで体を冷やす、体を締め付ける服やジーンズを着用する、長時間同じ姿勢で仕事をする、喫煙等。 低体温、手足や下腹部が冷たい、しもやけ、口内炎も、冷えの症状と書かれていることもあります。 骨盤のゆがみ 骨盤のゆがみにより骨盤の動きが硬くなると、生理痛が起きやすくなると言われています。 足を組んで座る、横座りをする、片方の肩にバッグをかける、同じ向きで寝るなど、体のバランスが崩れると骨盤もゆがんでしまいます。 長時間パソコンに向かったり、頭を使いすぎたりすることも骨盤を硬直させる、などと言う人もいます。 しかし、これらについては医学的根拠があるわけではありません。 生理痛の陰には、「子宮内膜症」や「子宮筋腫」などの病気が隠れていることも多く、場合によっては不妊症になるものもあります。 冷えや骨盤のせいにせず、病院を受診しましょう。 生理痛ごときで受診していいの?などと心配する必要はありません。 家でできる薬に頼らない対処法 生理痛があっても、我慢してやり過ごしたり、ただ横になってこらえたりしている人が多いのではないでしょうか。 生理痛がつらい場合は我慢しないで、さまざまな対処法を試してみましょう。 また、同じ姿勢で仕事をする際は30分毎に伸びや屈伸をしたり、寝る前にストレッチやヨガなどで体のバランスを整えたりすると、骨盤のゆがみが解消され痛みが和らぎます。 また、気分もすっきりするはずです。 クーラーのきいた場所で過ごす際は、カーディガンやブランケットを携え、体を締め付ける服や靴は避けましょう。 お風呂はシャワーで済ませるのではなく湯船で半身浴をしたり、ウォーキングなど軽い運動をしたりするのもおすすめ。 血海(けっかい):左ひざの内側から指3本分上。 血液の流れを良くします。 気海(きかい):おへそから指2本分下。 体を温めます。 ゼラニウム、ラベンダー、イランイラン、カモミール、ペパーミントなどがおすすめです。 店頭で香りをかいでみて、あなたの好きな香りを選んでみてください。 一般的に言われているのは、おすすめは昔ながらの和食、一方で、油分の多いスナック菓子、ケーキ類はできるだけ避けると良いといわれています。 これらの情報を参考にしつつ、好きなものを食べて栄養のバランスを大切にしていきましょう。 発酵食品:味噌、醤油、納豆、ヨーグルトなど• 根菜類:人参、大根、蓮根など• 体を温める:生姜、玉葱、ニンニクなど• 食物繊維:サツマイモ、コンニャク、寒天、ワカメ、キノコ類、切干大根など• 大豆製品:豆腐、納豆など• 生理痛の背景にはストレスも大きく関係しています。 毎日リラックスできる時間を積極的に作りましょう。 半身浴、ティータイム、友人とおしゃべり、DVD鑑賞、ウォーキング…など自分に合ったリラックス法を見つけてくださいね。 しかし、これは根拠がないことなのです。 メリットもある布ナプキンですが、重曹水で洗うのが手間だったり、使用済みのものの持ち歩きに困ったり、と使用を負担に感じている人も多いようです。 生理用品は使いやすく快適なものを選びましょう。 タンポンや月経カップを使っても構いません。 病院を受診して医師に処方してもらうのが一番です。 急を要して市販薬に頼る場合は、効き目が強いほど副作用も強い可能性があるという認識が必要です。 「必ず薬剤師に相談する」「アレルギー等疾患がある場合や、他の薬との併用に注意する」「副作用を確認する」「長期の服用は避ける」など、十分留意した上で服用しましょう。 主な鎮痛成分と、その特徴をご紹介しますので、市販薬を選ぶ際の参考にしてください。 イブプロフェン(15歳以上に適用):成分が子宮に移行しやすい• アセトアミノフェン(15歳未満も服用可):鎮痛作用が高く安全性も高い• 偏った情報発信により、避妊薬や副作用のある薬というイメージを持っている方も多いかも知れませんが、排卵や生理が初潮から10年間も20年間も年に12〜13回もある現代女性のライフスタイルは、子宮と卵巣に大きな負担となっています。 関連記事: また、黄体ホルモンのみ含まれているミニピルや、子宮内にいれおく器具で黄体ホルモンの放出を少しずつにすることで月経を軽くする「ミレーナ」を利用するという選択肢もあります。 自己判断や偏った情報に頼る前にまずは婦人科に相談してみましょう。 生理痛を根本から解決するには 漢方で体質改善 日本には昔から、生理、妊娠・出産、更年期などに見られる症状について「血の道」という言葉があり、これらの症状に応じた漢方を用いてきました。 ドラッグストアでも購入できますが、できれば薬局や病院で症状を伝えて処方してもらいましょう。 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):冷え、めまい、低血圧など• 桂皮茯苓丸(けいしぶくりょうがん):下腹部の張り、のぼせ、冷え、肩こり• 加味逍遥散(かみしょうようさん):発汗、イライラ、倦怠感 婦人科を受診 単なる生理痛だと思っていても、実は子宮内膜症などの病気が隠れている場合があります。 痛みがつらい、経血量が多い、生理でない時に出血がある(不正出血)など、気になる症状があれば、ぜひ婦人科を受診しましょう。 初めての受診は不安があるかもしれませんが、早めに受診して原因をあきらかにすることが大切です。 まとめ これまで生理痛を和らげるためのポイントをご紹介しました。 多くの女性は、生理痛(月経困難症)や過多月経、PMS(月経前症候群)など、月経周期に関連する症状に悩まされています。 生理痛がある人はない人に比べて子宮内膜症を発症するリスクが高いとも言われています。 我慢をし続けた結果、子供が欲しくなったとき妊娠しづらくなっている、というケースも珍しくありません。 痛みは我慢しないことが大切です。 さまざまな方法を試したり、婦人科を受診したりして、早く緩和しましょう。 毎月やってくる生理とうまく付き合って、快適な日々を過ごせますように。
次の