卵巣 腫瘍 手術 後。 卵巣嚢腫の手術後について

卵巣のう腫は手術しても再発するのか

卵巣 腫瘍 手術 後

監修 落合病院 副院長 近藤恒正 先生 この記事の目安時間は3分です 腹腔鏡手術なら痛み止め不要の場合も 卵巣嚢腫がまだ小さい場合には、一般的に腹腔鏡下手術(ふくくうきょうかしゅじゅつ)を行います。 腹腔鏡下手術はおなかに3、4か所穴をあけて、筒を設置してそれを通して細長いカメラやはさみ、メスなどを入れて、カメラが映し出す映像を見ながら摘出を行う手術です。 傷が小さいので、回復が早いことが特徴です。 個人差はありますが、食事は手術翌日からでき、入院期間は1週間弱、社会復帰までは1週から2週間くらいです。 歩行などの日常動作も早い時期に行うことができるようになります。 卵巣を切除したことやおなかに穴をあけたことによる痛みはありますが、お腹を切り開く「開腹」の手術と違って大きく切っていないので、術後の痛みが比較的軽くて済むことがあります。 開腹手術なら社会復帰までに時間 卵巣嚢腫が大きかった場合は、開腹による手術になってしまうことがあります。 開腹手術では、入院期間は1週から2週間、社会復帰までは3週間から1か月と、腹腔鏡下手術より長い時間が必要になることが多いです。 腹筋を切っているためおなかに力を入れることができず、術後すぐに普段通りの日常生活を送ることは難しいです。 痛み止めがしばらく必要になることもしばしばあります。 生理が来なくなる?ならない? 卵巣の手術だと、「手術後は生理が来なくなってしまうのではないか」と気になる方が多いと思います。 卵巣は、女性が女性らしくあるために必要なホルモンを出している臓器です。 赤ちゃんを迎え入れるために、子宮内膜を分厚くして、いらなくなった場合ははがし落とすという、生理の周期をつかさどっているのも卵巣です。 女性にとってとても大切な臓器なので、一般的にはなるべく卵巣を残す手術を行います。 卵巣とは不思議な臓器で、大部分を切除してしまっても一部が残っていれば正常に機能してくれる可能性が十分にあります。 そのため、病気の部分だけ切り取ったり、左右どちらかが正常であれば病気がある方だけを切り取ったりします。 一部が残っていれば、正常に生理が来る状態になる可能性はあると言えます。 ただ、卵巣嚢胞の悪性化(がんになること)のリスクが高まる40代や、閉経が近い50代では卵巣全体の摘出を勧められる場合もあります。 その場合、手術後に生理は来ません。 いずれにせよ、とてもデリケートなことですので、個人の意思が十分に尊重されるべき話です。 医師としっかり話し合うようにしましょう。 【卵巣嚢腫関連の他の記事】• 卵巣嚢腫について手術後の痛みや、生理への影響などをご紹介しました。 もしかして卵巣嚢腫かもしれないと不安に感じている方や、この病気に関する疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?.

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卵巣腫瘍とは?卵巣腫瘍によって起こる卵巣の痛みと治療について

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INDEX• 【当日】手術直後は最悪 手術当日。 前日の夜から水も食事も抜いているというのに、手術前の緊張で空腹も感じません。 心ここにあらずとはまさにこのこと。 予定時間が近づくと、さらに緊張と恐怖で心が張り裂けそう。 心臓バクバク。 何も考えられない。 手が震える。 逃げ出せるものなら今すぐにでも逃げ出したい。 朝からそんな思いで予定時間を待ちました。 午後1時。 看護師さんと共に手術室に向かい、手術着に着替えて手術台に。 寒かったことだけは覚えています。 そして麻酔開始。 当然その後は記憶がありません。 あったら別の意味で大変。 数時間後、麻酔から覚めかけた私に夫は「(腫瘍は)良性だったよ」と声をかけてくれました。 夫もこの時は胸がいっぱいだったそうです。 「良性…。 がんじゃなかった。 よかった…」 朦朧として思考能力が全くない状態でも、手術が終わったこととこの数か月、常に私の心に重くのしかかっていた暗雲がようやく離れつつある構図だけはイメージできました。 でもそれはほんの一瞬。 次の瞬間にはあまりの疲れと激しい痛み、かつて味わったことがないほどの気持ち悪さに襲われ、そのまま深い眠りにつきました。 この時は今、自分が手術室にいるのか、回復室にいるのかもわからないくらい、最悪の状態でした。 【手術翌日】痛みとの戦い 気がついたのは翌日の朝方でした。 厳しい痛みは相変わらず。 その痛みで目が覚めたほどです。 でも前日の気持ち悪さは解消してました。 それだけでも救いです。 でも頭はまだボーッとしている。 「痛い。 なんとかして」以外の言葉は見つからず。 後に知りましたが手術後に目覚めた時の気持ち悪さの正体は、血圧が異常に高かったことです。 ふだん低めと言われているこの私が、術後の血圧が200だなんて…。 それだけ全身麻酔と開腹手術は、体に負担をかけるということです。 昼近くには尿管を外し、看護師さんに付き添われ、点滴機を持ちながら歩いて病室に戻りました。 それにしても尿管の痛いこと! これが外れただけでもホッとしました。 でも腕にはまだ数本の点滴が入っている状態なので、ちょっとした身のこなしが不便に感じました。 手術後3日間の痛みを乗り切ればこっちのもの この72時間の中で、特に厳しいと感じたのは手術の翌日です。 手術翌日もまだ食事は抜きだから空腹のはずなのに、そんなことさえどうでもいいと思うくらいの激痛。 こればかりは「お腹を切っているのだから仕方がない」と、自分を納得させるしかないとわかってはいても、何をどうしたってやっぱり痛い。 時間が過ぎるのをひたすら待つだけ。 今はしんどいけど、必ず終わる痛みだし、日を追うごとに楽になっていくと信じて耐えました。 「痛みに関してはそんなに心配しなくてもいい」と、経験者から言われてましたが、実際に体験してその意味がよくわかりました。 最初の72時間さえ乗り切れば、後は日に日に楽になったというのが実感です。 そのくらいなら我慢せず、痛み止め薬をフルに使って乗り切れば良いと、事前に担当医に言われていたのでそうしました。 手術から3日も経てば痛みにも慣れてくるし、後は退院を待つだけという気持ちのゆとりも生まれます。 確かに痛かったけど、この私でもなんとかなったという感じです。 手術から3日経てば、少しずつ楽しみも増える それ以降は限られた入院生活の中で、少しずつ楽しみが増えていきます。 まず食事。 食事が解禁になったのは手術から2日目の夜。 重湯からスタートです。 そこから始まり翌日の夜には普通食になったので、入院中の数少ない楽しみが日々増えていく喜びを感じるようになりました。 友人がケーキを持ってお見舞いに来てくれたのも、嬉しかったなぁ。 ほら、ケーキなんてふだんならいつでも食べられると思うから、自分ではあえて買わないでしょ? でも入院中は出されたものを食べるしかない日々だから、やっぱり特別なものに感じるのです。 私の場合は 食事制限がない疾病だからということを一応書き添えておきます。 また体の変化について。 これは手術直後にすぐ感じたことですが、大きな腫瘍を摘出したことで、頻尿が劇的に改善しました。 これには驚きです。 腫瘍は良性 担当医が私に説明してきたのは、手術から2日後です。 腫瘍の組織を術中迅速診断に出した結果良性だったので、腫瘍と子宮、卵巣を切除して終わったとのこと。 もし悪性だったら大膜切除もプラスされます。 これはがんが転移しやすい場所に対する予防措置です。 それがなかったので輸血の必要もなく、予定時間が大幅に早まったそうです。 予定時間が早まったことで待合室にいた夫は、悪い可能性の方を想像したそうです。 「良性とわかった瞬間、涙が出るほど嬉しかった」と言ってくれました。 夫も密かに心を痛めていたんですね。 良性腫瘍と悪性腫瘍の違いとは? ところで腫瘍というと、よく良性とか悪性とかって言いますよね。 具体的に何がどう違うのでしょう。 ふと、そんな疑問が頭をよぎりました。 良性腫瘍の場合、細胞が広がるときには膨らむように大きくなります。 細胞が増殖するスピードは比較的緩やかです。 ふつう、腫瘍が離れた場所に飛んでそこでも大きくなること(転移)はなく、また、一度切除してしまえば再発することも、ほぼありません。 腫瘍ができた部分以外への全身的な影響もほとんど現れず、発生後すぐに生命に危険が及ぶことがないのが特徴です。 代表的な良性腫瘍には、胃腸や乳腺などの粘膜や内分泌腺にできやすい「腺腫」、肩や背中の脂肪細胞が異常増殖してできる「こぶ(脂肪腫)」などがあります。 一般に良く知られている「子宮筋腫」や「おでき」も良性腫瘍です。 情報源: どこが違う?良性腫瘍と悪性腫瘍 — がんに負けない、あきらめない患者様のための最新がん情報 以下にも興味深い記述があります。 腫瘍の良性と悪性を見分ける違いも、まさいに、この「分をわきまえているかどうか」がポイントになります。 たとえば「脂肪腫」と呼ばれる脂肪の塊の様な良性腫瘍がありますが、これが増えるのは脂肪組織の中だけで、腫瘍の細胞が筋肉や骨の中に食い込んで大きくなっていくことはありません。 しかし、がんの細胞はこういった決まりはお構いなしに増えていきます。 胃の内側の粘膜にできたがんも、進行すると、胃の壁を突き破って、膵臓へと浸潤することもあるわけです。 こんなことは、良性の細胞では、起こらないことです。 分をわきまえず、境界を乗り越えて周辺の組織に浸潤していくというのが、がんの特徴なのです。 情報源: 卵巣にできた私の腫瘍は「繊維腫」です。 言われてみれば、手術前の検査で胃や大腸には異常が見つかりませんでした。 ちゃんと分をわきまえて、周辺近隣に迷惑をかけることなく、脂肪組織の中でだけ成長していたようです。 とはいえ良性だから安心ということはありません。 昨年がんで亡くなった私の親友は、最初は良性腫瘍と言われて経過観察をしていましたが、その1年後には腫瘍は倍の大きさになり、他の臓器にも転移し、手術も不可能な状態でした。 また私のように腫瘍が大きくなれば、今はなんともなくても、いずれ他の臓器を圧迫するようになります。 切除して正解でした。 終わってホッとした それにしても精神的に疲れました。 手術の日程がなかなか決まらないだけでなく、手術するまで良性か悪性かがわからないという状態は、蛇の生殺しと同じです。 無事に手術が終わって、本当にホッとしました。 結果が良かったとはいえ、術後の回復にどのくらいの時間がかかるのか?元通りの生活ができるのはいつごろなのか? もろもろの不安が頭をよぎりますが、余計なことを考えてもしかたない。 何はともあれ、今はここまで来れたことだけを素直に喜びたいです。

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子宮・卵巣全摘出手術の詳細・術後の痛みを記録します

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腹水または洗浄液の細胞診にて悪性細胞の認められないもの IC期 腫瘍が片側または両側の卵巣あるいは卵管に限局するが、以下のいずれかが認められるもの IC1期 手術操作による被膜破綻 IC2期 自然被膜破綻あるいは被膜表面への浸潤 IC3期 腹水または腹腔(ふくくう)洗浄細胞診に悪性細胞が認められるもの II期:腫瘍が一側または両側の卵巣あるいは卵管に存在し、さらに骨盤内(小骨盤腔)への進展を認めるもの、あるいは原発性腹膜がん IIA期 進展 ならびに/あるいは 転移が子宮 ならびに/あるいは 卵管 ならびに/あるいは 卵巣に及ぶもの IIB期 他の骨盤部腹腔内臓器に進展するもの III期:腫瘍が一側または両側の卵巣あるいは卵管に存在し、あるいは原発性腹膜がんで、細胞学的あるいは組織学的に確認された骨盤外の腹膜播種(はしゅ) ならびに/あるいは 後腹膜リンパ節転移を認めるもの IIIA1期 後腹膜リンパ節転移陽性のみを認めるもの(細胞学的あるいは組織学的に確認) IIIA1 i 期 転移巣最大径10mm以下 IIIA1 ii 期 転移巣最大径10mmを超える IIIA2期 後腹膜リンパ節転移の有無関わらず、骨盤外に顕微鏡的播種を認めるもの IIIB期 後腹膜リンパ節転移の有無に関わらず、最大径2cm以下の腹腔内播種を認めるもの IIIC期 後腹膜リンパ節転移の有無に関わらず、最大径2cmを超える腹腔内播種を認めるもの(実質転移を伴わない肝臓および脾臓[ひぞう]の被膜への進展を含む) IV期:腹膜播種を除く遠隔転移 IVA期 胸水中に悪性細胞を認める IVB期 実質転移ならびに腹腔外臓器(鼠径[そけい]リンパ節ならびに腹腔外リンパ節を含む)に転移を認めるもの 治療法は、標準治療に基づいて、体の状態や年齢、患者さんの希望なども含めて検討し、担当医とともに決めていきます。 卵巣がんの場合、手術(外科治療)によって、組織型と手術進行期分類を基に診断します。 手術前の検査で境界悪性や悪性が疑われる場合には、術中迅速病理検査を行い、その結果が悪性であれば、手術中に病期を決定するために必要な処置を追加することがあります。 術中迅速病理検査ができない施設では、最終病理検査の結果が悪性であれば、切除可能な部分に対する再手術を行うこともあります。 卵巣がんは進行した状態で発見されることが多いため、術後化学療法が行われることがほとんどです。 早期に発見された場合でも、がんの種類によっては再発の危険があるため、行うことがあります。 図3は、卵巣がんに対する治療方法を示したものです。 担当医と治療方針について話し合うときの参考にしてください。 卵巣がんの手術では1)~4)を行います。 卵巣と子宮を摘出した状態では妊娠する力を温存することは不可能です。 しかしながら、ある条件下では妊孕性温存手術が検討されています。 妊孕性温存が可能な条件とは、組織型が漿液(しょうえき)性がん、粘液性がん、類内膜がんに分類されるもので、進行期がIA期および分化度がグレード1または2とされています。 これらを判定するためには、初回手術において、がんの完全摘出はもちろんのこと、手術進行期分類による診断を行うために十分な切除が必要です。 妊孕性温存手術の基本的な手術法として、腫瘍のある側の卵巣と卵管、大網の切除、さらに腹水細胞診を行うことが勧められています。 また、組織学的な条件以外にも、以下のことが必要です。 (1)妊娠可能年齢であり、妊娠への強い希望がある。 (2)患者と家族が、卵巣がんや妊孕性温存治療、再発の可能性について十分に理解していること。 (3)治療後も長期にわたり厳重な経過観察を続けること。 これらの条件を満たした上で妊孕性温存手術が可能となります。 6)手術後の様子 卵巣がんは進行した状態で発見されることが多いため、術後化学療法を行うことがほとんどです。 早期に発見された場合でも、がんの種類によっては再発の危険が高いことがあるため、術後に化学療法を行うことがあります。 術後の化学療法を省略できるのは、病期がIA期もしくはIB期で、さらに分化度がグレード1の場合のみです。 なお、明細胞がんについては、高悪性度として扱われているため、IA・IB期であっても術後に化学療法を行います。 また、初回手術が安全もしくは十分に行えないと予想される場合に、術前に化学療法を行うことがあります。 手術で取り切れない腫瘍の大きさが1cm以上になってしまうと予想されるほど進行している場合や、合併症がある、高齢である、腹水や胸水がたまっているなどのことから全身状態が悪い場合が当てはまります。 術前の化学療法により腫瘍が小さくなり完全切除が可能となったり、全身状態が改善したりした段階で手術を行います。 1)化学療法 転移とは、がん細胞がリンパ液や血液の流れなどに乗って別の臓器に移動し、そこで成長することをいいます。 また、再発とは、治療の効果によりがんがなくなったあと、再びがんが出現することをいいます。 卵巣がんの場合、初回の治療効果はあるものの、半数以上が再発します。 再発の時期としては、治療後2年以内が多くみられます。 再発した場合は化学療法が主な治療法になります。 化学療法終了後から再発までの期間が6カ月未満の場合、前回の治療で用いた薬剤では効果が期待できないため、異なる薬剤での単剤による治療が基本です。 再発までの期間が6カ月以上の場合は、プラチナ製剤を含む多剤併用療法が行われます。 放射線治療は、再発した場合の疼痛や出血などの症状緩和に対し行われることがあります。 また、脳転移に対しては、症状緩和だけでなく、予後の改善のために行われることがあります。 1)腸閉塞に対する治療.

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