「安全日だから大丈夫」なんて思う方も多いようですが、性交渉をするタイミングとして、安全日や危険日について正しく理解をしていますか? 「安全日」とは「絶対に妊娠しない日」という意味ではありません。 安全日だからといって、避妊をしなければ、望まない妊娠をしてしまう可能性も……。 妊娠を望む人も望まない人も、まずは安全日や危険日について正しく学び、今後のライフプランに役立てましょう。 安全日とは?危険日とは? 安全日や危険日は、妊娠しにくい時期・しやすい時期を意味した、一般的な呼び方です。 妊娠は、卵子と精子が巡り会って成立するもの。 卵子が卵巣から飛び出してくる「排卵」の時期によって、妊娠の可能性は左右されるため、排卵日を基準として安全日や危険日という考え方が定着したようです。 一般的に、排卵期が過ぎて数日後から次の生理がはじまるまで。 一般的に排卵が始まる 3日前から排卵が起こった翌日まで。 危険日は、排卵期と重なり、 排卵が起こるその日だけではなく妊娠の可能性が高まる期間です。 一方で、安全日といわれる期間は比較的長く、タイミングによっては妊娠する可能性は異なるでしょう。 排卵後すぐであれば、安全日と思っていても妊娠の可能性が高く、 決して確実に妊娠が避けられる時期ではありませんので、注意が必要です。 生理直後は安全?一般的な安全日と危険日 生理直後は安全日、という意見もありますが、実は危険日に近い時期だと言われています。 最も妊娠しやすい排卵日は、生理が始まってから 12日から 16日頃。 つまり、生理の期間が長く 10日程度続く人の場合は、生理が終わってからわずか 2日ほどで排卵期に突入してしまうのです。 しかも、精子の寿命は卵子よりも長いため、 1週間以上、子宮内に残る可能性があります。 精子の寿命が長かったり、排卵が早かったりする場合は、受精するチャンスが生まれて妊娠の可能性が高まるというわけです。 つまり、生理直後は安全日でなく、危険日目前の時期と考えた方がよいでしょう。 生理中は性交渉を避けるべきタイミングであり、スキンシップが取れない日々が続けば、生理が明けた直後は開放的な気分になりやすい時期でしょう。 しかし、 妊娠の可能性から考えると、理性的な行動をとり、しっかりと避妊をする必要があります。 安全日と危険日の計算方法 では、できるだけリスクを軽減させるためにも、自分自身の安全日と危険日について、きちんと計算してみましょう。 例えば、生理開始から 14日目に排卵が起こる人の場合、 14日目の朝に排卵が起こり、排卵後 12〜 36時間とされる卵子の寿命を考えると、最長で 16日目までは妊娠の可能性が高いと考えられます。 そのため、 17日目頃から次の生理までが一般的には安全日といわれる期間になるでしょう。 次に、危険日の計算をしてみましょう。 排卵期が生理開始から 12日から 16日と考えられるため、その排卵開始 3日前にあたる 9日目から 15日目までとなります。 ただし、生理周期やそのときの体調によって、排卵日がずれる可能性は十分にあります。 排卵がずれると計算結果もすべてずれ込むため、あくまでも目安としてとらえることが大切です。 予測は確実でない!ちゃんと避妊を 妊娠を望まない人にとっては、安全に性交渉出来る時期が安全日であり、妊娠しやすいタイミングが危険日となります。 しかし、もともとこうした計算方法は妊娠を望む人がチャレンジするための方法で、オギノ式と呼ばれます。 妊娠を望む場合でも、決して確実なものではなく、 あくまでも、生理周期が一定である人が、参考にできる程度のものです。 そのことを理解せずに、「安全日だから避妊はいらない」と判断してしまうと、想定外の妊娠に至ってしまう可能性があります。 生理周期が乱れやすい人は、特に注意が必要です。 排卵が少しずれると安全日と思っていた日が危険日となる可能性があります。 生理周期が安定な人でも、 ストレスの影響を受けて周期が乱れることも。 妊娠を望まない場合は、安全日と思っていても必ず避妊しましょう。 パートナーに理解を求めることも重要 性交は 2人で行うものなので、パートナーにも避妊について正しく理解してほしいところです。 男性のなかには、避妊に対して非協力的な場合もあり 、「安全日はコンドームを付ける必要がない」と主張する人もあるかもしれません。 しかし、望まないタイミングで妊娠してしまえば、2人にとっても大きな問題となるでしょう。 パートナーが避妊なしの性交を求める場合は、きちんと話し合って理解を促したいですね。 安全日も危険日と同じように避妊しよう 安全日、危険日といった表現は、避妊の目安として利用できるものです。 しかし、 生理現象はコントロールできるものではなく、予測は予測、「絶対」ではありません。 計算結果はあくまでも参考程度にして、必要に応じて避妊を行いましょう。 普段から、安易に安全日であることを伝えるのではなく、パートナーにもきちんと説明し、避妊への正しい理解を促すことも大切です。 自分のカラダをしっかりと守るためにも、安全日も危険日と同じように避妊の徹底に努めましょう。
次の排卵日を予測するリズム法 女性のからだの中では、卵胞期、排卵、黄体期、月経というように、一定の周期で生理的な変化が起きています。 この周期(リズム)をできるだけ正確に知ることによって、排卵日を予測する方法をリズム法といいます。 リズム法には オギノ式、 基礎体温法、 頸管粘液法などがあります。 オギノ式とは? 月経周期の長さは人によって違います。 また同じ人でも毎回周期が同じとは限りません。 ところが黄体の寿命は、大多数の人が14日でほぼ一定しています。 黄体は排卵直後に形成されて、次の月経がはじまる前に退行します。 そうすると、月経周期の最終日(次の月経がはじまる前日)から逆算して15日目が排卵日ということになりますノこれが オギノ式です。 30日周期の人は月経開始日から16日目ということになります。 もともとは不妊に悩む人たちのために、妊娠しやすい時期を予測するという考え方でした。 実際には、荻野氏の意図とは裏腹に、その時期を避ければ妊娠しにくいという避妊法として受け取られているようです。 月経周期を記録して、周期の長さと排卵日を計算 オギノ式は次の月経がはじまったときに、すでに終わった排卵日を推測し、これを6カ月から1年つづけて記録することで、その結果から自分の排卵日を予測するというものです。 月経周期が不規則な女性の場合でも、1年間記録をとることによって、最短周期と最長周期がだいたいわかります。 その結果に基づいて、月経がはじまってから何日目から何日目の間に排卵が起こるかが計算(予測)できます。 最短周期をS日、最長周期をL日とすると、排卵は(S-14)目から(L-14)日の間に起こることになります。 ただ、通常は15日前ですが、まれに16日前や12日~14日前に排卵することがあります。 そこでオギノ式では、 月経予定日の16日前から12日前までの5日間を排卵が起こりうる期間として、この前に3日間の精子生存期間を加えて、次の予定月経の19日前からほ目前までの8日間を 受胎期としています。
次の排卵日のおりものの特徴 おりものは、子宮や膣からの分泌物が混じった粘り気のある液体です。 膣に細菌が入るのを防ぎ、排卵期には精子がスムーズに子宮にたどり着けるように手助けをしたりする働きがあるのです。 このおりものには、女性の健康状態があらわれます。 個人差がありますが、通常は、透明や白でサラサラした状態で、下着に着くと少し黄色っぽい色に見えます。 体調や月経周期で変化するおりものですが、排卵日前後のおりものには特徴があります。 量が多くなる• 透明で少しとろみがある• 指にとるとよく伸びる 排卵が終わると透明なおりものは急激に減ります。 この変化は、ホルモンバランスの変化にともなうもので、月経周期と同じように変化をしています。 また、血液が少し混じることもありますが特に問題はありません。 ニオイは特にきついこともありませんが、おりものにとろみがあるので、気になるときはおりものシートなどを使用しましょう。 関連記事: 女性なら経験のあるおりもの。 おりものはカラダのリズムや変化を示してくれ… おりものをチェックする方法とタイミング 基礎体温を測る場合、いつも同じ時間ですよね。 同じように、おりものも毎日同じ時間に確認した方が確実です。 衛生面を考慮して、寝る前におりものシートをつけて就寝し、朝起きたときにトイレでシートを確認するという方法がおすすめです。 毎日確認する習慣をつけると、おりものの変化に気づくと思います。 おりものの状態を確認する中で、匂いがきつくなり白くポロポロしたカスのような形状になったり、黄色く小さな泡状だったりする場合は病気の疑いもあるので注意が必要です。 おりものの状態が普段と違い気になる場合は病院を受診しましょう。 おりものの変化で、排卵日がわかる 排卵日が近づくにつれ、おりものの伸びもよくなります。 それは妊娠可能なときに精子をスムーズに誘導し、妊娠させる潤滑油の役割と、雑菌を排除するための役割があるからです。 排卵日前後のおりものは下記のように変化します。 排卵直前:量も粘り気もピークで、色は透明。 糸を引くような状態。 排卵直後:量も粘り気も少なく、白っぽくクリーム状。 月経直後:ほとんど分泌されない。 しばらくすると半透明のおりものがみられる。 おりものの分泌は月経に合わせて周期的に変動します。 排卵日が近づくとおりものの量が増え妊娠の可能性が高くなります。 特に排卵日の前日から2日前が一番妊娠しやすいといわれています。 おりものの状態をより詳しく見分けるには、よく観察し清潔な手で触って確かめてみると良いでしょう。 リファレンス一覧• 必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。 なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。 ママリ編集部のコンテンツに対する考え方(または取り組み)についてはもご覧ください。
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