モロー反射 モロー反射とは、赤ちゃん特有の原始反射のひとつで、顔を正面にして寝かせてから頭をささえて少し引き起こし、急に頭部を支えていた手を緩めてみると、赤ちゃんが手を前に突っ張る仕草をすることです。 モロー反射は原始反射のひとつ 赤ちゃんの神経が未発達な為、生後間もなくはモロー反射が出現します。 成長過程にとって必要な原始反射のひとつです。 オーストリアのエルンスト・モロー医師が発見したので名付けられました。 一説では昔から人間が母親に抱きつくしぐさの遺伝だと言われています。 モロー反射の時期 モロー反射は原始反射の1つで、新生児から3ヶ月頃まで見かけることができます。 モロー反射が消失すると首座りなどの首の動きが発達すると考えられています。 その為、モロー反射は神経発達の過程の1つと考えられています。 何度も繰り返す赤ちゃんもいれば、時期的なものであまり繰り返さない赤ちゃんもいますが、回数の多い少ないの差は特に問題ありません。 意外と誰も見ていなくても、自然に反射行動を起こしていたりするものです。 モロー反射の症状 先ず、赤ちゃんをベッド等の頭と体を保護できる場所に寝かせます。 頭を30度ほどそっと上げたら、突然、頭部を支えていた手を離します。 あまり高い位置から手を離すと恐怖心が生まれるので、少し上げる程度で大丈夫です。 すると、赤ちゃんは抱きつくように前面にむかって腕を広げて上げます。 何かに抱きつくようなしぐさをみせ、指先までピンと伸ばします。 あるいは、扉や窓を閉める音にも反応します。 眠っていてもドアの開閉に反応して手を伸ばしている姿も見られます。 まぶしい光や風に当たってもモロー反射が出ることがありますが、目が覚めていても眠っていても反応するので病気ではありません。 モロー反射の対処 時々、モロー反射のあとで赤ちゃんが大泣きします。 これは母親から離れてしまう不安感もあります、ゆっくり優しく抱きしめて安心させてあげましょう。 また、モロー反射が見たいが為に大きな音や風をあてる行為を繰り返すと、赤ちゃんは恐怖心が芽生えて対人関係や周囲に積極的になれないので、むやみに音をたてることは控えましょう。 モロー反射の回数は成長の良し悪しには関係ありません。
次の赤ちゃんには、大人にはいろいろな反射行動が見受けられます。 子どもを初めて育てる方にとっては、意外に思われる反射も存在しています。 ここではそんな赤ちゃんの反射行動について、哺乳関連のものをわかりやすく解説します。 これは固形物を赤ちゃんのお口の中に入れた際に、舌を前方へと突き出す反射です。 赤ちゃんというのは、基本的に飲み物しか摂取することができないため、固形物が体の中に入ってしまうといろいろな悪影響が生じます。 それを防ぐ意味でも、こうした反射行動が存在しているのです。 離乳時期を迎えて、固形物を食べるようになったら自然と消失していきますのでご安心ください。 ですから、お乳を吸うという行為にも反射行動が存在しています。 これを専門的には「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」といいます。 吸啜反射とは、赤ちゃんのお口に乳房を近づけると、反射的にお乳を吸う行動です。 ある意味これが最もポピュラーな赤ちゃんの反射行動といえますね。 これを専門的には「口唇探索反射(こうしんたんさくはんしゃ)」といいます。 この反射行動にはいろいろな意味が存在していますが、基本的にはおっぱいを探す行動と考えていただいて問題はありません。 やはり、赤ちゃんにとっておっぱいを見つけることは、生きていく上で何より重要なことといえるのです。 これらはお乳を吸うこととは直接的に関係していませんが、生きていく上で必要不可欠なものといえます。 それだけに、生まれ持って誰もが備えているもので「原始反射(げんしはんしゃ)」と呼ばれることもあるくらいです。 ただ、そのほとんどは1歳になる前に消失していきます。 つまり、乳児期に限定されている行動であり、幼児期や学童期まで残っていると、逆に有害となることも珍しくないのです。 もしも、そうした原始反射が認められない、あるいはいつまで経っても消失しないという場合は、「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院まで相談してみましょう。 もしかしたら適切な処置が必要になるかもしれません。 大人には見られないものばかりですが、赤ちゃんにとっては極めて重要な行動であるので、その意味をしっかり理解しておくことが大切です。
次の育児用語辞典について 育児用語辞典では、育児に関する用語を解説していきます。 パラシュート反射(ぱらしゅーとはんしゃ)とは、生後9ヶ月前後から見られる赤ちゃんの反応の一つで、赤ちゃんの体を水平に持って上体を急に傾けると腕を前に出して体を守ろうとする反射行動のことです。 寝返り(ねがえり)とは生後5ヶ月ごろになると赤ちゃんにも現れる反応のひとつです。 寝返りは赤ちゃんだけの力でうつぶせから仰向け、または仰向けからうつぶせのどちらかでもできれば寝返りができると判断できます。 たそがれ泣きとは、生後3ヶ月くらいになると夕方くらいに1時間~2時間程度激しく泣くことを指します。 特に原因や理由はわかっていませんが、おそらく自分自身の発達を赤ちゃん自身が感じてそういったことから泣きにつながっているのではといわれています。 特に心配する必要はありません。 首すわり(くびすわり)とは、赤ちゃんの首の筋肉をコントロールする神経が発達して自分で首をコントロールできるようになることを指します。 生後3~4ヶ月ごろに首がすわると言われています。 3~4ヶ月健診でチェックを行います。 外気浴(がいきよく)とは、生後1ヶ月の1ヶ月健診が終わったころからスタートさせるもので、室内だけでなく、新鮮な空気に触れさせることを指します。 ベビーバスとは、赤ちゃんに対して沐浴をさせるための小型のお風呂のこと。 ベビーバスを使用する理由としては、生後間もない赤ちゃんは細菌などに感染しやすい状態にあり、大人と一緒にお風呂に入ると、大人には問題がない細菌であっても、赤ちゃんにとっては脅威となる可能性があるからです。 ハンドリガードとは、生後2ヶ月~3ヶ月くらいの赤ちゃんに見られる反応のひとつで、顔の前に手を持ってきて、ジーっと見つめる反応のことを言います。 ハンドリガードを行うということは、赤ちゃんが自分の体を認識し始めたという証拠であるとされています。 沐浴(もくよく)とは、体を清める行為のことを指し、赤ちゃんに対して用いる場合は新生児期に体を洗うことを指します。 ベビーバスと呼ばれるミニサイズのお風呂にお湯を張り、沐浴剤と呼ばれる入浴剤兼洗浄剤の一種をいれ、お湯に赤ちゃんをつけて専用の布などで体を拭いてあげます。 口唇探索反射(こうしんたんさくはんしゃ)とは、新生児期の赤ちゃんに備わっている原始反射と呼ばれる反射反応のひとつで、赤ちゃんの口の周りに指先などをあてると、そちらを向いて吸い付こうとする販社のことを指します。 吸綴反射(きゅうてつはんしゃ)とは、新生児期の赤ちゃんに見られる原始反射と呼ばれる反射反応のひとつで、指などを赤ちゃんの口の中に入れると吸い付く反応の事を指します。 この吸綴反射は生後すぐでもおっぱいを飲むことができるように備わっている反射反応であるといわれています。 歩行反射(ほこうはんしゃ)とは、新生児期の赤ちゃんに見られる原始反射のひとつで、赤ちゃんのわきを支えて足を床につけるようにしてあげると、足を交互左右に前に出して歩くようなしぐさを見せる反射反応のことを指します。 モロー反射(もろーはんしゃ)とは、新生児期の赤ちゃん特有の原始反射と呼ばれる反射反応のひとつで、頭を持ち上げた姿勢などから急に落とす動作をすると両手を広げて抱きつこうとするしぐさのことを指します。 把握反射(はあくはんしゃ)とは新生児期の赤ちゃんに見られる原始反射の一種。 手や足などを赤ちゃんの指を握らせると、ギュッと握り返してくる反射反応のこと。 手の指だけでなく、足の指においても同様の反射を示します。 引き起こし反射(ひきおこしはんしゃ)とは、新生児期に現れる赤ちゃんの原始反射のひとつ。 赤ちゃんの両腕を持ち上げようとすると首を前に起こして自力で立とうとする反射のことを指します。 原始反射(げんしはんしゃ)とは、新生児期におこる反応のひとつで、新生児期はまだ体の反応を示す中枢神経と呼ばれる神経が未発達のために起こる反応のことを指します。 通常は新生児期~生後4ヶ月ごろまで続きますが、その後は次第になくなります。 生理的微笑とは、新生児期に現れる特徴的な微笑みのことを指します。 この生理的微笑は無意識のうちに現れる微笑でうれしく笑っているわけではありません。 新生児期~生後4週間くらいまでに起こるのが一般的です。
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