誰かに対して労力や時間を使わせた場合、それに対して申し訳なく思ったり、感謝したりすることでしょう。 「お手間を取らせてしまい申し訳ございません」といった形で使うことが多く、相手への敬意を示す言い回しでもあります。 目的を果たすためには多くの人の協力を得なければならないことが少なくありません。 そういった状況の中では「お手間を取らせてしまい申し訳ございません」といった言い回しはよく使われます。 お手間という言葉は、相手のちょっとした手間に対しても使います。 手間は、大きなものも小さなものも意味するのです。 「お手間を取らせてしまい申し訳ございません」という言い回しが多いのですが、相手に対して「お手間を取らせてしまい」と、感謝の気持ちやお詫びの気持ちを込めて言う使い方もできます。 ただし、このような使い方をすると相手に対して頼りなく、また失礼になることもありますので、このような使い方はある程度関係性が取れている相手に限るようにしましょう。 そもそも相手に何か思いがなければ「お手間を取らせてしまい」などという言い回しはしません。 こういった使い方も覚えておきましょう。 お手間を取らせてしまいという言葉は申し訳ございませんと添えるのが一般的 お手間を取らせてしまいという言葉は「申し訳ございません」と添えるのが一般的です。 また、お礼をしたい場合には「お手間をおかけしましたが、おかげ様でひと段落付きました。 この度はありがとうございました」といった形でお礼の言葉を添えます。 このような言い回しは、相手に好印象を与えます。 「お手間をおかけしましたが、まだまだやることは山積みで解決しておりません」といった形の報告で、この言い回しを使うことはありません。 「お手間を取らせる」と「お手間をかけさせることとなり」という表現は非常に似た表現ではありますが、使うシーンやその意味合いは異なります。 違いをしっかり認識しておきたい言い回しです。 「お手間をかけさせることとなり」という言い回しは、自分や他の人のために手間をかけさせた場合に使う言葉になります。 「お手間を取らせる」という表現は目的のために手間を取らせた場合に使いますので、何のためにその手間が相手にかかったのかによって、どちらの言い回しを使うかが変わってくるのです。 「お手間をかけさせることとなり」という言い回しは、「お手間を取らせる」という言い回し以上に、相手に対して迷惑がかかっているのが一般的です。 そういったニュアンスも意識しながら、使い分けるようにしましょう。 この表現は「お手間をかけさせることとなり」と同じ状況で使える表現ですが、特に労力を使わせたことを強調する場合に使われる言い回しです。 「お手数をおかけし申し訳ありませんでした。 おかげ様で期日内に提出することができました。 心より感謝申し上げます」といった形で相手にお詫びと感謝を伝えると、非常にビジネス感があり、好感を持たれることとなるでしょう。 この表現は「わざわざ来ていただいた」というニュアンスで使います。 お手間を取らせると似たような言い回しではあるものの、使うシーンは明確に異なります。 「この度はご足労いただきまして、誠にありがとうございます」といった形で使います。 相手に足を運んでいただいたことに対して、心を込めてお礼を言いたい時に使いたい表現です。 「来ていただいてありがとうございます」という言い方をするよりも、フォーマルな響きがある言い回しになります。 この表現は、何かに対して親身にしてもらったり、時間をかけて丁寧に対応してもらった場合に使う言い回しです。 最大限の感謝を示す言い回しで、ここぞという時に使いたい表現です。 この表現は時間を割いてもらったことを強調する場合に使う表現であり、「お手数をおかけすることとなり」と使い分けたい表現になります。 「お時間を取らせることとなり」「お手数をおかけすることとなり」という表現は、目的のため、あるいは自分や他人のため、両方のパターンで使用することが可能です。 目上の人に使う場合には、正しい敬語の使い方を意識するともに、「お手間を取らせてしまい」「お手間をかけさせることとなり」の使い分けを意識することが大切になってきます。 例えば「この度はお手数を取らせることとなり申し訳ございませんでした。 おかげ様で我が社の売り上げ目標の達成を叶えることができました」「先日はお手数をおかけしました。 おかげ様で発表は好評を博しましたが、これも一重に〇〇様のお陰でございます。 心より感謝申し上げます」といった形で使い分けます。 お詫びの表現については「すみませんでした」、お礼の表現については「ありがとうございました」では軽く感じることも少なくありません。 ビジネス独特の改まった言い回しもできるように、ここで紹介した例文は押さえておくようにしましょう。 取引先相手の場合は、そんなに大した手間を取らせていないような場合でも、社交辞令として「お手間を取らせることとなり」という表現を使います。 たとえ些細なことでも、何かしてもらったら使うようにしましょう。 例えば「先日の会議ではご説明いただきましてありがとうございました。 ご多忙のところお手間を取らせてしまい申し訳なく思っておりましたが、おかげ様で会議がうまくまとまりました。 〇〇様に対しては感謝の気持ちで一杯でございます」といった形で使います。 たとえここで紹介している説明がほんの些細な1~2分の説明であっても、このような形でお詫びやお礼を言われたら悪い気はしないですし、そのような気遣いができるのだなと、一目置かれるようになることでしょう。 深く謝罪する場合にはしっかり説明しつつ、丁寧な言い回しと心がけると、相手に対して気遣いが伝わるのでその点をしっかり意識しましょう。 例えば「研修会におきまして多大なるお手間を取らせることとなり、大変申し訳ありませんでした。 私たちの準備不足で、〇〇様のお時間を予想以上に取らせてしまう結果となってしまいました。 しかしながら研修会は大盛況で、業界の反響が非常に大きくなっております。 これもひとえに〇〇様のお陰です」といった形です。 このような形で状況を説明し貢献していただいたことをしっかり伝えた上で、「深くお詫び申し上げますとともに、感謝の念に堪えません」といった弁を付け足すと、フォーマルかつ心のこもったお詫びとお礼の言葉となります。 この英単語は「不便」という意味です。 「コンビニエンス」が便利という意味なので、その逆を想定すれば非常に覚えやすいと言えます。 例文のような形でつかいましょう。 ちなみに、ビジネスでよく使われる言葉の英語表現は、定例文をしっかり覚えておくことがおすすめです。 下記の関連記事はビジネスでよく使われる言葉とその英語表現を説明しているおすすめの内容です。 Cooperationという表現は、英語においてスピーチでもビジネスメールでもよく使われる表現で、単独では「協力」を意味する英単語です。 一見「お手間」とは逆の意味合いに見えます。 cooperationは下記の例文のような形で使います。 下記の例文はお礼を表しているのですが、英語では下記のような表現が適切です。 「お手間を取らせることとなり」という表現は、日本ではお詫びとともに使われることが多いのですが、英語ではこのようにお礼で使わわることが多いのです。 ちなみにcooperationという言葉は「hope」という言葉と一緒に使うと「よろしくお願いします」という意味合いを伝えることもできます。 ビジネスメールやスピーチにおいて相手との距離を縮める表現ですので、覚えておきましょう。
次の日常的に見聞きすることが多い「お手間を取らせてしまい」という言葉。 ビジネスシーンだけでなく、日ごろからよく耳にすることが多く、だいたいは相手に迷惑をかけてしまった場合の謝罪の言葉として用いられることが多いです。 しかし、この言葉の正しい意味はこれで合っているのでしょうか? 言葉の感じから想像できるのは「手を煩わせる」や「迷惑をかけた」などですが、いざ正しい意味となると調べたりせず使っていることも多くあります。 今回はこの「お手を取らせてしまい」という言葉の意味と使い方についてみていきましょう。 まずは「お手を取らせてしまい」の意味を紹介します。 「お手を取らせてしまい」:相手の時間や労力を使わせてしまう 上記では「手間を取らせてしまい」は、相手の労力や時間を割いてもらった場合に使う謝罪やお願いをするに用いる言葉であるということがわかりました。 しかし、この言葉と似たような言葉で誤用されることが多い言葉に「手間をかける」という言葉があります。 この言葉で使われている「かける」を手間という言葉に合わせることは間違っています。 ここで正しい表現をするならば「手数」という言葉になります。 手数とは「とらせる」ものではなく、「かける」ものです。 似た言葉で混合しがちですが、「手間をかける」と「お手間を取らせてしまい」という言葉は別々の言葉であることを理解しましょう。 また、意味も似ていますが微妙な違いがあります。 「かける」と「とらせる」の違い 「かける」とは、手数に使う言葉であり、手間に使うならば「とらせる」が正しい使い方であるということがわかりました。 しかしこの2つは何が違うのでしょうか。 この2つの違いは、「誰のために」労力をかけているかの違いにあります。 「手間」というものは上記でも説明した通り、目的のために労力や時間を割くことです。 そして「手数」とは、自身や相手が第三者の誰かのために労力や時間を割いた場合に使う言葉です。 つまり、「目的」か「誰か(第三者)」かの違いになります。 ですので、目的のために相手に労力や時間を割いてもらった場合は「お手間を取らせてしまい」になり、自身や誰かのために労力や時間を割いてもらった場合は「お手数をかけてしまい」という表現になりますので注意しましょう。
次の「お手を煩わせる」とは、頼みごとをするときにおいて、よく使われている言葉です。 「お手を煩わせる」という表現は、日常の会話でもよく使われていますが、特にビジネスシーンで耳にすることが多いです。 「手を煩わせる」の丁寧語が「お手を煩わせる」という言葉ですが、「面倒をかける。 手間を取らせる」という意味のあるこの言葉は、頼みごとをする際に使います。 今回は、「お手を煩わせる」の意味や使い方をご紹介します。 「お手を煩わせる」の意味 「お手を煩わせる」の意味をご紹介します。 「お手を煩わせる」とは簡単に言うと、手を不快にさせる、わざわざ動かさなくても良い手を動かせてしまうという意味です。 「お手を煩わせる」とは先ほどもご紹介したように、「手を煩わせる」の丁寧語です。 「面倒をかける」や「手間を取らせる」というような意味合いで使います。 「煩わせる」の読みと意味 「煩わせる」の読みと意味をご紹介します。 「煩わせる」は「わずらわせる」と読みます。 意味は、不快な思いや、わざわざしなくても良いことをしなければならないような面倒事などを表します。 「お手を煩わせる」に似た言葉と違い 「お手を煩わせる」に似た言葉と違いをご紹介します。 「お手を煩わせる」には似た言葉があります。 今回は「お手数をかける」「お手間を取らせる」「ご負担をおかけする」「ご迷惑をかける」の4つをご紹介します。 「お手を煩わせる」を言い換えたり、似た表現を使いたいという場合の参考にしてください。 「お手数をかける」 「お手数をかける」という言い回しをご紹介します。 「お手を煩わせる」に似ている言葉として、「お手数をかける」という言葉があります。 「お手数をかける」は「お手を煩わせる」と同じで「相手に負担や手間をかけさせてしまう」といった意味を持っています。 「お手間を取らせる」 「お手間を取らせる」という言い回しをご紹介します。 「お手を煩わせる」に似ている言葉として、「お手間を取らせる」という言葉があります。 「お手間を取らせる」は「お手を煩わせる」と同じで、「相手に負担や手間をかけさせてしまう」という意味を持っています。 「お手数をかける」と「お手間を取らせる」は「お手を煩わせる」と同じ意味を持っていますが、その中でも「お手を煩わせる」は丁寧かつ敬語の表現として使えます。 「ご負担をおかけする」 「ご負担をおかけする」という言い回しをご紹介します。 「お手を煩わせる」に似ている言葉として、「ご負担をおかけする」という言葉があります。 意味は文字のとおり「負担をかける」です。 相手に負担をかけてしまうという場合に、「お手を煩わせる」の他に「ご負担をおかけする」も使うことができます。 例えば、相手に負担をかけたことを謝罪するという場合に「ご負担をおかけして、申し訳ありません」などというように使います。 「ご迷惑をかける」 「ご迷惑をかける」という言い回しをご紹介します。 「お手を煩わせる」に似ている言葉として、「ご迷惑をかける」という言葉があります。 「ご迷惑をかける」は「迷惑をかける」という意味です。 例えば、相手に迷惑をかけてしまった後や、これから迷惑をかけてしまうという場合に、「ご迷惑おかけしました」や「ご迷惑をおかけします」というように使います。 「お手を煩わせる」の文例 例1は、仕事などを依頼する時です。 仕事などを依頼する時の「お手を煩わせる」の使い方をご紹介します。 仕事や頼みごとなど、相手になにか負担や手間をかけさせてしまうという場合に、「お手を煩わせる」という表現は役立ちます。 お手を煩わせますがメールをお願いします お手を煩わせますがメールをお願いしますという言い回しをご紹介します。 仕事などの依頼をする時の「お手を煩わせる」の使い方の例として「お手を煩わせますがメールをお願いします」という文があります。 メールで質問や見積もりなどの依頼をしたという場合などに、「お手間を取らせますがメールをしてください」といった意味合いで、「お手を煩わせますがメールをお願いします」というように使うことができます。 例2:相手の配慮にお礼を伝える時 例2は、相手の配慮にお礼を伝える時です。 相手の配慮に対してお礼を伝える時の「お手を煩わせる」の使い方をご紹介します。 普通は相手が手間をかけたり、負担をしてなにかをしてくれたという場合に、お礼をします。 そのような場合に、「お手を煩わせる」を使って、相手の配慮にお礼を伝えることができます。 お手を煩わせましたがありがとうございました お手を煩わせましたがありがとうございました。 という文をご紹介します。 相手の配慮にお礼をする時の「お手を煩わせる」の使い方として、「お手を煩わせましたがありがとうございました」という文があります。 「お手間や負担をおかけしましたが、感謝しています」といった意味合いで使います。 手間や負担に対し感謝を伝えます。 少し言葉を足して、「お手を煩わせてすみません。 ありがとうございました。 」と使うこともできます。 例3:謝罪する時 例3は、謝罪する時です。 謝罪をするという場合に「お手を煩わせる」を使う場合の使い方をご紹介します。 例えば、相手に手間をかけさせてしまったり。 負担をかけさせてしまったという場合に謝罪をするとします。 そのような場合に、「お手を煩わせる」を使って謝罪をすることができます。 お手を煩わせ申し訳ありません お手を煩わせ申し訳ありません。 という言い回しをご紹介します。 謝罪をする時の「お手を煩わせる」の使い方の例として、「お手を煩わせ申し訳ありません」があります。 「手間や負担をかけさせてしまったことに対し謝罪します」といった意味合いで使うことができます。 敬語を使うことが苦手な方におすすめの本はこちら 敬語を使うことが苦手な方に、敬語「そのまま使える」ハンドブックという本をおすすめします。 敬語「そのまま使える」ハンドブックは、日常の会話やビジネスシーンで使われている、基本中の基本の会話の言い回しを、豊富な例文で紹介しています。 本の中で紹介されている例文をそのまま覚える・使用するだけで、正しい敬語を話すことができます。 敬語を話すことが苦手だという方や、正しい敬語を学びたい方は読んでみてください。
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