ヒラメ 筋 ストレッチ。 腓腹筋ストレッチ・下腿がパンパンな人は柔軟性を取り戻しましょう。

ストレッチ、ちゃんと知ってる?-リハビリ(理学療法・作業療法)

ヒラメ 筋 ストレッチ

スポンサーリンク スタティックストレッチングの方法 スタティックストレッチングは反動をつけずに筋をゆっくりと伸張する方法である。 関節可動最終域で筋の伸張を維持することにより、ゴルジ腱器官のIb抑制を利用し、筋緊張を低下させることが出来る。 バリスティックストレッチング バリスティックストレッチングは、反動をつけて筋を伸張する方法であり、以下の2パターンがある。 他者に反動をつけてもらいながら実施するバリスティックストレッチング• 自身で反動をつけながら実施するバリスティックストレッチング バリスティックストレッチングでは、反動により強力な伸張刺激が加わる可能性があり、筋損傷を引き起こすリスクに注意しなければならない。 また、反動により伸張反射(筋紡錘が刺激され筋緊張を上げる)が起こる可能性もある。 そして、これらの理由からバリスティックストレッチングが医療現場で活用されるケースは少ない。 一方で、スポーツ競技の前などにパフォーマンスを上げるためのウォーミングアップとして、(後述するダイナミックストレッチングと同様に)実施される場合がある。 以下はハムストリングスに対するバリスティックストレッチングの動画である(反動をつけながらストレッチしている) ダイナミックストレッチング ダイナミックストレッチングとは、「主動筋が収縮した際に、拮抗筋は弛緩する」という相反抑制を利用した筋の伸張方法である。 例えば、ハムストリンスをストレッチをしたい場合は「大腿四頭筋(主動筋)を収縮した際に、ハムストリングス(拮抗筋)は弛緩する」という相反抑制を利用するのが、ダイナミックストレッチングということになる。 実際には、伸張したい筋の拮抗筋(ハムストリングスを伸張したいのであれば大腿四頭筋)を収縮させて動的にストレッチすることになる。 リズミカルに関節を屈伸することにより、前述した「神経系の反射メカニズムの一つである相反神経支配によって生じる相反抑制」を利用することが可能となる。 PNFストレッチング 「PNFストレッチング」という用語は、医療従事者には認知度が低いが、一般的には認知度が高いようである。 PNFストレッチングは「等尺性収縮を含めた筋収縮」と「ストレッチ」を融合させた手法を指すようである。 スタティックストレッチングの方法 スタティックストレッチングの方法は以下の通り。 筋をストレッチした状態で静止し、反動をつけずに30~60秒間保持する方法である。 しかし最低でも20秒以上とする説がほとんど• 合計2分以上となるように3~4セット繰り返す。 諸説あり。 数回セットで繰り返すことが望ましいが、最初の一回目が一番ストレッチ効果が高い。 回数を繰り返すごとに、ストレッチ効果は薄れていく。 スタティックストレッチングのポイント スタティックストレッチングのポイントは以下の通り。 痛みを感じる手前で静止し、防御収縮が出ないようにする。 ゆっくりと筋をストレッチすることで、伸張反射が起きないようにする。 ストレッチ時に息を止めないことにより交感神経の興奮を抑制する• 可能な限りリラックスした呼吸を心がける。 起始部の固定• 一方を固定しないで、もう一方を動かしても効果的なストレッチにはならない。 スタティックストレッチングの効果 スタティックストレッチングの効果は以下などが言われている。 筋緊張の緩和効果• 筋の柔軟性向上効果 筋緊張の緩和+構造的短縮の改善効果• 血流の改善効果• 疼痛の緩和効果 緊張の緩和・血流改善などによる発痛物質の除去など• マッスルインバランスの改善効果 短縮筋のストレッチングにより、相反抑制されていた弱化筋の機能改善など• 運動パフォーマンスの改善効果 将来におけるストレッチング効果のこと。 ストレッチ直後のパフォーマンスは筋出力低下によって低下するとの意見が多い スポンサーリンク ストレッチングの分類 以下は に記載されている各々の特徴(長所・短所)となる。 種類 長所 短所 Static Stretching 伸張反射が起きにくい 筋肉痛・傷害・リスクを軽減できる ある程度の時間が必要 筋出力を低下させる場合あり Dynamic Stretching 筋の粘弾性と可動域の改善効果。 伸張反射を増強する場合あり。 動的ストレッチングは組み合わせて実施されることも 前述した分類では、ストレッチングを以下の2つに大分類している。 ・静的ストレッチング ・動的ストレッチング そして、ダイナミックストレッチングもバリスティックストレッチングも、『動的ストレッチング』として(目的や効果は同じなため)組み合わせて実施されることもある。 そんなコンビネーションストレッチンの一例は以下の動画を参照してほしい。 まずは、大殿筋を収縮することで大腿直筋の『ダイナミックストレッチング』を実施している。 大殿筋の収縮による相反抑制によって大腿直筋が弛緩する• ちなみに、膝を伸展した(伸ばした)状態で実施すると、大腿直筋が弛緩するので腸腰筋のストレッチングとなる 次に、30秒からは反動を利用することで腸腰筋(股関節屈筋群)の『バリスティックストレッチング』を実施している。 次に、1分からは反動を利用すること(+タオルを使って膝を曲げること)で、大腿直筋の『バリスティックストレッチング』を実施している。 骨格筋のストレッチング記事リスト 以下は、このブログに掲載されている「骨格筋のストレッチングリスト」になる。 クリックすると、記事内のストレッチング項目が表示されるので、是非チェックしてみて、自分自身でも効果があるかどうか試してみてほしい(必ずしもクライアントに用いるものではなく、健常者向けなストレッチングも含まれている)。 目次の「梨状筋のストレッチングをするための基礎知識」からジャンプしてほしい。 梨状筋の作用は股関節の屈曲角度によって異なり、この点に配慮したストレッチングを解説している。 セルフエクササイズも容易なので、自分自身でも効果を実感してもらえると思う。 梨状筋に鈍痛が起こっている際は、このストレッチングでスッキリすることも多い。 下腿三頭筋のストレッチングは臨床で活用されることが多い理学療法の一つなため、ぜひ一度観覧してみてほしい。 目次の「大腿直筋のストレッチング」からジャンプしてほしい。 大腿直筋の短縮テストである『エリーテスト(Ely Test)』を参考にしたストレッチングの他、「PIRを使用したストレッチング」、高齢者のセルフストレッチングにも活用しやすい「背臥位でのストレッチング」、「立ったまま可能なストレッチング(応用として背臥位でも可能)」を記載している。 目次の「股関節内転筋群のストレッチング」からジャンプしてほしい。 内転筋群は複数の内転筋から構成されており、それら個別の筋に対するストレッチングにも言及している。 特に「薄筋のストレッチング」は鷲足炎の急性期を脱した際のリハビリ(理学療法)としても活用されることの多いストレッチングとなる。 自身でも可能なセルフストレッチングを立位・座位バーションで紹介しているので、自身でも「ストレッチング出来ているか」を是非検証してみてほしい。 大腰筋の緊張・短縮テストである『トーマステスト(Thomas test))』を参考にしたストレッチングを紹介している。 また、高齢者のセルフストレッチングにも活用しやすい「背臥位でのストレッチング」も記載している。 こちらは、前述した「大腿直筋のストレッチング」と類似ているため、それぞれを読み比べることで知識が深まると思う。 その他、「テニスボールを使用したダイレクトストレッチング」や高齢者の筋スパズムに有効な「大腿筋膜張筋に対する筋膜リリース」にも言及している。 目次の「大殿筋のストレッチング」からジャンプしてほしい。 前述した「梨状筋のストレッチング」と類似しているので、それらの違いも含めて観覧してみてほしい。 目次の「外旋六筋のストレッチング」からジャンプしてほしい。 外旋六筋の中には、前述した「梨状筋」も含まれており、そこで紹介したストレッチングとは別の方法を紹介している。 PIRとの併用や、エンドフィールが「靭帯・関節包性」であった場合における「非収縮性組織のストレッチング」としても活用することがある方法である。 目次の「中殿筋(+小殿筋)のセルフストレッチング」からジャンプしてほしい。 中殿筋に関しては、セルフストレッチングをメインに記載しているが、筋スパズムを改善する方法としてマッサージの項目も参考になると思う。 中殿筋は分厚く短い筋なので、自重(自分の重み)を利用したストレッチングが最適であり、どんなセルフストレッチングが有効か、自身でも記事の内容を試してみてほしい。 この手法は、前述した「大腿筋張筋のセルフストレッチング」と類似しているため、読み比べてみるとで理解が深まると思う(そして、短縮が強い場合は、どちらの方法でも、もう一方の筋のストレッチングになったりもする)。 目次の「膝窩筋のリハビリ(理学療法)」からジャンプしてほしい。 膝窩筋については「テニスボールを使用したダイレクトストレッチング」を紹介している。 目次の「多裂筋のストレッチ(+マッサージ)」からジャンプしてほしい。 この記事では、「多裂筋の分節的機能」に着目した、「分節的なストレッチング」を紹介している。 また、PIRや関節モビライゼーションとの併用にも言及している。 スタティックストレッチング関連記事 スタティックストレッチングに関して、もう少し詳細な解説はこちら.

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腓腹筋とヒラメ筋の役割の違いと綺麗なふくらはぎを作る鍛え方

ヒラメ 筋 ストレッチ

ヒラメ筋とは? 出典: ヒラメ筋の認知度というのは、とても高いです。 皆さんも、ヒラメ筋という筋肉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。 しかし、ヒラメ筋という名称について知っていても、どういった筋肉であるのかという点については知らない人も多いでしょう。 しかし、ヒラメ筋を鍛えるということであれば、ヒラメ筋がどの辺りに位置するかということをまず知らなければなりません。 そこで、ここではヒラメ筋の特徴や、具体的な働きなどについてご説明しましょう。 下腿三頭筋に分類される筋肉 ヒラメ筋については、腓腹筋などと同様に、 下腿三頭筋のうちの1つということになります。 また、このヒラメ筋については、腓腹筋に覆われる形になっています。 したがって、 インナーマッスルという見方ができるわけですね。 「ヒラメ筋=インナーマッスル」という点については、多くの人が知らなかったことではないでしょうか。 歩く際にも働く筋肉 ヒラメ筋が働く時というのは、腓腹筋も同時に働くケースが多いです。 歩く時や走る時、跳ぶ時などに双方の筋肉が働くことになるため、ヒラメ筋と腓腹筋は極めて重要な役割を担っているというわけですね。 ぜひこれを機に、ヒラメ筋を着実に鍛えるために努力してみてはいかがでしょうか。 「 シーテッドカーフレイズ」と言われる方法であり、イスに座って行うものとなります。 また、前もってダンベルを1つ用意しておきましょう。 それでは、具体的な手順についてご説明します。 イスに座る 2. ヒザの上にダンベルをのせる 3. 両脚のかかとを上げる 4. かかとを下ろす 以下、手順3と手順4を繰り返す この筋トレでは、手順2の時にヒザにダンベルをのせることになります。 このとき、手でダンベルを押さえておかないと筋トレ中に落ちてしまうかもしれませんので、その点を踏まえておきましょう。 ダンベルがなくても同じでは?と思う人もいるかもしれません。 しかし、 ダンベルがあることで、より強い負荷をかけることができるのです。 また、よりこの筋トレに関する理解を深めていただきたいので、動画をご用意しました。 ぜひご覧ください。 座って行う筋トレなので、繰り返すことによるストレスが溜まりにくいのではないでしょうか。 具体的な手順については以下の通りです。 ダンベルを持って立つ 2. 脚を前後に開く 3. 両ヒザを曲げ、腰を落としていく 4. 手順2の体勢に戻る 以下、手順3と手順4を繰り返す これを、前後に開く脚を逆にしたパターンでも同様に行いましょう。 この筋トレでは、 ヒラメ筋だけでなく、ハムストリングスなどの筋肉も鍛えることができます。 関連記事 ・ ヒラメ筋の痛みが原因で足全体が痛むことも ヒラメ筋というのは、頻繁に使われる筋肉です。 それに加え、筋トレによって負荷をかけて行くということであれば、痛みが発生する可能性はあります。 もちろん、筋肉が痛むというのは珍しいことではありませんし、単なる筋肉痛であれば対処の仕方も簡単です。 しかし、踏まえておきたいのは、 痛みの範囲についてです。 仮に、ヒラメ筋が発痛点になった場合、脚におけるやや広範囲の部分に痛みを感じるケースもあるということです。 こういうケースでは、まずヒラメ筋の痛みを緩和できるようにしなければなりません。 痛みの原因を取り除かなければ、完治は難しいということですね。 ・ヒラメ筋はふくらはぎの筋肉で、下腿三頭筋のうちの1つ。 ・ヒラメ筋は歩く時や走る時、跳ぶ時などに腓腹筋と同時に働く。 ・ヒラメ筋を鍛える代表的な筋トレは「シーテッドカーフレイズ」「ステーショナリー・ランジ」「スタンディング・レッグカール」の3つ。 今回は、ヒラメ筋という筋肉の特徴や、ヒラメ筋に効く筋トレ法及びストレッチ法、ヒラメ筋の痛みなどについてご説明しました。 ヒラメ筋については、他の脚の筋肉と同様に、重要な役割を担う筋肉となっています。 そのため、適切に鍛えるとともに、適切にストレッチしていくことをおすすめします。 また、ヒラメ筋を強化し、柔軟性を高めていくことは、大きなプラスです。 なぜなら、ヒラメ筋の場合は、単に歩く際にも働く筋肉であるからです。 もちろん、他の多くの筋肉を優先して鍛えたいという人もいるかもしれませんが、ヒラメ筋の筋トレについても忘れないようにしましょう。

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ヒラメ筋の筋肉痛について

ヒラメ 筋 ストレッチ

見出し• ヒラメ筋は単関節筋のため、体重を前にかけるのではなく、 膝を曲げて下にかけることでストレッチされます。 またこの時、踵が浮かないことに注意してください! この姿勢でふくらはぎに伸張感を感じたら 30秒ほど静止してください。 30秒ほど経ったらゆっくりとストレッチを解き、元の位置に戻ります。 ストレッチの時間に関しては下記のリンク先に詳しく書いているのでご参照ください。 ヒラメ筋の特徴 特徴1 足関節背屈制限 画像引用(一部改変): セラピストの方なら誰でも知っているような知識ではありますが一応解説させていただきます。 ヒラメ筋と腓腹筋を合わせた下腿三頭筋は足関節底屈筋の中でも 全底屈筋中の80%以上の力を持っています。 そんな足関節底屈筋の下腿三頭筋ですが、作用する底屈側の反対にあたる背屈側で伸張されるため可動域制限として働きます。 しかし、そんな足関節背屈制限になる下腿三頭筋ですが、 ヒラメ筋と腓腹筋では大きな違いがあります。 それは… 膝関節をまたぐか、またがないか!です。 そのためただ単に足関節背屈制限を見るのではなく、膝関節伸展位と屈曲位の背屈制限の差を確認するといいです。 また伸展位と屈曲位とでは可動域に差がない場合、 ヒラメ筋が原因になっている可能性が大きくなります。 ただこれは両筋肉に焦点を絞って記載しているので他要素での可動域制限も十分に考えられます。 ご存知の方も多いと思いますが、復習までに…しかし次からが本番です!! 特徴2 赤筋!持久力タイプ! 筋肉には白筋と赤筋、そして最近ではその中間にあたるピンク筋と呼ばれるものに分類されます。 その中でも ヒラメ筋は赤筋に分類されます。 これは 下腿筋の中で唯一の特徴です! 画像引用(一部改変): ヒラメ筋のみ赤筋で、残りの筋肉は白筋に近い構造になっています。 そのためヒラメ筋は持久力を必要とする 姿勢保持筋の一つとして機能しています。 またヒラメ筋は赤筋であるため、術後や長期臥床によっても他の筋肉より筋力・筋ボリューム低下の進行が遅いため、他の白筋を優先にリハビリを行うことも大切です。 特徴3 血管の入り口!ヒラメ筋腱弓! 画像引用(一部改変): ヒラメ筋には 後脛骨動脈や 膝窩動脈の分枝、 後脛骨静脈が通過する ヒラメ筋腱弓という場所が存在します。 ここで血管を締め付けてしまうことで下腿後面に痛みが生じることがあります。 これを 血管原性の痛みと言います。 血管原性の痛みは血管を締め付けられることにより、酸素供給がうまくいかなくなり、末梢に 疲労物質が溜まることによって生じます。 これは筋肉の痛みや関節由来の関連痛とは異なり、一定した領域などは決まっていないため注意が必要です。 しかしこれを調べる方法が一つあります! それは内果後方で触れることができる 後脛骨動脈の拍動を触診してみることです。 もし拍動が弱い側に痛みがあればヒラメ筋腱弓で絞扼されている可能性があります。 是非、 よく分からないふくらはぎの痛みがある場合は動脈の拍動を触診してみてください。 特徴4 神経の入り口!ヒラメ筋腱弓!! 画像引用(一部改変): 先ほど説明したヒラメ筋腱弓には神経も通過しています。 それが 脛骨神経です。 (神経が通っている図じゃなくてごめんなさい…) これらもヒラメ筋腱弓で絞扼されることで支配領域の場所に疼痛が生じます。 画像引用(一部改変): かかと部分に痛みが生じていたら患部だけに着目するのではなく、中枢側にあるヒラメ筋腱弓を疑ってみてもいいかもしれません。 是非参考にしてみてください。 まとめ 特徴1 もちろん足関節背屈制限の一つ! 特徴2 下腿唯一の赤筋! 特徴3 膝窩動脈が通過するヒラメ筋腱弓! 特徴4 脛骨神経が通過するヒラメ筋腱弓! いかがだったでしょうか。 少しはヒラメ筋についての 新たな情報が得られましたでしょうか。 こうやって少しずつ知識を増やしていくことは自分のためにも患者さんのためにもなります。 毎日少しずつでいいと思うので一緒に成長していきましょう! 今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。 申し訳ございません。 解剖学に関して著名な先生にご指摘いただきまして記事を訂正いたしました。 本当に申し訳ございませんでした。 そして今後ともよろしくお願いいたします。

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