大人になった 牧之原翔子が咲太の家に同棲生活をしにやってきたのである。 人気女優であり 咲太の恋人でもある 桜島麻衣は、中学生の 翔子が心臓の病気を患っており中学卒業まで生きられるかどうか分からないことを理解し同居自体は受け入れる。 大人に成長した 翔子は、幼い 翔子がもつ「大人になりたかった願望」が生み出した思春期症候群が原因であると 咲太や 麻衣に説明をする。 しかしその説明には過去の記憶について説明のつかないことがあった。 そうこうしているうちに入院していた中学生の 翔子の容態が悪化する。 同時に 咲太の胸の傷も悪化し 咲太は意識を失う。 咲太はこれまで自らの胸の傷は「妹を救えなかった後悔」が生み出した思春期症候群が原因だと思っていた。 「かえで」喪失の心の整理もついた状態だったにも関わらず再発した 咲太の傷は、「妹を救えなかった後悔」だけでは説明のつかないものとなっていた。 翔子は最初、 咲太や麻衣に 「私は幼い翔子の思春期症候群が生んだ、未来のなりたかった姿」という説明をします。 それは半分は正解で半分は嘘です。 実は大人の翔子の正体とは 未来から来た牧之原翔子本人だったのです。 どうして大人翔子は「未来から来たこと」を秘密にしておかなければならなかったのか?それは翔子が 咲太の命を確実に救うためでした。 翔子が生き残る未来では 咲太は交通事故にあい、 咲太の心臓が幼い翔子に提供されることで、翔子は命をつなぐのです。 翔子はそうなることを止めようとして未来からやって来たのですが、 咲太に真実を話せば邪魔をされると思ったのでしょう。 結局、翔子の嘘は 咲太と理央には見破られてしまい、 咲太は自己犠牲の死を選びます。 牧之原翔子が起こした思春期症候群とは 特殊相対性理論 物質が高速で動くと、その物質の時間の進みは遅くなると言われています。 ある実験によれば飛行機に「超精密な原子時計」を乗せて地球を一周させたところ、その時計は59ナノ秒進みが遅くなったといいます。 つまり、 時間とは絶対的なものではなく相対的なものであることが証明されたわけです。 生きるスピードが遅くなった翔子Aとは、上記の例でいうと、飛行機の外側の世界にいる人ということなのです。 つまり スピードが遅い世界にいることになり、相対的に時間の進みが早いということになります。 ・・・・ はい!よく分かりませんね! 何か良い例えがないか考えた結果、みつけました。 ドラゴンボールに登場する「精神と時の部屋」です。 (ドラゴンボールを知らない方、申し訳ありません…) 鳥山明先生「ドラゴンボール超」より引用 精神と時の部屋とは悟空たちが修行に使う特殊な空間のこと。 精神と時の部屋では時間の進み方が現実の世界異なり、部屋での1年が、現実の世界での1日に相当する。 ようするに幼い翔子の起こした思春期症候群とは 「精神と時の部屋を作った」と思ってもらえれば簡単です。 精神と時の部屋の世界で過ごした翔子Aは、翔子Bよりも早く進む時間の中で、未来を先取りしたのです。 しかし翔子Aがたどり着いた未来では「咲太の死」によって自分が延命するという未来が待っていました。 そこで翔子Aが現実の世界を変えるべく、幼い翔子Bのいる世界にやってきた、というのがこの話の設定なのです。 しかし実は咲太の胸の傷とは咲太の起こした思春期症候群ではなく、 牧之原翔子が起こした思春期症候群が原因だったのです。 先の段落で説明したように、 大人の翔子とは未来からやってきた翔子です。 そしてその心臓は咲太の心臓でした。 本来、咲太という人間は同じ世界に二つ存在することはできませんし、心臓も同様です。 しかし心臓だけは大人翔子Aの中に「確率的に存在している」状態だったわけで、絶対に咲太のものかどうかは不明です。 まさにシュレディンガーの猫と同じ理屈で存在を肯定されていた咲太の心臓ですが、その歪みが咲太の胸に傷として発生していたということだったのです。 咲太、実はそんなに妹のことでダメージ負ってなかったんかい! 七里ヶ浜でのラストシーン 映画「ゆめみる少女」のラストでは、全てを知った中学生の翔子が過去の改変を行うというシーンがあります。 過去の改変は見事に成功し、咲太や麻衣は翔子のことをキレイに忘れ、翔子のいない人生を歩んできたことになっていました。 そして麻衣と偶然訪れた七里ヶ浜で、元気に両親と遊ぶ中学生の牧之原翔子を見かけます。 咲太は「誰だろうあの子」と思いながらも、出会ったことの無い少女の顔に懐かしさを覚えます。 そして次の瞬間、咲太は全てを思い出し 「牧之原さん!」と叫びます。 幼い翔子は驚きながらも全てを理解し 「はい、咲太さん!」と返事をかえし、物語は終幕します。 ここ、めっちゃいいシーンだよね! すごく良いラストだと思うのですが、映画だけを観ていると「ん?」と思うことがあります。 例えば• 高校生の翔子に出会って無い咲太が、なぜ再び峯ヶ原高校に進学できたのか?(咲太が峯ヶ原高校を受験したのは高校生の牧之原翔子を追いかけたからだったはず)• 翔子の心臓病はどうやって治ったのか?(過去に戻っても翔子の心臓病を治す手段は移植手術以外には無かったはず) で、実はこの二つの疑問は原作の小説を読むときちんと書かれています。 まず1番ですが、原作小説では翔子と出会わない世界の咲太も 「よく夢の中によく出てくる女性の制服が峯ヶ原高校だった」という理由で峯ヶ原高校を受験しています。 なるほど、ちゃんと青春ブタ野郎ですね。 そして2番ですが、実は新たなやり直しの世界では麻衣が女優の仕事として「心臓病の女の子を熱演し映画が大ヒット」という現象が起こっています。 そしてその作品のヒットによって世の中に「心臓の移植手術」や「ドナー制度」というものが浸透し、 心臓移植のドナーとなる候補者が増えた、という説明があるのです。 よってやり直し世界の牧之原翔子は、咲太や麻衣の心臓が無くても生き残ることが (他の人の心臓移植を受けることが)できたということなんですね。 アニメ映画「青ブタ」と原作小説「青ブタ」の違い 映画は原作小説2巻分のストーリー きっとTVアニメの最終回にふさわしいと判断されて ゆめみる少女の内容が先にTVアニメの最終回で使われたのでしょう! 劇場版はTVシリーズ最終回からの続きなので、TVアニメを忘れてる・・・という人はあたりから見直した方が理解が深まります。 原作にあって映画にはなかった話 映画「青ブタ」の内容は優先順位の関係上(?)原作にはあるのに映画ではカットされている部分があります。 細かいところを言いだすとキリがないですが、管理人が個人的に気になったのは下の3つです。 麻衣の心臓を受け継いだ梓川翔子• 咲太に辛く当たる麻衣の母親• 咲太の父親と麻衣の微笑ましい会話 映画は原作の内容にほぼ忠実ですが、わがままを言うと 本当はこれらも映像化してほしかったなー!とは思っています。 それでは順に説明します。 麻衣が死んでしまった後、咲太は混乱し七里ヶ浜にたどり着きます。 そしてそこでいなくなったはずの翔子に出会います。 この時の翔子は今度は 麻衣の心臓を移植された翔子です。 原作小説ではこの時に登場する 「麻衣心臓の翔子」と、咲太が助かったことで消滅した 「咲太心臓の翔子」は別の人物として描かれます。 そして「麻衣心臓の翔子」は実は未来で咲太と学生結婚し、 梓川翔子になった、ということが明かされます。 いっぽう映画のほうでは 梓川翔子というはっきりとした描写はありませんでしたね。 恐らくそこまではっきり描いてしまうと、情報過多アンド脚本がブレる(咲太、麻衣が死んだら翔子と結婚するんかい!というツッコミもある)ので省いたのではないかと思います。 ただ小説でのこのシーンはけっこう胸が熱くなるいいシーンだと思いますので、興味のある人は小説版を読んでみるといいでしょう。 咲太に辛く当たる麻衣の母親 あともう一つ映画のほうで省略されていたシーンは「麻衣の母親が咲太を何度もビンタするシーン」です。 麻衣が咲太をかばって車にひかれて死んでしまう場面は活字で読んでも悲しい気持ちになる場面です。 原作の小説では病院で麻衣の死亡を聞いた母親が錯乱し「麻衣を返してえええ!」と言って何度も咲太をビンタするというシーンがあります。 悲惨さがより一層際立つ演出になっているのですが、映画のほうではカットされていました。 咲太パパと麻衣の微笑ましい会話 麻衣と咲太の両方が助かったあと、麻衣が咲太の家に行くと咲太パパと遭遇するというシーンが原作にはあります。 女優「桜島麻衣」の登場に恥ずかしそうにする咲太パパと、麻衣のハートウォーミングなやりとりがカットされたのは惜しかったです。 上に書いたお話は全て 「青春ブタ野郎はハツコイ少女の夢を見ない」に収録されていますので、興味がある人は読んで見るといいでしょう。 麻衣が咲太をかばって死んでしまった時の絶望感、咲太が生き残ったことで大人の翔子も消えてしまった時の虚しさは、観ている人に圧倒的な無力感を体験させてくれます。 そういう意味では「青ブタ」は観る人の想像力を拡張させた、と言っても良いかもしれません。 単なる消費するライトノベルではなく、もしかしたら私の近所にもいるかもしれない少年少女たちの物語として、確かな手触りのある話だったからこそ、私達は画面に映る咲太の無力感に共感できたわけです。 最近の言葉でいえば「体験型のファンタジー」というところでしょうか。 実際に実在する地名や建物などを使ってファンタジーとリアルの境界線を曖昧にする手法はこれまでも取られてきました。 なので全く新しいコンセプトというわけでもないわけですが、ヒロインと主人公の出会いの斬新さ、思春期症候群という少女たちの心の機微と量子力学を組み合わせる設定には驚きがありました。 そのようなシリーズ全体の積み重ねの集大成だからこそ劇場場「青ブタ」はシリアスめな路線で攻めることがある意味では正解だったのかもしれません。 完全なフィクションではなく、どこか身近に感じる物語として鴨志田一さんが描きたかったゴールがこの映画にはあると思うからです。 それは咲太がタイムトラベルで過去に戻った(正確には現在に戻った)シーンに全て集約されています。 この一連のシーンでは、麻衣の命を救うために未来の咲太が奔走するわけですが、シリーズのヒロイン全員の力が結集していることが分かります。 例えば、ウサギの着ぐるみを来て「誰か見つけてよ!」と泣き叫ぶ姿はまさにシリーズ一巻でバニーガール姿になった桜島麻衣を彷彿とさせます。 また尻を蹴りあったプチデビル後輩こと古賀朋絵がいなければ「量子もつれ」が起きずに未来から来た咲太は誰にも発見されなかったでしょう。 ロジカルウィッチこと双葉理央が二人に分裂した時にした経験(電話なら本人とも話せる・本人同士は会ってはいけない)も重要でした。 麻衣に会いにいくには、TV局に入る必要があり、シスコンアイドルこと豊島のどかの協力が必要不可欠でした。 のどかを救ったことがプラスに働いたのです。 これまでの伏線がいっきにつながり、大切な人を守る武器になる。 ライトノベル原作のアニメがこのような興奮をもたらすとは! この瞬間、「青ブタシリーズ」はリアル路線のファンタジーとして最高の作品になったのだと思います。
次の正直、駆け足感が否めない内容ではあった。。 これはわりと序盤から感じます。 まぁ小説2冊分が1本の映画になる時点で粗方予想はついていましたが、先に原作を読んで内容を知っていた人はきっと同じ思いだったはず。 映画自体には何の文句もない。 むしろ、どこを取っても本当に最高の完成度だったとは思います。 がしかし、「」という素材があまりに神がかりすぎていて、それをあの尺ではすべて出し切れてはいないかなというのが個人的な率直な感想です。 こんなこと書くと原作厨がどうのこうの言う人もいますがあえて書くし、何ならそんなこと言う前に1回読んでみるといいと思うよ。 本当にこの作品が好きなら言ってる意味は絶対分かるから。 声がついて動くことの素晴らしさを再認識 しかもその声の主たちが超一流ばかりということで、原作を読んでいた時はまた違う衝撃がそこにはありました。 本当にどのキャラ・どのシーンも最高でしたが、全部は書ききれない…。 なのであえて1つ挙げるのであれば、映画の主役ともいえる2人の牧之原翔子を完璧に演じ分けていた水瀬いのりさんは天才としか思えなかったです。 こんなにもデリケートな役柄を演じ切って多くの人を涙させ、心を動かすのは生半可な覚悟の人が成せる業じゃないんだろうなと本当に感じました。 本当は全部知っているのに空気読めない風の翔子さん• 自分を捨てて麻衣さんとの未来を選ばせようとする翔子さん• 病と闘う辛さを一切見せない翔子ちゃん• でも本当は辛くてたまらない翔子ちゃん 思い返しながらキーボードをカタカタやってるだけで泣きそうになるほど、どの牧之原翔子も本当に素晴らしかったです。 素人には大変さなんて微塵も分からないけど、それでも観ている人間の心を動かしたのは牧之原翔子の声あってこそだったと私は純粋に思いました。 ネタバレと感想 映画「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」はこんな映画だったというのを、アニメの内容も交えながらガッツリネタバレありで5つに分けて書いてみます。 ちなみに私、いい歳したおっさんで内容も知っていたくせに映画でもボロ泣きました…。 泣きポイントも記しておきます。 牧之原翔子とは?という物語 PV・キービジュからも分かるように、映画は2人の牧之原翔子が主役も同然。 彼女の謎がすべて解け、それに付随するようにアニメ版で謎のままに終わったその他伏線もすべてが回収されていく物語です。 言ってしまえば、映画の内容が本編でアニメは本編を観るための序章にすぎないような作りになっていますね。 牧之原翔子が2人いる真相• 咲太の胸の傷が消えない理由 アニメで謎が解けぬまま終わった牧之原翔子に関するこの2つの真相をめっちゃ簡潔にまとめるとこんな感じです。 子供の翔子ちゃんは重い心臓の病を患っていた• 大人翔子さんは未来人 翔子ちゃんの夢見た将来の姿• 病を乗り越えて未来に存在している理由は心臓移植手術を受けられたから• 心臓の提供者は咲太自身だということも察する 事故で脳死判定される未来だと翔子さんから告げられる• その咲太の未来を防ぐため、翔子さんは咲太の元に現れていた• 咲太が事故に遭わない未来に変える=自分はドナー提供者がいなくなり、ほぼ助からなくなる。 それを分かった上で、未来をくれた恩人に対してあれだけの優しさを見せていた牧之原翔子の優しさと覚悟ですよ…。 咲太が中学生のころに出会った未来の翔子さんが咲太と同じ高校の制服を着ていたということは…。 で2度目の泣きです。 でも、今の咲太には麻衣さんという完璧超人彼女がいる…。 自分が事故に遭わなければ翔子ちゃんが助からない=未来の翔子さんもいなかったことになる。 かと言って自分が事故に遭えば麻衣さんはもちろん、多くの人に悲しみを背負わせることにある。 しかも咲太が事故に遭うのは12月24日。 麻衣さんとのデートの約束がある。 翔子さんからのお誘いもある。 これが 1度目の究極の選択です。 当日まで悩み抜いた挙句、咲太は「麻衣さんの方に行く」という答えを出します。 ですが、直前で翔子さんの誘いは「咲太はきっと麻衣さんの方へ行く」と見越したものだということに気付いてしまうんですよ…。 つまり、事故に遭うのは翔子さんが待ち合わせ場所に指定した場所で、麻衣さんの元にさえ行ってくれれば咲太の未来は守れると考えた翔子さんの狙いに乗ってしまっていたわけです。 でもギリギリでそれに気付いてしまった咲太。 2度目の究極の選択はここですが、考えるまでもなく「このままでは終われない」という一心で翔子さんの元へとダッシュします。 自分が事故に遭うのを知っておきながら…。 正直、ここは見てられないほど辛かったですね。 誰に感情移入しても辛かった。 真の桜島麻衣が観られる物語 ここまで麻衣さんのことはあまり書かなかったですが、麻衣さんも翔子さんと翔子ちゃんの謎は本人(翔子さん)から聞いている状態で事は運んでいます。 自分を選べば翔子ちゃんの未来がどうなるのかということも…。 それでも自分との未来を選んでほしいと懇願して泣きじゃくる麻衣さんは、アニメ版からは想像もできないほどただの恋する女子高生で、本当に咲太が大切で大切で仕方がないのが痛いほど伝わってきました。 魅力増し増しですよ本当。 年上のお姉さんぶる麻衣さんは映画館にはいなかった…。 とまぁそれはさておき、それほど咲太が大切な麻衣さんです。 ある意味で咲太よりも咲太のことが分かっている。 そんな麻衣さんは、「咲太は事故に遭うのを覚悟の上できっと翔子さんとの待ち合わせ場所に行く」と予見し、自分の待ち合わせ場所ではなく翔子さんの待つ場所に…。 そこに咲太が現れ、事故に遭う寸前で咲太を突き飛ばして自分が犠牲になります。 そう、事故に遭うのは麻衣さんに変わって、麻衣さんが命を落としてしまうんです。 辛い…。 本当に辛い…。 優しさとは何なのかが本当によく分かる物語 麻衣さんが自分の身代わりになってしまうという、咲太からすると最低最悪の結末になったクリスマス。 失う前から大事だとは思っていても、本当に失ってしまって思いの大きさに実感が湧き、かえでの一件のときとは比べものにならないほど廃人化してしまう咲太。 そこにまず手を差し伸べたのは「双葉」と「国見」2人の友人。 マスコミに囲まれぬよう自宅で固まっている咲太を逃げ出させ、必死に守ろうとする友人の 優しさが堪らなかったです。 そして少し時間は立ち、再び咲太の前には翔子さんが。 自分が事故に遭わなかったせいで存在が消えたかと思われていた翔子さんは「 私のココ(胸)には麻衣さんの心臓がある」と告げ、「 やり直せる」と咲太に言い聞かせます。 事故前からいた翔子さんは麻衣さんが事故に遭ったことで消えてしまい、事故後に麻衣さんの心臓があるといった翔子さんが現れた。 優しさなんかとうに超えている牧之原翔子の心…。 未来が変わってドナーが変わっても咲太の幸せな未来を作るために現れる翔子さん。。 ここ、ガチ号泣でした。。 ちなみに麻衣さんがドナーの翔子さんが言う「やり直す」は、過去(24日)に戻って自分との待ち合わせ場所には来ず、麻衣さんの元へ行くという内容。 ただ、咲太が24日に戻ると2人存在することになるため、誰からも認識されず、誰の行動にも干渉できない状態からのスタート。 へんてこな着ぐるみを着て駅で喚いても誰からも認識されない咲太でしたが、そんな咲太に最初に声をかけたのは古賀ちゃん。 古賀ちゃんは尻を蹴り合った仲なので量子もつれがあって咲太が見えたそうな。 認識されたことにより行動を起こせるようになった咲太は、古賀ちゃんの力・のどかの力を借りて楽屋に1人いる麻衣さんの元へ向かいます。 これで咲太も麻衣さんも事故に遭わない未来に辿り着くわけですが、ここでも麻衣さんの 優しさにまた涙ですよ。 どんだけ泣かせるんや。。 「自分がどうにかするから待ってて」と言う咲太に対し、麻衣さんは「事故に遭う現在の咲太を助けに行ってくる」と言うんです。 麻衣さん視点で見ると、未来の咲太が今自分の元に来ているということは自分が助けた証なわけですから…。 それでも結局は咲太自身が現在の咲太を助けます。 ただ、2人が生きている=牧之原翔子は…。 これだけ重いのにハッピーエンド 大人翔子さんのおかげで咲太と麻衣さんの未来は開かれたわけですが、翔子さんは…。 未来から来た咲太が現在の咲太を助けに行く前、自分の心臓を持つ翔子さんが待つ待ち合わせ場所に行き、「僕は翔子さんに何もしてあげられない」ということを面と向かって伝えます。 その場面が本PVの1:28あたりから。 自分の未来は絶望的な状況になるのに、表情一つ変えず咲太を見送る翔子さんのすごさ…。 ここからは映像になっていない部分もあり、原作内容とそこから察した自分の推測も含んでいるのでザっと箇条書きにします。 これは未来に怯えた翔子ちゃんの思春期症候群だった• それに翔子ちゃんは自分で気が付く• 咲太は咲太で、自身も未来を拒んで思春期症候群を発症している• 結果、牧之原翔子のことは忘れたが、それ以外のすべてを元通りにする そして元通りの生活まで戻った最後の最後、海辺でデートしている咲太と麻衣さんの近くには両親の前ではしゃぐ1人の少女が。 それが気になった咲太の脳内で牧之原翔子との思い出がフラッシュバックし、「牧之原さん!」と口走る。 「はい、咲太さん!」 満面の笑みで翔子ちゃんが答える…。 ストーリー的には全然矛盾はなかったんですけど、そこだけ知っておくと入りやすいかと思います。 失意の咲太はもっと長い 尺的にしょうがないんでしょうが、映画では割とあっという間に前を向いた咲太ですけど、麻衣さんを失った絶望は50ページ近く続き、ページをめくるのが辛くてたまらないです。 告別式に行くかの話があり…• テレビで咲太のことを話す麻衣さんももっと長く… もう本当に辛すぎて辛すぎて…。 麻衣さんがドナーの翔子さんと あまり多くは喋らなかったので映画では変化に気付きづらい感じでしたが、これまでの翔子さんとは雰囲気や口調など、明らかな違いを感じます。 また、現れてから咲太を送り届けるまでにけっこう長めの会話があります。 この会話がめちゃくちゃ大事!• 何故麻衣さんがドナーの翔子さんがすぐ現れたのか• そもそも何で何もかも知っているのか などなど、この翔子さんはけっこう色々と重要なことを喋っています。 しかも、麻衣さんがドナーとなったこの翔子さんが生きている未来では…。 これだけは一応伏せます。 こんなクソネタバレで知るより、「」を自分で読んだほうが絶対いいと思うよ。 あのシーン、一切触れられずに全カットでサラッと終わりましたが、実は麻衣さんがドナーの翔子さんの左手には指輪が…。 咲太に気付かれて慌てて左手を引っ込める翔子さん。 でもバラしちゃう。 「念願の学生結婚というものをしてしまいました」 そしてまだまだ続く翔子さんの最高なセリフの数々…。 「大好きな人には幸せになってほしいんです。 いつも笑っていてほしいんです。 たとえ、それがわたしに向けられた笑顔でなくても」 「わたし、ものすごくしつこいんです」 「だからもう諦めて幸せになってください」 さらに咲太のこのセリフが最高すぎた。 「未来に戻ったら、未来の僕に言っといてほしいんです」 「『かわいいお嫁さんを、世界一幸せにしろ』って」 それには翔子さんも泣き笑い。 ここは本当にカットしないで欲しかった…。 ここ映像にされた多分声が出るほど泣いたっすわ。 着ぐるみ咲太もかなり長い 上の場面に続いて過去に戻った咲太。 わりとすぐに古賀ちゃんに見つけてもらえましたが、ここの必死に誰かに見つけてもらおうと足掻きまくる咲太ももっと長いです。 全編通してですが、絶望のターンが長い分だけ原作の方が重みが強いですね。 その分、ラストの跳ね返りも半端ないですが…。 咲太父への紹介 アニメで「そのうち彼女を紹介しなさい」的なことを言っていた梓川父と梓川家でばったり鉢合わせ、このタイミングでご挨拶がありました。 特に何があったわけでもないですが、さすがの麻衣さんの見事な受け答えでしたね。 最後に ラノベを読んでいてページをめくるたびに涙を拭かないと文字が読めないほど大泣き。 さらに映画館でも何度も泣くという…。 1 話:• 2 話:• 3 話:• 4 話:• 5 話:• 6 話:• 7 話:• 8 話:• 9 話:• 10 話:• 11 話:• 12 話:• 1 3 話:• 映画: ネタバレなし• 映画:ゆめみる少女の夢を見ない ネタバレあり 青ブタ(アニメ)無料で動画を見るには… 映画も始まってアニメ版をもう一度見返したいという方もきっとおられろう! ということで、 現時点( 2020年05月時点)で無料・あるいは無料お試し登録を使えば実質タダで青ブタが見られるサービスをまとめておきました。 (サービス名クリックで各公式サイトへ飛びます) 無料期間 日数 〇 2週間 〇 31日 〇 2週間 〇 31日.
次のContents• あらすじ 峰が原高校の2年生梓川咲太はある日図書館でバニーガールと出会う。 その正体は崎田と同じ高校の3年生で活動休止中の国民的女優桜島麻衣だった。 周囲からひときわ目立つ存在の彼女だがなぜだか周りの人間には見えていなかった。 (アマゾンより抜粋) 図書館で出会う謎のバニーガール先輩 主人公咲太は図書館で「バニーガール先輩」こと 麻衣さんからこのことは口外するなとくぎを刺され 何が何やらわからないまま学校を後にします。 でもやっぱりバニーガール先輩のことが気になるので 登下校中にお友達に彼女について探りを入れちゃいます。 そりゃあ、学校で国民的な女優がバニーガールしてたら気になりますよ。 彼女は幼少から活躍する国民的女優でしたが 学業に専念するために活動休止中、 そして同じ高校に通う先輩なのでした。 学校では、なかなかクラスになじめず空気のように ふるまう彼女だということがここで判明します。 シンパシー感じる咲太 咲太自身も訳アリのようで、 学校ではやや浮き気味の存在。 なんでも喧嘩の末に3人を病院送りにしたという噂が 流れていることで周りからは距離を置かれているようです。 本人の話曰く、「友達は2人いる」とのこと。 咲太とバニ先輩 なんだか似ています。 そんな中帰りの電車で一緒になります。 バニーガールの理由を聞くと謎の返答が。 消えてゆく先輩 麻衣さん(バニーガール先輩)は 自分が他人から認識されていない、 ことがある。 という謎の供述。 訪問する場所によって自分が空気みたいになるということ。 だから認識できる人間がいるのか判定するために わざと過激なバニーガールの格好をすることで 方々を訪問してはバニーガールになって確認していた。 というのです。 (認識されてたらどうすんねん) その話の途中で、 駅でクリームパンを買おうとする先輩ですが レジ打ちのお姉さんには きれいに無視されてしまいます。 これか!?と察した咲太は 代わりにクリームパンを買って差し上げます。 突然の話なのに、信じる咲太。 これには深いわけが。 思春期症候群 実は咲太も咲太の 妹カエデも にわかには信じがたい経験をしているのでした。 妹カエデはネットで自分が中傷をされているのを目にすると 見る見るうちに体が傷ついていく経験が、 兄の咲太はそれを見て次の朝 自身の胸にまるでモンスターのような傷が刻まれる という経験があるのでした。 咲太は自分の傷を見せその経験を語ると、 そういうにわかには信じられない病気があって 総称して思春期症候群だというのだと教えてくれました。 ちなみに妹はその経験以来 いじめの原因である学校には通わず ネット社会からは距離を置く生活。 そして兄である咲太は妹の為にスマホを海に投げ捨てました。 漢気!!! この経験からか 妹カエデはお兄ちゃんが大好きな ブラコンです。 (うらやましい) 咲太は先輩の症状改善の為に、 芸能界に復帰すべきだという助言をしますが バニーガール先輩の地雷を踏んだのか 怒って帰ってしまいます。 それから2週間学校に来なくなってしまった先輩。 シュレーディンガーの猫 咲太自身も責任を感じバニーガール先輩の活動休止理由について調べ始めます。 でも有力な情報にはたどり着けません。 困って、咲太は理科オタクのお友達(女)に 先輩の病状についてお伺いしに行きます。 有力な話は聞くことができませんでしたが、 シュレーディンガーの猫の話が聞けました。 存在についての話です。 存在そのものは認識されて初めて 存在していることになるという話なのです。 これは、、、、、物語の大事なテーマなのでは!! 皆が思います。 バニーガール先輩消えないで! きっと物語のテーマです。 そして1話は終わりへ そんな中、咲太のバイトするファミレスに訪れる グラマラスアナウンサー(名前忘れた) 咲太の3人病院送り事件についてずいぶん長い間嗅ぎまわっているようで咲太とも顔見知り。 あまり仲はよくなさそうです。 いつもなら話すことはないと突っぱねる咲太でしょうが今回は 先輩について知っていることはないかと尋ねます。 グラマラスアナウンサーは「業界人なので他よりはしてるわよ」と意味深笑顔。 なにかよくない取引が行われそうです。 場面代わり、咲太バイト帰り、 家の前に座り込む人影が そう、バニーガール先輩です。 (恰好は制服) 困り果てた様子で 「もう、駅前では何も買えなくなった」 とおっしゃいます。 これは咲太だけしか この世でバニーガール先輩を認識できなくなる物語なのか!? 次回が早く見たい!!.
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