ポルシェのPDKは一体どこが優れているのか？気になるスペックから搭載している車種まで解説[2020年04月12日]
・デュアルクラッチシステムを採用したポルシェのPDKであれば、AT限定免許の方でもまるでサーキットのような走りを体感できる！ ・911やマカンなどPDK搭載の車種はモデルも豊富にそろっているため、利便性やニーズにあわせて選べる！ ・車好きにとっては憧れのPDKを搭載したポルシェの車も、中古車であれば購入費用を抑えて手に入れられる可能性が！ ポルシェのPDKの魅力とは トランスミッションであるPDKによって、フットブレーキによるシフトダウンやデュアルクラッチシステムなどさらなる機能が加わっています。 ドイツの高級自動車メーカーであるポルシェが開発したポルシェのPDKが誇るさまざまな魅力をご紹介します。 1931年に設立以降、ポルシェはさまざまな独創性のあるスポーツカーを生み出し続けており、中でもPDKの魅力に惹かれる方は多いでしょう。 ここではポルシェPDKがこれほどまで高い評価を得ている理由を紹介します。 PDKとは PDKとは、ポルシェ・ドッペルクップルング（Porsche Doppelkupplung）の略称で、ポルシェが開発したトランスミッションのことを意味しています。 PDKの特徴は、トランスミッションのシャフトが2本あることで、奇数・偶数ギアそれぞれのシャフトを交互に活用しながら理想的な変速を行います。 また、マニュアルとともにオートマチックモードも備えている7速のPDKでは、駆動力が途切れることなく、瞬時にシフトチェンジが可能です。 そのため、走る道に関わらず、まるでサーキットでの走行のような滑らかな加速を体感できます。 フットブレーキによるシフトダウンを実現 ポルシェのPDKは、レーシングカーと同じマニュアルモードのシフト操作を採用しています。 マニュアルモードでは、手前に引けばシフトアップし、前方へ押すことでシフトダウンします。 またオートマチックモードでは、PDKが誇るトランスミッションの高い知能を活かして、フットブレーキを使ったシフトダウンを実現しています。 具体的には小型コンピューターが変速を判断し、奇数・偶数それぞれのクラッチを動かすことで、瞬時にドライバーが望む最適のギアにシフトします。 デュアルクラッチシステムを採用 ポルシェのPDKは、奇数・偶数段それぞれのギアごとに独立したクラッチをもつデュアルクラッチシステムを採用しているため、変速の際にはあらかじめ次のギアが用意されます。 たとえば3速に変速した場合、瞬時に2速と4速のギアがつながるように準備を行うことで、人間業では敵わないスピードで変速できます。 このような瞬時の変速によって伝達ロスが少なくなり、坂道などでも変速しやすくなることから、走りやすさはもちろん燃費のよさにも影響しています。 AT限定免許の人も運転できる 坂道をはじめ、どのような道でもまるでサーキットのような走りを体感できるのが魅力でもあるポルシェのPDKですが、AT限定免許の方でも運転できます。 デュアルクラッチシステムを採用しているポルシェのPDKは、変速時に車が自動でクラッチをつなげてシフトチェンジをおこないます。 ペダルはアクセルとブレーキの2本のみであることからAT限定免許の方でも運転が可能です。 またシフトレバーの操作が必要なく、渋滞時にも問題なく走行できるため、普段の買い物などの街乗り運転にも適しています。 耐久性の高さもポイント ポルシェのPDKの魅力には、優れた耐久性も挙げられます。 耐久性に優れているということは車の故障率が低いということですが、自動車メーカーが調査する車の故障率は社外秘であり、一般には非公開です。 そこで、アメリカのJ. パワー社が自動車の耐久品質を独自に調べ毎年公表しているデータを参考にすると、2020年2月の調査ではポルシェは第4位にランクインしています。 ポルシェのPDKが故障した際はどのような修理が必要？ ポルシェのPDKが誇るさまざまな魅力を知ったうえで、万一PDKが故障した際にはどのような修理が必要になるのかも知っておきたいものです。 ポルシェのPDKは耐久性に優れているものの、どうしてもオイルが漏れやすかったり、デュアルクラッチシステムを採用していることからクラッチ交換が必要だったりといった注意点も挙げられます。 オイル交換 故障のリスクを軽減するためにも、定期的なオイル交換が必要です。 オイル交換の時期に関しては、エンジンモデルごとに適切なインターバルが設けられています。 ただし、走行距離が短いとオイルが劣化しやすくなるため、走行距離にかかわらず定期的なオイルの交換が欠かせません。 また空冷ポルシェの場合、日本の気候ではエンジン内が高温になってしまうため、どうしてもオイル漏れが起きやすくなります。 特にタペットカバーやチェーンカバーはオイル漏れがしやすいため、しっかりと確認しながらエンジンモデルにあわせてオイル交換することが大切です。 クラッチ交換 瞬時に適切な変速をおこなうデュアルクラッチシステムを採用しているポルシェのPDKでは、スムーズな変速を叶えるためにもクラッチ交換が必須です。 クラッチを交換する時期の目安として、走行距離で判断されることも多い傾向ですが、半クラッチを多用したり、クラッチミートを繰り返したりすると走行距離に関係なく交換時期が早まります。 また長期間運転しない場合でも、グリス切れや、さびの発生などのリスクがあるため、クラッチ交換は定期的にオーバーホールを行うことが大切です。 PDKを搭載したポルシェの車 PDKを搭載したポルシェの車といえば、ポルシェを代表するスポーツカーであり、長い歴史を誇る911がすぐ頭に浮かぶという方も多いのではないでしょうか。 時代にあわせて進化を続ける911をはじめ、高い実用性を兼ね備えていることからさまざまなシーンに適したマカンまで、PDKを搭載したポルシェの車種をご紹介します。 911 ポルシェを代表する車種であり、車好きの多くが憧れるスポーツカーといっても過言ではない911もPDKを搭載しています。 1963年に誕生したポルシェ911は、長い歴史を誇るなかで、最新のポルシェが最良のポルシェであるという一貫したポリシーを掲げながら新化を続けています。 ひと目で911とわかるような伝統的なシルエットは時代にとらわれない一方、先進テクノロジーを取り入れるなど、時代にあわせた進化を遂げています。 718ケイマン 718ケイマンはダイナミックな走行が特徴であり、市街地やサーキットなど場所を問わず走りの歓びを感じられます。 また、PDK仕様である718ケイマンにスポーツクロノパッケージを装着することで、追加機能を備えられます。 静止状態からレーシングをスタートできるレーシング・シフトプログラムのほか、レーシング・シフトプログラムでは、PDKの変速にかかるシフト時間のさらなる短縮にもつながります。 そのほか、718ケイマンと718ボクスターではじめての採用となったスポーツレスポンスという機能もあります。 718ボクスター ポルシェのPDKを搭載した718ボクスターは、水平対向エンジンを意味する「ボクサー」とポルシェのオープンカーモデルの通称でもある「スピードスター」を掛けあわせたモデルです。 911に比べるとコンパクトかつ軽量ですが、最高速度は290キロメートルを誇るなど、しっかりとしたパワーを備えています。 またアップグレードしたミッドシップエンジンと低い重心で強靭なシャシーが、コーナリングでの安定性を実現しています。 マカン ツインクラッチ型の7段PDKを搭載したマカンは、4気筒ターボによってシフトショックが起こるリスクもほとんどなく、スムーズなシフトチェンジが叶います。 5ドア5シートとゆったりとした空間もマカンの特徴であり、趣味やレジャー、スポーツなどといったさまざまなシーンにも最適で、高い実用性を兼ね備えたスポーツカーです。 コンパクトなSUVであるマカンは、マニュアルトランスミッションが設定されていません。 パナメーラ スポーツカーでありながら日常的な利便性を誇るポルシェのパナメーラは、7速のPDKギアボックスを搭載しているため、街中ではオートマチック・トランスミッションとして快適に走行できます。 一方、エンジンとギアボックスの組みあわせによって加速を生み出すことも可能です。 マニュアル・ギアボックスでも成し遂げられないような速さを誇ります。 さらに燃料消費は抑えられるなど、利便性に長けたスポーツカーモデルとして、さまざまなシーンに適した運転が可能です。 PDKを搭載したポルシェの車を購入する際のポイント AT限定免許の方でも運転できるポルシェのPDKは、耐久性に優れているうえ、道を選ぶことなくサーキットのような走りを体感できるなどさまざまな魅力を誇ります。 そのため、911をはじめとするPDK搭載の車に「１度は乗ってみたい」と願う方も多いのではないでしょうか。 そこで、PDKを搭載したポルシェの車を購入する際に押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。 安く抑えたい場合は中古車がおすすめ 高級スポーツカーであるポルシェは、車好きであれば1度は憧れたことのある方もいるでしょう。 とはいえ「どうしても新車のポルシェは高くて手が出ない……」という方におすすめなのが、ポルシェの中古車です。 ポルシェのなかでも911など特に人気の車種は値崩れしにくいものの、年式の古いものやモデルチェンジしたあとは一般的に値段が下がるため、購入費用を安く抑えたい場合には中古車をチェックしてみるのがおすすめです。 気になる車があれば実物をチェック 気になるポルシェの中古車を見つけたら、実物をしっかりとチェックすることが大切です。 まずはボディまわりに大きな傷やへこみがないかをはじめ、色ムラやさびといった細かな外装を確認します。 このとき、見落としがちな給油口のさびも忘れずに確認しましょう。 ポルシェではフェンダーやドアなどを取りつけたあとに塗装をおこなうため、フェンダーやドアの取りつけボルトを確認することで、修復暦の判断にもつながります。 ボルトまわりの塗装が剥げていれば、修復時にボルトを緩めた可能性が高くなります。 そのほか、音を聴いたり振動を確認したりしながら、エンジン状態やオイル漏れなどもしっかりとチェックすることが大切です。 日常生活をより快適に過ごせるかチェック 憧れの高級スポーツカーであるポルシェは、サーキットのような走りを実現できるのが魅力である一方、購入時には日常生活をより快適に過ごせるかをしっかりと考慮することも大切なポイントです。 趣味の2台目として購入を考えている場合などを除けば、買い物のために街中を運転し渋滞にあうことも想定できます。 そのようなときにも、ポルシェが開発したトランスミッションであるPDK搭載の車であれば、走る道にかかわらず瞬時にドライバーが望むギアへのシフトが可能です。 まとめ AT限定免許の方でも運転でき、耐久性も高いポルシェのPDKなら、道を選ぶことなくサーキットのような走りを体感できます。 そのようなPDKを搭載したポルシェの中古車を購入する際には、実物の細かなところまでしっかりとチェックすることが欠かせません。 全国に140店舗以上を展開するネクステージであれば、近くの店舗に足を運びやすいうえ、修復歴車は取り扱っていないので安心です。 また、納車前には国家資格を有する専門メカニックが整備を行うほか、充実したサービスサポートがつながっているため保証面でもおすすめです。 ポルシェの中古車が気になる方は、ぜひ一度ネクステージに足をお運びください。
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