Yukari おりものの変化についての体験談 生理予定日前の話です。おりものの量が増えて、普段は敷かないおりものシートを使用しました。 32歳 初産 おりものは増えもせず、減りもせずでしたが、生理でもないのに血が混じったのか、茶褐色のおりものもありました。 今思えば、着床出血だったんだと思います。 28歳 初産 妊娠ですでに匂いに敏感になっていたかもしれませんが、股間に汗がたまったような体臭が濃くなった匂いがして、気分が悪くなった覚えがあります。いつもより粘り気もあり、透明よりは白っぽく感じました。 30歳 2人目 人によって量も粘り気も色もまちまちですので、『着床の可能性があるかもしれない』という程度に留めておくのがよいかもしれません。 以降は一般的にどのような作用があるかを記載しました。一緒に見ていきましょう。 着床時のおりものの状態は? 着床するとおりものにどのような変化が訪れるのでしょうか。 着床は妊娠超初期に起こります。 着床したかどうかいち早く気付けるように、量や色がどのように変化するのか知っておきましょう。 量の変化 着床するとおりものの量が増えるのが一般的ですが、少なくなったり急に出なくなる人も。 粘り気の変化 卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌量が多いため、排卵期に似た水っぽいサラっとしたおりものになりやすいです。 色の変化 着床後は白や黄色に変化しやすく、人によっては着床出血を起こすこともあります。 妊娠超初期におりものが茶色っぽくなるのは着床出血の可能性が高いです。 着床出血は通常2~3日で終わるのが一般的なので、これ以上長い期間続く場合や出血の量が多いという場合には、切迫流産や子宮外妊娠の可能性が考えられます。 そのため、異常を少しでも感じたら早急に病院で診てもらうことが重要になります。 妊娠以外でもおりものは変化する 妊娠しているわけではないのに、おりものの量がいつもより多い、においが強いといった症状を感じる人が多くいます。 妊娠以外でおりものが変化する原因はどこにあるのでしょうか。 ストレスや疲れ ストレスや疲れを日常的に感じているとおりものに影響する場合があります。 ストレスや疲れによって起こる免疫力の低下が原因です。 免疫力が低下すると膣の自浄作用も低下するため、ばい菌の侵入を防ぐことができません。 すると、細菌が増えて膣内で炎症が起きてしまうのです。 ストレスや疲れによってさまざまな病気を発症してしまうことがあるため注意が必要です。 おりもの役割とは? 下着が汚れる、においが気になるなどわずらわしいと感じてしまうことが多いおりものですが、おりものは体調の変化を知らせてくれる、女性にとってなくてはならない大切なものです。 おりものは成熟した女性であれば誰にでもあるもので、 子宮内膜、子宮頚管、膣など女性の性器から出てくる分泌物の集合体です。 そのため、自分のおりものの状態を知ることは健康を守ることにつながるのです。 では、実際におりものが何をしてくれているのかというと、自浄作用と受精の手助けになります。 自浄作用は、膣に細菌が入るのを防いで膣のなかを常に清潔に保ってくれています。 おりものがあるおかげで、かぶれや炎症、感染症などさまざまなトラブルを避けることができているというわけです。 受精の手助けでは、精子を子宮に届けやすくしてくれています。 ここからは正常時・異常時・妊娠時のおりものについて違いをレクチャーするわよ 生理前後でおりものに変化を感じるという人も多いでしょう。 女性の体は、女性ホルモンの影響を受けながら一定のサイクルで生理が訪れます。 生理は卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌が大きく関係していて、これによっておりものにも変化が起こるのです。 生理直後から生理直前までのおりものの変化を見ていきましょう。 生理直後〜卵胞期前半 生理直後は、脳下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモンの影響で、卵巣にある原始卵胞が発育を開始します。 卵胞が発育していくと卵胞ホルモンが分泌され、子宮内膜が少しずつ厚くなります。 このときのおりものは生理直後ということで、血液が混じり茶色や褐色をしているのが通常です。 粘り気がなくサラサラとしていて、もっとも量が少ない時期になります。 卵胞期後半〜排卵期 卵胞期後半に入ると、排卵期に向けておりものの量が増え始めます。 もっとも量が多くなるのは排卵期で、2~3日間は特に量が多くなります。 排卵期前後は、下着が汚れるのを気にしておりものシートで対処しているという人も多いのではないでしょうか。 おりものの状態は、透明でとろみがありゼリーのような見た目をしています。 においはほとんどありません。 人によっては下腹部に痛みを感じたりおりものに血が混じったりすることもあります。 黄体期 排卵期が終わると、次は黄体期に入ります。 子宮内膜が生理に向けてさらに厚くやわらかくなり、受精卵が着床するための準備が着々と進められている状態です。 この状態では、ピークに達していたおりものの量は次第に減少しはじめ、粘り気のあるおりものに変化します。 色も透明から白濁したのりのような状態へ変化し、においを感じることも多くなります。 黄体期のおりものは下着につくと黄色っぽく変化するのが特徴なので、下着の汚れをもっとも気にしやすい時期です。 生理直前 黄体期で減ったおりものは、生理直前になると再び量が増加してきます。 においの強さもピークに達して、生理数日前から少量の血液が混じることもあります。 黄体期同様、ドロッとした粘性があり白濁したおりものが特徴です。 排卵した卵子と精子が結合することで受精卵が誕生し、その後子宮内膜に着床すれば妊娠となり生理はやってきません。 妊娠しなかった場合は黄体がしぼんで消失するため、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの分泌が減少し、子宮内膜が剥がれ落ちて生理がやってきます。 非妊娠時の正常なおりものの状態とは 妊娠しているときとしていないときではおりものの状態が異なります。 妊娠していないときではどのようなおりものが正常なのでしょうか。 正常な状態を知って、おりものの不安を解消できるようにしましょう。 色は透明、白、クリーム色 おりものは、外陰や膣、子宮頚管、卵管などから出てくるさまざまな分泌物が混ざったものです。 通常は透明や白、またはクリーム色をしています。 黄体期のおりものでは乾くと黄色っぽくなりますので、下着が黄色くなっていても異常というわけではありません。 量は人によって異なる おりものの量が特別多いと心配になる人も多いですが、おりものの量は人によって異なりますので、たとえ下着を濡らすほどの量であっても必ずしも異常というわけではありません。 おりものは女性ホルモンが大きく関係しているため、体質や生理周期で量は大きく変化しますし年齢でも変化します。 一般的に、女性ホルモンの分泌がピークを迎える20~30歳代がもっとも多く、40代では女性ホルモンの減少にともないおりものの量も減っていくのが通常です。 閉経後は、卵胞ホルモンがほとんど分泌されなくなるのでおりものも出なくなります。 臭いはすっぱいにおい、生臭いにおい 正常なおりものはすっぱいにおい、あるいは生臭いにおいをしています。 異常がまったくないおりものでも無臭というわけではないので、刺激臭でない限りにおいを感じたとしても特別不安に感じる必要はありません。 おりものの状態別で見分ける病気の種類 病気の種類でおりものの量や色、においは大きく変化します。 いち早く変化に気付いて早急な対処をするためにも、病気の種類を詳しく知っておきましょう。 白くてボロボロした状態 おりものが白く濁っていて、カッテージチーズや豆腐、酒かすのようにボロボロしている状態のときは膣カンジダの可能性があります。 ボロボロしている状態であれば異常にすぐ気付きやすいですが、人によってはヨーグルトやクリームのような状態になることもあります。 ヨーグルトやクリーム状ですと、異常を見逃しやすいため注意しなければなりません。 膣カンジダは、おりものの異常以外にも外陰部に強いかゆみや刺激感を感じるなどの症状をともなうことが多いです。 黄緑や黄色、灰色になる おりものが黄緑、黄色、もしくは灰色の場合、トリコモナス膣炎の可能性があります。 膣だけに炎症が起きている場合ですと排尿時や性交時に痛みを感じますが、外陰部にまで炎症が広がってしまった場合は外陰部のかゆみ、腫れ、痛み、ただれといった症状が起こります。 泡状や膿状、水っぽくなる おりものが泡状や膿状、もしくは水っぽくなるなどの変化が起きている場合、トリコモナス膣炎や淋菌感染症、子宮体がん、クラミジア感染症の可能性があります。 トリコモナス膣炎になるとおりものが泡状になりやすく、淋菌感染症や子宮体がんでは膿状に、クラミジア感染症の場合は水っぽくなるケースが多いです。 病気の種類でおりものの状態も変化するため、日頃から注意深くチェックしておくことが大切です。 おりものから悪臭がする おりものから悪臭がする場合、細菌性膣症、淋菌感染症、トリコモナス膣炎といった感染症にかかっている可能性があります。 細菌性膣症の場合は、魚が腐ったような腐敗臭を感じるケースが多いです。 妊娠超初期のおりもの 妊娠超初期のおりものの可能性がある場合、量や色に変化が出ることがあります。 通常であれば排卵後から生理に向けて量は減っていきますが、妊娠していればおりものの量は増えます。 そして、女性ホルモンの分泌量が増加するため、排卵前後に近いおりものの状態が維持されて水っぽいおりものへと変化するという人が多いです。 また、生理予定日の1週間前~生理予定日直前までに着床出血が起こると、茶色っぽいおりもの、もしくはピンクっぽいおりものが出る場合があります。 ただし、着床出血は妊娠した人が必ずなるというものではないため、参考程度に留めておきましょう。 変化を見逃さないようにおりものは常にチェックしておくことが大切です。 妊娠超初期症状があるかチェックする おりものだけじゃ思い違いってこともあるしね 妊娠超初期におりものが変化していても確実に妊娠しているというわけではないため、ほかに症状がないか確認することが大切です。 妊娠超初期では、着床時にチクチクとした痛みや生理痛に似たような痛みを下腹部に感じるケースが多くあります。 お腹が張る、子宮が痙攣するなど違和感を感じるという人もなかにはいます。 ホルモンバランスの影響で、下痢、便秘、ガスだまり、頭痛、食欲の増加といった症状が出る人も多いです。 なかでももっとも分かりやすいのが体温の上昇です。 妊娠を希望している人であれば、排卵日を正確に知るために基礎体温を測っている人も多いでしょう。 通常、排卵日から生理が来るまでの間は高温期に入っています。 生理が来ると同時に低温期になりますが、妊娠していれば高温期が継続されます。 生理予定日から2週間を過ぎても高温期が続いているという人であれば妊娠している可能性が高いです。 妊娠検査薬を使う時は時期に注意 ピピィ 神経閉鎖障害は脳で障害が起きる 「無脳症」 むのうしょう と脊髄で障害が起きる 「二分脊椎症」 にぶんせきついしょう の2種類に分かれます。 無脳症に関しては脳が形成される前に発症してしまい、それが原因で死産や流産になってしまいます。 二分脊椎症に関しては、脊椎に対して閉鎖障害が起きるので無脳症ほど死産・流産に関わることはありません。 ただし、生まれてから運動が困難になるなどの障害が発生します。 葉酸を摂取することで流産全体のリスク低減になるという発表はまだ日本では行われていませんが、 無脳症リスクを下げるという意味では流産になりにくいと言えます。 また、ハーバード大学が比較実験を行った結果によると、葉酸サプリ摂取が自然流産のリスクを低減させる可能性があると報告されているようなので、近い将来日本でも公言されるかもしれませんね。 母子手帳にも記載あり 厚生労働省推奨の葉酸摂取 1990年 2000年 2005年 2010年 2012年 二分脊椎患者数 439人 571人 498人 631人 535人 分娩1万人あたり 二分脊椎人数 3. 6人 4. 8人 4. 7人 5. 9人 5. 2人 新生児数 約 122万人 119万人 106万人 107万人 103万人 参照元: 諸外国では葉酸不足で引き起こる問題を深刻に受け止め、葉酸を強化した「強化小麦粉」を義務付けるなどの対策をとっており、日本でもよやく葉酸摂取を母子手帳などで呼びかけるようになってきました。 ただ、胎児の細胞形成は妊娠した瞬間から始まるため、本来なら妊活中から葉酸を摂取し、妊娠直後からその効果が得られる状態にしておくことがベストです。 母子手帳を手にしたときでは少々遅いため、『もっと早く知りたかった』という妊婦さんの声もあがっています。 ピピィ しかし、妊娠については妊娠してから知識を得る人も多く、まだまだ妊活中から葉酸を摂取する女性は少ないようです。 「葉酸を適切に摂取すれば、毎年数百人の子供が障害を持たずに生まれることができる」。 葉酸普及研究会代表の近藤厚生・熱田リハビリテーション病院副院長はこう訴える。 葉酸は1940年代にホウレンソウから発見されたビタミンB群の一種だ。 細胞増殖や臓器形成に不可欠で、特に妊娠初期に不足すると胎児の神経組織が正常に発達しないことがある。 「無脳症」や脊髄が皮膚の外に飛び出す「二分脊椎」などの神経管閉鎖障害の子供が生まれやすくなる。 出典 母子手帳を受け取ってからでは手遅れの場合もありますが、葉酸には神経閉鎖障害以外にも妊婦の貧血に作用したり、授乳期のママにとっても必要な栄養素になりますので、日頃から摂取していただきたいですね。
次の監修 落合病院 副院長 近藤恒正 先生 この記事の目安時間は6分です 目次• 俗に言う「おりもの」とは、子宮内膜(しきゅうないまく:子宮の内側を覆っている組織)の分泌物、子宮頸管(しきゅうけいかん:子宮の下に位置し、腟とつながっている部分)からの分泌物、腟壁(ちつへき)からの分泌液と古い細胞などが集まった粘液、バルトリン腺(腟の入り口部分の左右に存在する分泌腺で、うまく性交(セックス)できるように促す働きを持つ)や皮脂腺や汗腺からの分泌液、これらが混ざり合った粘り気のある液体が、腟の外へ排出されたものです。 おりものは、医学的には「帯下(たいげ)」と呼ばれています。 おりものは、毎日腟の中で分泌されていますが、毎日排出されるのではなく、周期的に、分泌量が多くなると腟の外へ排出されるため、下着に付着したりするなど、目に見える形で確認することができるようになります。 正常に分泌され腟の外へ排出されるおりものは、生理的な現象です。 成熟し生理がある女性のおりものの分泌は必要不可欠と言えます。 おりものは、いつも同じではありません。 正常なおりものでも、卵の卵白のようなもの、さらりとしているもの、乳白状のもの、粘着力が強いものなど様々で、周期によって見た目の性状そして分泌量などが大きく異なっています。 おりものの性状(形や色など)そして分泌量が正常とかけ離れている場合、身体で異変が起きている可能性が非常に高くなります。 おりものは、異常を発見できる身体からのサインといわれています。 異変があった場合は、婦人科あるいは産婦人科で検査を受け、その原因を探ることが必要です。 おりものの分泌量と形態の変化は、生理の周期と連動しています。 なぜなら、おりものは、生理と同じように女性ホルモン(卵胞ホルモン、黄体ホルモン)の影響を受けているためです。 生理の周期(平均28日周期)は、以下の4つにわかれています。 ・生理がある「生理期(約5日から6日程度)」 ・排卵期までの「卵胞期(約6日から7日程度)」 ・排卵日が含まれる「排卵期(2日から3日程度)」 ・次の生理予定日までの「黄体期(約12日程度)」 おりものは、生理の周期に連動して分泌量が変わります。 卵胞ホルモンは排卵期に、黄体(おうたい)ホルモンは黄体期に分泌量のピークを迎えます。 おりものは、卵胞ホルモンとほぼ比例するように排卵期に分泌量のピークを迎えます。 おりものの重要な役割は2つあります。 「自浄作用機能」と「受精の手助け」です。 「自浄作用機能」とは、腟からの細菌の侵入を防ぎ、常に腟の中を清潔に保つ働きをすることです。 腟口は、位置的にも肛門に近いために大腸菌が侵入しやすいのです。 また腟の中や外陰部(腟口)の周辺の皮膚に存在している常在菌(身体に生息し常に存在している微生物(細菌):クラミジア、淋菌、カンジダ、トリコモナスなど)は、免疫や体力が弱っているときに繁殖しやすく、性交時などにも侵入しやすくなっています。 おりものの正常な分泌は、腟、子宮頸管、子宮を細菌から守る役割を担っています。 排卵期に性交を行うと、卵巣から排卵された卵子が腟から侵入して子宮に入ってきた精子と卵管で出会い受精します。 受精卵は約1週間かかって卵管を通過して子宮に入りますが、受精卵が子宮内膜に着床した場合に妊娠が成立します。 「受精の手助け」とは、腟から侵入してきた精子が子宮頸管を通り子宮内へスムーズに入ってこられるようにする働きのことです。 おりものは生理周期そして女性ホルモンと密接に関係していますので、年齢にも大いに関係しています。 おりものは、20代と30代で分泌のピークを迎え、40代から閉経前に徐々に減少してゆき、閉経後にはほとんど分泌されなくなります。 このように、おりものは年齢にあわせた女性ホルモン分泌の変化に伴ってその分泌状態も変化します。 女性ホルモンが活発な20代や30代では、おりものの分泌量も活発になっています。 生理直前のおりものの主な特徴は、以下の3点です。 ・排卵期でピークを迎えた分泌量が徐々に減少し続けた後、生理予定日の直前になると多少増加する ・生理が近くなるほど、強い臭いを感じる傾向が強くなる ・乳白色が強くなり、下着に付着したおりものが乾くと淡黄色に見える場合があり、多少粘り気が増す 本来、腟の中には、常に存在し続けている「デーデルライン桿菌(かんきん)」という細菌がいて、身体に良い影響を及ぼしています。 デーデルライン桿菌は、腟粘膜の細胞のグリコーゲンから乳酸を作り出し、膣の中を強い酸性に保ちながら、侵入してきた細菌を死滅さたり、あるいは膣の中で細菌が繁殖できないようにする役割を担っています。 このため、腟の中で作られた乳酸が含まれているおりものには、少し酸っぱいようなあるいは発酵したような臭いが感じられる場合があります。 生理直前(1日から2日前)だと、経血が少し混ざってくる場合があるため、血のような生臭さを感じる場合もあります。 また生理が近いとおりものの量が多くなるため、パンティーライナーを生理予定日の数日前から使用する方も多くなっていますが、パンティーライナーやナプキンは、外陰部(腟口)の蒸れを生じさせる原因にもなっています。 臭いに関しては、長時間外陰部(腟口)におりものが付着していると、細菌や雑菌(あるいは汗)が繁殖しやすくなり、嫌な臭いがすることが多くあります。 パンティーライナーやナプキンだけではなく、蒸れやすい下着を身につけている場合にも、汗によって雑菌が繁殖しやすい状態になっています。 外陰部(腟口)の周辺の皮膚には、常在菌が存在していますし、大腸菌なども付着しやすくなっているため、病気あるいは子宮や腟の異常が原因による悪臭でなければ、外陰部(腟口)を常に清潔に保ち、パンティーライナーやナプキンを頻繁に取り換え、通気性のよい下着を身に着けるなどすると、強い臭いも気にならないようになります。 ただし、 腟の中を洗いすぎると、細菌の侵入を防いでくれている大切なデーデルライン桿菌まで洗い流してしまう可能性があるため、ビデなどによる過度の洗いすぎには注意してください。 参考までに、おりものが悪臭を伴う病気の例としてトリコモナス腟炎、細菌性腟炎などがあります。 生理直前のおりものの臭いはきつくなる傾向が高いのですが、あまりにも強い悪臭をはなつ場合は、病気の可能性があります。 放置せず、婦人科あるいは産婦人科で検査を受け、必要な治療を受けてください。 排卵日のおりものの大きな特徴は2つあります。 まず、 1つ目の特徴は、「分泌量の増加」です。 排卵日のおりものの分泌量は、生理周期の中で一番増えています。 排卵日(排卵期)におりものの分泌量が増加する原因は、精子をスムーズに移動させるためといわれています。 排卵期におりものが増えるのは、子宮頸管から頸管粘液の分泌が盛んになることが原因です。 この時期の頸管粘液はアルカリ性で、精子が侵入しやすい状態になっています。 その結果、腟から侵入した精子が、腟、子宮頸管、子宮のなかをスムーズに移動しその先の卵管までうまくたどり着くことができるようになり、卵巣から排卵された卵子に出会いやすくなります。 そして、 2つ目の特徴は、「粘り気」です。 排卵日のおりものは、大変強い粘り気をもっています。 見た目は、卵の卵白のようにとろみがかった状態、あるいは透明のゼリー状のような、無色透明をしています。 そして、実際に手で触ってみるとわかりますが、非常に粘り気があり指で引っ張ると数センチ糸を引いたように伸びます。 この粘り気は、周期の他の期間では見られず、排卵日のおりものの大きな特徴となっています。 粘り気のあるおりものも、分泌量の増加と同様に、精子が移動しやすいようにするためといわれています。 このように、排卵日の分泌量の増加そして粘り気は、どちらもおりものの役割の1つ「受精の手助け」になります。 また、 排卵日(排卵期)のおりものの臭いは、ほとんど無臭です。 おりものの量が増える疾患の例として、細菌性腟炎、クラミジア感染症、トリコモナス腟炎、淋菌感染症、カンジダ症などがあります。 排卵日ではおりものの量が増えますが、粘り気のあるおりものが出るのは長くても1日あるいは2日程度です。 排卵日以外におりものが増加している場合は、悪臭がある場合と同様に病気である場合が多いため、すぐに確認をしたほうがよいでしょう。 婦人科あるいは産婦人科を受診してください。 排卵後の黄体(おうたい)期のおりものの特徴は、分泌量がしだいに減少するという点です。 排卵後の黄体期では、排卵直後から黄体ホルモンが増加してゆき、後半にその分泌量がピークを迎えています。 黄体期の黄体ホルモンの役割は、受精卵が子宮内膜に着床できるように子宮内膜を厚くし、妊娠の準備をするというものです。 そして、妊娠の準備をするだけではなく、着床後、妊娠を維持するために活発になります。 排卵後、受精し、着床(妊娠)すると、おりものは減少はせず、そのまま分泌量を保ち続けます。 一方、 着床しなかった場合には、おりものの分泌量は生理予定日まで減少を続けてゆきます。 排卵後のおりものは、少し粘り気が残っていますが、さらりとしてきます。 おりものの色は、排卵直後は無色透明ですが、その後、黄体期後半、生理予定日が近くなると乳白色が強くなり、乾くと淡い黄色に見えることもあります。 妊娠超初期、つまり受精卵が子宮内膜に着床したときのおりものの最大の特徴は2つあります。 分泌量が排卵日に匹敵するほど増加するという点、そして水っぽくさらさらしてくるという点です。 排卵後、おりものは、さらりと水っぽくなり、分泌量が増加します。 ただし、水っぽくさらりとしているものの、多少粘り気もあるため、量が多いことからも、おりものがぼてっと重く、重量感を感じる場合もあります。 なぜ、妊娠すると、おりものは減少しないのでしょうか?それには、妊娠したときに活発になるホルモン分泌が関係しています。 女性の身体では、妊娠すると同時に、「ヒト絨毛性ゴナドトロビン(じゅうもうせい)(hCG:Human Chorionic Gonadotropin)」というホルモンが分泌されはじめます。 特に、妊娠初期では、hCGが妊娠を維持させるために黄体を刺激する結果、卵胞ホルモンそして黄体ホルモンの両方の分泌量も増加してゆきます。 卵胞ホルモンと黄体ホルモンは、どちらも妊娠を維持させようと働いてくれるホルモンです。 妊娠超初期では、自分でも妊娠したことに気づいていない時期でもありますが、すでに着床により増加しはじめた卵胞ホルモンによって、おりものの色は乳白色になります。 この乳白色のおりものは、通常、妊娠1週目から2週目で実際に確認できます。 また、妊娠超初期と妊娠初期のおりものは、ほとんど無臭です。 ただし、個人差があるため、おりものの量や色によって妊娠の有無を確実に判定することはできません。 また、妊娠超初期では、茶褐色のおりものが出る場合もあります。 原因として、妊娠超初期の着床出血(ちゃくしょうしゅっけつ)があげられています。 着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床した際に起こる場合があります。 生理予定日の数日前、生理のように長期間ではなく1日から2日間、茶褐色のおりもの(まれに鮮血:真っ赤な血)がみられ、その量は非常に少ないのが特徴的です。 着床出血がある確率は、約3人に1人の割合といわれていますが、実際に自分で認識できる人はそれほど多くなく、ほとんどの妊娠では着床出血はみられないといわれています。 また、子宮体がん、子宮頸がんなどでも、おりものが茶褐色になります。 子宮体がんの場合、おりものは、水っぽく、茶褐色などの色も混じってきます。 子宮頸がんの場合は、初期では自覚症状は全くありませんが、進行するとおりものの量が増え、色は茶褐色となり、悪臭を伴うようになります。 着床出血のおりものが茶褐色になる場合もありますが、 おりものに血が混じっていたり、悪臭や下腹部の痛みなどを伴う場合には、すぐに婦人科あるいは産婦人科で検査を受けてください。 このように、生理の周期によるおりものの状態や量の変化を把握しておくと、排卵日、妊娠の兆候、そして病気にいち早く気付くことができます。 おりものの変化は、妊娠だけではなく、身体の異変を知らせてくれるサインであると覚えておきましょう。 おりものと生理周期についてご紹介しました。 おりものについて不安を感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。
次のさぁ、妊娠のチャンスがやってきました。 排卵期とは、卵巣からしっかり育った卵子が排出され、精子が来るのを待っている時期になります。 周期的には、生理が始まってから12日~16日ぐらいまでに、排卵期が来るのが一般的です。 もちろん個人差がありますので、自分の排卵期を把握したい人は、基礎体温をつけたり、排卵検査薬なんてものもあります。 もちろん、産婦人科で排卵日の予想をしてもらったりもできますよ。 排卵期のおりものは、周期の中でもっとも量が増えます。 透明でよく伸びるおりものになり、意識してみてみると、普段のおりものと明確な違いを感じられるはずです。 このおりものの変化は、すべて妊娠するためにあります。 排卵期のおりものは、精子が卵子と出会えるための手助けをしてくれます。 普段のおりものは弱酸性なのですが、この時期のおりものは中性よりになっています。 精子は基本的に酸に弱いので、少しでも卵子まで到達できるようにおりものにも変化がみえるのですね。 粘りのあるとろりとしたおりものは、精子を包み込み、卵子のところへ行きやすいようにしてくれています。 妊娠超初期とは、最終月経の初日から数えて、受精して着床、妊娠したことをハッキリ確認できる次の月経予定日から一週間後ぐらいまでのことをいいます。 つまり、妊娠していいない時期、まだ卵子が卵巣の中にいて、精子が女性の身体にいないころから、排卵して精子と出会い受精後、無事に子宮に到達し、しっかりとお母さんの子宮に根付いた着床後、さらに一週間ほどしたころまでを妊娠超初期と呼んでいるようです。 一般的に、妊娠が確定できるようになるのが、生理予定日から一週間後ですよね。 それまでにも女性の身体には目まぐるしい変化が起こっているわけですが、おりものにももちろん変化があるようです。 個人差が大きいので一概に言えませんが、ここではどんな変化があったかという例をご紹介しましょう。 妊娠前から産後の授乳期まで、ママと赤ちゃんに必要となるのが、水溶性のビタミンB群の一種である葉酸という成分です。 特に妊娠初期は、形が作られたばかりの赤ちゃんのために、たくさんの葉酸を摂取することが必要になります。 なお、葉酸が不足することで、先天性の疾患をまねく危険があり、特に、「二分脊椎症」などの神経管閉鎖障害の発症リスクが高くなると言われています。 また、授乳期においては、赤ちゃんの発育に遅れをおよぼすことが指摘されています。 過剰摂取による疾患は認められていませんので、妊娠を考えたときから摂取をして、体内の葉酸濃度を高めておきましょう。 数ある葉酸サプリの中でも、Lovely編集部のお勧めは、先輩ママに選ばれ続けて売上No1のベルタさんが販売する葉酸サプリです!.
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