三峡 ダム。 三峡ダム水位上昇中、危険水位の2メートル超え

中国最大のダム(三峡ダム)の歪みを「弾力性」と弁明した北京政府【澁谷司──中国包囲網の現在地】

三峡 ダム

重慶市でも、押し寄せる砂礫で長江の水深が浅くなった。 水底から取り除いた砂礫は50メートルも積みあがった。 重慶大橋付近の川幅はもともと420メートルあったが、橋脚が砂礫に埋もれて砂州となり、今では川幅が約半分の240メートルに狭まっている。 大型船舶の航行にも著しい支障をきたしている。 水が流れず、貯水できないダムなど何の役にも立たないが、三峡ダムが周囲に及ぼす悪影響は、この先、増えることはあっても減ることはないだろう。 中国政府も技術者も根本的な解決策を見いだせず、すでに匙を投げてしまっているからだ。 だれも責任を取ろうとする者がいないまま、今も三峡ダムは放置されている。 著名な水利学者の遺言「ダムは10年もたない」 もし三峡ダムが地震の原因のひとつであるなら、今後さらに四川大地震のような大規模な地震が起きる可能性があるだろう。 そして大地震が発生したとき、原因を作った「瀕死」の三峡ダムは、果たして持ち堪えられるだろうか? 万一、ダムが決壊するようなことがあれば、長江流域の広大な土地が洪水に見舞われ、穀倉地帯は壊滅して、数千万人の犠牲者が出るだろう。 長江の河口部にある上海では都市機能が完全に麻痺し、市民の飲み水すら枯渇してしまう。 そんな事態は想像するだけでも恐ろしい。 三峡ダムが建設された当初、中国政府は「千年はもつ」と豪語したが、数々の難題が発覚して、わずか数年で「百年もつ」とトーンダウンした。 今日、巷では「10年もつのか」と危ぶむ声がある。 「10年」と区切るのは、かつて三峡ダムの建設に反対した著名な水利学者、清華大学の故・黄万里教授の言葉に由来している。 戦前、アメリカのイリノイ大学で博士号を取得した黄教授は、建国間もない中国で黄河ダム建設の計画が進められたときに強く反対し、毛沢東から「右派」の烙印を押されて22年間の強制労働に追われた。 1980年代に名誉回復した後、長江の三峡ダム建設が国家の議題にのぼると、中国政府に6度も上申書を提出して反対したが、鄧小平と李鵬首相(当時)に無視された。 黄教授が反対した理由は、21世紀の今日、私たちが直面している危機的状況を言い当てたからにほかならない。 そして「もしダムを強硬に建設したら、10年もたないだろう」と警告した。 2001年8月、黄教授は病床で家族に向かって三峡ダムを見守りつづけるようにと告げ、「どうにも立ち行かなくなったら、破壊するより方法はない」と遺言を残した。 享年90。 中国の「水利事業の良心」と称えられる伝説的な人物である。 もし「10年もたない」とすれば、期限は2019年だ。 あと2年で三峡ダムは決壊するかもしれないのだ。 タイムリミットは刻一刻と近づきつつある。 唯一の解決策は、黄教授の遺言通り、人間の手で破壊することだけなのだろうか。

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三峡ダムの決壊に関する誤解について

三峡 ダム

ここで出てくるのが三峡ダムです。 三峡ダムは言わずと知れた世界一のダムです。 2009年に完成しました。 場所はなんと武漢の近くです。 (以下、掲載されている写真はネット上からの引用です。 大元の出典を探したのです、あまりにも「引用」が多すぎて大元がわからないので、このまま載せます。 まさに武漢の喉元というか、近いのがよくわかると思います。 ここからが大切です。 今回の武漢ウィルスとは関係なく、この完成後わずか10年の世界一のダムが危険だ、やばい、ダム決壊の危機など、このダム自身のリスクの高さが非常に多く指摘されています。 ただ「三峡ダム」と検索しただけなのに、その記事のほとんどが「ダム危ない」なのです。 具体的にどう危ないのか? どんなに隠そうとしても、今はグーグルアースでなんでも見えてしまいます。 左上が2009年の完工当時で、右下が2018年で、比べれば歪んでいるのがよくわかります。 もうちょっとよく見てみましょう。 これが現在の三峡ダムです。 赤く囲まれたところをアップにすると・・• かなり曲がっているのがよくわかります。 これもひどい。 とまあ、キリがないほどひどい写真が出ています。 世界最大の貯水量を誇るダムですから、途方もないほどの水圧を10年間も受けてきてどうしようもないという状態なのでしょう。 当然ですが、昨年までの記事では「武漢が危ない」「上海まで壊滅的になる」「1000万人は死ぬ」などの激しい言葉と共に、危なさを訴えていました。 あなたが習ならどう考えますか?彼にとっての必須条件は何でしょうか? 最大優先順位は、共産党の維持です。 習皇帝体制を守ることが一番大事です。 ここまで内外を巻き込んでしまったウィルス騒動ですから、全てが白日の下にさらされたら、将来的にアメリカなどから痛烈な批判が出ることは間違いありません。 仮にカナダからのウィルス盗難などの噂が本当だとしたら、ウィルスを盗んだことも絶対に秘密ですし、それをウィルス兵器に転用しようとしていたとしたら「平和を愛する共産党」としては言い訳ができません。 全ての証拠は永遠に消し去らなければならないのです。 桜の会と同じです。 どんなに悪いことをしても、証拠を消滅させれば言い逃れができることを、我が安倍首相が教えてくれました。 他方、習皇帝にとって優先順位が低いことは何でしょうか?それは人民の命です。 共産は創立以来、人々の命を優先したことは一度もありません。 モンゴル、チベット、ウィグルそれに法輪功への虐殺を考えれば、武漢市民程度は何でもないことです。 さあ、あなたが習皇帝ならどうしますか? 世界は既に三峡ダムが危険だということはわかっています。 決壊したら、武漢のウィルス研究所も、武漢市内で目撃した多くの人民も死んでしまいます。 習あこがれの毛沢東も、数千万人の人民を死なせました。 共産党にとっては、1千万人単位の人民の死は勲章みたいなもんです。 今決壊したからと言って、それは共産党の指示だなんて誰も思いません。 西側の研究者が「今すぐ決壊してもおかしくない!」とお墨付きを与えているのですから。 この話はもちろんどうなるかわかりません。 が、仮に何かが起こった時には、このブログを思い出してください。 (完).

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三峡ダム水位上昇中、危険水位の2メートル超え

三峡 ダム

その代表的人物は「中国水利界の良心」と称される清華大学水利学部教授だった故黄万里氏だ。 彼が亡くなる直前に叫んだ言葉とは「三峡ダムは絶対造ってはならない」だったという。 それは、建設に反対する意見書を何度も出してきた黄氏の遺言となったが、三峡ダムは造る途中から決壊を予想できる危険なダムだった。 実際、三峡ダムは二〇〇六年に貯水する段階から早くも亀裂の問題が多発した。 中国政府もそれを認め、予算を組んで補修の工事を実施することにした。 三峡ダムが着工するまで、中国政府が反対意見を無視し反対者を投獄したが、二〇一二年四月、中国国土資源部三峡ダム地区地質災害防止弁公室の劉源主任は、三峡ダムの貯水により災害が増える傾向があり、地滑りや山崩れなどの危険箇所は五三八六ヵ所にものぼることを明らかにした。 非を絶対認めない中国政府であるのに、なぜ完成してわずか三年後に素直に三峡ダムの問題を認めたのだろうか。 世界の中国ウォッチャーの多くは問題が多すぎて隠し切れないから認めるしかないとコメントしているが、その指摘は正しいものの、主要な理由ではない。 中国問題を考えるときは、人間の思考方式ではなく、ガン細胞の思考方式で考えるべきだ。 にとって、ダムに問題があった方がよいのだ。 問題があれば、放置するわけにはいかない。 当然、補修が必要になるし、予算も組まなければいけない。 その分ワイロが入る。 着工前は問題のあることを無視して反対者を投獄までしたが、できてしまえば、問題があった方が都合がよいのだ。 問題を処理しなければ、ダムが決壊するかもしれないという下流に住む数億の住民の恐怖感を利用して、金をむしりとるのがならではの発想なのだ。 ダムの問題はそれだけではない。 一四〇万人にのぼる「三峡移民」もまた新たな「金になる木」となっている。 彼らの住居の建設と経済活動に伴う工場の建設もまた新たな「収入源」になるからだ。 しかし「三峡移民」の移住先を長江沿岸としたため、山の斜面を崩して開発した。 その結果、それに伴う多量の土砂が三峡ダムに流入し、ダムの決壊を加速させている。 次から次へ発生する問題は、膨大な予算を組む格好の「口実」となっている。 問題だらけの三峡ダムは、にとっては実は最高の「楽園」なのだ。 論より証拠、今まで中国で造られたダムがどうなったか、その実績を見ればよい。 中国水源機関の報告によれば、一九五四年から二〇〇三年の間に造られた中国のダムは実に三四八四基も決壊している。 平均すれば年間に七一基、五日に一基の割合でダムが決壊する恐ろしい現実なのだ。 新華社通信は中国国務院(内閣に相当)直属の通信社で、政府や中国共産党のいわば代弁メディアだ。 その新華社通信がすでに二〇〇七年四月時点で、中国水源機関報告を裏づけるように、矯勇・副水利相の「欠陥を抱えたダムは『時限爆弾』のようなものだ。 ダム下流地域の住民の生活や資産は深刻な脅威にさらされている」という空恐ろしいコメントとともに、堂々と「中国全土には八万五千基以上のダムがあるが、そのうち三万基(大規模ダム二〇〇基、中規模ダム一六〇〇基を含む)に深刻な構造欠陥があるとみられている」と報じていたのだ。 この新華社通信の記事を受け、AFP通信は中国政府の隠蔽体質を指摘しつつ、三峡ダムの建設現状について、次のように伝えていた。 〈一九七五年八月に河南省中部を襲った豪雨では、ダム六二基が決壊、破壊されるなどした。 公式統計によると、この災害で、少なくとも二万六千人が死亡、一千万人が深刻な被害を受けたが、この数字は、数年間、隠蔽されたままだった。 専門家は、決壊事故のいくつかは技術的な欠陥が原因だとしている。 一方、中国政府が治水対策を目的に、「世界最大の発電プロジェクト」として揚子江中流に建設した三峡ダムでは、ひび割れが見つかり、中国のダム建設技術への懸念が持ち上がっている。 しかし、中国政府は懸念を否定。 ひび割れに問題はないとし、補修工事を行っていると説明した。 〉(二〇〇七年四月二十日付) 建設前から、三峡ダム近辺の地質のもろさからして、ダム建設に適さないという指摘が多くあった。 欠陥を抱えた三峡ダムこそまさに「時限爆弾」であり、龍脈を絶つ「不吉な塊」なのだ。 三峡ダムの決壊はないと言い切れる根拠はどこにもない。 それでは、決壊したらどうなるのか?数億単位の住民の生命と財産はどうなるのか?想像もつかない巨大土石流が工場などなぎ倒して、天文学的な有害物質が海に流れ込んだら、東シナ海は死海と化してしまうだろう。 だが、中国当局にしてみれば、そんなことは神のみぞ知る。 ガン細胞にはどうでもよいのだ。 バックナンバー.

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